やる夫まとめ劇場(仮)

自分が面白いと感じたやる夫系スレをまとめるサイトです。長編を多めにまとめていきたいと考えていますので、時間がある人はどうぞ。
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やる夫が光武帝になるようです 目次


5381 ◆r.lduuWrXE2009/03/08(日) 15:04:55.50 ID:tcEf.UYo

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  `└---.; || i└‐┘; ! ! 、---┘,'     ! }  i |    ∩       `i !
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                                (題字:フューラーの1様)
漢王朝を開いた『項羽と劉邦』の劉邦、蜀漢の皇帝となった『三国志』の劉備。

日本でも有名なこの二人に比べて、今ひとつ知名度が低い後漢王朝の祖、光武帝劉秀。
このスレは、その劉秀を主人公にした物語です。

ソースは『後漢書』、各種研究文献、通俗二十一史など。塚本光武帝は終わってから読む予定。

基本的に史実に沿った展開ですが、拡大解釈や記述のない部分での創作は含んでいます。




第一章 南陽豪族
第二章 王莽失政
第三章 赤眉大乱
第四章 陰麗華
第五章 愛別離苦
第六章 家族
第七章 更始帝
第八章 英雄誕生・前編
ミニ幕間その1 「王莽軍百万」の実数は?
第九章 英雄誕生・後編
ミニ幕間その2 「王莽軍百万」の実数は?
第十章 陰謀
第十一章 劉秀
ミニ幕間その3 「王莽軍百万」の実数は?
第十二章 王莽最後
第十三章 群雄
ミニ幕間その4 「王莽軍百万」の実数は?
第十四章 旅立ち
ミニ幕間その5 「王莽軍百万」の実数は?
第十五章 虚像皇帝
第十六章 薄氷
第十七章 政略結婚
第十八章 烏丸突騎
第十九章 反側子自安
第二十章 長安乱脈
第二十一章 蕭王
第二十二章 火種
第二十三章 大樹将軍
第二十四章 運命
第二十五章 義士報恩
第二十六章 更始最後
第二十七章 郭聖通
第二十八章 亀裂
第二十九章 親友
第三十章 蝗
第三十一章 司隷激震
第三十二章 赤
番外編 その1
第三十三章 南陽豪族・二
第三十四章 非情
第三十五章 卑怯
番外編 その2
第三十六章 流浪
第三十七章 馬援
第三十八章 防壁
第三十九章 虚々実々
第四十章 疑心暗鬼
第四十一章 鏡面
第四十二章 韓信二世
第四十三章 優柔不断
第四十四章 隴西侵攻
番外編 その3
第四十五章 事業再構築
第四十六章 來歙猛攻
第四十七章 病魔
第四十八章 名将帰天
第四十九章 忠臣無残
第五十章 光武中興・前編
第五十一章 光武中興・中編
第五十二章 光武中興・後編
第五十三章 性欲
第五十四章 功臣
第五十五章 後継者
番外編 酷吏
第五十六章 徴姉妹
第五十七章 猛将帰天
第五十八章 孝廉
第五十九章 緯書
第六十章 封禅
第六十一章 宦官
第六十二章 挽歌
最終章 光武帝
[ 2017/07/08 19:00 ] やる夫が光武帝になるようです | TB(-) | CM(0)

やる夫が光武帝になるようです 最終章 光武帝

4251 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:05:59 ID:AswzKNMg

太古の中国
のちに黄河と呼ばれることになる河のほとりで、農業が始まった。

              ヽ \
            ./ \ \  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ∧_∧/     ̄  < エーンヤコーラ!
      (;´Д`)     i i i    \______
      /    ヽ _   i i i--、
     ./| |   | |   ̄ ̄ ̄ |:::::|.
    / \ヽ/| |       ノ__ノ..
   /   \\| |
   / /⌒\ し(メ    .i i i . .
 / /    > ) \  ノノノ
/ /     / /    .\_  ザックザック
し'     (_つ   /:::::/::...   /ヽ
          ; "ノ・ ./∴: / )i iヽ-、_へ    ,ヘ
          '',, : :―― / / i i i iヽ . ̄ ゙― ノ /
    n_    _/;    i  .ノ / /ノ-' ̄ ゙ ― 、__ノ
  _ノ 二二二、_( _Д_ ;)-ヽ_ノ-'



最初の内、人々は洪水が引いた後に残される肥えた土を利用した。
年月を経ると、川から水を引いて田畑を耕すようになる。

4271 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:06:32 ID:AswzKNMg


   ,.. ,., ., .,., ,.__,._,.,.,,.,,,_,.,,.,.,,,.,,,,,|   ゝ__.,.,.,_.,.,___,.,.,.,...___,..,.,._______,.,.,...__,.,
     ;:: ,,__    ,,ノ|                  lヽ_,,  ゙"゙"゙ "゙"゙" ';::;,.
 ,...';:;'''''  /|〈,, ll~⌒ ̄|llノ                    |ll lヽ         ';:.
 ;::;  ゙" ,/|l ll|~~ー  ´                  ::  ::::|    ゙" ゙"゙"  :,
 ;';,  (__ノ::: :: ::                      _ノ          ,;:
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  ;: "゙"゙"゙"゙  "゙   〉::                 /               ,.:;
 ,,;.           ノl|::: ::               ::|\     _       ,;;'
 ,;'  "゙"゙      ,/llノ|:::: ::               :〈  ゝ:ーv―"  ヽ      ,;
  ;:.,,,,    _/  ノ::: ::               :::L,,     ll l ll||      ;:

しかし黄河は、扱いにくい水源だった。
あまりに巨大で、氾濫が起こると田畑を洗い流し、大勢の命さえも奪った……

                       。  。
                    。っつっっつっつ゚
                 __っ゚ー==っ。つ つ。っっつ  ドドドドドド・・・・・
              ,,r'"~  __。っつっっつつ゚っっつ。
             /    ,,r'"彡三三。ヽ っ。つ っ。つ
           /  //彡≡≡≡ミミ   っ。つ。っつつ            . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
         /  /////     ヾヾヾ っ。っっっ            . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       / //////       ヾヾヾヾっっ。っ。っ         . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      /  /////////         i i i彡っっ。つ゚っ        . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
彡彡ミ/   ////////// / 彡彡ミミ===彡彡っ。。つ っ。彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ
彡 /    /////////////彡彡ミミ ≡≡≡彡。つ っ。≡≡彡彡ミミ≡彡彡ミミ彡ミミ≡彡彡ミミ彡彡ミミ


そのため、河をせきとめ、コントロールする「治水」のノウハウが編み出された。

そうして新しく作り出された田畑が、
もっと大規模な治水工事に必要な人手を集めるためのエサになった。

4281 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:06:54 ID:AswzKNMg

      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ   水門を開こう
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,   な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /



大きな目的のために、人々を集め、従わせる。「国家」という権力の始まりだった。

4291 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:07:48 ID:AswzKNMg




            ,r゙'ー‐-、,
             { ; ゙ ; ミ
           _  ゙!;、`゙''デ
         ノ i`''''"ー';゙,,_
       /` ,_ r‐イ ト; |
     r" ,/ | │  li│
      ! │ ││ ,! l│
      l |  | |  ∥| l
       L」  | |  ∥ヽヽ,
      !, ヽ | │ ∥ ヽ,ヽ,_
       `゙" |_,,,」,,,_」   ゙i、_ツ
          ヽ, `イ
          ヽ, ゙ヽ,
           | ト、  ゙i,
          / ./ |  |
          / ./ │ |
        / ,l  │ |       
        ,l  l'   l  l      ,,r‐─''''''‐-、  
        l  l  /`゙''ヽ、_  /  _,,,_  ト、 ヽ,
        l  l  / /!  ミ`''゙  /   `;;;゙ ゙ーテ
        `!  | / / リ`ヽ、, ;:/ _,,、r''"1:::゙| リ::1
        [二ゞ,_/ ,,!; ト'゙,、{    _,,、-、ノ::::;l ノ::::|
        `'ー''''゙ '"`' ゙̄´ `''''''"   ゙''''''" `''''゙



しかし、大河全てをコントロールするにはまだ力が足りなかった。
より多くの人間を動かす力を得るために、国同士は争い、おびただしい血が流れた。
      / ̄ ̄\                          ________ 
    /      ヽ        r'´ ゙ヽ      /`ヽ     |            |
    |                 ヽ   ヽ从从/   /     |               
.    |   国      /⌒l     \  \/  /て        国     
     |         ノ |`'''|    ∑ ヽ/  /  そ     l            |        
    / ⌒ヽ     }  |  |      ,)/  / \ く     |              | 
   /  へ  \   }__/ /      /   /\  \      \i⌒ヽ       |          
 / / |      ノ   ノ    /   / YYY\   \     \ \  /⌒,/´
( _ ノ    |      \´    /   /       \   \     / \ \/  /l
       |       \_,/   /         \   \_/    \__ノ |\
       .|            /            \             |) )
       ヽ          /               \           ,r' /
         \      , '´                   `' ,        /ー'′
          \     (                     )     /
            \    \                  /    /

権力は膨れ上がり、やがて当初の存在理由を忘れ去るまでに強大になっても、さらに膨れ上がり続けた。

4301 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:08:25 ID:AswzKNMg

紀元前221年。

初めて中国統一を成し遂げた男が名乗ったその称号が、
以後、二千年以上に渡ってこの国最大の権力者の名前として受け継がれることになる。


       ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ                  
      イ二二二二二二二二二二イ        こんにちわ
        ∵∵  ∞∞∞∞  ∵∵
       /              \
       :::::::::     \,, ,,/        .|    うふふ・・・ 僕の名は政。
        |::::::::::     \   /      | 
       |:::::::::::::::::    ___       |  
        ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ   秦の『始皇帝』です。
       /                \     
       |  |             |  |
       \ \            .|  |    
    ( ̄ ̄( ヽ _)      ヽ    (___ノ\
     \ (´`ゝ         )      `) \
      \~  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. ̄ ̄ ̄ ̄    )
    
(紀元前259~前210)

4321 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:08:48 ID:AswzKNMg


皇帝。


およそ2200年の長きにわたり、
約350人の独裁者が名乗り続けた称号である。
   朕は皇帝である          n n n: n.n,.n;:.n.n         朕は皇帝である
  朕は皇帝である         ,--、 ,--、 ,--、 ,--、 ,--、        朕は皇帝である
  朕は皇帝である     r―、 ---   r―、 r―、 r―、     朕は皇帝である
                   __ ;――、 __ ;――、   __チンコ
                 ,--------、  ,------- 、   ,-------、`
              r-―――、    ,:―――――、  ,:――――、
 ノ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     
イ二 二二二二二二二イ イ二二二二二二二二二イイ二二二二二二二二二イイ二二二二二二二二イ    
∵∵  ∞∞∞∞   ∵∵∵∵  ∞∞∞∞   ∵∵  ∞∞∞∞   ∵∵∵  ∞∞∞∞   ∵∵
/               ∵ /            \ /             \ /
                 ヽ               ヽ               ヽ
                :::::::::|               :::::::::|              :::::::::|           :
 (●)     (●)  ..:::::::::::| (●)     (●)  ..:::::::::| (●)     (●)  .:::::::::::|(●)     (●) ..::
   \___/  .:::::::::::::::::|  \___/  .:::::::::::::::|  \___/  .:::::::::::::::::|  \___/
    \/  .::::::::::::::::::::ノ     \/  .::::::::::::::::::ノ    \/  .::::::::::::::::::::ノ     \/

4331 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:09:07 ID:AswzKNMg



    そしてこの日……

    
   350分の一の人生が、幕を下ろそうとしていた。









       ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
      イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ
       |         ::::::::::::::  ヽ
        l       (  )::::::::::(  )
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\

4341 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:09:44 ID:AswzKNMg




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: : : : : :|:i}: : : {|:::::::::\: : ヾ:::::\: : : : : :{:::  __,,ר´ ヽ: : : : :l|: : : : : l| : : ::|            やる夫!しっかりして!
: : : : : :}::i|: : : :|:::::::::::::ヾ: : :':,:::::}:\: : : : {ヘィァィ 二二ニ=ュ\: : : : : : : : :|: : : :{:、
: : : : : :|:::{!: : : i`¨二=≡\: :':,ム::::::\: : ヾ:: ̄ }::::::::::::::::}¨|::\: : :i: : : : : : : ∧{
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                         陰麗華

                ,. - ── ──
            r'つ)∠───     \  
           〆⌒  ̄ ̄ ̄ \__     ヽ 
          ,.イ      ,イ    \ヽ,     }
         ヾイ    /{ { ヽ、ト、  \    ノ          やる夫!
         {  .ト{\ヽ',  メ __\  }  /   
          ゝ  |"ひ)  \  イびゞ \ ヽ- 、   
          ノ  ト、"´,.  U  ー ノ ///\  
         /.  { U ゝ   u /  レ//  } 
         {   ヽ  ヽ⌒>  /    レ´TT  
         V{   \ └ ´  / ,.イ/  /    
       ,-、  f^ヽ   >ー┬|/  ! ,.イノ    ,,
 
                訒禹

4351 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:10:20 ID:AswzKNMg

            -------
          /ヾ        ヽ
     ∠⌒ヽ/           ヾ ヽ
    < ミ    ヾ   ヾ       ヾヽ
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   / /| ∧ ∧ |\ヾ|\ヽ     ヾ
  //  レ ∨ .\| \| .∨ヽレ     ヾ
      (              |  ⌒ヽ  |
      丶-─     ̄ ̄ ̄   | |  │ |    陛下!
       | ─丶  ′ ̄ ̄    | |: ∩ | |
        | ━/   ━      | | し  |
        | -/   丶 --    | | 丿:::|
 )     │ /        U   | |   :|
 (      | し ヽ ヽ       イ  ゛:|
  )     丶     \     / | ゛::|
  (    ノ )/タ─丶     ,,/  |  |
   )   | /// 丿      /   |  |
   (  //γ  レ/⌒   /   │|
    ~- | (    //ア
       |   (  レ /

            耿弇


  /::/::::::::::::::ヽ. 
  |:/‐ ‐∨!::l.     父上!
  !:i冂 冂|:ト::!. 
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 


    劉荘

4361 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:10:43 ID:AswzKNMg





       ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
      イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ   お……
       |         ::::::::::::::  ヽ
        l       (○)::::::::::(○) 
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\






 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
      /..::::::::::::::..\
    /..:::::::::::::::::::::::::.\         記録を……皆に伝えたいことが……
   /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ

4371 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:11:20 ID:AswzKNMg


         「朕、百姓に益する無し。
         皆 孝文皇帝の制度の如くし、
         務めて約省に従え」



          ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
              /   ::::::  \         やる……おは……
             / ( )::::::(  ): \      民のためになるようなことは
             | ::::::  (__人__) U |      何もできなかったお……
             \     ::::::   /
                  /::::::|:!/::::::::::ヽ.       葬式は文帝を見習って、
              /:::::::::::::::::::::::::::::::l       質素に行ってもらいたいお……




            「 刺史・二千石の長吏は皆
             城郭を離るる無く、
             吏を遣わし及び郵に因り
             奏すること無かれ」





       ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ    州や郡の長官は、わざわざ上京したり
      イ二二二二∞∞∞∞ 二二二二イ     使者を派遣したり、手紙を送って
           _/   ::::::    \         弔意を表したりしないように……
           /   ::::::       \   
          /::::::/:::::: ヽ、::::::      |
          l   (  ) (  )       /   
           ヽ::::::(__人__)::::::  /
           _x>  {_ノ _  イ7\__

4381 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:11:44 ID:AswzKNMg


       「 葬式は質素でいい。」
      
        一時代を築きあげた帝王にしては、
       あまりに味気ない遺言である。




         しかし貧民の出身ではなく、
        大豪族の生まれというわけでもない。

        平穏な世なら「地主の旦那様」で
        終わったかもしれない
        この男が、生涯持ち続けた感覚が
        そのような言葉を吐き出させたのかもしれなかった。






           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二∞∞∞∞ 二二二二イ       もう……身体が動かないお……
                    /  ::::::: \.             
                   /:::< >:: < >:::\        
                  /::::::::⌒(__人__)⌒::::::\
                  |     ` ー'´  u   |
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                  /    :::::::::::::::::::    \

4391 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:12:04 ID:AswzKNMg





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           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二∞∞∞∞ 二二二二イ     あれは……南陽の……畑……
                    /  ::::::: \.
                   /:::<○>:::<○>:::\         あそこから……とうとう……ここまで……
                  /::::::::⌒(__人__)⌒::::::\
                  |     ` ー'´  u   |
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4401 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:13:44 ID:AswzKNMg

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  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
 イ二二二二∞∞∞∞ 二二二二イ 
      /      \
     /⌒  ⌒    \            まぶしっ?
   /( ○ ) ( ○ )   \
    |   (__          |
   \   _l        /
   /  ー        \

4411 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:14:01 ID:AswzKNMg




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  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
 イ二二二二∞∞∞∞ 二二二二イ 
      /      \
     /⌒  ⌒    \           ここ……は?
   /( ● ) ( ●)   \
    |   (__          |
   \   _l        /
   /  ー        \

4421 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:14:50 ID:AswzKNMg

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    `ヽoー|i;|y-ノ .;:.:;,.;.,;;;:.:;.:.:;:.;:;:,:;.:;:;,:;:;.,:;,:;:;,:;.:,;:.;,:;.::,;.:,;.:;,:.;:,;.:,;:.;,:.;:,.:;:.:;::      `ヽ-y|i;|ーoノ
      ,;:i´i;ノ        |::|──Π─v───v───v─Π──|::|          |.i´i;:.ノ
     ('';ii''       |::|. │ 茶  |  屋  .|『凌遅刑』    |.. |::|          | メ'';ii'
    ノii;;| ,,        |::| └-----┴---─┴---─┴-----┘.|::|          |  i,,人
  ,,i^/ ̄ ̄ ̄\,     |::|                  ∧ ∧     |::|          |  ii\iii __
 iiイ/ ヽ_    ^ヽ  |: ∧_∧   .   ∧ ∧   (`Д´,,)   |::|          _/ ̄⌒   ` 、
;.:iii+|          llノ  |:(,, ´∀`)     (゚Д゚,,)   ハ'''Y'''ハ   |::|        /ヽ  ___/ ノノヽ
iiiイ/ ̄ヽ___ノ     |:( つ日~,,,…旦(   つ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|::|       i   ー"     \  〈
 ヽ__ノ             (ニ) ) )ニニニニ( ( (ニニ)|_____|          ヽ         )  ノ
               (__)_) ||  (_(_) ||                    \____/ー'



      / /      |:.   |:  / ""´` |        |  
     |  l   /   !:.   l  |      l   ./    j      いらっしゃーい!
     |  l   l:..  ヽ;:ィ:代.  !    ‐/-、/:    ,′  
     l  !l:. :.l:.:.  ´ヽ:.{  \{   / /}:.:. /  /        ここはあの世へ向かう途中の
     ヽ ハ:.. :.ヽ:.::  { `__      ∠_ /:./:. 〃          
      ` \.:.:.:.\:.:.!'´ ̄`    '" ゙̄メ/:.: ,イ         休息所
        /\:.:.:.:ヘ:ゝ:::::::  _'_  ::::::/:._/:{          だよ! だよ!
        ,'.  `ーゝー゙  {´ ソ    ア´:.:.:.:八    
         i  .:.(`Yj:> 、_` _´_ ,.イ:.:.:.:.:.:. iヽ   
         |  :.:.:} }, -、ィヘノ  {ィへ. レハ:.:.:. |    
        ヽ :.,4 ´   {7′   >' ヽ‐-!:.:. /
          Xi| l    ∧三三/ ,// |/ヽ
        /  ∧   ノ マ  / //_, イ /  }
        {   V  /\_,厶/ '_/ ̄/ !/  l

4431 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:15:08 ID:AswzKNMg



  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    ええー。
    / ─    ─ \
   /  <○>  <○>  \.
   |    (__人__)    |
   \    ` ⌒´    /
   /              \

4471 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:15:55 ID:AswzKNMg

      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.:.:.:.:.:.:.:.:\   
     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ハ:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ  
    /:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|..:.:.:|  /ーへ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}     やる夫様がココに来るのを、
  _/:/.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:|:.:.:.:|.:.:.:.:|   |:.:.:.:./:.:.:.::.:.:.:.:|  
ー‐‐ァ'.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.|.:.:..:ハ.: :.:|  __|__..,イ::.:.:.:.:.:.:.:.:|     ずーっと 待ってた人達がいるの。
   |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.|,斗|-V:.:|   |.:/`ト:.:/:.:.:.:/:.|  
   |.:.:|.:.:.:.:.:.:.:ヽ/|\:|. \|  _」_  |:./:.:.:./.:/     ごたいめーん!
   |.:.:|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|V ,.==、   '"⌒ヽレ:.:.:./.:/,-
   ヽ.:|\.:\.:.:.:.:V     、    /:.:/:.:/ |
    ヽ >、:.:\:.:.>   ィ  ゙}  '"フ:.::.:/| V
     /:.:.:.:` ー:.:.\   ヽ .ノ  , イ:.:.:.:/| | 
     /:.:.:.:.:.:.:.:/|/` ‐ 、 _  イ -レ:.:.:.:∧  
    /:.:.:.:.:./:/ / _,へ_.|    _.レ/::.:.:.:/  \
    /:.:.:.:.:/レ'r―‐'  /ノ  / /:.:.::.:/   
.   |:.:.:.:/ / |    |===/  /:.:.:.:/|    
   |:.:./  ト、 ヽ.   |  /_ /:.:.::.//|     
   |:/   | \\ |_.// /|:.:// |    





ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
    /ヽ  /\
   /(●) (●)丶
  /::⌒(__人__)⌒:::uヽ     やる夫のことを、待ってた?
  l    |r┬-|     l
  \   `ー'´   /
  /         ヽ
  し、       ト、ノ
    |   _    l

4501 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:16:27 ID:AswzKNMg


ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
  /   _   _.\
/    (●)  (●) \       誰だお?誰だお?
|   U   (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /       
(  \ / _ノ |  |  ワクワク
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

4511 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:16:52 ID:AswzKNMg


              /          \
            /             \
           /                \
  ∩ ∩∩   /  ________ノ   \    やあ!
  l ∨?/   |  /''┏━━┓┏━━┓\   |
 │   ♭─ミ|  |┫( ゚ ) ┣┫( ゚ )┣|  |
 │     ⊂X|  |┗━━┛┗━━┛|  ノ
 │    へ_ソ \__|   /(。。)\     |__/
  │   │      |  \____/  |
  ヘ          \   \__/  / 
               \   ̄ ̄ /
                \__/



                   / ̄ ̄ ̄ `\
       ,-'"ヽ        /:\___从__ヽ
      /   i、        i::/ ''''''  ''''''' i     _/\/\/\/|_
      { ノ   "' ゝ     |:/ (●) ,  、(●)|     \          /
      /       "' ゝ (6    ,ノ(、_,)、   |      < ハロー !! >
      /            ヽ    ト==イ  ノ     /          \
     i                \_ `ニ´_,/       ̄|/\/\/\/ ̄
    /                       }.
    i'    /、                 ,i..
    い _/  `-、.,,     、_       i
   /' /     _/  \`i   "   /゙   ./
  (,,/     , '  _,,-'" i  ヾi__,,,...--t'"  ,|
       ,/ /     \  ヽ、   i  |
       (、,,/       〉、 、,}    |  .i
                `` `     ! 、、\
                       !、_n_,〉>

4541 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:17:25 ID:AswzKNMg


       ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
      イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ     _/\/\/\/|_
         /         u  ヽ     \           /
         |  ノ      ヽ、_   |     <   誰 ?    >
         |( ○ヽ}liililil{ / ○ ) |       /          \
         |  ̄(__人_)` ̄    |       ̄|/\/\/\/ ̄
        ∧   lli l lii i|   u   ,/\     
        // `ヽ |ェェェェ|     /  '\
       l/    lー───‐‐'      ヽ
       /     {        u       }
        /    ノ

4571 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:18:06 ID:AswzKNMg


              /          \
            /             \
           /                \       おいおい 忘れるなんて酷いなあ
  ∩ ∩∩   /  ________ノ   \    
  l ∨?/   |  / ┏━━┓┏━━┓\   |    第十章で昆陽の戦を共に戦った
 │   ♭─ミ|  |┫( ゚ ) ┣┫( ゚ )┣|  |
 │     ⊂X|  |┗━━┛┗━━┛|  ノ     オ・ティン・コ・チョッキーナ伯爵と……
 │    へ_ソ \__|   /(。。)\     |__/
  │   │      |  \____/  |
  ヘ          \   \__/  / 
               \   ̄ ̄ /
                \__/


                   / ̄ ̄ ̄ `\
       ,-'"ヽ        /:\___从__ヽ
      /   i、        i::/ ''''''  ''''''' i     第十二章で陰麗華をめぐって
      { ノ   "' ゝ     |:/ (●) ,  、(●)|      恋のさやあてを演じた
      /       "' ゝ (6    ,ノ(、_,)、   |     
      /            ヽ    ト==イ  ノ     応曼孝(おう・まんこう)じゃないデスーー?
     i                \_ `ニ´_,/     
    /                       }.
    i'    /、                 ,i..
    い _/  `-、.,,     、_       i
   /' /     _/  \`i   "   /゙   ./
  (,,/     , '  _,,-'" i  ヾi__,,,...--t'"  ,|
       ,/ /     \  ヽ、   i  |
       (、,,/       〉、 、,}    |  .i
                `` `     ! 、、\
                       !、_n_,〉>



ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    いやいやいや いなかった!
     /ノ   ヽ、_\   
   /( ○)}liil{(○)\       お前らなんか出てきてねーお!
  /    (__人__)   \   
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |     
  \    |ェェェェ|     /

4631 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:20:48 ID:AswzKNMg


                   
                   / ̄ ̄ ̄ `\
       ,-'"ヽ        /:\___从__ヽ
      /   i、        i::/ ''''''  ''''''' i     まったく……
      { ノ   "' ゝ     |:/ (ー) ,  、(ー)|      
      /       "' ゝ (6    ,ノ(、_,)、   |     
      /            ヽ    ト==イ  ノ     
     i                \_ `ニ´_,/     
    /                       }.
    i'    /、                 ,i..




              /          \
            /             \
           /                \    
  ∩ ∩∩   /  ________ノ   \     ジョークの通じん
  l ∨?/   |  / ┏━━┓┏━━┓\   |    やっちゃなあ……
 │   ♭─ミ|  |┫( ゚ ) ┣┫( <)┣|  |
 │     ⊂X|  |┗━━┛┗━━┛|  ノ   
 │    へ_ソ \__|   /(。。)\     |__/
  │   │      |  \____/  |
  ヘ          \   \__/  / 
               \   ̄ ̄ /
                \__/

4641 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:21:03 ID:AswzKNMg


                \ヽ l|l|l|l //
                \         /
                二         二
                ― キャストオフ!
                二         二
                ―         ―
                二         二
                ―         ―
                二         二
                //        \
     \          // l|l|l|l ヽ\
      \\                          /
        \.\                      //
         \ \          |            /./
         丶\ \丶.     ||       // /
           ヽ\ \ヽ... O |│    // //
            \\ \\  。./   // //
           ヽ \\  \\ .。// .//
           〇   ヽ\      / //
        - -=二二 三           三二 ≡ = - -
              o       \ \\ 。
              //    O.\\ \\ 0
            0  //  / 。//   \\ .\\
           // //  / `~´  ヾ\ \ヽ
          // // ○/  。      ヽ\.\丶
           // //                \\
          /./                    \
       //                       \
      /

4661 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:21:31 ID:AswzKNMg



         ,、    ,、      
         .| |   | |      
        |   |___|   |     
        |         |    
       | ___   ___    |      これがッ!
   ∩   i´●`> <´●`>  | 
   | |   |  ̄、_,、_,  ̄    |  
.   | |  |    !.ノ        | 
    \ \|              |
     \|               |
      |              | |
       |               | |
      .|               | |
      |               l ∪







          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
         /           \
       /              \
       :::::::::     \,, ,,/       .|    ワイらの本体のハンサム顔やッ!
        |::::::::::     \   /     | 
       |:::::::::::::::::    ___       |  
        ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ   
       /                \     
       |  |             |  |








  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
 イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    スンマセン やっぱり知りません。
     /  ノ   ^ヽ\      
   /  (●)   (●) \       誰?
   | υ   (__人__)   l    
   \     ` ⌒´   /

4671 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:21:51 ID:AswzKNMg

   _   r'^>/^ゝ      r-、 ,、    _   r'^>/^ゝ     r-、 ,、
  |  `l / // /       / / く ヽ   |  `l / // /     / / く ヽ
  '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー''   '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー''
   '!  ,、__7  i  ``゛''ー、       '!  ,、__7  i  ``゛''ー、
   1  |       |  l` ̄`''        1  |         |  l` ̄`''
    i_」         'L_」            i_」      'L_」



             / i   ./ヽ,
            /:::  | /   ',
           /:::::  ""       i
            /::::::         l    くくく……わからんのか?
             /::::::          i
         /::::::           |
           /::::::            |
        /::::::             |
       /::::::              |
       /:::::               ヽ
      /:::::                 ',
     //:::::                     ',.
     /::!::::::               丶 !
    /::l:::::::                 l, l
     i:::|:::::::                    |i l
    |::|:::::::                  || |

4681 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:22:11 ID:AswzKNMg

       /´〉,、     | ̄|rヘ
 l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
  二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
                (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                              `ー-、__,|    `"

           ∧   ∧  /(
        )`、)  ( / \ノ  ~(_
       )~               (
    )\)`                 フ
   (                     (_∧    お前も一時代を築き上げた男……
   _)      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     (
)\)     /              \     了    わしらに 感じるところがあるやろう!
\      /                 ヽ   /
 ゞ      l:::::::::.     \,, ,,/       |  (
 \     |::::::::::    \   /    |  (
  )     |:::::::::::::::::    ___      |  ブ
  ゞ     ヽ:::::::::::::::::::.  \/    ノ /






   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    ! 言われてみるとこのオーラ!
       / \, 、/´ u.\       
     / ( ●)  (● )  \        ただならぬものを感じるおっ!
     |  '"(__人__)"' u   |       
.     \   `⌒´      /

4691 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:22:48 ID:AswzKNMg

        |
    \  __  /
    _ (m) _
       |ミ|
     /  `´  \    チーン!

ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ       わかりましたお。
   /⌒  ⌒\    
  /( ●)  (●)\           あなた様たちは……
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
|     |r┬-|     |
/     `ー'´      ∩ノ ⊃
( \             /_ノ
.\ “  ____ノ  /
  \_ ____  /






     /l   /`l
    /   l  / |
   /    l /   |    おうおう。 
   /      ̄    |
  /          |   よーやく 見抜けたか。
  /    く●〉  く●〉| 
 l            l
|        フ    |





      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /               \       ☆
   /                    ヽ    /
    l        \,, ,,/       |
    |::  ,-っ)) \   /  :  .| ,-っ))     言うたって 言うたって!
   |:: / _)     ___      |(っ)
    ヽ          \/      ノ

4701 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:23:21 ID:AswzKNMg


ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ     周の幽王陛下と
     /_ノ   ヽ_\  
   /( >)  (<)\         斉の荘公様だお?
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ∩  
  |     |r┬-/      |/⌒l 
  \    ` ̄'´     / | `|

           ,.-、
   /フ   /`i /  ヽ
    i i   /  レ'    ヽ
.   l l  / _   ,r-;、  ヽ
   .! ! ./<{ }〉 `'ー'.'   i    そーそー 僕 周の幽王!
    ! i /.  ̄ヒフ        !
.   ヽヾ          ヽヽ    古代中国の狼少年デース!
    ヽ           i'、ヽ
    l            |. i. i
    |              l l. l
.     i           l.  l l
     i           l.  l l
      i          ,!   `'
      i         /
        i,   r-,   ./
      ヽ  ,! i,   /
       ヽ.ノ   ヽ.ノ



      \     /
       \  /        
         ×           
       /  \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 
      /   /\          \
         /              ヽ    オーイエス
   / ̄\ l     \,, ,,/       | 
  ,┤    ト |     \   /  :  |    わて斉の荘公!
 |  \_/  ヽ    :: ___   ::  |
 |   __( ̄ | :.  \/     ノ    紀元前の寝取り魔やでーー!
 |    __)_ノ
 ヽ___) ノ

4731 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:23:47 ID:AswzKNMg



 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
<                                           >
<    って  なんでやねーーーーーーーーん!!!!!!       >
<                                           >
<                                           >
<                                           >
<                                           >
  YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY


        ⌒                         /⌒ヽ、      
     ⌒  )  (  ) 人 ヽ         ,-ー- '"~';;''';' ;';'''-、     
     (⌒    (  `ー'   ) )        {';;''';' ;';'';;''';' ;';'';;''';' "''-、.  
    ...( 人| | || | |`ー' ノ          {';;''';' ;';'';;''';' ;';'';;''';' ;';'';;ヽ_
        | | || | |              {';;''';' ;';'';;''';∠●>';'';;''';'_
        | | || | |               {';∠●>';;''';' ;';'';;''';' ;';'} 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\            /\';;''';' ;';、_,--'、''';' ;';'''ノ 
    / ノ(          \          /;'/ \ ;';'';;''' ̄;'';'';'';'ノ|  
   /   ^            ヽ        /;'/   ~"''ー--ー⊿ ̄  
    l:::::::::     \,, ,,/       .|       {;'{              
    |::::::::::    \   /     |         ~               
   |:::::::::::::::::     __       |
    ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ

4751 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:24:23 ID:AswzKNMg



 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ   おおう、このノリツッコミの切れ味は!
     / ー ー \ て
    / (●)  (●)ヽ、そ
   /    (__人__)   ヽ
   |     `i  i´    |    
   \_   `⌒    /
    /    ⌒    `ヽ、




 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    秦の始皇帝殿
     /⌒  ー、\
   /( ●)  (●)\        そして我が祖先……漢の高祖様とお見受けしたお!
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  
  |     |r┬-/ '    |  
  \      `ー'´     /

4771 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:24:40 ID:AswzKNMg



          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
         /           \
       /              \
       :::::::::     \,, ,,/       .|    それ基準かい。
        |::::::::::     \   /     | 
       |:::::::::::::::::    ___   U  |  
        ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ   
       /                \     
       |  |             |  |



           /l     、
         / |,,_   / l
        /   :::::::~-'  l  (ワシらどういう認識やねん)
       /   ::::::::::::    l
       /  「●」::::::::::::::  |
       l   :::::::::::::「●」  |
      |   ::::::::lゝ::::::::::  |
     l   ::::::::::::::::::::::::::  |
     |  ::::::::::::::::::::::::::::::::  |

4821 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:25:37 ID:AswzKNMg


                 ,,   /ヽ
                / ヽ  i   ',
                 /:  ヽ,」.   ',      まーエエわ。
                   /::       _ i
              /::   ,....,.,  ri:::l>.!     とにかくアンタとは
   t;:''ニ二,'''‐ 、_    i:::  くl;;;;レ'  `"  l--‐
        ``''‐ ニ,'‐-+-      ‐r''i´  l ̄  ゆっくり話してみたかったんや。
             ``'i‐       ヽ'   | 
               |:::           | 
              |:::             |
                i:::.             !






          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
         /           \     ワシの場合、アンタや劉邦は
       /              \   敵みたいなモンやけどな。
       :::::::::     \,, ,,/       .|   
        |::::::::::     \   /     |   でも死んだら秦も漢もない。
       |:::::::::::::::::::    ___      |  
        ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ   そこにあるのは同業者としての
       /                \    連帯感のみや!   
       |  |             |  |

4831 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:26:00 ID:AswzKNMg


             ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
            イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ  
       iニーヽ    /─  ─   \       同業者……
      iニ_   ̄ ̄/(●)  (●)   \
        ⊂ノ ̄ ̄|  (__人__)  u   |    ま、まあ そういう考え方もあるかお?
            ⊂ ヽ∩ `ー´    _/
              '、_ \       )
                \ \ / /|
                 |\ ヽ /  |

4841 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:26:40 ID:AswzKNMg

           ,-'つ
       ((  ( (       ∩ )) 
           \\    //      ,-─、
             `i :l    // ∩   /:r ̄^ ))
  /⌒、ヽ      | :|   | | //    /:/
  j /   \\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  /:/       話題を分かち合える仲間が
  | |     y '             `v        少なくて困ってたんや!
  U     /                ヽ
        l:::::::::.    \,, ,,/       |       さあアレコレ語り合おうやないか!
        |:::::::::::    \   /    |
       |::::::::::::::::::  ___    ::  |
        ヽ::::::::::::::::.  \/      ノ





     /l   /`l
    /   l  / |
   /    l /   |        怖い奥さんで苦労した話とか
   /      ̄    |       怖い奥さんで苦労した話とか
  /          | i⌒l   怖い奥さんで苦労した話とかな!
  /    く●〉  く●〉|| |
 l            lノ  l  
|        フ      ノ  
|  |  |        |´   
|   |  |           |

4851 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:26:56 ID:AswzKNMg


          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
         /           \
       /              \    そらアンタだけや
       :::::::::     \,, ,,/       .|    
        |::::::::::     \   /     | 
       |:::::::::::::::::    ___   U  |  
        ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ   
       /                \     
       |  |             |  |
 
           






   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
        /― ― \
      /(●)  (●) \       それアンタだけだお。
     /   (__人__)     \
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |




              -― ̄ ̄ ` ―--  _
          , ´  ......... . .   ,   ~  ̄" ー _    
        _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、     そーかい……
       , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ
    ,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/
   と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く
  (´__  : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ
       ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_>
          ,_  \:::::_| ̄ ̄ |_::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´
        (__  ̄~" |       | )) ̄
                  ̄◎ ̄◎ ̄

4871 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:28:17 ID:AswzKNMg




              /~" 、     /~"、
               /::   'l      /::  l
             /..:::   i,    / :::    l
              / ..:::::   `~';:::     |
              / ...::::: : :    ''''      |   まーとにかく 奥の部屋いくで。
            /. : ::::::::::: : :            |  話に花咲かそうやないかー! 
           /.: : : : ::::::::::::::          |
          /.: : : : ___;::::::..    ____   |   でも、その前に……
          /. : ::/|;;;;;;;;;|\::::  /|;;;;;;;;;|\  |
         |. : ::<  |.;;;;;;;;;|  >:::<  |;;;;;;;;;.|  > |
           | : : ::::\|:::::::::|/::::: \|:::::::::|/   l
         | : : : : : :::::::::::::::::::::::::            |
        l : : : : : : ::::::::::::::;;:::: :;;::::: ,          |
/"ヽ       | : : : : : :::::::::::::::::~T-´`-T         |
|:::: :|     | : : : :::::::::::::::::::::::::::ヽ_〃           |
'| :: |    |: : :: : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::         |
. |:::: l     l : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.......     |
 |::::: ヽ  ,ノ : : : :::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.|、
 |::::::"~ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::':::ヽ








  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
 イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
    / ─    ─ \       んお?
   /  (●)  (●)  \.   
   |    (__人__)    |
   \    ` ⌒´    /
   /              \

4891 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:28:35 ID:AswzKNMg

                    
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 
          /           \
         /              ヽ   頭の重たいソレ……
   / ̄\ l     \,, ,,/       | 
  ,┤    ト |     \   /  :  |    もう要らんやろ。
 |  \_/  ヽ    :: ___   ::  |
 |   __( ̄ | :.  \/     ノ     取ったらどうや?
 |    __)_ノ
 ヽ___) ノ

4911 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:28:59 ID:AswzKNMg



 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
 イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
     /(●)^ ヽ\
    /  (_  (●) \
   /    Y ヾ__)⌒:::  ヾ
   i     ヾ⌒ノ     ノ
   \   ー     /






    皇帝は、この世の全ての権力をその手に握る。

4921 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:29:43 ID:AswzKNMg

               
    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ  グイ
  . イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ   
  / /  ../     \  \ \    
  (  く  ./(●)  (●) \  > .)     
  \ `/   (__人__)    \'/   
    ヽ|      `⌒´      |/   
      \             /







    それは同輩を作れないということであり、
    世界の誰よりも重い孤独を頭上に抱くということである。

4931 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:30:13 ID:AswzKNMg







     ____      
   /      \    
  /  ─    ─\ 
/    (●)  (●) \ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
|       (__人__)    イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
/     ∩ノ ⊃  // ∩ノ ⊃
(  \ / _ノ    \/ _ノ 
.\ “  /  . \ “  /
  \ /      /\/







   中元二年(西暦五十七年)、二月・戊戌。

4951 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:30:36 ID:AswzKNMg




    


       その孤独から、やる夫は永遠に解放された。

       
























        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
       イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ

4981 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:32:06 ID:AswzKNMg




     享年 六十二歳。







                    ::;;;;;./          ゙ヾ;;;;;;;;;;;;;;
                   ::::/  ─    ─    \;;;;;;;;;;;;;;;;
                   ::;;;.i   (─)  (─)     };;;;,,,,,;;;;;;;;;;
                   ::;;;;::...   (__人__)   /;;;;;::;;;;;
                   ;;;:,チ''゛''::'' `⌒ ´'::''''' ゙゙Y;;;;:;;;;;
                 ::;;;;y'´    , `::::::::'     `{;;;;;::;;;;;
              

      








            諡は 光武帝。廟号は世祖。

4991 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:32:36 ID:AswzKNMg




   (アンタは悔しいとかは思わんか?)








           _,.--- .
          ,.'´: : : : : : : : : :`ヽ、
    ___,ノ: : : : : : : : : : : : : : : : \
    `ーァ: : : : : : /: : : : : /: : : : : : : \._
     /:/: : : : :.リ: : : : :|/: : : : : : : : : |ー'´
      l/{: : : : :.ム|:.l: : : l: :l: : |/:./:}:.|
      い: : { 6|:.l: :.| l::/l: :/l/:/,ィ|
        V: :.>リ:.l: :.| l/ l/ィf':/:/ リ
.          |人{ |:.l: :.| 。_ rタイ:人l   
       ,f¨¨ヽ Ⅵ:.リ ` ´イ|: 「     
       ノ     \|:[_¨´ ||.:/ °   
      /===ヽ  辷ト、_/リ´ °    
      //´⌒ヽ\ Ⅵ| 寸 
      〈: : : : : : : :\\Ⅵ 》<´⌒)
     |:.( : : : : : :}:.:.\.|| /: : ヽ_ノ
     |: :.\ : : :〈: rrr、|/: : : : : 〉
     fヘ: : : :`: .;}:リ儿/: : : : : ;h
     | ∧: : : : : >イ: : : : :/:.く
     | | ∧ : : : /: : : : : : : /: : : : 〉
     | | |_∧ : ,': : : : : : : 人: : : /

5001 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:32:55 ID:AswzKNMg





  (……何がだお?)










 (何って、帝王たるもの、百歳でも二百歳でも生き足りんやろう)




           /: : : : : : : ,>´ _ __....___`_ヽ、: : :::\
          /: : : : : : : /, ´ ̄: : : : : : : : : : : `ヽ\: : : : '
        , : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: X ̄\
.       / _/ ̄/ /       . . . . . . . . .     . ヽハト、〉冫
       /〈´、_ノ〈| /..: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ∨
.      /: : \/ |: i: : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : ハ 冫
      :: : //_ノ l: i: : : : : !: : |\ヽ: : : : : : : ii \: : : : : : : : : : ∨ハ
.     ': :://く__. |:i: : : : : ハ: :|  ゙\\: : : : :|i  _||ハ: : : : : : : , :.:V',
     レ /: : /人|: {: : : i ||´':|メ、__,、ヽ \: : |i`"  リ .': : : : : : : i: :∧:
     / /: : 〈λ |: {: : : :i リ 人---、    \|iー`゛丁 i: : : : : : :}: :| i '
    〈/: : : :∧: :|: : i: : iィシ弐芹≡ゞ      イ≡斥ミッi: : : : : : i::〈/: : i
     .:: : : : | {: :λ: : : {ヾ弋;;;;;;cノ       弋;;;;cノ メi: : : : : ::|: |: : :: :i
    ,: : : : : |/ {弋;:: : :'   ゙ ̄´´      .   ̄ " /: : : : : :': :|: : : : :i
.    ,:: : : : : : : : 人 ヘ: : :li            ′    /: : : : : : : |: : ハ: : i
    ,: : : : : : : : : : : :\: :人                  : : : : : : : : : :/ |: i
    i: : : : : |: : : : : : : : :ヽ : 、      ´  `     , ′: : : : : : : : :.,  |::i
    i|: : : : 从: : : : : : : : : ヽ: |ゝ、        ,, <: : : : : : : : : : : /   |:i
    |{: :: : : ∧: : : : : : : : : : : 、  ≧ ,__  イ: : : : : : : : : : : : λ:/    li
    ノヽ: : :/ ヽ: : : : : : : : : :| ヽ        |: : /ル|: : : : : ::/ リ    .|
     ヾ::i   ヽ: : -〆 ̄ヽ,: :\     |卞`>八: : :::/  '     ノ
      ヽ <´ ̄乂    ハj\     ヽ 》ー- メ、
     / .:::::.ヾ::::::::.      》,       〃   \::::....` ヽ 、

5011 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:33:19 ID:AswzKNMg

 (やり残したことはなかったんか?)









            -------
          /ヾ        ヽ
     ∠⌒ヽ/           ヾ ヽ
    < ミ    ヾ   ヾ       ヾヽ
    /             ヾ   ヾ  ヽ
   / /| ∧ ∧ |\ヾ|\ヽ     ヾ
  //  レ ∨ .\| \| .∨ヽレ     ヾ
      (              |  ⌒ヽ  |
      丶-─     ̄ ̄ ̄   | |  │ |
       | ─丶  ′ ̄ ̄    | |: ∩ | |
        | ━/   ━      | | し  |
        | -/   丶 --    | | 丿:::|
 )     │ /            | |   :|
 (      | し ヽ ヽ       イ  ゛:|
  )     丶     \     / | ゛::|
  (    ノ )/タ─丶     ,,/  |  |
   )   | /// 丿      /   |  |
   (  //γ  レ/⌒   /   │|
    ~- | (    //ア
       |   (  レ /

5021 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:33:40 ID:AswzKNMg


 (そりゃ、あったお。山ほどあったお)






  /::/::::::::::::::ヽ. 
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!. 
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.

5041 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:34:09 ID:AswzKNMg




  でも、やる夫は沢山見てきたんだお。
 志半ばで倒れた人たちの背中を……


  

      |    |  |ミ./  _ `!  レ    l   _ ミ l /
      _,.-‐ヽ |  /-l  /_ミヽ,| __,.-、   レ-‐´ | l く
      ´ ̄\`''´ /三l  | r''''''-'''ヽ! |  /三彡-ク  )
       ヽ L_/'/ ̄ヽ l―\:::::ノ-/ /―フi'´/  /  
        | r‐、 ト、,_ |/ ヽ'i `´l / / //'| l/
        ヽ| r-| ノ 、_ 、\、ノ レi l, / /_/_,,. | l,      
         .lヽ 川  ヽ弋;ッ、`ヽ! l:| l_,.ィ;;フノ  人 |     
         |. | |り、  `"´ ̄ヽ! |ヽ! ̄`´   | /ヽ|  
         | y-| l,      l |  l     |ノ ノノ     
         .| ,i、し!  .    l .| /.     | r'´      
         |  | `´!     ヽ!___レ      .!.|
       _,.-''i'´l  l   、_,.-ニ-、_,.-   / .|ヽ-------、_
      // | ヽ  ヽ    r`'''''"´,.   / ノ| `''―――-、ヽ
     / /   |  \  \  `"T"´   / / |--、_     \ヽ
    / /    /    \ \      //   |   \      l.L
   //    /       `''‐ヽ、,,,,,,,,,,ノ‐'´    l    ヽ    ヽ \_




           *
    / ̄|  +   / ̄ ̄\     +
    | ::|   /   ⌒   \
    | ::|x  ( へ)( へ)  |     .人
  ,―    \  .(__人__)      |     .`Y´
 | ___)  ::| . l` ⌒´    .|
 | ___)  ::|+{          .|     十
 | ___)  ::|  {       _ |
 ヽ__)_/   ヽ、ヽ   /  )|
            ``ー―‐'| ..ヽ|
                 ヽ ノ




    何かを追い求めるのに、
    一生をかけても時間が余るなんてことはありえないんだお。

    一国を治める皇帝なら、それはなおさらのことだお。

5051 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:34:42 ID:AswzKNMg

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..   ::::::::::::::::::::::::::::::::::);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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/⌒''''´: :.:.:.:.   :.:.:.`'''''´ :.:.:.:.r'⌒ー-:.':..     :.:.:.:.:.::::::::::::::::::::....         :::::::ヽ、;;;;;;:::::-‐
.  : : : :.:.:.:.   :.:.:.      :ノ.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:..      ::::::::::::::::::::::::::::::::....        :::.:::.::.:::.:::.:::.
 . .  : : :,:,:.   :,:,:.       :..:.:.:.:.:.:.. :.:.:::::::::..      ::::::::::::::::::::::::::::::::::....           ::.::.::.:(
 : . : : : : :.:.   :.:.:.       :.:.:.::::::::.. :::::::::::::..       ::::::::::::::::::::::::::::::::::::....            :.
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  :  . : : :                                    : . : : : : : : : : .
                                             .  :  . . .
  






      大事なのは、次の世代に広がりのある「続き」を渡してあげること。

      それさえも やる夫は充分に果たせたかわからねーけど……
       
      ま、やる夫にできたのはここまでってことだお。

5061 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:35:28 ID:AswzKNMg


        

             こうして、やる夫の人生は幕を閉じた。



             

                       





                       
                       
                       
                       
                       
 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ

5071 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:35:54 ID:AswzKNMg




              だが、この物語を締めくくるにあたって、
             やる夫が思いを託した「続き」について
             触れなければ粗漏となるであろう。
             触れねばならんのだわァ!



      ((
    '´ /ニ゙ヽ   誰だよこのコメント!
   li 从ハ)ソ 
   ゞ;,,TДT)

5091 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:36:25 ID:AswzKNMg

















                        /::/::::::::::::::ヽ. 
                        |:/‐ ‐∨!::l.     ……
                        !:i冂 冂|:ト::!. 
                        |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
                        !::r{j介/,'/:::!. 
                        |:| { V7l」 l::|. 
 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ

5121 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:38:11 ID:AswzKNMg




  同月、 皇太子・劉荘、帝位に就く。

   二代目皇帝、顕宗・明帝である。






                              
  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ                 
 イ二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵                
 ∵  ∵   | 二二二二二二二二二二二二二|   ∵∵   
 ∵  ∵ /::::::::/::::::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ   ∵  ∵         
 ∵  ∵/::::::::::::/::::::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  ∵  ∵         
∵  ∵::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::/:::/::::::::::::::::::. : ´ヽ::::::::ヽ  ∵ ∵        
    :/::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::/:::::::::::. : ´     ヽ: ヽ  ∵
    :|::::::::::::::::::|::::::::::::::::::/::/::::::::: : ´       ヽ::::l. 
    :l::::::::::::::::::|::::::::::::::::/ /"´´ ̄`    ´ ̄` l. ::l.
    l:::::::::::::::::::|::::::::::::::::|  ___   ´ ___イl
    |:::::::::::::::::::|::::::::::::///示::T| 丶  /示::T| !.::.!
    l::::::::::::::::::l::::::::::: |   { :::::'::::|     { :::::'::::| }.::::|  
    !::::::::::::::::::l|:::::::::::人  { :::C:ソ     { :::C:ソ::}::::!  
    l:::::::::::::::l: l |,:::::::::|,::|         ,    l::...l    
    l:::::::::::::::l: l |,:::::::'|:::|             .l::::.::! 
    l:::::::::::::::l: l  |,::::::'|:::|           ノ ::l:::::l:
    l:::::::::::::::l: l  |,::::',|: :|丶.       `.  イ  !:::::! 
    l:::::::::::::::l: l   |,::::'|:::|   ` ーァ ´ヽ:.    l:::::::l 
    l:::::::::::::::l: l/  |,::::'|:::|             !:::::! 
    l:::::::::::::/≦ ̄::ヽ|,::::|::|             l:::::l 
    l:::::::::::/     l |',/:              /
    l:::::::::/     ヽ

5131 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:39:24 ID:AswzKNMg



          ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
         イ二二二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二二二イ∵
           ∵∵  |                        ::: |   ∵  ∵
           ∵∵  | 二二二二二二二二二二二二二二二二二|   ∵ ∵
          ∵ ∵  /::::::::://、:::::::::/:::/  ヽ::::::::::::::::ヽ::::::::::: !::::',    ∵ ∵     
          ∵  ∵  :i::::::::::i∧::ヽ\:::/      \:::\::: |::::::::::::|::::::|    ∵  ∵    
           ∵  ∵  |:::::::::l∧ヽ:::>⌒      ─‐‐、::::ヽ:!::::::::::::!::::::!    ∵   ∵    
           ∵      |:::::::::|::::/            \:::|::::::::::::|::::::|     ∵  ∵
                   |:::::::::|:/___ミ、      ィ___、|::::::::::::|::::::|      ∵
                   |:::::::::| l! !::::::::::::|      |:::::::::::::::ll!!::::::::::::!::::::!
                   |:::::::::| l! !:::!:::j:::|      |.イ:::::::j:::!l|::::::::::::ト:::::|    後漢王朝の全盛期
.           , -、    |:::::::::| ヽ弋_):::ソ     弋_)-:'::ソ/|::::::::::::| l:::|
     __.     !  l  _.  !:::::::::!     ̄  .     `ー'  |::::::::::::レ::: !   はじまーるよー
    ,.-l \   |  l / l  !::::::人                   |::::::::::::|::::::|
    ! ヽ.  \ !   l  l  i:::::i::::!:>     __         ,'::::::::::: |::::::|
.    \ \  ´   丿 l  |:::::!:::|::::| |::>   ´     .ィ┐::,'::/::::::::::,::::: !
       \    ...,   ヽ |:::::!:::|::::| |:::::::|:ノ T 千,  彡 ∨:/::::::::::∧:::::!
   r───'   :::l    l !::::|::::!::::! ィ彡 /_/Yi.      /L!::::::::::∧:::::::!
   `ー─‐‐、   ::ノ    j ´|::::|::::| / /  ! /\ ./  /::::::::/ ≧ト、


              劉荘は唐や宋の二代目のような派手さこそないものの、

              中国史上でも屈指の名君の一人である。

               それでも天下を開いた初代が亡くなり、 
               二代目の治世への移行期には、
               大なり小なり 揉め事が付きまとうものだ。

5141 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:39:49 ID:AswzKNMg


      やる夫の葬儀も済まない内に、

       それは起こった。




 
            <東海国>



         ,,,,,,,,
     ,.ィ ""; : ; : ; ゙゙゙゙ ‐ ,,
    ,;;.''' ‐- ; : ; : ; : ; : ; : ;.ヽ,
   /;;;      `' '''' ‐-; : :;.ヽ,
   i:;;i           `i ; : .i
   !.;〉  ,,,,,        ,,,,, i.;.;.;.}
  彡'  """"'''   '''"""゙゙ ヽ;.;.j    王様、郭況さまから郵便でーす。
. (ヽi   -=・ニ=   =ニ・=-  !ィ)
  } ;|   `'‐ ‐''ノ   `' ‐‐''   !;.{
  ヽ|     /( 。  。)ヽ   丿|.ノ   
    {     ト--=--イ    }
    ヽ    ヽ. ⌒⌒ ノ    /
    ヽ. ヽ、`==.' / /
.     ヽ  ` ‐--‐ '  /
         ` ‐----‐ '


         郵便屋A

5151 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:40:40 ID:AswzKNMg

       \  _  -――-  _  /  
         Χ              Χ   
        /             \         おじうえから
      //                  、 \
       ./ ●              ● , \:      わたくしめに?
      / ::::::::: (三( )三三三三) ::::::::: ,  ' ;:
      ′::::::::  \三三三三/  :::::::::: l   ',      もしや
     |        >==<         |    !:
  √'⌒)       (__          !   |:::     おそうしきの
   _  ノ        1 ‐―1       ,′   !:
    \ \      |   |       /    /      えんかいに
      \ \     j   |      /\_/
    \_,/\ \___,イ´ ̄`|、_, <             こんぱにおんをよぶかどうかの
           \/三( `ー一' )三三∧             そうだんですかな?


           東海王劉彊(やる夫の長男・元・皇太子)

5161 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:41:01 ID:AswzKNMg

┌───────────────────┐
│                          ......│
│                          ......│
│          チース。           ......│
│                          ......│
│                          ......│
│          アンタ先帝の長子だし    .│
│                          ......│
│          元・皇太子だから      ....│
│                          ......│
│                          ......│
│          ここらで天下、狙わね?  ....│
│                          ......│
│                          ......│
└───────────────────┘


         _.. -‐…‐-   _     
       ⌒X ´          X⌒  
     /  \            /  \
.     , '                     \    
   /                    ヽ       ほあああああ! 
.  /    l  ◎    ______   ◎ 、  
.  /    |      /::( )::::::::::::::::::::ヽ     ,      これは むほんの おさそい!
 /       |        |::::::::::::::::::::::::::::::/    l
/      |      \:::::::::::::::::::/      | 
. ′     | U       >'⌒ヽ        
|       |           _ノ      /|
|      │         /丁      / !
|      人          └' ヽ    /  /
ヽ.___/   >= ..___、   )_,. く__/
    /        ̄ ̄ ` 一' ̄ヽ
    /                     |
    |                      |

5181 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:41:56 ID:AswzKNMg

                                
            ¬x -――-  ..__            
           /         ,r'´\`'           
         /  u   u     ' ,         こんなてがみ
         、 ○  ___       ゙i        .
        ,' xxxx(( )::::::::::::::::) ○  ′         おじうえがかくとはおもえない!
       |     ゙i::::::::::::::/ xxxx l   l       
       ハ   u (⌒'一      U l   |         ぜったい つりですぞ!
       { ゙i     'ァ― ,_,    |   |        
       '‐-ン、  (_`¨´     、イ   |        
          、≠=== ̄===< 丿_, '        .
                             


     
   /  ,. :: ̄> '  ̄ ̄ ̄¨ ' <: :|
  /  /::::/            ̄ ̄ ̄ト、
 l  /::::/     /             | \
 l.  l:::/      /          l   ヽ
  \|:/        /     /: l    / l  l ハ
   T l       /   :| :/ l: l   ム_l  |. | l
.   l l     l   /l :/__l l   / l 「 l lv   ふが?
    l: l     l  レlフ   Vl: / ィて.l l: l /
    ' ヘ      l イ  ィ:矛ミ レ  l:::rl !fV
    ヽヽ    l .lV/l::::::::rl     ヾン l
.     f r\   l l ヾ辷ソ     ,   l___
     \\\__||           ∠::::::::::::::l‐┐
       `ー' ,>、       , ⌒i/::::::::::::::::::::f l ̄ ̄ ̄ ̄
        /l   ミ ー-  `=く ::::::::::::::::::::::j. l____
: : : : : : : : :/\ \   \/、 l l::::::::::::::::::::::::::/-┘
: : : : : : : /::::::::::::ヽ. \   /ト、\l レ―――‐'
: : : : ://:::::::::::::::::::ヽ \/l.:.|:::\\
: : / /::::::::::::::::::::::::ハ   |.:.:|/ .`イ
/   f::::::::::::::::::::::::::::::i  L__l    |
    l:::::::::::::::::::::::::::::::}          |

                 郭況(故・郭聖通の弟)




       皇帝になる野心など欠片もなく、

       さらに手紙の差出人を疑った劉彊は、

       手紙をもたらした使者をとらえ、
        ただちに劉荘の元へ送った。

5211 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:43:23 ID:AswzKNMg




::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    …… 早速天下を乱そうとする輩が現れたか。
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.       言え、この書を誰から預かった?
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 

    


         ,,,,,,,,
     ,.ィ ""; : ; : ; ゙゙゙゙ ‐ ,,
    ,;;.''' ‐- ; : ; : ; : ; : ; : ;.ヽ,
   /;;;      `' '''' ‐-; : :;.ヽ,
   i:;;i ∪u        `i ; : .i    さ、山陽王の劉荊さまです!
   !.;〉        ∪u  i.;.;.;.}
  彡'  ;;;;'''''''' ' 巛 '''''';;;; ヽ;.;.j
. (ヽi   -=・ニ=   =ニ・=-  !ィ)
  } ;|   `'‐ ‐''ノ   `' ‐‐''   !;.{
  ヽ|     /( 。  。)ヽ   丿|.ノ
    {    l ヽ│ノ l    }
    ヽ    ヽ   〇  ノ    /
    ヽ. ヽ、     /  /
.     ヽ  ` ‐--‐ '  /
         ` ‐----‐ '

5221 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:43:42 ID:AswzKNMg


::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 












  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵   馬鹿な。 わたしの……
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          実の 弟が?
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

5241 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:44:25 ID:AswzKNMg

                  r:、          ,、
                 ,...ィメ.::ヽ´ ̄:``::::..、_  |::|
                   /:::::,、ィ,ヽィ〉、,、::::::::::::::::ヽ.,j、|
                ,イ:::::::::イr‐、ヽ>.:ヽ,:::::::::::::::::E/゙/
             /:::::::/´:ゞイ~'、ヽ.ヤ>.:::::j、:::::/:/jヽ
               |:::::://:::::::::::::::::::ヽヽィ"::::,´゙、::ミ;/ !:}
                |::::/{':::::::::::::::::::::::::`゙ヽヽヤ.:,〉〉"r'::::|      変心!
               |:::| |::::::::::::::::::::::::::::::::/,.ヽヤ/イf´::::::| 
             ヤ:ト.ヤ::::::::::::::::::::::::::::ヽ>ヽ./:〉/:::::::l
              ヤ::ヾ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::::::::::::/
              ヤ::::ト,:::::::::::::::::::,ィ 、:::::::::::::::::::::/
             <ヽ::〉ヤ、)::::,.イ´ヽ.ィ"ヽイヾ.//
              >ー、_`´ヽ、 `"`ト、_,ィ'イイ'
            ,..../__`ー-``ー`ト、_ /   |,/'
           ,/:::::::::::``ー‐≧ト、__::` ̄´::ト、
      ,.ィ─‐--<_::::::::::::::::::::::::::::::/rヾ、ヽ:::::::::://、
    /      ヾト-、_:::::,、_:::::::ゞニイ:::ト、:::::::〉〉トソ ̄ ̄ヽ
    / ,ニニ、_     ヽ::::::ヤ´``ゝ、_::::::::::::::`i"´::::ヤ‐,ト、  ヽ
   イィ::::::::__`ヽ、   j:::::::〉::::::::::::::::``ー:、_::::|::::::::ノ:::ノ:::::`ヽ.、|
   :::::,.ィ" ,..ィ:::::::` ̄´::::::/::::::::/ヽ.::::::::::::frミト、:/rfrミ、:::::::r、ヽ.
   :" ,..ィ´::::::::::::::rニ、::r‐、::::::/ /::::::::::r 、ト、イ'j.:ヤ:ゞトイl:::::::ヾ.、゙.

                 劉荊は山陽王。

             やる夫と陰麗華の間に生まれた子供の一人であり、

             つまり劉荘にとっては同腹の弟にあたる。

             なぜこの時期に劉彊をけしかけようとしたのか、
             それによって何を目論んでいたのか、史書には記されていない。

5251 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:45:43 ID:AswzKNMg



      / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ
      / └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',    どうする?
     ,'  ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
    ,   '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. |    陛下の弟君とはいえ
    |  l:l :!:{、| l ::|        マソハ: |:: |    
    |  l:l::i个| l ::l!     _  ′} .:}:.l:: l    謀反は謀反よ?
    |  lハ:l::{::', ::::{、        /.:/::.l:: l
    l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._    /.:/::::/l::;!
.     ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
.     ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/
    /⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ






::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.     ……この時期に、ことを荒立てたくない。
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.     表向きは不問に。
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!.     ただし本人は軟禁状態において、
  |:| { V7l」 l::|.     しばらく反省してもらおう。







          ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵
        ∵  //::::::::::::::::::::::::: /', ∵      本来後継者ではなかったはずの私が
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵     皇帝となった。
          ∵ | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト ∵ 
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !       やはりそのことに不満を抱く兄弟たちもいると
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ       いうことか。
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ        心しておかねばな……

5261 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:46:04 ID:AswzKNMg

    その後、三月。やる夫の埋葬が行われた。

     やる夫の陵墓は、原陵と呼ばれる。


   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/       \::::::::::::::::::::::::::::
   :::::::::::::::::::::::::::::::::::/         :::::::::::::::::::::::::::::::::
   :::::::::::::::::...... ....::::::|            |::::::::::::.. ...: ::::::::
   :. .::::::::........ . .:::::::::::::::::::         | ........... ..:::::
   :: :::::::::... . .... .. . ヽ          / . . . ... ..::::: . .. .
              \      /
                 -ー


  .^''ー-、...,_ ._,,,、,_    _‐'¨'''''''^¨⌒¨^'‐.......,    ._.、,/¨^'ー-'ーv.,_
       . ̄  ¨^'ー=ニ           ¨''ーニニ_         ¨^

  、.....,_               .,.,,、v-、 _,.,、、、,_
     ゙'---ー'ーv        .,,-'″   .゙'″   .¨''ーv,_  ,,,v‐¬v.,
          \   ._,,v‐″             .¨^″     ¨''ー、,
           .\'''''″                           .¨''ー、
             .゙'ーv

5271 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:46:46 ID:AswzKNMg

なお、この中元二年には、

数年前に驃騎大将軍位を返上していた劉隆も
世を去っている。



  l::::::::::::::::::|_!::lヽ:::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::i、::! ノ
  !:::::::::::::::::l-‐ェ!;ト ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ` ヽ   幺ク 亡 月 |  ┼‐ .|] |]
  l:::::::::::::::::「(;;;)ヽ、__、::レ'´l:::::::::/l、:::::::::::::l   /   小巴 三l三. ヽ_ノ / こ o o
  !:::::::::/l:::l__,,,rタ"゙、;!)、__!::::/ノ 〉、::::::::l   \
   l::::/ lヽ!    _ _   l;/´  ! >、::l   /  死に際の間の悪さに絶望した!!
  ノノlヽ、_!    r――‐┐   /_ノ:::|  /
    l::::::>、   レ,二二ェ!  /i:::::::::::l   ̄ ̄|_     /ヽ、  /\   /\    /
    l:::/ /::ヽ、 `ー-―-' ,ィ'::::!\:::::l    (ヽ、//\/   \/   \/   \/
    レ' ム-''´lヽ、  _,,./! ゙ヾ!__ヽ!    ヽ´ヽ、ヽ
            !   ̄     レ;'´  |  (,ゝ、 \ ヽ l、
        /| _,,.-/´  ;; .,,,-!  ヽ、 ヽ、 | | ! l
       / 斤'"〇 /´    ,;;:''" _,l_   ヽ ヽ/  l | l
      /; l、」_,,/     '' ゙;;/  ヽ、   〉  `ヽ  l/
      /!,r''´!/  /     ';,/"゙''':;,,,,;;'' \ /     ,!
    / l ,;;  |l  /`'';, ,,   /   ,;;''"゙''   l     /




   「驃騎大将軍」は史書によって「驃騎将軍」と記されることもあり、
    「大」をつけるとつけないの違いは、明確ではない。

     どちらにせよ、太尉(大司馬)につぐ武官のトップ2と考えてもらえばいいだろう。


   そして やる夫の埋葬後の四月、この驃騎将軍に任命されたのが……

5301 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:47:58 ID:AswzKNMg


    |         |
  __ト―--――|
  ´、二二二二二フ
   |/  ・ ( ・Y     皇族将軍、どうでしょう。
  (^     ’ |)
    1  、_  !
   △___  ∠
   |::::::::::::/エ「ノ
  /::::::::::::::|  |::ヽ

    劉蒼



    やはり劉荘の同腹の弟、東平王の劉蒼だった。

    劉蒼は兄弟の中でも劉荘に信頼されていた弟だったらしい。

    しかし劉荊の一件を考慮すると、

    皇族も決してないがしろにしないという
    旗印としての登用の意味もあったと思われる。
    (数年で、劉蒼自身の申し出により辞職しているが)

5311 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:49:05 ID:AswzKNMg


                同時に特進(顧問)として、陰麗華の兄・陰識と郭聖通の弟・郭況を配置。



                  _,..---、,..-‐.、_
             ,..‐:':.:.:.:.:.:.:.:,:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.`:ー...、              .           ┌─ー ‐- - 、_   ,-─ 、
             /:.:.:.:.:.:.:./:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.、:.ヽ            .           _,,l          `~ヽ~>、 \
           /:.:.:.:.:.:.,:.:./:.:.:l:.:,i:.:.: i: ',:.:.:',:.:.:.:.:.:.',:.:.:ヽ                    / {    |   \     \::へ ∧
         . /:;:':.:.,:': :/: :.l:.:./l:.ハ:.:.:ト、:',:.:.:',:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.ヽ          .        ,イ   l      !     ヽ     \::ヽ l
        /イ:.:.:/:.: :i:.:./l:/ !'  ヾ:! ヾ!ヽ:.!ヽ:.:.: ::',:.:.:.:.:',          .       /   / l      l   |   ヘ       ヽ }j
         /'/:.:.:.':.:.:.:ハ/. !'__,,..-' ヾ ゝ、__゙:! ヽ:.: :l:.:.:.:.:.l                /   / _l    ├ーt、,   l         ∨
        l:.:.:.:.i:.:.:.:i'´ ̄           ̄`i: :l:.:.:.:.:.l               {    イ~ ∧    ! ヽ \`ト、|   }   .|
         l:.:.:.:.:ヽ: :l   __       _   l:.:.!: :i:.:.:l               | !  !  / ヽ   l  ヽェ \ |\ /  j  !
        l:.ハ:',:.:.ヽ! -――-    -――- }イ:.:.:l:.:ハ!               V | l /ィ=、 \ {"ィひてヽ、|   /l  / /
        !' Ⅵ: :',`          i         i:.:.:ハ,' !                ヽl   { トO:|  `  {l.zO: } ゝ ///-v'
          { ミ,:.:',       .:|       ,':.:/ .}                   \ l`ゞ,_ソ     ヽェツ // " ) )リ
           、ヽ,:.',        :!       ,':./ , ′                    i   ,        ′ /ェ_, ノ
           \ゝ',             ,':/メ                      ヽ               //
             ヾ:.、   ー ――    イイ/             .           >、. (⌒ヽ    ィ">/    
              ヾ:i 、      ̄    イ:/ .'                            `┌´-‐' ´_イ ヽ
                 :l ヽ      / l:'                              _/><'"~    ∧、
              ,-┤  `ー-'   ├-、                          _,,ィ/ ./ ハ ヘ    / / \
              / ゝ、           才  ヽ                       /:. // /:. i ヘ /   /:. :. :.\
             _,-'´i    `ヽ     ,-‐'    iヽ、_                    /:. :. /<_/:. :..!__〉   l:. :. :. :. :.∧
        _,..-'´   .l   /`ーヽ   / -‐ヘ   l   `ー、_                /:. :. /   `ー-┘     |:. :. :. :. :. :. ヘ
  _,...-‐'"´       l   ハ O |   | 〃 ハ   l      `ー-、_          /:. :. :.j               | :. :. :. :. :. :. :.l

                  陰識                                      郭況

5321 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:49:24 ID:AswzKNMg

                  両者とも二年後に世を去るが、
                その後も劉荘は実母の実家である陰氏と元・皇后の実家であった郭氏に対し
                 平等な扱いを心がけている。

                 たとえば洛陽城内に儒学の学校を建て、
                 そこで 樊氏(やる夫の母方)・陰氏・馬氏・郭氏の子弟に学ばせている。


                 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   裏返せば
                 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l  外戚として敵に回すと
                 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!  厄介な奴らの次世代に
                 ik:l::::i:.|    | .l:::l  洗脳教育を施したとも言えるがな。
                 `ー-、」    '  i_ノ
                    | `ー  ̄ , '
                  ,,rへ、_ ` 〔´
                /l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
                :‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
                ‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

5351 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:50:19 ID:AswzKNMg




    翌年(西暦五十八年)
    元号を永平と定め、

   本格的に二代目の治世が始まった。


    同時に旧世代が相次いで世を去る。

      永平元年、五月。




            _,...-‐::::::: ̄:::::::ー-..、
           /::::::::::::_;:. -一ー- 、::::`ヽ、
      ,..-::':::::::::::;/   _,.......-‐-..ヽ::ヽ:ヽ、
    ,.:':::::::::;:::/::::'  ,..-:'::´::::::::::::::::::::ヽ:ヽ::ヽ:ヽ   あーあ。あたしも
    /::::::::::::l:;'::::::|/:|:::l:::::';:::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ::ヘ::ヘ
:   /::::::::;:.-d:::::::|:::::::|::::';::::::':;:::::::::::::ヽ::::;;ゝヘ:::ヘ::   ここまでか……
   ::::::r'´ /'|:::::::|::::::ハ:::::ト、:::::ヽ、:::::::::rく::::::l:::|:::::l::ハ
   ::::::ヽ,ノ, |:::::::|::‐ト-、:」_ ヽ、::\ー/:::_ヽ:::N';::::|::::l
   :::::::/ ./7r|::::::::ト:::|   ヽ、`ヽ`¨ー  ,.-‐`|::|::::|l:::|
   ::::/ /,'||:::::::::lヾ ,..-‐-、    、   |::l:::;'||::|
   ::ヽ_/::l rヘ::::::::::l ′            |::lイ::||::|
   :::::|::::::`‐! l:::、:::::',     、... -‐  ̄!   ,!::||::| l:|
   l::::|::::::::l:::ヽ」;:::';:::::'.,     ヽニ   ノ  ,i':::;',:/ ′
.   l::::|、::::::l:::::::::ト:::lヽ:::ヽ      ̄  ,.:'/!:〃
   ゝH::::::::';::::::::l:ヽ',_ヽ::ヽ_ー- 、...__ /:::l l/
.    ':;lヽ::::::ヽ::::::l:::l.\` -\ ̄二ニ二ニ=ュ_
      `,.ゝ::::::',ヽ::',ヾ_,...r'^`          ^¨ヽ、
    r‐'  /ヽ:::', `ヽ、r'                (
    ヽ、ノ   `7ー'´          __.........__   {
     `ー-‐'¨         _,.r-‐'´     `ヽ._r
                /,r'           ヽ

5371 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:50:59 ID:AswzKNMg

     !  ./ / i:::::::::i::::::::::::/i::::i  i::iト、:::::::::::::::::::::i::::::i:::::::i:::::::::::::::i:::::i:::::::::::i\   \
     |/  / i::::::::i::::::::::::i i::::i   i::i i:i 、:::::::::::::::::::i、::ヽ:::::i::::::::::::::i:::::i:::::::::::i\\  /
      ̄/7  i:::::::i:::::::::::::トi、i_  i:i ヾヽ::::::::::::::::::iヽ::iヽ::::i_;::-‐:i'´::l:::::::::::i  ゝ_}/    それなりに功もあげたけど
     /ノ   l::::::::l::::::::::::i i:i `‐-|!  ヽ \::::::::::::i_,.i斗´、::::::::::i|:::::l:::::::::::l  \`ヽ  
.    / i\  i:::::::::i:::::::::::! |!    i\   \ \::/ir' |!  ヽ:::::i i::::i::::::::::::ト,  /ヽ ヽ  大失敗もしたし。
    / /::::/ヽ|:::::::::::i:::::::::l,、____、ヽ   \ \;{_i__ 、::ノ_i:/:::::::::::::i//i:i::::::} i
    ! /:::::l  i::i::::::::::ト、:::::l弋于旡示リ`     ヽ イ{旡天歹Vァ/i:::::::::::::::i|  i::l::::::iV  もうちょっと活躍したかったわね……   
    V:::::::l i:::|:::::::::::i::ヽ::l ゞし砂ンノ            ゞく砂_ンノ / i:::::l:::::::|:::i  !::l:::::l
     |:::::::l l |:::::::::::::i i ト{  ` ̄ ̄          ` ̄ ̄´   l:::::l:::::::|:::l i::::l:::::|
     |:::::::|__|r'|::i:::::::::::::ハ  /////     、      /////  i:::::i:::::::i::::レ'::::l:::::!
      i::::i ヾ/i i:::i:::::::::::i ヘ                         /i::::i:::::/ !:::i }:i}::/
       i::i / | i::::i:::::::::::i  ゝ、 U     r   ァ         / i::::i::::/ i:::i ∧//
       i| i   ! !:::ト、::::::i   \              /  //:::::/ /::i i i/
       |  i i::::i ヘ:::::::i    iゝ、        ,.. イ   //::::::/ /:/ / }
          i   i i::i ヘ:::::::i    ト、 ` ヽ、 __ ,.  '´  /  //i:::::/ /:/ / /

5381 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:51:21 ID:AswzKNMg

    \::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|::/:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::ヽ_,,:::-‐''::::::::-'''"::::::::::\        
     ヽ:::::::::::::::::/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::_.. =`-ー'┬┬'":::::::::::::::::::::::::::::::`-,    
..''ー ..、  .ヽ:::::::::/:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::_::/      .,ノヽ:::::::::::::::::::::::::::_,,.. -ー'':ヽ      まあ いいか。
    `''-、  \:/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ヽil.ll      /::::::::ヽ:::::::,..ir‐'"゙_::::::::::::::::::::::ヽ
      . \ /:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::/ |::::|     /:::::::::::::_..≪/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::ヽ    やる夫は功臣を
         ヽ::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/::::::::ノ゛  !::::!    ./::::::,..-'" /::l::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ   むやみに粛清するような
             ヽ:::::!:::::::::::::::::::::::::::/::::::/     .ヽ:ヽ   /::/   /:::::::!:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l   晩年を送らなかった。
           l│:::::::::::::::::::, ''/:::::/       ヽ:::! .l.〃   ./:::::::.,.. |l::::::::::::.,i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
            リ::::::::::::::::::/ │:::i′       .h'! iく   ./:::::/ /::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:l
  .,,,         l:::::::::::::::/  !:/                  /:/  ./:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::!  それだけでも、満足よ……
    `'ー、、      l:::::::::::/   !/                 メ´   /::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::!
       `'-..、   .!:::::::l   |                    l::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::│
          `'- 、_ |::::::|      ,,..、                 l::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|
             ~゙''''!- ..,,_  .' !、,,!   .゛          l:::::/::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::!
                   `'、                ,..   /:/::::::::::::::::::::l::::::::::::::::/:::::::::::.,-:::::::!
                       ,| --、          il!'} l  .〃::::::::::::::::::::::│::::::/:::::::::::::::/:::::::::/
                    ,/゛    .\       }::.! .l ./::::::::::::::::::::::::::::_l ‐"::::::::::::::::/::::::::/   _.
                /        ,..┴、     l:_:lr'"::::::::::::::::::._,, ;;l'"│:::::::::::::::,/::::::::::/   /::::
                ,..‐"      . /    .\  ''!モ-k-―ー''''"´::::, '":::::::!:::::::._/゛:::::::::::/ , /:::::::::::
             ,.. ‐'´      ,, ‐"        >、 .!i:::i/::::::::::::::::/:::::::::::::iン‐″::::::::::::::ィ゙‐'゛:::::::::::::::::

5421 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:52:05 ID:AswzKNMg

       ,  ----‐ 二二ニ 丶 、
      /     / _, ----ミァ、 \
    /   /  /‐'´        ヾコ
   / rー- /   l j  、ヽ  ヽ    ヽヽ\
  ,' ヾ /7 ,' l .ハ`トム、\  X.   |く  l
  ,'   /L|  | lレ    ヽ ` ' .ムヽ  } |ヽ!
 .! ,  //| l  | | ---   ---}l !丿 }ヽ\     
 |│ // | l  | |     |    | | |/ | | V
 |│ V | |  | |          } .| |  V!
 | .l    Ll   ! |    ---  , ´| |│|ヽ !
 | !   i !   ! ト 、      /| | ! ハl ヾ
 | ハ  ! | .!  i .|ゝ   ̄/¨ , ┴ 、リ_ニ-
 レ'  |  l ! ハ ノリ >≠==- 、       r‐、
    |  /レ レ /     /\     | )
    レ' |  〃/|         \   / |_____
     │ || | |           , ' ´ _ノ
     /  .|| ! ヽ          /     --イ
     |  〃 |  ヽ              ‐‐イ

       高密侯の訒禹、死去。

       享年五十七歳。
 
       劉荘の治世では、
       数ヶ月間ではあったが、
       三公の上位に位置する太傅を務めていた。
      (ただし太傅は、名誉職的な要素が強い)

5441 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:53:20 ID:AswzKNMg


    /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
    i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l   やる夫の二十八将。
    lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!
    ik:l::::i:.|    | .l:::l   訒禹は、その一位に列せられている。
    `ー-、」    '  i_ノ
       | `ー  ̄ , '     この点については、疑問に思う向きもあるかもしれない。
     ,,rへ、_ ` 〔´
   /l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
   :‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
   ‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ




     (( 
  '´ /ニ゙ヽ     まあ五位以内……少なくとも十位以内には入ると思うけど
  li 从ハ)ソ    一位っていうほど完全無欠か?って
 ゝ*,,・∀・)    意見もあるかもなァ……

5451 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:53:58 ID:AswzKNMg





       ,. - ── ──
    r'つ)∠───     \    
   〆⌒  ̄ ̄ ̄ \__     ヽ 
,.イ      ,イ    \ヽ,     }  
ヾイ    /{ { ヽ、ト、  \    ノ  
{  .ト{\ヽ',  メ __\  }  /   
  ゝ  |"ひ)  \  イびゞ \ ヽ- 、   
  ノ  ト、"´,.     ー ノ ///\  
 /.  {   ゝ     /  レ//  }      
{   ヽ  ヽ⌒>  /    レ´TT         
V{   \ └ ´  / ,.イ/  /      

      たしかに  訒禹は長安攻略などに将軍として戦功もあったが、
       赤眉に敗北を重ねるなど失点もあった。
      


                   _,.-:;、:─::─::‐:-,ィ:ヽ、
            /\ ,.-‐"::/::.:\.:.:.:.:.;/::.:.:.:.:.\/\            
              \ \:.::/:.:;r'─‐`─´─ヘ、::.:.:.:.∧./            
            /:;> /:.:.:.:/_______\::.:.:∧ニ二l           
         <´ ̄ ,.ィ' /:.:.:.:/:.:.:.:.:;ノ |:.:.:.:.:.:.:.:/∨:.:.:.:.:.∧`>            
          ,ヽ_/:/ /:.:.:.:/::.:/ ̄`|:.:.:.:.:.:;/ ̄∨:.:.:.:.:.:∧          
            /:.:.:.:.:.::|_/:.:.:::/:/,ィ;=ュャ'|;ノj/,ィ=ャ'、∨:.:.:.:.:.:ハ            
        /:.:.:.:.:.:.::.:.|.:.:.:.:|' イ f´。 }i    {f:():} } ∧:.:.:.:.:.:.:.}          
         |:.:.:.:.;ィ:.:.:.:|:.:.:.::|  { ゝ_ノ;     !V::ノノハ |.:.:.:.:.:.:.:.|           
          |:://:.:.:.(|::.:.:.:|   ゛       >     {ノ.|:.:.:.:.:.:.:.:|          
         '" {:.:.:.:..::|:.:.:.:.|  ┌──‐‐-、    }:| |:.:.:.:.:.:.:リ           
          ∨:.:.:::|:::.:.:.|、   {      /  ,.ィ'::| |.:.:.:.:.:.:/           
           \::::|、:.:.::| \ ∨    ,ノ ,..イ::::!:://:.:.:.::.:/
             ヽ{ \::ゝ >`ー-‐<´:::/:::::://;イ::;/      _
          /´ ̄゛`ー─r'´ {    ノ }゛ ̄ ̄`ヽ、'"       /,ノ
           /     i   \ `ー─'" ノ    i  }     _//,〉
           { .__    |     `ー--‐'"     |.  |    /" ̄_フ'´ 〉
         ノ   ̄ ̄:|              |:  |   / 厂 (二〉


                 しかしその最大の功績は、
                 人材の推挙にある。

                 やる夫の元に馳せ参じた玉石混交の人材の中から、

                 呉漢・寇恂・賈復・銚期を 推挙したのは訒禹だった。

5461 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:54:37 ID:AswzKNMg


            _. -=ニ::_Z ̄ニ=-  .._
        / (:_: ;r'": :/:: ̄:7''ヽ:,r': ̄`ヽ、
        /: : : : : :ヽ、:_(_: : : (:: : : :\,r=‐':"⌒ヽ._
      / : : : : : ; ': : : : : : ̄::ヽ、__/: : : : : l: : :/ミノ    二十八将のランク付けを行ったのは
     ' : : : : : / : : : : : : :__:ヽ_: /:: :l: :l: : : : l : ゙‐'ヽ    二代目・劉荘だ。(やる夫が何らかの評価を
     l: : : : : :;' : : : : : : (((//゙ハ、 : l: :l : : : l: : : l : ',   残していて、それを参考にしたかもしれないが)
.    l: : : : : :l: : : : : : : : : : : :`Vノ : l: :l: : : ,' : : ;': l:ll
    l: : : : : :l: : : : : : : : : : : l: :/:l :l: :l: :l:: :/ /::/: :;リ|   統一後の皇帝にとって、
    l: : : : : :l : : : : : : : : : : l: :l::ノ: }: :} l / /::/レj:/::|   重要なのは武力よりも国を統治するための人材の確保。
.     l: : : : : l: : : : : : : : : : :l: :|/_;イ_;イ_;リ、// .ノ/:|   そういった観点で、
     '; : : : : l: : : : : : : : : ::l: :|ニニ ‐--ミ`' } ,ィチj゙ :|   
    /´ヽ: : : :l; : : : : : : : : :l: :|z't'ツ"_>`` '" {^~ |: :|   とくに呉漢・寇恂など後漢王朝に不可欠の人材を見抜いた
  / ¶′\: :ll : : : : : : : : l: :| `~¨´ (::"′   ',ノl: :j   訒禹の功績を高く見たとも考えられる。
,r‐{   , \ll : : : : : : : :l: :| :.           ∨ノ:|
  ! ¶′',  r、\: : : : :::::l: :| :.      .._ /´): :l  
 ¶′   \ ヾ>、\: : : ll: :|  :.       __-了:/::;'  
エエエュ┬r 、\ `ヾ>、\:ll: :|   :   ‐.._'´¨´ノ:/::/
―‐ - 、 ̄`<〉、 ヽ、._`^‐-\ト 、 :      ̄「V/
 ¶′   \ `<〉、 \` ー==┬''^ヽ、 ...__ ノ
   ¶′  \ `〈>、 ヽ`:r'"||  ,タ ¶ }
¶′    ¶′ヽ  `〈>、ヽ i || ,タ  /

5471 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:55:01 ID:AswzKNMg



  劉荘にとって比較的身近だった人物というボーナス点を
  ここに加えれば、一位という評価もある程度頷けるのではないだろうか。


    , -‐―‐- 、
    /rシ/ニニヽヽ
   ハ芥.lノメ从从|゙t
    i l (| | ┃ ┃ i |
   i从リ、 ー ノリl
     ⊂} |{H}l'ilつ
.     く_/_i_l_ゝ
.      (__八__)

   さらに天下が定まった後、賈復と語り合って
   兵権を返上し、功臣の粛清回避に努めたことも
   大きな功績と言えるだろう。

5491 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:55:33 ID:AswzKNMg



   訒禹の死後も、その一族は後漢王朝に深く関わっている。

   訒禹の孫娘は第四代和帝の皇后となり、
   皇帝の死後、幼帝の摂政として善政を敷いた。
  

   
    
                . -―-―- .
              /... .. :.. .: : .:.:.:.:.:. `ヽ、
               ,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.::::.:.:.:.:::.:.:.:.:.`、
             /:.:.:.:.:./:::/::.::/;ハ::::::.::.:::i::.::.:.:::',
               !l:.:.!:.:/:::イ:::://-―ヽ:l:::::::|:::::::::::|
           | !::{斗:く.|::/  rテ示.}ハ:::リ、::::::::l
            い::l;イrY   いソ j:/.ハ:::リ
               ヽ:::いtリ   `"¨´ ′ン/:/{   男まさりです。
              `i`〈         ィ::::{
                  ヽ. っ    /_ヘゝ'`
                 \  ,._ '-‐´-‐`┐
                  `´/'´  ___,ヽ
                    /'"¨ ̄    |\
               ,.-‐.ニ´          |.  丶
                  l     ヽ         l   \
             |     ',         |     〉
                  l      l             /
              l      l            /
               !     ヽ       l     ,'{
                 〉     //       l   /r′
                  (     {        l   '|
               }    |      l   / !


                    訒皇后

5511 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:56:14 ID:AswzKNMg

    また三国時代には 蜀漢の重鎮の一人、

    訒芝を輩出している。



      .,,,,,,,,,,,..
    /,,::::::::::::::::::::.\
   /',.:;::::|::::::;;;;;;;;;|~i:;::゙i
  /;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;| ゙i;::i   京アニから
  |;;;;;;;;;|;;;/;;;ノ;;;ノ,⌒ i:)   ジャンプアニメまでなんでもこなします!
  .| ::;;;;;;|〈.●〉 .〈●〉|;|  
  |:::;;;|  "  _, ・."|;;|
   l :::;;;;l  ャ-=ァ .//
   ヽ::.;;;\ ゙=."//
    )::):.)  ̄ (((
   /~,(;;(ヽ  /),)~^ヽ
   | ̄l ヽ   ∨ ノ . |^|
   |  |  微  乳 | .|
   |  |         | |

      訒芝

5561 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:58:08 ID:AswzKNMg




  そして同じく永平元年。

 この男もまた、 最期をむかえていた。






                 ゝ ソ----ヽ
             /⌒<ヾ   ミ  丶- ⌒ヽ
            (  ─ヽ ∨∨∨\ヾ|    /     平穏ッ……
             ヽ  │⌒ ⌒ ∥)|/   /
              \ | =[= ∥/   /      安寧ッ……
                 | (⊂⊃) /    /
                 / 丶__/   /
              /  <∨>    /   ━┓┃┃
                  /  </  │>   │     ┃
               /  </   │>   │   ━┛
            /   /    │    │  ┏━┓
              ──────\     \ ┃  ┃
             /           \    │┗━┛
           /  /───────\  丿   ツ
         /  / \  \             ・
     ─\ /    \  \           ・
   (__丿        ──            ・
                ( 丿

5571 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:58:28 ID:AswzKNMg

            -------
          /ヾ        ヽ
     ∠⌒ヽ/           ヾ ヽ
    < ミ    ヾ   ヾ       ヾヽ
    /             ヾ   ヾ  ヽ   まだ少しのゆり戻しはあるかもしれないがッ……
   / /| ∧ ∧ |\ヾ|\ヽ     ヾ
  //  レ ∨ .\| \| .∨ヽレ     ヾ    もはや体制は磐石ッ……
      (              |  ⌒ヽ  |
      丶-─     ̄ ̄ ̄   | |  │ |    戦いの醍醐味も、
       | ─丶  ′ ̄ ̄    | |: ∩ | |    栄誉も存分に味わった……
        | ━/   ━      | | し  |
        | -/   丶 --    | | 丿:::|
 )     │ /            | |   :|
 (      | し ヽ ヽ       イ  ゛:|
  )     丶     \     / | ゛::|
  (    ノ )/タ─丶     ,,/  |  |
   )   | /// 丿      /   |  |
   (  //γ  レ/⌒   /   │|
    ~- | (    //ア
       |   (  レ /





    l: : : : : : : : : : : 彡                  ヽ
     |: :ミ: : : : : : : : : : :             ヽ       l
     |: : 彡: : : : : : : : : : : : : : : : :ノ  /  ハ: . l:、 ヽ  l |
    |: : : : : : 彡: : : : : : : : : : : : : : ./ /:::::::l:  |: ', |  |リ   ここらで死神がお迎えか……
    |: : : : : : : : : : : : : 彡: /: :///::::::::::::l: l/j/ヽノ
    |: : ソ: : : : : : : : ;. ''´:: ̄ ~" メ、::::::::::::  レイ f      頃合……クククッ……
    |: : : : 彡_:_: i:!:|:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::..,,ム 'フ/
    :l: : : : / r‐|: : :| "、´ ̄(ッ ̄~"フシ  く'゙′ /
     l: : : :.| i: :lN: |:::: :::=≡≠::: .::::::::::', . /
     !: : i.!ヽ :、ヽ、:|::::    /  .::::::::::::::::', ./
     |N: : : :\_ノヘ::::::::.    .:::::/::::::::::::::::', .
     /|:!: : : : : /::::ヽ::::::::....:::::::/::_:`:-ァ.、_'、
   /  |l: : : /::::::::::::::ヽ::::::::::::く:'^::ー ´ /
  三三;;;;\´::::::::::::::::、::::::\::::::::::::::::-‐:: /
  三三三;;;;;:丶、:::::::: ヽ:::::::丶、::::::::   /
  三三三三;;;;;:::::`::-:、 ヽ:: /;;`丶、_/
   三三三三三;;;;;:::::::::`:.‐-'、::::_く

5581 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:58:50 ID:AswzKNMg




     /  , _                              ヽ
    l. /  `/. ,y-ー.'ア´ /   /ヽ                  l
    l. l /´/ /_,.ィ´ _. -'/  ,/  ::ヽ   、              l,
   l. l i,/ /ー ' ´ ^/ ,/     ::::'、 l::i  |, i!      iヽ  ヽ、 l,
   l │ | / /  ヽ``く '"´、 、     ::::! .i::'、 !i ,l ! . l'、  l ヽ   ! ヽ l
  l   | ヾ /  \`<う\ヽゝ     ::::! l ::l ,| ! | l  l l  l '、. |  l l
.  l   ヽ┤/     \`ー ',..:::     ,..-lノ-:;l,|-:l,l .l l  l  !  i, l  l i
  l   / ''|      ー--¨ ''''''" :::: ,∠ッァ-ー一, /i! l l  ! ,!  l !   !
ヽl /   .:l              ::: l::`ー゙'="´´/   l,!  l,'    | |
 V     .:::|             :: l::ヾヽー ::/   '   ´     !i
  ヽ    ::::l   ーー---    :: l::.    ..:/           '
  ... ヽ  .::::|   く       , 、  : !:::.  ..::/
  ::::...ヽ .::::::|  丶ヽ、     rヽ  i:::::::::, '
 .. .:::::::.. ヽ:::.:|     ` ー- ..._ __`、. l:::/
   :.:::::::... ヽi             ヽ !'
    ::::::::::::.... ヽ    ー- 、......  /
    ::::::::::::::::.. \  ::::::::  /ヽ
  :   ::::::::::::::::: ,.イ>.     /:::::::.. ヽ
  :..   ::::::::::.: ./ l   /:::::::::::::::.... ヽ
   ::..:.  :::::.::. / ,'   /::::::::::::::::::::::::::. . ヽ
|   ::::.:.  :::: / ,' ー 'ヽ::::::::::::::::::::::::: : : : ヽ
|   :::::::.. ノ  ,i      入:::::::::::::::: : :     ヽ
 !   /   <        '、::::::::::: :      /:|
 |/     \、      i、::::::     /::::.l
  `´                 :::      ::::::::l


   元・建威大将軍・耿弇死す。

  享年五十六歳。

5591 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 15:59:19 ID:AswzKNMg

  耿弇こそ、やる夫の臣下の中で最も「巧みに生きた」

  人物と言えよう。

        、、-v z_
     ,ゝ     ヽ
.    Z._ィ,∠ト、.}
.     幺__,´レリ
       ヽ /V、_
.    ,.-‐/〉 ノ ! >‐ 、
   /ゝ.∧l' ,へl   /ト、
   〉.l` 、_∀    レ .ノ、
   ヽ!  / /`´7 /ヘ   _>
     |  l `‐.'//  .Y´ヽ
    〉- /     / / /
    l _ヌニン`-〈/./
   ./!r‐合-┬/ r'
.   (/::::ニ{{三(.へノ
    l::::::/}}ヽ、::::::::}
    |::::::::フ`ヾ:::::::::|



  幽州・冀州で僅かな手勢しかいない状態だったやる夫を見出し、
  援軍を与えて天下統一の足がかりを築かせた。

  その後は一軍の将として、青洲の張歩を鮮やかな手腕で撃破。

  天下統一の後はあっさりと一線を退き、
  一族の多くも高位に昇った。

5621 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:00:46 ID:AswzKNMg



    /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   なお、耿弇や彼の兄弟の子孫は、
    i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l   比較的国内が安定した後も、
    lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   匈奴征伐やその他の異民族征伐に身を投じ、
    ik:l::::i:.|    | .l:::l   多くの戦功を挙げている。
    `ー-、」    '  i_ノ
       | `ー  ̄ , '     やはり、本質的には「武」の一族なんだろう。
     ,,rへ、_ ` 〔´
   /l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
   :‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
   ‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ



 そう考えると政治的感覚も持ち合わせていた
 耿弇はひょっとしたら一族の中では異端であり……

     _─-、 -‐;z.__
    > ` " ゙  <
    /" " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ
    | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N
    |" / \    / │
    |" |  ●     ● l
    |" |⊂⊃ 、_,、_, ⊂l     豪盲牌!
    ∨ヘ   (_.ノ  ノ
      >、 _ ___, イl_
    ( ⌒ )..::::::::V:::::: / ( ⌒ )
□□□□□□□□□□□□□


 動乱の時代に一族の生き残りを図って
懸命に舵を切った、
隠れた苦労人だったのかもしれない。


    二十八将の四位。

5641 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:01:18 ID:AswzKNMg



  やはり永平元年、
  
  蜀平定戦などで活躍した
  臧宮もまた、死去。


             |  逝 そ
             /.  き .れ
             |  ま  じ
             |  す  ゃ
     _ -      |  :  :
    , '"        !  :  :
  /          丶_
  ん | !''! !'''、ヾ "!、    |/ ̄
 //ル |.! | | 人 ヽ,,''!,,弋
 〃;;;i '!!, 代 !i、\|ヽ!ヾ  !
 !! ;;;|.  'ヾ、゙ ゙.:;;;;iiiiiiii!!!!!!"" ヾ,
  !  !,;;ii||i;,  ゙ 〃;杰;"ヽ    "、
    "!?段;,    ._ヾシ-      !. /
    ":;i|i;  ,,// ///"      !/
     ;;/
     /
     ヾ;;;:-
      i、  _,, - _=-
       i、ヽ-'''
        i、 -‐'' '      /
         i、       ,,-'
.     /    i、    _,.-i;;
    〃     ヽ--‐=|!!!;:
               !!;:

        


        二十八将の十四位。

5651 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:01:41 ID:AswzKNMg

                 ,へ
          __,. -‐――,ノ:ヽ::\
         / ._,...-‐'´ ̄:::::::::くヽ:!
        / ./:::::::::::::::_,. -‐―--、
       ./ /::::::_,. -‐'´       |   な、なあ
      〈__|_/   ___,. -‐―、‐,)
       |   / ̄::::::ノ:::::::::::::ト、:\  二代目になったばかりでさぁ~
       |__..ノ::::::::::::::/ \:::::::::|_,ヽ:::!
    _ .(( r|::::::/::::::::|_ー、_.|:::::/フフiヽ!
 ̄ ̄| |  ̄ ゞ_|:::∧::::::::|フフ !,/`´ |
   | |..   `|::;ヘ.ヽ:::::「´  _ ;: U /
   ヽヽ.   |/ i.ヽ|::/    _,ニ, /
    | i   _,>、\lヘ   ¨二)' |
    | |  `77勹 .几.!`ーr-‐′/
    | |  // / / .| | /   /
    | | .// / /  | |/   .}





    ィ´三ヽ
    l:Y´ノノ):l      功臣がバタバタ消えてくよなァ~
  _ト、 ゚ロ゚ノ-‐r、
 ー'─'/`iニlヽi¨ ̄   な、なんか怪しくね?
    /二フ¨l 
   /_/〉___〉

5671 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:03:14 ID:AswzKNMg





  '´ ξ ヽ  
 i θjl_!_!j   疑うのも当然だな。
 ヽ!l|゚ ‐ ゚ノ!
  /j`▽ i>   だが、それらに対して否定する
  〈_ノLゝ    材料もあるにはある。
.   |__j_j





:::〈...゙`..、::::::::::::ヽ:::‐|lニニl|ヽ、
::!::::、::::::::\:::::::::::ヽ:ヾ=´、〇\ _
:::!::::::、:::::::::::ヽ:::::::::::!::::::::::ヽ ,  ヽ
:::|.....::ヽ::::::::::::ヽ...::::::!::::::::::,、ヽ,〇 ∧   訒禹も耿弇も
::::!:::::::::::\........:::ヽ:::::l:;;イ_ニ、:ヽ   〇l
ヾヽ∧::::....\:::::::::::};;く、/,-.、|ヽ:ヽ   |   晩年は権力を握ってはいない状態。
i i丿):丶:::::::::ヽ/‐-、|!_ニ'/'´ `、:、〇|
='´:ヽ..:::ヽ__∠‐.--ノ`<=.     l∧), |  それでも彼らを敵視するというなら  
\.......:::/,フ二 ̄ニ_  、ヽ   :: l:ヾ:、 |  その一族を恐れているということになるが……
:::::\:::::▽__(;゜;)/,''´u .,'゙ ヽ : l:::::::ヽ     
\:::::\:::\ ̄ u    ' 、__」 7 |‐、::__ゝ   しかし
ヽ:\:::::ヽ:::::\   u  .. _ノヘ,、l) |  |   先に述べたように、訒禹・耿弇の子孫は  
ヽ:」:::\::.::ヽ::.:;\: .     /〆_ノ |-‐、 ゝ  しっかり生き延びて、兵権や国家の運営を
\ ` ‐- 、::_ヽ:::::\、__ 。 ,/_   |ノ'l    まかされたりしているわけだ。
<ヽ、_ l∧.二ニ==‐ゝ/ ̄/./ 7  | l
へヽ〇ニlo )二_‐─-=〃/  :i  |0.|
\=ヽ   `´     ̄フ /ヽ   :l  /  |     
〇ヾ,゙\ 〇  / /   ヽ :ノ /0l |
   \、ヽ  / /     / /i7 l |

5691 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:03:43 ID:AswzKNMg




 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l   加えて即位間もない劉荘が、(三十歳)
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   自分の倍近い年齢の海千山千の功臣を
 ik:l::::i:.|    | .l:::l   手早く粛清し、
 `ー-、」    '  i_ノ
    | `ー  ̄ , '     周囲に気取られず、史書に何の記録も残っていないと
  ,,rへ、_ ` 〔´      いうのは……かなり難しいと言わざるを得ない。
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

5731 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:04:56 ID:AswzKNMg

  とはいえ、劉荘即位の翌年に亡くなっているのは
  功臣だけではない。


   この人物もまた、

   早すぎる死を迎えていた。







                                
            ¬x -――-  ..__            
           /         ,r'´\`'           
         /  u   u     ' ,         
         、 ○  ___       ゙i        うちきり……
        ,'    (( )::::::::::::::::) ○  ′        
       |     ゙i::::::::::::::/     l   l       うちきりではないのですぞ……
       ハ   u (⌒'一      U l   |        
       { ゙i     'ァ― ,_,    |   |        
       '‐-ン、  (_`¨´     、イ   |        
          、≠=== ̄===< 丿_, '        .

5751 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:05:41 ID:AswzKNMg


          _.. -‐…‐-   _     
        ⌒X ´          X⌒  
      /  \  U         /  \
.     , '                  u   \      えんまんしゅうりょう……
    /        u           ヽ   
.   /    l  ◎    ______   ◎ 、   わたくしめのじんせい……
.   /    |      /::( )::::::::::::::::::::ヽ     ,
  /       |        |::::::::::::::::::::::::::::::/    l   これでえんまんしゅうりょうなのです……
  /      |      \:::::::::::::::::::/      | 
. ′     | U       >'⌒ヽ         l
 |       |           _ノ u    /|
 |      │         /丁      / !
 |      人    U     └' ヽ    /  /
 ヽ.___/   >= ..___、   )_,. く__/
     /        ̄ ̄ ` 一' ̄ヽ
     /                     |
      |                      |






      やる夫の長子にして
      元・皇太子の東海王・劉彊、 死亡。 享年三十四。

5771 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:06:19 ID:AswzKNMg


            __..  -――- x¬           
           '´/`ヽ         \          
         , '            \     人  
.        /       ___   〓 、   <   >
        ′  〓 (::::::::::::::::( ))    ',     ∨  
       l   l    \::::::::::::::/     |
        |   l        一'⌒)     ハ
        |   |    ,_, ―ァ'     / }
        |   ト、     `¨´_)  ∠-‐'
.        丶_丿 >=== ̄===≠、

   
       劉彊は最期まで
       皇帝となった弟に対して
       謙譲の態度を取り続け、
       死の床では息子が後継者に
       相応しくないとして
       王国の返上まで願い出た。



    劉荘も他の兄弟を見舞いに送るなど、
    病身の兄を気遣っている。



  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵     兄上……
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |


  この二人に関しては、最期まで
  仲は良かったようだ。

5791 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:06:57 ID:AswzKNMg


           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    兄上…こんなに早く逝っちまうなんてな……
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |
       | |.        ヽ─  |
       | レ┐      -二三  |  
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/
      ┌‐.<    ────=、
      ,.┴─、\         \/ヽ

               劉英


    劉彊の葬儀には、やる夫の三男、劉英をはじめ、
   多くの一族が参列した。



               . -―- .      
             /       ヽ  劉英様ッ!
          //         ',      
            | { _____  |        
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′    
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _     
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {               \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ   ご愁傷様ですッ!
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ

              劉英の食客

5821 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:07:48 ID:AswzKNMg
 
           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    ん?なんだお前らもここに来てたのか。
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |
       | |.        ヽ─  |
       | レ┐      -二三  |  
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/


   この劉英、老子の教えを学ぶと共に、仏教にも深く傾倒していた。

           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |
       | |.        ヽ─  |
       | レ┐      -二三  |  
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/
      ┌‐.<    ────=、
      ,.┴─、\         \/ヽ
     /    \ ヽ      / )/-/ヽ
    /        |     ノ┐/ ,.-/  ヽ
   ./         l   ./ / l "|"/'ヽ |
   |          ヽ  .|  (   / l .|
   '|, ノ  ,,-,,.、-'" ̄`>ィ.|   ).l´ /|  |
   /        / / |    /| |  ,l、_    ___....,、┐,,,、
   / /        ノ  |.,-─''"ノ  | /,. ,.┴、.、'" _,-‐ニ/ι、
  / |           // / ‐'" ノ  | |  '  -─ 、,-つつ-''"
  |  |       _,................/   =-'"  //'''''''"/''>......-‐-'"''''ヽ
  ヽ        '"     `ヽ、 、   ノ   / /        |
   ヽ=─'''"          \ ''‐-   //        /
ヽ、 /"´  _     _              ,,-、  _.、-=`ヽ/,.-= ヽ
  \  |  `ヽ 、 | ` ヽ 、  /`ヽ 、   /   |//  ||//´ |/



     ((    へー がいけんからは 
  '´ /ニ゙ヽ
  li 从ハ)ソ   そうぞうもつかなかったなー(棒)
 ゝ*,,・∀・)

5841 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:08:19 ID:AswzKNMg

     それと同時に、若い頃は侠客たちとも
     深く交わっていたという。

  ∧_∧
 ( ▼。▼)
 ( ヤクザつ
  U ̄U


   これは矛盾する事実のようだが、
   要は仏教の徒というグループ自体が
   社会の本流から外れた要素を持ち、
   アウトロー的な側面が濃かったということかもしれない。

5851 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:08:46 ID:AswzKNMg



               . -―- .      
             /       ヽ  劉英様ッ! 今回の兄君のご不幸、おかしくねーか?
          //         ',      
            | { _____  |        
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′    
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _     
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {               \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ   陛下の陰謀だと思うッ!I
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人   劉英様も気をつけるべきだぜッ!
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ



           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ     それはねーよ。
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    もし兄上を毒害なんてして本人に疑われてみろ……
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |
       | |.   U    ヽ─  |     俺たち兄弟にとっては明日は我が身ってことになる。
       | レ┐      -二三  |     見舞いによこした俺たちに兄上が疑念を口にしちまうだろ。
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/     
      ┌‐.<    ────=、

5861 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:09:16 ID:AswzKNMg

           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ      もし劉荘が……陛下がそんなつもりなら、
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    わざわざ兄弟に連携の機会をあたえるはずがない。
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|  
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |    アイツは馬鹿じゃないからな。
       | |.   U    ヽ─  |    
       | レ┐      -二三  |    兄上の死に、何の裏もねーよ。
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/    
      ┌‐.<    ────=、


               . -―- .      さすが劉英様!
             /       ヽ
          //         ',      おれたちに判らないことを
            | { _____  |        推理してのけるッ!
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′     そこにシビれる!
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _      あこがれるゥ!
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {               \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ

5871 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:09:36 ID:AswzKNMg

           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ     (なんだコイツら……)
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|  
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |    
       | |.   U    ヽ─  |    
       | レ┐      -二三  |    
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/    
      ┌‐.<    ────=、





           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ     (俺を煽ろうとしてねえか?)
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    (食客ってのは主の利益を図るもんだろが)
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l<●> 
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |    (何を考えてる?)
       | |.   U    ヽ─  |    
       | レ┐      -二三  |    
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/    
      ┌‐.<    ────=、

5911 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:10:25 ID:AswzKNMg




    永平二年(西暦五十九年)




       /| .N '             ,_≦<⌒
        | ∨        ,、 ,、 、ヾ-ヘ> 、-ミヽ
     /` ,.ィ    , / ハ !ヾ|ハ.V, ,ト,ハ-ヽイ
     /'フ//∧,ィ ./.|/ ,、リ小|,ト,:|:リ、:ヽ|:<    あー ようやくかよ。
     И .レ ' .|//ノ /jィ::ハ::!:::リ;メ「ハ:}'ヾ、Y
    弋ー__,、 | ,//|'/|/:ム!/‐|l::::|リィtチ''Vリ    この王覇さんにも
    ヽ-≧:::Ⅵ.代!ハ:|;::/,ムtチ Ⅳヾ ̄ .トヾ   
     .`T:|;::::ハ|:_'ヽ、Ⅳ ̄´     _,〉  .|     お迎えか。
       .ヽト、l:::「:トヾ、`      __,,  .iァフ   
        厶イゞイ≧ヽ      ' ニ´ /./:!    すげー 微妙な時期。
          '´ レヘ;ーヘ  ,,_____,,//:::::ゝ  _ -、
             ハ|;V: : : : : : : /./:::::/7才   ヽ,,_ _
            /イ:::レ:ヘ  : : : : 'ーァフ::::/イ     /`ー-ミ、
           / /_::::::::::::ハ      j |:::;イ     , ′       `丶、
          ム-- ミ丶::::「' :.    //:/     , ′         ヽ
              ノ:::ヽV|__,,,、 ィ7 //     ,:′    ,      ハ
            /::::::::ハ.'|  ` /〃     ./       ./!      ハ
           /:::::::::::::::ハ !   .//′     /      ,'::!       .ハ
          /:::::::::::::::::::::::ハ∨ //     ./         ,::::|        .ハ
        .ハ:::::::::::::::::::::::::ハV//      /         ,::::|        .ハ



    (_{ヽ‐、rzノ{__,
    _,>ヽノぃ   /´ ム   陛下、アンタのせいだぜ?
    _フ / ,ハヽ、 、   ノ 
    Z |/{トN、ミリ_l ミ>   アンタが俺を 「じょうぶな草」なんて
     ノ'{l 〒 〒ノィトr'´   褒めてくれるもんだから。
      、 _'_  /N{、
       ヽ ‐‐ 'l‐、_     ここまでダラダラ長生きしちまったわ。
     /::|l、 「/ /  \
     l:::::::|l / /      |

5921 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:10:51 ID:AswzKNMg





              >-                  `'´ムィ
             '⌒>                   ´ ノ
             _/ ィ イ  l l、 、   .ト  、     ‐'、
            `y' / l/ .l イ/! l ソ丶 ト、ヽ\ヽ 、 .ト、  「 ヽ   
              V  l/∨ l リ ヽ `\ \メ \癶l ヽ,斗‐,
            ト ┘ ,/ !    `、l l`  、 ヽ、` ヽ r-'ヽ 彡'
             ̄7,、::::l∧/l/从 ',ヽ::ヽ\ヽ:::ヽ   l^ヽ::\_
             l' ヽ::::::::N'三从  ! ≦三__ハ /∨リ ソ::::厂
               ムl::::ト `´ \ト`、 `´   .癶ィ/ノ:::::::::ヽ
                /∨ハ.   l         /イ'::::::ヽ ̄
.                   ヽ  ' 、 -  ,、   / !::/`‐- 、__
                 ___.>、‐ === '   / .l:::l 厂`‐-/
                 l rー- '´レ,、  ̄   イ   ∨ノ:::::::::/
.                 l l::::::::::::::::l `  ´      //:::::::::/
                 l l:::::::::::::::l         //:::::::::::::>⌒  、
                  l l:::::::::::/'        .//::::::::::/     .>‐、_
            _ -‐'::::´:::::l l::::::::::l_   __.//::::::::/     /  ,   `
        , -‐'´::::::::::::::::::::::::ヾ :::::::::l  `  '    //::::::/     /  /
        /:::l::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ ::::::l      ノノ:::/     / /./ /
.       /::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ :::!    //:/     / ./   ./
       l::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ !    /./::/     /  /   /


          淮陵侯・王覇 死亡。

          このスレでの主な活躍は、
          凍ってない河を渡れると言い張ったり、
          偽帝・劉子輿を討ち取ったこと、
          対・劉永政権での奮闘などが挙げられる。

5941 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:11:34 ID:AswzKNMg

           物語後半で影が薄かったのは、  
          建武十三年以降、実に二十年近くも
          上谷太守として北方辺境に赴任していたからである。

          その間・匈奴・烏桓と小競り合いを含め百戦近く戦い、
          辺境の防備に欠かせない存在となっていた。
 


      ,,      _、,,、,、,,、
     ./\   <":'´      フ、
    |  ̄ | <           フ
    | 苺 | 彳 ノノiノi ノヽ;ハ、 、   ヽ
    | 牛 | 彡〃,ノlr'´l| /' ヽリ| l | ゞ
    | 乳 | .リ!オ ● l|/ ● 从/ヽ ミ
    |__|  リl⊃ 、_,、__, ⊂⊃|| ) フ
      `へ´  、 ハ.  ゝ._)   リ フ
      ヽ、`ー―ヾヽ  ーU  ノリ''
       `>"´ . ` ー- ヘ
       /  \     . ヽ  ',
    _(_\  \     / l
  /´______\`/\ ´ (´__,ノ




         二十八将の第二十三位に列せられる。

5961 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:12:16 ID:AswzKNMg

王覇は二十八将の中で、最後から二番目に世を去っている。

そして最も長生きしたのが……






















  この男、馬武だった。




              _ ,-、             
             / `i .ノ
           _人_.ノ/  ./ヽ.      /ヽ.
         /    ll.   /.  ヽ__,./ _  ヽ、   . -、   
        /      |!、  ノ , ´      `゛   ヽ  (   )   ウイーーーーー!
      /      ./ ヽ./ "  、_,..|    * ', ノ` ー ';  
  .  /      /i    { *  ヽ  lヽ、__.  j´     j
    !.      /  l.   '、       ヽj`ー、_ `ー、    /
    ヽ、   /     !    ヽ          `ー-'   Ο
      ` ー´      '、

6021 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:13:58 ID:AswzKNMg


馬武は永平四年(西暦六十一年) に死去している。



     |\_// ~・
    γ。:::::::::: 。'ヽ   
~・ 八ゝ"-~" ノ    
  (つ|,::::::::::::::::、::`i ・~
  |酔|:::::::::::::::::.〉::.j   
  |逸|~`   ´ ̄`'y' ・~
   ̄ ̄   ̄ ̄


やる夫の功臣の多くが
天下統一後、一線を退く中、
馬武だけは
中元二年(西暦五十七年)
永平元年(西暦五十八年)と
隴西に侵入した西羌への討伐軍に加わるなど、
最後まで武人としての生き方を貫いた。


         , - 、              
     . Y Y´ \             . 
       l  \  \      ο     
        \  \  .>、          
         \  `'´  .`;      _      
          \    /`ヽ  ./ l      _     ウイーー!
            ` ー´ヾ__.人 ,./   ゝ- .,_/ l  
                l  lヽソ、-,i   /   〈      
                  l  !/ヾ、 .`ー-ラ 0   ',    , -
         。      l   l *ζ ./  *   .}。      
              l.   ヽ.  '´      _ ノ _/  
              l              ̄    ノ
               !            ____,. ´ 
             о  ;           ̄l     о 


     南陽出身ではあるが、名門の出というわけでもなく、
     処世術が巧みというわけでもない。
     盗賊集団に身を投じまでしていたこの男が、
     警戒もされず 晩年まで重用されたというのは、
     もはや人徳、という他にない。
      
       ある意味、二十八将一の幸運児と言えるだろう。

       二十八将の十五位に列せられている。

6051 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:14:36 ID:AswzKNMg


   そして 


   功臣たちの多くが世を去った後、


   やる夫の時代の最後を見届けたかのように……





























                             ___........,,,,,,,_
                          >-''''': : : : : : : : :'''-、
                       >'''": : : : : : : : : : : : : : : :\_
                    >'''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\,
                  >'" : : : : ::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ,
               ,,,-'''"-'/  ::: : :: : : : : : : ::...: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ     やる夫……
                  /::: :::./ : ::: : :::: : ::: : : : ::::...: : :::.: : : : :..: : : : : 'l
                 /::/: :::::: :..  :::: : :::::.: : : : :::ヽ:..: :::.: : : ::::..: : : : :'l
                 /::/::::|:::: :::: : :. ...  :::::..: : : : ::ヽ::..:::.: : : ::::::.: : : : l
                l:::/|: ::l:::::: :/|: : ::::|: : ....l..    l ::::::: : : :::     l
                |:/ |: ::ヽ:::l:|┤: ::::|ヽ: :::l、:::::::.. : :.|::::::::: : : ::::::::: : : :|、|
                |l  |:::1ヽ:|ムヾ、:::.l ヽ、メヽ、::::..::|:::::::: : : ::::::::: :::: :l ヽ
                .'  ヽ:ト、:::lレナド.、:::l  ヾ、 ̄'-,,,l::::::::: : : ::::::::::::::::/
                   |l ヽ:::|レ|カ  ヽ . ト''''''ト,,,,, |::/:::: : :/、::::::/:/
                     l:::| " /    .トナガレ l:::|::::: : /| |::/|/
                      l:ヽ、ヽ    ''''''''' /:/::: : /.// .'  
                      .l::::|ト、 -      .//l::: /"::/
                      .l::|' \"   __,,,/:ク::: :/|/l/
                       ヾ   ''''''''l"-,,/':/:/,-l'''':ヽ

6061 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:14:59 ID:AswzKNMg


       


                          _ , ─ - 、
                       , -‐'´      ヽー 、
                      , .'´        ソー     ヽ
                 -≠Z´, ,           ヽ    ヽ
                   / / / / /,        、  ヽ   ヽ    荘も、立派に皇帝としての
                    / イ ,' ,' .ィハ l  ! 、  、  ',   ',   !
                 /' ,'.i ! .l /l.l l  !、 l  ヽ  i  |    l   勤めを果たしている。
                   l' l k l l7`|'-、.ヽ lヽ. ト、 ヽ  | l l   l
                   l ハ i .{lr≠、ヽ \‐ヘ'ヽヽl-. トl !   i l    もう大丈夫。
                      |' .',lx!i !|::;:}    _,r≠=、卜!' ,'.   |.!ヾ、
                      i'l ー'    !l、::::;:}》. //`y イ'|'  `  何も心配することはない。
                          lヽ   '    `ー'/ .//,.ノ/ |    
             l 、    ,、   |/ ヽ、 -    /ソ /ィX.、
            r┴-'ニ< ヽ--、   ` ーz- ' ´/ィ'´ヽヽ、ヽ
             てー  _`._j弋ー' ヽ、.,r,ニ-´ー ´.     l l.l }
         , -‐y‐ '{ /´::::::、ヽ. ̄ヽy'-´ヽヽヽ       l l !'
          ,〃'´    Y´:::::::::::::}  /ー:、:::::::ヽ', ',       l l !







 /: .,: : : i: : : : : : : : : : : : : ,、:: : : : : : : : :.: |: : : ::::::::::::::::::|::::::::/::::::::::::::::
 : : ,|: : /: : : : ∧: : : : : . :: ::|ヽ: : : : : : . .::.| : : :::::::::::::::::::|:::: /::::::::::::::::::    だから やる夫。
  /|::/: : : ―ト-、:ヽ: :.:: : : | 斗―‐―-:::.i::::::::::::::::::::::::::|:::/:::::::::::::::::::::
    |: : :.:|::::::.::|  レ' \ :::::i  __ \ヽ、:::::|: ::::::::::::::::::: : |/::::::::::::::::::::::::    わたしも
    レ::::: |: :::ヘ:i ィ=ミ、.  \| -‐≦==ミ、|: ::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::::::::  
    |: : :::| : : :ヽ`ト':::}     イ゚'::.:::::i} 》 i:: :::::::::::::::://iヽ::::::::::::::::::::::::::   そちらへ行く……
    |: :::∧: ::: :ヽ代ソ      マヽ‐ソ/ |:: :::::::::::::::/:|〉 }:::::::::::::::::/|::::
    |: :/ ヽ:::i:::::i  ,       `¨´   i::::::::::::::::/: / /::::::::::::::::/ レ
    |:/   |::|:::从 ヽ            |:::::::::::::::::::/イ::::::::::∧/
    /   i: | :::∧             |:::::::::::::::::::|::::::::::::/
         レヽ::::::ヽ  ``         /::::::::::::::/::/:::::::::/
         ヘ::::::::i\         イ /:::::::://レヽ:::/`ヽ
          ヽ:: |  ヽ _    <  レ'|::::::/|/ i ∧'/:∧
           ヽ|     /ヽ    |:::/ /   /:::::::::∧
              _ イ  .∧    i/   /::::::::::::::::::::ヽ
          ,ィ´/    / / .〉  ノ  ./:::::::::::::::::::::::::::::::\

6071 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:15:24 ID:AswzKNMg


       ・     .,. ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;., ;,::;
   ;:;;: , .,.,                 .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,  *:,; ;.,;,::;;。,... .. ;:
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    ;:;;: , .,., *., . : ,r'´.     `ヽ: .. : :. .:.::. .:. . . ;:;: ,.:  ;,;
        +  .: ..: :' ..:.      ゙; ::: :. :. .:.:. .::;:;;: , .,., .,. ;: ;  ,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
          : :. ::..       .: :. .:.::.  :. . :. ;:;;: , .,., .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,  *
;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,..: ..: :ヽ ::::... ..... ,.': :...  :. :. . :.::,; +;.,;,:: .,... .. ;:
    ;:;;: , .,., *.,::.. :..:. :` ー- ‐ ''"... .   .:::    . ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;* ,::;;,... .. ;:
           :: . ::. ::::.   ::..   ::..   ;:;;: , .,., .,. ;:;:
  ;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;+  ,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
        ;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:   ,.,.,




  西暦六十四年(永平七年) 正月、皇太后・陰麗華崩ず。

6101 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:15:56 ID:AswzKNMg




      , ^   `ヽ
    イ fノノリ)ハ
      リ(l|゚ -゚ノlリ     どこ……?  やる夫どこ……?
     イ`у/^ヽ
     ル リ三イ |
      レィ  リソ




      , ^   `ヽ
    イ fノノリ)ハ
      リ(l|゚ -゚ノlリ    !
     イ`у/^ヽ
     ル リ三イ |
      レィ  リソ

6111 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:16:23 ID:AswzKNMg










       __
      /⌒ ⌒\
    / (● ●) \r´`i ミn '´)
    (   (_人_)   ノ ノ ノ .ノ
         `-'

6131 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:17:03 ID:AswzKNMg



              _
       -  - 、  , ^   `ヽ
      / (-  -)ヽイ fノノリ)ハ
      ゝ(_人_) ノ( リ(l|- .-ノlリ__   
      / \    ̄旦 ̄__\ 
     .<\※ \____|\____ヽ
        ヽ\ ※ ※ ※| |====B=|
        \`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ
          ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|
               \|        |~


      史上稀に見る、おしどり皇帝夫妻は、

      こうして揃って天に召されたのだった。

6151 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:17:29 ID:AswzKNMg
















        ___
       '´,ィf尖ゝ
      | ´iノノ从 〉   ひょこっ
       j (l|`ー´ノ|
      ノ⊂リ美)リつ
( (   ( ( ノ爻爻ヽ
       `~じソ~´
              _
       -  - 、  , ^   `ヽ
      / (-  -)ヽイ fノノリ)ハ
      ゝ(_人_) ノ( リ(l|- .-ノlリ__   
      / \    ̄旦 ̄__\ 
     .<\※ \____|\____ヽ
        ヽ\ ※ ※ ※| |====B=|
        \`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ
          ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|
               \|        |~

6241 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:20:32 ID:AswzKNMg



       主要人物がほとんど退場。
       ここからは、横光三国志でいうところの
       六十巻である。

       とはいえ……



         
           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|    ははは楽しいのう。
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|
            |::ゝi: i│       /:::i:::|    平和に乾杯。
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|     
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|     
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     
               |::|  |:::::|  l.」。l.」│|:::l:  | |     
                |:〈  |:::::|   | |  | |:::|: ノ |     
                |:::| :L::」   | |  | |::」 } :|  
                |:::|   |」___| |_|_|/  |::::|  


             ……などと、お気楽な時代が訪れたわけでは決してなかった。

6281 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:21:58 ID:AswzKNMg


  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     父上も母上も亡くなられた……
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵   
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵     これからは、わたし一人でまつりごとを行わなければならない。
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |


       



::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.      わたしのモットーは最初から決まっている。
  |:/‐ ‐∨!::l.      
  !:i冂 冂|:ト::!.      「民には優しく」
  |:ト.._-_..ィ|:|'::!      そして「官・豪族には厳しく」だ!
  !::r{j介/,'/:::!.     
  |:| { V7l」 l::|.

6291 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:23:26 ID:AswzKNMg


      『後漢書』において、
      劉荘はその治世を称えられている。
      だがその一方で、本人の性格に関しては……

        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵ 
         ∵   /::::::::::::::::::::::::: ヽ  ∵ 
        ∵ ://::::::::::::::::::::::::: /',  ∵
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵  
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト    
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ    
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ     
  
  
     「性格が偏狭であれこれ詮索することを好んだ」

      などと必ずしも褒められていない。
 
       つまり「性格はアレだが名君だった」と
       いう記され方をしている皇帝なのだ。

6311 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:24:00 ID:AswzKNMg

     
    例えば これは父、やる夫もしたことだが、
     劉荘は臣下に対するスパンキングの刑を自分で
    執行したがった。

    しかもその対象は、些細な過失にまで及んだ。

  

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵ 
   | 二二二二二二二二二二二二二|  ∵ ∵   
  /.:..:..:..:l..:..:..:..:l:..:..:..:..:..:..:.. ,.:.:.:.:.:.:.:.:\   ∵  ∵   
 ,r'.:..:..:..:..:..:|..:..:..:..:|..:..:へ..:..:/⌒ ..:..:..:..:..\    ∵   
..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.,r':.:.:./      \.:.:.:.:.:.゙ッ   ∵  .
l.::.::.::.::.::.::.::.::| ::.::.: ∨:.::/      ┛┗\:.::∧:゙i  ∵   .
|::.::.::.::.::.::.::::::|.::.::.::.::|:/ ̄ ̄ ̄   ┓┏. ∨::K::|     
|.::.::.::.::.::.::::::::|.::.::.::.::|               ̄∨:|::|       朝議中に「ラブプラス」を
|::.::.::.::.::.:::::::::| :.::.::.::TT卞六尓ィ        ∨::|       プレイしていたな!
| :.::.::. .::::::::::::|.::.::.::.::| | |:i.:.:.:.:i|     h広fr |:.::|     
|.:i .:.::.::.: ,. -|.::.::.::.::| (,り:.:.:.:i}     |i.:.:i| |∧::|        許さん!
|.:i .::.::.::.::| ハ|.::.::.::.|′'‐ー      |i.:.:i| ||.::.::|     
|.:i .::.::.::.::| !、|.::.::.::.::|         ′ ‐ー |.::.::|     
| i.::.::.::.::.::\__l.::.::.::.::|                }.:.::|     
|:!:.::.::.::.::.l::::::::::l.::.::.::.::j       -    /:.::.::|     
|.:i:.::.::.::.::l.::::::::::l.::.::.::.::゙i         , ' :::::::.::.::|     
|.:i.::.::.::.::l.:::::::::人::::::.::.::≠  __  <} |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::.l::::::∨  \::::::.::.::\ |:::::::::::/  |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::l.::::V     \:::::::.::.::.'‐-<   |:::::::::.::.::|     
| i.::.::.::.l::∨      >- ::_.:::.::.::\  |:::::::::.::.::|     
|:i:.::.::.::l∨          -─- ン、.::.::.::\l:::::::::.::.::|     
|:i.::.::.::∨      ,r'         ゙i.::.::.::.::゙i:::::::.::.::l     
|.i:.::.::∨      /           ゙i.::.::.::.::゙i::::.::.::|

6351 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:24:40 ID:AswzKNMg



      ギャア! この程度の罪でーー!

   |      \、_,ノ     、_/  |  
   |     _,ノ  ∧__∧(      |
   |     `) ('ヽ、   ))  ___──
   |         ヽ   /      ̄ ̄ ̄
   |        / ,- ヽ   ̄ ̄ ̄──
   |    '⌒)(__,/ ヽ__)(`   |
   |    /'        '^\   |

6391 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:25:36 ID:AswzKNMg

   時には逃げ出した臣下に対して、
   自ら追いかけっこを演じることもあったという。


  


    ┏━┳┳━┓
    /::/::::::::::::::ヽ.   _
    |:/‐ ‐∨!::l.     ─
    !:i冂 冂|:ト::!. __.  ̄    待ーてー!
    |:ト.._-_..ィ|:|'::!  \
"\/ ,      /\_〉
\__/\      (
      \  _ ヽ     三
        / __ ヽ 三
        ! /r .)
        ヽヽ _/
         `ー



    ヒー!
      Λ,,Λ ゚ 。 ≡=-
     (・ω・`;)っ   ≡=-
      o   '     ≡=-
       (⌒  )    ≡=-
        `J o   ≡=-


   このときは、「高官を叩くのはやりすぎです」
         と別の臣下の諫めを受け、
        追いかけるのを止めている。

6421 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:25:55 ID:AswzKNMg


  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵   たしかに皇帝のやることでは
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵   ないかもな……
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵   
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i        
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |


 基本的に聞き分けはいい。

 この辺りが暴君とは異なる部分である。

6451 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:26:41 ID:AswzKNMg

    官吏に厳しく当たる一方で、
    劉荘が気をつかったのが
    親族や外戚・とくに兄弟の扱いだった。



   永平二年、一昨年に兄・劉彊をけしかけようとした
   山陽王・劉荊がまたしても問題を起こす。


  

                 f:i      _,....../イ_
                 ヤ!  ,.ィ::"´::::::∨∧::::::`ヽ.        ,..
                   i | /::::::::::::,ィ7.メ.:>トィi:::::::::::ヽ   ,..  /   _,... ェィ'´ ,..-イ"´        _  -─ =  ̄
                  iイi::7::::::::::::://〉゙_rr=ト_ト、::::::::ト..ィ'  /、.ィー≦、__r:..ィ‐ト=-:イー,---─= :  ̄: :_ -"´
                  ヤi/:::,.:::::::/// ,ゝ::ゞイト>トゞメ.ィヽヤ_〉´::ヽヤ: : :i:::|: : : : 「: : : : :_,.. -‐ ´
               ,.. ,.ィト、'::,、,、.ミf/" /::::::::::::::::::::::ナjl::/`〉/::::::,:、i::i: : :|::::|: : : : ト、,..ィ-‐ ´
              / |' |ト.ヤ〈〉/// ̄::::::::::::::::::::::::::||゙"i::::、iィ´,::ィト、{: : :ト、」_:__:イト=、._
             _/  |: :|:ト、∨/,、i::::::::::::::::::::::::::::::::j|::::}:::::::i::::::::::::::::ヽ._,.ィニ=ェ_、__
   _,... -─:::::'" ̄::::|   |: : :!:::ヽ/::ト'::::::::::::::::::::::::::::://:::イ、::::::::,...ィ-‐"~::::::\
   :::::::::_,::::ニ=-‐="l、_ ヤ: : ヽ:::::::::____:::::::::::::rュイ、,イノ `ー/:r─────、         変心!
    ̄´          `~゙\/\i`ト、メ/ヽィ‐-rーイ_,ィ'トェ.  ヤトイ ̄=====ト、
    _                  _ ゝヽィ``",i.イ_.イ'::::::::::::::`ト|::::::::/ー─---====ト、
   ≡ミト、、           _,/´_,.ィ、〉ゝトー"´:/(〇):::::::::::::::::ト.::::</`ー──----=イ、
    、:::::\ヽ       ,.ィ="´/ ,./:::::〉:::}::::::::::::::,ィ'::::`´ー─‐</´~`ヤ::::::::::::r----、___ヽ.
   :::ト、::::::ト、\    ,イ::〈イノ:::〉´ ̄:ト、_:::i:::::::::::|´:::::::::::::::::::::::::::ゝ-イ:∨::::::<´_,、____      `ト.
   :::::::ヽ、::::::\ト、 /ト',..ィ-ー/:::/〉:::::r=ト.>:::::/r=:、::::::::::::r‐、::::::::::::::::::∨:::::::´:::::::::::::` ̄`=─-ト.
   :::::::::::::``i:::::\>/":::::::::::::|:〈/::ィ、:ゞイ」_:ゞ=イ::__:::::::::\ ヽ:frヾ;:::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
   ::::::::::::::::::::ゝ:/' /:::::::::::::::::|::::/イ::::f/r─、ヽi::::ヽ ヽ.::::::::::ヽ.〉ゞィ:::::::j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
   :::::::::::::::::::::/ヽイ:::::::::::::::::::|</:::::::::ヤト.::://|:::::::\ \::::::::゙::::::::::::::∧frミ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   :::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::|:::::::/〉:::〉∨イ::〈<ヽ:::::::::\\:::::::::::::::::::|:::ゞイノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ニ-イ'

             占星術師を集め、
             天下に異変が起こることを祈祷させていたことが
             発覚したのである。

6481 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:27:08 ID:AswzKNMg



           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|          一度、不問に処してやったのに……!
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|
            |::ゝi: i│       /:::i:::|
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|     
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|     
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     


            今回はさすがに放置もできず、
            劉荘は劉荊を山陽王から広陵王に転封する措置を取った。




    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二二二∞∞∞∞ 二二二二二二イ ∵
  ∵ ::|二二二二二二二二二二二二二二|  ∵∵
 ∵∵ / 、.:::::::::::/::/ヽヘ:::::::}:::::|::::::::::::::::::::::}   ∵
. ∵ :: /`丶{、_メ._/   \{_..」:::|_.... -ー_.´イ   ∵
     i:::::::.i:::://      [...-}::::i-ー:::::|::::::::::|
      i::::::::{:/∠.._       ト┤i:::::::::::}:::::::::}      もはや私が皇帝なのだ。
     {:::::::レ  _   ̄ ̄ ̄¨t.}::|:::::::::::i:::::::::i  
     i:::::::::{.Tー-   ニ二 ___}::|:::::::::rヽ:::::}      なのにどうして分をわきまえてくれないのだ?
.     {:::::::::} { |:::|    { |::::} i }::i:::::::::i , }::.i
     i:::::::::|ヽ゚ソ    辷´ソノ:i:::::::::r´/::::}      
     .{:::::::ヽ   ´     ´}::i::::::::ト´::::::{
.      {:::::::::`>-ー、  _... イ::|:::::::i::::|:::::::|
.      i:::::::{/ --ー「Ti/ ./::i:::::::| }::i:::::::|
.       i::::::{  ヘ、}ノヘ /_::i:::::::i ヽ:::::::{
       i:::::i  へノ}::::{::ヽ |:::::::i  ヽ:::::{

6491 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:27:44 ID:AswzKNMg



::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.      そういえば皇太子のころ、
  |:/‐ ‐∨!::l.      
  !:i冂 冂|:ト::!.      あんなことがあったな。
  |:ト.._-_..ィ|:|'::!      
  !::r{j介/,'/:::!.     
  |:| { V7l」 l::|. 




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  

  /::/::::::::::::::ヽ. 
  |:/‐ ‐∨!::l.    梁松よ、
  !:i冂 冂|:ト::!. 
  |:ト.._-_..ィ|:|'::!   評判のいい儒学者がいると聞いたので
  !::r{j介/,'/:::!.   私と荊とで教えを請いたい。
  |:| { V7l」 l::|.   つけとどけを渡してくれないか。

6511 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:27:59 ID:AswzKNMg

            , -=ニ=-ー=ニ~~ヽ__
        _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~`ヽ、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
    i:::::::::::::::::::::::::::_,. -"~`ー---一-、_:::::::'、
    ゞ::::::::::::::::::::::/             ~ヽ:::.ヽ
    /::::::::::::::::__, /                  ヽ:.:/
   (:::::::::::/~~      ,,            Y
    〉:::::::::ヽ        ”"=;,_  l       |     ブヒヒ、お任せ下さい!
  /入ヽ::::./        `ー `-/ ' .,-='¨~` /
  //  ))/             /  、`ー  l
 ヽ `-i               (   ヽ..   i      
  ヽ` 、          /    ~  ~. ヽ   i
    i /         //         ,,,;   i
.   _i i         i ,`===ニ二ニ=ニ彡"   l
 ("~i !         ` ~¨¨~ ̄`゚゙'`^~  l   i
/い.i .i                      l.   /
  いi ヽ、                 ノ  /
    .i ヽ、`                      /
      ~` - 、_  、          ノ
           ~ニ=-~ニ=ー- . ,, -=ニ~



   ところがその儒学者は、進物を断った。

6531 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:28:27 ID:AswzKNMg


____________/ ̄ ̄\_______
|////     \Ⅵ州州州Ⅳ  働   l / ̄\ //
|/〃         Ⅵリ州州州    き   |/  :   l/
|〃           Ⅶ州州州    た      :   |
|′ 無 皇 そ   |リ州州州   く       :   |
|l  理 族 ん  |リ州州州    な           /
|「  だ の な   |リ州州州   い   ト、__∧
|l  ! 先 俺   |リ州州リハ    ん   lリ州州州
|l     生 が  |八州州八   だ  ノリ州州州
|l      .     |\Ⅵ州  \__/从州州州
|ト、   .      l__\Ⅵ ノ イ/,≦、州州州リ
|从           厂@气\彡 /ノ´@ リ 州州州リ
|州\__  _ノ≧=彡′/冫≧=‐彳州州州リ
|州州州州∨州 ̄ ̄     l     ノ州州リⅣ\
|州州州州州州         |   /彡/,州レ′  ヽ
|リリ州州州⌒Ⅵ        ,、 〉   ′ /州レ'
|从州州州           ′   /州/l
|乂州州州\       ___,、/  lリ′l
|人リリ从州  \  ‐<<_ノ//   リ  l
| //乂リリ|   \ `ヽ≧=‐-/    |   l
|彡′// 人∧   ヽ、__///   \  l
l__彡′/  \         ///     \l

           高名な儒学者A

        ↓
      (意訳)

  「皇太子は即位前から臣下と交わるものではありません」

 「 王もまた、私的に賓客と通じることはよくないことです」

6561 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:29:24 ID:AswzKNMg
           , -‐- 、  _    
         _ ノ. : : : : .`´ : : .`ー 、
         /. : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
       l : : : : : : : : : ,. ──‐ 、: : : .L._     ハァ?相手は皇太子っすよ?
      ノ: : : : : : : 厂        ̄ヽ : :〉
      l : : : : : : ノ              ∨     エライ人に逆らってどうすんですか?
      | : : : :〈`´      \  l    |
     /ハヽ: :ノU      ー=ヘノ 、_,.- 、l
      !ヽヘ V         _/  、`¨ 〈 \
     \ヾ         / ` ` ' ヘ.  l /  ̄\
       〉|       /(__, ==彳  |ヘし' 厂  ̄⌒ヽ
      /;│     八 ` ̄ ̄ ̄´ |  |ヘヘ | 厂/ ノl
   /|  | ヽ                 ノ   ,ヘヘヘ し' | 厂 |
  厂| ヽ ト、 \             ,__ノ VVV 丿し'   |
/  l  ヽ|  \ 丶、____ /ノ丿\_/       人
   │   |   ヽ二二二二二二 イ |  |   \___/ ヘ
   ││ │                 l  |  |    ヽ __ノ  \
   ││ │                 l  |  |     \

____________/ ̄ ̄\_______
|////     \Ⅵ州州州Ⅳ  働   l / ̄\ //
|/〃  エ     Ⅵリ州州州    き   |/  :   l/
|〃  : ラ      Ⅶ州州州    た      :   |
|′ 無 イ そ   |リ州州州   く       :   |
|l  理 人 ん  |リ州州州    な           /
|「  だ の な   |リ州州州   い   ト、__∧
|l  ! 相 俺   |リ州州リハ    ん   lリ州州州
|l     手 が  |八州州八   だ  ノリ州州州
|l      .     |\Ⅵ州  \__/从州州州
|ト、   .      l__\Ⅵ ノ イ/,≦、州州州リ
|从           厂@气\彡 /ノ´@ リ 州州州リ
|州\__  _ノ≧=彡′/冫≧=‐彳州州州リ
|州州州州∨州 ̄ ̄     l     ノ州州リⅣ\
|州州州州州州         |   /彡/,州レ′  ヽ
|リリ州州州⌒Ⅵ        ,、 〉   ′ /州レ'
|从州州州           ′   /州/l
|乂州州州\       ___,、/  lリ′l
|人リリ从州  \  ‐<<_ノ//   リ  l
| //乂リリ|   \ `ヽ≧=‐-/    |   l
|彡′// 人∧   ヽ、__///   \  l
l__彡′/  \         ///     \l

            ↓

          (意訳)

   「掟を破って罪に触れるより
   正しいことを守って死んだほうがましです」

6581 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:30:05 ID:AswzKNMg

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.     あのときは儒学者の堅物さを
  |:/‐ ‐∨!::l.      煙たく思ったが……
  !:i冂 冂|:ト::!.     今になってその正しさがわかった。
  |:ト.._-_..ィ|:|'::!     
  !::r{j介/,'/:::!.     
  |:| { V7l」 l::|. 






        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
       イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     というわけで梁松。
       ∵  , -'、: : : : :: : : : : `ヽ    ∵
       ∵ /  : : : : : : : : : : : ::::: ヽ   ∵     以前は袖の下容認派だった私だが、
         ∵ l l: :: : : ::::/ \: : :::::: l
         | |: :::::::/   : \:::::::::| |        皇帝になって考えを改めた。
         | |:::::|         ::::: | |
         | |::::|〒〒   〒〒 |::::::| |       君は最近、地方官に多額の賄賂を
         | |: :| ゝノ    ゝノ |::::::| |       要求しているそうなので、
         | |: :|、   _     ,|:::::| |       クビにする。
          | |: : | \     /|:::::| |     
           | |:::: | | r〕、ー イ、 l: |:::::| |:
          :          

:

6591 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:30:34 ID:AswzKNMg

            , -=ニ=-ー=ニ~~ヽ__
        _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~`ヽ、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
    i:::::::::::::::::::::::::::_,. -"~`ー---一-、_:::::::'、
    ゞ::::::::::::::::::::::/             ~ヽ:::.ヽ  ブ、ブヒイイイ!勝手すぎる!
    /::::::::::::::::__, /                  ヽ:.:/
   (:::::::::::/~~      ,,            Y
    〉:::::::::ヽ        ”"=;,_  l       |     
  /入ヽ::::./        `ー `-/ ' .,-='¨~` /
  //  ))/   U         /  、`ー  l
 ヽ `-i               (   ヽ..   i      
  ヽ` 、          /    ~  ~. ヽ   i
    i /         //         ,,,;   i
.   _i i         i ,`===ニ二ニ=ニ彡"   l
 ("~i !         ` ~¨¨~ ̄`゚゙'`^~  l   i
/い.i .i                      l.   /
  いi ヽ、                 ノ  /
    .i ヽ、`                      /
      ~` - 、_  、          ノ
           ~ニ=-~ニ=ー- . ,, -=ニ~

        同年、九卿の一つ、太僕だった梁松、解任される。

       梁松はこれを不満に思い、
       匿名の書物で劉荘を誹謗したため……

6601 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:31:22 ID:AswzKNMg


     永平四年(西暦六十一年)

    投獄され、獄死。


          , -=ニ=-ー=ニ~~ヽ__
        _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~`ヽ、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
    i:::::::::::::::::::::::::::_,. -"~`ー---一-、_:::::::'、
    ゞ::::::::::::::::::::::/             ~ヽ:::.ヽ      
    /::::::::::::::::__, /      U       U   ヽ:.:/   ウッガアアアアーーー!
   (:::::::::::/~~      ,,            Y       
    〉:::::::::ヽ        ”"=;,_  l U     |     俺、先帝の娘婿なのにーー!
  /入ヽ::::./         `◎)`/ ' .,-='¨~` /
  //  ))/             /  、´◎  l
 ヽ `-i               (   ヽ..   i
  ヽ` 、     U    /    ~  ~. ヽ   i
    i /         / (_______人  ヽ    i
.   _i i         i ,`ヽ      ヽノ"   l
 ("~i !         ` ヽ      ノ  l  i
/い.i .i           ヽ     ノ   l.  /
  いi ヽ、          ` ーー'  ノ /
    .i ヽ、`           U          /
      ~` - 、_  、          ノ
           ~ニ=-~ニ=ー- . ,, -=ニ~


   


     /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
     i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l   なお、皇后の父親、馬援を死後に
     lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   陥れたのが梁松だったことを考えると、
     ik:l::::i:.|    | .l:::l
     `ー-、」    '  i_ノ   背後には他の思惑も絡んでいたかもしれない。
        | `ー  ̄ , '
      ,,rへ、_ ` 〔´      
    /l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
    :‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
    ‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

6621 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:31:54 ID:AswzKNMg


   そして梁松の父、梁統は元・涼州の重鎮、竇融と共に
   やる夫に味方した人物だったが……


  
                 イ
            rヘrヘrヘ_| \__l\_,ヘ
           ゝイ            ヽヘ
         /     ./ノクつ/ヽr、   vL
        丿  /)ハi/      ,',',',',',','∧  >
       Z   {          ,',',',',',',',',',',',  `ヽ
      ∠   「          {,',',',',',',',',',丿!  ハ
      /  /           i,',',',',',',',',',',',|   rヘ
      ,ry  { ,ィ´≧、__  .i  ;ヘ、i,',',',',',',',',',',イィ  ハ
      イ  レニr'" r'付マ!__j__≧_rヤ壬`ヽ,',',',ソ  {
      ク /^弋_`┴'¨j〉r=ヘr'イV^マ!`ヽ,',','/   ト
     ∧ハ,〈   ` ̄¨’/  ∧《`¨ー-! ノニv!   |
     lいi |∧     ,イ  〈_',',',',',',',',',',',',',',',',〉  f^`
      Vゝ「      〈r、',',',',','!',',',',',',',',',',',',',イ ./ハ
      ヽハ     ,,,,,, (,',','´,',',',',',',',',',',',ィミ, /〈ハレ|
        `!    '",ィ=ュ,_ノ,'rilili,',',',',',',',',',',',',ソ'ヘノ/
         i|i,  ∠任士ニトュ、`i',',',',',',',','/,イ/
         i| ,    ``ー―卞ム',',',',',','//r'"´
  __     イ| il    ≦´,',',',',',',',',',','/,',','´    
../ `ヽニ"´/l ∧     \,',',',',',',',ノ,',',',!
     \〈   `ヽ、___>',',',',',',',',',!


     その竇融の一門もまた、没落の憂き目にあっていた。
     
     竇融自身は 永平五年(西暦六十二年)に没するまで謙譲の日々を送ったが、
     一族に驕慢な者が多く、
    息子が陰麗華の詔を偽造したことが問題視されて
    竇融の死後、獄に繋がれ死亡。その子供も連座している。

6641 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:32:26 ID:AswzKNMg


,,,,,,,,,,,,、
://ヽヽ`''i'ヽ
::lヽヽヽヽヽ'ヽ~ヽ
ll,ヽヽヽヽヽ>、.i `l     ただし竇氏・梁氏ともに
ヽ,ヽヽヽ;;,'',6フ:ll、l
-'ヽヽ;∠l,::`''::::l:l:::|    後に外戚として政権の中枢に返り咲いている。
ヽヽ::i',6,ノ: /ヽ'::l:l::|
ヽヽ:ヽ' u .`',ヵ ;'i:l     とくに百年後の「跋扈将軍」梁冀は皇帝を毒殺するなど
ヽ,,,,,ヽヽ、 '-´'/''l     大活躍だ!
. ヽ .l'''''''''';;;;;;;;;/:: |    
ミ'`''(o)-,-'/ :: |
'ヽ 、ヽ// `.//
--、 .、<,,,,,,,,:::i/l ,-''/ 
 ,,,,ヽ`ヽ::''' 'l,|::::|,'''''''、
.、/:: i::..:''''',,''|,,-''ヽ'/  
,,,,i, ヽ /,l'''/''/''l''i'''''

6681 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:33:30 ID:AswzKNMg



    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ                 
   イ二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵                
  ∵  ∵ | 二二二二二二二二二二二二二二|   ∵∵   
  ∵ ∵ , ′: : : : : ::/: : : : : : : : : :.:/:: : : : : : : ハ  ∵  ∵
  ∵ ∵ /: : : :, : : : / : : : : : :/ヽ : : : : : : : : : : : : ', ∵ ∵
       i : ,: : :|:::_i! : : : ::/   \: : : : : : : : : : : i ∵ ∵
       { :i: : 、|::: ̄i!\∠     ___ヽ : : : i: : .:.:.:.|
      | .|::_i!::.:.:.::/           \: |: : : :.:.|
       i: .i::: ̄i\:/―‐- 、     ,-―‐  ヽ: : :.:.:.|    国内のみならず
      |:. {: : :/Γ丁笊ミ      ィ爪笊丁l/: | : : |
      |: :|: : :i| | {..i::::ノ:i}      {l..i::::ノi} 川:iヽ :i    外への注意も怠ってはならない。
      |: :|: : |}:,ヽ⊃:::ソ       弋::::⊂ ノi : :|ノ::.|
      }: :|: : |:::i          ,       从::}: : :{   さしあたっては北匈奴が煩い
        i: :∨.i:人             イ : : |: : :,'   北方の警備だな。
       }: ::∨:::i:::ヽ      ´`    イ:::| : :i: : :i    
       |: :.:.:|: ::|:::::::::`>   _  <´ :i:::::| : :| : :{
       |: :.:.:|: ::|:::i:::::::/i´ ‐-、,-‐`〈:::::::|:::::|: : |: : |
    / _`ヽ: |: ::|:::i:/ /  川    } ヽi ::::|: :/: : i
   /   _`ヽ|: ::|:::|  ', /.{__} \ノ   |::::::}: | :::::{
   ,      Y | :::|:::|  </i |。 | i\> /::: : / \|
  /     `ヽノ }::::|:::|   ヽ//  | |/  i:::: :::{.    ヽ
      ノ`i_ノ | : :::|   .// 。 i.」    }:::.:.::|     ',
    /i.    | : :::| >- ヽ  / -< i: :.:::|  l.  ハ
 \  ノ|.    i∧:」.     ∧/    ヽ.:.: :{  |    i
 \ ` /{       \    /    /  ̄.   }  /|

6711 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:34:02 ID:AswzKNMg



        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵ 
         ∵   /::::::::::::::::::::::::: ヽ  ∵     兵を集めるのはいいが、
        ∵ ://::::::::::::::::::::::::: /',  ∵     民がその分、働き手を
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵    失うことになる。
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト    
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !          何か良い手はないか……
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ    
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ     



      というわけで永平八年から九年にかけて、
     劉荘は北方警備のために
     なかなか面白いアイデアを実行している。

6731 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:34:35 ID:AswzKNMg


           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|     死刑囚たちよ。
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|
            |::ゝi: i│       /:::i:::|    命は取らないであげるから、
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|     
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|    辺境の防備に従事してくれ。
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     
               |::|  |:::::|  l.」。l.」│|:::l:  | |     
                |:〈  |:::::|   | |  | |:::|: ノ |     
                |:::| :L::」   | |  | |::」 } :|  
                |:::|   |」___| |_|_|/  |::::|  

 

  

      ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   /   \   丶   え、死なないのオレ?
     │     /\     .|
     |    / ̄ ̄\    |
      \           /
      /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |

         死刑囚



     死刑囚を北方警備にあてる。
     この案自体は、やる夫も行ったものだったが……

6741 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:35:15 ID:AswzKNMg


   <辺境>

    ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /   /   \   丶  ハァ……国に残してきたワイフが恋しいなあ……
   │     /\     .|
   |    / ̄ ̄\    |   セクロスしてえ……
    \           /
      / ヽノ   ⌒\__     
     / |      \___)⌒\ 
     ` ̄\ \     -''' ⌒(___)
         \         /\ \__
           ` ―─―─´   ヽ___)




  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵     それじゃあ 
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i           妻子・父母を呼び寄せてもオッケー。
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

6761 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:36:31 ID:AswzKNMg


    ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /   /   \   丶  まーじーでー?
   │ /// /\ ///  .|
 . (⌒)   / ̄ ̄\   (⌒)  セクロスできる!
 ./ i\            /i ヽ


   妻子の随伴を認めるということは、
   ただ一時的に囚人を兵士に使うというだけではなく、
   辺境の地に定着させるという意図があった。
   
  遠隔地への移動にはそれだけでコストを要する。
  彼らが定住すれば、その負担が省けるわけである。

6771 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:37:30 ID:AswzKNMg



          ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
         イ二二二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二二二イ∵
           ∵∵  |                        ::: |   ∵  ∵
           ∵∵  | 二二二二二二二二二二二二二二二二二|   ∵ ∵
          ∵ ∵  /::::::::://、:::::::::/:::/  ヽ::::::::::::::::ヽ::::::::::: !::::',    ∵ ∵     
          ∵  ∵  :i::::::::::i∧::ヽ\:::/      \:::\::: |::::::::::::|::::::|    ∵  ∵    
           ∵  ∵  |:::::::::l∧ヽ:::>⌒      ─‐‐、::::ヽ:!::::::::::::!::::::!    
           ∵      |:::::::::|::::/            \:::|::::::::::::|::::::|      さらにさらに。
                   |:::::::::|:/___ミ、      ィ___、|::::::::::::|::::::|    
                   |:::::::::| l! !::::::::::::|      |:::::::::::::::ll!!::::::::::::!::::::!      現地で元・死刑囚の兵士が
                   |:::::::::| l! !:::!:::j:::|      |.イ:::::::j:::!l|::::::::::::ト:::::|      亡くなった折には、
.           , -、    |:::::::::| ヽ弋_):::ソ     弋_)-:'::ソ/|::::::::::::| l:::|
     __.     !  l  _.  !:::::::::!     ̄  .     `ー'  |::::::::::::レ::: !      家族への補償金・賦役の免除など
    ,.-l \   |  l / l  !::::::人                   |::::::::::::|::::::|      も約束しよう。
    ! ヽ.  \ !   l  l  i:::::i::::!:>     __         ,'::::::::::: |::::::|      
.    \ \  ´   丿 l  |:::::!:::|::::| |::>   ´     .ィ┐::,'::/::::::::::,::::: !
       \    ...,   ヽ |:::::!:::|::::| |:::::::|:ノ T 千,  彡 ∨:/::::::::::∧:::::!
   r───'   :::l    l !::::|::::!::::! ィ彡 /_/Yi.      /L!::::::::::∧:::::::!
   `ー─‐‐、   ::ノ    j ´|::::|::::| / /  ! /\ ./  /::::::::/ ≧ト、

                                 ,.へ
  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈  あ、ありのまま起こったことを話すぜ!
 ト ノ                           iニ(()
 i  {                             |  ヽ   オレは死刑囚で処刑されると思ってたら
 i  i         ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\         i   }
 |   i        /   /   \   丶     {、  λ  死んだらお金がもらえるってコトになってた……
 ト-┤.      │     /\     .|   ,ノ  ̄ ,!
 i   ゝ、_     |    / ̄ ̄\    | ,. '´ハ   ,!   皇帝サイコオオオオオオオ!
. ヽ、    `` 、,__ \           / " \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"


     また犯罪者を故郷から切り離し、
     地域の犯罪ネットワークから
    隔離するという意味合いもあった。

    治安維持・経費削減・辺境防衛の一石三鳥を狙った策というわけである。

6791 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:37:52 ID:AswzKNMg

::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    国内の引き締め、そして辺境防備……
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.    次に手をつけるべきは
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!.    父上がやり残した「アレ」……
  |:| { V7l」 l::|. 






                  ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
         / ̄(S)~\  <                      >
       / / ∧ ∧\ \< 陛下! 弟君がまたやらかしました >
       \ \( ゚Д,゚ ) / /<                      >
         \⌒  ⌒ /  ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ
          )_人_ ノ  
          /    /
      ∧_∧ ■□ (    ))
     (   ; )■□  ̄ ̄ヽ
   γ⌒   ⌒ヽ  ̄ ̄ノ  ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

6811 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:38:26 ID:AswzKNMg


        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵ 
         ∵   /::::::::::::::::::::::::: ヽ  ∵    ええー。
        ∵ ://::::::::::::::::::::::::: /',  ∵
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵  
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト    
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ    
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ     



     またしても問題を起こしたのは、
     例の劉荊だった。


   



                     〈rヽ
                       ヽ,ヽ  ___    ,/>
                      ,、:>.ヽ.::::::::::::::``:>":>"
                     /"、ヽ〉イ、,/ト.:::<::/イ、
                    /ト":::::::ト=.ヽV、:>,メゞイ /::゙:、    おい、人相観。
                   ,'/:::::::::::::::::〉,トヽ,イィ' r'~::::::::::::ミ.
                    ||:::::::::::::::::::ヽ::ヾ./:イノ:::::::::::::::::::l   俺のこの顔、どう思う?
                     ||::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j|
                      ヤ:::::::::::::::::,ィ、::::::::::::::::::::::::::::::::::jj
                   ヤ、::::::/`イ、 ,>ェ、ィト、_:::::::::::::::/,'
                    ヤ<>'. ゝ=イ、  ヽイ,ノ、::::::://
                     ゙.゙"∧_  〉 `"i´`´ 〉イィ/
                     ト─‐'``'`‐‐'ー--ノイ /
                   ,.、_/ヽ、`ヽー─--::::::`ヽィ'
                 /::::`ー-、:`ヽ:::::::::::::r=_,-ト、
          ,r─ 、   ,.イ::::::::::::r,⌒ヽト.::::::::::::::::i"´fr、、::\
        /    ifー‐ヤ::::,..._:::::ゞニ"イ::ト、_::::::::_,j:::::ヤ、j」:::::::\ __,.....、
      _,..ィヤ     j〉::::::`⌒``ヽ、_::::::::::::::::::`´~:::::::::::::::::::__,ィ‐"`ヽ   ヽ
    ,.ィ::::,_、::イ::!    ,イ:::::::::::::::::::::::::::`ゝ、::::::::::::::::::::::::::,ィ"´:::::::::::::::::ヤ    |.
 ,ィ:ィ"´~ ,ィ':::|::::ゝ‐イ:::::::::::::::ィ >:::::::::::::f r=ト.ー、::::::::rrイト、::::::::::::::::r 、:::ヽ  ノ::`ー、

6851 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:39:08 ID:AswzKNMg


                  r:、          ,、
                 ,...ィメ.::ヽ´ ̄:``::::..、_  |::|
                   /:::::,、ィ,ヽィ〉、,、::::::::::::::::ヽ.,j、|
                ,イ:::::::::イr‐、ヽ>.:ヽ,:::::::::::::::::E/゙/   俺の顔は父上に似ているだろ?
             /:::::::/´:ゞイ~'、ヽ.ヤ>.:::::j、:::::/:/jヽ
               |:::::://:::::::::::::::::::ヽヽィ"::::,´゙、::ミ;/ !:}  父上は三十歳で即位された。
                |::::/{':::::::::::::::::::::::::`゙ヽヽヤ.:,〉〉"r'::::|
               |:::| |::::::::::::::::::::::::::::::::/,.ヽヤ/イf´::::::|  俺も現在、三十歳だ。
             ヤ:ト.ヤ::::::::::::::::::::::::::::ヽ>ヽ./:〉/:::::::l
              ヤ::ヾ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::::::::::::/   挙兵するべきだと、
              ヤ::::ト,:::::::::::::::::::,ィ 、:::::::::::::::::::::/
             <ヽ::〉ヤ、)::::,.イ´ヽ.ィ"ヽイヾ.//    人相にはでているか?
              >ー、_`´ヽ、 `"`ト、_,ィ'イイ'
            ,..../__`ー-``ー`ト、_ /   |,/'
           ,/:::::::::::``ー‐≧ト、__::` ̄´::ト、
      ,.ィ─‐--<_::::::::::::::::::::::::::::::/rヾ、ヽ:::::::::://、
    /      ヾト-、_:::::,、_:::::::ゞニイ:::ト、:::::::〉〉トソ ̄ ̄ヽ
    / ,ニニ、_     ヽ::::::ヤ´``ゝ、_::::::::::::::`i"´::::ヤ‐,ト、  ヽ
   イィ::::::::__`ヽ、   j:::::::〉::::::::::::::::``ー:、_::::|::::::::ノ:::ノ:::::`ヽ.、|
   :::::,.ィ" ,..ィ:::::::` ̄´::::::/::::::::/ヽ.::::::::::::frミト、:/rfrミ、:::::::r、ヽ.
   :" ,..ィ´::::::::::::::rニ、::r‐、::::::/ /::::::::::r 、ト、イ'j.:ヤ:ゞトイl:::::::ヾ.、゙.


             ,. - '⌒丶、..__
               /,ィ下冫==r、j:\
           ムゝ-''" /「ヽ\:.:.:.:.\      ナ ヽ ,Z  i 干  .i/ヽヽ
           ノ.:,ィ‐、,. ->‐'__ \.:.:.:.:.\     ´ d、 ' r_) レ rj-、 (_,.
           / i ー '^ヽ_「l--┐! i ヽ.:.:.:.:.:ヽ   _.ニ、 _i,. -、 i ┼ i ┼ i ┼ i ┼ i ┼ i ┼ i ┼
         /:./l 「ri'´::_l l-、::l l i  ).:.:.:.:.リ      _ノ /l  .ノ レ.rj-、 レ.rj-、.レ.rj-、 レ.rj-、 レ.rj-、 レ.rj-、.レ.rj-、
.         /:.:/::!、 ', V:::l U l::i l. i /.:.:.:.:ノ
.       /:.:/::::::::ハ ', Vi  ノ.ノ l i /.:.:.:./:ヽ    反乱を公言してやがりますゥウウウウウウ
        {:.:.:.:>.、:::ハ ', 込._入.l  /.:.:/.:.:.ノ`丶   いつの間にかぁぁぁー
     ,.ィ'^:.ー-:.:._:.:.>..、 l├‐ U ノ.:.:.:ァ-v:'.:.:.:.ノi
     /.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:\.:.:.:.:! ト-‐"ノ.:.:.:.:.:.:.:i.:.:____i.:.:l
      {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V.:.::.:.\:.:l !.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:/´.:.:.:.:j.:.:.〉

                占い師A

            この発言にビビッた人相観は、

            朝廷にチクる。

6871 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:39:48 ID:AswzKNMg


  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵      これで三度目か……
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i            しかし劉荊は自分で出頭して
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i            牢屋に入っているし、
  |: : : : : :.|   _   イ :l            今回も許してやるか?
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i           
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |        


      劉荘は今回も弟に対して
      監視をつけるだけという甘い処置で済ませた。

6901 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:40:07 ID:AswzKNMg

       すると劉荊はまたしても調子に乗り、まじない師を
       呼び寄せて呪詛の儀式などを始めるという始末だった。


 \、
   \ヽ
     \`\
     \: : :\
       \: : : \       _
         \: : : :\     ゙ヤ、,.................._,/7
         ゙ヽ: : : : :\イヽ. ,ィヤ、:::::::::::::::://ヽ
           \: : : : : >ヽトイヾ、>、_:::::::::!/'/:、゙.
          ,./ ヽ,、__/:: :: :: ヽ//::〉.>ゝ_/::::::゙i.
          ,ォ、`ヽミヽ:: :: :: :: :: :: ヤ_//〉'イ:.、:::::::::|
        r、" ヽ>、 `゛、:: :: :: :: :/:: :: ´ト、:::ヤ、::::/
      /ヽヽ. ヽ.\ト<_ヽ_,.../:: :: :: :: ::ヽ:i ヽ/
      /、ヽ `ヽヽ./イ:::`>.、`ヤ:: :: :: :: :: :: ::/ト、ヽ.   、
    / \\  >,>´::::::X  `"、:: :: :: :: ::/:: :: ::`ヽ、  ヤ:.
    ト`ヽ  r、ト、/:::::/、_:`i__ヾヤ:: ::_/:: :: ::: :: :: ヽ j i       .
   ヽィ:j  `"j/-、:/::::::::::イ``ヽ=ート.:: :: :: :: :: :: :: :: :>イ、_i    /|
     トュー=ニ/ト=イ:::::::::::/:::::::,.ィミ>ー-'i:: :: :: :: :: :: :/:: :: :: ヽ.   | i
      ヤ:::::::::::::::::::::::::/::::::::://:::::,ィ、◎ヽ:: :: :: /:: :: :: :: :: :: ::\| |
      `ヽ-、_::::/:::::::::</::::/X、ー、_三>、ィ:: :: :: :: :: :: :: :: ::イ_ |
           j:::::::::::::::::::://:::::,、`=ー、__j:: :: :: :: :: :: :: :: ::/:: :!.
           ヤ:::::::::::::::::::`´::::://=、ト.//、::ヤ:: :: :: :: :: ::/:: :: :: ::|
           トイ::::::::::::::::::::</´:::ゞイ'〉〈トイj::::::ゝ、:: ::/:: :: :: :: :: ::|イ
            |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::: ̄ニ二 ̄``ヽ:: :: :: :: :: ::/イ、

6941 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:40:28 ID:AswzKNMg

::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    いくらなんでもひどすぎる……
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.   厳罰を与えたいが
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!.   腐っても私の弟だ。まさか殺すわけにも……  
  |:| { V7l」 l::|.

6971 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:41:13 ID:AswzKNMg

     このとき朝臣の中に、一人のキチガ……剛直の臣がいた。


       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`        三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,          ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,    ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)   〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 (
  >';;,,  ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>  了   何?陛下
  く彡川f゙ノノ_ノノイシノ| }.: ヽ八ミミ、、;.ミ>
   ;=、彡/-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;;=、    弟君を
   !ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}} ィt无テ`ヽイハi 
   |.Y }: :!  `二´/' .| | 丶`二´ .i: {Y.|   殺すことができないので
   ヽリ: :!ヾ:、   丶 | | ゙   ,.イ::ヽノ   困っている?
     {:: }  `    ,._{__,}_.,   ´  {: :}
     `i'゙.     ,.,,.`三'゙、,_    `i'゙
    ,.-iヽ    /゙,:-…-…、 )   ./
   ,r{ \\  `' '≡≡' "  //`i_
 __ノ ヽ  \\    彡   // / `‐-
     \  \丶.   i  //  /
      \   \ `¨¨¨¨´/   /

       樊鯈(はんちゅう)

       やる夫の従兄弟にあたる。



       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}    逆に考えるんだ
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´   「殺しちゃってもいいさ」と
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-~、 ) |
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ        考えるんだ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ

6981 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:41:36 ID:AswzKNMg

         
           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|    おまえは なにをいってるんだ
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|
            |::ゝi: i│       /:::i:::|
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|     
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|     
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |

7031 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:44:35 ID:AswzKNMg


        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵    殺せ殺せと簡単に言うが……
         ∵   /::::::::::::::::::::::::: ヽ  ∵     
        ∵ ://::::::::::::::::::::::::: /',  ∵     兄弟の情を軽く見すぎではないか?
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵  
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト       もし罪を犯したのが私の息子なら
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ        貴公もそこまで強くは言えないはずだ!
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ     





     __.. -―─ 、__
    /`       三ミー ヘ、_
  ゝ' ;; ,, , ,,     ミミ  , il ゙Z,
  _〉,..    ////, ,彡ffッィ彡从j彡
  〉,ィiiif , ,, 'ノ川jノ川; :.`フ公)了  確かに陛下のお子様なら、
 \.:.:.:i=珍/二''=く、 !ノ一ヾ゙;.;.;)
  く:.:.:.:lムjイ  rfモテ〉゙} ijィtケ 1イ'´  我々は誅殺をすすめることなど
   〕:.:.|,Y!:!、   ニ '、 ; |`ニ イj'    しないでしょう。
   {:.:.:j {: :} `   、_{__}  /ノ
    〉イ 、゙!   ,ィ__三ー、 j′    陛下が反対されるに決まってますからなッ。  
  ,{ \ ミ \  ゝ' ェェ' `' /
-‐' \ \ ヽ\  彡 イ-、     その場合は……
     \ \.ヽゝ‐‐‐升 ト、 ヽ、__
      \  ヽ- 、.// j!:.}    ` ー 、
       ヽ\ 厶_r__ハ/!:.{
          ´ / ! ヽ

7041 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:45:17 ID:AswzKNMg


       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`        三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,          ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,    ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡  
  _)   〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 (   陛下に相談するまでもなく
  >';;,,  ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>  了
  く彡川f゙ノノ_ノノイシノ| }.: ヽ八ミミ、、;.ミ>    ブッ殺すまでッ!
   ;=、彡/-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;;=、
   !ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}} ィt无テ`ヽイハi
   |.Y }: :!  `二´/' .| | 丶`二´ .i: {Y.|
   ヽリ: :!ヾ:、   丶 | | ゙   ,.イ::ヽノ
     {:: }  `    ,._{__,}_.,   ´  {: :}
     `i'゙.     ,.,,.`三'゙、,_    `i'゙
    ,.-iヽ    /゙,:-…-…、 )   ./
   ,r{ \\  `' '≡≡' "  //`i_
 __ノ ヽ  \\    彡   // / `‐-
     \  \丶.   i  //  /
      \   \ `¨¨¨¨´/   /







::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.      だから おまえは なにを いってんだ
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.

7121 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:47:04 ID:AswzKNMg

     l.... ハrーf、,ハ
`ー-、  !、/|/`¨<  \
    `ー-、!|r―‐、`\ \    _
      /′,   \ヽ\ \ ,r'´    陛下……
      l ,、 == ,、 \ :;\、/
     __j. `rミニ′   !、 |ヾ      これは反乱を目論んだものへの処遇なのです。
    l/   | :′   、l::}、|::::}    
    以 テf、| :冫テf、 ゙i:{、ヾ::(      私事ではなく国家の安泰に関わること。
   (:':'ヽ. 三ソ }ゞ三彡,レト、ソ:::〉     
   ム<ワミヽ,,,,//´〃//'''''l.l彡
   彡Y〃ミ   '''‐ -   _{
    `ー=ミ、    __r―'′
          ̄ ̄

7151 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:47:31 ID:AswzKNMg


       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡  この漢王朝は
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了  高祖劉邦が立ち上げられ、
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)   その後二百年以上続いてきたもの……
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}       陛下ッ!
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ   
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´       決して貴方の私物ではございませんぞッ!
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-~、 ) |
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ       
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ

7161 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:48:04 ID:AswzKNMg



             <解説>

      /::::::,:::´:::::-‐::::::::::二ニ、:ヽ   `、 \:::::ヽ
     /::::/::::::7:::/  ̄ ̄__.,/::::::\`ヽ ゝ. \::::
   /::/::::::/::/∠,=ニ)ノ//:::::::/::::::\   、.. ヽ
   /::7:::::::::/:l//ニヾ,、,///::::::::/'--‐ヘ:::::\   〉,    どどどどどどど
  イ::::レ:::::/:::::lヽv'7:)ノ〃:::/::::,イ:l ;;,'´ .´\::::\  ヽ l   
  l /::i:::::i::l:::lノ.,>;;;;//::/::/  ヾ:、 ;; u U /::「ヽ  l 
  | l∧::l:レヘ:l :l   /;/;;iヘi -‐_フヾ、_  /::/:::| l  i|   独裁君主に対して
   | /ヽ   L_ 、  /l:|  ',/ ,-、`ヾ\V::/::::::l 、   |
   レ  /lヽ、__  ̄   ;;;; l)、ヒ::ノ )ゞ:/::::::::::l   :     すげえこと言ったァーーーーーッ!!!
  /ノ U /::::\ ヽ  u   ゞ、=_//::::::::::::::::::l  `´   
  l  />'´`゙7,,\|    U ゙> ノ/:::::,へ::::i::::| 丿、
  「 { (   ´ /   u  / / //  「:::::::/_/  /::   
  人 ヽ `>'´   U    // ;レ' u  ヽ;∠__  レ'
 l  ヽ 二        //  ;;       __-‐ ヽ ::/
  ヽ、   u     // U ; __  ー´;;丿ノ l /    
    ` ‐- . __//     /i  `  ̄   /∠_
        { :ヽ;;:::>‐-. 、 /  >、  _ /:::::ヽ:ヽ   
         ヽ: : :` .‐-... __ -‐..´: : : : l:::::::::::ノ:::::::i::ヽ
         i: : : : : :    :: : : : : : : : :ヾ∧::i:::::::{::::/

7211 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:48:57 ID:AswzKNMg


  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵   
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |








            ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ    
           イ二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵    
          ∵∵ ∵ | 二二二二二二二二二二二二|   ∵∵  ∵
         ∵ ∵  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、: : : : ヽ    ∵  ∵
         ∵ ∵  /: : : : : : : : : : : :. ,r 、: : : : : : :,∧: : : : :ヽ   ∵  ∵
         ∵   ::/: : : : : : : : : : .:/   \: : : :〃: :ヽ: : : : :',   ∵
                /: : : :/: : : : :./       \〃: : : : ヽ: : : :.',
              l: : : :/: : : : :ス     '´ ̄ ̄`ヽ.=,='∠:.l: : : : l   
                ; : : :.|: : : : /           ∨/二ニ|: : : : l
            l: : : :|: : :./  ヽ    "´___ | ̄ ̄~!: : : : |     ……確かに。
               l : : :|: : /=≠=ミ、    "て:.:.:.:. : 1: : : : :|,、:. :.:.|
.              ! : : !: :ヽ. l: :.:. :ヘ     l: : :.:.:. : |: : : : :ト、ヽ:.:.|      貴公の言う通りだ。
             l: : :|: :.∧ 廴: : :}     ヽ,-、: : :|: : : : :!ソ ノ: :|
             |: : :!: :.ト.}  _ム'        -'-‐'|: : : : :!/: :|
             |: : :|: :|:.ト、              |: : : : ,!、: : : :| 
             |: : :|:.:|: : :> 、   -    , <!`ヽ、/ \: :|
             |: : :|:.|: : : |: :乂`: :.‐--イ´_!| |  /   \
             !: : :|.r'´: :ト、: : ヽ.r‐∠´    | | ,/     \
             |: : :l!:: :: :.! `>、|!/7┤  ,/!.| /  _    /

7221 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:49:20 ID:AswzKNMg

     ,x< ̄ ̄ ̄> 、
   /  ,...:;ニニ====\_
二::_:::ー':/ ,.____..二.、\
  . / /フ:/ //::l::::::::::::::::::::::::::\ヽ         ええッ?
  _l,斗::/   /:::::l::::/::l::::::l\__:::::ハj
/ l/:/  ./:::::::::V:::::l:::リハ ,. ‐i }::::}         納得しちゃうのォーーーーーッ?
/ヽ}:!  /::::::::::::ハ:::::l::ノハ::Lfッ' '^リ⌒i
  //  l::::::::::::{u __ミ、 ヽ  u l:\l  r‐、 __
<〉 l´ \ト、::::::::l'く_fィソ { L_j ,、  ! l::{`ヽ ヽ' l |
/    !ト`ヽl  、 ;  F- '^! l‐、lヽ.ハ |‐l- }
     >‐-/> l;;;;;く \_,ノj /\\} ヽ. | |
     /─、/ /  `Τ;;ー─一'ヽl:!ヽ     /
    ノ─-/ / rュ l;{´\  }:::lノ:ノV    ∧
   /   / ./l::l |_l l. 〉‐ |∨:):/ {__/ヽ\
   i  / /-、;;ll-l/  / /:`:::/〉  } -一' ノ`ヽ
 ̄\ ヽ./ ./\ ヽ     l:::/::::l  \___,/   |
 ̄ヽ ', /  /、_`ー、____/〉::::::::::|___\___,/





      ,. ―――-      
   /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ、.  
   /i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l:.:.ヽ.     こんなこと言う臣下も臣下だが、
.  i:,イ.:.:.:..:l/-―- 、__,ヽ.:.:ヽ.
   lr:l:.:.l::.:.| '叨¨ヽ `ー-、 :j:l:.|     聞き入れる皇帝も皇帝だよな。
   ik:l::::i:.:.:.| ` ー  /叨¨) :i:!| 
   `ー-、」:.:.|    ヽ   |.::::l       しかし このやり取りは、
     ト.N `ヽ.___´, ル_ノ       
.     |. ヽ   `ニ´            皇帝という統治者が
     」、 ヽ、_/            自らの権力をどう考えていたかを知る
   イ´|  ヽ、__」 ヽ            絶好の材料とも言える。

7231 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:50:29 ID:AswzKNMg



     _/:::::::::::::::'´:::/::::::::::::::::::::::\
.   /::::::::::;:-─'´::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
   ;'/::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!   
  /--イ::; '´`Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!   少なくとも分別のある皇帝たちは、その地位を
  /::::::::::l   .ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ   祖先や天からの「授かりもの」だと
 !:::::::::::::ゝ-:':::::::::::::::::::::::::::ノヽ::::::::::::::::::::::〉  考えていたのではないだろうか。
. !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨、∨::::::::::::::/   
.  !::::::::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::「〉ハ::::::::::::ハ      そう思ったからこそ、絶大な権力を振るいながら、
.  ∨::::::::::::::/  仆:::::::::::::::::!、' ル::::::/ ヘ     道を踏み外すことがなかった名君たちが
   \::: イ//ゞト. ∨:::::::::::! Y:ハ:::::/   とY  大勢生まれたのだろう。
    ~冫,  `Y::.  ∨:::::::::! ∨レ'ノ  rc  ヽ
.      |      ',:::::::::!. ,'. /  /|lハ_ノ eヽ
.      l  _    .',::::/ / /  //{r 、〉e  .∧
      '─ヘ,_ァ フ , .∨ // /ノ >-'、   e 〉
         ':,:ーイ   /).// /   l}  ノノハ
          レ' `ー ' .;':r r- ´   e,. '´ '´ e  \
               「¨ }、 ー- ┐ ,. ' '´ \ _____.ハ
               l. k' _. 7 レ' / e  /    e l
              ;' /   /  ;' ;'    /   e   .l

7241 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:51:28 ID:AswzKNMg


            翌永平十年(西暦六十七年)

           広陵王・劉荊、自殺。



                  ,、,..--.、,、
                    /:::::::::::::ヽ
                 ヤ::::::::::::::::|
                  ヤ~イト'ニ/
                  ,.ィ゙´:::::`イ
              ,_「ヽ、::::::::::i::::::::::゙ヽィ >
            ,イ::ヾヽイ::=、:::::r─‐<.イ::〉‐.、
              |::::::rイ::::::::::|:::::::|::::::::::::f::::ミ、<i
              l_/:::ヤ:::::/:::::::::\:::::::|l:、:::ヾ:|
             |::::::/ヽ():::::::::::::::::◎:|ヤ::`T"
            /ト'::::::{ .i.:::::::::::::::::::::::::| ヤ:::トィ、.
           ヤ'::ヾ、' r'::::::::::::::::::::::::::ト. ヽイ、_ィト.
            |::::゙"|' ト,:::::::::::::::::::::::::::ィ' ヤ" ヤ´イ
           l:::::::j   l:::::::::::::::::::::::::::::i  ヽイ:"ィイ
              ヤ:::ヽ ,'::::::::::::::::::::::::::::::|   〉イ,ィイ|
                |::::イ:〉 i:::::::::::::::::::::::::::::::| /,、ェィ"´
            ヾ-゙  |::::::::::::、::::::::::::::::゙i ` ノノ
                 ヤ:::::::::::ト:::::::::::::::|


            前後の経緯から考えて、
            処刑される前に自ら死を選んだものと思われる。




::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.   
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 



::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.   
  |:/‐ ‐∨!::l.     殺してしまったか。
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::!     同腹のきょうだいを……
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.

7261 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:52:21 ID:AswzKNMg

  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵   
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i            だが、今度こそ懸案に
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i            専念することができる。
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i            王莽や、父上さえもが
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |           手を付けられなかった大事業……

7281 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:52:40 ID:AswzKNMg

    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ  
   イ二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ ∵  
  ∵∵ ∵  | 二二二二二二二二二二二二|    ∵∵ ∵ 
  ∵∵     /:.:.:.:.:.:.:.:、..:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:..l:..:..:..:.\   ∵ ∵
∵ ∵    /..:..:..:..:.. ⌒\:..:..へ:..:..|:..:..:..:..|:..:..:..:..:..:.ヽ  ∵ ∵
.∵ ∵   〃.:.:.:.:.:./      \.:.:.:ヽ.:|.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. ∵
.∵     /:∧::.:/        \::.:∨ :.::.:: |::.::.::.::.::.::.::.::.l
     |::K::∨         ̄ ̄ ̄\:|::.::.::.::.|::::::.::.::.::.::.::.::|            黄河の治水。
     |::|:∨ ̄              |::.::.::.::.|::::::::.::.::.::.::.::.|
     |::∨        ィ尓六卞TT::.::.::.: |:::::::::.::.::.::.::.::|
     |::.:| rf広h     |i:.:.:.:.i:| | |::.::.::.::.|::::::::::::. .::.::.: |           いよいよこの難題に手をつける
     |::∧| |i:.:.i|     {i:.:.:.:りノ |::.::.::.::.|- 、:.::.::.:. i:.|
     |::.::.|| |i:.:.i|      ー‐'′|.::.::.::.|ハ |::.::.::.::. i:.|            ときが来た。
     |::.::.| ー‐ ′         |::.::.::.::.|ノ |::.::.::.::. i:.|
     |::.:.{                |::.::.::.::.l__/::.::.::.::.::.i |
     |::.::.:\    -       j::.::.::.::.l::::::::::l.::.::.::.::.:!:|
     |::.::.:::::::丶         /::.::.::.::.l::::::::::.l::.::.::.::.:i:.|
     |::.::.:::::::::| {>  __  ≠::.::.::::::人:::::::::.l::.::.::.::.i:.|
     |::.::.:::::::::|  \:::::::::::| /::.::.::::::/  ∨::::::l.::.::.::.:i:.|
     |::.::.:::::::::|   >-‐'.::.::.:::::::/     V::::.l::.::.::.:i:.|
     |::.::.:::::::::|  /::.::.:::._:: -<      ∨::l.::.::.::.i |
     |::.::.:::::::::l/::.::.::.∠ -─-          ∨l::.::.::.:i:|
     l::.::.:::::::/::.::.::.::./         ヽ      ∨::.::.::.i:|
     |::.::.::::/::.::.::.::./           \      ∨::.::.:i.|

7291 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:53:12 ID:AswzKNMg



          ,r_.ェ-_、_
          /::と Z つ:::`ヽ、
         /::::::::::::(._フ" ):::::::::ヽ
       ':::::::/:::::::::`'''´::::::::::::tタ',
       l:::::::f:::(((ぅ:::l::::i:::l::::::l:::l:::',            一年半近くも続いてきたこのスレだが、
       l:::::::i:::::::l:_:_:|_:_凵⊥l-|:l::|            
      ',:::::::!::::::|で6ラ')ノィ5ラ川             そもそも、やる夫たちの挙兵の発端が何であったか
       ヽ::::i::::::l  ''"'( ::{;i::::j::リ`二ヽ-、   __    皆さんは覚えておられるだろうか?
       {ヽ::l::::::l     、.ノ::://ニ二:.eヽ ヽ‐=' O)  
       ハ \:::::l  ∈=':〃ニニニ::.’i }e、ヽ ̄
      ム e,\ヽドェ.、二ノ=-‐'`iニFl |  e、\
     /ヾ〉  e、`r― - = 二⌒i lニF|e|、_e、
   /e、 ヾ〉 e、  \ _/ (r \| |-F|’| \ e、
  /  e、  ヾ〉  e、 //"   \rぅ|eF|el   \
 {e、\  e、ヾ>、/ l |l  \_.ノ´l’E|’!
  \._ `ミ>、/ ,イ[|l ll 、ヽ、.ノ, ,' 〃| l
   ヽ ,e´//e' rタ´e' `7''`r'' // (()j l
    \ /´{ rタ'´e' e'/ e、∨/ e、 ¨ l

7321 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:53:45 ID:AswzKNMg

  
           赤眉の乱・やる夫たちの挙兵。
           それらは王莽の失政が招いたものである。


       |_:::::::::::::::::::::::::::::l:..l;;;:::.:.:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;|
       .l..: ̄'''' ー-''':::___i_i___,,...、、、'ェ´''''---‐|
       ,L,,,___    ..':';i i'' ::.:..     :.:.::;:;:;|
      {rミミ::l  `'‐--- !_!,,,、 ----‐‐‐-i' ̄;;:i
      |ミミ:::l   r‐‐ァ    r‐‐ゥ   _」  三|
       |ミミゝ'   . ̄       ̄   {,,,、 三|
     i´lミ: !   _,,.-_-       .-_、   :i 三|
     |:|ミ::ノ  .,,ィ'r。ァ`ュ    ィ"r。ァヽ,   | :ニ/i`l
     .!ヽ:l    {::::::. i~ / ::. 弋''-‐.'`   |. ノi !;ノ
      i 'ゞl:::.  ヽ:: /; ./ ::   .゙‐-    i::l,,i /
        l ..|:i:::. /⌒iノγ ::  i,       | |';.ノ
       ~ゞ::/ / ''〈〟 _〟}::  .......  |├'
       / :/::::..    ) (    .::::::::. ノ:ノ
      /  .(::::::::::...._,,...____   ..:::.:::.  ノ/_
       /     ⌒\.{〉ヘ,__,゙iq     /!1l
     |        〈.:.!⌒!⌒!./     / ;;r' .i ヽ
     |       /iヾ|. │ │ノ   / /  /  `!_
      |       ;;'、 、ヽ___丿 '  / .ノ ./    -〒ヽ
     |     /ヽ . ヽ..,,__ / / ./     ノ  }

          王莽の失敗の最たるもの。

           それは、二度に渡る黄河の大水害を放置したということだった。

7331 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:54:20 ID:AswzKNMg


     一度目は、王莽が権勢を手中に収めていた平帝の時期(西暦一~五年)

     二度目は、新王朝を開いた後の始建国三年(西暦十一年)


       とくに西暦十一年の水害は凄まじいものだった。

      決壊の後、流れ出した河水はそのまま東寄りに流れを変えた。






                     A……始建国三年以前の河道

                     B……始建国三年以後の河道


                       、
                      /
                     ,/
              A   ../
               _..‐" ¦
             /   ,,....ゝ
            /   /  ゝ、      ._...
           /._-'´    ^ヽ、   ./   `''''‐-..
    _,,....--‐''''"´     B      ー'''"′        !
‐‐''""                             _....-'′
 黄河                         _....-''''´
                           /´
          淮北              /
                         │
                         │
                          、

7351 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:55:48 ID:AswzKNMg



     この「河道変更」は黄河の水災の中でも最も被害が甚大な種類のものである。
    その名が示す通り、黄河は水流の中に黄土を多分に含み、
    流域に土を堆積させていく。



         ∧_∧  この黄土は私のオゴリだ
         (`・ω・´)   シュッ
        (つ   と彡 ./
            /  ./
           /   ./
         /    /
        /      /
      / ///   / ツツー
     /  ●   /
   /       ./



    だから突然河の流れが変わった場合、
    田畑や住居が水浸しになるだけでは留まらず、
    灌漑用の水路が土で堰きとめられてしまい、
    水が引いてからも住民の生活は簡単には元に戻らないのだ。




    ⊂_ヽ、
      .\\  /⌒\
         \ ( 冫、)黄土になぁれ
          > ` ⌒ヽ
         /    へ \
        /    /   \\
        レ  ノ     ヽ_つ
        /  /         ・*.・:
       /  /|          :。 *.・
       ( ( 、           ★。:’*
       |  |、 \        。・.*・; ・
       | / \ ⌒l     ;* ・。;*★ 人・
       | |   ) /      ・ ★・ (_ );; * 。・
      ノ  )   し'        ・ * (__) * ・。・
     (_/          。*.;; ・( ・∀・)  ★.* ’★

7361 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:56:10 ID:AswzKNMg

    この二度の洪水により最も打撃を受けたのが、
    
      淮北平野の農民たち……すなわち


    


: : : : : : : : : : : : /: : : :イ: : : :|:l: : : : : : : : : |: : :|: : : : : : :|: : \
: : : : : |: : : : : イ, ̄ 元ー: : :|:.| : : : : : : : : | -┼─、 : : :|:.:. : :ヽ   
: : : : : l: : : ´/ ハ :/ |: : : :.|:.|: : : : : : : :/|: :∧: : : `: : :|:.:: : : ヘ  
: 、: : : :|: : :/ ∧ /   |: : : :/l::l : : : : : / |:.,' ∨ : : : :∧..:.:.: : ヘ   
: :|: : : :|: :/ /: :/     |: : / ||: : : : :/   v   ∨: : : : :|\.:. : :ヘ  
: :∨: : l: :l | :/     、|:./   |:.|: : : :/       ∨: : : :|:.::.\:.:.::ヘ
: : ∨: :∨ /'  __ |' ヽ  | |: : :/  /      ∨ : : |::.:.:.:| \: ヘ
: : ::∨: ヘ 乏彡≠=ミ.、  レ|: :/   _rイ三三ト∧: : :.|:.:.:.:.|   \ヘ    
: : :.:.∨: ヘ‐─ 、          |/    "´´ , ─┴、\:.|:.:.:.:.|    \   
: : : :.:.∨: ヘ.   )         ,     /    人:.:ヽ.:.:.:.|        
: : : :.:.:.:ト; : ヘ‐‐"            、   `ー─/´:.:ヽ :.:.:.:.:.|
: : : : :.:.:|:ヽ: ヘ      ヽ____ -、--'       /:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.|
: : : : : :..|:.:.\:ヽ、       \\\\─‐ ´:|、:.:.:.:.:.:.:| |:.:.::.:.|
\: : : :├ <\ヽ` ー─ _ ゝ、  ノ─ 、| ∨:.:.:./ .∨:.:.:|
  \: : :l  ヽ ヽ    ノ      ∨∧    \ |: :/   l: : :|  



   「赤眉の乱」の母体となった農民たちだった。

7371 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:56:37 ID:AswzKNMg

                 ,へ
          __,. -‐――,ノ:ヽ::\
         / ._,...-‐'´ ̄:::::::::くヽ:!
        / ./:::::::::::::::_,. -‐―--、    フーン、つまり
       ./ /::::::_,. -‐'´       |
      〈__|_/   ___,. -‐―、‐,)   治水は天下を揺るがす大反乱の元となった
       |   / ̄::::::ノ:::::::::::::ト、:\  社会不安を取り除く意味があるってこと……
       |__..ノ::::::::::::::/ \:::::::::|_,ヽ:::!
    _ .(( r|::::::/::::::::|_ー、_.|:::::/フフiヽ!
 ̄ ̄| |  ̄ ゞ_|:::∧::::::::|フフ !,/`´ |
   | |..   `|::;ヘ.ヽ:::::「´  _ ;:   /
   ヽヽ.   |/ i.ヽ|::/    _,ニ, /
    | i   _,>、\lヘ   ¨二)' |
    | |  `77勹 .几.!`ーr-‐′/
    | |  // / / .| | /   /
    | | .// / /  | |/   .}





  '´ ξ ヽ    ……そうなんだが、
 i θjl_!_!j    河が直ってみんな大喜び、って
 ヽ!l|゚ ‐ ゚ノ!   わけでもないのが厄介なところなんだ。
  /j`▽ i>
  〈_ノLゝ
.   |__j_j

7391 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:57:12 ID:AswzKNMg


   やる夫の天下平定には、
   冀州の豪族勢力の助力が大きかったのは
   何度も述べたこと。


     ___
    '´,ィf尖ゝ
   | ´iノノ从 〉 ギュィィィィィィン!!
    j (l|.゚ -゚ノ|__ ,、,、,、,、,、,、,、
   ノ,! リづ|匚) 巛|}三三三三)》
  ( ( ノ爻爻ヽ ̄ ̄^^^^^^^^^
    `~lヲヾ)~´
              
  この冀州の人々は、以前の方が
  黄河の水害に苦しめられていた。

  平帝期と始建国三年の水害で
  河道が変更したことで
  逆に自分たちの土地へ大水が流れ込む
  頻度が落ちていたからである。

7401 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:57:41 ID:AswzKNMg


             ロ
             ||
             ||
             i゚i
             /ヽ´ア.        そのため、動乱期にあっても
          /’,/::∥        比較的余力の残っていた
            /’,/::::,。oッッ,。、     
         〈 ’ v'::::,il|eiilllllal|i     冀州勢力の力を借り、
         ヽ,’ヽ,|i!i ゚∀゚).ゝ  
         〃ヽ,’`'|エ,~ト.,     やる夫は赤眉や劉永などの
          〃:::::::::`!《´`》,i g`i    淮北平野出身勢力を倒した……
        《:::::::::::::::ヽ゛〃,.l || |:ヾ.、
        ヾ.、_::::::〉’,g ! ||.|::::::ヾ.、
           ̄ === /`/===゛ロ







    ィ´三ヽて
    l:Y´ノノ):lそ      てことはヤバクね?  
  _ト、 ゚ロ゚ノ-‐r、
 ー'─'/`iニlヽi¨ ̄      黄河を直すのってヤバクね?
    /二フ¨l
   /_/〉___〉        冀州勢力はそのままの方がいいし、

                 でも淮北の人たちは早いこと治してほしいんだろ?

7411 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:58:30 ID:AswzKNMg





   このバランス取りや、

   また治水には民の動員や   
   財政支出がハンパないことから、
  やる夫の時代、
   大規模な治水工事が行われることはなかった。



 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  
  |     (__人__)    |  
  \     ` ⌒´     /

      
  しかし最初の決壊から六十年余り……

  淮北平野では民の怒りの声が積もりに積もっていたのである。


 



  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     民力の回復は充分とはいえない。
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵   
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵     だがこれ以上後回しにはできない。
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i            
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i            
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i            
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |           



    だが、たとえ潤沢な資金と充分な人員が用意できたとしても、
    皇帝にとって、「治水」という事業にはリスクがあった。

7431 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 16:59:38 ID:AswzKNMg

     伝説の聖王・禹がそうであるように、
     黄河の治水に成功することは為政者の善政の象徴。

    
               
   /⌒`ヽ、   .|
   { '⌒` - ` '- |、----'ヽ
   ヽ   _ _ ` |、 \v メ\    __,,---、 __,,---、
  {ヽ、ヽ、 ( (_______|___`ヽ ヽメ \  (フ" / (フ  /
  ヽ `' ----==◎==--、)----> -l _ ̄ { ヽ二_,- っ     皇帝陛下ー!
   `ヽ、______,,-| イ|t-'ン|ヘ"lヽ、 /_) `/   l/ ヽヽ_ヨ
       -{ H米.十 +米 }-レ'⌒)ノi ̄ヽ/,  __ノ  }     河を直してくんろー!
        /(ヽ.| ヘ _,|--、' (ノノィ⌒ ̄  /-''`  l
       ヽ|`ー‐'''"ノ+++ )/~ノ:{ () /)    ン
          l  ル'_`ニ=‐'イ     /ノノノ__,,-''"
          `'   \_ヽ__________,, - ''"~


       逆に言えば、どれだけまつりごとを頑張っても、
       治水に失敗すれば皇帝として失格の烙印を押されてしまうのだ。

7441 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:00:19 ID:AswzKNMg

    そして前漢末からはじまる災異思想の流行。

    最初は「政治の不備を天が教えてくれる」という発想だったのが、
    いつの間にか「君主の徳が天候に影響する」という解釈に
    捻じ曲げられたため……
   


 ',彡'/ r' ノヽヾミ三三三三三彡'   _,,,,,,、ヽ;:;ィ''|
  彡'|.|(‐'''" 'iミニニ三彡"´ ̄     `゙゙ー'  u |
.  彡i、ヾ ('  ヾミニ三'          __,,、 ....ノノ /
  彡ゝ `'' "  |ミミミ'    U  ‐'"ひi,;'´  ,ィ;;ァ''    現実というZIPは……
   '彳`ー‐i  |ミミミ'          ``‐シ   |、ニ'
 --、/    i  |ミミ         .,,r‐''"   | ノ     開いてみなければ判らないでおじゃるッ!
 く'ノ    :i  ミミ         ´  ., '   |'
 、\     .l  ヾ   u        .ノ(_,,、.   |
 :\ヽ,   ヽ          /   `t‐一'
 ::::ヽ ヽ   `::.       ,; '      .:i
 :::::::ヘ ヽ    `::.        ''"⌒゙''一ノ
 ::::::::::ヘ.ヽ    ヽ、       ` ー'ーノ┌─┐  ┌─┐
 ::::::::::::::ヽヘ     `ー┬‐一;;''""´  1 .「   .,7 ,f´
 \、:::::::::ヽヽ      /::ヘ ) `゙'ー、_. |  |  ,/ /'       
 〃`゙ー、;;;;\\   /i:::::::丿 ' , ' , '`゙ |  l、,,/ /',. ‐ '二一勹
                         |   ,/' / /´  //    ,.-====、
                      l、__/  l  .` ー 、      l'---n--÷==========l_
                           `ー-、  /       .ll.:.:.:.i.ロi.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
                        //  _,/ ,ノ       ll.:.:.:.|.ロ|.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
                      ∠-- 二 - ''´          .ll.:.:. .王::.:.:.:....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
                                            ll .: :.王.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
                                      ll.:.:.:.:王.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
                                      .゙''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''

7461 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:00:44 ID:AswzKNMg


  
           「水害は、皇帝の行いが正しければ自然に治る」という
           考え方から、「別に大金かけて治水する必要ないんじゃね?」
          「工事して失敗したら、それこそダメ皇帝ってことにならね?」

           と現実的な対応に二の足を踏ませていたのである。          

          


            ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
           イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ   お金もないし……
               /   ヽ、_ \
              /(一 ) (一 ) \      失敗したら皇帝の資質が……
            /::  (__人__) :::::U \  
            |  l^l^ln ⌒´       |   それに冀州の豪族が……
            \ヽ   L        /
               ゝ  ノ
             /   /

7471 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:01:14 ID:AswzKNMg


       しかし、 やる夫の後を継いだのは、

      「なんでも自分で把握したい」皇帝の代表格である劉荘。


   


::┏━┳┳━┓    ぜんぶしりたい。
  /::/::::::::::::::ヽ.    ぜんぶコントロールしたい。
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.    黄河の流れでさえも!
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 

   劉荘は伝統を無視し、

   黄河の治水に乗り出したのである。

7481 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:02:23 ID:AswzKNMg


    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二二二∞∞∞∞ 二二二二二二イ ∵
  ∵ ::|二二二二二二二二二二二二二二|  ∵∵
 ∵∵ / 、.:::::::::::/::/ヽヘ:::::::}:::::|::::::::::::::::::::::}   ∵    治水工事は
. ∵ :: /`丶{、_メ._/   \{_..」:::|_.... -ー_.´イ   ∵    吟味に吟味を重ねた
     i:::::::.i:::://      [...-}::::i-ー:::::|::::::::::|         人材をあたらせる。
      i::::::::{:/∠.._       ト┤i:::::::::::}:::::::::}      
     {:::::::レ  _   ̄ ̄ ̄¨t.}::|:::::::::::i:::::::::i         それでも万が一工事が
     i:::::::::{.Tー-   ニ二 ___}::|:::::::::rヽ:::::}         失敗に終わり、
.     {:::::::::} { |:::|    { |::::} i }::i:::::::::i , }::.i
     i:::::::::|ヽ゚ソ    辷´ソノ:i:::::::::r´/::::}          歴史の中で私が謗られると
     .{:::::::ヽ   ´     ´}::i::::::::ト´::::::{          いうならば……
.      {:::::::::`>-ー、  _... イ::|:::::::i::::|:::::::|
.      i:::::::{/ --ー「Ti/ ./::i:::::::| }::i:::::::|
.       i::::::{  ヘ、}ノヘ /_::i:::::::i ヽ:::::::{
       i:::::i  へノ}::::{::ヽ |:::::::i  ヽ:::::{

7501 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:02:43 ID:AswzKNMg


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵ 
   | 二二二二二二二二二二二二二|  ∵ ∵   
  /.:..:..:..:l..:..:..:..:l:..:..:..:..:..:..:.. ,.:.:.:.:.:.:.:.:\   ∵  ∵   
 ,r'.:..:..:..:..:..:|..:..:..:..:|..:..:へ..:..:/⌒ ..:..:..:..:..\    ∵   
..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.,r':.:.:./      \.:.:.:.:.:.゙ッ   ∵  .   その歴史さえも
l.::.::.::.::.::.::.::.::| ::.::.: ∨:.::/        \:.::∧:゙i  ∵   .   私はコントロールしてやる!
|::.::.::.::.::.::.::::::|.::.::.::.::|:/ ̄ ̄ ̄        ∨::K::|     
|.::.::.::.::.::.::::::::|.::.::.::.::|               ̄∨:|::|       そのための人材も既に手に入れた!
|::.::.::.::.::.:::::::::| :.::.::.::TT卞六尓ィ        ∨::|     
| :.::.::. .::::::::::::|.::.::.::.::| | |:i.:.:.:.:i|     h広fr |:.::|     
|.:i .:.::.::.: ,. -|.::.::.::.::| (,り:.:.:.:i}     |i.:.:i| |∧::|     
|.:i .::.::.::.::| ハ|.::.::.::.|′'‐ー      |i.:.:i| ||.::.::|     
|.:i .::.::.::.::| !、|.::.::.::.::|         ′ ‐ー |.::.::|     
| i.::.::.::.::.::\__l.::.::.::.::|                }.:.::|     
|:!:.::.::.::.::.l::::::::::l.::.::.::.::j       -    /:.::.::|     
|.:i:.::.::.::.::l.::::::::::l.::.::.::.::゙i         , ' :::::::.::.::|     
|.:i.::.::.::.::l.:::::::::人::::::.::.::≠  __  <} |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::.l::::::∨  \::::::.::.::\ |:::::::::::/  |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::l.::::V     \:::::::.::.::.'‐-<   |:::::::::.::.::|     
| i.::.::.::.l::∨      >- ::_.:::.::.::\  |:::::::::.::.::|     
|:i:.::.::.::l∨          -─- ン、.::.::.::\l:::::::::.::.::|     
|:i.::.::.::∨      ,r'         ゙i.::.::.::.::゙i:::::::.::.::l     
|.i:.::.::∨      /           ゙i.::.::.::.::゙i::::.::.::|

7561 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:04:57 ID:AswzKNMg

         そのための人材。
           ↓
          ___
.        _, -' ´___\
.?. ,  '´ _,-'´, -――- ゝ、?
  /  ./ /      l ト、\      
.. \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !    私は何をすればいいニダ?
    l | l | ┬::cr / / ┬c」 | ?
   l | l !  l:::::::j  '   l::::j.! /
 ? l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/
   ! | |ヽ|     `‐-'´  リ
   ! | lゝ、      n /| ?
   ! | |::::::::::ー┐ r‐:::l !´l. |

       班固

    歴史書『漢書』の作者の一人。



    


   ((    
  '´ /ニ゙ヽ   班固は中国人です。
  li 从ハ)ソ    AAのせんたくに意味はございません。
 ゝ*,,・∀・)

7581 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:05:39 ID:AswzKNMg




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



              班固は歴史家であり、名文家としても
              有名だった班彪の子供である。

   
    / / / '         l     l       ヽ\   丶  \!
   / // /       !   |    |       \丶   \  |
  ‐十'′/ /       l  ト、   |     \  \     ヽ、 L
   |l  { l  ,′   l  ハ |`、  ト、     ヽ <⌒ヽ、_   ∨厂`丶、
   ヽ、ヽ|  l   l   | { l |   ヽ  、丶、 ヽ \\ l }  ̄二7′   l
       l  |  |   | レ七ニ二 ̄\丶  }ヘ |\ ` / 厶   ハ !   |
        l ト、\ ヽ\=キtぞラ  }ノ/ j/  了/ ̄   /  }∧   l |
         \ヽ`ヽ、 \__ ̄      /    -ヘ/レヘ /_,  l   | ト
          ヽ}  `7ー一′          ,′     {´ ̄`ヽ、い |
              /                 /        V了\   り
             └-- 、     ,        l       ∨   〉
                 `ーこ ̄     ,    |     /  ハ
                  ヽ     , く     l   /   / ヽ
                   `一'´/ ∧   / /    /   \
                     , ィ  //!   ' /      /       \

                        班彪

                         やる夫の死の三年前に他界。


            班彪は『史記』の後代を補完する歴史書を執筆しており、
            父の後を継いで班固も
            歴史書の作成をはじめたのだが……



                        

           _ -―´ ̄ ̄ ̄`ヽ、
          ,/ ,===''⌒''== 、、
        / ,=          ヽ     皇帝陛下が
       /  ,='  _  ∧_ _,,         私的な歴史書の編纂を禁止されたニダ……
      /,,_ {i ,~ ~  /´ ハ^、_      
        ヽi} / /   / ヽ_/ ヽ__,,\
         { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ
         ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ
          |`、ヽ.__ノ    ヽ-‐' _/
          | |{i tU (__人__)U / |
         | | i} > 、___⌒_ ,ィ リ| l| |
          // i} / }-‐斤ヒl、__| l| |

7601 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:06:06 ID:AswzKNMg

  記録として明確には記されていないが、
  劉荘の治世に入って後、
  後世で存在を確認できる歴史書が、
  公的に編纂されたものだけになっている。
  

::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    司馬遷とか、
  |:/‐ ‐∨!::l.     君主をディスった書物が
  !:i冂 冂|:ト::!.    後々まで残るのはおかしいだろう。
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 

  おそらく『史記』の記述に不満を抱いた劉荘が、
  禁令を敷いたものと推測されるのだ。

7641 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:06:47 ID:AswzKNMg

.    _, -' ´___\
  ,  '´ _,-'´, -――- ゝ、
/  ./ /      l ト、\    こっそり書いてたら
\__/ /l / /  , /l'| ト、l ',
  l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !  逮捕されたニダーーーー!
  l | l | ┬ cr / / ┬c」 |
  l | l !U l  j  '   l j.! /
  l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/
  ! | |ヽ| ノゝ  |lililili|  リ
  ! | lゝ、 ⌒  `⌒´u/|


   この方針に班固は引っかかり、投獄されてしまう。

   だが、班固の記した書に劉荘が目を留めたことで、
  その運命は一転する。



        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
       イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
       ∵  , -'、: : : : :: : : : : `ヽ    ∵  (すばらしい内容だ)
       ∵ /  : : : : : : : : : : : ::::: ヽ   ∵     
         ∵ l l: :: : : ::::/ \: : :::::: l       (この才能、埋もれさせるには惜しい)
         | |: :::::::/   : \:::::::::| |       
         | |:::::|        |::::: | |
         | |::::|〒〒   〒〒|::::::| |       
         | |: :| ゝノ    ゝノ |::::::| |       
         | |: :|、   _     ,|:::::| |       
          | |: : | \     /|:::::| |     
           | |:::: | | r〕、ー イ、 l: |:::::| |:
          :

7671 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:07:55 ID:AswzKNMg

   それまで在野の歴史マニアに過ぎなかった班固は、
   国家の史官として、前時代の歴史を記す『漢書』の執筆をまかされる。


 ゚ | ・  | .+o         o。 |  *。 |
  *o ゚ |+ | ・゚         +・  o |*
 o○+ |  |i            ゚| o ○。 l
・+     ・ l              ・|*゚ + |
o。!    |! ゚o                | *  ゚ |
  。*゚  l ・ ゚    _.. -― 、       |o  ゚。・ ゚   まじすかニダーーーー!
 *o゚ |!     /,,ィ===、、 \     +   *|
。 | ・   o    メ、-'_ノヽ二>「  _   *゚・ +゚ ||
 |o   |・゚  _  `丁'≡   ≡ ! lハ,/ノ   |  ゚   |
* ゚  l|   ヽ.> 、lヘ '''(_人_)'''ハ. l' /ヽヽ  o.+ | ・
 |l + ゚o   i ! \.l !> --<l_,l 「 ヽニ⊃・ |o゚
 o○ | ・゚ l i l´l Hヽイハヽヘ Ll、|ヽ' '。 |!    |
・| + ゚ o   ⊂ニ!.ト┘!_'! l__〉  ` ヽ。 ゚| o ○。
 O。 |゚ *o` /    /l  l ,ノ\.    ヽ+・  o |*
 o+ |!*。  /    /7ヽ/ヘ  \._   |
 |・   | ゚・   l  _./ /    ヽ   ヽ``丶、|  *。 |
    _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
    >                  <
  /\  ──┐| | \     ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
  /  \    /      /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
      \ _ノ    _/   / | ノ \ ノ L_い o o
    >                  <

 『漢書』の執筆は、だいたい西暦六十年(永平三年)頃からはじまったらしい。


  だがそれは同時に、皇帝の意に沿った執筆を強いられるということでもあった。

7681 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:08:32 ID:AswzKNMg



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵    執筆も順調のようだな。
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i        そこで、班固に頼みたいことがある。 
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |







   ./:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/:.:.:.::!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:',
   ':.:!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///,:.:./:.l:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.l
   :.:l:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// ,:.:/:./:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:!      何ニダ?
   /|:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/イ/ /:/:./ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:!|:、
   :.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ   たとえ陛下の命でも、
   :.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./  !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.:
...  :.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.:   歴史の捏造は許されないニダよ!
   -、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃    弋_ー'.ノ '  /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐
    ヽ.-l \:.:.:\、     /´        ヽ   /':.:.:.// ,.-J
   ./  .!   ヽ、:.ヽヽ、      i        ‐,.'ィ":./   !/  `
   ヽ、  ,!   l l`ヾ.=-   (_人_)   -‐"‐/l !   l )  / 〉
   ) .! へ!  //  `丶、      ...     ,. '´   l !  !< ,   く
     ヽ_ ̄l   l !       `丶、   _.. '"       !l   !  / -,.、ノ:
   ヽ-、 ', !  !l      /::,二 `"´二、:\     ,イl  l  '  /: : : :
   : :!: :} l  ! !l     /::/ //:「ト、\ \::\  / l.! l    〉: : : :

7701 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:09:06 ID:AswzKNMg

           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵  捏造というほどではない。
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|      これから行う私の治水事業が、
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|      たとえ失敗に終わっても
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|      後世に非難されないような
            |::ゝi: i│       /:::i:::|      工夫をしてほしい。
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|     
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|     
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     
               |::|  |:::::|  l.」。l.」│|:::l:  | |     
                |:〈  |:::::|   | |  | |:::|: ノ |     
                |:::| :L::」   | |  | |::」 } :|  
                |:::|   |」___| |_|_|/  |::::|  



        ,    _.. -‐…‐-   _
.       (  , '´ , -―     、`ヽ、
         × _∠ニ -―‐  、 \  \
        く /. : : : : :; : : : ; : : : :\   ヽ、 \
       /: : : :// : : :;イ: : : : : : :丶  \ \
.     ,: : /: ::, '::;イ /: / /:::/ハ : : : : : ヽ  {   \
    /: :/: ::////  /: /  !|: : : : : : :.  ヽ   \    いやいや 私の手がけてるのは
     {: /: : ,'´//  / , ′ !| i: : : : : :} ┼ } j _
     j/{: : :l://  ̄  /  ヽ、|l ト、 : : : ハ   | 厂      前時代の歴史ニダよ?
      八: : {/ x‐‐ 、     」≧ーi: ::,′{  レ{
        〉. :ヽ/{:::::リ      ´{::::::jヽj::/:} {十{ :        今の記録は、
      ハヽ: {xx~´   .     ー' ノイ:/( }  } : l
.         从八             Xx //: : ){Ⅹノl : l      後の時代の史官がまとめるものニダー
        / /{ヽ \ (__人__)   //: : /f′ j l :∥
.       / /ハ Xヽ > .. __   イ: メ、: {{ j×ノ l : l !
     / // ハ /   ,ィ个x、      \}j {: l : l :!
.    / //ノ /   〃 ∧  \     ヽ+} l : l :l

7721 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:10:38 ID:AswzKNMg


        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     それは判っている。
         ∵   /::::::::::::::::::::::::: ヽ  ∵ 
        ∵ ://::::::::::::::::::::::::: /',  ∵       だから今書いている『漢書』の記述を読んで
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵      後世の歴史家が影響を受け、
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト         
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !          治水が失敗しても私のことを悪く書かないような
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ          書き方をしてくれるための工夫をしてほしいのだ。
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ     




  /※ ノ: : : ::::: : : : : : : : : : ::: : :i : : : :、: : ::ヽ i /
 i /: : : :::::/: : : : : : : : : ::/: i: |:: : : : :ヽ: : ::ヽ|/
 |/:: : : : ::::/: : /: : : : : :.イ: :イ::ハ:: : : : : : i: : ::ヽ   (無茶ぶりニダ……)
 !i:: : : : : /:.: /: : : : : .//: /、/__ ヽ:: : : i: :!: : ::::|
.{!|.:: : : : :! ‐/--一./ ////  ̄`\-i }: : :::::!
{! i:: : : : :!: /ェ-==、 /  // , ==-ェ、Y:: i: : ::::ハ
.}!.ヽ: ::::::∨ヽ弋{}.ソ    /  弋{}.ソ〃|:./: ::::/i:::i
{!  ヽト、:::\ `¨´         i lllll  /::::/}::i:::|
::}! ※ }:ヽ:::: \_ U (__人__)   _ /:::_/ i}: :i:::|
:::{!  i}::::::|`T、     `⌒´     ,T::::{! ※ノ}::: : i::|
:::/}i  {!:::::|::/::/`..- _     __イ|::|::::::}!  fノ::: : :i::|
/:::::{!、}ハ:: i/::/:::/ 、|` -  ´| \:|:::::{!  iハ::: : : i::|
:::::::::::Y! ∨ヘ/   \  /   \r}i /}::i::::: : i::|
:::::::::/.{! ├'´    r '⌒}ニ{⌒ヽ    i !fレ-、:::: : :i::|

7731 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:10:55 ID:AswzKNMg

         _.. -― 、
     /,,ィ===、、 \
     メ、-'_ノヽ二>「  _    ま、まあ やれるだけ やらせていただくニダ!
   _  `丁'〇   ● ! lハ,/ノ
  ヽ.> 、lヘ '''(_人_)'''ハ. l' /ヽヽ   妹弟にも手伝わせるニダ?
  i ! \.l !> --<l_,l 「 ヽニ⊃
  l i l´l Hヽイハヽヘ Ll、|ヽ' '
  ⊂ニ!.ト┘!_'! l__〉  ` ヽ
   `  /    /l  l ,ノ\.    ヽ
.    /    /7ヽ/ヘ  \._   |
    l  _./ /    ヽ   ヽ``丶、






  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵     頼んだぞ。
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          そういえば班固の家は、
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l          家族揃って歴史マニアだったな……
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

7761 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:13:22 ID:AswzKNMg

        ___ ゞノ_,, -──      ̄ ̄ `ー<三三<― '
     ∠三,イ三/                 !ミ\ 三三\
      ∠三彡//  / / ,_/ ,/   /  !   !   l ||`ー` ̄ ̄ ̄    執筆たのしー♪
   ,,. -─ ', ―´//  / / / / /\ /!/! !!  ,イ | ! l |ト、
 //  ̄   // ,イ /!-/!‐!‐|‐!、/`リrf=|= /、! | ノ! i || '         歴史はカップリングがいっぱーい♪
 /      , へ!!| / |/リl/ レ'リ_ ∨ l' !∨乂_ レj/リjノ.||  |
f      /  リレ' j!イ ,,==、    \ゞニメノ j'´ ||  |
 、.__∠_     !/:::| !⊂⊃      !   `ー ⊂⊃   ||  |
`>― - 、ヽ  /:::::::::ヾ=.、    r,───‐ァ  ,イ  j !. |
/      ヾ∨:::::::::::::::::::::::::\  丶::::::::::::::::/ ./::! / ヽヽ.!
    ─ '_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::>.、_\::::_/_,∠、::::! /   \\_________
 -─ ´ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::_>_`=、.r<_, -―!j/      |` ー───── ァ ヽ
  /::::::::::::::: ___ :::::::::: \ ハ`L,ン´ / ..イ !   __j_         //
,/:::::::::: /´      \__ノ     ヽ   'ー─ ´      ` ー-、    //
::::::::::::: rー 、             r=r-ノ、           _,/:\//
::::::::::::: ! : : : \__ /       (;ゞシ>:ノ        -‐ ´ /: : ://
::::::::::::: | : : : : : : : : ヽ     _, -‐  ゞニツ     、  ─- ,、/: : : :(  ー─-- 、
::::::::::::: \: : : : : : : : |__, rー'、   ∠-三\   ,..─、___ノ : : : : : : / ̄ ̄ ̄ ̄
::::::::::::::::::: \: : : : : : : :|: : : : `ー⌒! ヽ_j ノ´ ̄    / : : : : : ∠
:::::::::::r-──|: : : : : : :∧: : :/    ー 、(        !: : : ' ト、ミ\
 

                班昭

               班固の妹。

7801 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:13:49 ID:AswzKNMg




/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽミミ《ii(!!!/ヽ、/ヾ彡彡'三ミミヽノヽ
|  フンッ   |iッ、ヾ!i川( メ彡ミ彡'´,==ヾ巛彡
ゝ、____ノ  `゙''‐=ミヽ/=ヽi|//彡》ミ)、ヾ、メノ
ミミミミミミミミi       ヽ ヾミツ''' ヘ彡ヽ リ/
ミミミ/ ̄ヾツ     ヽ  ヽ   )  |三キ´((ミ、_ノ
ミミ/::::::::::          \ i  |    |、 ヾヽ
ミ/:::::::  ,ァェ三ミミミャ、  ヽ .i l / ri》ミニミャ、、
゙::::::::   '     ヾミッ、,, 丿i::i i ./,ッ彡ノ‐-─、ヽヽ、
::::::::::::    ‐-、__、ヽヾミミ彡ノノ彡'_ノミミミヽ-彡ヾ、
ヽ:::::::::.    ` `‐-',‐`ゝ、゙' /-‐'´)ミミミ=-`´ヽ  ヽ
:::::i-、:::::       ̄ノ  ..:ヽ !ヽ  |  ヾミミヽ
::: |:::::ヽ :::   /´/ ..:::::::_i i ::/ミ==-    
:::..ヽ::::__ノ 、       ( `  )/ミヾ))
:ヽ、>´: ! i        ⌒ ''´/ミ<ハ      つまんねェッッ
:::::::ヽ:::: ヽ      ,/,二ニ'フ/!i|川  リ
::::::::::ヽ:::: )   , =ニ、_'ー-' .i'-‐┴‐-=、_
:::::::::.. ヽ、_ヽ     `ー‐,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
`'ヽ‐:::::  ゙ヽ、:: /ヽ、, /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
;;;;;;;;\     ヽ、;::....  ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i

 
    
             班超

           班固の弟。







::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.    (あれ?毛色の違うやつがいる)
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.

7891 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:16:43 ID:AswzKNMg


  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵    お前は班超か?
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i         たしか班固が投獄されたとき、 
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l         訴えに来たことがあったな?
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |





            f⌒ミ`ニキ'"三三ミミヽヽ`il))メナ彡ナシノノフイく,ノ三ノr=ヽ'
           ー=、 ゙ゝ'彡≫三≡ミ゙i`i l l lノ,r'リノッシノ彡ノノシ/F三ノニト
          ´~ゝ-ゝ<リ彡ノノ三ミミミfi l lゝi ノノノノニ彡三彡彡jノヨ'ノ巛ミ>'"二ヽ
          ^`ー三くj〃彡三≡ヾ.ゝt t )l ン"´ ゙ヽ、iミ彡ノシ人ミ三彡ニ=-
            、,:r''7ヘ又彡シ,r/'"~`゙゙゙`'二ニ:;、_,,.,.,  `゙゙ヾミミ三彡ブ>∈ニ
          ,'ニキ王彡彡彡;,fノ -=,=< l /,∠(_,.,.,、  ゙iミ彡彡三ノ∠ニ_   ご記憶頂いて
        、_,r=''7ヽ≡彡三彡'" '''"~,r''') `' ゙i  f‐-:,ニィ=、ヽ トミミミ三≫にニニ、ヽ
       =〃ーヽヽfrミ三f'f ,,r;;ニ彡'´ `ヽ,  ノ  ノ.'・'´ ̄  i,ミ三ヽフ<7、,.r--=、   光栄だが
       `ー=''"~`ヾミ》彡/'イ (:ノZニr・ゞ   i f   `"_,,二ニヽ┤ミミY人ノリへ,,.=、
           ,,ノ-r'彡〃:┤ ,,..,.  ̄",:' ,r j t`ヽ,、_,ニニヽ`t三彡彡メ>ノ、_`''"   俺にはこんな仕事合わねえよッッ
         ,r''>=‐ナ〃フノノ:゙i'',r'',.=‐,'".ノ(_rゝ_ノ'" ,.,..,.、_´~)  l ) )ミミ彡==、、
       `~ f 、__,>ヲr7ノF彡 i ( r=''" _,.,.,.,.,.,.,.:ィ",.,-、=、,フ   イ ノミヘ三≡,.,、 ゙ヽ
        ゞ、_彡ナ7ノシノfr(ゝ、tヽ /,r‐―一 '"_,.,.,、ノノ^iフ′ l`ヾミr十=、``ヽ、)
           '"~フフr/ノミヽソ l'  ゙i〈〈(ヽノ'ー''"^´   ~`ヲ^i ,ノ :,ヾ''ー--==:、
            ニf‐ナ''チ,r=ゝノ、  ゙い''^',,.ィrー'='ーメ/ ,' ,/′':,  i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
           ( ,r''サ;;;;;;;;;;;,ィ 、.゙ヽ、゙tヾ、ー=''"゙゙~´,ノ ,' /   :  ノ,ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\,,_
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/人 ':, `ヽ、 `゙゙゙゙´~´ ̄    /   ,:' /   l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙゙`'''ヽ、,,
         ,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;t ''"゙t  ゙;, `ヽ.        /  ,:'  /` /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    ,.:ィ'''"~´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ゝノ\ ゙ヽ  ヽ、    _ノ  ,'   '^,,.ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ,:r'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽノヽ、、、  ヾ `''''''"´ /  ,' ,.:ィ ''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、    ヽ   /   r''"/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

7931 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:19:28 ID:AswzKNMg

                 ___,,r=ー--、,,,,,__        ,、
    __ノ\   // .,、-='ミV/////彡彡彡ヽ、    / `ヽ、_
    )  エ `ヽ、.   / ミミ y// 彡彡彡 三\ ヾ<゙  エ  7
    〈   フ  /  /ミミ\///// /彡彡 ミ\ l ii   フ  _l
    ゙i,  ッ /  /彡.彡=、_川/ 彡=ー'''))-、三 三ミ) |   ッ /
     ゙i, /゙.  ,ノ彡/ )):.:.:`'''ー''゙)):.:.:.:.:.:((:.:\_彡三 ) !r''' ̄⌒
      !'゙   (彡 |:.:ノヘ、゙l:.:.:l:.:((:/ ,へ、,,_)):.:゙i,三三ミヽ )i
        / | l 彡ノi/゙\|i :.|:.:.)//゙゙゙`''ヘ、(('i=y'゙iミミ゙ヽ、
     /\  l  .l彡rt, ,,==、゙i, l:.:.:(/゙゙,,m==、_ _ノh,/ .ノミミト、_,r'''゙,r=-、
   / エ \ i  )゙i、| .( (())i,:.i:.:.:/:::::(.(())ノ`:.:.:.:.:.:lノヽ,ミミミ==''゙
   )  フ  > ノ((/.゙i, :.:.:.;;,,ン i i(:::::.:.Zニ,__:.:.:.:.ノ.゙i:.:.:.:iミミミヽ==、 \
  <   ッ  / ./人川ヽ、( :.:.:/=ミー、::.:.:.:.:.:ノ,イ ,ノ:.:.:.:.゙i;;;\ミナ-、_ .゙i,
   \ _,rー'''!゙ Vハメ.|:.:.:i:>、:.:`-=r''゙゙:.:.:.:.:.:.ハ y''゙::.:.:.:.:.:.:.`i;;;;;i、ヽ
    `'   (  ゙! r'''゙i:.:.\(ノ<ニ=ニ>、__,r.:./:/:.:.:.:.:.:.:. ノ::i;;;;;;;゙l`''=、, ヽ
    _ニ   /;;ir=':.:.:.:.:.゙i,'゙ヽ-=r''゙゙゙:.:.:ノ/:.:.:.:.:.:. / :::ノ;;;;;;;/;;;;;;;;;;;゙'
      _,、-/;;;;;;;l:.:.:.l :::.:.:..゙i, :.:.:.:.:.)):.:./ /:.:.:.:.:.: :./;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;
   _、r''゙゙;;;;;;;(;;;;;;;;;;;;i:.:.:.:い:.:.:. `=ー--ー'゙:. /:.:.:.: .:./;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;

         
           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵   (明らかにデスクワーク向きの人材ではない)
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|       (何か、活かせる職場がないものか……)
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|
            |::ゝi: i│       /:::i:::|
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|     
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|     
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     

::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    班超……その名前、覚えておこう。
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 


  こうして劉荘の目に留まった班超は、
  後に西域に送り込まれ、武名を馳せることになる。

7961 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:24:08 ID:AswzKNMg




    永平十二年(西暦六十七年)



  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵    十万の人夫を動員して
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵    
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i         治水工事にとりかかる!
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |        王景!工事はお前にまかせた!


 
                //   / l     ', \   `メ  レ-、  :!   l _ ┼
   ____       レ::  /  ∧    ',  ` >'ー≧/'う :j   !    ' ∠ _
   {三   三L       l   ./  /  \   ', / テ==ヾ、ィ'  :l ト  :l  /
   「==== | ┼ l    l  .メ、   \   V/ /     ヽ`   :! !\\! /_  ! ┼       オーケイ!
.   」ニニ.┐,-、  | __ ノL.._l  | / ィテ≧   `丶\ {l       l|   ,' L  `!  ∠__ ノL.._
  j 〉 }」/ j   !  `Y´ l  ! イ //   ',      ',     j     / `、ー:レ<.  `Y´   ,-、
  「| j .ヽ{  ト,.┴、__   '   V:!l' ll   j       \_   _ノ.!   ; '`  l イ  l 〉 __ j|__ / /
. ヽ\\      / ト、_   、   j|| ll              ̄ //|  ,' // j/|   !.'  `Yニ{  レ
   |      _, 人/ 〉l._ ',  { ヽヽ_ノ       ヘ     | //'´ /ノ  レ': :フ7_/ __ノ
    ̄ヽ<て` t彡' \j:: : :`ヽ ヘ ////   マ/::::::::::::j    .|  -'/ ´,...<: : : :レ {l ! ´
       `ヽイ_´>─'- : : : : : ヽ ヽ         ` ー '      /!//≦>'´: : : : : : : : ::| メ\_, ィ─
         {_:::::::::::: : : : : : : : ヽ ト _         < | j/!j: : : : : : : :l: : : : : : <_ `メ.ノ
       __ ノL.._ 、:::::::::::: : : : ┼ヽ !: : ::{>─   ィ ´ }   !/' /: : : : : :__ノ L _: : : : : フ´__ ノL.._
        `Y´  ヽ::::::::::::::::::: : : ヽ\:: :`ヽ\ .「',  !   レ: : : : : : : :::`Y´::::::::::,:  ´    `Y´
            _ ノL_、:::::::::::::::::::::::ヽ::::::! ト } | !  ヽ /: : : : :::::::::::::::レ '´ ┼
              Y´  ┼  、::j::::::::\!: ::`ー! l __ <__ : : : : ―≦  ┼
                    --' L` ' |: : :/!ロ! |    ̄ T ===、
                      Y´   |/イ  .| |      ヽ: : : : : ::::::\
                          |  |  | |     __ ノL.._: : : : : : : ─、
                          |  |  | |       `Y´ \: : : : : : ::::::}
                          |  |  ´        ┌┴─┐: :::::j┬、

8021 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:26:41 ID:AswzKNMg



                 /  . : : /: : : : : : : : :\ : : : :\: : : : : :ヽ
               /  .:./.:.:.: {:.:.:.:.:.:.:.\:.:.\:.\.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.::.',
                 /  .::/.::.:/| .::.::.: i\丶::.:\-ヽ::.::.::.ヽ.::.::.::.::.     この私にまかせてもらえば
                  ,′:.::/:.::./ │::.::.::.: i:.:,'\:/'⌒) ).::.::.::';:.::.::.: i  
             |::.::.::.l::.:/\ |.::.::.::.::.i:/   \:/ イ.::.::.::.::|.::丶::|      黄河はぴたーっと治まっちゃうよーーー!
             |::.::.:|:l:/ -=ミ! :.::.::. 斗匕-=ミく.::.:|.::.::.::.::.|\::.::|__
.              _|::.::.:|イ〃x'心 ':.:.::.::./ / x',こ心∨:|.::.::.::.::.|.::.::∨::.: /
              \:|::.::.:|:|ii //..:i|ハ .::,′ / /....:::ハ∨.::.::.::.:∧.::.∧:.::.:>
                〃|::.::.:V{{ |{//|  ∨   |i{/////| }.::.::.::.:/_.::∨_ノ:∠
           /'::.ハ::.: リ 弋(.ソ     Vト-(⌒ソ,.::.::.::./⌒∨::::))<
            {::.:{:∧:八       ′__  ゞ--''ン/.::.::.:/_冫/ ̄「.::.::.::)
       __ ∨\ム::.:ヽ     「/  }  (//)/.::.::.:厶 イ}}.::.∧::.::./
     /   _〕\\::‐ヘ::.: l>   、  _ノ    /.::.::/マ彡:":.:/:.::}/ _xヘ
    f   ̄   〕__)   ̄';:. |「゙>‐≧=r ---‐r≦.::/\.:`ー‐='::/厂ヘ  \
    {.     ̄ ̄}  _   ヽ|} } { 厂{ト-vrク':/    ̄ ̄  (_/_ `ー   ヽ
.    '.    ー‐ヘ   x―‐'八{  } { || 「矢|///`ー- 、   〔_       ノ
     、    <7 〉/     \_廴}__{{/∧ヽ/     ∧   /´   ̄    /
      ヽ、   `〈 {   \   \  〈/ |ヽ〉     / │  \ヽ、   /

                   王景(おうけい)

                 古代中国史に名を輝かせる治水の天才。

8081 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:30:04 ID:AswzKNMg


             /: : : : : /: : : : : : : : : : \
           /: : : : : : /: : : : ∧: : : : : : : :\
           /: : : : :⌒ : : : : /⌒: : :|: : : : : : ',    まず計画だけど、
        ,∩ ; : ::/: :/  ',: : : / _ ヽ※=: : : : |   東に移った流れを元に戻すのは無理。
       rf┴、|: :::|: /ゝ-, ';: : :,' /`ヽヽ|::: : :|: :|: |ァ   人力じゃ無理。
       }ミイ ,y|: :::|//   ! ヽ:/ |   ', |::: : :ト、:/: :>   r,
       ヽ/X/!: :イ弋_ノ    弋_ノ |::: : /、/:ヽ> /`y' ノ
        \/:',: :|⊂⊃      ⊂⊃::: /ノ: :|/>| , `
          \\:>、  f ̄´)   |::/ー'"   |王!
           \ヽ!: ` ┬ = ┬┬ノ: : : : : : :,.-'"
             \: ::ヽ| |o| | |/: : : : : :/


                    ___
            /⌒>'"⌒´      `丶、
           /ヽ:/             \         だから黄河の流れはそのままに
             ∧ .::/  :/  ..::::\    \   ヽ _      するしかないけれど、
            {::::∨ ⌒:/{...::::::::\:::::ヽ     ト:\/⌒ヽ`ヽ
             ゝV /::/ {.:::::∧(⌒⌒)___  :| 〃⌒ヽ:  .::ト、   それだと淮北の人たちが困っちゃうからね!
          C7 :i::/ _ i.:::::|  \/j ̄  :|{八 .::ハ  .:j ::}
         ⌒i  :iYf沁ハ:::::|   \|::  :i|^Y: `=ミji .::リ..::ノ   淮北へ水が流れ込まないように
            |  :ii{ ト/j ::::|  __ │   :ルくゝ、 .::リ.:::ノ/    排水措置を施さないと!
            | .::リ゙ Vソ ∨  '"⌒メ  :/ ヘ}.::ノー'≪〃
       r‐、-八..::〈  ` '   ヽヽ//  ん)ノ/⌒)厂´
          \\Yヘ:个 . ゝ ノ   //  /ー<
         \⌒ヽ`ヽ r≧ァ=<//  厶く⌒))
         〈了了>r{r( 〈 // /  ノ
            _}}│ ノ >ヘ  V∠〈  __/
        く〈〈 ノ ( /|| |ハ_ノ -‐ ´ 〕
         }\{_ 人|| |}       ∧
.           /      〈|| |        ヽ
       /       ||_|            \
      〈         {{            ヽ

8111 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:33:15 ID:AswzKNMg

         __   /         .:∧:.      .:.:.::.   ',   ヽ_
         /___ / /       / .:./ ∧:.      .:.:l \   ',   ! ` _
.      //   ./ /   |  / .:.:/  ∨:.     .::l\ />:',  l .:ト--\\
      / ./      .:./    !.:/ :/-- 、. ∨    :. --ト∠ヘ/>    !     \'.,    てなわけで重視するのは、
.     /        l l      /'     ` ∨    ´   匸○ク  :l l:.:.    Y
     /     .:.:| !    |//  _、_\     .:.:/ /∠_ ゝ≦::.  ! :.:.:.:..    |    過去の運河で、破損していたものの補修。
    l ∧    .:.:.:| .:|    |// ̄-..、\  ∨  / /_.-...、\ ',!:.:.   |:.:.:.:..   |
    | ト、\   .:.:.i     .:.:.:// / j::::::::::',   ∨:/  / j:::::::ヽ丶|:.:.  ! l:.:.:.:.:.  /j    自然の河をいじるより手っ取りばやいからね。
   ヽ \`ー - :!._|  .:.:.|i ,::`´::::::::トll    ∨  ,'::`´::::::トl! i}:.:.  | !:.:.:.:._ /.:
.     .:.:.:.\.:.:.:.:./,-',  .:.:.:l{ !! {::::::::j-i}      l! {:::::::::}_!! l|:.:.  ト<.:.:.:.:.:.:.:/
       \.:.:.:.:.:.::|   .:.:.:.:|l 弋 `ー'( ノ        弋 `ー'( リ /!:.:  l l.:.:.:.:./     こまめにチェックして、
.        ̄ ̄ ', l ! .:.:.:|`  `ー─'     !::   `ー─' ´ :.:. ,' ./- ´      徹底的に水流を通じるようにするよ!
            ヽ ヽ! .:.:l                     |:. /ノ
               \! .:.:.:!',        ` ー '          !:.:.
              ', .:.:.! \                 / :.: ,'
               ', .:.レ   ⌒ ー-、        <    !:/
               ∨  \ ィ-─┴─────┐   . j/

8121 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:35:14 ID:AswzKNMg

                                          '´.:.:.:.:.:.:.:.:\
      /)、                                   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
      // \                   _______/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}ノ:::.:ヽ
    〈/\ \                  '´:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄`丶、.:.:.:.:.|::::::::.:.:'.
.    \\\ \ヽ           /.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 丶\ :.:.|:::::::::::.:.:,
       \\\ \、          く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: -―‐- :::::::::::\\ト、::::::::.:.:{
        \\/ \           ':::::::::::::::::::::::::::::::::::/⌒´ : : : : : : : : \:::::::::::\{ \::::::`ー- 、
          `く    .:〉        '::::::::::::::::::::::::::::::/ : : : : : : : : : : :\: : : \:::::::::::\_`ー─-、\
           \__.:::ヘ         ヽ::::::::::::::::::::::/: : : :∧ : : : /\ : :ヽ : : : ヽ::::::::::::::::::::: ̄\ \\
     ☆       \.:::\         \ :::::::::::::,′: : :'⌒ヽ: :│x==ミ、:ヽ : : :ハ:::::::::::::::::::::::.:./   }::/
                  `'く \        \::::::::i.: : : :/    \| r'::..jハ Y': : :i リZ :::::::::::::::::./   j/
       ┼ +         \\.          \::|: : :.:ル=ミ   弋'/(ノノ│: :|∧_:>::::::::/
                       \\‐- 、       `|: : /_}    r─  "  _l : /): :〉::::::::/
         *            \r'_ \xー/⌒ヽ:│ ゝ、 _ ∨__ノ _ イミ| 厶彡一
                       \ゝ_{{:.:.{.:.:.:.:.:.:.:ヘ{ ̄ ̄ :.:r≧≦.:.:.:.7⌒j/、
                        \\┤.:.:.:.:.:.:.:.:.:.___{/:.:./同.:.:./.:.:.:.:.:.:.:\__
                         \\ー'´ ̄/:::::::: 厂/   「V.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ァ:┐ _
                               \\/:::::::::::::/ 〈__i」 {.:.:.:.:.:{⌒\.:.:.:.://..:.>'´ノ
                             >、>´\::〃  〈/   ∨:.:┌ー┐:\:.{:{.:./ ^)____
                            /:::く  >く\      _匸.├─|::::::::::⌒^ー'´:::::::::::::::::::::::::\



                 この王景の治水工事、史書により記述に違いなどがあり、
                 その概要は現代でも意見が分かれるところだったりする。

                  とにかく百億銭の人件費を費やし、

                  翌年に終了した。

8151 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:37:18 ID:AswzKNMg

.    _, -' ´___\
  ,  '´ _,-'´, -――- ゝ、
/  ./ /      l ト、\
\__/ /l / /  , /l'| ト、l ',   工事は終わったけど
  l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !   今のところ問題はなさそうだけれど
  l | l | ┬::cr / / ┬c」 |   結果は百年単位で評価しないとわからないニダ……
  l | l !u. l  j   '   l j.! /
  l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/
  ! | |ヽ|  u  `⌒´  リ
  ! | lゝ、       u/|




          ___
    .   _, -' ´___\
   . ,  '´ _,-'´, -――- ゝ、
  /  ./ /      l ト、\    でも大事無いニダー!
  \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
    l | l | r==、 / / r==、」 |     比較的陛下に非難が及ばない、それでいて
   l | l !     '     .! /     曲筆とは言えない方法を編み出したニダーー!
   l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/
   ! | |ヽ|    |liliiliii|  リ
   ! | lゝ、./⌒)⌒)⌒)  /| /⌒)⌒)⌒)
   ! | |:::::/ / / /X}< }|(⌒) / / / /
   ! | l:::/ :::::::::::(⌒)ト、 |ゝ  :::::::::::/
   ! | l {        ノ'ヽ 〉|/  )  /

8181 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:41:44 ID:AswzKNMg

          ____
       _, -' ´___` '‐ 、_
    ,  '´ _,-'´,-――- 、、 ´ヽ
  /  ./ /       ヽ\ \    これまで水害は 「五行志」(災異関連を記録する)
  \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',/
    | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !     に記されてきたニダー。
    | l |┬::cr ./ /┬::cr」 ||
    | l ! l:::::::j   '. l::::::::j. !l
      ハ ⊂⊃‐ (__人__)‐⊂⊃      でもそれを止める二ダー。
       l \   `ー´   ,/ |
     /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| |
     /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. !
     l l__j:/::/: i_lil__|:i:::\_|!
    / / /((┃)):l:::::ヒj::l」i:::::::〉
    / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄(,,ノ、\
.  /  /________ヽ \



           )ヽ
         _ソ`丿
      _,-'´, -――-、ヾ
    / /      l ト、\     替わりに 福祉関係を記す分野に治水のことを書くニダ。
   /   /l / /  , /l'| ト、l ',
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !   これで陛下は、「民の困窮のために治水に取り組んだ優しい皇帝」って
    l | l | ┬::cr / / ┬c」 |
   l | l !  l:::::::j  '   l::::j.! /    ことになるニダー。
   l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/
   ! | |ヽ|     `‐-'´  リ
   ! | lゝ、        /|

8211 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:46:07 ID:AswzKNMg



   つまり班固は、これまで五行志に書かれてきた水害の記述を
   『漢書』から省くことで、

   水害を「皇帝の不徳が引き起こしたもの」というカテゴリーから
   切り離したのである。


.         ___
.    _, -' ´___\
  ,  '´ _,-'´, -――- ゝ、    私の書き方を見習って、後世の歴史家も
/  ./ /      l ト、\   陛下の治水の件を未来の歴史書の五行志から
\__/ /l / /  , /l'| ト、l ',  省くようにすれば……
  l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
  l | l |     / /   」 |   治水が失敗しようが成功しようが、
  l | l !  ―  '   ― .! /   陛下の人格評価には関係なくなるニダーー
  l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/
  ! | |ヽ|     `⌒´  リ
  ! | lゝ、        /|

8231 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:48:22 ID:AswzKNMg

     _, -- ―--  、
   /____    \
 / /_____ \    \
 \/ / / / 八ヽ ヽ \  /
  / / ノノ /  |\| ヽ | /ヽ
  | ┬r / / ┬cヽレ )|  |   こんな感じでどうニダー?
  ヽ| l:::j  '  l::::j | ノ |   |
   |⊃ゝ_人__)  ⊂| |   |
   | .|ヽ `‐-'´__ / | |   |
  | | / |/Yヽ/  | |   |





::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.       まあ、問題はないだろう。
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 


  色々と気を遣った劉荘と班固だが、

  結局のところ、そこまで気に病む必要はなかったと言える。

8261 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:51:20 ID:AswzKNMg

                   _,. --──--、
                 /:::::... >:::::::::):::::\
                /::∠:........ y:´::く::::::::::::ハ
               ./::::::::::t::...:::::.::::::::::':\:::::::::::ハ
              /::::::::::::::八:::::::_:::::.......::::!:::::::::::::!
              !::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ-::::':::::::::::::::::!    なぜならこの治水工事、大成功に終わったからだ。
.             !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::!
             !::::::::/>ァ-、:::::::::::::::::::::::::::r '´ )::::::!   工事の概要がよく判らないせいもあって、
             .!:::::::::ト:、_...イ::::::::::::::::::::::::::ト-イ:::::::::!   どの程度王景の能力に帰する部分があるか
             !:::::::::::::r、:::::::::::::::::::::::::::::::_;-;::::::::::::!   難しく、
             !::::::::::::!ヽこ_ー--─ こン_´.」::::::::::!
             .!:::::::::::とイマッ>ヽ   ノ<チマ ソ::::::::::!    また後の時代の様々な要因が組み合わさったことも事実だが……
              ∨:::::::!`' ̄ ン  ilヽ` ̄`.!:::::::/
              ヘ::::::::!     ;'! l     !:::::/
                >:::::!     、 ノ   ./:/イ
              /l::::i、:!   ─--一  /イ、 \   //
             /   !:::l `ヽ、 ー一 /| liト   \/  L
           /-一 、i{∨〈?、 `ー イl |l  i| 」 rヘ      \_
       _rク'´    < )`ヽト 、\fl-| レニシ、lノ八 Y       lノ ̄ - 、
   _,. ' ´ `´     .レr──- ` 、` | r'´ ∠ - '´`ート、-l|   l     lハ
.  /. r )l|   r 、    .l と>ー─- ____,-─ ┐  |   |   ハ    ,ハfl ヽ
 /  ヘ|    7ノ    l| l             |  l|   l  Y    Y|}  l
. ト,   l         l  l             |l  |    l    _   /  |l
. .l    l _      ( 八  ト 、          ノ  ト )   l|  | ( )  /  l|
  l    .レ'         ヘ ∨∧、       /l  |    |  l  |  /   /

8291 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:54:33 ID:AswzKNMg

  '´ ξ ヽ   黄河の河道変更は、この後長期間に渡り起こらなかった。
 i θjl_!_!j
 ヽ!l|゚ ‐ ゚ノ!   もちろん黄河は厄介な川であり、決壊や洪水はどの時代にもあったものの、
  /j`▽ i>
  〈_ノLゝ     最も大規模な水害である河道変更は、長い間起こらなかったのだ。
.   |__j_j     その期間、実に800年。

8321 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:55:39 ID:AswzKNMg


  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵    やるだけのことはやった。
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i          一つの難事が終わり、これでゆっくり……
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

8361 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:59:05 ID:AswzKNMg





                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩ 陛下!またご親族の謀反だよ!
                ヽ  〈 
                 ヽヽ_)

              

        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵   ええー。
         ∵   /::::::::::::::::::::::::: ヽ  ∵ 
        ∵ ://::::::::::::::::::::::::: /',  ∵     今度は誰が?
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵  
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト    
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ    
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ

8371 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 17:59:47 ID:AswzKNMg




                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩  陛下と仲良しだった楚王劉英さまだよ!
                ヽ  〈 
                 ヽヽ_)





        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵  
         ∵   /::::::::::::::::::::::::: ヽ  ∵ 
        ∵ ://::::::::::::::::::::::::: /',  ∵    
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵  
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト    
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ    
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ     




        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
         イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵  
         ∵   /::::::::::::::::::::::::: ヽ  ∵ 
        ∵ ://::::::::::::::::::::::::: /',  ∵    
          ∵ | l|  :::::::::::::::: /  ::}  ∵  
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト    
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ    
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ

8431 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:04:37 ID:AswzKNMg




        この数年前、劉英は自らに罪があったという
       抽象的な文言で、自発的に劉荘に対して
       謝罪を行っている。



           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |
       | |.        ヽ─  |
       | レ┐      -二三  |  
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/
      ┌‐.<    ────=、
      ,.┴─、\         \/ヽ

       賓客の中に問題を起こしそうな者がいることを
      察知し、あらかじめ謝罪したものと
     劉荘は解釈し、とくに処罰することはしなかった。

8441 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:08:07 ID:AswzKNMg


    だが今回は緯書の類を偽造していたことが判明。
    
    対・政権的にはかなりクロな事実である。

           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ    
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l<●> 
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |    
       | |.   U    ヽ─  |    
       | レ┐      -二三  |    
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/    
      ┌‐.<    ────=、




::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.     なぜだ。なぜだ。
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::!    わたしとあんなに仲のよかった兄上が……
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.

8461 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:10:31 ID:AswzKNMg

   

   もはや劉荊を自殺させた以上、
   他の兄弟に対しても軽い措置はできない。




  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     兄上の王位を廃する。
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵   
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵      母君にはそのまま王宮に留まって頂いて構わないが
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i           兄上は他所の県へ移ってもらおう。
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

8471 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:11:56 ID:AswzKNMg




    この数年の間にどういった心境の変化があったのか、
    劉英はこのとき、劉荘に弁明することはせず……




           ,〟-──、.
         ,.、-     '''''' ヽ、
        /。。゚。゚,、-────ヽ
       /。゚。。゚ 。|        ヽ
       |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    
      / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|
      ヽ Ll        ,..ヽ |  |
       | |.        ヽ─  |
       | レ┐      -二三  |  
       |   |           /
       ヽ=へ   ────'''/
      ┌‐.<    ────=、
      ,.┴─、\         \/ヽ


  また、その機会は二度と訪れなかった。

8491 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:13:29 ID:AswzKNMg




          王を廃された翌年の永平十四年(西暦七十一年)

         劉英は自殺。






            ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ    
           イ二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵    
          ∵∵ ∵ | 二二二二二二二二二二二二|   ∵∵  ∵
         ∵ ∵  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、: : : : ヽ    ∵  ∵
         ∵ ∵  /: : : : : : : : : : : :. ,r 、: : : : : : :,∧: : : : :ヽ   ∵  ∵
         ∵   ::/: : : : : : : : : : .:/   \: : : :〃: :ヽ: : : : :',   ∵
                /: : : :/: : : : :./       \〃: : : : ヽ: : : :.',
              l: : : :/: : : : :ス     '´ ̄ ̄`ヽ.=,='∠:.l: : : : l
                ; : : :.|: : : : /           ∨/二ニ|: : : : l
            l: : : :|: : :./  ヽ    "´___ | ̄ ̄~!: : : : |
               l : : :|: : /=≠=ミ、    "て:.:.:.:. : 1: : : : :|,、:. :.:.|
.              ! : : !: :ヽ. l: :.:. :ヘ     l: : :.:.:. : |: : : : :ト、ヽ:.:.|
             l: : :|: :.∧ 廴: : :}     ヽ,-、: : :|: : : : :!ソ ノ: :|
             |: : :!: :.ト.}  _ム'        -'-‐'|: : : : :!/: :|
             |: : :|: :|:.ト、              |: : : : ,!、: : : :| 
             |: : :|:.:|: : :> 、   -    , <!`ヽ、/ \: :|
             |: : :|:.|: : : |: :乂`: :.‐--イ´_!| |  /   \
             !: : :|.r'´: :ト、: : ヽ.r‐∠´    | | ,/     \
             |: : :l!:: :: :.! `>、|!/7┤  ,/!.| /  _    /

8511 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:14:49 ID:AswzKNMg



    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ                 
   イ二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵                
  ∵  ∵ | 二二二二二二二二二二二二二二|   ∵∵   
  ∵ ∵ , ′: : : : : ::/: : : : : : : : : :.:/:: : : : : : : ハ  ∵  ∵
  ∵ ∵ /: : : :, : : : / : : : : : :/ヽ : : : : : : : : : : : : ', ∵ ∵
       i : ,: : :|:::_i! : : : ::/   \: : : : : : : : : : : i ∵ ∵
       { :i: : 、|::: ̄i!\∠     ___ヽ : : : i: : .:.:.:.|
      | .|::_i!::.:.:.::/           \: |: : : :.:.|
       i: .i::: ̄i\:/―‐- 、     ,-―‐  ヽ: : :.:.:.|   ……そうか。
      |:. {: : :/Γ丁笊ミ      ィ爪笊丁l/: | : : |
      |: :|: : :i| | {..i::::ノ:i}      {l..i::::ノi} 川:iヽ :i
      |: :|: : |}:,ヽ⊃:::ソ       弋::::⊂ ノi : :|ノ::.|
      }: :|: : |:::i          ,       从::}: : :{
        i: :∨.i:人             イ : : |: : :,'
       }: ::∨:::i:::ヽ      ´`    イ:::| : :i: : :i
       |: :.:.:|: ::|:::::::::`>   _  <´ :i:::::| : :| : :{
       |: :.:.:|: ::|:::i:::::::/i´ ‐-、,-‐`〈:::::::|:::::|: : |: : |
    / _`ヽ: |: ::|:::i:/ /  川    } ヽi ::::|: :/: : i
   /   _`ヽ|: ::|:::|  ', /.{__} \ノ   |::::::}: | :::::{
   ,      Y | :::|:::|  </i |。 | i\> /::: : / \|
  /     `ヽノ }::::|:::|   ヽ//  | |/  i:::: :::{.    ヽ
      ノ`i_ノ | : :::|   .// 。 i.」    }:::.:.::|     ',
    /i.    | : :::| >- ヽ  / -< i: :.:::|  l.  ハ
 \  ノ|.    i∧:」.     ∧/    ヽ.:.: :{  |    i
 \ ` /{       \    /    /  ̄.   }  /|



::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.     ようやく理解したぞ。
  !:i冂 冂|:ト::!.    この世の害悪が何であるのか。
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.

8571 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:16:48 ID:AswzKNMg


         
           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|       父上は即位のために緯書を利用された。
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|        緯書の中では劉氏の父上だけが
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|       天下を得ることになっており、
            |::ゝi: i│       /:::i:::|
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|       それが父上の即位を正当化していた。
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|     
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|       だが、私の代になると……
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     
               |::|  |:::::|  l.」。l.」│|:::l:  | |       状況はまるで異なる。
                |:〈  |:::::|   | |  | |:::|: ノ |     
                |:::| :L::」   | |  | |::」 } :|  
                |:::|   |」___| |_|_|/  |::::|

8581 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:19:15 ID:AswzKNMg

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵ 
   | 二二二二二二二二二二二二二|  ∵ ∵   
  /.:..:..:..:l..:..:..:..:l:..:..:..:..:..:..:.. ,.:.:.:.:.:.:.:.:\   ∵  ∵   
 ,r'.:..:..:..:..:..:|..:..:..:..:|..:..:へ..:..:/⌒ ..:..:..:..:..\    ∵   
..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.,r':.:.:./      \.:.:.:.:.:.゙ッ   ∵  .  なぜなら 父上の息子はすべて、
l.::.::.::.::.::.::.::.::| ::.::.: ∨:.::/        \:.::∧:゙i  ∵   .
|::.::.::.::.::.::.::::::|.::.::.::.::|:/ ̄ ̄ ̄        ∨::K::|     
|.::.::.::.::.::.::::::::|.::.::.::.::|               ̄∨:|::|       緯書の予言にあてはまってしまうからだ!
|::.::.::.::.::.:::::::::| :.::.::.::TT卞六尓ィ        ∨::|     
| :.::.::. .::::::::::::|.::.::.::.::| | |:i.:.:.:.:i|     h広fr |:.::|     
|.:i .:.::.::.: ,. -|.::.::.::.::| (,り:.:.:.:i}     |i.:.:i| |∧::|      だから いまだ世に不満を持つ者たちは
|.:i .::.::.::.::| ハ|.::.::.::.|′'‐ー      |i.:.:i| ||.::.::|       
|.:i .::.::.::.::| !、|.::.::.::.::|         ′ ‐ー |.::.::|     
| i.::.::.::.::.::\__l.::.::.::.::|                }.:.::|      各地の王の下に賓客として集まり、
|:!:.::.::.::.::.l::::::::::l.::.::.::.::j       -    /:.::.::|     
|.:i:.::.::.::.::l.::::::::::l.::.::.::.::゙i         , ' :::::::.::.::|     
|.:i.::.::.::.::l.:::::::::人::::::.::.::≠  __  <} |:::::::::.::.::|       兄上や劉荊の耳に耳障りのいい言葉を吹き込む……
|.:i:.::.::.::.l::::::∨  \::::::.::.::\ |:::::::::::/  |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::l.::::V     \:::::::.::.::.'‐-<   |:::::::::.::.::|     
| i.::.::.::.l::∨      >- ::_.:::.::.::\  |:::::::::.::.::|       緯書を証拠として!
|:i:.::.::.::l∨          -─- ン、.::.::.::\l:::::::::.::.::|     
|:i.::.::.::∨      ,r'         ゙i.::.::.::.::゙i:::::::.::.::l     
|.i:.::.::∨      /           ゙i.::.::.::.::゙i::::.::.::|

8591 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:21:03 ID:AswzKNMg


  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵    ならば私のすべきことは……
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          そうした輩を根絶やしにすること!
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |


   こうして始まったのが、

   「楚王劉英の獄」である。


  むしろ事態が大きくなったのは、

  劉英自身が自殺してからだった。

8611 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:24:57 ID:AswzKNMg



         洛陽をはじめ、全国の王の賓客、
         それに関係していたもの、

         さらには各地の役人・高官までもが獄に繋がれた。



      ヽ二二二二二/   丶
      /__             |
      |    ひ    |    │
     ノ          |    |
    (;;;)          |    |                          ,〟-──、.
    ヽ           |    ヽ                        ,.、-     '''''' ヽ、
     \_____ノ  \__/                      /。。゚。゚,、-────ヽ
         __|       /  \                      /。゚。。゚ 。|        ヽ
        / ヽ____/   /\                    |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|    
       /| │__丿;;;\_/\_/\ ヽ                  / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|
      /  ヽ/|ヽ;;;;;;;;;ノ/ \   丶/丶                 ヽ Ll        ,..ヽ |  |
      |   | | /;;;;;|/\─       丶                 | |.        ヽ─  |
      /   | |/;;;;;;;/  >__  /   |                 | レ┐      -二三  |  
      j  | | |;;;;;;;/  /|--┌│ |   │               / |   |           /
      | │ | |;;;;;/  /│ ││ |   │              │ ヽ=へ   ────'''/
     ノ  | │ |;;/  / |___|__| │   |              /   |;;;;;;;;;;;;;;;;;/  /;;;;;|
     |  |  |__|;;/ /        |   │             |   |;;;;;;;;;;;;;;/  /;;;;;;;|
     ノ  |  \|/         |    │            /   /;;;;;;;;;/  /;;;;;;;;;;;;|
    /  |              / ̄丶 |          (⌒(⌒ヾヾ/   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
   /    ヽ______彡( ̄ ̄ヽ ̄|  |         (  (   |ヾ___/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
  /\   /;;;;[__];;;;;;;;;;;彡(二二 ││ /          (_(_ノゞゞ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
  ゝ\\/ ̄|      ̄ ̄巛(____ノ_/              彡彡 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/|
 (Ο Ο)\_ノ         彡彡∠彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡    |;;;;;;;;;/ ̄ ̄ ̄/
  ( Ο丿 |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|                      ヽ/     /
    ̄   |               │                      | /    /


    死刑になるもの、流刑になるもの、合わせて千人以上。

    数千人が牢獄に繋がれた。

8641 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:27:02 ID:AswzKNMg
        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
       イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
       ∵  , -'、: : : : :: : : : : `ヽ    ∵    む、これが兄上の陰謀に関与したもののリストか。
       ∵ /  : : : : : : : : : : : ::::: ヽ   ∵     
         ∵ l l: :: : : ::::/ \: : :::::: l         だがリストに載らないものもいるに違いない。
         | |: :::::::/   : \:::::::::| |       
         | |:::::|        |::::: | |
         | |::::|〒〒   〒〒|::::::| |       
         | |: :| ゝノ    ゝノ |::::::| |       
         | |: :|、   _     ,|:::::| |       
          | |: : | \     /|:::::| |     
           | |:::: | | r〕、ー イ、 l: |:::::| |:





    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二二二∞∞∞∞ 二二二二二二イ ∵
  ∵ ::|二二二二二二二二二二二二二二|  ∵∵
 ∵∵ / 、.:::::::::::/::/ヽヘ:::::::}:::::|::::::::::::::::::::::}   ∵    リストの人物を拷問にかけ、
. ∵ :: /`丶{、_メ._/   \{_..」:::|_.... -ー_.´イ   ∵
     i:::::::.i:::://      [...-}::::i-ー:::::|::::::::::|
      i::::::::{:/∠.._       ト┤i:::::::::::}:::::::::}        次の容疑者のリストをつくるのだ。
     {:::::::レ  _   ̄ ̄ ̄¨t.}::|:::::::::::i:::::::::i  
     i:::::::::{.Tー-   ニ二 ___}::|:::::::::rヽ:::::}
.     {:::::::::} { |:::|    { |::::} i }::i:::::::::i , }::.i
     i:::::::::|ヽ゚ソ    辷´ソノ:i:::::::::r´/::::}
     .{:::::::ヽ   ´     ´}::i::::::::ト´::::::{
.      {:::::::::`>-ー、  _... イ::|:::::::i::::|:::::::|
.      i:::::::{/ --ー「Ti/ ./::i:::::::| }::i:::::::|
.       i::::::{  ヘ、}ノヘ /_::i:::::::i ヽ:::::::{
       i:::::i  へノ}::::{::ヽ |:::::::i  ヽ:::::{

8731 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:33:56 ID:AswzKNMg
              /  .:./  / .:. /       .: :';::.:.:. ヽ  \
                 /  .:./  / .:. / .:./   .:.::.:::.:.|:::.:.:.│  ',ヽ
             / :/.:./ :./.:.:.:/ .: /| . :.:.:::::j.:::.:.|:::.:.:.│:  }: '
              ,′:/.:.,′:.///|⌒/│. : .:::::,'|⌒ハ :.:. |.:.  l:: |
             j.:.:.l  :.::.: / -=ミ |. :.:.::::/ |.:/  ';:::.:.|::.:.  |:.i|
            i .:.|.:.:.| . :.i: /, ィ尓  !.:.:.:::/ レ示ミ '::: |:::.:. : |:.リ   あ、あのう陛下。
            | .:/|.:.:.|.::.:〃ん//}ハ ハ.::::/ んノ'/ハ ∨|:::.:. jV
            |.::i│/|.: /i{ {∧.::ノ ト、 ∨  {∧::ノ }、}} |:::::.: .ハ
            |.::|:八_|:.;'八弋辷(ノ ヽ─/ 弋ーry ノⅥ:::::.:∧:.',   ちょっとお聞きしたいことが……
.             ∨ .:.:::|:{ハ         } {    ̄   /|::::: ′\:、
           /.:./:.:::|:.::小、      / c 、     厶:!::.;′   \
              /.:./:.::::::|:.:: 乂> _/    \  /,/|::.i
          /.:./:.:::::xヘ:.:::::|∧  丶、 ___.. ,.r< ̄ヽ |::.|
            /.:./:.::/   ::.:::|  \   \/ | ∨   }│:|
.          !.:/:.厂     \{.    \ /凡 /   〉  ノ│:|
.           |/∨      \ }    /∨:トイV   /∨ { │:|
.           | {      ∨   / / /|│l\く /  } |:/   _/`ヽ
             ,>       \\/ 〈 /| |│|\}//    ∨ _/(_...ィ {
          く\      \\. ∨| N. | // /⌒づ´     |/⌒)

                      寒朗(かんろう)
                     
                       侍御史(監察、弾劾の官)
                  





           --¬ー─-- 、
       -‐'´            `丶、
    ∠ -‐7   //               ヽ、
        /  ///    八   !        ハ
.       //  /7ハ   /⌒\ l    ヽ    ト、   陛下はこの度の事件の関係者を、
     //  ///、|  / _,,__ Vl   ト、ト、  |小
      l | l' {/,イi| l/ 'f7TバYハ   l    l l l
      | | l l |:::||/   |::::i::::| } |  |    /  l l   どこまで拷問にかけられるおつもりですか?
      レl,ィ=T ヒメ.__,. -匕扛ト、 |   |    /   l l
        | l {  '} {  U    ! ,l   l  /l |   l l
        | l ト、 /f' ̄}      | l   ム'´  | |   l l  
      l ノ\ >゙ニ´ 、____,/ l ,/    | |   リ

8761 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:35:27 ID:AswzKNMg

::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.   ん? 該当者がいなくなるまでずっとだが?
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 


           --¬ー─-- 、
       -‐'´            `丶、
    ∠ -‐7   //               ヽ、
        /  ///    八   !        ハ     (!)
.       //  /7ハ   /⌒\ l    ヽ    ト、   
     //  ///、|  / _,,__ Vl   ト、ト、  |小
      l | l' {/,イi| l/ 'f7TバYハ   l    l l l
      | | l l |:::||/   |::::i::::| } |  |    /  l l   
      レl,ィ=T ヒメ.__,. -匕扛ト、 |   |    /   l l
        | l {  '} {  U    ! ,l   l  /l |   l l
        | l ト、 /f' ̄}      | l   ム'´  | |   l l  
      l ノ\ >゙ニ´ 、____,/ l ,/    | |   リ

8811 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:37:07 ID:AswzKNMg
           --¬ー─-- 、
       -‐'´            `丶、
    ∠ -‐7   //               ヽ、
        /  ///    八   !        ハ       (これはいけません)
.       //  /7ハ   /⌒\ l    ヽ    ト、   
     //  ///、|  / _,,__ Vl   ト、ト、  |小     (誰かが陛下に諫言しないと!)
      l | l' {/,イi| l/ 'f7TバYハ   l    l l l
      | | l l |:::||/   |::::i::::| } |  |    /  l l     (でも私は怖いです!)
      レl,ィ=T ヒメ.__,. -匕扛ト、 |   |    /   l l
        | l {  '} {  U    ! ,l   l  /l |   l l
        | l ト、 /f' ̄}      | l   ム'´  | |   l l  
      l ノ\ >゙ニ´ 、____,/ l ,/    | |   リ



       劉荘は基本的に善意の人である。

      しかし「よかれと思って」行う行為ほど、

      ときに虐殺や殺戮に繋がるものだ。

8841 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 18:40:36 ID:AswzKNMg




         
           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|      ……む、
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|      ひょっとして私はやりすぎているのだろうか?
            |::ゝi: i│       /:::i:::|
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|     
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|     
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     
               |::|  |:::::|  l.」。l.」│|:::l:  | |     



        あるとき、劉荘はこの件に関して、そう群臣に尋ねたことがあった。

9151 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:03:33 ID:AswzKNMg

        ∧,,∧ ∧,,∧
   ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧
  ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )  ……
   l U l (  ´・) (・`  )l と ノ
   .u-u (   l). (l   ) u-u'
        `u-u'   `u-u'




    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´-ω-) (-ω-`) ∧∧
( ´-ω) U) ( つと ノ(ω-` )   い、いやそんなことはないッス
| U (  ´-) (-`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u     昔はこういう場合九族皆殺しだったけど
     `u-u'. `u-u'         陛下は本人にしか 適用してないし。
                      むしろやさしいッスよ!


   ,. -─一……ミ、____
   ´ ̄ ̄>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:...
    ..:.´:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:
   /:/:.:.:./.:.:/.:.:.:. |.:.:.:.:.:.:ヽ.:.
  /.:.:/.:.:.//.:/ |.:∧.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:∨   (ばかあああああ!)
/´7.:.{:∠ /:/ __j/__j:Vl.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
 _/.:.:/笊} {:/ 笊行えx |.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   (誰か反対してくださいよう!)
/ |.:./イ:::/ / んしイ}}V.:.:.:.:|:.:.:. |
 |/ { ン⌒/   {ix:::::ノ八 |.:.:.:.:.l∧:人
  {"" /  {    ゞーく }|.:.:.:.:.|⌒V
_ム_ノ  丶     ""丿|.:.:.:.:.|⌒ }.
  |∧  ^ヽ  ー一 ´ |.:.:.:.l_/:.
  |.:.:.\         /.:.:.:./:.:.∠:
  ',:.:.:.:.:.:ト ..___ ィ  /.:.:.:.:/ ̄  
  \.:.: |       } /.:.:.:/ ̄]ヽ
    \|  仄ヘ ̄_/.:./-─ ┴く.
      //::介「 //: : : : : : : : :

9211 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:08:51 ID:AswzKNMg


    多くの臣下が劉荘の怒りを恐れ、
    反対意見をさしひかえていた。

   だが、中には空気よまな……
   自分の意見を貫くものもいたのである。


   <楚郡>

   劉英が廃されたため、この地はは太守が治めることになっていた。


   このとき太守として赴任して来たのが……


          ヽ\
           ヽ: ``ー- 、
            \: : ,'/: :``ヽ、
             >'" : : : : : : `ー┐
           ,.-'"{  {: : : : : : : : : : :└‐、
        ,.-'": : : :{   {: : : : : : : : : : : : : : \        今、楚王の事件調べてるけど
      ,.-'" ....  /   / : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、      なんかおかしくね?
    ,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::イ::  :::: : :|:: : : : : : ヽ ̄ ̄
    ̄ ̄ ̄`7 :::/ : : ::::イ:::/ |::  ::∧:: ト、::し' |:: : \  
       / ::::,' : :::/ゝ≧、|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ 
        / :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示リ',ヽ::::: : |:::: : : : :
      /'"´ /イ=ニ!|弋_C' |/  { ::::: } |',::: : ト,: r、| ̄
          |fニミr、j     `ー゚_/|',: :|ノ: |   
         ,イ `--{ ヽ、 ,-、  /´   ノ、|!  ̄
        /| \   )、=、>-<|  /Y\ヽ
        /: \ ヽ/}: :\!/:: :::/ヽ/ /: : : \',
       r'/: : : : :`ー7: : : :| |:: :|/: \ /: : : : : : :\_
     /:/: : : :O: ,イ:ヽ: : :| |:: /: : : :/: : : : : : : : : : : :';
     \: : : : / |: : :'; ::| |:/: : : /: `:Tヽ、: : : : : : : :〉

               袁安  「孝廉」にちょっとだけ登場。

9251 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:14:01 ID:AswzKNMg


           \ー──、 _
           _,.>──  `ヽー,
        ,.-'"´: : : : : : : : : : : : : : :´`ヽ
   ー=ニ二_/ /   : : : : : : : : : : : :\:\__,    なんか疑いが微妙なやつらも捕まってるみたいだし、
        / /: : : : : : :|: : : ::: : : : : : : : :ヽー'"    
      / ::/ ::|_,. (_ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ      明白な容疑者以外は釈放するようにって
     _,./ :::|::イ"|: : : ::::/`ー/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',     上奏してみよっかー!
    / / : ::|/ ;ヘV: :::::/=≠=、:::::: : : :|::: :: |::: |: ',
 /  ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
〈  =-/ : ::: :;弋ソ V |f:::c:! ∧::: :/ー、::: |::: |:: |
 ',  /,.イ:::::ハ 丶    弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ!
  ',    '"ヽ-ゝ、 __    |::/ー'":: へ{
  ヽ     〈T>`==` イT,.|/ ̄ ̄ヾ
    \  |  |   | r、|r"  〉`ー-、



                 _ ,,, . .,,, _
               ,.、;',,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.`丶.
              /,;;;;;;;;;;;;;:、- ‐ ' ''= 、;;,.ヽ
           .   ,',;;;;;;;;;;;i'"         ヽ;,.'、
             {,;;;;;;;;;;;;{  _,,;;;;,、    ,,;,、;,.'   おいおいやめてくれよ!
            _l,;;;;;;;;;厂 〃 .__、` ,r' ゙゙`'};;,.j
           . { トヽ;;;;;!   '´ ̄ ` { '=ッ{;<   
           . ヽ.ゞさ;;}      ,.r'_ ,..)、  !;,.   お上の意向に逆らったら
             ヽニY    ,.r' _`;^´!  ,';/   
              ヾ:、    ヾ= 三;〉 /'′    クビチョンパされちゃうよ!
              ノ,;:::\   ` ー" , '   
            ,.、-',;;;{ ヾ:ヽ、 __ ,∠、    
          /.:::/  .:i   {{i^Y^YYy'l/
          /.:.::::/  .:.::|   k1 |:l ,ム;、ハ、
        L.::::厂ヽ .:.:::::|  / {j! ーイ:介;l/ ,ハ
         {7 / \::::! /  jfl  |:1j! |:|{ V

             かずき(仮) 孝廉には挙げられなかったが、
             孝廉になれた袁安の属官になれました。

9311 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:15:59 ID:AswzKNMg


     \ー-、
       >: : :`ー─── 、
     / : : : : |: : : : : : : : : : :`ヽ、
    /: : /: : : ∧: : :∧: : : : : __ゝ   そっかー。
  `ー─┤: : イ\|: : |/: : : : : : 〈     
      |: ://f:c V:/f:::cヽ: |: : : ヽ
      |:イ |弋ソ V 弋ソ∧|`j: :_ゝ 
       `ヘ   _,   ,イー'ヾ!
         >┴┴ <|`ヽ、



    /   /  :|   /:::    |:::: \ `ヽ、
   /イ  /   ::| :::::/ V::   ト、:::  ヽ::::::.. \     よし、上奏しよう!
 /-イ   :::;'   ::::| ::/、_ V::  |_,-:::: ::: ';_::::::::ヽ
   /   ::::|  ::::/|/≠ミ`'V:: ,',.≦-::: :::: ',  ̄`ヽ!
   |  :::::|  ::::/ / :r;: |` V: /イ:r;:';ヽ::::::: ';
   |  :::::::| ::::/ |: i::j :|  V  | ij: | ヽ:::::: |
   | ::::::{ | :::/   弋::ソ   , 弋ソ |ヽ::::: |
   | :::::::::`|::/_、      ,-、_,、   ノノ|ヽ: |
   |::::,.イ;,ィ!:::::::> 、   ー─'   ,.イ:;へ:| ';'
   |/  |/└─┬=≧=-r=┬─┘
          ト、   | |! /  |
       _,.-'"  `ヽ、 |{:::}\/`ヽ、





                 _ ,,, . .,,, _
               ,.、;',,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.`丶.
              /,;;;;;;;;;;;;;:、- ‐ ' ''= 、;;,.ヽ
           .   ,',;;;;;;;;;;;i'"         ヽ;,.'、
             {,;;;;;;;;;;;;{  _,,;;;;,、    ,,;,、;,.'   オイイイイイイイイ!
            _l,;;;;;;;;;厂 〃 .__、` ,r' ゙゙`'};;,.j
           . { トヽ;;;;;!   '´ ̄ ` { '=ッ{;<  
           . ヽ.ゞさ;;}  U   ,.r'_ ,..)、  !;,.  
             ヽニY    ,.r' _`;^´!  ,';/  
              ヾ:、    ヾ= 三;〉 /'′  
              ノ,;:::\   ` ー" , '   
            ,.、-',;;;{ ヾ:ヽ、 __ ,∠、

9361 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:18:03 ID:AswzKNMg

        rァ-ヘ、、
三二}}二}}}_,-、`ー- 、_〈
       } ヽ二j`ー、`ヽ、                  \
       `,      /`ヽ、        _,.-── 、  |\
        |      {ァ>、    _,.-'"´: : : : :_: : : : : `ヾ、: \
         `ヽ、_,.-'/:: :: | _,.-'"__,.ィ´: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :\
         /|_,.-'":: :: :: :!  ̄  /: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : └,
         \ー':: :: :: ::: :: ::|   /: : : : : : : |: :,イ: : : : : : :イ: : : : : : : : `,     だーいじょーぶだって!
          ヽ:: :: :: :: :: :: !  /: : : : : :,.-=| i |: : : : : : :/ |: : :/: : : : : : :',
           ', :: :: :: :: :: :| /: : ,.イ/,.ィ::| | |: : : : : :/ |: : /: : : :|: : :|: ',
            ヽ:: :: :: :: :: |:イ´/ // :::: | | |: : : : /  |: :/:: : : ::|: : : |: ',    いざというときにはオレ一人責任取るから
             ヽ:: :: :: :: :ヽ`i ヽ弋Cソ  |: : :/__|::/: : : : /: : : :|\!
              ',:: :: :: :: :: :ヽ      |::/ /示:::T|イ:: : : :/:: : : : !
               ヽ:: :: :: :: :: {  /`ー、    { :::::::' //:: : : /::: : : : |     お前らはへーき!
                ',:: :: :: :: :|`く'"   `-、弋Cソノ |:: : /:::: : : : :,'
                |:: :: :: :/: : : :`ー-、  |   ̄ , |:: ,イ::::::::: : :/
               /:: :: : : : : : く:|イi >ー、--'、_|/ノ:::::::::/|/
              /:: :: :: :: :: :: :: :: |::| `r`/:: |


                 _ ,,, . .,,, _
               ,.、;',,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.`丶.
              /,;;;;;;;;;;;;;:、- ‐ ' ''= 、;;,.ヽ
           .   ,',;;;;;;;;;;;i'"         ヽ;,.'、
             {,;;;;;;;;;;;;{  _,,;;;;,、    ,,;,、;,.'   それが通用しないからこういう大疑獄になってるんじゃねえかああ!
            _l,;;;;;;;;;厂 〃 .__、` ,r' ゙゙`'};;,.j
           . { トヽ;;;;;!   '´ ̄ ` { '=ッ{;<  
           . ヽ.ゞさ;;}  U   ,.r'_ ,..)、  !;,.    やめてくれえええええ!
             ヽニY    ,.r' _`;^´!  ,';/  
              ヾ:、    ヾ= 三;〉 /'′  
              ノ,;:::\   ` ー" , '   
            ,.、-',;;;{ ヾ:ヽ、 __ ,∠、

  
      しかし、袁安は冤罪の疑いありとの上奏を送った。

9381 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:22:46 ID:AswzKNMg

   そして中央でも……


        

             ___
           ´: : :-─: : ⌒丶、_
            /: : /: : : : : : : : : : : : : : \
        ,': : /: : : :./:./|: :/ : {: : : :ヽ ̄
         |: :/: : : :.//丁:| : ∧_j: : : ', 
       /| : /| :: 〃x示|/|: /厶:|: : :.lハ   陛下、仲間の名を白状したものに
        |: :.V/_|: : {_ん ィ} |/ んィ} : :|│
        |: 八{ (|: : 代::::ソヽ-、V::リト: :∧|   その相手の似顔絵と別人の似顔絵を見せたら
        | : : ;ゝヘ: :| U  rノ┐{  j: :,'  
        |/∨:.:/入ト、__/、ノ ゝイ /     違うほうを選びました!
        |: 厶lrヘ〈_>iく乏ト.、 |/   
        |/^ヽ| <イrト\| ∧    
          イ   :| | |:| ゚|:|Ⅵ/ }    
.          l \| | l」 ゚l」 | ハ    


            ついに決意した寒朗が、劉荘に諫言をはじめていた。



               /  .:./  / .:. /       .: :';::.:.:. ヽ  \
                 /  .:./  / .:. / .:./   .:.::.:::.:.|:::.:.:.│  ',ヽ
             / :/.:./ :./.:.:.:/ .: /| . :.:.:::::j.:::.:.|:::.:.:.│:  }: '    陰謀の中心人物の中には、
              ,′:/.:.,′:.///|⌒/│. : .:::::,'|⌒ハ :.:. |.:.  l:: |
             j.:.:.l  :.::.: / -=ミ |. :.:.::::/ |.:/  ';:::.:.|::.:.  |:.i|    無関係の貴賓を巻き込むことで
            i .:.|.:.:.| . :.i: /, ィ尓  !.:.:.:::/ レ示ミ '::: |:::.:. : |:.リ    自分の責任を軽くしようという者がいます!
            | .:/|.:.:.|.::.:〃ん//}ハ ハ.::::/ んノ'/ハ ∨|:::.:. jV    
            |.::i│/|.: /i{ {∧.::ノ ト、 ∨  {∧::ノ }、}} |:::::.: .ハ    どうか、これ以上疑獄を広げられないよう……
            |.::|:八_|:.;'八弋辷(ノ ヽ─/ 弋ーry ノⅥ:::::.:∧:.',
.             ∨ .:.:::|:{ハ         } {    ̄   /|::::: ′\:、
           /.:./:.:::|:.::小、      / c 、     厶:!::.;′   \
              /.:./:.::::::|:.:: 乂> _/    \  /,/|::.i
          /.:./:.:::::xヘ:.:::::|∧  丶、 ___.. ,.r< ̄ヽ |::.|
            /.:./:.::/   ::.:::|  \   \/ | ∨   }│:|
.          !.:/:.厂     \{.    \ /凡 /   〉  ノ│:|
.           |/∨      \ }    /∨:トイV   /∨ { │:|

9401 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:24:59 ID:AswzKNMg

         
           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|   それが本当なら、なぜそれまで
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|   そのことを口にしなかったのだ。
            |::ゝi: i│       /:::i:::|
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|      
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|    誰かの差し金か? 
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     
               |::|  |:::::|  l.」。l.」│|:::l:  | |     
                |:〈  |:::::|   | |  | |:::|: ノ |     
                |:::| :L::」   | |  | |::」 } :|  
                |:::|   |」___| |_|_|/  |::::|  

        だが諫言のタイミングが遅かったことで、かえって劉荘の疑念を招く結果となった。


   
::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.      この者を鞭打て。仲間を白状させろ。
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.

9451 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:27:30 ID:AswzKNMg

                    _
             _,  -‐'''´. . . ` ⌒` ー-- 、____,,
         ー==´ァ. . /. . . . . . . .: :: :: :: :マ ̄ ̄ ̄
             ,/ , ':. . . /. /: : : : : : : : 、: :ヽ    
         /,/://: . . ∨ ィ/‐-/|: : : :|: :|: ::'  、 
      _,/ ´_,|// ,: ∨/ :/ | / |  '´| ̄| 、 , :i:ハ   
    iヘ   /´// イ: : / :/,,-|:/、 .|: : ::/|: :ハ: : l: |: ハ     陛下、どうか私の言葉を信じて下さい。
    l 'ヘ ∧: ノ/ ∧: /: //_´_Vi` | : / =|:|、' i: |: |: : | 
    j  '∧ :// /ヘ,i: :l/´i: : : : iヽ | :/ i'´Vヽl|: |: |: : |     この疑獄を止めて下さるなら、
   /   ', ∧/ ハ 〈 l :l |、弋_ノ レ-'v'i´:  ̄jヽ l ||,: :|
   /     i ∧:: : ヽl弋、 U   ノ_  | ヽ- ' ハ:/ハ:|      私は死んでもかまいません。
.  /  , -‐|  ∧: : ∧ハゝ、 __, イ  `入    .,' ノ/j Y
  i /   |   ∨ |: :|>`i 、` ´  >- ,´/ 
  レ'      |     ∧ ∨|__/ ̄ ` =,ー、´  / /  






  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵   
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵  ……なぜ、そこまで言えるのだ?
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

9501 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:31:04 ID:AswzKNMg


    、     __
    >ー ´     、 `ヽ
  /           \  ヽ
 /'  ̄/  /{  (  、 、ヽ__,ム-
.    /  /∧  ',\ノ\ \ ',  V
   /  / l| V ハ笊丐ミハノ }  }
    | / l | 笊V ヒ以ツ}|/\ /|
    |/{  ! { ヒり⌒{   } |/__ノ/小
   l \|人_} _`ー‐'ノ∧\ 八
       | |>-rr‐≦≠‐トー‐ 





               /  .:./  / .:. /       .: :';::.:.:. ヽ  \
                 /  .:./  / .:. / .:./   .:.::.:::.:.|:::.:.:.│  ',ヽ
             / :/.:./ :./.:.:.:/ .: /| . :.:.:::::j.:::.:.|:::.:.:.│:  }: '
              ,′:/.:.,′:.///|⌒/│. : .:::::,'|⌒ハ :.:. |.:.  l:: |   ……天下に赤眉の大乱が巻き起こり、
             j.:.:.l  :.::.: / -=ミ |. :.:.::::/ |.:/  ';:::.:.|::.:.  |:.i|    
            i .:.|.:.:.| . :.i: /, ィ尓  !.:.:.:::/ レ示ミ '::: |:::.:. : |:.リ   陛下のお父上が世を正すため
            | .:/|.:.:.|.::.:〃ん//}ハ ハ.::::/ んノ'/ハ ∨|:::.:. jV   立ち上がられたとき……
            |.::i│/|.: /i{ {∧.::ノ ト、 ∨  {∧::ノ }、}} |:::::.: .ハ
            |.::|:八_|:.;'八弋辷(ノ ヽ─/ 弋ーry ノⅥ:::::.:∧:.',   まさにその年に、私は生まれました。
.             ∨ .:.:::|:{ハ         } {    ̄   /|::::: ′\:、
           /.:./:.:::|:.::小、      / c 、     厶:!::.;′   \
              /.:./:.::::::|:.:: 乂> _/    \  /,/|::.i
          /.:./:.:::::xヘ:.:::::|∧  丶、 ___.. ,.r< ̄ヽ |::.|
            /.:./:.::/   ::.:::|  \   \/ | ∨   }│:|
.          !.:/:.厂     \{.    \ /凡 /   〉  ノ│:|

9541 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:33:41 ID:AswzKNMg

               ヾl
             .||^-,、
           ,-'''~kー'
       .    ,-`ー''.ゝ
          ヽ,,ノソ|l__,_,,     大乱の中で私をもてあました親は、一時、私を雑草の中に投げ捨てたことさえ
            k l.l -.._)
             .(|.lノー'     あったそうです。 それでもわたしは生きながらえました。
           ,/'二,ニミ-
        _-ー-ニ|.|γ
         `'-,ハ.|
      .     ´ |.|
              |.|
           .|.|
             .|.|
           |.|
           |:|
            |:|
             |;|
            |;|
            |;|
            |;|
           |;l
           |;|   -'''' ̄`ヽ_
           |;| / -''' ̄`'_,l
    ,-''' ̄`''l、  ,l,|/,-ー'''' ̄ ̄
   .|,;ー'' , へ_, ノノ/
     `ーl  / ̄ l __,,-''-,,
      ヽ_/_,,,ノ'  ヽ   |
           \_ ヾ ノ

9571 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:36:01 ID:AswzKNMg
               /~'~'~'~'ヽ,_
            rーく"'"'"'"ガ〉'"Y,、 ,
          r'"{::::r、ゞ {~'~'~'ア'{, ツイ{
   ,_,_     ,};  }; }; `ヽネイ^> ゞ~{ (
  /イト入    `ー--、}、 く シ}`゙ヨ'"~} ミ{
  { _ 、 }        ケ' イ  ン ヽ、ノ,_>
  |'イ∧ |        ノ ト、フ ~'~'~'~'       だけど、わたしは希望に包まれて育ちました。
  |MMN   __,   ヽじ_ノ_
  ヽ、 ノ  / イ}    )/
    } |   )/    //              なぜなら陛下のお父上が、天下を平定されたからです。
    .|.|  //      //
    || .//      //
   ヽル'/^   ノ//^               私は大人になるにつれ、
     ||    レ'/
     ||    //
     ||.   //                 世の中が少しずつましになって行くのを目にしていたのです。
     ||  //
   __ ||. //__ ノ              全ては、亡きやる夫陛下のお力です。
ー''⌒ ̄|.レ' /⌒`ー'
     { ノ
     //
    //
    /ノ

9581 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:37:35 ID:AswzKNMg
             _,  -‐'''´. . . ` ⌒` ー-- 、____,,
         ー==´ァ. . /. . . . . . . .: :: :: :: :マ ̄ ̄ ̄
             ,/ , ':. . . /. /: : : : : : : : 、: :ヽ    
         /,/://: . . ∨ ィ/‐-/|: : : :|: :|: ::'  、     その世の中を、今、ご子息が混乱に陥れようとされています。
      _,/ ´_,|// ,: ∨/ :/ | / |  '´| ̄| 、 , :i:ハ   
    iヘ   /´// イ: : / :/,,-|:/、 .|: : ::/|: :ハ: : l: |: ハ    それを見過ごすわけにはいきません!
    l 'ヘ ∧: ノ/ ∧: /: //_´_Vi` | : / =|:|、' i: |: |: : | 
    j  '∧ :// /ヘ,i: :l/´i: : : : iヽ | :/ i'´Vヽl|: |: |: : |    
   /   ', ∧/ ハ 〈 l :l |、弋_ノ レ-'v'i´:  ̄jヽ l ||,: :|
   /     i ∧:: : ヽl弋、 U   ノ_  | ヽ- ' ハ:/ハ:|      
.  /  , -‐|  ∧: : ∧ハゝ、 __, イ  `入    .,' ノ/j Y
  i /   |   ∨ |: :|>`i 、` ´  >- ,´/ 
  レ'      |     ∧ ∨|__/ ̄ ` =,ー、´  / /

9611 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:39:33 ID:AswzKNMg
::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.      
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.




::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.      ……帰ってよい。
  !:i冂 冂|:ト::!.    
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|.



  劉荘は寒郎を解放し、

  自問した。

9621 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:41:52 ID:AswzKNMg


<翌日、洛陽の牢獄>

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,_i,,,,__i,,__/__i,,,,__i,,__.:.:.:.:.:. __i,,,,_____i,,___,_i,,,__i,,___,_i,,,,__i,,____i,,,,_ ゙l,,__i,,,___i,,,,__i,,____i,,,,_
__i,,,,__i,,__.:.:.:.:__i,,,,_____i,,___,_i,,,__i,,____i,,,,_:._i,,,___i,,__.:.:.:.:.__i,,,,_____i,,___,_i,,,__i,,____i,,,,__i,,__
__i,,___i,,;;;`,___i__,.、t ''T丁丁T¬、_i,,,,__i,,___,_i,,,,__i,,__/__i,___,.、t ''T丁丁T¬、_i,,,,__i,,__冫i,,,,__i,,__
::_i,,__,_i,,,,__,.ヘ >'"|´ '| ̄|'`ヾく.`>、i,,___i,,___,_i,,,___i,____,.ヘ >'"|´ '| ̄|'`ヾく.`>、,,,,_ ゙i,,,___l,,___i
i,,___i,,____i,_/ヽ_〉'|_|_|_|_|__ヾ. ヘ__i,,__.:.:.:.:.:. __i,,,,_____/ヽ_〉'|_|_|_|_|__ヾ. ヘi,,,,_:._i,,,___,,i,,__
_i,_____i__' ニ;/ |  |  |  |  |  | Y'ニ,,,,__i,,___,_i,,,,___i,_'ニ;/ |  |  |  |  |  | Y'ニ__i,,,,__i,,,___,
i,,,,__i,,__, 、,_|-‐|_|_|_|_|_|_|_|‐-|i,,,,___,i,,__人_::;i,,,,__i|-‐|_|_|_|_|_|_|_|‐-|_i,,,__i,,____i,,,,_:.
__,i,,__.:.:.:.__i,,__|-‐|_|  |  |  |  |  |[|‐-|_,i,___,,_i_ _i__|-‐|_|  |  |  |  |  |[|‐-|_,,i,,__.:.:.__i,,,___
,,,__i,,____i,,,|-‐|:‡ |_|_|_|_|_|_|‐-|i,,_____i,,___,_i,,,___i,|-‐|:‡ |_|_|_|_|_|_|‐-|_i,,;;;`,__i,,,,__i,,_
,_i,,,__,,i,,___|-‐| ̄|  |  |  |  |  | |‐-|__i,,____i,,,,__i,,___|-‐| ̄|  |  |  |  |  | |‐-|,,__i,,___,_i,_/_
___i_,,__i,___|-‐|_|_|_|_|_|_|_|‐-|i,,,,_ ゙l,,___,i,,;;;`___i_|-‐|_|_|_|_|_|_|_|‐-|__i___,,i___i,_
__i____,_i,,__|-‐|  |  |  |  |  |  |[|‐-|_i,,,__i,,___;;i,,,,_:._|-‐|  |  |  |  |  |  |[|‐-|,_:._i,___,,i,,__,i
,,,,__i,,____i,,|-‐|_|_|_|_|_|_|_|‐-|i___i___i,,,,__i,__|-‐|_|_|_|_|_|_|_|‐-|_i,,,___i__,,_i_,,
ニiニニiニニiニニiニニiニニiニニニニiニニiニニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニニiニニiニニニiニニiニニiニニiニニニiニニiニニiニニiニニ


ヽ=@=ノ
_(´∀` )  へ、陛下!なぜこんなところに?
( (y)  )
  |=◎=|
 (_(__)

9641 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:43:57 ID:AswzKNMg

         
           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二イ∵
           ∵ ::|二二二二二二二二二二|  ∵
          ∵:::|    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ∵
          ∵:::|/\/ ̄     --Ⅵー|
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|    ……容疑者のリーダー格に会いに来た。
            |::ゝi: i│       /:::i:::|
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|     
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|     
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|     
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|     
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |     
               |::|  |:::::|  l.」。l.」│|:::l:  | |     
                |:〈  |:::::|   | |  | |:::|: ノ |     
                |:::| :L::」   | |  | |::」 } :|  
                |:::|   |」___| |_|_|/  |::::|  





  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ      
 イ二  ∞∞∞∞∞∞二二イ∵     
:∵::::  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ    ∵    わたしは何もかも把握しなければ気がすまない。
∵ /: : : :: l:./_   _!: i    ∵  
  l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i          直接面談して、冤罪の可能性を確かめる。
  |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
  |: : : : : :.|   _   イ :l
  |: : : : : :.ト>-  _rf  i
  |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

9651 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:46:09 ID:AswzKNMg
\ 丶 ヾ 丶v \ ヽ \丶丶、 丶\ ヾ 丶丶\、 ヽ \ \. 丶
ヾ丶\ 、\ヽ 、丶\ \ヽ丶丶 \ \ \ ヾ 丶 ヽ丶 丶 \ヾ
 ヽ 、ヾ 、ゞ ヾ丶 ゝ丶\ヽ ゝヽ丶丶\ \ 丶 \ 丶 ヾ丶\ \
 ヽ \ 丶\丶ヽ\ 丶 丶 ヽ ヾ ゞ 丶 丶丶 \丶 ヽ \ \丶\
\ 丶 ヾ 丶v \ ヽ \\ \. 丶 丶丶 \丶 ヽ \ \丶. .、 ヽ
ヾ丶\ 、\ヽ 、丶\ \丶丶 丶丶 \丶 ヽ \ \丶/,,;;;;/ ,,,...
 ヽ 、ヾ 、ゞ ヾ丶 ゝ丶\ ゝヽ丶ヽ ゝヽ 、ゞ ヾ丶 ゝ/,,,;;;/  册册
 ヽ \ 丶\丶ヽ\ 丶  ヽ ヾ ゞ\ヽ ゝヽ丶丶 、/___/  _,. 册册
\ 丶 \ ヾ 丶丶\、 丶丶ヽ \  \丶 ヽ \/ /| _,.-r'| | 册册
ヾ丶\ 丶 ヽ丶 丶 \ヾ \ヽ \  \丶 ヽ/ / ,..| | | | | | 册册
 ヽ 、ヾ \ 丶 ヾ丶\ \ \ ヽ\\丶ヽ/'~T.,./|川 j_l,.r-'¨ 卅卅i_,.
 ヽ \  \丶 ヽ \ \ヾ丶 丶丶丶   /,.T¨il i l l l川__,,... -‐ ¬¨
\ 丶 \ ヾ 丶丶\、 ヽ \ \.    ,l:lj|川_'¨三.ノ____,,,,,.....................
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; \ l j|:il|‐/jlllllllllll/|\ \ ヾ  \
__,,.. .-‐ '''""~" .;",:;".;..;.,:;".;.".;"=='-i,jl| jj| ロコ   | ロコヨ ∠二∠ 」
.;.;".;.;";".;.;"..;.;";.;.,: ;.;". 三三 ' -f,  .i田l|     |目田|
.;.;".;.;".;.;".;. ,:. ;;: ;.;".;.;".;.;".二二二' -|.,_.j|     |l.l.l l.l.|
".; ;".;.;" ".;..; .;".;..;".;.;". -------------' - .,_  j! ニ二|
.;.;".;.;";".;.;",:.;.;".;.  ;.;".;.-------------------'' - .,_j|
".; ;".;.;".;.;".;..;".;.;".; ;".;.; _______________________________________¬


   劉荘は囚人と面談し、その結果から判断して千人以上を放免とした。

   日照りが続いていたが、この日、雨が降った。

9681 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:51:00 ID:AswzKNMg

      .,  -  ´ \
    r ´、        `ー―、
.   /- - `_|、 /|   //i ,  ヽ
   { | 、__/i`} iヽ イ/─イ_ , 入
   | i  |i.コメ-. }ll./H─.T| / ―/
   レ{   |{::|i:::}`i ./ イ::T:T|イ  /  陛下、この度の獄のことですが……
   { .」 .|{:::::ソ i/  {:::!:}/i i /、
.   i 、{ | `´     `´u } リ./
 <  ヽ |ヽ、  _   ノイ./|´
  > _Y. r`- ̄< ´  i/、>
   ̄  レ 人 ノi::i | `ヽ/ |_.>
     /´  >::T::リ \ `i
.    /   フ::介T-ー,ニ、>
   /    ` / ヽ ヽiっ


   馬皇后もまた、冤罪が増大しているだろうことを気に掛けており、
   折を見計らって 劉荘に意見した。
   これにより出獄できた者、罪を軽減された者がさらに増えた。


              /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:_;>
             /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.<
            /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\
          .'.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::|::.::.::.::.::.::.::l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ
         /.::.::.::.:/::.::.::.::.:.l::.::.::/|::.::.::.::.::.::.::|::.::|::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ:.::.::.:.
           /.::.::.::.:/:.::.::.::.::.::.|\/  V::.::.::.::.::.∧::.|/::.::. |:::.::.::.::.:',:.::.::.',
        /::.::.::.::/:.::.::.::.::.::./j::/ \ V::.::.::.::/ X:|ハ::.::. |:::.::.::.::.::.;:.::.::.:,
.       /.::.::.::.:/::.::.::.::.::.::/ノ笊えx\V::.::.://,ィf爪ヽ:::.|:::.::.::.::.: |::.::.::.:,
.        /.::.::.::.:/::.::.::.:::::::イ∨〃:::::.ヽ Ⅵ:/  〃::::::ハ∨ト、:::.::.::.|::.::.::.::,
    . 厶-‐''7.::.::.:::::/ | j!{:::::///]  ∨  {///::::::}j! | \::.:: !::.::.::.::!
          /.::.:::::/:ゝ.__!  ゝ )辷ツ   ,   弋辷(ノ  |___,ハ::.:|::.::.::.::|
         .::.:/|:.::::/|人  ⌒ヽ    _       八:::::.:|::.:l\::.::.|
        {/  |/ ノ-‐:Y   } { ̄   }    ∠:::」\:|∨  \j
                  /: ;>-|   ,、 ゝ   ノ_  r<,__
                /⌒   |   ∧ 丁下 丁八 }∧: : : : ヽ
          /,  |   _|_,厶ハ八.|∨   ∨: :∧: l : : |
           { {   |  (___ ,ノ ヽl /   / \/: :l : : |

   そして袁安の上奏もこのとき劉荘の目に留まり、
   家族ぐるみで容疑者となっていたもの、四百家以上が
   許されたという。

9711 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:53:03 ID:AswzKNMg


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ 
二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵ 
   | 二二二二二二二二二二二二二|  ∵ ∵   
  /.:..:..:..:l..:..:..:..:l:..:..:..:..:..:..:.. ,.:.:.:.:.:.:.:.:\   ∵  ∵   
 ,r'.:..:..:..:..:..:|..:..:..:..:|..:..:へ..:..:/⌒ ..:..:..:..:..\    ∵   
..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.,r':.:.:./      \.:.:.:.:.:.゙ッ   ∵  .
l.::.::.::.::.::.::.::.::| ::.::.: ∨:.::/        \:.::∧:゙i  ∵   .
|::.::.::.::.::.::.::::::|.::.::.::.::|:/ ̄ ̄ ̄        ∨::K::|       雨か……
|.::.::.::.::.::.::::::::|.::.::.::.::|               ̄∨:|::|     
|::.::.::.::.::.:::::::::| :.::.::.::TT卞六尓ィ        ∨::|     
| :.::.::. .::::::::::::|.::.::.::.::| | |:i.:.:.:.:i|     h広fr |:.::|     
|.:i .:.::.::.: ,. -|.::.::.::.::| (,り:.:.:.:i}     |i.:.:i| |∧::|     
|.:i .::.::.::.::| ハ|.::.::.::.|′'‐ー      |i.:.:i| ||.::.::|     
|.:i .::.::.::.::| !、|.::.::.::.::|         ′ ‐ー |.::.::|     
| i.::.::.::.::.::\__l.::.::.::.::|                }.:.::|     
|:!:.::.::.::.::.l::::::::::l.::.::.::.::j       -    /:.::.::|     
|.:i:.::.::.::.::l.::::::::::l.::.::.::.::゙i         , ' :::::::.::.::|     
|.:i.::.::.::.::l.:::::::::人::::::.::.::≠  __  <} |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::.l::::::∨  \::::::.::.::\ |:::::::::::/  |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::l.::::V     \:::::::.::.::.'‐-<   |:::::::::.::.::|     
| i.::.::.::.l::∨      >- ::_.:::.::.::\  |:::::::::.::.::|     
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|:i.::.::.::∨      ,r'         ゙i.::.::.::.::゙i:::::::.::.::l     
|.i:.::.::∨      /           ゙i.::.::.::.::゙i::::.::.::|     
                               


  こうして楚王の獄は終結。

 すべての冤罪者が助かったわけではないが、

 とにかく「聞き入れる」ことのできる人格だったこと、

 それが劉荘の皇帝としての道を救ったと言えよう。

9761 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 19:58:13 ID:AswzKNMg





     このわずか四年後、永平十八年(西暦七十五年)
    に劉荘は世を去る。
  

                              
  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ                 
 イ二二二二二二二二∞∞∞∞∞∞二二二二二二イ∵                
 ∵  ∵   | 二二二二二二二二二二二二二|   ∵∵   
 ∵  ∵ /::::::::/::::::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ   ∵  ∵         
 ∵  ∵/::::::::::::/::::::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  ∵  ∵         
∵  ∵::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::/:::/::::::::::::::::::. : ´ヽ::::::::ヽ  ∵ ∵        
    :/::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::/:::::::::::. : ´     ヽ: ヽ  ∵
    :|::::::::::::::::::|::::::::::::::::::/::/::::::::: : ´       ヽ::::l. 
    :l::::::::::::::::::|::::::::::::::::/ /"´´ ̄`    ´ ̄` l. ::l.
    l:::::::::::::::::::|::::::::::::::::|  ___   ´ ___イl
    |:::::::::::::::::::|::::::::::::///示::T| 丶  /示::T| !.::.!
    l::::::::::::::::::l::::::::::: |   { :::::'::::|     { :::::'::::| }.::::|  
    !::::::::::::::::::l|:::::::::::人  { :::C:ソ     { :::C:ソ::}::::!  
    l:::::::::::::::l: l |,:::::::::|,::|         ,    l::...l    
    l:::::::::::::::l: l |,:::::::'|:::|             .l::::.::! 
    l:::::::::::::::l: l  |,::::::'|:::|           ノ ::l:::::l:
    l:::::::::::::::l: l  |,::::',|: :|丶.       `.  イ  !:::::! 
    l:::::::::::::::l: l   |,::::'|:::|   ` ーァ ´ヽ:.    l:::::::l 
    l:::::::::::::::l: l/  |,::::'|:::|             !:::::! 
    l:::::::::::::/≦ ̄::ヽ|,::::|::|             l:::::l 
    l:::::::::::/     l |',/:              /
    l:::::::::/     ヽ


     四十八歳の若さだった。


   現代日本の歴史家は、この皇帝を「反省的な理性の賢君」と評している。

9831 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 20:00:39 ID:AswzKNMg


::┏━┳┳━┓
  /::/::::::::::::::ヽ.    
  |:/‐ ‐∨!::l.     
  !:i冂 冂|:ト::!.     なにやら疲れたな。
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!.     久しぶりに、あそこへ行ってみるか……
  |:| { V7l」 l::|. 



  「それ」は洛陽城の南宮にあったとされる。


  そこにはやる夫と共に戦った二十八人の臣下の姿が
  描かれていたという。

9841 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 20:02:38 ID:AswzKNMg









   「雲台」と呼ばれるその建造物は、
   宮殿の一種だったらしいが、
   具体的にどのような外観をしていたかは記録に残っていない。

9861 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 20:04:38 ID:AswzKNMg
 


                                                   _
                                                       /| r`l
                                                    |::|└:|
                                                     |::| ..:::|
                                      ,t                  |::| ..:::ト、
                                   -}ト         、 ト、   /T|::|:::::::|:::
                                    Y:ヒ、  ,、   || r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエエl\                        `=|;:{二  |:| /\.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rェェェェ
__|___|_,工工]エエ}ニTニ7〉ェェェュ                |;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェエlエ工
_|_|_;工工]エlエ|-[]─[[:ロ::ロ:{                  |:;|   |..::::':::: .r:、:...|:::::r┘..;;'エエ工[工[
__|_|_l工工;エエ|____]〕ニlニl               、.v,,!;:.v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/\>工工工
_|工|_;工工]エlエ|┴┬/>─‐>          、.v,,;..v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ.v;ゞゞ,上/ ./|エエ;工工
__|_|二l工工;エエ}┬//.::::/   、.v,,;..v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ,v,,v,vゞゞ;;ゞv;ゞゞ,.上ェΥエlエ[工:[工[
_|_|_,工工]エlエ}//.::::/v、::.;.;...       ;.w;ヾ.:゙;;ミ゙':ヾvv'w:,ゞ;;;ヾ.:;ゞ彡ゞ/.\\:|エエ{工[工工
__|二l_l工工;エエl/,,;;,/    ....-::.;.;::.::::-..... .. .... . ... ... .`"''、v,;.wVゞ;v;ゞ;';\::..:\{エlエ[工工工
_|_|_l;;工工;エエl-_L-|,,;..v、       ....::. ::: .:.;:へ.;.'.. ._... .'.. __ `.';;::.._/\二:トニH.{エエ[工l工工
、.v,,;..v、, 工工エエ|-l_ L|vゞ;ヾ.:゙;;ミ゙',,,ゞ、.v,,;..v、 ~~. .::/vへ\-/:/\へ . 、.v,,;.v<|ニHニ|エエ}工]工[ニ
ゞ;爻彡ヾ;ゞ;yゞ、.vk,,..vl,|ゞ゙;ミ゙、.v,,;..v<>'ニニTニニTニTニ>/./,:、:.:.\;ゞミ.:ゞ;y;、HニH.kv,l.v[工;工工
”v:";v;oゞゞ;yゞ ゞ;爻彡ヾ;,,;..v、,...:/ ./:/.ー~「l─「l─「l-|:|./ <;~~`.::: llニコ;;::/>.爻v;oゞ;ゞ彡ゞ゙;
.:゙;ゞ;ヾ.:゙;;ミ゙':,oヾv”v':,ゞ;;ミ゙'爻。....:~~'~<二二二>~ ~~ ~/ <\\   ゞ;ヾ.</:ゞ;yゞ゙;;ミ゙':,;oゞ;ヾ;
.:゙;;ミ゙':,”:";oヾv;;ミ゙'爻vゞ;ヾ.:゙;;ミ゙':,;.;:: .:. ....  ..'  .  ....::.;.~~`´:~:.::~~.~`.... .. . __ ゞ;ヾ゙ヾ;ゞ;yゞ;ミ゙':,ゞ.彡







雲台も、洛陽城そのものも、すでに存在しない。



  二千年の歳月に洗われて、

   現代では わずかな城跡を残すのみである。

9881 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 20:06:59 ID:AswzKNMg


  だが、後漢王朝の名は
  
  人々の脳裏に刻まれ、

  語り継がれている。


  史上唯一、前王朝の名の下に
 
  統一を成し遂げた、

  類稀なる皇帝の名と共に……

9891 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 20:09:18 ID:AswzKNMg

                    ________
                      _ ´::::::::::::::::::::二二ヽ:::::\__
                    ,. ´::::::::::::::::二二ニ丶::::::::::::::::::::\          
              /::ニ:::::::::::::::二二ニニ丶:::::::::::::::::::::::::ヽ          
                  ///::::::::::一=ニニ:::::::::::::::::::::::::::::\:::::ハ     
              /::/:::::::::―一=ニニ::::::::::::::::::::、::::ヽ::::::::!::::::|     オイ、後漢の。
            _,/::::::ニ二:::::::::::::::::::二二ニ=::::::::::|:::::::|:::::::|::::八     
          /{:;:イ:X⌒ヾニ::::::::::=ニ二二::::::::|:::::!:::::::::::::::::::::::::ハ    
            /ィ/ /´  \、 ー====ニニ彡ヘ:::::::::::::::::::::::::::::\::::::}    また囲碁でも打とうや。
         { 厶-――-、}}          ,r=\::::::::\:::\:::::::!:::{    
         ,.-〃/ \、--、 ヽ         /     ヾミ、:::\:::ヽ::|::::}    
__,.-‐ァ′/.l{∧  ヾ弐ぅ }  ,r==='′_,. -――  ヾ:::::::::::::.::/    
    / ,.イ  `トヽ._    ̄`人、〃  /´ ̄ ̄ \     Y::::::::ハ、
  ./  /.:.|  .ハ  }} ̄ ̄,rテ^ヾニニ{  _,. -――',    }:::::イニYハ--、
-‐'′  ./.:.:.:|  / |__ルx=f´/   ノ   '、  `ヾ弐ぅー;}r====ァ'´} {リ| '.  ` ー-
     ./.:.:.:.:.! :{/´| ̄`}{ Y´  Y⌒ヽ  \   ̄ ̄ノ    / ノ/.:l   '.
___  f:.:.:.:.:.:.\∨  ;;''´`;廴__ノ-一′   ` ̄ ̄ _,x≠x;ァ'´/ l:.:.:.!   ヽ
//⌒>ー、_:.:.:.ヽ;'';''´  `ヾニニヽ,;:'';,    、_,x=彳ィリ  /‐'´  /.:.:.:!    \
   (_,/  },;:'';;     ;; `ー‐;;'  ';, ,;'';, _ノ´ イ  `Y/  ./.:.:.:.:.|
       /) ;,,    `゙; ̄};'   `''´ `';  /―一'´  /.:.:.:.:.:.:/j
⌒ ー‐;‐ ''´/,,       ;;''"´ ,,{;,,      ,;''イ      /.:.:.:.:.:.:.:./:/
  /^i/⌒ヾ.     `':;ー;;'' `       '; / ,.-一 '´.:.:.:.:.:.:.:./:/

  

                宋の太祖



             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \   お断りだお。
        |      (__人__)     |
        \     ` ⌒´    ,/    アンタすぐに碁盤壊すんだもん。
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |

9971 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 20:11:37 ID:AswzKNMg

             , ---- 、_
           /彡 xミミ三_ミ 、
          /彡彡,ノ/ `__-、゙ミ}、           つれねえなあッ。
          {,ィ彡<、}l´{oノ.ノ¨`}))、___
           {K〔_o!j´`ー ´ ,.イノ /`l \  ̄`ー   じゃあ前漢の景帝とでも
           `‐T メ(r_,-'  ./i _ノ/. : !   \ x┐
              `t-、,r'ニ- { ,/ /. : :.|!   ./ .|    打つかァッ。
             ,イ`ト、`´ >'´./ : : : ||   /  j
           // {: : :. ̄ァ<_ : : : :|:|     /
          / /. | : : : /、__/.:`ヽ_」:|    /
         /  /.   l\ /.::| ト、: : : : |    /




         ____
        /ノ   ヽ、_\    r ⌒j
      /( ○)}liil{(○)\  /   /       え、ちょ、景帝?
     /    (__人__)   \/   /   /  )
    |     |i|||||||i|     /  /  /  /
    \     |ェェェェ|     /   '` ´  /     アカン アカン! あいつはあかんてっ!
      r´  (⌒'ー―- イ′     ´廴
     /    > 、     ヽ      _  ̄ ̄ ̄)
    /        -、      }        (  ̄¨´
   /           ヽ._       __  \

9991 ◆r.lduuWrXE2010/04/10(土) 20:12:37 ID:AswzKNMg







       らめえええええええっ!


              ∩                     _  ∩  _
            i |                      j j  .i |  :! !
  i、        i |         ,,i      ____,ノノ   i |  `、丶__
  | !       __i |__       ! !     ´、,,,,-‐'´     i |     `‐--、,,,,ゝ
  | 二ニニニ---- : : ----ニニニ二, {    __,,,,,,--------' --------、,,,,,__
   ! |          i |          | i     `''''''''''~~~~ ̄ ̄i | ̄ ̄~~~~''''''''''"
   !, !       i |       ,! !        _,,,..---─'__`‐----、_
   丶,------‐;二 二;;‐-----"ノ      /,-''''" ̄ ̄   ̄ ̄'''‐‐‐;ヽ
     '''" ̄ ̄  i |   ̄ ̄''''"       i {    _,,,,,,,,..---------┘i
            i |                 | }    /, '''''''''~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
            i |                 } |   ( (__
            i |             i' |   `‐-ニ;;-、___
            i |             i, |       ~`'''‐`ニ;;-、.._
              ∪               ∪               ~'''''‐‐、ン

  ∩     ,,-‐'二二;;‐、_      ∩    ∩         ∩
.   i└''''ニゝ j i´ ___. `i .i ∠''''''┘!    { {        .} ,ニニニ二二二ゝ
.   i | ̄   i .ニ-----ニ !    ̄`! {     `i {______,,-‐'└------、__
.   i |    || ,、_  ,,,_ ||    | |.     ~''''''''''''''''''''''''''i. i''''''''''''''''''''''''''''''~
.   i 二ニゝ | | ,! !.-、! !.|| '、ニ二. !      _,,--------' `──‐-----、
.   i |    || ! i ̄^! }. ||    | |     ,;',,'" ̄ ̄ ̄ ̄i. i ̄ ̄ ̄ ̄~""~
.   i |    || ! i  | i ! |    | |     i {  ∩     `‐ニニ二二ニヽ、
  `└---.; || i└‐┘; ! ! 、---┘,'     ! }  i |    ∩       `i !
   ~''''^~~ ∪   ̄ ̄ ∪ ~^^'''~       ! !  i |     .i |      ∩   } !
   _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,---------、,,,,,,,,,,,,,,,,,,_     | !  i |     .i |     i ;'  } }
  `‐‐‐‐‐‐┐i''''''''''''''''''''!┌‐‐‐‐‐‐"     } i.   i |     .i .ニニニニン  |{
        .ノ,ノ      i '、            | |   ! i   ||           } !
   ,,,,--‐',ノ         `、`‐--、,,,      ∪   !_`'‐─┘`──‐--.、 ∪
   `''''' ̄           ̄~'''''"           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~^'"


                やる夫が光武帝になるようです    終幕

[ 2017/07/08 18:00 ] やる夫が光武帝になるようです | TB(-) | CM(0)

やる夫が光武帝になるようです 第六十二章 挽歌

151 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:04:54 ID:zcjCt3DA





    年をとると、

    昔の思い出ばかり脳裏をよぎるようになる。

    それはやる夫も例外ではなかった。

161 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:05:20 ID:zcjCt3DA






     <やる夫の長安留学時代>


    
        ____
      /      \     ひもじいお……
    /  _ノ  ヽ、_  \
   /  /⌒)   ⌒゚o  \   仕送りだけじゃお金足りないお……
   |  / /(__人__)      |
   \/ /   ` ⌒´     /


    ∩___∩   /)
    | ノ      ヽ  ( i )))    だったらベンチャーやるクマー!
   /  ●   ● | / / 
   |    ( _●_)  |ノ /      学生起業で一山あてるクマー!
  彡、   |∪|    /  
  /    ヽノ   /´



      γ⌒) ))
      / ⊃__
   〃/ / ⌒  ⌒\        ベンチャーかお!
  γ⌒)( ⌒)  (⌒) \ ∩⌒)
 / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ     やる夫はエロゲの製作がいいお!
(  <|  |   |r┬(    / / ))
( \ ヽ \ _`ー‐'  /( ⌒)
               / /

171 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:05:48 ID:zcjCt3DA


   ∩____∩
   | ノ ノ   \ヽ    商売を自分の好みで考えたらダメクマよ。
   /  ●   ● |   
   ミ   ( _●_) ミ    冷静に、時流を見据えて商品を選ぶクマー。
  -(___.)─(__)─







       
   ∩___∩
   | ノ      ヽ     つーわけで私情を排除した
  /  $   $ |    マーケティングにより!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\   「蜂蜜」が売れるに違いないと
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/    判断したクマーー!
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)



       ____
     /⌒三 ⌒\     (ええー)
   /( ○)三(○)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /

221 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:07:45 ID:zcjCt3DA

こうして、蜂蜜の販売を始めたやる夫と朱祐だったが……   


               _
             /ヽ)))
             〈 つ丿
    ∩___∩  |   |
    | ノ      ヽ !   !
    /  ●   ● |  /  招きグマ──!!
   |    ( _●_)  ミ/
   彡、   |∪|  /
   / __ ヽノ /
  (___)   /

241 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:08:18 ID:zcjCt3DA


     ダメでした。



  . ∩___∩ ;
  ; | ノ|||||||  ヽ `
 , / ●   ● |
 ;, | \( _●_) / ミ
; 彡、 | |∪|  |、\ ,
./    ヽノ/´> ) :
(_ニニ>  / (/ ;
; |     | ;
' \ ヽ/ / :
, / /\\ .
; し’ ' `| | ;


        ____
     ; /ノ|||| ヽ\;
   ; /( ○)  (○)\ ;
  , /::::::\(__人__)/::::: \;
  ; |    | |r┬-| |    |,,
  ′\      `ー'ォ    /´
    ./  ⌒ ̄ ̄`r:´> ) :
    (_ニニ>-‐'´/' (/ ;
    ; |     | ;
    ' \ ヽ/ / :
    , / /\\ .
    ; し’ ' `| | ;

271 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:09:17 ID:zcjCt3DA

  


      建武二十四年 (西暦四十八年)
 

    
                        あのときは……商品を間違えたクマー
              ∩___∩
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽノ     ヽ   幼女を売った方が……
  C.|        Y  / |||||,,.ノ ヽ、,, |
    |   y     |  |  ◎   ◎ ミ   幼女を売った方が……
  _|   |,,,,,,,,,,,,,,,, | 彡    ( _●_) /`
§___丿      .|_))) ゝ,、、|∪|,,,ノ
                 ヽノ

     朱祐は、死の床についていた。



   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
        /ノ   ヽ、_\    r ⌒j        朱祐 気を確かに持つお!
      /( ○)}liil{(○)\  /   /
     /    (__人__)   \/   /   /  )   ご時勢的にそれは
    |     |i|||||||i|     /  /  /  /    もっとないお!
    \     |ェェェェ|     /   '` ´  /
      r´  (⌒'ー―- イ′     ´廴
     /    > 、     ヽ      _  ̄ ̄ ̄)
    /        -、      }        (  ̄¨´
   /           ヽ._       __  \
                `   --‐'´ `゙' 、_.)

291 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:09:40 ID:zcjCt3DA


              ∩___∩
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽノ     ヽ    色んな……ことがあったクマ。
  C.|        Y  / |||||,,.ノ ヽ、,, |   
    |   y     |  |  ◎   ◎ ミ    やる夫と二人で
  _|   |,,,,,,,,,,,,,,,, | 彡    ( _●_) /`    就職活動したことも……
§___丿      .|_))) ゝ,、、|∪|,,,ノ
                 ヽノ

301 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:10:37 ID:zcjCt3DA




┌──────────────────────┐
│                                │
│         株式会社 十刃             .│
│                                │
│       ☆ 幹部職十名募集中!          │
│                                │
│       ☆社長自ら紅茶をふるまってくれる   ...│
│       アットホームな職場です           .│
│                                │
└──────────────────────┘


┌─────────────────┐
│                         .│
│        有限会社 暁         │
│                         .│
│      ☆ 欠員補充のため       .│
│       常時新入社員募集中!    .│
│                         .│
│                         .│
└─────────────────┘
┌───────────────────┐
│                          ......│
│     株式会社 バロックワークス    ......│
│                          ......│
│       ☆ 社員募集中!          │
│                          ......│
│       ☆ 男女雇用機会均等法を   ...│
│       遵守する優良企業です!      .│
│                          ......│
└───────────────────┘

321 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:10:56 ID:zcjCt3DA



           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ  なーんか ブラックっぽい所しか
         /       _/::::::\_ヽ
       |         ::::::::::::::  ヽ  ねーお……
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\







|" ̄ ゙゙̄`∩  
|,ノ  ヽ, ヽ   贅沢もいってられないクマ。
|ー   ー i
| (_●_)  ミ   ハロワで薦められた会社に
| ヽノ  ノ   取りあえず行ってみるクマーー
{ヽ,__   )´
| ヽ   /

381 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:13:48 ID:zcjCt3DA


     <株式会社・沼>

    


                              _   __
                              /´=:ミ´二.ヾ\
                             / '/ '´rー=、ヽ.ヽ 、ヽ
                           i / 〃,イ|   | |_L| l l    当社は誰でもウェルカムではございません
                             |.l.l ル'__リヽ  ヘl_Nヽ!.l |     
                           | |.バ ̄o`  ´o ̄,"|l |     劉やる夫様のみ面接会場へどうぞっ……!
                              レ1  ̄ 〈|:  ̄  !`|    
                           ド」 、ー-----‐ァ ,lイ!     
                       _,,... -‐| l ト、`¨二¨´ ,.イ.l lー- ...._
.    ⊂.ヽ、             ,ィ''"´:::::::::::::::| l.l ::::ヽ、__, .::´ :l.l |:::::::::::::::::`¨lヽ               r'つ
. r──ァー;ゝ \              /:::|:::::::::::::::::::::::W \ ::::::::::: /lル:::::::::::::::::::::::|:::ヽ               / ∟、-‐''つ
⊂ニニ7 i /(   ゝ、          /::::::::|::::::::::::::::::::::::l.  \ /  .l::::::::::::::::::::::::|::::::ヽ         ,.<   )ヽヾニニ⊃
⊆二ニl i   .//\.     /:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l  /\  .l::::::::::::::::::::::::|::::::::::ヽ      /\\   i lニ二⊇
‘ー─‐ヽ---く/::::::::::::\    /:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l/\_/\.!::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ    /::::::::::::\.ゝ-─'ー-- '
.        \:::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l  ハ   /:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::/
            \::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::! ./ ヽ ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/
              ヽ::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::;イ:::::::::::::::::::::::::::V   V::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::::::::/::::::::::::::::::::::/
             ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/ :| :::::::::::::::::::::::::::ヽ ./::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::::::::::::/
                \::::::::::::::::::::/  |:::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::|   ヽ::::::::::::::::::/
               \:_::/   |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|    \_:/

401 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:14:32 ID:zcjCt3DA

    ∩___∩
    | 丿     ヽ   へ?やる夫だけクマ?
    / ●   ●  |
    |   ( _●_)  U ミ
   彡、  |∪ |  ,,/
   /    ヽノ   ″



        ____
       /     \
      /u.. ノ   \\      そ、それじゃここで待っててくれお……
    /    (●)  (●).\     
    |       (__人__)  J |   
     \  u   `⌒´   /  

          |
          |
          |
          |∩___∩
     ::::::::::::::| ノ,,.ノ  ヽ、ヽ   あーあ、やっぱ劉氏の威光かクマー?
     :::::::::/   ●   ●|
      :::::::::::|     ( _●_) ミ   羨ましいクマー。
     ::::::彡、     ヽノ  i ヽ
     ::::::/  _/´| ̄`I´ ̄」> .l
     ::::│ヽ  ̄ ̄)( ̄ ,,,,ノ
      ::C    ̄| ̄ |  ̄ l ______
      /`ー、____)___)
     /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;
   /
 /

411 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:14:52 ID:zcjCt3DA













      |┃三 ガラッ
      |┃  ____
      |┃/⌒  ⌒\      朱祐、とっとと帰るお!
      |┃(●)  (●) \
───|┃:⌒(__人__)⌒:::::\
      |┃  |r┬-|     |⌒)
      |┃   `ー'ォ     //
      (⌒ヽ・    ・ ̄ /
      |┃ノ       /
      |┃   つ   <
      |┃  (::)(::)   ヽ
      |┃/    >  )
      |┃     (__)




   ∩___∩
  ノ       ヽ    クマ? もう面接終わったのかクマ?
 /  ●  ●  |
 |   (_ ●_)  ミ
彡、   |∪|    ミ
/     ヽノ ..  __\
( \ ミミミミE__)
\_)

421 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:15:34 ID:zcjCt3DA




           ___         断って来たお。
  *        /      \  ☆
  + ☆   /   ⌒  ⌒\     +朱祐だけ放っておかれるなんて
☆    ii ,、ノノ  (● ) (<)ヽ *   かわいそうだお?
*   / 彡^(´  ⌒(__人__)⌒:: |   キラッ☆
  *  /⌒ヽ     `ー'´   ノ +
 +
    +


     -ーー ,,_
   r'"      `ヽ,__
   \       ∩/ ̄ ̄ ヽつ    やる夫……
  ノ ̄\ /"ヽ/ "   ノ   ヽi
 |  \_)\ .\    >  < |\    朱祐のために、そこまで!
 \ ~ )     \ .\_  ( _●_)\_つ  
    ̄       \_つ

431 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:16:14 ID:zcjCt3DA


















            ________
         _/´´        / ,r   ~  ̄、"ー 、   巡り会わせってあるクマね……
       , ´           / /    ○   ヽ ノ
    ,/   ,|           / / _i⌒      |       もしあのとき 就職していたら……
   と,-‐ ´ ̄          / / (⊂ ●      |      
 (´__   、        / /    ̄!,__, ○  /ヽ、     今のやる夫はなかったかも……
      ̄ ̄`ヾ_      し  -‐一 -‐一─`'__ノ
            ̄ ̄ ̄

              -― ̄ ̄ ` ―--  _
          , ´         ,    ~  ̄、"ー 、
        _/          / ,r    _   ヽ ノ   やる夫…… 
       , ´           / /    ●   i"
    ,/   ,|           / / _i⌒ l| i  |     長い間……
   と,-‐ ´ ̄          / / (⊂ ● j'__   |
  (´__   、       / /    ̄!,__,u●   |    やる夫に仕えて……
       ̄ ̄`ヾ_     し       u l| i /ヽ、
          ,_  \           ノ(`'__ノ    幸せ……だったクマー
        (__  ̄~" __ , --‐一~⊂  ⊃_
           ̄ ̄ ̄      ⊂ ̄    __⊃
                   ⊂_____⊃

441 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:16:52 ID:zcjCt3DA

     γ―――-∩___∩──────-ヾゝ
      |    / ̄| ノ      ヽ;;;;;;;;;;;;;;;ヾ..    |
      |    |;;;;;/  ―   ― |;;;;;;;;;;;;;;;|.      |  
      |    |;;;;|    ( _●_)  ミ;;;;;;;;;;;;|.      |
      |    |;;;彡、   |∪|  /;;;;;;;;;;;;;;;|.      |
      |  _|;;;;;;;;;;\_ヽノ__ノ;;;;;;;;;;;;;;;;]_|.      |
      | γニニニニニニニニニニニニニニヾヽ.. .|
      | | |. ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ |..| |
      | | |   ※    ※    ※  .|| |
      | | | ※   ※    ※   ※...|....| |
      | | |   ※    ※    ※  .|| |
      | | | ※   ※    ※   ※...|....| |
      | | |   ※    ※    ※  .|| |
      | | | ※   ※    ※   ※...|....| |
      | | |   ※    ※    ※  .|| |
      | | | ※   ※    ※   ※...|....| |
      | ヾゝニニニニニニニニニニニニノ_ノ  .|
      |   (__/    \__)         .|
      ヾ________________ノ



        元・建義大将軍、朱祐死亡。

        挙兵の初期からやる夫に従い、
        友として、忠臣として寄り添い続けた生涯だった。




 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
   /  _ノ  ヽ、_  \         みんな少しずつ……
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \       やる夫を残して逝ってしまうお……
  |     (__人__)    |  
  \     ` ⌒´     /



   やる夫の配下の内、
   後に「雲台二十八将」と呼ばれる面々は、

    すでに半数以上が世を去っている。

501 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:22:07 ID:zcjCt3DA



   数年前に亡くなっている家臣としては、この男。


            ,.., ,...,__
        ,...::-‐''"/     ``ー 、         
    、_,;ー'"    /          `"'-,      
 `ー=,  /  /              ヽ    
   ,/      f       \       `l、  
   l/'i / /´rヾMFヾ \  ヽ  、       .1       主に教育関係に力を注いだ。
   ! | l l ヾ(:::::   ヽ〉ヽ)ヽ `l  ミ ー  .、 |  
    | {レヽ〈:::~``'' ´  ソ |! l }   ミ. ミ    ト       蛮族の地に学校を建て、
    レヽ,;:::''''`':;|;il~,. -‐'  ル )ノl / ミ ノr^,ヾ !        体育館倉庫をいっぱいつくったりな……
     ゝ l;ュ=≡{., (;;,(ニ===、-.l! li /ソ ;;)|./    
      `!;ェ‐・オ ""'''< `・ーz'ー'~ |/ フ;;i |!
        |:'""`')'  ^ヽ;` ̄,. -‐'^  i|;;;;ノ/\ー-、-.,_
        !;:.. .:;i|   ;,  ~、´    ,/ |,..ノ;  \ ゝ ヽ``)、.,_
       ``ヽ(__,,,,...)  \_,,..-'   |;;;     |〉   トli ヽ 
         |::::::::J..,,_ ^ヽ,  : 1, ;!;:     /l、    ) |
         ヽ::r,―--一' . , il/:::  ::  / !    ;  /
         .//'i`ー-'´; ' ;. ',/;;;:::::  .:::::∧  }    ヽイ
      /  /  L.;_';_._,`.ノ;;;;;;:::::::...::::::::::/ ヽ l     ´{
     /   |/::::::::::/;;;;/;;|;;;;;:::::::::::::::::::::::(   〉{     〈
    /    /:::''''''''/;;;/ :::::|::::::::::::::::::::::::::ト   / 〉     |
     |   /     |;;〈   ::|::::::::::::::::::::::::::::\/  /      {
 

            やる夫が冀州で孤立していたときに
            手をさしのべた一人、李忠。

          建武十九年に死去。


         二十八将の二十五位に列せられている。

521 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:22:56 ID:zcjCt3DA



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


               <臨時ニュース>

           


建武二十三年(西暦四十七年)

    冀州などの盗賊平定に活躍、
    張歩討伐にも功のあった 、
   祝阿侯の陳俊氏がお亡くなりになられました。

    r::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-、
   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
   r::::::{''ヽノ^川^7::::::::::::::::::}    イ……イショは
   {:::::{      "ノ ノノ;:::::}    遺書はどこだッ!
  ;--、彡         ;:-'"ヽ
  ヽ'ニ、 ( ・ ) ; ;; ( ・ )  ノノ
   ヽヾ    '・・`   ;; /"
    ~ i U  く三ゝ " /
     !、        ノ
      ヽーt  ―''"|
    ____|;    !
  /           `ー-- 、
  i!       ̄` ´ ̄ ''   ヽ
  i!   ヽ|         }   |
  |    }    |     |    |
   }    |   人    |__,:-'ニノヽ
   |    !       ,.-'"   彡}
   !、   ヽ,.-‐‐'''""~    _,.-'"
   ヽ、      ,,.-‐''T''''''" !
    /ヽ、  _,.-‐'''"  /   /
   /__  ~   o    /   /





       二十八将の十九位。

       ご冥福をお祈りいたします。





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

561 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:25:08 ID:zcjCt3DA
.   /::::i::::::::l:::/l目::l::::l:::l::::::目:::l::::i
..  l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::l:::i::::::l::::l:::::i::::l   
.  l::::::l:::::::::l::::l::::::i::::l:::l:::::l:::リ:::::i:ノi    今回は死亡者が本当に多い。
.  l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥、-__‐スィi::!   
  l:::::::l:::::::::l   (ヒ_]    ヒ_ン  /    年代的にも駆け足になるし、
   \::::l::::::::l '"   ,___,   "' l{     
     \l:::::::::',   ヽ _ン    ノ`    みな、老齢になってるという理由もあるがな。
      \::::::l>,、 _____, ,.イ      


                        そんな中、この男の晩年をクローズアップしていこう。

571 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:26:13 ID:zcjCt3DA


 建武二十四年 (西暦四十八年)のこと。

 

          荊州・武陵郡に住む五渓蛮(ごけいばん)
          という異民族の征伐に向かっていた
          やる夫の臣下、劉尚の軍が深入りしすぎて
          全滅。



    

                 ___
                /      \
                |           |     ちくしょうー!
               |  劉尚 U |     
               |          |     AAが付くかどうか微妙なポジションだったのにーーー!
                \      /
                / 丶'  ヽ:::::
               / ヽ    / /::::
              / /へ ヘ/ /:::::
              / \ ヾミ  /|:::
             (__/| \___ノ/:::::::
                /    /::::::::
                / y   ):::
               / /  /::::
             /  /::::
            /  /:::::

581 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:26:56 ID:zcjCt3DA

                         ○洛陽
      ― ―‐‐''''''''''''―'‐                        __,,..、
   ..-ー''"´          _ _ __....---+-..,,_          _..‐''"´
   {             'L''′   ̄        "'、   ..  _,,r‐´
   〕              1  ''           `v.... ニ―‐′
  │              ヘ_、           、  '、
  卜               `゙''- 、    <荊州> 1
  〕    <益州>      ィ'''"              '、    <揚州>
.. 丿               1               」
丿                 │ ○武陵         厂 ̄
/′                ''、        ●長沙 │
                T'' ^′            1
                 '、                ''
                 {       _        }
                 |   ●零陵       1
                │          ●桂陽 `'、   _.....,,_   
            ..--一‐' ̄ ̄ ̄丶_          `_..r'"’`´   ̄"フ
            '、        ´ "''‐   ....----‐'"´        _/
            丿   鬱林       ●蒼梧    南海   _../
゙''冖ー 、      丿                   _,,,,____..
    ヾ 、  _..‐'ゝ   <交州> 合浦      ,,`  
     ヽ ‐" 交趾郡              ..r'
      ヘ!...... ◎ ..__ ___..=―丶'_....、  ‐'´
                ̄
    

     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
    イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    第二次征伐軍を送り込まんといかんお。
         /⌒三 ⌒\          
       /( ○)三(○)\
      /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 
      |     |r┬-|     |
      \      `ー'´     /


     こうして送り込まれたのが、

     馬援を将とする四万人の部隊だった。



  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ        馬援にまかせとけば心配ないお!
     /_ノ   ヽ_\  
   /( >)  (<)\           もう六十過ぎのジーサンなのに、
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ∩       鎧を着込んで馬に乗る姿は
  |     |r┬-/      |/⌒l       老人モノAVの男優みたいに
  \    ` ̄'´     / | `|       闘志マンマンだったお!

601 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:28:04 ID:zcjCt3DA

   なお、このときの馬援をやる夫が評した言葉が、
   「老いてなお盛ん」の意味として時折使用される「矍鑠」である。


      \             \
       ヽ             ヽ
        ヽ             ',
    .    |              ',
        |     ,,,、 -‐ '''''" ̄ ̄ }
        |__,,、r''" ,,、 -‐''''´ ̄ ̄ヾ
        |_,,,,、ィ'''"         ',
        ,r,''ヽ;;;;i′ `'===ュ、  ,ィ'"l´
        l l `';;;!    '''‐ェ;;ェ、  r'エ〈
        ヽヽ.' ''           l、 !
    .    ヽ、_,        (ニ、 .,、」 l
         ,,|.        ,.ィ='__ュ、!
       /l l        '´‐''´ ` /
    --i´  ヽヽ          ´ .ノ
      l   ヽヽ   `''ー- 、、、r‐<
      ヽ   ヽヽ      /!  `iー
    .  ヽ   ヽ \    //   |

       矍鑠  (かく・しゃく)   西暦4~西暦128


    翌年春、現地に到着した馬援は
    緒戦に勝利、
    討伐は上手く行くかに見えたのだが……

611 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:28:51 ID:zcjCt3DA

               , ::::¨  ̄ ̄ ̄ ̄` 丶、
             /:.:.:.:.:.:.: :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ヽ
          //:.:.:.:.:.:.:.:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ::. :\
        / /.:.:.:.:.:.::.:.: :. :.: . :. :. :. :. :. :. :. :. :.:. :. :. :. \
       /  /:.:.:./:::::   /:::::::::.:...l. :. :. l. :. :. :l:.:\ \: ヽ    馬援将軍、
      /  /:.:.:.:/::::::......../:.:.:l:.:.:.:.:.:l: : : : l: : : : l: : : ヽ:. :ヽ: ',
      /  /:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:l:.:.:.:.:.:l: : : : :l.:.:.:.:.:l:. :. :. l:. :. ', :.i   このルートからの進軍は
     ./  //:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.::l:. :. :. :l:. :. :.l:.:.:.:.:.:.l :. :. l: l   近道だけど
      / /:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.|z≠=l:::::::::::l l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.l.:.l.:.:.l.:.l   川の流れが急で危ないっスよ。
     / /:.:/:.:./.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.ⅣⅣリ_l:::::::州 l::::/'::__::::リ::l:::::l:::l
    / /:.:./:.:./.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:|vチ´:.:.}`ヾ   l:/ f´:.:.l`y::l.:.:.:l::l    物資の輸送が面倒だけど、
.   / /:.:/.:.:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:..{{.:.:.:}C    /  { :::C Ⅳ:l:.:..リ    遠回りした方がよいのでは?
   / /:.:/.:.:.:/.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 廴::ン      `ー´ .l.:.:l:.:.:l
  /  /:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.小       丶     !.:.l:.:.:l      
. /  /' /:.:.:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.从      _     ノ:.:.:l:.:.:!
/  / {.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:{ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:l::\   ヽ_.ノ  .ィ´/:.:/:.:/
{  { l.:.:.:/i.:.:.:/:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:} > .    <.:.:.:/:.:/:.:/i
i    l::::::::l::::::l:::::::::l::::::::::l:::::::::::l:::j    ` T´.:.:.:.:.:./:.:/:.:/./
ヽ   l:.:.l l:.:.:.lヽ:.:.:.ヽ:.:.:.l_ ,,::::´l\ `ー-ァ_rヾ\ ̄:::::ヽ/
    ヾ::l ヾ丶,>::''´:. :. :. :. :.l.:.:.\  /:::::\i:. \:. :. :. ヽ
      \ヾ/:. :. :. :\:. :. :. :.l. :. :. \\::::/ i、:. /:. :. :. l.:ヽ
        /:. :. :. :. :. :ヽ:. :. :.L:. :. :./ヽ i:::ヽi:. :.\:. :. l:. :.ヽ
       /:. :. :. :. :. :. :. ',:. :. :.  ̄::/:. :.ヽl:::::::',i:. :. /:. :.丶:.:.:.丶
       {/:. :. :. :. :. :. :. }:. :. :. :. :. ヽ、:. :.\:::::i:. :/:. :. :. :.\:.:.:丶


              耿舒(こうじょ)……「卑怯」でちょっとだけ登場した耿弇の弟。



                             いや、

    ヽ. ハ         ',     |/        ここは兵糧の消耗を避けて
      \!       ,.- ヽ    l        近道で行くべきだ。 
   _/二L___   /ヽ____ノ\  ハー、__
 /: : r':| r' ̄二ユ --、__.    ./ : ',: :: :: :\__
 : : : : | .| | /  ) `)  ^    ./| : :.ヘ: :: :: :: :: :: :\__
 : : : : |.ノ. ノ /  ⌒ヽ_   /. |: : : :ヘ: :: :: : : : : : : : .ハ
 : :: :: :\         ヽ- ´   .|: :、 : : \: :: :: : .i i: :/: ::ヘ
 : :: :: : l: `ー┬-、      ト、.  /: :: :\/: : : : {. レ /: :: : ヘ
  : : ┐|: :: :: :: :\)  7 ./iii入/|: :: :: :: :\: :: :: :V /: :: :: :: :}
 : : イ .|__/ ,へ/⌒\ ./iiii〈   /! : : : : : ::/: :: :: : V: :: :,イ: : :!
 イノ : : / /: :: :\_  ̄\ii}  |: :: :: :: :/----: : .| /ノ: :: :|

621 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:29:39 ID:zcjCt3DA




                     __
                   /:::::::::::::::::::::::::::::\
                /:::/:::/::::::/:∧:ヽ:\:::',
                 ,':::/!:i:!:/!从/ -',::L:::::i::::',
             l::::i:|刈テ'川! ≦廾、!:::::::::|   (えええー)
             l::::j 代リ   弋:::!リ |:::::::::|
              , --::从 |'''     ''''|''' l, ─ ト
          人jjJJ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄UJJ/\
.          / |                     └‐i
         |`                    |
         |                        |
         |                        |
         |                        |
         |                        |
         |                        |
         |                        |
         |                        |
         |                        |
         |______________.|

        馬援の報告に やる夫も賛成し、
       近道から攻める方針に決定したのだが……


    結果は 急流のため進軍できず、
    敵に隘路を守られて長逗留する羽目となり、
    将兵の大勢が熱病で倒れる惨状となった。

    馬援自身も病気にかかり、衰弱する始末だった。
  


               ', ,′ _     U       i |         読み誤った。
                |. L __ )          /  ハ
               l  、_ __.\ U  /  /.:::::ト、、、,,_     この俺が……
                \  ー‐    /  /.:::::::::|::::::::.:.:.
                ,.:个、     /   /.:.::::::::::|:::::::::::::
          , .-‐''"´:/.:.::::::1ー‐‐'゙´   /.:.:.:::::::::::|:::::::::::::
          ,.イ.:.:.:::::::::::::/.:.:::::::::l  ハ   〃.:::::::::::::::::|:::::::::::::
        /.:/.:.:::::::::::::/.:.::::::::::::| / ∧  //.::.\.:::::/.::::::::::::::
       ./.:/.:.::::::::::::::::>.::.:::::::::::!/L_/  V /.:.::::::::::`く.:::::::::::::::::::
      ノ.:/.:.::::::::::::::::::l:::::::::::::::::| / !   /.:.:::::::::::::::/.:::::::::::::::::::
     「.::/.:.::::::::::.::::::::::|::::::::::::::::|/  |  ,/.:.:.:::::::::::::/.::::::::::::::::::::::

631 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:30:35 ID:zcjCt3DA




                   申し訳ありません陛下。
                   ですが、まだ私は戦えます。
.|   { -、      .l |
 |  、`ニ'_ .\   /|
 ヽ .ニニ `    /人
  ヽ       ///
   ヽ__,..-=~"~/: :
,.-ー//`,=、'~"  /: : :
:/; // 彡ヽ  /: : : : :



        |  / :::,--、:      :::::::::     
        .|  .|  ':::,..ヽ::::     ::::::::     
        ヽ ヽ.二'~ '~:::   U  ::::::::::     そう、
         `l  .; '-,----、__    :::::::::::     男たるもの、辺境の野に死すべき。
         ヽ ` '三三ニ-'::   ::::::::::::     
          ヽ ,-----,-::::   :::::::::::::::     女子供の腕に抱かれて死ぬなど
          .ヽ  """::::::::   :::::::::::::::     まっぴらだ……
          ヽ       :::::::::::::,.--
           ヽ     ::::::::::,..-' /
            ヽ_........::::::,.-'://
              `/-、~;;//
             ./| `=='~     /
           //::| /彡ミヽ    /
         /::/::::/ /彡|lミ/ヽ  /




    馬援は肌で感じ取っていた。
    戦場で死ぬ、というこれまでは当たり前だった死に方が、
    数年の後には贅沢になるであろうことを。

    自分のような一種のアウトローには、
    生きづらい世の中に変わりつつあることを……

641 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:30:57 ID:zcjCt3DA

     _
  . '´   ヽ
  ! ((((リノハ)!    私の言った通りにすればよかったのに…
  !!!リ‘ ー‘ノリ
  `/j〈i介)ニ;;;~  
.  とく/_j|!;;;;;;;;~
    ヒ!ヒ;;;;;;;;;~



                        - -
 r .、____          ´::::::::::::::::::::::::\         馬援将軍はもう、
 |l| |     |      /:::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::ヽ        やっぱお年を召して限界なんじゃ?
 |l| |     |      .':::::::::/:::::i::\:::∧:::ヽ:::::::.   
 |l| {     |.     l:::::::i::|::::ヽゝヘ乂}ヘ::::ヘ::::::ヘ       ちょっと兄上に報告しようかな……
 |l| j 、   |.      |::::zハ-、ヘ::j} .,ィぅx 、::::ヽ:::::ミ 、  
 |l|__//__|      .{:::::jト,ィぅ、    弋ヒ} ヽ::::::::::::、ゝ、
  ./ ´l         トl::l:代廷}     ""  /:ヽ::::::::::ヽ
  f|  l          | !::l::ヘ""   r 、   ´:::::::ハ__:::::::l::|ヽ
  入/ \       ヽ!::::::: ヽ   ヽ ノ /、 ー ":./  ヽト、
.  ∨.    \       |:::i:::::ヘ:::` ーヽ  /: : : :/      \
.   \.    \     ヘ:|:::::从,. ": :.| __ /: : : :/          `ヽ
      \.    \     .- ト、: : :.| ., : : /.イ  ヽ_       \
      \     ヽ - '"    ヽヽ: :.{ /:/l:::/   /l`  -\     `ヽ
        ヽ           }ヘ ヾ"  l:::{     |     ヽ


            耿舒は馬援の失策の件を、書簡にしたためて洛陽の
            耿弇に送った。

651 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:31:55 ID:zcjCt3DA

      -、ー- 、
   _. -─-ゝ  Y ⌒,.Z.._
    ,.>          <`
  ∠.._        ,     ヽ
.  /    , ,ィ ,ハ ト、    l
  /イ /   /l/‐K  ゝlへトi  |
   レ'レf Y|==;=  =;==|f^!l
.     !6|| ` ̄ "||`  ̄´ ||6|!
      ゙yl、   、|レ   |y'
     _,,ハ.ト.` ̄ ̄ ̄´ ,イ/\_
    ̄:::;':::::゙! \.  ̄ / |'::::::::|::: ̄
  :::::::::l:::::::::l  \/   !::::::::::|:::::::::
  ::::::::l:/ヽ:ヽ__    __/:/\:|::::::::
  :::::::‘:::::::::::o:ヽ`  ´/::::::::┌──┐
  :::::::::::::::::::::::::::ヽー/::::::::::: l:::::::::::::::l

      耿弇がこの手紙を読んで、
     どういった感情を抱いたかは史書に記されていない。
  


       ,.=,'´     ヽ::     " \
        / 〝         "" ヽ.
          |〝 〝      " "くヽ!
         |〝 〝,〝, 〟 、" " 、 ヽ
        |,〝 //! ∧  ト、" " ト、|
        」 _r'7ヘ_j/   >、!‐ヽ"! .| !   ……
        |「f.k━zxヽ /xz━ァ冫、! |
        ||ゞ| ` ̄ '"|.|ヽ ̄´/j〃ヽ!
        ゙=ヘ   、|」,   /=″
         /| ∧ ゙ ̄ ̄ ̄ /
          / .l/ ヽ  <7 /ヽ.
      _/   \  ヽ.'/|  \
     / |  /] |   ヽ' !    ∧
 _,.-‐'´  | / о|     |ヽ  / |`ー- 、
       |/    |\    / Y \」     \

   ただ、耿弇は三十台の若さで
   一線を退き、以後は
   やる夫の相談役としての分を守っていた。

   その耿弇の目に、
   老いてなお兵を率い続け、
   損害を出した
   馬援の姿は……

661 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:32:14 ID:zcjCt3DA

    l: : : : : : : : : : : 彡                  ヽ
     |: :ミ: : : : : : : : : : :             ヽ       l
     |: : 彡: : : : : : : : : : : : : : : : :ノ  /  ハ: . l:、 ヽ  l |
    |: : : : : : 彡: : : : : : : : : : : : : : ./ /:::::::l:  |: ', |  |リ
    |: : : : : : : : : : : : : 彡: /: :///::::::::::::l: l/j/ヽノ
    |: : ソ: : : : : : : : ;. ''´:: ̄ ~" メ、::::::::::::  レイ f
    |: : : : 彡_:_: i:!:|:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::..,,ム 'フ/
    :l: : : : / r‐|: : :| "、´ ̄(ッ ̄~"フシ  く'゙′ /
     l: : : :.| i: :lN: |:::: :::::::::::: ̄::::  .::::::::::', . /
     !: : i.!ヽ :、ヽ、:|::::       .::::::::::::::::', ./
     |N: : : :\_ノヘ::::::::.    .::::::::::::::::::::::::', .
     /|:!: : : : : /::::ヽ::::::::....:::::::::::::_::`:-ァ.、_'、
   /  |l: : : /::::::::::::::ヽ::::::::::::::::'^::ー ´ /
  三三;;;;\´::::::::::::::::、::::::\::::::::::::::::-‐:: /
  三三三;;;;;:丶、:::::::: ヽ:::::::丶、::::::::   /
  三三三三;;;;;:::::`::-:、 ヽ:: /;;`丶、_/
   三三三三三;;;;;:::::::::`:.‐-'、::::_く


    あるいは、好ましくないものに映ったのかもしれない。

    耿弇は、耿舒の手紙をそのままやる夫に見せた。

681 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:32:46 ID:zcjCt3DA


 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ  
    /  ─    ─\       ぐぬぬ。
  /    (●) (●) \
  |   U   (__人__)    |
  \        |\  / /|
  /     /⌒ノ  \/ ( )
  |      / / |       |




 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    
   /       .\        馬援には悪いけど
  /   ─ヽ  .─   \
  |   (●)  (●)U  .|        もう限界なのかもわからんお。
  \.   (__人__)    /
   ( ヽ  ___ ././    
   .\ \|  .,レ゛/
     .\旨 爻ン


   自分も馬援の方針を認めていたやる夫だったが、
    ここで馬援を軍の指揮官から外し、
    替わりに虎賁中郎将(皇帝の親衛隊隊長の一つ)の
   梁松(りょうしょう)を指揮官として送った。

711 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:35:06 ID:zcjCt3DA




          , -=ニ=-ー=ニ~~ヽ__
        _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~`ヽ、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
    i:::::::::::::::::::::::::::_,. -"~`ー---一-、_:::::::'、
    ゞ::::::::::::::::::::::/             ~ヽ:::.ヽ
    /::::::::::::::::__, /                  ヽ:.:/
   (:::::::::::/~~      ,,            Y
    〉:::::::::ヽ        ”"=;,_  l       |    ぐふふ。
  /入ヽ::::./        `ー `-/ ' .,-='¨~` /
  //  ))/             /  、`ー  l
 ヽ `-i               (   ヽ..   i      これはチャーンス!
  ヽ` 、          /    ~  ~. ヽ   i
    i /         //         ,,,;   i
.   _i i         i ,`===ニ二ニ=ニ彡"   l
 ("~i !         ` ~¨¨~ ̄`゚゙'`^~  l   i
/い.i .i                      l.   /
  いi ヽ、                 ノ  /
    .i ヽ、`                      /
      ~` - 、_  、          ノ
           ~ニ=-~ニ=ー- . ,, -=ニ~
                ~` ~

       梁松はやる夫の娘婿。

     隗囂征伐の折、やる夫に味方した涼州の実力者・竇融の盟友だった
     梁統(りょうとう)の息子である。
     故事や封禅関連の儀式に習熟していたことで
     やる夫のおぼえもめでたく、宮中で頭角を現しつつあった。
    
    

    実は梁松は、以前から馬援によい感情を抱いていなかった。

731 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:37:01 ID:zcjCt3DA

    馬援は遊牧生活から勢力を築いたアウトローである反面、
   妙に儒教的なしきたりに煩いところがあり、(侠客的とも言える)
   父・梁統の友人として梁松に対して目上の立場を崩さない態度を
   取り続けたためだった。
   

                , -=ニ三三ニ=-、                 , -‐- 、  _     
                  ム三ア⌒フ⌒フ⌒ム              _ ノ. : : : : .`´ : : .`ー 、
                    {三{´ _.二._ー一'リ            /. : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
                 {こソ  rt テ   ,五{            l : : : : : : : : : ,. ──‐ 、: : : .L._
                 〈 テ !    ̄   {   |            ノ: : : : : : : 厂        ̄ヽ : :〉
               `V{      {_} |           l : : : : : : ノ              ∨
                  ハ          ,           | : : : :〈`´      \  l    |    イラッ
                 ムへ、    ̄ ` /           /ハヽ: :ノ       ー=ヘノ 、_,.- 、l
                 /\\` ー‐  '            !ヽヘ V   U     _/  、`¨ 〈 \
            , -─<|:.:.:.:.:ハ `ー'X,ハ             \ヾ         / ` ` ' ヘ.  l /  ̄\
       ,  -<:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ   /::::Vト  .           〉|       /(__, ==彳  |ヘし' 厂  ̄⌒ヽ
     /ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:ハ∨ ><. l:.:.:.:.:.:ト、         /;│     八 ` ̄ ̄ ̄´ |  |ヘヘ | 厂/ ノl
.    /:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\/:.:.:.:.ハ |:::::| ト、:.:.:.:|:.:ヽ      /|  | ヽ                 ノ   ,ヘヘヘ し' | 厂 |
   /:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:iヽ.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:ハ |:::::| |:.:ヘ:.:.|:.:.:.:i    厂| ヽ ト、 \             ,__ノ VVV 丿し'   |
.   厶イ:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.j::|:.:.:.:.∨:.:.:.:.:.:.:ハ!:::::| |:.:.:i:.:.|:.:.:.:|  /  l  ヽ|  \ 丶、____ /ノ丿\_/       人
.  Y´:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:!:l:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.ハ:::::| |:.:.:|‐'|:.:.:.:|     │   |   ヽ二二二二二二 イ |  |   \___/ ヘ
   |:.:.:./ノ:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:i:::::| |:.:.:l:.:.|:.:.:.:|     ││ │                 l  |  |    ヽ __ノ  \
                                  ││ │                 l  |  |     \




        隙あらば馬援を貶めてやろう。 そんな目論見を抱いた梁松にとって、事態は思い通りに動いた。

741 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:37:21 ID:zcjCt3DA

           漢         
         ( ω・ )         
    ,イ;;イ;、'ヤ' )i:::,,ノヽ           陛下、馬援将軍がお亡くなりになられました……
   /ゝ::::i:';'\)""ノヘ ノ          
   '、:::,ノノ::::::: ̄ー\`ヽ          
  /,._ノ´ヽ::::: ..  :::丶V 、__--~ 、  
  \ノ   )::::.  ::: :: :iゝノ ヽ::: :::::ヽ";








  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    !
    / ─    ─ \
   /  <○>  <○>  \.
   |    (__人__)    |
   \    ` ⌒´    /
   /              \

751 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:37:43 ID:zcjCt3DA


    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    馬援、お前まで!
       /  _ノ  ヽ、_  \  
      /  /⌒)   ⌒゚o  \  
       |  / /(__人__)     |
      \/ /   ` ⌒´     /



           漢            ですが、その将軍の行状について
         ( ω・ )          よろしくない報告がありまして。
    ,イ;;イ;、'ヤ' )i:::,,ノヽ              
   /ゝ::::i:';'\)""ノヘ ノ          
   '、:::,ノノ::::::: ̄ー\`ヽ          
  /,._ノ´ヽ::::: ..  :::丶V 、__--~ 、  
  \ノ   )::::.  ::: :: :iゝノ ヽ::: :::::ヽ";








  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ   何?
    / ─    ─ \
   /  (●)  (●)  \.   
   |    (__人__) U  |
   \    ` ⌒´    /
   /              \

761 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:38:31 ID:zcjCt3DA

          , -=ニ=-ー=ニ~~ヽ__
        _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~`ヽ、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
    i:::::::::::::::::::::::::::_,. -"~`ー---一-、_:::::::'、
    ゞ::::::::::::::::::::::/             ~ヽ:::.ヽ       うはwwwww チャンスwwww
    /::::::::::::::::__, /                  ヽ:.:/
   (:::::::::::/~~      ,,            Y       死人に口なしwwww
    〉:::::::::ヽ        ”"=;,_  l       |
  /入ヽ::::./         `(・ )`/ ' .,-='¨~` /
  //  ))/             /  、´( ・) l
 ヽ `-i               (   ヽ..   i
  ヽ` 、          /    ~  ~. ヽ   i
    i /         / (_______人  ヽ    i
.   _i i         i ,`ヽ      ヽノ"   l
 ("~i !         ` ヽ      ノ  l  i
/い.i .i           ヽ     ノ   l.  /
  いi ヽ、          ` ーー'  ノ /
    .i ヽ、`                      /
      ~` - 、_  、          ノ
           ~ニ=-~ニ=ー- . ,, -=ニ~


         この機を逃さんとばかりに、
        梁松は馬援の不行跡をでっちあげ、
        やる夫に報告したのである。

       やる夫の覚えがめでたい馬援を快く思っていなかった者たちが、
       この流れに便乗した。

781 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:39:04 ID:zcjCt3DA

          たとえば徴姉妹討伐の折、
         馬援は疫病にかかりにくくなり、
         邪心を抑えるという薬草の実を
         現地で採集し、服用していた。


             |   は    |         |  も  も   |  
__          .|   ふ   /   ,-::ミミミ::|  ぐ  ぐ   /  
    \        \     / /-:::`:::::ヽ        /  
     ヽ         `----'~~  /:::::::::/:::`-、__/   
  む   ヽ              /:::-//",u  ヾ:::::::::}     
  し    |              /ヾl-/、,-ー;-しヾ"::/ヾ::     
  ゃ   /                .{-、  ---、 ,  ""ア`l::/     
      /                 .|'6'〉 ( '6` , u  ' /:/      
     /                 ヽ |u ,、  u`  , ' '/ヽ      
`ー--'                  ,.--}〈_,; / -   // / ̄`ー-、  
                      /| ヽ .`='(    // /     >、
                     / |゚  ヽ ` `  /   /     / 
                   .,-/、 |  ./ >----'    /     /  
                 ,--、ヽ_ |  .|/|ミ|`|ー>、  /| 、   /    
                / \ヽ ヽ|   |ミ-'~/ヽ/ | l   /   __ 
               /    \ | |  〉ミ/~    ヽ  /  ,/'/ 
            _,-'~-ー、 _  `| |  |ミヽ      ヽ (  , /  
           /    `-、 _二--ヽ|  |ミミ|  ,`ー----- X-'~ ,--'
         /~           _.-|  .|ミミ|  .|      :(/ ̄~

791 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:39:33 ID:zcjCt3DA

     その薬草を移植するため、車に積んで持ち帰ったのだが、
     その事実がいつのまにか捻じ曲げられ……

                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩     馬援将軍は交趾でせしめた真珠やサイの皮を
                ヽ  〈      独り占めしたらしいよ!
                 ヽヽ_)

 
           という讒言になり……



         .|::::::/ ::////⌒⌒ i.:::::ノ
        .|:::::/         |::::|.
         |::/.  .\   /  |::|   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         .⊥|.-(=・).-.(・=)- |⊥   | 馬援将軍の実態です!
        l .!:;  ⌒´.し.`⌒  ;:|. l   | スッチーの制服を着たイメクラ嬢が語ってくれました!
         ゝ.ヘ         /ィ  _ノ
       __,. -‐ヘ  <ニ二ニ>  /─- __ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  _ -‐ ''"   / !\  ̄ /!\     ゙̄ー- 、
 ハ       /   |ヽ ̄ ̄//  ヽ        ハ


    他にも様々なでっちあげが、やる夫の元に報告され始めた。

811 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:40:09 ID:zcjCt3DA



 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ    どうも馬援は「誰からでも好かれる」というタイプではなかったようだ。
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l    
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!     尊敬されることも多かった反面、
 ik:l::::i:.|    | .l:::l     反感を持つ者も少なからずいた。
 `ー-、」    '  i_ノ
    | `ー  ̄ , '       死人に口なしというこの状況で、
  ,,rへ、_ ` 〔´        馬援に不利な情報ばかりが一方的に積み上げられた。
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

831 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:40:46 ID:zcjCt3DA

 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    馬援が、裏でそんなことを?
     /ノ   ヽ、_\   
   /( ○)}liil{(○)\    
  /    (__人__)   \ 
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
  \    |ェェェェ|     /


   これまで配下に対しての讒言を信じることはなかったやる夫。
 
  だが、やる夫自身も老い、冷静な判断力を失ったのか、




 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
    /: : :             \
  /: : : :            \       許せんおッ!
/: : : : : :               \
: : : : : : : :.._        _      \
: : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒`        |
: : : : ::;;(( ○ )::::ノヽ::::::( ○ ));;:::   |
: : : : : : ´"''",       "''"´       |
: : : : : : . . (  \j /  )/     /
\: : : : : : :.`∨トエエイ∨    /
/ヽ: : : : : : : :∧エエ∧ : : : : : イ\
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´        \
: : : : . : : . : : .                   \

  疑惑を真実と信じ、馬援の列侯の印綬を取り上げた。

871 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:42:29 ID:zcjCt3DA



             / `i .ノ
           _人_.ノ/  ./ヽ.      /ヽ.
         /    ll.   /.  ヽ__,./ _  ヽ、   . -、   ウーイ。
        /      |!、  ノ , ´      `゛   ヽ  (   )  
      /      ./ ヽ./ "  、_,..|    * ', ノ` ー ';  
  .  /      /i    { *  ヽ  lヽ、__.  j´     j
    !.      /  l.   '、       ヽj`ー、_ `ー、    /
    ヽ、   /     !    ヽ          `ー-'   Ο
      ` ー´      '、     

  



    


      ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
     イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    お、馬武、帰ってきたのかお。
         /  ノ   ^ヽ\      
       /  (●)   (●) \   
       | υ   (__人__)   l    
       \     ` ⌒´   /       

        馬武は馬援と共に武陵へ向かっており、
        結局、蛮族が降伏してきたので
        征伐軍は帰還していた。

881 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:42:49 ID:zcjCt3DA



                                            
           ,‐\             ,/  ゙l、          
          ,l゙  .゙'i、           ,,i´    ヽ          
          ,l゙    \        /      .゙l          
         ,l゙     \      .,,i´       │         
         ,l゙       `ヽ   ./            ゙l        
        ,l゙        ''''""゙゙゙^            ゙l        
        ,l゙                         ゙l          ウイイイイイイイイイ!
       /                          ゙l,、      
       ,l゙                           "''、、    
      ,/`                             \    
     ,/   , -‐/: : : : : ヽ、             ,ィ: : : : : :、ヽ    ヽ   
    /   く  l': :(●): |. \        / |: :(●):::l  >   ゙l  
    .l゙    \ ヽ,: :'''': :,リ,,,,,,/       /.,,,,,,,|: : :''''' : リ/    │  
    .|      ミ三二ニ二彡       ヾミミ三三ニ彡'        | 
    ゙l                、:::.::,                  |  
    │      |::.、                     ノ::|     ,i´  
    .ヽ     ',::::::‐---------------------‐::::::::,'     丿   
     ヽ、    ',:::::::::::::/⌒Y⌒Y''^Y'^Y ^Y'^Yヽ::::::::::/   /   
      \、    ',:::::::::::ヽ__ノ、_ノ、_,ノ、_ノ、_ノ、_ノノ:::::::::/   /    
        `ヽ、   ',::::::::::/^Y^ Y ^Y`Y''^Y^ヽ::::::::/          
          ゙''-、,、\:::ヽ,ノ、_,ノ、_,ノ、_ノヽ_ノ、_ノ::::/           
            `゙''ー\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/            
                 `゙゙゙゙゙"''''''''""゙゙`               
             (注:馬武)







 

 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    
     /ノ   ヽ、_\
   /( ○)}liil{(○)\     ぎゃあ! なんだお急に!
  /    (__人__)   \   
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
  |     |!!il|!|!l|     |
  |     |!!il|!|!l|     |
  \    |ェェェェ|     /

891 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:43:33 ID:zcjCt3DA



 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
    /:::::::::  u\
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__    何?真珠の件は事実無根だから
 /:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu   馬援の名誉を回復してほしい?
 |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | |   |
 \:::::::::   ` ⌒´   ,/_ |   |   沢山報告が来てるんだお
   ヽ           i    丿   信じられねーお!
  /(⌒)        / ̄ ̄´
 / /       /


    馬武をはじめ、馬援を擁護する意見を口にするものも
    いるにはいたが、やる夫は取り合わなかった。
   (なお、訳文によっては馬武も馬援を弾劾する側に立ったという解釈もある)




   異論は、梁松が作りあげたキャンペーンの流れに
   呑まれてしまったのだ。

901 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:44:08 ID:zcjCt3DA

    一方、馬援亡き後の一族。



       ,,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,
     /、 |l|l l|l| / ゙ヽ、_
    /  、ヾヾ川川 //  ヽ
   / ミン゙        ヾニ ヽ
   /;;::           :::;;;;  |     おーい山田君、やる夫陛下の
  /彡:           :ミニ l     座布団一枚取ってーー!
  | 彡,.三ニ=、  ,.=ニ三、 :ミ三 |
  ヽ /シ.-ー .;  :.. ー-,ッ ヾ ,.l
    i   ̄ _{  }__  ̄   Y l
    ヽ  ,.`-、_,-‐'ヽ、  / } 〉
    i`‐'/ ,=ニニ=、 ー  i_/
     i i <‐l‐l‐l‐l‐> ;  |
     ヽヽ `ニニニ' /  /
      ヾ、_`  ´ ノ_,/

       馬援の親族A


 


    ∧  ∧
   / ヽ‐‐ ヽ
  彡      ヽ
  彡   ●  ●   何ふざけてるウマ──!!
  彡  (      l
 彡   ヽ     |   わが一族への風当たりは強くなる一方ウマーーー!
 彡    ヽ    l
 / `     ( o o)\
/ __    /´>  )
(___|_(   /<ヽ/
 |       /  ´
 |  /\ \
 | /    )  )
  ヒl    (  \
       \二)

   馬援の親族B

911 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:44:40 ID:zcjCt3DA

       ,,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,
     /、 |l|l l|l| / ゙ヽ、_
    /  、ヾヾ川川 //  ヽ
   / ミン゙        ヾニ ヽ      たしかに。
   /;;::       U   :::;;;;  |    
  /彡:           :ミニ l      これは後を継ぐものがしっかりして
  | 彡,.三ニ=、  ,.=ニ三、 :ミ三 |     馬援様の濡れ衣を晴らしてあげないとねえ。
  ヽ /シ.-ー .;  :.. ー-,ッ ヾ ,.l
    i   ̄ _{  }__  ̄   Y l
    ヽ  ,.`-、_,-‐'ヽ、  / } 〉
    i`‐'/ ,=ニニ=、 ー  i_/
     i i <‐l‐l‐l‐l‐> ;  |
     ヽヽ `ニニニ' /  /
      ヾ、_`  ´ ノ_,/



   ∧  ∧
  / ヽ‐‐ ヽ
 彡      ヽ
彡   ●  ●     それが最悪ウマー。
彡  (      l
彡   ヽ     |    馬援様に続いて、
彡  U ヽ    l    跡継ぎ候補だった馬客卿様もお亡くなりになられたウマー
/ `     ( o o)\
 __    /´>  )
___|_(   /<ヽ/
|       /  ´
|  /\ \
| /    )  )
ヒl    (  \
      \二)

931 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:45:57 ID:zcjCt3DA

       ,,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,
     /、 |l|l l|l| / ゙ヽ、_
    /  、ヾヾ川川 //  ヽ
   / ミン゙        ヾニ ヽ      おいおい最悪じゃないか。
   /;;::       U   :::;;;;  |    
  /彡:           :ミニ l      では現在の本家は
  | 彡,.三ニ=、  ,.=ニ三、 :ミ三 |      どうなっているんだい?
  ヽ /シ.-ー .;  :.. ー-,ッ ヾ ,.l      馬援様の奥方が切り盛りしておられるのか?
    i   ̄ _{  }__  ̄   Y l
    ヽ  ,.`-、_,-‐'ヽ、  / } 〉
    i`‐'/ ,=ニニ=、 ー  i_/
     i i <‐l‐l‐l‐l‐> ;  |
     ヽヽ `ニニニ' /  /
      ヾ、_`  ´ ノ_,/




   ∧  ∧
  / ヽ‐‐ ヽ
 彡      ヽ   それが、不幸が続いたショックで
彡   ー  ー     
彡  (      l    奥方も精神を病まれてしまい……
彡   ヽ     |    
彡  U ヽ    l    今は末の女の子が一家を切り盛りしてるそうウマーーー。

951 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:47:36 ID:zcjCt3DA

     < ̄                   \
       >''"′      /仏ハ        l   ヽ
       ′  /        /   |     |
       |   l   l  l |    |  j!     |     |
       |   |   |  l 「 ̄` | /|    |     |     みんなー!
            | ィ大  |∨  ,.__ Ⅳハ   |   ! l
.      /   j|  | _\j  〃⌒ヾ |   ト、|/     こういうときだからこそ
     /  /∧ 〃^         |   | }l/   
.     厶イ  | V   ′   __ U   |   / ノ厶イ/    明るく行こうねー!
           |  }    r    }    |   /  / <
           l 人    ヽ  ノ     八 /: : : : : >
              ト  _     _ <|/ : : : : : : /
           \ |: : .:lノTチー'´  ヽ-- 、 __<_
            \|__,.∠ ノ夲、__/        ヽ
            /  / 人 \         ′  |
.            /i   〈__/}| ト __〉       /    |
           |¦/  / // ∧ |        /    八
           ⊥j/  〈_// / lノ / ̄ ̄ }  { /     }
            〈 /     / /   /    /    V/    〈
            ∨   / /   {    /  \ }      、
          {   { {    ヽ_/     人      \
                     ..,,_
           馬援の末娘。諱は伝わっていない。
        
           このとき、若干十歳だったが、
           家事を取り仕切っていたという。

961 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:48:19 ID:zcjCt3DA


       ,,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,
     /、 |l|l l|l| / ゙ヽ、_
    /  、ヾヾ川川 //  ヽ
   / ミン゙        ヾニ ヽ     健気なものだねえ。
   /;;::       U   :::;;;;  |    
  /彡:           :ミニ l     なんとか父上の汚名を
  | 彡,.三ニ=、  ,.=ニ三、 :ミ三 |     晴らして差し上げたいじゃないか。
  ヽ /シ.-ー .;  :.. ー-,ッ ヾ ,.l     
    i   ̄ _{  }__  ̄   Y l
    ヽ  ,.`-、_,-‐'ヽ、  / } 〉
    i`‐'/ ,=ニニ=、 ー  i_/
     i i <‐l‐l‐l‐l‐> ;  |
     ヽヽ `ニニニ' /  /
      ヾ、_`  ´ ノ_,/



                      ______
                  ,.ィ'´ ̄    `ヽ
                ,ィ´  _,........_     `!
                  i´   i´   ``ー‐-、ヽ    (そういえば生前、
                   l    l         !. l    馬援様はこうおっしゃっていた……)
               l  ノ  _,,,,,,,_   _,,,_l l
               ト、 l -'´_,...._   i'_,.._ l!
                   l `!   ー , i i 、ー- l
                 l (  ー、 ,ィ !、__, i、 ,!
                ヽ、、 ヽ  、 ,  'l
                ,.ィi ヽ  '--‐‐‐' ノ
         _,....、___,...--'´ ヽ `ー、 ´ ` ,ィ´ヽ_
       ,ィ'´         ヽ  `ー ‐ /    `ー-、_
      ,ィ            ヽ    /        `ー、_

1031 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:50:19 ID:zcjCt3DA








                   ,,、、- ──‐-、__
                ,.'".:;:;:;;;;:三ミミシ;:;:;;;;;;`ヽ
               ,..:.:.::::::;:;:;;;ヾミミシ三二ヽ.::;:;ヽ
            ,〃彡.:.:.:. :;:;:;:;;;ミV三三ミミ:;;;;;;;;;;;;|      わが親族の中には、
            彡彡rr‐ァ'''""゙゙´  ̄``ヾミミミ;:;;;;;l      男伊達を気取り、
             彡イ l! リ          iミミ.:.::;:;:;!      侠客の類と親密に交際している
                ハl´ ̄`` "´  ̄``   `ヾ.:.:;;;⊥     者もいるようだ。
             〈z==、 ヾニニニ=ュ、    `゙゙い1    
                ゙,r‐rテ 〈 ニrテュ .::::.:.:.   リ,!     私自身もどちらかといえばそういう人間だが……
                 l  ,′  ´ ̄       、_ノ     次代の者たちは、そうした生き方を選んで欲しくはない。
               ', ,′ _             i |     
                |. L __ )          /  ハ
               l  、_ ___,,     /  /.:::::ト、、、,,_
                \  ー‐    /  /.:::::::::|::::::::.:.:.
                ,.:个、     /   /.:.::::::::::|:::::::::::::
          , .-‐''"´:/.:.::::::1ー‐‐'゙´   /.:.:.:::::::::::|:::::::::::::
          ,.イ.:.:.:::::::::::::/.:.:::::::::l  ハ   〃.:::::::::::::::::|:::::::::::::
        /.:/.:.:::::::::::::/.:.::::::::::::| / ∧  //.::.\.:::::/.::::::::::::::
       ./.:/.:.::::::::::::::::>.::.:::::::::::!/L_/  V /.:.::::::::::`く.:::::::::::::::::::
      ノ.:/.:.::::::::::::::::::l:::::::::::::::::| / !   /.:.:::::::::::::::/.:::::::::::::::::::
     「.::/.:.::::::::::.::::::::::|::::::::::::::::|/  |  ,/.:.:.:::::::::::::/.::::::::::::::::::::::



     ,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.
   ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三三ミ;;;;;;;;;;,   大侠客にあこがれ、
  /;;;;;;;;;ミ-三三三ミ/ミミ;    その生き方を真似てみても、
 彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ,,,,ミミ;;;;;    ものにならなければ
ヾ:{"`/~_/"~    ");;;;;;;;;    ただの犯罪者で終わってしまう。
 ヾ{,---、 _ __, --  ./;;;;;;;;
  }_____,,_ <-、,,,---、 `-;;;/   
  `l -ニエ) < 'ニエ>    /    だが地味ではあっても謹厳実直な生き方で
   .|  ' {        ヽニ    尊敬されている人物を見習えば……
   .|   { -、      .l |    見習いきれなくても、
   |  、`ニ'_     /|    そこそこ間違いのない人生を送れるはずだ。
   ヽ .ニニ `    /人
    ヽ       ///
     ヽ__,..-=~"~/: :
__,.-ー//`,=、'~"  /: : :
: : : :/; // 彡ヽ  /: : : : :

1041 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:51:05 ID:zcjCt3DA


                              
         _,,,ィー=ニ=ュ,,,,、,           
       ,.-彡三三三彡三三ミンィ.          天下は次第に定まり、
     /彡彡三三三彡三ミ;i彡ミ、        陛下は武の力を遠ざける意図を持っておられる。
     /彡彡彡三ミ 彡彡三ミシミミミト      
   .〈彡彡彡⌒ーァ/ _,ィ彡⌒ヾミiリ         現在、諸王・諸侯の中には
     V彡く  ー=― ''"     {ミl         侠客の類を大勢抱えている方々も
     V彡}  /´⌒ー---       V__        いらっしゃるが……
    r-V´  ,.r-===='  ヾ=⌒  |k }      
    {ノハ    <二9シ i゙/ニ9`  .|ノノ       いずれ、彼らは災いの種と見なされ、
    ヽ. ハ         ',     |/         駆逐される運命にあるだろう。
      \!       ,.- ヽ    l
   _/二L___     ヽ____ノ    ハー、__
 /: : r':| r' ̄二ユ --、__.    ./ : ',: :: :: :\__
 : : : : | .| | /  ) `)  ^    ./| : :.ヘ: :: :: :: :: :: :\__
 : : : : |.ノ. ノ /  ⌒ヽ_   /. |: : : :ヘ: :: :: : : : : : : : .ハ
 : :: :: :\         ヽ- ´   .|: :、 : : \: :: :: : .i i: :/: ::ヘ
 : :: :: : l: `ー┬-、      ト、.  /: :: :\/: : : : {. レ /: :: : ヘ
  : : ┐|: :: :: :: :\)  7 ./iii入/|: :: :: :: :\: :: :: :V /: :: :: :: :}
 : : イ .|__/ ,へ/⌒\ ./iiii〈   /! : : : : : ::/: :: :: : V: :: :,イ: : :!
 イノ : : / /: :: :\_  ̄\ii}  |: :: :: :: :/----: : .| /ノ: :: :|





  . /;彡;;;;三ミ;ヽミ 
  ..{彡;;;;彡ミミミ;l彡ミ    人の悪口を言わず、
  ヽ;;;;;;| __ノ_/"""";;;}   謙譲の姿勢を守る。
  (`-" .____`ー_ニ/、   
  ヽJ, ' '=ュヽ〈ュ-|l/   私には難しかったが、
   `l    、. | /    我が一族には
    |.|   └、.j ./     そうした態度を選んでもらいたい。
  /、ヽ_ ^`三' /   
  : : ヽ\、____/

1051 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:51:27 ID:zcjCt3DA

                      ______
                  ,.ィ'´ ̄    `ヽ
                ,ィ´  _,........_     `!     実るほど、頭を垂れる
                  i´   i´   ``ー‐-、ヽ    稲穂かな、ってね。
                   l    l         !. l   
               l  ノ  _,,,,,,,_   _,,,_l l    馬援様は、
               ト、 l -'´_,...._   i'_,.._ l!    我らの選ぶべき道を
                   l `!   ー , i i 、ー- l    きちんと示してくれてたじゃないの。
                 l (  ー、 ,ィ !、__, i、 ,!
                ヽ、、 ヽ  、 ,  'l
                ,.ィi ヽ  '--‐‐‐' ノ
         _,....、___,...--'´ ヽ `ー、 ´ ` ,ィ´ヽ_
       ,ィ'´         ヽ  `ー ‐ /    `ー-、_
      ,ィ            ヽ    /        `ー、_
      l              ヽ   /   ___________     ヽ
       l               ヽ_/.-‐''´       ``ー-、_ ヽ
      ,!              _,ィ´              `ー、ヽ
      /                   \                 ヾ、
    l                \                  ヽ
    l                      \                ヽ
    /                     \,.ィ i i l l , , ,         ヽ
   ,!     `ー‐‐‐‐----、___________________,--‐‐-、__-=         l
   ,!                  ,!        `ー-ニつ__,......--‐‐''"l´
  ,!                    /            `)        l
  ,!                 /____,..........、_    __ノ`´        l
 ,!                /        `ー-―'´           l

1081 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:52:30 ID:zcjCt3DA


          一族は、馬援の亡骸を故郷の墓地に送らず、
          洛陽で仮の埋葬を行った(罪人として正式な埋葬を憚ったため)
     

        そして一族の主だった者で身を縄でくくり合い、

        宮門に出向いた。

           ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
            ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
            ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
           弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
         弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
             il_,└───────┘ ,  i!
             | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
           || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
           l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
 | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i
 ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
 ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
 ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l
 ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
 ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
`、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l
| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_
''- .._   ~""''' ‐- ...,,__             _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐'

1101 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:53:04 ID:zcjCt3DA

             .,  -  ´ \
           r ´、        `ー―、
       .   /- - `_|、 /|   //i ,  ヽ     父に罪があるなら 
          { | 、__/i`} iヽ イ/─イ_ , 入    私たちも同罪です。
          | i  |i.コメ-. }ll./H─.T| / ―/      
          レ{   |{::|i:::}`i ./ イ::T:T|イ  /     罰していただきたい!
          { .」 .|{:::::ソ i/  {:::!:}/i i /、
       .   i 、{ | `´     `´u } リ./
        <  ヽ |ヽ、  _   ノイ./|´
         > _Y. r`- ̄< ´  i/、>
          ̄  レ 人 ノi::i | `ヽ/ |_.>
            /´  >::T::リ \ `i
        三三三三三三三三三三三
       .三三三三三三三三三三三三






   ∧  ∧
  / ヽ‐‐ ヽ  
 彡      ヽ    (緊縛少女ハアハア)
彡   ●  ●     
彡  (      l    我ら、邪悪な心を抱いたことなど
彡   ヽ     |    一度もありませんウマーーー!
彡  U ヽ    l    でも死刑になれというならなりますウマー!
/ `     ( o o)\
 __    /´>  )
三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三

1131 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:54:37 ID:zcjCt3DA

 
   やる夫はこの態度に動かされ、
   梁松の告発文を
   馬援の一族に見せた。



     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ     縛られてる娘の
      /ノ  \   u. \        画像ファイルよこせ。
    / (●)  (●)    \
    |   (__人__)    u.   |
     \ u.` ⌒´      /

1171 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:55:18 ID:zcjCt3DA
                      ______
                  ,.ィ'´ ̄    `ヽ
                ,ィ´  _,........_     `!     こいつは根も葉もないでっちあげですな。
                  i´   i´   ``ー‐-、ヽ    
                   l    l         !. l     山田くーん、奥さんとスワッピングさせて!
               l  ノ  _,,,,,,,_   _,,,_l l    
               ト、 l -'´_,...._   i'_,.._ l!    
                   l `!   ー , i i 、ー- l    
                 l (  ー、 ,ィ !、__, i、 ,!
                ヽ、、 ヽ  、 ,  'l
                ,.ィi ヽ  '--‐‐‐' ノ
         _,....、___,...--'´ ヽ `ー、 ´ ` ,ィ´ヽ_
       ,ィ'´         ヽ  `ー ‐ /    `ー-、_
      ,ィ            ヽ    /        `ー、_
      l              ヽ   /   ___________     ヽ


      馬援の一族は思いを切々と連ねた上奏文を六回も提出し、
      冤罪を訴えた。
      

      また馬援に心酔していた官吏たちからも無罪を訴える
      上奏文が届けられたため……



         /:::::::ヽ /
__   _,-/:::::::::::Y    
|:ヽ二=--:::::,-ー----、_
|:::::,--' ̄ヽ ̄           
|::-~~     ヽ        
ヽ        .|        /   
. ヽ  _,..---ー' ̄ヾl、::::::::::::...
 ヽ/:::(        " ` `ヾヾ:     それいじょういけない。
  }::::::::::〉  __,,,_   ___ ヽ
/~-、::::/_____' _____  /___`_
ヾ/;>~`ー-、_f/-'エp`l)=/'l. pヽ
ヽ〈(.     ヽヽ、___// .|、二_//
 ヽへ.     `ー--" 〈---/~
  `-,、  U    、__  〉 ./
    |ヽ      ,...__二  /
    |ヽ     ./==、-l /
   ,-| \    ~ー---' /
  /ヾ、  丶   ~~~` ./
 _/  \  ~ヽ___,-/、
/ |\  ~\__   ノ  |/ヽ_
  |  \   __>-ー'~~ ヽヽ`-、

1221 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:56:20 ID:zcjCt3DA

 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二イ     やる夫が間違ってたかもわからんお。
  /         \   
/ U  _ノ    ヽ_  \         
|     (一)|lil|(ー)  |    
/     ∩ノ ⊃_) /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /
 
  
    やる夫は反省し、馬援を正式に埋葬させるよう一族に促した。



    ただし完全に馬援の名誉が回復されたわけでもなかったらしい。
 
    その爵位は没収されたままで、
    また弾劾を行った梁松も、封禅の儀式の準備に関わるなど、
    依然、高位にありつづけたからである。


           , -‐- 、  _    
         _ ノ. : : : : .`´ : : .`ー 、
         /. : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ     チッ、馬援の一族までは手が回らなかったか。
       l : : : : : : : : : ,. ──‐ 、: : : .L._
      ノ: : : : : : : 厂        ̄ヽ : :〉
      l : : : : : : ノ              ∨
      | : : : :〈`´      \  l    |
     /ハヽ: :ノ       ー=ヘノ 、_,.- 、l
      !ヽヘ V         _/  、`¨ 〈 \
     \ヾ         / ` ` ' ヘ.  l /  ̄\
       〉|       /(__, ==彳  |ヘし' 厂  ̄⌒ヽ
      /;│     八 ` ̄ ̄ ̄´ |  |ヘヘ | 厂/ ノl
   /|  | ヽ                 ノ   ,ヘヘヘ し' | 厂 |
  厂| ヽ ト、 \             ,__ノ VVV 丿し'   |
/  l  ヽ|  \ 丶、____ /ノ丿\_/       人
   │   |   ヽ二二二二二二 イ |  |   \___/ ヘ
   ││ │                 l  |  |    ヽ __ノ  \
   ││ │                 l  |  |     \
          , -=ニ=-ー=ニ~~ヽ__

1241 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:57:55 ID:zcjCt3DA


   だが、馬氏もまた、没落したまま終わったわけではない。
  数年後のこと。

       ,,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,
     /、 |l|l l|l| / ゙ヽ、_
    /  、ヾヾ川川 //  ヽ    えー、皇族の男子とかけまして、
   / ミン゙        ヾニ ヽ     
   /;;::           :::;;;;  |    
  /彡:           :ミニ l     美術学校のカリキュラムと解きます。
  | 彡,.三ニ=、  ,.=ニ三、 :ミ三 |     
  ヽ /シ.-ー .;  :.. ー-,ッ ヾ ,.l     その心は?
    i   ̄ _{  }__  ̄   Y l
    ヽ  ,.`-、_,-‐'ヽ、  / } 〉
    i`‐'/ ,=ニニ=、 ー  i_/
     i i <‐l‐l‐l‐l‐> ;  |
     ヽヽ `ニニニ' /  /
      ヾ、_`  ´ ノ_,/

1271 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 15:59:14 ID:zcjCt3DA




                      ______
                  ,.ィ'´ ̄    `ヽ
                ,ィ´  _,........_     `!     どちらも 射精(写生)を
                  i´   i´   ``ー‐-、ヽ    いっぱいした方がいいってね!
                   l    l         !. l   
               l  ノ  _,,,,,,,_   _,,,_l l    つーわけで ウチの一族の娘、
               ト、 l -'´_,...._   i'_,.._ l!    
                   l `!   ー , i i 、ー- l     皇太子殿下の妃にいかかです?
                 l (  ー、 ,ィ !、__, i、 ,!
                ヽ、、 ヽ  、 ,  'l
                ,.ィi ヽ  '--‐‐‐' ノ
         _,....、___,...--'´ ヽ `ー、 ´ ` ,ィ´ヽ_
       ,ィ'´         ヽ  `ー ‐ /    `ー-、_
      ,ィ            ヽ    /        `ー、_
      l              ヽ   /   ___________     ヽ
       l               ヽ_/.-‐''´       ``ー-、_ ヽ
      ,!              _,ィ´              `ー、ヽ
      /                   \                 ヾ、
    l                \                  ヽ
    l                      \                ヽ







      .,  -  ´ \
    r ´、        `ー―、
.   /- - `_|、 /|   //i ,  ヽ
   { | 、__/i`} iヽ イ/─イ_ , 入   (最低だ……)
   | i  |i.コメ-. }ll./H─.T| / ―/
   レ{   |{::|i:::}`i ./ イ::T:T|イ  /   (しかも大して上手くない)
   { .」 .|{:::::ソ i/  {:::!:}/i i /、
.   i 、{ | `´     `´u } リ./
 <  ヽ |ヽ、  _   ノイ./|´
  > _Y. r`- ̄< ´  i/、>
   ̄  レ 人 ノi::i | `ヽ/ |_.>
     /´  >::T::リ \ `i
.    /   フ::介T-ー,ニ、>
   /    ` / ヽ ヽiっ

1301 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:00:20 ID:zcjCt3DA

   一族の運動もあって、
   馬援の末娘は十三歳で皇太子・劉荘の妃の一人として迎えられる。


  
   

              ´:::::::::::::::::::::::::::::::\
                ::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::   
            |    ≫'"´  \ヽ-、〉:|   ややうけ。
            |/\/ ̄     --Ⅵー|  
            |:::::l ::|/_ ̄`  ´ ̄ |:::|::|  
            |:::::|:::斤::::卞   'T::::カ|:::|::|
            |::'^|:::| ヒcソ    ヒrリ ::::i):|
            |::ゝi: i│       /:::i:::|
            | :::::i:::::ト   -  イ:::::i::::|  
            |:::::::i:::::|::::/`L._爪::::/::::/::::|  
             | ::::::|:::::iヘ/{_}\/'7:::/、:::|  
              |:::/|:::::|/ /「ト、 Ⅵ:::i ハ::|  
               |::|丶|:::::|/| |。| |∨|:::|/ l |

1321 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:00:54 ID:zcjCt3DA




              _,. -‐ ''"´ ̄ ̄ ̄ ̄\_
                /:.  ...:.:.:  ..:.:.:.-‐ '''"´ ̄`¨¬- 、
             /;:' ..:::::::::..:::;:::'             `ヽ,
              ,':;' ...:::::::::::::;イ:.  .....::-ァ‐-、:::::/::.     .,:'
            i';' .:::::::::::::;:':/:. ..:::::::/.::::::::;Χ':;:'::  ...:.:,:ィ
              i,'..:::::::::::::';;;;l .::::::::/_,;;;;__'´ /:':::..:.:.:.:./〈、
           i!.::::::::::/^ヾl .::::::://´ '゙ ,ハ /':::::.:.:.>'゙;';';',. ヾ:、
     ト 、   | .:::::::〈 へ|:::∠ イ i} __/ }'::::. / ,ミ!;';' ;';' /
      ゙、 `丶、_| .:::::::::゙! く, | ::::::!  \〈.  /::/,ィ. /;'/;';',';';' /
      `、:::... ..`:::::;:;:;:\__!.::::l         '"  |ソr';'/;';'イ;';';/
        _ゝ::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;| :l ::!.     i     )〈/';/,';';/
    <. .:.:.::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i′ :l l\     \__   ノ'" ,/;:'
      `丶、:;:;:;:;:;:;:;:;/ ̄ ゙̄lト、l\     ,. ィ"  /'′
        ∠-‐ァ' /_,,......_  \、`ー;:< ヾ|
          ,r''"´ : -: :、: : i : : ノ!゙>;';';';';';\
         /     . : : : ', i /V゙/\;';';'「` `
       /        . : : :,:|{ ヽ\`i.`'ヾ
      /      : : . : : : : /i!  ∨ー-、
     ,':.       :. . ; : : / i!;;;:  ゙、;:;., \
    i'::::.         / / i!;;;;;;  ,〉;:;:; ノ

        娘は劉荘にも姑の陰麗華にも気に入られ、
        劉荘が二代皇帝として即位した後、
        皇后に立てられる。

        彼女こそが陰麗華と並んで後漢時代の賢夫人として名高い、
        馬皇后である。




               ┏/ >>>>ゝヽ ∧  ∧ 从〈〈〈〈 ヽ.━┓。
  ┏┓  ┏━━┓  < ゝ{  ⊂>’ / ヽ‐‐ ヽ 〈⊃  }..ゝゝ'┃.     ┏┓┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃   ∇ |   |  彡      ヽ |   | .〆!.┃  /  ┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━ ┠|   |  彡   ●  ● !    !'´;  ┨゚━━┓┃┃┃┃┃┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┃。冫▽ヽ   \彡   (       l |   /  ▽┃< ゚ ┃┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ ┃  \  彡   ヽ      |  / て  く、 ━━┛┗┛┗┛┗┛
  ┃┃      ┃┃     ┠─ムヽ        ヽ    l /.┼ ァ Ζ┨....ミo'’`┏┓┏┓┏┓
  ┗┛      ┗┛  。、゚`。、   iヽ     ( o o)/ 、'’ × 个o    ┗┛┗┛┗┛
              ○  .┃    `、,~´+√.▽   ',!ヽ.◇  ..; o┃
             .     ┗〆━┷ Z,.' /┷━.''o..ヾo┷+\.━┛,゛;

1351 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:01:55 ID:zcjCt3DA



 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ   なお、以前に 班昭を「中国史上初の女性歴史家」と
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l   紹介したが……
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   
 ik:l::::i:.|    | .l:::l    この馬皇后、劉荘が皇帝となった時期の重大事をまとめた
 `ー-、」    '  i_ノ    『明帝起居注』を記したとされており、
    | `ー  ̄ , '      執筆時期によっては彼女こそが「中国史上初の女性歴史家」ということになる。
  ,,rへ、_ ` 〔´       (ただし『明帝起居注』は散逸)
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

1371 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:04:39 ID:zcjCt3DA


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


               <臨時ニュース>




       __________
    r´ ´\                \
    (    \                \
     \     \              \
      \     \  山岡×富井     \
        \     \                 \
          \    \                 \
          \    \_________\
                \   r´=========r´
                 \ 《 三三三三三三三三三=
                ヽゝ==========ゝ

1411 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:05:28 ID:zcjCt3DA

    _ □□    _      ___、、、
  //_   [][]//   ,,-―''':::::::::::::::ヽヾヽ':::::/、  誰  作   こ
//  \\  //  /::::::::::::::::::::::::::::::i l | l i:::::::ミ  だ   っ   の
 ̄      ̄   ̄/ /:::::::::,,,-‐,/i/`''' ̄ ̄ ̄ `i::;|  あ  た   同
―`―--^--、__   /:::::::::=ソ   / ヽ、 /   ,,|/   っ  の  人
/f ),fヽ,-、     ノ  | 三 i <ニ`-, ノ /、-ニニ' 」') !! は  
  i'/ /^~i f-iノ   |三 彡 t ̄ 。` ソ ハ_゙'、 ̄。,フ | )         を
,,,     l'ノ j    ノ::i⌒ヽ;;|   ̄ ̄ / _ヽ、 ̄  ゙i )
  ` '' -  /    ノ::| ヽミ   `_,(_  i\_  `i ヽ、 ∧ ∧ ∧ ∧
     ///  |:::| ( ミ   / __ニ'__`i |  Y  Y Y Y Y
   ,-"        ,|:::ヽ  ミ   /-───―-`l  |  //     |
   |  //    l::::::::l\    ||||||||||||||||||||||/  |     // |
  /     ____.|:::::::|    、  `ー-―――┴ /    __,,..-'|
 /゙ー、,-―'''XXXX `''l::,/|    ー- 、__ ̄_,,-"、_,-''XXXXX |
/XX/ XXXXXXXXXX| |         _,  /ノXXXXXXXXXX|


        建武二十六年(西暦五十年)

      対朱鮪の洛陽攻城戦・対 訒奉戦などで活躍した

      合肥侯の堅鐔氏・死亡。

      二十八将の二十二位に列せられる。

     ご冥福をお祈りします。
     

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

1451 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:06:32 ID:zcjCt3DA
   

       同じ頃。



      建武二十五年(西暦四十九年)



          > -:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ /:.:.:|
          >:.-:.-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´:.:./
        r‐ ':.´:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:|:::ヾ:.:./::|:.:.:.:.:.:.:/
      /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| ̄`''- 、;i:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ヽ
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.|      |∧:.:.:.:.:|:.:.:.:.:}  ついに、お迎えが来たか……
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::V:.:.:./ -V:|_    //:::.:.:.:.:.:K:.:.:.:|
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠V:./={´rvミ、=、_,, ,/ |:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.|
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´\-;/ ̄ V ̄ | |イ≧ミ=、/   |:.:.:/:.:.:<´ヾ|
  ` '' 'ー -ァ:.:.:/:::r::j::./:::::::.    | | 辷り` |}_ r-Vソ:.:∧}
      /:.:.:.:ヽ::::::::::i:::::::::::    ヽ廴_  <テ=/rァヾ:∧:.|
      フ/:.:.:.:.:.\::::::::::::::::      ̄ヾ=ノ  <-ン /:| .V
      ´''- 、:.:.:.:./::::::::::::::::          /=テヾ|
          ヾ/:::::::\::::::..     ー -    /
           /:::::::::::::::::::::::::...     -  ./
      /\./::::::::::::::::::::::\:::::::::...    /
     /   ∧:::::::::::::::   /` 'ー - ' ´
   ノ |      }ヽ::::    /_
 ̄ ̄  .|       \   { ヽ
     .|      / ` ー='´  \

1461 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:07:05 ID:zcjCt3DA



     |┃
     |┃    ガラッ                ゞ丕ン-  _
     |┃三              ,   ´/ / ̄ ヽ \ `  、
     |┃              / / /  ′    '  ヽ ヽ \ __       ダンナ様
     |┃             /イ ′ i  |      |  l  i  K<\
     |┃三           厶| |  |   |    |  |  |  | \j:      お久しぶりい!
     |┃三          //レノ |  ',   !      !  /  /| /  |l\丶
     |┃          // |:| | ヽ   \ \   /l ,厶イ 厂イ   ||i:| ヽ\
     |┃          |:|| ヘ \ L ⊥\ ヽ ′'´才 Tマリ   ,' |:|   \>
     |┃          |:||   ヽ ヘl斗 ┬        ̄` //  / |\
     |┃三         |:|ヘ   ∨ー┴ '´    i      / /  |ヽく
     |┃          |:| \   \           _,.  / ハ   |  \      /
     |┃    、   / `   | \   \     ー ニ´     , ′|  |     \  //
     |┃三   :.\/ \    l  ` ー一        /  |  l         >' / //
     |┃三     \ ヾ\  |    |  `   .,_  _ /|   l   ,′    / // ∠
     |┃    ―-、 \_〉:.:>ヘ    l     〉'´::.::.::.:`:.|    l  /     /    / ̄
     |┃    :::::::::::\ //::.:ヽ    l、__/::.::.::∧::.::.ヘ、 / /   /  _ -―::::::::
     |┃    :::::::::::::://::.::.::.::.::.\  ∨::/>|::.::.:/  ',::.::.:/>//_∠ ―<::::::::::::::::::::::::::
     |┃三   :::> ' ∠::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\ \\\/   !::.:/>/ヘ〉,::.::.::.::.::.::.:\\::::::::::::::::::::
     |┃    ::|┌―――- 、\::.::.::./::.:>、 \__ __└'/   {|::.::.l::.::.::.::.::.::ヽ ヽ:::::::::::::::
     |┃    |l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./::.:〈 ̄Lト \| ├/ ̄l_,.、 {|::.::.|l::.::.::.::.::.::.::丶...ー 、:::::
     |┃三   ∧ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./::.::〔 \ |  ィr乞ヘ.  ′ムヘ!::.:|l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:>\
     |┃三    ヘ \::.::.::.::.::.::.::.:/::.::.::.:冫   〃 弋乏ゾヾ イ:.:.:.く::.::|l::.::.::.::.::.:/, -―¬ /




 i: : : : : : : :',    \: : : : : : : : ヾ: :\'´\:\\,ヘ: \: : :r-、\: : : \
. ,':ハ: : : : : : :',     \\: :\: : :\: :\r''ィ==..、 ̄ヾ\:ヽ `i: \: l ̄   劉元。
/:/ l: : : : : : : :',   __ \\: :ヽ>、:ゝ/ llっ::::芯}  ll iー`.|:\::\
:/ .|: ハ: : : : : ::',ィ''´  _ミヽ \:ヽ  メ  ゞミ=歹  .ll l } l: /:>- '   やっぱり君が
  .|::i .',: : : : : : ',   ィ彳=ミ ヽイ  ̄ ヾ    ̄    ノ |  ./i: l\i
   |:| ',: : : : : トゝ/ {il::::::と、  ',      \___/  |、_/:/:/>     迎えに来てくれたんだね。
   |:|  ',: :ハ: : :ト、  ヘミ=夕   i             il: : /:/
   |i   ',;i ヾ: i ヘ    ̄   /  `    _        ∧从/        
   i    ';  从\__ _ィ'´    _ ィ''´ /.       / i/    ,- ─ '
          `,_ \        `-          /  ト- - -/
            ̄ ヽ.>、             /   ヽr=''´ ̄
               ',ハ>-  _       /     /
                 ヽ:ハ  ヽ`  ー        /     / ̄
                  r=-、 >、  _ _ ,,    ./    /  ̄
              __/    _ヽ_       ./   /   _
           /             \   /      / ..ー

1471 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:07:29 ID:zcjCt3DA


             ,. -ー' 二二二 ー- 、
            //: ̄__:::::::::::::::: ̄`:::ヽ
.         /〃'::::::/´ノ〉):_ノ_ノ::::::::::::::::::\
         //´::::::__,ィ:ゝ-':__,:::-──- 、::::::::::ヽ      娘たちも待ってるわあ。
         /゙::::::::::/ ̄ ̄\ ヽ\  ヽ \::::::::ハ__
         !:::::::/ヽ      ヽ ', ヽ  \ ヽ>,仁   私がいなくて寂しかったあ?
      _ |::::ハ  ',       l }   ! !  ',<ノ||\
      《ニハ_ゞ、 \ \    ! ||  | |__ || l | \>
       ソ|| \\ \ \   | .从,ィ匕Lィ|| | | 〈´
.        | ', \\,.>一ゝ, |/ /,ィチzノノ | | l  |ヾ
        ハ \ \ィチ乏ラミヾ'   ` ̄ / //   l ',)    , --─'::´
 ̄:::`ヽ、  〈/|:} ヽ,\ \ ̄   、     / // /  l ヽ  /::::/::: ̄
/:::;:ィ:::::\ //|  |\\ `ゝ    -= '  /!// /   !   ∨:::::::::':──-:::、
:::/:::::ハ::::∨ム'〉 「`::ゝ,\_个 ーtヽ_ /─ヘ,ィ' l   |l  /::::__::::\::: ̄`ヽ
::::::://__;/:::::|  |::::::::::ヘ   !:::::| |::::ハ;:::::_::_:::ヽl   l| 〈::::::::::\:::::\::::ヽ
:/;::///::::::::::: ! / :::::::::::::} |:::::::l! !/  ∨ } /::::/ / ハ`ゞ 、::::\\:::::ヾ
  ∨/!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ーく 〈_」:::/ / /::::ヽ:::ヽ\:::ヽ \
  //|:::::::::::::::レ ::::::::::::::::::| |::_〉 }  ─ー、ヾ才/} /:::::::::::\:\\〉\
///ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ヘ!   ̄\ヽ)=::、/ /::::::::::::::::::::::::::\
/// 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ `入_  ゝ}_ソ/`´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
// / |::::::::::::::::::::::::::::::::::::(\__  ̄Z_r、_「| ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト
/ /   /ヽ;__::::::::::/:::::::::::::::〔 ゝ,>、  _,ィ'7´}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ
///   /  | |  ̄`斗、:::::::::::::::\r 、  Y  厶ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ   )

1491 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:07:58 ID:zcjCt3DA




  / /.:/.:   i.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:/ l.:.:.:.:.:.:``´.:.:.:.:.:.: |.:.:.、.:.:.:.\
    l.:.:./ .:.: .|.:.:.:l..:/l.:.:/ |.:/l.:.:.l.:l.:.ト、.:.:.:.:. |.:.:.:.\  ̄
  ./.:./ :. :.: :|.:.:.:l/ .l.:/  |/ l.:.:N.::.|__\.:.::|.:.:.:.:.:.:l    …… いや
  /.:./ .: .:.:.: :|.:.:.:仁l/二ニ  l.:仁l:/=== ヽ:!.:.:.|\|    壮大な放置プレイだと思ったら
  l:/.l.:.:.:.:.:.:. .ト、.:.l テ示ミヽ1 Ll/ l 「 戍テミ lトV      興奮したよ!ははは!
   l.:.:/l .: ハ:lN{ 辷ソ ノ ! 「 ̄l |弋辷ソ l1 l
   l:/ l.:/   lL_ __ノ  ,  ヽ _二 ノ.:.:.
       l/ 、__',               / .:.:.
           ヽ     r‐‐ッ   /.
             入        ,..イ.:.
         . '´ i.:.\> -- </
       /     |.:./\    ノ.:


    / /:::: |/   /ムナ-'゙´ / /::/ /::::..  :::|:::
  // /::: ム- ニ/7゙/:::::... // //::::.. _ __:::|:::
  ///_,ィニ/ー '/メ./二´二´ ̄/:::: ̄ `:ヾ、/.:/::/
  /─'  / ./彡/'´::::/,::-、ヽ     ::::::/.:/ /  (いいシーンなのに ……)
     // ゙´    弋、;;ノノ      ゙  .:/ /   
     ,. -ーミ、`::ー-- 、ー'゙__ /ミ='..:/ /   (私も最後の出番なのよお!)   
   ー-、    ::::::::::::::::::::::ー=彡'゙   .::/ //.:.
           :::::::::::::::::::     :/ //::: ::::
                    // /:::: ::::
                    / :::/: :::::
                     ..:/:::::::
                   .:/::::::  -ー' ´
               ....:::::::::/::: -ォ'´ :::::::::
         _,       '─ '゙...:´/:|::: :::::::::::::
 ー─ー _, ァ'  /       ....:::::/:::::::|::: ::::::::::::
 ─ '゙          ...:::::::/ハ::::::::/:: :::::::::::::
  ー          ...:::; ィ':::::::::::ハ::::/:: ::::::::::::::
           ..: ィ:::::::|:::::::::::::::∨:: :::::::::::::::
        ..::-ー' |:::::::::::|::::::::::::::/:: :::::::::::::::::
    , ィ' ´::::::::_/ー-i:::::!:::::::::::/:: ::::::::::::::::::
 ー'  ̄::::::: ̄ ̄:::::::|.  |::::|:::::::::/:: :::::::::::::::

1571 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:11:23 ID:zcjCt3DA


              し 7/:::::::;>;::_-=ニノ:_:::ヽ:/_:::::ヽ:‐-:::::::ー┐    ヽ   -┼丶 -┼丶
   -┼丶. l コニ   (_////-'::__;:::lヽニフヽニ:ハヽァ-r、:::ヽ:::ア    l  f_フ ̄) f_フ ̄)
   f_フ ̄) l rナ    /-:;∠!:;! `ー'′         ̄´ ヽー:ァ、:::ヽ、 .i J
                iァ:l`ー ´                 ̄ ヽム〈  l   l ‐┼゙ l ‐┼゙
   l ‐┼゙  /       ├'                            ヾl  l   l rナ  l rナ
   l rナ  /7_,    l  /     /            l   l    ヽi J
              ! !  !   / /  ! l      l l  ! !   l い.   -/┐l -/┐l
   -/┐l ヽ/     〉 l  !  .! /! ハ !      ! l  ! l    ! | l   / 」  / 」
   / 」  (_   _ l  ! l|ヽ、 !i l l l l   l   l .!  l、 l!   l  l l
            l ヽ!  !l ヽ `トl、l l l i:、  l  ./! /! .,ム!カ   l ! l l   ‐┼   ‐┼
   ‐┼   l -‐  rt、!    トL_\{| ヾト 、ヽい l / l/-!7´_lム!   / /! l/   ヽ__   ヽ__
  ヽ__   l 、__  !ノ    l. ヽ`卞. 〒‐k  l/|/ ッr‐ヤ´!,/!  ,.ィ' / l ,!ヽ    あ    あ
    あ       ,、!ヽ l、   ヽ O、ゞ-‐'′      ゞ匕o/ //l/ ,l/ l    /    ./
.   /      /! .! ヽlヽ. ヽ.〉 zz ̄            /ィ´/l     l   /7_,  /7_,   ,/
  /7_,      ! l l    \. ヽ、          '  , -=チ'´ l   /| ,l/::ヽ. [l  [l   .-v′
        _ ヽl l       l\_..>   ,.く二ニ=ア  /    レ:::´::レ:´::::::;::l o  o.   /
  l] l]   // : : ̄ヽ! |     l: :ヾ、、  (      /,.. く:l    !::-‐::´::::::/::::|/:/ ̄`ヽ/
_ o o ./:;ノ: : : : : : : l  l   l: : : : :`、‐-===.´:´lYl: : l    l !:::::::::::::::::::::::/|::: ̄::>
::::::レ⌒ヽl/: : : : : : : : : l  l   l: : : : : : :,.フく_: : : ;K>!: :l    l l:ヽ::::::::::_:::::::-‐<
:::::::::::_/: : : : : : : : : : ヽ l   l-i、: : :///l7lヽV/'´>l: : l |  ll l: : l: ̄::::::: ̄:::_:::::::::`ヽ
::: ̄:::::/: : : : : : : : : : : : : ヽl   l_ーヽ{::l:l/∧l:lヽl  {r!: : l !  !l l: :.l::_:_::_;:-<`ヽ.ヽ:::::::::::ヽ
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::::::::::/:::ヽ: : : : : : : : : : :/: : : ヽ  ヽレ=-l/@l:l7=y´: : : : :l  !: ;イ ` ‐L_y     l::::::ヽ


                 __   -─- _
          -=ニ二::::::::::::::::::::::::::::_>   
             /:::::::::::::___:::::::::::::::::`7
        /::::::::::::::::f┴‐ヘ::::::::::::::厶   ウヒッ! そうだ……これを待ってたんだよ!
        ∠ イ::::::::i:::::::|_,.∠、ヘ:::-、:::::/ 
            |:::::::::|l:::ト〈    } Ⅵ }::/       ウヒッ! いい! ディモールト いいッ!
           lハ::::|「`Y、 :¨´U `y'´ ̄ ̄`i
              ヽ个‐' _ .ィ  // //   ヽ
               V ノ> 、__.. </  '     { r匀
                    / /      ∨l::|
                  |         }l::|

1581 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:11:55 ID:zcjCt3DA


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∠ - '  ̄ フ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:i!!~ヽ i:i:i:i:.:.:.:.:i:.:..i:.:.ヘ
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   /;./ イi:i:/‐'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/<凡 |:./ミ|:.:.:.:.:.:.:..l 入+===.}i:i:i:ii.:.:.. |i:i:i:.:ヘ
   /   |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:‐i:i:i:i:i{ ト、_,ィレ 彡!:.:.:.:.:.:.:.|_,,,,送二_}i:i:i:ii:i:.:.: |\i.::.:ヘ
       /i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽヾ;;(   |:.ト.:.:.:.:.:|`、.|i!}Y {}y'^ヽi::.:/   ヽ、ゝ
        //∠ --- 、i:i:i:i:/  : :\__.   V ヽ.:.:.:|::::゙ヾ'l 人  レ'
     /       /〃〃     : : : :',     \:!.   し'  ,>
           r┴┴ 、      : ::',          / ̄
           /     \_    : : :ヽ        ー‐ァ'
            /...       ヽ、  : : ,: \      r'
        __/          `\_:./`゙ ーゝ、__,ノ
       )_ つ、             \_
       V~く_>ァ 、__           i|ト、
      /i;i;i;i;i;i;i;i;i;`ーkrミヽ、          il|__)_
     /i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iヾミ入       il|__{;l、)
      {i;i;i;i;/ ̄ ̄ ̄ヽ ̄\i;i;ヾ\     il|__〉l、)


           やる夫の義兄・西華侯の訒晨、卒。

           やる夫は儀式により姉・劉元の魂を召喚し、
           訒晨と合葬したという。

1591 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:13:10 ID:zcjCt3DA




    建武二十八年(西暦五十二年)

                                                              
                                                                
                                                                 
                                                         ,.-:.、 ,ィテ外rゥ、
                                                         ;:::::::/ / 〉`ヽ)}、     ___
                                                        ,':::::/ //ノィ l  l ト、!‐:::ブ:::::/
                                                         /__:::ケi t:テ レ,ハ l/ l l/:::::::/
                                                      ム'‐//!  ' ┴レ' /./:::::::::/
                                                          _ i// ヽ.` _,/ /,ム:::::::/
                                                    _,.:'´:::::`¨ニヽ-∠ ̄/ ./  `ヾV
                                               _.. - ¨ /:/::::::::::/::::::::::/:::V /  /jノ
                                            ,. '    //::/:::::ヽ:::/::; '/   /
                                          / / / /:::::/:::::::::i:::/:::;〃!  ,.ィ |
           /⌒ヽ、            ,.ィ二ヽ、             / / / .ノ:::/:::::::::::::::::::::::::/:::;ブ¨ l  i
        ,.-一'/:¨\LYヽ、_      i:::l___ヽレ--、          l/ レ'´/_/::;ノ::::::::::::::::::::::::::>'"   i  l. l
        i  /::::::::::::::::::\ V¨ヽ:: ̄l>'´:::::::::::: ̄:ヽ ',__      _,,.. -‐ Tl:::/::::::::::::::::::::::::::/    l  l  i
          `ヽi::::::::::::::::::::::::::\!.__ノ/:::_:::::::::::::::::::::::::::∨!::::::::::::: ̄::¨´:::::::::::::::::ヽ====‐-::、:i´       i  l  ハ
       r-‐'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i ヽ:::::_::::::::::::::::::マ!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::l.  /   /l  l ./ l
       /、:ー--‐f‐::::::::::::::::::::::::::rフ‐': ̄`゙::く `ヽ:::::::::::::ヽゝ、::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::! / / / l  l /l  l
       {::::::::: ̄::`ヽ \_,rュノ>'"´:::::::::::::::::::_:::>く;.-、:::::::::i  ):::::::::::::::::::::::::;:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/ / / ; /lレ'´l  l
       ヽ:::::::::::::::::::::`¨ ̄::::::::::::::_::::-‐::::¨:::::ヽ  V i::::::::::lノ:::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l/l/  // l .l ノ
       )::::::::::::::::::::::::::::::::;:ィ:´:::::::::::::::::::::::::::::',  V::::::::rl::::::::::::::::::::::::::/::::::::;. --、__;.、_;. ‐-、::::::::lヽ.  「 T ニ! l‐'
      /::::::::::::::::::::::::::::::;:::'":::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::i   ';::::::::ソ!:::::::::::::::::::::/::::::::::レ''´:::::: ̄ ̄:ヽ.j::::::::l:::::ハ | i l::l/!
      `ヽ::::::::::::::::::::/::::::::::::`ー:::::::::::::::::::::::::::/_ -─}/::::::::::::::::::::::/:::::rァ'´::::::::::::::::::::::::::::::::L__:::l:::::::::',l  l /l,.ィ

1631 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:13:53 ID:zcjCt3DA

.          /,.ィ'´_/flヽ\へ、\
.          ,.' ,イ .入ヽ.._レ' -‐! .レヽ.ハ     
        /./ r,.ィ"7 ⌒ ー- 、ヘ ハ. ',
        ,'./ .ノ / / / !    `ト、 .l .i    わが夫よ。
         i i / //l ,'l. i  ハ 、 \V ヽ! .l
.       l l'  !ナ.トハ l ハlx‐\‐ ',  l l    どうやらお先に失礼することに
.        l l.  l __⊥,.`ソ  、 ___\l  l、 l
.         i l  .l " ̄  .l    ̄`゙ l  l' l    なりそうだ。
       l. !.  l、     !     ,.イ .!  l
        l ll  l \u ー_‐  / ! il.  l
.       l l.l  l  ,.丶、 _,.イ !、 l  l.l   i
       i. l l  l'´<j     l>`.! i. l  l
.      !,.イl   l::::::L    r┘::l i`ート、 !
      /  l::l.  i:::::::└i  ノ::::::::i i::l::::i  `ヽ
     i   l::l  i::::::::::└、r':/::::::::! ,'::i::::;'     !




   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ   郭聖通……
      /  u   ノ  \
    /      u (●)  \
    |         (__人__)|
     \    u   .` ⌒/

1661 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:14:37 ID:zcjCt3DA



                   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
                 イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
               .     / (ー)  (ー)\     お前にはすまねーことをしたお。
                   /     (__人__)  \.    権力のバランス取りで
                   |   u  ` ⌒´    |     皇后に立て、
                    \           /     その後 廃して……
                   ノ            \







    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ     一人の女としても、
       /  _ノ  ヽ、_  \       幸せにしてやれたのか疑問だお。
      /  /⌒)   ⌒゚o  \  
       |  / /(__人__)     |     やる夫はまんべんなく愛せるほど器用な男じゃなかったお。
      \/ /   ` ⌒´     /






    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ     やる夫が二人居ればよかったんだお。
      /u  ノ  \  \ 
    /   (○)  (○)  \       そうしたら、陰麗華も、お前も満足できたのに。
    |      (__人__)  u. |
     \    u.` ⌒´  /

1671 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:15:09 ID:zcjCt3DA




                 __, -v-'"彡/~ヽミ、_
              ,. ィ'" _,イ'Y⌒Y/( {_} ) y‐へ
            ,.イ  ./y⌒'{  l  >ーく |  } ヘ
           /   /⌒'|   ト_ェ-''"~~|\十、,_ト、}}ヽ
.            /   ./∧_ノ>'"      ! |    `ト、}}l
           /   Y∧_ノ/          l ,! |  !   \〉    ははは……
           ,i    √>/     /      /  i  l   ヽ \
.         |   ({{. /     /   /   /  ,/  |    i  ヽ  最後まで私という女を
.          |   ({{./    ∠,__ /  /  /   !    |   |
        |   ({/    / //~>-、  / _,>十-   !     判ってくれなかったな 
         |   _,,l    _斗-=ェェ__,/   /' ´_ェ,__ |   |   j
       /|   /j {   /ヽゞいl!,ノ `  /  ィ''矛ア>j  /  /   わが夫は……
. .      / |   { { |    |   `~´        l `ー'´´ !/l /
     / |   ゝ|   |              !    : /  {/
    /   !    |     !   U        /     /  !l
  /    /   / !    :|\      、_ ,_    ,.イ  ||
 イ     /   / |    | |\       ,    / !  l|
      /   /  |    | |:  > 、,      /   |  ||
.     /   /    |    | |:     > 、.イ    ! |   ||
    /  _,>-‐- 、,_!    ト,L_       |      ! !   !i,
   / >'"       \   i,: : :|       |_   | |  |ヽ
 / /             ヽ   ヽ:└‐┐  !: : |    | |   | \
   j              i,   } : : :└‐ |: : :|    | |   |   \







     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
    イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ   んお?
        /  _ノ  ヽ__\    
       /    (●)  (● \   
      |   ∪  (__人__)   |   
      \      ` ⌒´   /

1681 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:15:38 ID:zcjCt3DA


                ,.ィ'"´ ̄`丶
               /   ィィヲテ下F=、
               /  /,.ィフ¨ ¨フメf.ノ
             / / /)i´ / ノノノィ ,ハ   やる夫様、
               /イ ,ハソ. ,^r、メィハ ノ リ
            .ノ/ // リ  ; `´ ,ヶソ ノ   もしも貴方という男が二人
         ,. -=‐-- イ /l. i  、,. イ ,レ'     いたならば……
        ノ'⌒ヽー- ..,..ノ .! lヽイ! ! リ

1691 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:16:34 ID:zcjCt3DA


 /                 li   l           \!、ノハ ヽ
   /  /.  ,'   /   / /  .l l   l    V    l     ヽ ト、ハ ヽ
  ,'  ,'   /!  /l  ,' ./l  l. ',   .l',    l',    l     V  ', 〈
.. ,'  .;   ,'_i  / l   ; / l   l ',   i ',    .! V    !       V ', j  i   二人とも、我が物にしたい。
 i.!.  i.  ,'´l ,'ヽ!  //  l   l  V  .i. V   l V   l  l     ', i ) l
  l   i  i. i ,'  lヽ//.   ',  l-‐キニ.i=V   i、 V  l  !      V.! }  l
  i  ハ  i‐t、i_l 、乂!.    V l   V .', V   ',`゙,  .l   l     i K  l   私はそういう女だぞ?
 ..',  i V l `「卞ゥzニ.._、、   V.i  __..V_ハ  V   ', .V l   !     レイ.   l
  ∨l  Vl  ヾく辻vラ' !      ィァ,、..__i` ヽ. ∧ V i  l       l'‐ ニヽ l
.   ヽ!  \        i       ヽ 弋フ¨Tf=‐-、!.!  i      i,.ィ´i ヽ!l
    ト l  l         / .:          `゙<弍タィ'´ il   !      .ハ ', ヽ.ノ.l
.   l  l.  l       /..::::               ヽリ  !     ,'ノ ノ/ / l
   l  l   ',     ノ.:::::::::                i  i     ,'_,,ノ ' /  l
    i  l   ',.   ヽ ::::::::                i. i      ,' ,. ィ´
.   l  l   ヘ、   ゙、 ::                i i      ,'イ  l
..  l  l     \    .._                i i       ,' l  l
   l  i     l ヽ.     ¨ ‐- ..__,.         i i.      ,'  l  l
.  l  i     i   \   ` ー-           ,.ィ. ;     .;   !  l
  l  l     l   l i.\           ,. < l ,'      /    l  l

1701 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:18:07 ID:zcjCt3DA



      六月

       元・皇后、郭聖通 死去。




      r/_/,. -‐ァ‐-、,_   ヽ,}_
      ,イ´       /     ヽ、  ヽ,}、
     / /   /  /,       ヽ\ ヽ}、
   / /   /l、//! !        ヽ. l,}ヽ
    ! i   / .! \ | |  !   l     ヽ!} !
    ! |  i  | l ! | l. |  -┼‐  l  |l  |
    ! l、  l  ヽハ| ヽ!ヽ!\.  ! 、  ! ,!!  |
    V| \|、___-,    __\! \ | / l.  l
   | l  i   ̄ ̄     ‐弋zク7}/ ,ハ.  !
   | l  ! ""           ̄ イ }'ソ   !
   | l  !、         ,     ""/ ,'´   丶 ,. -‐ ☆
   | |  ! 丶、  `  ̄       ,/ / /^!  ´ヽ
   | |  !、   `_,_ェ- -r - ''",′,' / ,/    丶
   | l. ! ! ヽ,r'´::{   _r '`ヽ,  i  ir '-、^ヽ   ヽ ヽ
    | l! l Kく. >ヘ、V´;::/:::v' ヽ,l  l{__r '  〉ヽ   i i
   !ハN::::Y::::::::::`;/:::::::V´ ,!  !`ヽ`r‐ '  i.  l |
  /:::::::::::::,.{::::::::::´::::::::::::::::! /l. /::::::::/     !  |ヽ!
  \:::::::::\丶 ;;_::::::::::::_;;;ノ゙ヽ! /:::::::;/ ヽ   |  l
   \::::::::::ソ::::::::::::::::::::::ヽヽ | !  ̄i、  l   ,l ,′
.   └`=,/\:::::::::::::::::::::, ヘ. N  l 丶 !、 / !/
      /:::::::::;`:::::::::::イ::::::::ヽ!  /   ヽハ/ ′
      ,′:::::/::::::i::::::::::ヽ:::::::::', /     ′′

   歴史上の「廃位された皇后」の中では、
   例外的とも言えるほど、穏やかな晩年だった。
       
 


   __〆 ̄〃 、
  /(三三) ー  \      ははうえ……
  l (_`   U |  \
  /\( ,    ∧   )
  `ー' >==‐ァくて`ー'゙
    /\/  Y
   (3    G ノフ
    ] _  [
    `ー'  `ー'

1741 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:20:51 ID:zcjCt3DA


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;;:;:::::;::;::;::::;::::;:::;::;::;:::;:::;::;:::;:::;::;::;:;::;::;::;:::;::;::;::;::;:::;:::;::;:;::::::..............       ...;::;::;:::;::;:;::;::;::;:::;::
                            ヽ            /
                             \        /
                               `   ー ─ '



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~`y、___ ___ ̄______...,,-‐‐''~       ~` -、....__ ,,,,, ,..............................,,,,-‐‐''~       ~` -、.._
     ̄  ̄   ̄~^‐-‐''''"~~~`‐-‐''~^ヘ.-‐‐~`‐‐‐-、__.....--‐‐""~ ̄ ゙̄w"" ,,,,,,:::::::::::::::::::::::
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illlllllliiiiiillllllllllliiiiiiiiiiliiiiiiiiliiii!!!;;;,,,,,;;;!!!iillllllliiiiii!!;;;,,,,,;;;!!!iillllll!!!iiiiiiiiiiii!!!lll;;;;;;;;;::::::: :::: ;;;;;;iiiiii!!!;;;;;;;;;iillllllliii












  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
 イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
     /     \            友を大勢亡くし、
    /(● ) (●) \         
  /::  (__人__) ::::  \        妻の一人に先立たれ……
  |  l^l^ln ⌒´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

1751 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:21:11 ID:zcjCt3DA

  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
 イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
    / ─    ─ \        どうやら、このやる夫の人生。
   /  (ー)  (ー)  \.      ソープランドの二時間コースなら
   |    (__人__)    |      一時間四十五分くらい経ってるかお?
   \    ` ⌒´    /
   /              \




    孑三≠‐ .
≧´ /     ィ_,_r≧<⌒
 /    ≠´: . .  ― `
/  彡⌒:              \
  イ :    \ `   、      ヽ
〃 :.:       ヽ   \ \  .:.
: :/: :  :  ハ :.  ヾ:      ヽ  .:.
:〃: :./.:  .:.|: :.  ハ:ヽ\: . ヽ .:. i :.i
'/ : : | : .: :i|:.:.i  l: :ト、 ヽ   i: :.iハ:!      やる夫。随分と気弱なことを言う。
: : : i | : .: :.小:.l   ハ l厶斗:. :.|: :.|  }:.
: :i:.:|ハ: :._/リ !|: .' ノ′ }:ハ: :|:.:.:!ヽ }
: :|斗七/   |: / ,ィf笊ミy|: ハ: ;. {
: :|'..レf示ミ、  | '  八rf:j:} 从ハ/ 
: :|《ハr':f:j::}  /'    ゞ゚ ' イ乂  
小   う::ソ     ,    | i ト、 
:.i: :.             小:ト:\
: : :.ヘ          ' ‘   イ:.:|ハ!  
: : i:小. .        个ヘ: |: \ 
ハ:从ハ!   `   ァ―.´:.:.!:.:.:`}:   〉
:.:.:≧x      ハ:. :.:\:.:.:.:.:.:  /乂
ハ.:.:.:.:.:..`ーx   ヽ:.: :.:ヽ:.:.:.:  /:  ヽ
八:.:.:.:.i    i   _:. :. :. Ⅵ.:. / i:   Y
:.:.:ヽ:.:.ヽ  i |. : ´:.: :.:ハ:. :. Ⅳ / |   :ハ
:.:.:.:.:.\:.:.. }:.|:. :.> ―∨:.:{ Ⅵヽ:l   : | |
:.:. :.:.:. \:.:.:! ´    ―∨ヘ 〉:.:.人  :i ! ト.
:.:  ヘ:.:.  \:x<:. :. :. :.ハ :.{{:.:   ヽ:.li   :.
:.    ヽ :.:.: \:. :. :. :. :. |:. ヾ:. .:.: . }ヾ  :.

1761 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:21:39 ID:zcjCt3DA

        , ': : : : : : : :- 、    . . `丶、`丶、`丶ヽ
     /: : : : : :    . : ヽ: : :`ヽ、: : ヽ.: : \. \     郭聖通は、やる夫にとって大事な人だった。
     , ' : : : :   ヽ、:、: : : : :ヽ`丶、\: : :ヽ.\`、
   /::: : : : {  ',: : {ヽ、ヽ、::::::. :\-ヽ=、: : :.';. }.\      だから気を落とすのはわかる。
   ;.:.:.: : :  ヽ: : ヽヘ -\` ー- 、} _}_ {ヽ: :}/、   
   {:.:.:. :   : : l\/\      イテ"ワ; :}/:.: : ヽ、     でも やる夫、貴方をかけがえのない人と見なしている者は
.   !: :  . : : : :.V ヽx==ミ     マ_:j V:::...: : \ヽ     天下に数多くいるはず……
   '   : :: : : : :ヽ 《 マんハ,    丶    ;\::::::: : ヽ
.   ヽ:\:.:.:.:.:.:.. : \ ゝ '’    ,、    八 ヽ`丶、|
     }.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.: : :`丶、_    '    ′  ヽ   ヽ
.      !ト、 :.:::::{丶、:.:_:_: : : :\      ,.'
.     '| ヽ{\`ー‐‐ <`丶: :ヽ -‐ ヽ./ ̄ ̄:~` / ̄二ニ=、
.            ヽ|`丶、|\  `ヽ   /:. :. :. :. :. //:. :/;';';';';';';';`丶、
                 _ヽ     ,':. :. :. :::. :.,':,' :. /;';';';';';';';';';';';';';';'丶、
                    /.::/} /_; :. :. :. :. :.:j:j: :. ;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';ヽ
                 l :.;/ ̄ ̄ ____. :. :.:::i::i :. i;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';\
              j:. | / ̄ Y ̄ ̄`¬-x_. :l;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';ヽ

1791 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:22:05 ID:zcjCt3DA


    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ       わかってるお。
      / (ー)  (ー)\   
    /    (__人__)   \        ただ やる夫は、次の世代のことを
    |      ` ⌒´    |        考えなくちゃいけない年になったんだお。
     \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒)  
    ノ  | / / /   (⌒) / / / /  
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  :::::::::::/
 |    l  |     ノ  /  )  /
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /



   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ  別に気力を失ったわけじゃねーお。
       /      \
      /         \     陰麗華。心配かけてすまんお。
    /     ⌒   ⌒  \   
    |      (__人__)    |
     \            ,/  
    ノ           \

1821 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:22:35 ID:zcjCt3DA

                      . . .――. . .
                       . . :´: : : : : : : : : : : : : :`: : .
               . : ´: : : : :. :. :./: : :i: :`ヾ \: : : :.\     
             . : ´ ´ : : : : :./ : : ': : : :| : : : : : : ヽ: : : :)ヽ
             . : :´イ: : :. :./: : :./: :. :.| : : : |! : \: : : : :. ー: :.:ヘ   
          ̄  /:/: : : :/: : :./:.: :.:.イ:i:.:.:.小:. :. :.ヽ: : : :. : : : : .:.
          / : イ / : /: : /:i: : : /.|:|! : : | 、: : : : :. :. :.i : : : : :i  ( やる夫……)
           / / / ': : :': : :.i/|_/ |ハ: : :.|  ヽ _iL: : |:. :.:i: : :.
         '.:/ ':.:|: : :|!:匕|「| :/ `{  、:.ハ ´ \{ヽ` |:. :.:|:.:.:i:..
            |/  |: :|: : :|l: : | xテ笊ミ   ヽ乂ィ笊伝ミy:ハ: :l: : ト、:..
            {'   |: :|: : 八: :|《 {うf:j::}      r':f:j:::} 》': : : :.!: :.l `\
              |: ハ: i:.小 :. 乂:::ソ       乂:::ソ ハ /: /):.:.|
              |:' 从:.:|: ヾ:.        '        ムイ:.:/イ∧乂
              八! ヾ : iハ        _      : : : イ ノ′
                   ∨: : ヽ          イ: :/}'
                   ハ: : 从:>      .< /: :i
                  人: :.| ヾ小 ≧≦ 小/: ヘ{
                      >乂:. :r'       ノイ \

1831 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:23:01 ID:zcjCt3DA


                 ,/´  ̄´`  \ 、_ _
              , - ´: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : `ヽ、
           , /: : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
         /: : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::`、
       /: : : /: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \    (大丈夫。最近のソープは不景気で
     /: : : ::/: : :: ::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::: :`、   わずかな追加料金で延長できる)
    /: :/: ::::/: :::: : :::::/:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|:::::::::: :`、    
   ///: :::/: :::::: ::::::/::::::::|::::::::::::::|:|::::::::::::::::::::::::::::、:::|::::::::::::::::|:::::::::: : : |   (長生きしてね…)
  / ´ /: :::/: ::::::: ::::::::i::::::::ノ:::::::::::::::|:::;::::::ヽ::::::::::::::::`l;;;|::::::::::::::|::::::::::: : : |  
 /  /: : /: ::::::: : :::::::::::::::/ l:::::::::::::::::::iヽ:::::ヾ:::::\::::::`il:::::::::::::::::::::::::::: : :|  
´   |: : :|: :::::::::: ::::::::::::::::::| l|:::::::::::::::::|::|\:::::\:::::\::::|::::::::::::::::::::::::::: : :|
   |: : /l: ::::::::: ::::::::::ハ::ノ十-i:::::::::::::::::::トー\:::`_\:::::::|:::::::::::::::l::::::/:::: ::`、
   |:/ |: ::::::::::: ::::::::| :: :  ヽ:::、::::::::::| rー\ヽ ヾ::l:::::::::::::::|:::::|::::: :::il: `、
   |;  |: : ::::l:::: ::::::::|r===三 \ \:::::i ,====`‐、):::::::::::::::/:::ハ:: :ト:: r-`
   |l  ヾ :::::|::::::::::::::|イ ::゚。:::|    \:i´"f:::゚;;;;;::リア/::::::::::::/:::/  |/ |l:|
      ヽ: : :::::::|::::::::| 弋_ノ      `  ヒ_ニソ ノ:::::::::::::// ) | | |l
       `、ハ:::|::::::::ヾ     ,          /:::::::::::::::/ / i
        i l:i il::::::::ト     ´          /イ:::::::::/ ノ:::::::::|
          ` |:::::::`、     _ _       / i|:::::::/::::::::::ハ:/
           |:ト::::::ヽ             イ:::::/|::::://
            ilヽ::::::::|\        /  /::/ |::/
            |l `、::::|  `ヽ、 _, - ´   //ノ=レ´ ̄i
            ` ヽ:|      i:ト     / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;i、
                      iハ    ´/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
                      /` /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
                     ´   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\

1921 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:27:16 ID:zcjCt3DA

    死者を悼むばかりでは済まされないのが君主というもの。
    郭聖通亡きあと、これまでできなかったこともしなければならない。

   
   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    この やる夫、心を鬼にするお!
      /   \ , , /\
    /    (●)  (●) \  
     |       (__人__)   |  
      \      ` ⌒ ´  ,/  
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃ 
     |            `l ̄   
.      |          |

   
    この年、AAをもらっていないやる夫の次男、 劉輔が一時期、獄に繋がれている。

    罪状は、劉盆子の兄、劉恭を殺害した更始帝の息子を援助していたこと。

    
                     /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /
          ̄  ─-   _ /イi:.:.:.:.:./:.:.:./!:.:.:|:l:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヽ
                 ̄ ー|ハ:.:.:/:.:-‐_'─ l:.:.:|:|::___:.:.:.:.:.',:. i:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
                   ,小イi"´ __`  l:.:.ト{--、:`丶:.!: |:.:.:.:.:.:.:i:.:.:l
                      /:.j|:.:.| ´  ̄   ヽ:j 、_   `ー‐|:.:|:.:.:.:.:.:.:l:.:.:|   _ -
            _    /:./:.ト、{   i      ` ー  /:. ':.:.:.:.:.:. l:.:.:| -‐ ´ ̄
       ´ ̄ ̄     ̄ ':./:.:.:',    ‐ 、         /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:,'
_                 |:ハ: i:.ハ   `       / イ:.:.:.:.:.:.:.:./:./
  ‐- _            |l l:i:l:':.ハ          ´  _/:.:.:.:.:.:.:.:/:./   _  二
        ̄  ‐-  __       ll 川/.:ハ、          _ィ/:.;.:.:.:.:/:/〃  ̄
               ̄  ‐-  _|:l:./ 八〉 ー     _ イ:./イ:.:.:. /:/ ″
- _           _r┐   _j∠_-、/       /ハ/イ//:.:.:.:./ '
    ̄  ‐-  __  ィ´ / ̄〈 rー─r升r‐-、─-ト、 /:.:.:/
.          ,. ´/¨ /    ヽーイ灯iい`ヽ\  _×. - ´ __
      /::.:__フ, '     //,仏/l | l   〉 |    \__  ̄   ‐-   __
     /::.::.:〈 /    .// イ⊥/!L.二 .ノ     / 爪ソ            ̄  -‐
-─‐/::.::.:[ ̄ /   // / _j /  '|      , ' √:j::ヽ
::.::/::.::.:.r‐┘/   〈/  ./ 「 /  / ′       / r‐イ::./::.::.',
イ::.::.::.:::└z 〈__   __/_ノ/  / /      /__ノ::.::.:/::.::.::.:i  ̄   ‐-   __
ィ⌒ヽ::.::.く_f⌒v─、_ ̄ 人 /   ヽ'      / `7::.::./::.::.::.::. |          ̄
   ハ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::`Y´r┘\        / (^'′::/::.::.::.::.::.:ト、

          ( 「更始最後」参照)

1961 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:31:18 ID:zcjCt3DA


     劉輔自身はすぐに赦されたが、

     やる夫はこれをきっかけに全国に詔を下し、
     諸王の食客を逮捕させている。



          ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
              /       \        
             /( ー)  (ー) \   
             |    (__人__)   |
             \          /
                  /::::::|:!/::::::::::ヽ.
              /:::::::::::::::::::::::::::::::l
              ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
               j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
            j:::::{::::::::::::::l |;/:::::::::::l
           ノ;rーヽニfうt二Z__::::::::::::::j
          /='ィーrj_jメ丱くf/ィ、_入:::::::{
         /::::::::::::::::::::::::::::`¨´:::::::ヾ~ゝ
        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈
        !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j
        ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/´


     国家への反乱分子と見なされ、死罪になった者は
     千人単位。

     やる夫は戦乱の種を摘み取ろうとしたのだ。

1981 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:34:23 ID:zcjCt3DA
      .,  -  ´ \
    r ´、        `ー―、
.   /- - `_|、 /|   //i ,  ヽ
   { | 、__/i`} iヽ イ/─イ_ , 入   父上の言われていた通りだ。
   | i  |i.コメ-. }ll./H─.T| / ―/
   レ{   |{::|i:::}`i ./ イ::T:T|イ  /    侠客の類は駆除されてしまうのね……
   { .」 .|{:::::ソ i/  {:::!:}/i i /、
.   i 、{ | `´     `´u } リ./
 <  ヽ |ヽ、  _   ノイ./|´
  > _Y. r`- ̄< ´  i/、>
   ̄  レ 人 ノi::i | `ヽ/ |_.>
     /´  >::T::リ \ `i
.    /   フ::介T-ー,ニ、>
   /    ` / ヽ ヽiっ

2001 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:36:10 ID:zcjCt3DA



   同年、劉彊・劉輔・劉英といった やる夫の息子たちが、
   はじめて 領地である各国へ赴くことになる。


         _.. -‐…‐-   _     
       ⌒X ´          X⌒  
     /  \            /  \
.     , '                     \    
   /                    ヽ       らくようとも おわかれか……
.  /    l  ●    ______   ●、  
.  /    |      /::( )::::::::::::::::::::ヽ     ,
 /       |        |::::::::::::::::::::::::::::::/    l
/      |      \:::::::::::::::::::/      | 
. ′    |         >'⌒ヽ        
|       |           _ノ      /|
|      │         /丁      / !
|      人          └' ヽ    /  /
ヽ.___/   >= ..___、   )_,. く__/
    /        ̄ ̄ ` 一' ̄ヽ
    /                     |
    |                      |







         ,〟-──、.
        ,.、-     '''''' ヽ、
       /。。゚。゚,、-────ヽ
      /。゚。。゚ 。|        ヽ
      |。゚。。 / ─- 、-、 ゚ _=|
     / ̄ヽ |   ━━ヽヽ l/━|     ま、本来もっと早かったはずだし。
     ヽ Ll        ,..ヽ |  |
      | |.        ヽ─  |
      | レ┐      -二三  |    
      |   |           /
      ヽ=へ   ────'''/
     ┌‐.<    ────=、

2011 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:38:22 ID:zcjCt3DA
    :il|仞仞l     
    |||后后|           それまで情勢不安を理由に、やる夫の息子たちは領地へ赴かず、
    `ト、Дィ           洛陽にいた。
  ,くEl〈V〉El      
  |;ト、゚;Y;゚|||;         しかし王たちにすり寄りそうな不穏分子を一掃したことで、
  .l;|〈;; |;;l| |;;.l |;ん     ようやく各地へ送り出すことができたわけだ。
  |;|ノ;/キ-

2021 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:39:11 ID:zcjCt3DA




        建武三十一年(西暦五十五年)



                      ,,、--ー_=--、_          >   ___| ̄|__
                 _,rー''' ̄|'''~∠__\\\__        >   | r-----j j
               /:::::_,,r--ノ __  \\`''''''\_ o   >     ̄   .ノノ
              ./~:::::::/ c=='∠_~\、~i )  /~rヘ)     >     _ノノ
      ●●   /:::::::::ノ   ノ/⌒リ`▽_)i/  (r〆>|  っ  >     ̄'''' ̄
     ●    ● |::::::::::ノ   /ノ  U u ) (  r-、 \⌒つ     >  ____
    ▲     .●.ヘrY   Cノ  o  ノ /(__ ~゙)) |  o  >  | r-----j j
           ヽ/ 三 o  r-フーイ r''~))   __`ニ)) )    >   ̄   ノノ
           /三ハ    ( r'゙  U (( ⌒_,,,,,,_Uニノ    >     _ノノ
         // 6)~)    \   /_,,r-ー''~___,、__ノ>'゙゙     >    ̄'''' ̄
        ( <  \ノ  /二二二)⊿-'゙ ̄7゙ ヘノ''゙二二二) >   ____
  ( 三    \\  ./  //  川川::::::::::::::::ヽ-ト'゙/  川川 >    !------j j
   \三     \\(//     |::::::::n::::::::::::::イ/        >     j^j_ノノ
     \\     )   (_     |  YニY:::::::||(_         >    ノノ ̄~
      ヽ_二二二    二二二 ヽi  ) )::::::ハ、二二二 ヽ   >     ̄''゙
            人 ヽノ   \  \\イ⌒rン--ti     \\  >    !ニニニ=フ
      川川 // \ \.  .\  三\r--'~フノ ヽ     三\ >     ノ /
     (二二二/    > ) .  .\_ 三_)`'-'''゙゙ノ\ \    三_) >   / .  i
              // \    |\_  ̄'ブ   > ).       >     ー十-
             ミ/   |  _|__  ゙''''゙゙゙   //         >     ノ |
           ミ/     \__ \     ミ/           ∧
                   / / /   ミ/              ∧∧∧∧∧
                   // /
                 /(   ̄)
                / / ̄ ̄
                | /
                レ

2031 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:39:35 ID:zcjCt3DA


     ィ´///彡;;;;..ミ;;;,,、
   , ;, ミ《|;;;´;;. -‐'´,-、ヾ,ミヽ
  / `゙゙゙''"::::: ::/,.r‐'ヽ`ヽ
   <`ヽ..:::;:::;/./,r彡ニゥ::::::
  i  ,..=-\:',::゙'::::i´○.ノ´::::::   むゥ……グルグルパンチの
.  ’ '  O.〉::)::::.;;;,`''" .:::::::::::   破壊力が落ちているッッッ
   i  ~~:r {≡ミ-、.:\__:::::::
   ヽ、 :j (__)-‐'::::::::::::`ヽ:
.    ', i  ;::;.......::::::::::::::::::::
     ',,  (r'''"__>::::::::::/
    rヽゝ、' ̄.-‐´:::::::ノ;;;;;;
  ,.ィ'´: :ヽ、ヽ、__;//ィ::
 ´ .:. ..:::::..:.:::`:::..=-ヽ/r'´::::::::

2041 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:39:52 ID:zcjCt3DA


               ノ(,._           ,,..ノl ) (ノ
              ヽー´救 (         ノr l ;;;;;;l (
                `i .命 ゝ,     _,,.;:''"l | |l;;;;;,,.ィ'.
          l.     ノ 阿 (    丿l l | ,.,.,.ノ"
          |  ii  |⌒ヽ-イ   (ii l l l -i l(.
       |  | i || _,.;-:、 ,i'";ヽ,,ノノl l l );;;;;)
       |  | | _.ィ´/   `/`ノ-‐'ノ; lノ l l //
       ,.;:-‐'"  (   i fニヲ ノノ___l l l/
       .!' '"´`;、 ,,ゝ、 〉`ー''"´ノ /`ヽ
       !, ,.;:-ヽ! l、 )~(ーi''"´ /    ゛i,
       ヽ/ r‐=┤ヽ,(. ノ l  .ヽ     li
        !:'l ii i、ッ, / ) ii ,l ,,.=-''`i,     〉
        ヽ!`'~''''i1i"/ ./"  ,.;:''"   ,;i"
         i"l l ノノ」=",.;:-'= 、`i  _.ィ
          ノ l レ丿   '-",ィ,-!、,ゝ'"



        ,,. -‐'' ̄ ̄ ̄¨` ‐- 、
     ////////////ィ彡三≧、
   /ト、 { { {////////彡' ̄`ヽ,三ミ\
  ,/ミヽミヾヾ リ/'/′,,. ''´.:.::::U:::::..`ヾ、ミミ、    しかもッッ
  /ミヽミヽミヾ. _,,/  ,、___;;: ‐''´\ゝ、 ヘ、
 lミ厂 ̄ ̄ ̄ : : : .:.:.:/  _,,. -‐''⌒ヽ \∧   自分で切り裂いた地割れに
 |シ′. : _人 : : : : .:.:.|/ ̄ .:.::::::::::__;;::::::::.ヾ!   足を取られる始末ッッッ
 |! ,,. ‐'´_,,.. へ、  : |!:. . . :.::,-ァ''´ ゙̄}:::::::::::::゙r‐-、
 l´ ,/. : : .:.:.:.:\ . : ′: :.:.::::l’◎ ,/.::::::U::::::|/⌒l
  V′ __,,ィ=ニミヽヽ.:.:::::. :.:.:.:.:`ー=ニ--::::.:.:.:.:.::リ ノl/
  ヽ、ヾ{   ◎ ゙! :.:l .:::::::::::. .:.:.、___    :.:.::::{/.:ノト、
.   ヽ. :.`ー--‐'.:.::::| ::::::::::::::::..:.:.:.:.:..`ヽ  .:.:::.:.V.:::!ヽ\
   r‐| : : : .:.:.:.,ノ .:.| :::_::::::‐、::.:.:.:.:.:.:.:..iゝ、.::::.::├'′| |;,\
   l.:.ヘ    .:/..:.:.:.:.Y´.:.:.:,_ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、`ヽノ.::::::::| |;;;;;;;;
.   \:.ゝ、 :{.: : : :.:.ゝ-‐′.::::::::.:.:u:.:.:.:. i .::;/.:::::::::/ /,;;;;;;;;
      \ \ヽ、 : :.:.:__, ―- 、__::::.:. . |.:/.:::::::::;/ /,;;;;;;;;;;;
       `ーrY ヽ. : :/,.-‐'"´ ̄ノ´.:.:.:. : リ.::::::://,;;;;;;;;;;;;;;
        ∧.ゝ、! : ''ヾー‐‐''"´ /..:.:.: : /.::::;/ /´,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        ∧ \:::.\ : :.`ー‐'''´.:.: :  /.::::/ ,/,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       /,;,;\ \ :::.\   u  /.:;//,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     /\;;;;;;,\ \::::..`ー―‐''´..:::/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

2051 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:40:20 ID:zcjCt3DA

                ,. -―‐-- 、
             /    ,,ィ‐-、\
            / __,. ''´,、__,.へ、.ミ、   この体力の衰えッ。陛下ッ
            |/_ノ>、  /‐‐''´ ̄`ヽ.i
            |',/ .\ '   r≦フ u l'ヽ  私はもう長くはないでしょうッッッ
            ヾ,<´≧ヽ l   `¨´    {ノ|、
             r!.`¨´ノ| _ -、 ̄`ト、 レ' lヽ、
             ヾ、 ,/ (_,)‐'  u ヽ,>′/ / ト
              ` Yヽ、,ィ,ニ=ァ リ  / /  !_ヽ
             /  |\! .ヾニ´′,/ //  /  \






   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ   いやいやいや
      / (ー) (ー)\
     / U  (__人__)   \        基準がおかしいお?
     |       |::::::|     |         
     \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒)   
    ノ  | / / /   (⌒) / / / /    
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  :::::::::::/   
 |    l  |     ノ  /  )  /     
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /

2081 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:40:59 ID:zcjCt3DA



   | ヽ! `≦≡=,ァ- 、\. \: ! : : :::. : :::/ / ,,,--、‐=≡ァ.::::::|'.::|
    | ./|  `ミ、 .::{;;;;;;;;}`》.ヽ/.::. : : :::::::::::レ′《´{;;;;;;;;}.:  ,,〃.::::/ヽ::|   いえッ
    | ∧.: : : : `≡`≡彡'__::::`ー、 :::::::r‐'´.::_ `ヾミ≡´≡´.::::::::∧::::i:|
    ヽ, l : : : : : : : : :::::/. : : : | : :.{::::::. : .\ : : : : : : :::::::::::::レ'.:::::リ   自分の身体のことは
    ヽ:\ : : : : : : .::/ . : : : : . ..!. : : :.:::::::.. : : :.ヽ : : : : : :::::::::::l::::/    自分が一番よくわかりますッッッッッ
      ト、_|\ : : .:::ノ . : : : : : : : : : : :.::::::::::::::. : : :\ : : :.:::::,.イ_,イ
     /,;;;;;!、ヽ::/ . : : : : : i´.`r-‐-、´`!::::: : : : : :.ヽ:::::/.::.|::::∧    陛下ッ
    ./ .:;;;;| `:::i . : : : : : : : : :`ーi、__ノ‐''::: : : : : : : :::i::/.:.,ィ‐1:::::.∧
   / .: ::::∧::,ヘ : : : : : : : : : : : :::::::::::::: : : : : : : : :.:::ノ`ヽ'.:::/.:::::::::: |   これまでこれといった功もなく
    i .: : : ::::.ヽ、\ : : : : : : : : : :_ : : __ : : : : : : : ::::i :::::::::ノ.:::::::::::::: |  もうしわけありませんでしたッッ
    | : : : : : ::::::.\::j::. : : 《、__∠__ `ー' __ヽ、_,,》 : : :::ヽ::/.:.::::::::::::::::::|
    | : : : : : : ::::::::.ヽ: :. : : : ⌒ヽ `ー'´ ノ⌒.: : : ; ::::/.:.: .:::::::::::::::::::::|
--‐''| : : : : : : : :::::::::∧: :ヽ、: : : :`ー‐‐' .: : : : :./.:::/.::::.: ::::::::::::::::::::::::::トー-、
  /.: : : : : : : : : :::::::::.\:::ゝ-‐'´ ̄ ̄`` ー-‐'./.:::::.: ::::::::::::::::::::::::::::`\ `ヽ

2091 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:41:28 ID:zcjCt3DA


 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
     /_ノ   ヽ_\          なーに言ってんだお。
   /( ●) ( ●)\       賈復は戦場でやる夫の盾として
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \      尽くしてくれたじゃないかお。
  |     (  (      |  
  \     `ー'     /   


  ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
     /_ノ   ヽ_\            それに訒禹と語り合って一線を退き……
   /( >)  (<)\           そのことで やる夫の軍縮に協力してくれたじゃねえかお。
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ∩     
  |     |r┬-/      |/⌒l      賈復の功績は、やる夫が一番よく知ってるお!
  \    ` ̄'´     / | `|



           /ミミミ、ミミ、   V///イィ/彡彡'´ ,二ミ、   
         /ミミミ、ヾヾ、ミ、 l′′ / ,ィ彡彡二三≡ミ、 
         ./ミリ`ヽミミミ、ミミミヽ/,ノ//イィ ´  彡彡三三彡i  
        |ミシ   ` ミミミ、///,ィ彡彡彡彡'´`ヽ三≡=|  
       __レ'´      ` ̄`ー―=´ ̄ ̄     |三三ミ|     陛下……
      j ノ ,、       、ヽ、            ヾミミミリ  
       /.l∠ミミヽ、   /  j   、           ミミミ/  
     { ト、__≧ミ三ミ、 {   入     ,ィ、    ミミリ、  
      .ト .) `ヽ.弋_,>、_`ヽ ` レヾミ≧辷彡≡ミ、   ミ/r、|   
      V   `ヽ`ー-'´  ノ    、_>tァ―ゥ、_,  `   レ 7 |  
       |      ̄.  /     `ー`=´ ̄     / / ノ  
      l、   / _,′.:.:..   `ー‐'´      / /´   
      / |ヽ /  ( ,ィ‐ 、 ヽ  \       ,ィ′∧
    _/ | /    廴  ノ-‐'    ',   ,.-‐'/ー'´ ├-、
,ィ´ ̄ ,イ.  ! !      ̄          i  /  ./    |  `ー-、
   / |  ∧  <__,ィ‐、__          | /  /     .ト、
  /   .|   Y `弋ー‐-、.\_,、   | __,/      | `ヽ、
. /.  ,イ    廴 i、 `ー-‐`ーァ´    /'´        jゝ、 ヽ
. | / |    |. ,>‐-<´     __,.イ              |
./    .|    ヽ、    Y ,/´  /     ,             |
′    |      `ー----‐'´   /    /          |

2101 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:42:28 ID:zcjCt3DA

          ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
       ,.;;;;''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
     ,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
    /r‐''"゙`ー-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::--ii'""\\
   /;;;;i´ ({    {{´´´"""    `i} 、 ヽ`、
  ./;;;;;;|/' ,〃、、   }}  b     )}~iiヽ |;;;;;i    ありがたきッッッッッッッッッッッッ
  j;;;;;;;/  _,.--、          / {{、__゙i}`!、;;;|
  |;;;;;/ ,r'"¬、ヽ \      /  ノ ,r-=-、ヽ;|   しあわせッッッッッッッッッッッッッッッッ
  |;;;;!     `.`、 ヽ |    i ,.r,'.r'"     ‘;|
 :|;;|   __,. --、_\ヽ| }.|:| ,!-,'r'',...-'".、_   ||    ッッッッッッッッッッッッッッッッ!
. _j;;|  'ヽ   ◯_);;\,Y | `_j'" イ◯ _ノ`   ,!_
/_`{    _ ̄ ̄-_ノ  `).  (   | ̄ ̄、_ J | r}
| ,/i|  '"´ ,.r''" ̄   { c }  i  ̄¬、 ヽ :|(!、|
|//ト、   {    ., -'ヽ ,/`ヽ、     ,) ♭ノ、トj
|``;'、i`.、  `、   !;¬(  )-、,ノ    / ,r''|///
\ニ'}--`i  |       ̄      i /`ー|~/
  `i:| i, |  !、     __  __     / .ヘ J |,'|
  j !、 `、  、  rニ三三三ニ`ヽ   /  ,ノ |、
ッ'''|   `、.r`、   i'"__ニニニニ=ヽゝ  }-'"  |,))、
{ /    ヽヽ、 ~ヽ、_,........__/~' ,. ',/  ,. ,='.' ヾ--
`<、     `-、`ー、-―──--、一,r'",.c''"     }
  `ヽ、    `、 (        `./  `、      /
    `)    `.、_       _,.-'   `、     ノ
    /   `、  `ー---一'" /    `、  /

2131 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:44:27 ID:zcjCt3DA



        ■■■■■■■■■■■
     ■■■    ■■    ■■■■
    ■                   ■
     l                       ■     
    .|    ●                |      
     l  , , ,           ●     l
    ` 、      (_人__丿    、、、   /●
      `ー 、__               / ●
         /`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´ ▼


       元・左将軍、賈復死去。

      諡名は剛侯。

       やる夫の親衛隊長的存在であり、
       側近中の側近であった賈復は
       死後、二十八将の三位に列せられた。

2151 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:45:37 ID:zcjCt3DA


       この時期は、天下統一の仕上げとして
       封禅の準備に取り掛かっていた頃。
 

     
     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
    イ二二二二二二二∞∞∞∞ 二二二二二二イ  
            . l´~`         `ヾ、  .ヽ、
         /          _   ヽ   ヽ、
         / / ,.`ヽ     イ ,r;.、`ヽ        ヽ、    
       /  .i ヾツ !        ゞ゙ン  |          .ヽ
      ./     --ノ´       ヽ ._ 、             .ヽ
     /       . ヽ  、                        i
     /     ._ ノ_                       l
    ,'      .{ 、_,、丶                      /
    i      冫ー 'ヽ、 __                     /
    ',      .` ー__‐                  /
     ヽ、                         /
      ヽ、_                     /
         `¨i                     ヽ
          /                      ヽ
         /                     ヽ

         頂点を極めた時期はまた、
         功臣や知人たちが次々と零れ落ちていく別れのときでもあった。

2221 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:53:10 ID:zcjCt3DA


     封禅を終え、改元直前の建武三十二年(西暦五十六年)。


     




     /--─┐ ┌┐ ┌───-\
    / 二二二 [__ __] 二二二二二ヽ    あたしも仕事納めだね。
    /,--──┘ └┘ └───----|
   〔______________〕    砦、防壁、
    l;;;;;;;リ-l||━━、 (;;(━━ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
   l;;;;;リ |l ___   ν __ `ヽ;;;;;;;;;;;;リ     いっぱい勃てたなあーー!
   ヽ|^l| γl´L,l` }   '´ ̄`ヾ |lへ;;;リ
    |l |" ´ ̄   ,l     "" |  )     勃てた勃てた勃てた!
     l、|l    ⊂□⊃        ||ノ
      l||      ( 、         /|l
     |||ヽ   ,ー----一,`   / |||
      ||| \  ヽニニニニノ  / |||
      |||  |\  ⌒   ,/ |   |||
   ---|||-─|   \__/  トー|||─-、
      ||| ヽ                 |||


     主に北方異民族対策として砦などの建造に尽力した
     馬成も世を去った。
     二十八将の十七位。

2211 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:51:44 ID:zcjCt3DA


                      中元元年(同じく西暦五十六年)

  

                  .:::::::;'                                    ';:::::::.
                 :::::::::i                                      l::::::::.
              ::::::::::!                                     i::::::::
                ::::::::::l                                      ';::::::::
 ̄ ´  '  ― ―‐ --  」                                     L_:::::
                                                            ̄ ̄ ̄ ̄
                __,. -┐
    _ ,. -‐ '' ´   :::::::::',                                r::-  _
‐ ´               :::::::::'、                                  /::::::::   ´` ' ‐-
                    ::::::::':、                           ,.:':::::::
                     ::::::::ヽ                        /:::::::
                    ::::::::丶                        ,.::'::::::::::
                     ::::/ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ:::::
                      /  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ:::::
                 /   ,.::::::::    /\ , , /\ `、 \
                  /    ,.∩     / (●)  (●)\.`、  \∩
              /     , ' l ヽ∩ /   (__人__)    \ ∩ノ j
          /     ,    ヽ ノ |      |::::::|      | ヽ ノ \
           /      , '      | ヽ \     ` ⌒´    / / j    \
       /      , '      \  ̄            ̄  / `、   \
      ./       , '           \              /   `、    \
 
               やる夫は儒教的祭礼のための明堂・辟雍・霊台といった施設を
               建造。
              これは、その後、自らを頂点とした儒教支配体制を確立させる
              儀式を行うための準備だったという説もある(「封禅」参照)

2231 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 16:56:26 ID:zcjCt3DA


    翌中元二年(西暦五十七年)正月。





   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
       /⌒  ⌒\
     /( ●)  (●)\             ふーん、東の島国から
    /::::::⌒(__人__)⌒::::: \            使者が来たのかお?
    |     |r┬-|     |   
    \      `ー'´     /

2291 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:01:07 ID:zcjCt3DA

                 ,へ
          __,. -‐――,ノ:ヽ::\
         / ._,...-‐'´ ̄:::::::::くヽ:!
        / ./:::::::::::::::_,. -‐―--、
       ./ /::::::_,. -‐'´       |
      〈__|_/   ___,. -‐―、‐,)   おっ! ようやく
       |   / ̄::::::ノ:::::::::::::ト、:\
       |__..ノ::::::::::::::/ \:::::::::|_,ヽ:::   教科書的なエピソードかあ!
    _ .(( r|::::::/::::::::|_ー、_.|:::::/フフiヽ!
 ̄ ̄| |  ̄ ゞ_|:::∧::::::::|フフ !,/`´ |
   | |..   `|::;ヘ.ヽ:::::「´  _ ;:   /
   ヽヽ.   |/ i.ヽ|::/    _,ニ, /
    | i   _,>、\lヘ   ¨二)' |
    | |  `77勹 .几.!`ーr-‐′/
    | |  // / / .| | /   /
    | | .// / /  | |/   .}



                   _,. --──--、
                 /:::::... >:::::::::):::::\
                /::∠:........ y:´::く::::::::::::ハ   そう、倭の奴国だな。
               ./::::::::::t::...:::::.::::::::::':\:::::::::::ハ
              /::::::::::::::八:::::::_:::::.......::::!:::::::::::::!
              !::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ-::::':::::::::::::::::!   なお、このときはじめて 
.             !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::!   この国が中国にきたわけではなく、
             !::::::::/>ァ-、:::::::::::::::::::::::::::r '´ )::::::!   以前から使者は送られていたらしい。
             .!:::::::::ト:、_...イ::::::::::::::::::::::::::ト-イ:::::::::!
             !:::::::::::::r、:::::::::::::::::::::::::::::::_;-;::::::::::::!    洛陽にまでたどりついていたかは不明だがな。
             !::::::::::::!ヽこ_ー--─ こン_´.」::::::::::!
             .!:::::::::::とイマッ>ヽ   ノ<チマ ソ::::::::::!    しかしこの時の朝貢がクローズアップされているのは、
              ∨:::::::!`' ̄ ン  ilヽ` ̄`.!:::::::/
              ヘ::::::::!     ;'! l     !:::::/     やはり この数年の儒教儀式に何らかの形で参加させる
                >:::::!     、 ノ   ./:/イ      
              /l::::i、:!   ─--一  /イ、 \    準備があったということだろう。
             /   !:::l `ヽ、 ー一 /| liト   \ 
           /-一 、i{∨〈?、 `ー イl |l  i| 」 rヘ

2341 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:04:01 ID:zcjCt3DA

     _/:::::::::::::::'´:::/::::::::::::::::::::::\
.   /::::::::::;:-─'´::::::::::::::::::::::::::::::::ハ    このとき、やる夫が使者に持たせた印が「金印」だったとされている。
  /--イ::; '´`Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
  /::::::::::l   .ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
 !:::::::::::::ゝ-:':::::::::::::::::::::::::::ノヽ::::::::::::::::::::::〉   その後、日本で発掘された金印の真偽については
. !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨、∨::::::::::::::/    別のスレを立てる必要があるほど様々な論争が繰り広げられたので
.  !::::::::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::「〉ハ::::::::::::ハ     ここではスルーするが……
.  ∨::::::::::::::/  仆:::::::::::::::::!、' ル::::::/ ヘ
   \::: イ//ゞト. ∨:::::::::::! Y:ハ:::::/   とY
    ~冫,  `Y::.  ∨:::::::::! ∨レ'ノ  rc  ヽ
.      |      ',:::::::::!. ,'. /  /|lハ_ノ eヽ     
.      l  _    .',::::/ / /  //{r 、〉e  .∧
      '─ヘ,_ァ フ , .∨ // /ノ >-'、   e 〉
         ':,:ーイ   /).// /   l}  ノノハ
          レ' `ー ' .;':r r- ´   e,. '´ '´ e  \
               「¨ }、 ー- ┐ ,. ' '´ \ _____.ハ
               l. k'_. >7 レ' / e  /    e l
              ;' /   /  ;' ;'    /   e   .l
              ;' /  ./ イ /j   /       e.l
.             ;' /  / / /} 7 e /         |
.            ;' /  / /ノ ム.   /   e / 、e   |
.            ;' / / /〈/`) l}  /     /r+/   l
           .;' l::/ / ゝ _ノ e /      j:l ト、|  e/

2371 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:08:06 ID:zcjCt3DA

  '´ ξ ヽ
 i θjl_!_!j   このとき、奴国王は正式に漢の支配体制に組み込まれたわけではなく、
 ヽ!l|゚ ‐ ゚ノ!   「賓王」(賓客の王)という微妙な存在……つまり一応漢の王として呼ぶけど
  /j`▽ i>    別に支配や面倒を見たりはしないよ、という地位だったという説もある。
  〈_ノLゝ
.   |__j_j     正式に支配に組み込まれるのは、卑弥呼の時代という考えもあるそうだ。

2381 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:10:08 ID:zcjCt3DA



     このとき、やる夫が東からの使者に何を語ったか、
     何を感じたか……


     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
     イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
          /⌒  ⌒\
        /( ●)  (●)\
       /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  
       |    mj |ー'´      |
       \  〈__ノ       /
         ノ  ノ



   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
      /   ⌒   ⌒\    
    /     ,(⌒) (⌒)、\      あげるお。
    |     /// (__人__)/// |   
    \      ` ヽ_ノ   /       
      ヽ    , __ , イ          
      /       |_"____
     |   l..   /l´腐り姫    l
     ヽ  丶-.,/  |_________|
     /`ー、_ノ /      /
      

   残念ながら、記録は残されていない。

2441 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:13:27 ID:zcjCt3DA

        二月。



   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
      /  ─   ─ \            ふんふん。
    /    (●) (●) \           「けいおん!」効果で
    .|      (__人__)   |    __     芳文社の売り上げが倍増、と……
     \     ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒   /
    (⌒      /     /     /
    i\  \ ,(つ     /   ⊂)
    |  \   y(つ__./,__⊆)
    |   ヽ_ノ    |
   


     -──‐-
  / : : /: : `>、ヽ
 :  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ   
/: : : : : l:./_   _!: i          父上。こんな夜遅くまで
l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i         政務に励まれておられるのですか?
|:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
|: : : : : :.|   _   イ :l
|: : : : : :.ト>-  _rf  i
|: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

2471 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:16:38 ID:zcjCt3DA


                 ,             
              /::::::::::::::::::::::::: ヽ     
           //::::::::::::::::::::::::: /',    
             | l|  :::::::::::::::: /  ::}     お体にさわります。
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト    
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !      もう少し自重されては……
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ    
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ     




 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
    /_ノ   ヽ_\         心配ねーお。
   /( ●) ( ●) \    
 / ::::::⌒(__人__)⌒:::::\      やる夫はこれを愉しんでやってるんだお。
 |        ̄      |  
 \              /






 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ   擬人化された美少女「政務」タンに
     /_ノ ' ヽ_\         「もっともっとお~」とせがまれてると考えたら
   /(≡)   (≡)\       ハアハアもんだお~
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   
  |     |r┬-|     |   
  \      `ーlj'´    /

2511 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:18:15 ID:zcjCt3DA


  /::/::::::::::::::ヽ. 
  |:/‐ ‐∨!::l.     なるほど、勉強になります。
  !:i冂 冂|:ト::!. 
  |:ト.._-_..ィ|:|'::! 
  !::r{j介/,'/:::!. 
  |:| { V7l」 l::|. 





     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
      /ノ  \     \ 
    / (○)  (●)    \
    |   (__人__)     .   |
     \   ` ⌒´      /




     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ     んお?
      /ノ  \     \ 
    / (○)  (○)    \
    |   (__人__)     .   |
     \   ` ⌒´      /

2521 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:19:51 ID:zcjCt3DA
   


     -──‐-
  / : : /: : `>、ヽ
 :  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ   
/: : : : : l:./_   _!: i          
l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i         ……どうされました?
|:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
|: : : : : :.|   _   イ :l
|: : : : : :.ト>-  _rf  i
|: : : : : :.|,イ> --イ : : : |





   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
      /      ノ  \       ……荘、宦官に言ってくれお。
    /        (○)  \
    |         (__人__)|         急に明かりが弱くなって字がよみづらいお。
     \        .` ⌒/

2551 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:22:35 ID:zcjCt3DA
                 ,             
              /::::::::::::::::::::::::: ヽ     
           //::::::::::::::::::::::::: /',    
             | l|  :::::::::::::::: /  ::}     ……?
             | i|:::::::::::::::::::: |┯┥ ト    
             ! l|  ::::::::::::::|ゞノ !     明るさは変わらないと 思いますが?
             ! i|  ::::::::::::::|   ノ    
 .          | j|  ::::::::::::::├─イ     



    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
   イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    んなことねーお。
       /  _ノ  ヽ、_  \  
      /  /⌒)       \     ホラ、段々暗く、暗くなって……
       |  / /(__人__)     |
      \/ /   ` ⌒´     /






    ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
.     / ( )  ( )\         もう なんにも…… なにも見えねーお……
    /     (__人__)  \.
    |      ` ⌒´    |
     \           / 
    ノ            \

2561 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:24:12 ID:zcjCt3DA
     -──‐-
  / : : /: : `>、ヽ
 :  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ   
/: : : : : l:./_ U _!: i          
l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i         ……!父上?
|:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
|: : : : : :.|   _   イ :l
|: : : : : :.ト>-  _rf  i
|: : : : : :.|,イ> --イ : : : |





   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
      /:::::::::⌒ 三. ⌒\      
    /:::::::::: (  )三( ) \    
    |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒  |    
     \::::::::::   ` ⌒´   ,/    
    ノ::::::::::         \ 



   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
  イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
      /:::::::::⌒ 三. ⌒\      
    /:::::::::: (  )三( ) \    
    |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒  |    
     \::::::::::   ` ⌒´   ,/    
    ノ::::::::::         \

2581 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:25:17 ID:zcjCt3DA





                     (父上!)
      

















                  __
                 ∫ι________/丁了
                丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ.
               ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::,.,.,.,,.,.,.,.,.;;.ヾヽ
           .ヘ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;::::::::::::::::::::::::::::::::,.,.,.,.,.,..,.,.ヾ.ゝ.., ヘ
           ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.,___., λ
        ヘ ,,__ノヾ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~  ゞ,ノヘ
         ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,ノゞゞ
            /⌒ヽ  /⌒ヽ  /⌒ヽ  /⌒ヽ  /⌒ヽ  /⌒..  ミミ::l
            三三,  ,,三三  三三,  ,三三  ,三三  三三  ミミミl
        ┌┼┐___┌┼┼┼┼┼┐___┌┼┼┼┼┤_ヽ
        │  /,,;;;;;;;; /]ミ;;,,      /,,;;;;;;;;;/]ミ;;,,    ..│ミミ∥
┌士士士士________士士士士士士士士士士________士士
 .  . 彳/三三三三三三彳/.|ミ           彳/三三三三三三彳/ |ミ
 .  彳/三三三三三三彳/.. |ミミミ        |彳/三三三三三三彳/ . |ミミミ
. 彳/三三三三三三彳/ ..  |ミミミミミ     .. 彳/三三三三三三彳/    .|ミミミミミ

2621 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:26:50 ID:zcjCt3DA























             第六十三章「挽歌」終わり

2741 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:33:39 ID:zcjCt3DA






         <予告>





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
二二二二二二二∞∞∞∞ 二二二二二二二二イ    
 ,r'.:..:..:..:..:..:|..:..:..:..:|..:..:へ..:..:/⌒ ..:..:..:..:..\         
..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.,r':.:.:./      \.:.:.:.:.:.゙ッ      .
l.::.::.::.::.::.::.::.::| ::.::.: ∨:.::/        \:.::∧:゙i       .  弟殺し、
|::.::.::.::.::.::.::::::|.::.::.::.::|:/ ̄ ̄ ̄        ∨::K::|       そして兄殺しというわけか……
|.::.::.::.::.::.::::::::|.::.::.::.::|               ̄∨:|::|     
|::.::.::.::.::.:::::::::| :.::.::.::TT卞六尓ィ        ∨::|     
| :.::.::. .::::::::::::|.::.::.::.::| | |:i.:.:.:.:i|     h広fr |:.::|     
|.:i .:.::.::.: ,. -|.::.::.::.::| (,り:.:.:.:i}     |i.:.:i| |∧::|     
|.:i .::.::.::.::| ハ|.::.::.::.|′'‐ー      |i.:.:i| ||.::.::|     
|.:i .::.::.::.::| !、|.::.::.::.::|         ′ ‐ー |.::.::|     
| i.::.::.::.::.::\__l.::.::.::.::|                }.:.::|     
|:!:.::.::.::.::.l::::::::::l.::.::.::.::j       -    /:.::.::|     
|.:i:.::.::.::.::l.::::::::::l.::.::.::.::゙i         , ' :::::::.::.::|     
|.:i.::.::.::.::l.:::::::::人::::::.::.::≠  __  <} |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::.l::::::∨  \::::::.::.::\ |:::::::::::/  |:::::::::.::.::|     
|.:i:.::.::.::l.::::V     \:::::::.::.::.'‐-<   |:::::::::.::.::|     
| i.::.::.::.l::∨      >- ::_.:::.::.::\  |:::::::::.::.::|     
|:i:.::.::.::l∨          -─- ン、.::.::.::\l:::::::::.::.::|     
|:i.::.::.::∨      ,r'         ゙i.::.::.::.::゙i:::::::.::.::l     
|.i:.::.::∨      /           ゙i.::.::.::.::゙i::::.::.::|

2771 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:35:26 ID:zcjCt3DA


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
二二二二∞∞∞∞ 二二イ
 :  : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ       この私は、必ずしも
/: : : : : l:./_   _!: i        幸運の星の元に生まれたとは  
l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i       言い切れない。  
|:: : :::::::::l  じ   :じ :!i
|: : : : : :.|   _   イ :l      それでも……
|: : : : : :.ト>-  _rf  i
|: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

2781 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:37:01 ID:zcjCt3DA

         



         父上。

        あなたの子供として生まれたことを誇りに思います。




         ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
        イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ∵
         ∵ ∵ /ノ   ヽ、_ \     ∵
        ∵  /( ー)  (ー) \   ∵
           |    (__人__)   |
           \          /\
           __/::ゝ| /: : ∥:::::::::::: \
          _/:::::::::::::/l/: :/∥:::::::::::::::::: ヽ
 _   _, ィ´:::::::::::___| ,.へ._∥__::::::::::::::::::::::|
 ≧_` ̄}i : : |:::::::::::_|__\ \_l|_|:::::::::::::::::::::\
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     ̄ ̄       |          l|ハ 、  l:::/: :ヽ  \-‐\
               〉、_      _」 | ヽ /: : : :\   \__ >
       /⌒ヽ._/    厂丁「 ̄ | l弋ノ∨| : : : : :\
        /l   /::`丶、/、リリ |  _l |__|L_L_.二\
       ノ l⌒ 〈:::::::::::::::`T壬. | ̄::/ ̄ヽ、::::::::::::::::::\  \
        ̄`ー- 、ヽ::::::::::::ヽ_/::::::∧  〃 \::::::::::::::::::::\  \
           ̄\::::::::::::::::::::/ >‐iト、  l、::::::::::::::::::::::::>、_/
             ` ー--‐イニ=|_l|__ >=> 、_;: ‐'´

2801 ◆r.lduuWrXE2010/03/28(日) 17:37:34 ID:zcjCt3DA




      最終章「光武帝」へ続く

[ 2017/07/08 16:00 ] やる夫が光武帝になるようです | TB(-) | CM(0)

やる夫が光武帝になるようです 第六十一章 宦官

6211 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:04:30 ID:67gKpmC2

 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   今回も、テーマに沿った進行なので
 ik:l::::i:.|    | .l:::l   一気に時間をすっとばします。
 `ー-、」    '  i_ノ
    | `ー  ̄ , '
  ,,rへ、_ ` 〔´
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

6221 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:04:48 ID:67gKpmC2



┌───────────────┐
│                     ...│
│ やる夫が即位してから百年。  .....│
│                     ...│
│ 西暦125年のこと……      ...│
└───────────────┘

6261 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:08:25 ID:67gKpmC2



      /::::::,:::´:::::-‐::::::::::二ニ、:ヽ   `、 \:::::ヽ
     /::::/::::::7:::/  ̄ ̄__.,/::::::\`ヽ ゝ. \::::
   /::/::::::/::/∠,=ニ)ノ//:::::::/::::::\   、.. ヽ     ってトバシすぎだろがァーーーーッ!
   /::7:::::::::/:l//ニヾ,、,///::::::::/'--‐ヘ:::::\   〉,
  イ::::レ:::::/:::::lヽv'7:)ノ〃:::/::::,イ:l ;;,'´ .´\::::\  ヽ l   
  l /::i:::::i::l:::lノ.,>;;;;//::/::/  ヾ:、 ;; u U /::「ヽ  l 
  | l∧::l:レヘ:l :l   /;/;;iヘi -‐_フヾ、_  /::/:::| l  i|   
   | /ヽ   L_ 、  /l:|  ',/ ,-、`ヾ\V::/::::::l 、   |
   レ  /lヽ、__  ̄   ;;;; l)、ヒ::ノ )ゞ:/::::::::::l   :    
  /ノ U /::::\ ヽ  u   ゞ、=_//::::::::::::::::::l  `´   
  l  />'´`゙7,,\|    U ゙> ノ/:::::,へ::::i::::| 丿、
  「 { (   ´ /   u  / / //  「:::::::/_/  /::   
  人 ヽ `>'´   U    // ;レ' u  ヽ;∠__  レ'
 l  ヽ 二        //  ;;       __-‐ ヽ ::/
  ヽ、   u     // U ; __  ー´;;丿ノ l /    
    ` ‐- . __//     /i  `  ̄   /∠_
        { :ヽ;;:::>‐-. 、 /  >、  _ /:::::ヽ:ヽ   
         ヽ: : :` .‐-... __ -‐..´: : : : l:::::::::::ノ:::::::i::ヽ


    


        やる夫のひ孫の息子、安帝(第六代)が崩御。
        
 ゙"  "''"  "゙"  ゙"/::ヽ____ ヾ"
 ゙" ゙"  "  ゙"'' ゙" |ヽ/::        ヾ''"
゙"  ゙'"  "゙"   ゙" .|:: |:::         | ゙ "    安帝のお墓の前で 泣いて下さい
  ゙" ゙  ゙"  ゙"''  |:: l:         |      そこに私はいます 眠っています
 ゙"  ゙"   "゙" ゙"|: :|:         |  ''゙"
゙"  ゙"  ゙""'"Wv,_|:: l          |、wW"゙"
゙" ゙"''"  ".wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:.|::\W/ ゙"゙''"
"'' ゙"''"゙"  V/Wヽ`―――――――――lV/W  "'
゙""'  ゙"''"  "゙"WW''―――――――wwww'  ゙"゙''"

6281 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:09:01 ID:67gKpmC2

        安帝はかって実子の劉保を皇太子に立てていたが、
        皇后(劉保の母親ではない)の
        差し金で劉保を廃嫡してしまい、
        後継者を定めないまま亡くなった。


       皇后の一派は別の皇族を七代目の皇帝にしたが、
       この皇帝も数ヶ月で崩御。
     



 ゙"  "''"  "゙"  ゙"/::ヽ____ ヾ"
 ゙" ゙"  "  ゙"'' ゙" |ヽ/::        ヾ''"
゙"  ゙'"  "゙"   ゙" .|:: |:::         | ゙ "    七代目のお墓の前で 泣いて下さい
  ゙" ゙  ゙"  ゙"''  |:: l:         |      そこに私はいます 眠っています
 ゙"  ゙"   "゙" ゙"|: :|:         |  ''゙"
゙"  ゙"  ゙""'"Wv,_|:: l          |、wW"゙"
゙" ゙"''"  ".wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:.|::\W/ ゙"゙''"
"'' ゙"''"゙"  V/Wヽ`―――――――――lV/W  "'
゙""'  ゙"''"  "゙"WW''―――――――wwww'  ゙"゙''"

6301 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:09:29 ID:67gKpmC2

         安帝の皇后の親族や
         手下の宦官が政権を牛耳っているため、
         次の皇帝にも劉保が選ばれる可能性は
         皆無と思われた。

  




                ........               
             :, :<´ ̄ ̄ ̄ : >^\:.._    
        ...:/: : : : : : : : : : /: : : : : `ー' : i-、. 
       :f´ ̄ ̄ ̄:}'⌒ : : : : : /: : : : : : : : : : : :│:ヘ__      うう……
      :|: : : : : : : :| : : : : : : / : : : : : : : : : : /: : : l: : :', ヽ
      :|: : : : : : : :| : : : : : /: : : : : : : : : / / : : : :} : : :l: :ヘ    私もう、皇帝になれないのかな……
      :| i: : : : : : :|ー―: :/: : : :/ : : : : / /{: : : : .′ : | : : :.   
      :| |: : : : : : :lミヽ、/: : : :/ : : : :./ / }: : : /: : : :.| : : ハ._
      :| |: : : : |: : | : ∨: : : :/ : : :/j:/  i : : ∧ : : : | : : : i
      :| |: : : : |: : | : .′: : /: : /,x≦{  | : / │ : : :| : : j |
        :j: }: : : : l: : |r┤: : :/ : : ,イ{_ノ::}   | /心イ : : :.l : :∧|
     .:/:八: : : :h: :| r{: : :/: :/〈{ { : Ⅳ   j/ん/:} : : : l/ }}-
     :/: ′ヘ : : |ヘ |ヽ|: :/:Ⅳ }  ゞ-'    ム/: :|: : / ヘ j 
         :\:{ ヾ、Ⅳ{: : : :|    __   }: : j/ |.:.:.:.:ヘ 
            _>ー―f^:ヘ : : :| 、  _ ,   イ | : :/}: }.:.:.:.:.:i
        ,イノ⌒\ `  ヽ、:{    l>、 }: /j/ ,j/.:.:.:.:.:.:|

                  
                  劉保 (済陰王)

6321 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:10:25 ID:67gKpmC2

.   / : : : : : : : : : /: : : : : : :l: : : : : : : : : :.\
  / : : : : : : : : : /: : : : : : : :|: : : :.:l : ヽ: : : : ヽ
  ,′: : : : : : : :.:.:|: : : :.|: : : :.|: : : :.:|: : :|: : : :ヽ: ',
  i: : : :.:|: : : : : :∧-─ト: : : :|: : : :┼ ‐ト: : l: : |: |    ……大丈夫……
  |: : : :.:|: : : : : :|い: : ハ.: : :j: : : :∧: ∧: : : : l八
  |: : : :.:|: : : : : :|_ ∨ ∧: :/ : : / j/,斗:/: :/ :ハ    陛下のために立ち上がる
 │: : : :l: : : :.:<f矛テ卞 ∨: :' /イチ矛7: :/:.:.|ヽ:'、   者たちがいる。
. │: :l:∧ : : : : l r込zリ  ∨:/ r込zj// : :│ ヽ|
  |: : |{ '. : \:l        j/     /イ: : :j: │     
.  | :∧ゝム: : :.:\::::.    _'   .::: ノ: : ∧:│
   l/ ハ: :∧ : : ト.:>    ´  . < : : / ∨
.      |: : ハ: : ∨/|`  ーr</j/|: :/
.       ∨j/ヽ : ∨ \  /  |\ j /
         /|lヽ、:\ ナ弋  ! l|`''く
.       /,/|l   丁 ∧ ∧ |  l|∧ \
     /ヾ  |l   lV  〉〈. ヘ|  l|∧ ハ
     │ハ  |l   l  /  ヽ. |   l|∧.} |

           宦官A 劉保の側近。

               - ──‐-  、
           /          \
                        ヽ    というか、
.           /  / │     j  |  ハ
        ,′  |__ /|    /_ ハ ,'   | l   もう 立ち上がってくれたらしい。
         |    |∨ハ / /| /  ∨   │
         │八. 代㍉乂/ ィチ仡'  /    今夜、陛下の即位の邪魔になる
         lイ  小 Vフj/   r辷フ  /)∨   連中を殺りに行くと
        │ ∧.ハ:::  ' _   :::/' /イ / 
.          ∨ ' 个   __. イ//./|/     連絡を受けている。
                V∨\rソ_/><
              /`ー‐'´   ヽ
             /       , -ヘ
               | l      /   l
               | 「 ̄ ̄ ̄|V     |

6331 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:10:53 ID:67gKpmC2



                                          _  ___
                                     | |  | ._  |
                    ,、                   | | └┘ l  |
                .. -‐/`ー/`ー' ヽー'∨\           | |   /,/
       _   /  /   /   |:  ハ、   ヽ _           | |   | |
.     ,'´  `Y-‐  /   ,' /'|   | ∨ |  、::: `ヽ        二     二
.      |    | / ..:/   | /ノ |   /\| || ::. |::  |        | |   | |
.       |    |,'..:::,'   /j/   |  /  |ノ| |:: |::  |        ̄      ̄
     |    |l::/|   / ,,=、、 l  / ,,=、、| |:: |::  |
     | |   |l { :|  ,.イ |l  l| |/  |l  l| |人 |:: |:.|   ええええ! 何時の間に
      jノ|   八ヽ|/ :|  ゛="      ゛=" ,'::..:∨:: |、|
       |  /  ヽ| :  |"///     /// |:::: |\::|    そんな人たちが集まってたの?
        |/     | |  |     ─‐-    l::: |::|  `
.              | |  |>:.._/    |__ ィ::: 人|
           r|ノ\| ̄`ヽノ  ̄〈 ̄`ヽ.|/
            /    /  ̄ \ ̄  ,'.  \
          ヽ.__,/      \ /ヽ.   丶
.             /       ,ヽ    \ \   \
.         /        \   \ \   \

6351 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:11:47 ID:67gKpmC2

          |    /| i::.     i:.    \
          |   / |__|∨::    |:::.      ヘ   総勢、十九名。
         | ,ィ'´ ̄ | | ∨::.   j::::    |  |   
         | / __ヽ|__ ∨: /::::::   ト、. |   
     ::  |/ マテ,弍=z ,'∨::::::::::   | \|
     :::   |  ヽ fk。::i:| i::::::::|:::i:::::.  |
     ::i::  |    、|:tィ:;リ |:::::::|::/∨:: j
     :::|::: |      ̄   l::::::|/  ∨ /
      :::ト:: ヘ         ヽ::|   j/
       ::| \:: \        /::|
       :|   `ヽ \ ‐ /:::/
      :|     ` ,-‐'´::::::/



             _  _ ,ィ'::\/::ヽ.,.ィ'ヽ、__
            /::ヽ/::ヽ|: : : : :: : . . .λ::ヽ::`ヽ、__  _
          ,.‐--/. . . . : : :;|: : : :.:i: : . .(_,j:: . .\:::/:::|'´:.: :{
      ∠j:::,ィ'/. . ::::/:.: :/|: :: : :.:|ヽ::/::|: : : : : \:::| : . . |>     すくなっ!
      /::::::/: : ::::/:: :/ |: :i:: : :|ノ`ヽ::;l::::: : : : :ト:\:: : i:|
       ̄|::/: : : :::|:‐/‐-::|: :|:: : :|:::::::::::`ヽ、::::: : :|:::::: : : :|:|    そんなの
       |:|: :j: :.:::|;/:::::::::::|::ハ: : j:::::::○::::::|:ヽ::: : |、::::::: : |λ   返り討ちにされちゃうよ!
       ||: :;|: : : :ハ::::○::リ:::::∨::::::::::::::::::|:::::∨::jノ::::: : : |:.:ヘ、
       j|:/:|: .:::/::ハ::::::::::: 、__,ー'、    j:::: : }∨i:::::: : : :|\:{
       ノ::|: :ヽ:/:::::::λ    ("  j  /:::.: ;/  |: .|::: : :ヘ、
      j;ノj: :::|: : : ::::::::トー-- `二´-‐/:::;ノリ   ヽ{`ヽ、:: :\__
         ノ_ノリヘ: : : :::|    /´ ̄`ヽ\、_,ヽ、__   `‐-‐"
            `ヽ、:|   /     ,__\__λ_ヽ、
                 /     /:::::::::::::::::::::::::::}  }
               /"     〈:          |  |
                〈,,ィ'⌒ヽ‐-.、__〉          |:   \
           ,.ィ'^ヘ/   /┬'"         |  ,.<´
            〈  '´    /  |             |‐'´  \

6361 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:14:08 ID:67gKpmC2

                     -―――― ―-
                , '" : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`丶
              / : : /:/ : : : /: : : : :j : l : : : : : : :\    大丈夫……
             / : : : /: :_:{ : : :/: : : ,: :-/| 、|: : : j : : : : : :
                / : : : : ,': :'´ハ : / : : : : : / :|:.∧: :/: : : : : : :   肉体的にも精神的にも、
           /: : : : : :|: : /_ ∨ / : : / _j/ ∨: : : : : : : :
             / : : :|: : :ャテ=ァミ∧/: :/ィ代孑アア : : : : : : : :   宦官とは思えないほどの
          / : :/:│: / V込j  |/   ヒ込ン′/: : : : : : : : :   剛の者揃いだから……
            / : :/: :│: l  ´   ,           /: : :/: : : : : ,′
        ///: : : :\|.::::::.        .::::::./: :/: : : : : ∧:
          /'  ,′ : : : l      (ヽ      //|: : : : : : /_ノ
         │: : : l : 人               /´ /: : : : : /: : :

6371 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:14:30 ID:67gKpmC2




                   _ ,. -─‐- 、 _
                 ,. ',. -──‐┐ Y`   、
               /'´        |  !     \r 、
           /´ ̄} /      _,. ─┴-'゙L _    / ,ヘ
           ∧ {//   ,. '´  _,. -──- 、 ` 、/ / |
            / ` 、 ` Y´ ,.> '´        ,、` 、弋  |
            \      >'´7    __ _ zヘ 夂___ \\!     な、なんじゃそちたちは!
           7 -y ´/ `    -── 、`' ,  ゙'´   \}
              / / /      卞trッ、        - 、   |! /!\
            .// /  r 、       二`   ,.イ -‐ 、\ jド<__) !
          7 /   /7                l::! 弋tッ、 ,イ`ー- _/
          / /   ,  ヽ U               ':!     /ト、_/
         ./ /  /{_ト、_!              , j    /7|
        / /  /  'ー! ヘ      ,.:       /   ハ i !
          / /   ,     !  、     `ー:-:‐:-::y   /ノ i !
.         / /    !    !   \      ー  イ}iユ  i !
        / /    j-─-┘、   \       / '/  i !
.       / /    j      `ヽ、  \    , イ   !   i !
    / j    /           \  \_,イ7/   '!   i !
  /'  /     ./  ── -  __  \    /─ - 、 !   !1
  /  __/    /、   、      \`   \ ,/    〉 '.    | !
- -<三三z<  '、    \       \   1  /  !   ! !
:::::::::::::::::::`≧Zz 、 \   \           \/  /    ! !

           反劉保派宦官A





        |      -――┴┴‐┴┴―-     |
┐      |  / >´ ̄ ̄ ̄▼◆▼ ̄ ̄`< \|    r┐    本当に我らと同じ宦官か?
│___|_/ /    _ ノノノ八(ト、 _   \_|___,∠| .|
______j_ イ u   / -_,、::ヽ '三}:::::::::,、_-\  :∧ ─一/    うわあああーーーーー!
ー───/ /::       匕 ・='彡 ◆{::(:::< ・_`ト   |{〈 ̄ ̄
     / ,'::::     ー =彡^    \:::::^ミ=一  |ヽ\
 /⌒7 ,ハ:::/        ,( く} {> )::.      u |∧  \
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/   〈/>)::/:::      /  / ィエエエエヘヽ }   ::::{r、\    \
    人,∨::::::.. ::     //::::::/ひ\::::} }    i:::∨   \    \
    ん'::/:::::::::〃    {{/⌒¨¨¨⌒ヽ}}  }  | jト、   \    ヽ
.   /八::{:::::::::::{{  {::   {ヒエェエェエェウリ ノ   八 )    \


            反劉保派宦官B

6381 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:15:01 ID:67gKpmC2



                 ll          ∥
                  ll         ∥
                  ll        ∥
                   ll   _......_ ∥
                   ll,.:::´l! il::::::∥:::::.、
                  , =...ll:::::l! il::::∥=..-.... 、
                 l:.:.:.:.:.:ll:::l! il::∥:.:.:.:.:.:.:.:.:.、     俺は悲しみの王子で
                 i:.:.:.:.:.:.:.!!_l! .i!__l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l     怒りの王子!
                l::.:.:.:.:.:.:.l.l::l!゚.i|:l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
                l:.:.:.:.:.:.:.:l !:l! il::l l:ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|    仮面宦官 SONNTEIだ!
                l:.:.:.:.:.:.:.l:ll::|! il:::||:::ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                 l:.:.:.:.∥=:::|! il::::==丶_.:.:.:.:.:.l
                 l=..::::::::::::|! .i|::::::::::::::::::::::::ll::l
                  l::::::-  ̄l ̄l ̄ ̄ i-::::::∥|
                  l::::li  │ │  :i l::::∥::l
                   l::::l i │ .│  ::i ./::::::,---
                  |::i:::::::::i,_!_.!__./::::::i::i:::::::::::l
                  |::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::i
     _ ,,--- ,,,  ___, l::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::|:::::::_:::::i,, _
   /::::::::::::::::/i:::::::::::::::::::::::::!:::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::!::::!::´_::-‐::::::::::.::::、──::::::─-.._
  /::::::::::::::::/::::::|:_-‐─── ‐- _  -‐ -‐_ -‐‐‐‐‐‐--::_:::::::/::|::::::::::::::::::::::::::::::.、

                     孫程(そんてい)

                    中国史上・屈指の武闘派宦官。

6401 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:15:35 ID:67gKpmC2


   

       そして こいつらが俺と共に立ち上がった十八人の同士たち(一部)だ!




   _   r'^>/^ゝ      r-、 ,、    _   r'^>/^ゝ     r-、 ,、
  |  `l / // /       / / く ヽ   |  `l / // /     / / く ヽ
  '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー''   '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー''
   '!  ,、__7  i  ``゛''ー、       '!  ,、__7  i  ``゛''ー、
   1  |       |  l` ̄`''        1  |         |  l` ̄`''
    i_」         'L_」            i_」      'L_」

                           
                           
                            ',           /
                             ',        /
                              〉く }三{`>く
                           ∠_/ ̄∨__〉、
      、                    !:::ハ ゚ /::::l|     ,..-―
      \                   ト、:_:_}  {_:_:_ノ|    / ; : : :
       ,.ィT: ̄:7ハ、                 V「::r┬宀┬ 、:}V_/:./: : : :
      人,-、:.・:; -vヘ              ∨仁ー--'二l }イ{}=彡く_:_:_:_:_:_
     〔:.:{::}ー{::}:.:}             _, <l入ヽ二二 // /勿¬┬┬-..、
    __Y/:|三三ト、:/           , -<}>_'´_::ヽ\_二_/ノ::_ニ::. ┴┴-<
_rく´ |:.:| lヾ:|三三|:/「`ーrー、    /,..:'r―-、ヽ、`ヽミー--‐ニ-'´ /r──‐┐::
∧ ヽ `  \ヽ二ラ /:.:.:./ | }   //::..{      ̄    ヽ:/´    '′      |::..
:.:.ヽ |     ` ┬彳:.:.:.:/ | ∧  //::..::..\       ∥          /::..:
:.:.:.:〉|      l 〈:.::.:/ 〃:.:∧//::..::..:「`ー      ∥       _/::..::..
:./| lノ〉_r、   !  ̄  ∧:.:.:.:.7/::..::..::..ヽ、      ∥       ` ̄フ::..::.
  ', ヽ、ー′ |    / ヽ:. //::..::..::..::./ヽ¬     ヾ      -r―'´::..::..::.


      宦官です                 宦官です!

6411 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:16:00 ID:67gKpmC2



       r-、 ,、   _   r'^>/^ゝ      r-、 ,、
      / / / ヽ  |  `l / // /       / / く ヽ
  「`L_ 'ー-' く_/    '!  Lニ_`''  「`L_ 'ー-'  `ー'
   i  ``゛''ー、     .'!  ,、__7  i  ``゛''ー、
   |  l` ̄`''        1  |         |  l` ̄`''
   'L_」           i_」         'L_」


           〈ヘ
              V',
            __Vl   /〉
        _,r<. - ヘ〕ヽy'/      宦官です!
       /z=y': ::.. .::}  Yヘ
      {__) {:. :  ノ)__ l,:::',
      f_,  />=´〃_」 ',i::.}           /
      {__) レ チ ̄/,、 |ヽV       /
      |   〈 { V´ー゙7V}'       ,ィ´
        V i _ヘ{‐{--- L.l/      //
        Y´__ `ー'--- Li'   , ィチf l
       { -- ` 二 丁_ _/{巛リシ|
  __ --〈へ 二 _ ノ 〉   !川V!  l    /
〈〈 |     ` ー、, --‐'    从イ| l l.:, /
ヘ巛V´ ̄ ̄ ̄`Y´ ̄ ̄ ̄ `ヽ l |{ l |//
ヾY´         l        ∨辷孑'

6481 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:16:37 ID:67gKpmC2





.              / 7 / /7  / 7 / /7  / 7 / /7  / 7 / /7  / 7 / /7
           / / /_/_/   / / /_/_/   / / /_/_/  ./ / /_/_/   / / /_/_/
.            / /__    / /__    / /__    / /__    / /__
          / ,--一′  / ,--一′  / ,--一′  / ,--一′  / ,--一′
.         / /      / /       / /      / /       / /
        /_/      /_/      /_/      /_/       /_/


    (ヽ. r‐、                       , .
   (ヽ.\ヽ.)::ヽ.                   _ // |
    `\`:::::::::::::',、               /-= 9㍉ノト、
   <二ニ::::::::::(r7::}             ./´::..7,'ィ-...、=、`ー、   かーんーがーんー!
      /,ゝ=':::´:::::|             i{_::..:,イ='{::..::..:ヽシハ
      彳7::::::::::::::ヽ.            |_㍉、!='lゝ、::_ノ´⌒y
       /::::.=::::::::::ノゝ.__ ,イ´ ̄`ー‐!::\ゝ-=7ケ^ヽう)彡j
        ̄´ ', ̄彡'う),クト、ヽノ )ソ ノ´¨ヽ≧、´ヾVイ=7/ ̄
          ゝ_( ( ノノ='r='((_ソ/: :/´ヽ\(ヽ==ラ  ´
              ̄ ─‐イ´彡': : / : . :ヽ. Y⌒yハ=、
                ,/: : =、/ /: :     /|  l ', |
                ノ='´≧=、',: :     /: |  i  ',ヽ.
             =ソ/-'´彳イゝ..__   /: : :!  !  ハ






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   \  __  /
   γ´ヽヽ \/` >、   , ー─-- 、
  /   ヽヽヽ/ / l /       ヽ
  |  /´⌒ヽヽ /( `,l/ lヽ    , -─`
 |   ゝ __ ノ\・ lゝノ.| ノ )_ /´       宦官!
 /\ --──\l─、l / .//  
 ヽ//    丶'  // /    ´ヽヽ
  ゝ ヽ  -一 ' /_ノ   /ゝ  | l
  (二`ヽ= ー ニ´)、γ\/ `ヽノ l
  ̄──┐ ./ヽ/⌒ )\ \/` - ´
  /.    | ./ /`ヽ`´\ \ \) ヽ
 |   | / `ヽノ   \_ヽ_ノ  |
 |    | /`ゝノ     /ノヽ   |
  ヽ   ノ       /ノ   \ /

6501 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:17:24 ID:67gKpmC2




        |      -――┴┴‐┴┴―-     |
┐      |  / >´ ̄ ̄ ̄▼◆▼ ̄ ̄`< \|    r┐   ひいいいいいい!
│___|_/ /    _ ノノノ八(ト、 _   \_|___,∠| .|
______j_ イ u   / -_,、::ヽ '三}:::::::::,、_-\  :∧ ─一/    勝てるわけねええええええ!
ー───/ /::       匕 ・='彡 ◆{::(:::< ・_`ト   |{〈 ̄ ̄
     / ,'::::     ー =彡^    \:::::^ミ=一  |ヽ\
 /⌒7 ,ハ:::/        ,( く} {> )::.      u |∧  \
´  / ∧:::{:        /  、_,  \     |{ }  )\
 /  / {:::::     u /   ⌒'ー'⌒\ ヽ   ハ}∧     \
/   〈/>)::/:::      /  / ィエエエエヘヽ }   ::::{r、\    \
    人,∨::::::.. ::     //::::::/ひ\::::} }    i:::∨   \    \
    ん'::/:::::::::〃    {{/⌒¨¨¨⌒ヽ}}  }  | jト、   \    ヽ
.   /八::{:::::::::::{{  {::   {ヒエェエェエェウリ ノ   八 )    \







             /
            /   .   ,
          ./     !_.../. 
        /      i:::!||i:::::i     逃がすか! いきなりリボルケイン!
       /        !:::!||ヽ .|
   .,::::i @         丶| | リ:l
   /i:::::::_     .,,--.......!!::::::: !! !- _... 、
     !:::::::::..、_ ._ .i/l  ̄ `i .n ̄`i::i,,: .i
      丶;::::/   .i:::::|   !  ` !丶.,-丶
        ゙ ‐‐ ~  .i-- ´=`---‐i ‐~ 丶:i
              i二!≡彡'''゙ ゚゙::::: -‐~
              ト=[o.o」´=~i
              ,i::::::|:::::|:::::::::::i.

6511 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:17:58 ID:67gKpmC2



              ドッゲェーーーーーーーーッ!


            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"






     宦官。皇帝の手足として働き、
    中国史上、多くの権力闘争に関わってきた異形のものたち。
    
     彼らの起源は?
    そしてやる夫の開いた後漢王朝では
    どのような役割を果たしたのか……?

    その辺りを、今回は概説的に述べていくことにしよう。

6551 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:19:37 ID:67gKpmC2

    <わかりやすい  かんがんのきげん>


      あるところに王様がいた。
     実在の人物ではなく、
     まあ、判りやすく一人の人物で解説していると
     思って頂きたい。



        ト、 ∧  /|  /| /|  _/|
        |:.:∨:.:ヽ./:.:.:.:!'´:.:.:.:.:.::.:.!'´.:.:.:/
     |\ |:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::. ̄ ̄ ̄ ̄/
     |:.:.:.V:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:/
    ト、|:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::∠ _
 __}:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.<¨
 \:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.__:>
   >:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.!:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:>   なにこの扱い……
 <_:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:!:.:.:.:.小:.:.:.:.:.:|ヽ:.:.!:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:\
  /:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.::./!:.:./  !:.:.:./  !ハ:.:.:.:.:.::.:.:.:.ト 、>
  厶イ:.:.:.:.:.::.:.:|:.:.:.:.:.::/ V   |:.:/  |/ \:.:.:.:|ヽ|
   厶イ:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:/―- 、_  |/  ィ佗¨> |Tヽ\
     /:.:.:.:.:/|:.:.:.:./ r ' 丐}ヾ’    ヾ''¨  ! トミ.ヾ}
    ,厶ィ:.:.:| 从:.:.|  ` '"          |ノ
     ムィ人  V          !    ノ}
        |7>へ u             /V       
         _|/   ヽ     ,. -‐ァ  /::: `ー-、
       //     `  、 `' ´  ィ \_::::::::::::\
     /::::い         ` r- く/      ̄ ヽ:::::\
   /::::::::::::\\    ヽ     //        !\:::ハ
. /::::::::::::::::/ \\    \  //         !  Vハ
:::::::::::::::::/     ヽミ二二二二/         !   |:::|


            ある王様

6561 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:20:15 ID:67gKpmC2
           ト、  ト、 |\   ∧
         _|:.:.:\|:.::ヽ!:.:.:.\/:.:.|
        _>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|/|      敵対民族との戦いに勝ったぜ!
        \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.へ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.¨フ
       弋´:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.く     
       <:.:.イ:.:.:.:/.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.!:.:!.:.:.:.ヽ:.:_,>
      弋´.:.:.:.:.:.:/.:.:.:./ |:.:.!:.:.:.:!:.ハ.!.:.:.::.:\
       <:.:./.:.:/:/T ト、∨:.:.:/!レ小:.:!:.小、>
       <:八 小| 代圷 |:.:Ⅳイタヽ小|ヽ!
        厶込、N   ̄ レ !  ̄ ム、
         rイ!.ハ     , j   八 \
         / V  ヽ  ー : -'  イ    \_
      ,. -へ.  \  >、 _, ィ \ /¨「 ̄ ̄ `ー 、
     /     ヽ   \  /  ',  \ !       }、
     /     / !   \   |\ソ |       /  \
.    /     /  ,    /マニ/ / ,厶    ∠、    ヽ、
   /     /   ',  ∧ G〉/ / /  \/   \     \
  厶-―-、 /    |./  ∨|/ r' つ  ノ Yヽ    \     \



              ある戦争で王様は敵地に攻め入り、
              民間人・兵士の区別なく大勢の捕虜を手に入れた。
              問題となるのは、その扱いである。

6571 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:20:38 ID:67gKpmC2


              /: : : : : : : : : : : : : く: : : : : : :\
                . : :/: : /: : : : : : : : : : : >: : : : : : : ヽ
               //∨ : : : | / : : : : : : : : : ト、 : : : : : : : ',    な、何よ私を
            /: :∨: : : /:| i/: :/ : : /}: : | ㍉\ : : : : :    どうする気?
             ,′: :i: : : : |八{: : : : : / :|: : リ  ヾミ';.:. : : :i
          i : | : |: : l /ト、/|: :|: : /  i: :/ /  ミ∨ : i:|
          l : | : |:i: :Nx‐ミi: :|: /、__厶イ⌒ヾ  Yミ}: : :│
          | 八 从:.:! {{  心乂 〃 r'ハ   }} j/`ヽ:ハ
          l/ ハ: :f小  Vリ     Vソ _,     ノi 八
               ∧:{.∧/////////u_/ :|:!.:.j\
                / : \ハ    r   ⌒ヽ   /.:.:.:.j:从: |
           厶イ:./}人    ∨    _ノ  .イハ.: /!│jノ
             |//⌒≧=-      _, イ\ト、}:/八{
            〃      ヽ\>‐<〉´│/Y `⌒!
                ハ      (   \  ∧ |/ {    〉
             /         \  } ∨  ∨┌ノ  ,_ノ
             ,′    丶   ∨      ゚| l/   /┘
            {          \j {ニニニフ | /  /


                    捕虜A




          \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
          >.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
       ,...:´::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::/ |:::::ハ::::::::::::::::::::::::::/ !::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
          ̄ ̄/.::::::::::::::::::::::::::::/l/ >|:/ |:iハ:::::i:::::::::/ j/ハ::::/!::::::::::::::::::::::::<
        /.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一   レイプします。
          ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/  `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\     
         /___::∧ (|/   〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄
           /.:::::ハ ∧    \::::::::::::::/  {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄
          ∠::::::::::::八 :.       \:::::/   }::j\    /.::::::/ ∧ハ|
           厶イ:::::::::ーヘ            ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ  }
            ノイ::/i:::ハ         {:::::::::::::::::::::::::::∧丿
                |/  |::::::|\     , -‐='::、::::::::::::::::::::/
                  x≦ハ| ::\     ー‐.:::::::::::::::::::/
                 / ∨//|  ::::\    `7.::::::::::::.イ\
              /   ∨/j   \:::\  ;::::. .<:::::'///\
             /     ∨′   \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
            /         >x:::.、   \::::::::::::::::::::{'/////////\

6581 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:21:24 ID:67gKpmC2

       まあ、古代ですから 紳士的にはいきません。
       きれいどころはレイプされ、
       王の所有物となった。

 

                       ヘ(^o^)ヘ いいぜ
                         |∧
                     /  /
                 (^o^)/ てめえが
                /(  )    処女のままいられると
       (^o^) 三  / / >    思ってるなら
 \     (\\ 三
 (/o^)  < \ 三
 ( /
 / く  まずはそのふざけた
       膜をぶち破る


      //:.:.:.:/.:/..:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/V/Z_:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:..ヽ
    /:/.:/.:/..:.:/.:/:.:.:.:.:/.:.:/^^^´  Z_.:ヽ:.:..:..:.!.:.:.:.:.:.ハ
  ///:.//:.:.:./:.イ:.:.:.:.:.:.::/.:.:/       Z:.:.:.ヽ:.:.::.!..:.:.:.:.:ハ
< イ /:,.:.:./:.:.:ー.'.":./.:.:.:.://./         {_.:.:.:.:.ヽ.:.!:.:.:::.:.:.:!    く、くやしい こんな奴に……
   /.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/  //           {三ミ:..:...!:.:..::.:.:.! 
   /:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/:..:.:..:/   〃       ,. -   孑:テ穴ヽ.:..:.:.八    ビリビリッ……!
   |:.:.〃.:.:.:.:/:/:.:.:\'   /        / _____   レ'〈:::ヽ }:.:.:.:..:.:\
   V /.:.:.:.:/:/.:.:/___\ 、   / /ィ圻 灯 ノ    〈::ノ 从:.:.::.::\\
   /.:.:.://.:/ハ < 代心ト    '"´  ヾこツ ,.     " /.!:.:\.:..:.:::ヽ:.>
  /.:/ 厶イ  ハ `¨ニ´        ¨¨¨ u  ,..:.ーく..:.:.:.:!:..:.:.\:.\
<.イ        ハ                 从:.:.:.:!:.:.::.:!::.:...::.:.:\:\
          /.:.ハ ///  〈     ////   ,.イ:.::.:.:.:.:!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:\..\>
       , 彡:.:.:_込、     _ ,. -‐、   / .!.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:!:.:.:!:.:.:.:.:.:\:.\
   ー==彳:.:.://.:.:.:>、  `¨ ー― '  /   |_.:.:.:.|:.:.:.:.:|:.:..:!:\.:.:.:.:.\:.:>
       /:./ /:.:.:.:.:.:/:.:.:>.、  ¨_,.  ' _ ,. -<  ∨:.:.:.:.:ハ.:.:ハ..:.:..ト、::.:.:.:\
      //  /::.:.:.:/.:.:.:.:./.:.:.「´, x-<        \:./ V  \!  \..:.:.:>
      /'  /..:.:/.:/:.:.:.:/ 彳¨¨!\          /`Y´  ̄ ̄/ ̄\
      /斗‐ー― '爪// |〇 |  ヽ       /: : :: : : : : : : :./: : : : : \

6641 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:24:39 ID:67gKpmC2



  厶-―-、 /    |./  ∨|/ r' つ  ノ Yヽ    バージンブレイカー!
  |     \  !      |イ| {レ '´ ィク )   処  女  殺  し
  |       ヽ !      |d |    '   / )   
  ∨   \  |/        | ! 〉    ' , ィ }      俺の右手が光って唸る!
  ∧     \/        ! /    ,. -―'    
  i ヽ     }       /   /         
  |    ,. --- ∨     /   ∠、         
  /ー‐ 彡'  ̄¨ 弌  /     / ヽ \___    
  `ー<_∧     }/    , '| ! /      |
     | ∧    /      / | ∨      |
     ヽ ∧        /   | /         |\
      |  \    /    |G 、        !::::::\
      |   >‐'        | |>`ー-、     !:::::::::::\




          ,r_.ェ-_、_
          /::と Z つ:::`ヽ、
         /::::::::::::(._フ" ):::::::::ヽ              倫理とか 良心とか抜きにするとだな、
       ':::::::/:::::::::`'''´::::::::::::tタ',
       l:::::::f:::(((ぅ:::l::::i:::l::::::l:::l:::',             敵民族の女を
       l:::::::i:::::::l:_:_:|_:_凵⊥l-|:l::|              組み敷く、というのは
      ',:::::::!::::::|で6ラ')ノィ5ラ川              「相手を屈服させ
       ヽ::::i::::::l  ''"'( ::{;i::::j::リ`二ヽ-、   __      支配した」
       {ヽ::l::::::l     、.ノ::://ニ二:.eヽ ヽ‐=' O)     という満足を生むわけだ。
       ハ \:::::l  ∈=':〃ニニニ::.’i }e、ヽ ̄
      ム e,\ヽドェ.、二ノ=-‐'`iニFl |  e、\      とくに女性を一つの財産と見なしていた
     /ヾ〉  e、`r― - = 二⌒i lニF|e|、_e、        時代にあっては、
   /e、 ヾ〉 e、  \ _/ (r \| |-F|’| \ e、      それを奪うという意味合いもあるからな。
  /  e、  ヾ〉  e、 //"   \rぅ|eF|el   \
 {e、\  e、ヾ>、/ l |l  \_.ノ´l’E|’!
  \._ `ミ>、/ ,イ[|l ll 、ヽ、.ノ, ,' 〃| l
   ヽ ,e´//e' rタ´e' `7''`r'' // (()j l
    \ /´{ rタ'´e' e'/ e、∨/ e、 ¨ l

6651 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:25:10 ID:67gKpmC2


                       では 同じ「屈服・支配」を
                       敵民族の男に対しては
                       どう表現すればいいのだろうか?


                
     
            | i  i    .!      | .| /  |i {ヽ.| \ \ \ .\\.   \.  \
            | i  |   |     ┼=ァ――- 、!|\ \ ヽ、 \ ヽ ヽ    `ヽ  \     お、俺もレイプすんのかァア?
            | i  |   |     |  {i     ヾヾ   ∨`\ ヽ }ヽ}.  .i   ヽ   ヽ  
            | i  |   |     |   >、}'´)   ヽi     ,r≠∨ ̄ ̄   .!   .i\  ヽ   やめろォ!
            | i  |   |     ヽ  ヽ ` ̄ ̄ \     孑ヤ>、i.   !   .|  `ヽ }
            | i  |   i      i \. ヽ            <if)   ハ.   .i    |   i/   レイプはやめろォオ!
            | i  i           |  `ヽ}   U        ノ `ー ´ {∨ i!.  .八
            | i             .|    j!      ´ /      i. i /  .    \    (ハアハア)
            |      ヽ        |   U           U    ,' !/   ヤ、.   ヽ
            i.      ∨     .|弋.、________     ∧      ハ \  }
            八      .∨      .|  弋―――――――ア   イ ハ\    i、ヽヽj!
          /  ハ.    ∨     .!    ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´   ハ  i  `ヽ  | `ヽ
            ノ  ハ∧   ∨    |         ̄ ̄     ,イ i. ヽ .|   ヽ |
               ノノ ハ ハ. ∨. . .ト、      U       ,イ  |  ヽ |    ! .|
                   /j. ハ.j ヾ   |  >           イ   .|   !j     .j.ノ
                    / j/ ハ}  ヽ  |     >      イ. .!`ヽ |   j!     ´
                /       ', |        /i≧≦.人 j  i. |
           -‐´ ̄^\       ヽ!      / !ハ  / |/   ヽ}
        -‐´:::::::::::::::::::::: `丶、           /    i. / /
―― ´ ̄    \:::::::::::::::::::::::::::::::`丶、        /    jソ
::::::::::: ̄`丶、   `丶、::::::::::::::::::::::::::::::: `丶、     /
:::::::::::::::::::::::: `丶、    `丶、:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、/、_


                            捕虜B

6661 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:25:33 ID:67gKpmC2


    __{\{\{\{\
    \:::::::::::::::::::::::::::::`ア
    <:::::::::::::::::::::::::::::::::::>    勘弁。
    ∠:::::::::::/|::::∧::::::::::::\
   /厶Ⅳニ ∨ニヘ::::::::::厂    王さん
  / / |  〈   ∨Ⅳ      男に興味はないんです。
/ /   |   rェェ }U´)
 xく._  八  L. 」  ,イ
   厂 ̄く ゝ、__/| ̄>
──|    \ │ / / ̄ \
    |__l く__∨__」
      |    | r─┐
      |    |  ̄ ̄ヘ



           ト、 ト、 ∧
         |\i:.:.ヽ|:.∨:.:.V|/|
       弋´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.フ
       <:.:.:.:.::.:.:/^.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
      <:.:.:./:.:..:/!:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:..!.::.:.:.>     替わりにチンコ切りますね。
      厶:.:.:.!:/V┼!:.:| ┼!、!:.:.|:.:.:.:...>
       厶小 rャ‐ !V rャ‐ぃ小::..::之
        八,!  ̄ ,!   ̄ |f .}.:.::ト、
         ハ   ` '    ムィ.:|ヽ!
          \  - 、  ,イⅣV
             ム|` -  Ⅳ
          __i     {
       ,. -<ヽ `ー―― 予-、_
     /       ̄ ̄ ̄ ̄ / >、
    ∧                  \
   / !                  / ハ
.  /  V           ◇    /  !:|
  /   /            ◆  ! /  .!:|

6701 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:26:12 ID:67gKpmC2
      ___
    , '´, ヘゝヽ
    イ ィノリノWリ  ええー。
    ゙'!i|.`-´ノ'
   ⊂[iミ:ミ]つ
      }ミ:ヨ
    ./_/|_|
       
    
    逆に敵民族の男に対しては、
    「その能力」を奪うことが支配の証となった。
     つまり、去勢と陵辱はワンセットの行為なのだ。



       イ イ /N/::::::::/∠/:://:/ /
      /::| /:|/::::::::::::::::::::::/:/::::厶イ≦__
      /::::レ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∠
  |  トイ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦
  |\|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<_
\ト、:::::::::::::::/∠≦孑:::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::∠
_\>::::::1:::.:<::.:≦=-::::::-:::::::::::::::::::::::::::::::::::
_.フ::::::::::∧::.:.::.:.:て::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ
 /:::::::::::::/⌒Y´ ̄:::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄:::::::::::::::
 ̄¨フ::::7:::::::::::::::::::|:::::::::::::\ト:_、∠::::::::、::::::::::
 /:::::::::::::::::≧x::::ト、::::::}:、::斗rォ:\Ⅵ:::::ト、:::::、
 7イ::::::::::::::《::::fウミ::\ト、Ⅵl、 .::彳:ィ}::::::Y:::<
/ //}::::::::::トゞ - ´:::::::::::::::::::: ̄::::..::八ゝ':::::ト:
\  /ト、八:|::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::__∠⌒Y-<
\\   /\__、:::::::::::::::`::r─ ⌒ 、 {  王=-ヽ
  丶` ー-≦:\ ::::\-/  ヽ、 ヽ:ヽ..:::〉::::::/
 ̄ ̄`\  ::.⌒Y}>:.、:/ \  王= Y::::/:::/
`ヽ....:::::::::\:::::::::::::Yゝ/   }、  》::. /=-≦ー‐
::::::::::::::::::::::_::>-‐イ    `ーイ::../三=-  ̄
──   ̄          ∧: ̄::::/〈-─‐
           _ >‐ノ   ̄    1>彡
        -‐…  } ̄ ̄          |:::::::::
  ィ..:::´::::::::::::ヽ:::::::::ヘ  つ・ オ・   しイ::
≦三\::::::::::::::::::l:::::::::ハ   い・ マ・    /::::
テ= ̄:::::ヽ::::::::::::::|:::::/::::7 て・ エ・    /::::::
____/:::::::::::::::|:::/::::::{  ね・ 本・  /:::::::::
 | :::::::::::::::::::::::::ハ/::::::::l  l   当・  l::::::::::
 |  ::::::::::::::::::::://::>::{  |   に・   |::::::::::
 l   :::::::::::::::::/イ:::::/´|  |       |::::::::::
/ ::::::::::::::::::::::::ヽ|:::/::::::::|  よ・      7::::::::
   .:::::::::::::::::::__}/::::::::::::}           |:::::::::

6731 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:27:27 ID:67gKpmC2



   中国史上では、

   甲骨文字に最古の去勢の記録が残っている。

    甲骨文字と言えば、殷王朝の時代。


.ー┼ _ノ       / .::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::ノヘ、:.    /       イ  ノ ―┬
 ノ」    |  ー┼‐ll / .::/.::::::::::::{:::::::::::::ハ:::::::/_x≦∠  }ハ:.    \   白几      | 口 |
  ―  、  ノ|ヽ { .::'.:::::::|:::!八::::::::::| .|:::/7´んハ `Y ∧:.     )  万又  ン .. |   _|
  ̄ノ   ノ       { .:i:::|::::|:::i,二ム::::::|`|/  hし:::j ノ/::::ハ:.     )   
  ア      ノ ̄| \ |八l lX{ うハ \l    ゞ-゚'’ // }:.    }   ┼ l l      ┼┐ヽ``
  ア  し    ノ  .(   八 弋ツ ノ /////  /   ハ:.    |  丿こ      ノ 丿
 ー┬ァ ろ  . に    > ハ:;ゝー \              /::::}:.    |
.  丿          / .::/.::::::i     , ァ===- 、    厶イ::}:.   }   ├
            .イ  :/イ:::::{     }/      \   /:::::} : /    ⊂ト
         ( L,   |::::八     {           }  /::::::::<
⌒ヽ/⌒ヽ/⌒  }   人::::::::\   ヽ.         ノ 厶イ/::::::`ヽ
             ^ヽ   ヽ::::ト、\   \_    /   /:::::::::::/.:⌒ヽ
             }    ヽ! >、}ト ..    . < /:::::::::::/.:::::::::::::::'⌒Y⌒Y⌒Y⌒
            └ーヘ,_,_ .ィ.:::::::::::::〃≧=≦ニ二く::○::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                    //.::::::::::::::{{:::::○::::::::::::::::::\:::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                //::○:::::::::::{{:::::::::::::::::/⌒{:::::::ヽ},.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                \::::::::::::○::/^ヽ:::::::::{  \:::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                   丶、::::::/    \:::.、   ∨.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<>


             紀元前1300年頃、
             殷の武丁王が、捕虜にした羌族を宦官にするかどうかを
             神に伺いを立てたのが最も古い宮刑の記録とされている。

6771 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:30:42 ID:67gKpmC2


     

     _/:::::::::::::::'´:::/::::::::::::::::::::::\
.   /::::::::::;:-─'´::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
   ;'/::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!       まとめると、ある集団が
  /--イ::; '´`Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!      別の集団を屈服させる際、
  /::::::::::l   .ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
 !:::::::::::::ゝ-:':::::::::::::::::::::::::::ノヽ::::::::::::::::::::::〉     男を去勢、女を略奪するのが
. !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨、∨::::::::::::::/      「その集団を支配した」ことを
.  !::::::::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::「〉ハ::::::::::::ハ       如実に表現する行為だった。
.  ∨::::::::::::::/  仆:::::::::::::::::!、' ル::::::/ ヘ
   \::: イ//ゞト. ∨:::::::::::! Y:ハ:::::/   とY    
    ~冫,  `Y::.  ∨:::::::::! ∨レ'ノ  rc  ヽ     敵集団の男を全員不能にし、
.      |      ',:::::::::!. ,'. /  /|lハ_ノ eヽ     
.      l  _    .',::::/ / /  //{r 、〉e  .∧    女にはこちら側のタネを植え付ければ、
      '─ヘ,_ァ フ , .∨ // /ノ >-'、   e 〉    確かに理論上、その敵対民族は消滅してしまう。
         ':,:ーイ   /).// /   l}  ノノハ   
          レ' `ー ' .;':r r- ´   e,. '´ '´ e  \
               「¨ }、 ー- ┐ ,. ' '´ \ _____.ハ
               l. k'_.  7 レ' / e  /    e l
              ;' /   /  ;' ;'    /   e   .l
              ;' /  ./ イ /j   /       e.l
.             ;' /  / / /} 7 e /         |
.            ;' /  / /ノ ム.   /   e / 、e   |
.            ;' / / /〈/`) l}  /     /r+/   l
           .;' l::/ / ゝ _ノ e /      j:l ト、|  e/

6781 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:31:57 ID:67gKpmC2

:::〈...゙`..、::::::::::::ヽ:::‐|lニニl|ヽ、
::!::::、::::::::\:::::::::::ヽ:ヾ=´、〇\ _
:::!::::::、:::::::::::ヽ:::::::::::!::::::::::ヽ ,  ヽ    むろん、敵対民族の数が多くなれば、
:::|.....::ヽ::::::::::::ヽ...::::::!::::::::::,、ヽ,〇 ∧
::::!:::::::::::\........:::ヽ:::::l:;;イ_ニ、:ヽ   〇l   根こそぎ去勢・タネ付けなんて
ヾヽ∧::::....\:::::::::::};;く、/,-.、|ヽ:ヽ   |   面倒なことはできないだろう。
i i丿):丶:::::::::ヽ/‐-、|!_ニ'/'´ `、:、〇|
='´:ヽ..:::ヽ__∠‐.--ノ`<=.     l∧), |    
\.......:::/,フ二 ̄ニ_  、ヽ   :: l:ヾ:、 |     だから国家が大きくなっていくにつれ、
:::::\:::::▽__(;゜;)/,''´u .,'゙ ヽ : l:::::::ヽ      
\:::::\:::\ ̄ u    ' 、__」 7 |‐、::__ゝ     これらの措置はあくまで
ヽ:\:::::ヽ:::::\   u  .. _ノヘ,、l) |  |     象徴的なものと化して行った。
ヽ:」:::\::.::ヽ::.:;\: .     /〆_ノ |-‐、 ゝ
\ ` ‐- 、::_ヽ:::::\、__ 。 ,/_   |ノ'l    
<ヽ、_ l∧.二ニ==‐ゝ/ ̄/./ 7  | l
へヽ〇ニlo )二_‐─-=〃/  :i  |0.|
\=ヽ   `´     ̄フ /ヽ   :l  /  |     
〇ヾ,゙\ 〇  / /   ヽ :ノ /0l |
   \、ヽ  / /     / /i7 l |    




      つまり 武力の象徴であり、
      支配の象徴でもある王の周りには
 
     「従えた奴ら」の男女が集められ、

     王の権威を示すというわけだ。


      妻にされた女たちの住処が「後宮」であり……


      そこで生殖能力を奪われ、王の召使として使役される
      男たちが「宦官」と呼ばれるようになった。

6791 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:32:31 ID:67gKpmC2

    


               
   /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ、.       しかしここまでの説明では、
   /i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l:.:.ヽ.    
.  i:,イ.:.:.:..:l/-―- 、__,ヽ.:.:ヽ.     無力な被支配者だったはずの宦官が、
   lr:l:.:.l::.:.| '叨¨ヽ `ー-、 :j:l:.|
   ik:l::::i:.:.:.| ` ー  /叨¨) :i:!|     なぜ王朝を傾かせるほどの存在となったかが
   `ー-、」:.:.|    ヽ   |.::::l      判らない。
     ト.N `ヽ.___´, ル_ノ
.     |. ヽ   `ニ´          そこには、巨大な権力を持った王特有の事情が
     」、 ヽ、_/         関わってくる。  
   イ´|  ヽ、__」 ヽ 
             



              |\ |\∧,/| /|
           ト、|\|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.厶イ
         弋’.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.フ
        弋 ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::. ̄フ   何度も戦争を繰り返して
        __,.>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.<__   国も大きくなった。
        _≧:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.::\:.:.:く    
        /:.:.:/:.:.:.:.:.:./ |/ |:.:.:.,小:.:.:.:.ヽ:.:.:.:、:.:>  女もたくさん手に入った……
       ∠ イ:.:/:.!:.:.:.:Tト、_ |:.:/ ,.ィ代:!:..ト、_:.::>
        厶イ|:/|:.:/ f 忖  Ⅳ 忖ヽ ト、!:..\    でもそれはそれで
          i人从.  ̄   !   ̄ ハハ`¨´    面倒なことも出てきたなあ……
            !込     j U  ム'
           /:/ハ    __  人_
       ,. -<: : : :|.:! \ ´ ''  ィ い: : >‐- 、
     /: : : : : : : : :.ヾヽ   ー '  /:/: : : : : : : ∧
    /\: : : : : : : : : : :.>ミ ー--‐:ソ:: : : : : : : /: :ヽ、
    /: : : ヽ: : : : : : : : /    ̄ ̄  ヽ: : : : : :./: : : :.∧
    |: : : : : \: : : : /          ∨: : :/: : : : : : :ヘ
    |: : : : : : : :ヽ/            ヽ:/: : : : : : : : : 〉、

6811 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:36:32 ID:67gKpmC2


     権力者ほど多くの妻を得る。 しかしそれは美味しいことばかりではない。


          ,.<: : ̄:ミ: 、    /{/     
         /;、 . . ./: : : :}ヽ.  /¬/      
        ノ/V/:ィイ/ , /小: :'.  ___
       /イ:{/ル'(\|:イムイ}小}  `7└―
         /:人{_ ゙`´ `ー''/N     ̄ ̄
       ノイ从人./⌒マ} 八{  \ 、
       ,.イ ̄〈 `≧ァ<:}:ノ   <く
       ハ .   `《 {。V  「}     \           ,、 /|
     / ハ∨  l Ⅵ〃i V,ハ            |\|ヽ./:::V:::l  .ィ
    く\ ノ }'   | ∨《ワ }ー, ヽ,          ト、j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/:./,..ィ
  /  >、7!    ' ′ / /__/∧        ト..ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:...:.:.:./:..厶..ァ
 〈   〈    {   {ノ   ' / `ーく,  ',     <..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:...:.:.:.:.:::::<_
.  ヽ. ヽ  rヘ、 j′ __,} {.   /  /     ヽ ̄.:.:....:.:...:..::::::.:.:::.:.:.::::::::...::::::::::::<
    \ v┴v 丁≧ =i┴ュ./  /     <`.:.:.:.:.:.:.::..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::弋_
      `{ 三ア_{.__ ≦}〈r,ニi./      ≦.:.:..::.:::::::::::::::::::::::>一 、::::::::::::≧z
      `7i´ー----┬ ‘〒’       /.::く}イ::::::::::::::::::/__≦二_ \::::ト\
     /.::′:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.ト,       ̄ノィ:ヘ}イ:/j斗≦ ´ --  _`ーヽト
    /..::i|:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.:.l:l:.:.:.:.i:ヽ        /ィ> ´             `ミ 、
.   〈 .:.:i:|:.:.:.:.:.:|l:.:.:.:.:.:|:l:.:.:.:|:_:〉      /                        \
     `i< __j:|___/┴ 「         i   \                     \
      |    | |    |           |    ヽ-―   ¨¨¨¨¨¨ 丁 丁¨¨  ‐-ヽハ
     |     | l    l          |     丶 i        |  |      } i|

        妃が王の子を産めば、
        その子が次代の王となる可能性に惹かれて 
        取り巻きが集まる。
        それが妃自身の権力となり、
         時には王を脅かすほどに膨れ上がる事だってあり得るのだ。

6821 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:37:06 ID:67gKpmC2


        
             . ―‐‐:く:::ヽ/::::}/: : : : : : : : : : : : : ヽ
              /: : : : : : : ∨:::::::::/: :/: : : : {: : : l: : : : : :\
          /: : : : : : : : : 人:::::::/: :/!: : /l八: : :レ^ヽ: 、: : :ヽ   私は名家の娘ですの。
            /: : : : : : /: /:::::ヽノ:∨ ト、/xテ=ミ、:{  '.: l: : : : ',
         l: : : : : : /: : :廴(⌒: : /   {! {ら:iヾ   」い: :l: : :.'  大切に扱って下さいませ。
         |: : : : : : : :/ハ: : : : : l     ゞ '     ,ィヌハ: }: : : }
       /|: : : : !_/|: :l八::Y⌒{          トソ {レハ: :イ
      /:/、: : : {: : : |!: | ヽ{(_く                 |: : : レ': '、
     /:/  \: :ヽ: : {|: |  ヾー 、      `ー _   }\: : : : :l
   /: :/     ヽ: ト、: ヽ:ヽ   \j  : .     ー   ノ: : :ト、: : : l
   /: :/        ∧:| \: `: }   _/_   : : ._    ,イ |: : : :l ヽ: : :!
   : : :廴_____ノ:/ー┴、_」_ノ   \  / `ーf:´|: | ,: : : l  i: : |
   |: /: : : : : :_:_:/ ー、     \    ̄ {    !: |: | ',: : : ! |: : |
   〃: ,< ̄ /     ヽ     \  /⌒ヾ、  }: : :l  ヽ: : ヽj: : l
   {: :ト、: ヽ /      }      ヽ/   リ`ー、: :ノ   \: /: :/
   ヽ:ヽ \:∨       {  /  ===    l     ̄{     ソ: ∧
    \\/        /| /         l  ___i ∧  /: ::人:ヽ
     j/        / | /             l  ̄ ̄〈ハ, ': : /  \\
    /         / l/ /        l     V∧/     ヽ:丶
    〈__      /  //             }     ∨〈         ): :)


     さらには 勢力拡大のため、実力者の娘を
      妃として迎えた場合など、
      最初から「外戚」という厄介なオプションが付いて来ることになる。

     

     ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
      >:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:フ
     <:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:.:.:.:.:.:.丶:.:<    ハーレム大きくしたい……
      <:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:..:.:.:ハ:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.<
       >:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.‐-?、:.:.:.N 斗ト、‐-、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>   セックスいっぱいしたい……
     <:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:./∨ _.{:.:.:/  _  ヽjハ:.:.:.丶:.:.:.、>、
       <:.:.:.:八:.:.:.:.N  ̄ ̄´レ'   ` ̄ ̄´ レヽハ::く     けど妃が増えると取り巻きも増えて
       ∠:.:.:.:.:人∨      !}       ' ノ人_::>'     ウザイ……
          ̄ i:;从      i| ,   U    jハバ´
           ノ:.人      `      人{   ,斗勺匁`ヽ‐、
            ̄ ノ从、  ` ̄ ̄´   イ∨ rf´ .ノ、人人人ノ.、__
                从:>  _  <∧:|、―´ |  }、`´`´`´`´'///

6831 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:37:41 ID:67gKpmC2

      

           ト、 ト、 ∧
         |\i:.:.ヽ|:.∨:.:.V|/|
       弋´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.フ    取り巻き.がうざいのは
       <:.:.:.:.::.:.:/^.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>   取り巻きから取り巻きが生まれるからだよな。
      <:.:.:./:.:..:/!:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:..!.::.:.:.>     
      厶:.:.:.!:/V┼!:.:| ┼!、!:.:.|:.:.:.:...>  妃の親族、召使……さらにその親族……
       厶小 rャ‐ !V rャ‐ぃ小::..::之
        八,!  ̄ ,!   ̄ |f .}.:.::ト、   妃の権力を目当てに、
         ハ   ` '    ムィ.:|ヽ!
          \  - 、  ,イⅣV      芋づる式に権勢に群がるダニが
             ム|` -  Ⅳ        次から次へと沸きやがる。
          __i     {
       ,. -<ヽ `ー―― 予-、_
     /       ̄ ̄ ̄ ̄ / >、
    ∧                  \
   / !                  / ハ
.  /  V           ◇    /  !:|
  /   /            ◆  ! /  .!:|




           ト、  ト、 |\   ∧
         _|:.:.:\|:.::ヽ!:.:.:.\/:.:.|
        _>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|/|      あと王子も大きくなるまでは
        \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.へ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.¨フ    後宮に住むからな……
       弋´:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.く     
       <:.:.イ:.:.:.:/.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.!:.:!.:.:.:.ヽ:.:_,>    子供の頃から取り巻き連中に
      弋´.:.:.:.:.:.:/.:.:.:./ |:.:.!:.:.:.:!:.ハ.!.:.:.::.:\     たぶらかされて、
       <:.:./.:.:/:/T ト、∨:.:.:/!レ小:.:!:.小、>
       <:八 小| 代圷 |:.:Ⅳイタヽ小|ヽ!      俺のあとを継いだ後には
        厶込、N   ̄ レ !  ̄ ム、        そいつらを取り立てたりするかも……
         rイ!.ハU    , j   八 \
         / V  ヽ  ー : -'  イ    \_
      ,. -へ.  \  >、 _, ィ \ /¨「 ̄ ̄ `ー 、

6841 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:38:06 ID:67gKpmC2



    __{\{\{\{\
    \:::::::::::::::::::::::::::::`ア
    <:::::::::::::::::::::::::::::::::::>   そうだ、いいこと思いついた。
    ∠:::::::::::/|::::∧::::::::::::\
   /厶Ⅳニ ∨ニヘ::::::::::厂   「繋がりの少ない」連中ばかり、
  / / |  〈   ∨Ⅳ
/ /   |   rェェ }  ´)     妃たちの周りに置けばいいんだよ!
 xく._  八  L. 」  ,イ
   厂 ̄く ゝ、__/| ̄>
──|    \ │ / / ̄ \
    |__l く__∨__」
      |    | r─┐
      |    |  ̄ ̄ヘ





     _、、ィ,._
.   _ゞ´   ヾ,
   ,Z ,w'レviゞ  てなわけで 
    'ヘ(l ゚ -゚ノ゙   後宮はチンコ切った奴らを中心にします。
   ⊂[ ^Y^,}⊃
    〈_人,}
     |__|_|

6851 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:38:31 ID:67gKpmC2




     _
    ,´  `ヽ
   l ノリ从从.〉
   `(lリ゚ ー゚ノリ  ええー。
   ⊂i、半,i>
     l 〒l!
     |__l_j



    宦官は、子供が作れない。
    つまり妃や王子に取り入り、
    権力を握ったところで、
    その権勢の広がりは
    一般人に比べて少なくなる。

   
    


             ロ
             ||
             ||
             i゚i
             /ヽ´ア.
          /’,/::∥        「なんで宦官なんか使うのか?」の一つの答えがこれだ。
            /’,/::::,。oッッ,。、
         〈 ’ v'::::,il|eiilllllal|i     つまりは消去法。
         ヽ,’ヽ,|i!i ゚∀゚).ゝ  
         〃ヽ,’`'|エ,~ト.,      他の奴らを後宮にのさばらせるよりかはマシってことだ。
          〃:::::::::`!《´`》,i g`i
        《:::::::::::::::ヽ゛〃,.l || |:ヾ.、
        ヾ.、_::::::〉’,g ! ||.|::::::ヾ.、
           ̄ === /`/===゛ロ

6861 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:38:52 ID:67gKpmC2

      ((
    '´ /ニ゙ヽ 
   li 从ハ)ソ     あくまで「比較的」マシでしかないと思うけどな……
   ゞ;,,TДT)  
   





      ,. ―――-      
   /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ、.  
   /i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l:.:.ヽ.    ① 起源……征服行為の象徴的存在
.  i:,イ.:.:.:..:l/-―- 、__,ヽ.:.:ヽ.     
   lr:l:.:.l::.:.| '叨¨ヽ `ー-、 :j:l:.|   ② 発展……後宮を比較的低リスクで管理するための必要悪
   ik:l::::i:.:.:.| ` ー  /叨¨) :i:!|   
   `ー-、」:.:.|    ヽ   |.::::l    まあ、宦官が中国やその他の国に根付いた理由は、
     ト.N `ヽ.___´, ル_ノ    以上のようなものだと考えられる。
.     |. ヽ   `ニ´   
     」、 ヽ、_/       
   イ´|  ヽ、__」 ヽ

6891 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:42:45 ID:67gKpmC2


    ィ´三ヽ
    l:Y´ノノ):l      でも宦官がいなかった国もあるよなァ~
  _ト、 ゚ロ゚ノ-‐r、
 ー'─'/`iニlヽi¨ ̄    日本とか。 その場合は何が違うんだァー?
    /二フ¨l
   /_/〉___〉






 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ      ①起源の側面で言うと、
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l     日本の場合、島国だったことが大きく影響していると思う。
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!     
 ik:l::::i:.|    | .l:::l       多少の文化の違いこそあれ、
 `ー-、」    '  i_ノ      最古の去勢の例として殷の王がチン切りした
    | `ー  ̄ , '        羌族のように、あきらかに「自分たちとは別物」と見られる
  ,,rへ、_ ` 〔´         相手が古代日本には存在しなかったのではないだろうか?
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

6901 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:44:02 ID:67gKpmC2




            _. -=ニ::_Z ̄ニ=-  .._
        / (:_: ;r'": :/:: ̄:7''ヽ:,r': ̄`ヽ、
        /: : : : : :ヽ、:_(_: : : (:: : : :\,r=‐':"⌒ヽ._
      / : : : : : ; ': : : : : : ̄::ヽ、__/: : : : : l: : :/ミノ
     ' : : : : : / : : : : : : :__:ヽ_: /:: :l: :l: : : : l : ゙‐'ヽ     あるいは神仏習合の例に見られるような、
     l: : : : : :;' : : : : : : (((//゙ハ、 : l: :l : : : l: : : l : ',
.    l: : : : : :l: : : : : : : : : : : :`Vノ : l: :l: : : ,' : : ;': l:ll    侵入した異物に対するそれなりの寛容さというかルーズさ。
    l: : : : : :l: : : : : : : : : : : l: :/:l :l: :l: :l:: :/ /::/: :;リ|   
    l: : : : : :l : : : : : : : : : : l: :l::ノ: }: :} l / /::/レj:/::|     それが幸いして、
.     l: : : : : l: : : : : : : : : : :l: :|/_;イ_;イ_;リ、// .ノ/:|     「去勢までして他集団を屈服させる」発想は
     '; : : : : l: : : : : : : : : ::l: :|ニニ ‐--ミ`' } ,ィチj゙ :|    生まれなかったのかもしれない。
    /´ヽ: : : :l; : : : : : : : : :l: :|z't'ツ"_>`` '" {^~ |: :|   
  / ¶′\: :ll : : : : : : : : l: :| `~¨´ (::"′   ',ノl: :j   
,r‐{   , \ll : : : : : : : :l: :| :.           ∨ノ:|
  ! ¶′',  r、\: : : : :::::l: :| :.      .._ /´): :l
 ¶′   \ ヾ>、\: : : ll: :|  :.       __-了:/::;'
エエエュ┬r 、\ `ヾ>、\:ll: :|   :   ‐.._'´¨´ノ:/::/
―‐ - 、 ̄`<〉、 ヽ、._`^‐-\ト 、 :      ̄「V/
 ¶′   \ `<〉、 \` ー==┬''^ヽ、 ...__ ノ
   ¶′  \ `〈>、 ヽ`:r'"||  ,タ ¶ }
¶′    ¶′ヽ  `〈>、ヽ i || ,タ  /

6911 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:44:31 ID:67gKpmC2


                 ,へ
          __,. -‐――,ノ:ヽ::\
         / ._,...-‐'´ ̄:::::::::くヽ:!
        / ./:::::::::::::::_,. -‐―--、   でも、中国の影響は?
       ./ /::::::_,. -‐'´       |
      〈__|_/   ___,. -‐―、‐,)   中国から宦官の文化は
       |   / ̄::::::ノ:::::::::::::ト、:\   入ってこなかったのか?
       |__..ノ::::::::::::::/ \:::::::::|_,ヽ:::!
    _ .(( r|::::::/::::::::|_ー、_.|:::::/フフiヽ!
 ̄ ̄| |  ̄ ゞ_|:::∧::::::::|フフ !,/`´ |
   | |..   `|::;ヘ.ヽ:::::「´  _ ;:   /
   ヽヽ.   |/ i.ヽ|::/    _,ニ, /
    | i   _,>、\lヘ   ¨二)' |
    | |  `77勹 .几.!`ーr-‐′/


     __          
    :il|仞仞l         もちろん日本の支配者たちも
    |||后后|           宦官の存在は知っていただろう。
    `ト、Дィ          
  ,くEl〈V〉El         制度としてではないが、
  |;ト、゚;Y;゚|||;        奥家老(大名の奥向きの責任者)が
  .l;|〈;; |;;l| |;;.l |;ん  去勢していたことを匂わす川柳も残っているそうだ。
  |;|ノ;/キ-
. ん!'7;;/|;;|

6921 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:44:56 ID:67gKpmC2


      ,.ィ':´::‐ ァ .._:::::::::::::::/,ィT丁Tハ:Yフ:.、
     /::::/::::/:::::::::7 ,.、`丶ヽ-==ミ..__.リ::::::` 、入、
   /:::::::/:::::::/:::::::::/::::::/::::::/:::::/:::/::::::l::::::::l:::::::V::ハ    しかし 中国で言う宦官に相当する
.  /:::::::/::::::::;':::::::::;':::::::;'::::::;':::::/::_⊥::__L::_:::l:::::::::l:::i:::lヽ.   被去勢者が
.  ,'::::::::;':::::::::;::::::::::;::::::::;:::::::;:::::;'/-‐ ¨ ̄\`ヽ:::::l:/:l::ト、!   大奥を取り仕切ったり、
  ;:::::::::;:::::::::;:::::::::::;:::::::;:::::::;:::::::i   _.. ニ、\ `ゝ、::リノ!
. i:::::::::i::::::::i:::::::::::i:::::::i::::::;::::::::l.  く ,ィマハ  !ヽ、j、  ,ハノ   政権を牛耳るような事態は
 l:::::::::l::::::::l:::::::::::i:::::::l::::::i::::::::l    ` ー┴‐-   'V-=イ     日本ではいずれの時代にも
_ l:::::::::l::::::::l:::::::::::i:::::::l::::::i:::::::::l      / /   ,人¨マ     起こらなかった。
 !::::::::l::::::::l::::::::::i::::::::l:::::i::::::::::l           /   \
 l::::::::l:::::::l:::::::::::l::::::::l:::::l:::::::::::l            ヽ'´  /    
. i::::::::l::::::l::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::l:::l          ゝ'ニ!      裏返せば、宦官を導入せざるを得なくなるほど、
  i::::::::l:::::i::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::l:::l        ,ィニニ) l      日本では「権力者の妻の取り巻き」
.  ';:::::::i:::::i::::::::::::l:::::::l:::::l:::::::l::::l.       /::::::::/ ,'      が大きな力を持たなかったということになる。
.   V:::::::::::i:::::::::::i:::::::l:::::l:::::::l:::::l     /   !::::/ ,i
   ヽへ、::::::::::::i::::::l:::::::::::::l:ハ:l      l   l::i  ,':!
    | __ ` ''<:::::::::::::::::::トi l:!    ト、..___,ソ /::l
    「   ̄ ¨ ‐- _` <::::l        ヽ..__ノ iヾ'
   リ         丶、ヾ、      \__ ,,.ィ´
   /      / >,、   \ 丶、       /
.  /      `'ヽ.ノ\   `¨ ‐ \...... _/

6931 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:45:23 ID:67gKpmC2



                   _,. --──--、
                 /:::::... >:::::::::):::::\
                /::∠:........ y:´::く::::::::::::ハ     日本という国は
               ./::::::::::t::...:::::.::::::::::':\:::::::::::ハ    「血縁」の持つ力が
              /::::::::::::::八:::::::_:::::.......::::!:::::::::::::!   中国や韓国に比べて
              !::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ-::::':::::::::::::::::!   今ひとつ薄い。
.             !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::!  
             !::::::::/>ァ-、:::::::::::::::::::::::::::r '´ )::::::!  戦国時代など、
             .!:::::::::ト:、_...イ::::::::::::::::::::::::::ト-イ:::::::::!  同じ地域に住む
             !:::::::::::::r、:::::::::::::::::::::::::::::::_;-;::::::::::::!  兄弟親族が
             !::::::::::::!ヽこ_ー--─ こン_´.」::::::::::!  骨肉の争いを演じることなど
             .!:::::::::::とイマッ>ヽ   ノ<チマ ソ::::::::::!  ザラにあった。
              ∨:::::::!`' ̄ ン  ilヽ` ̄`.!:::::::/
              ヘ::::::::!     ;'! l     !:::::/
                >:::::!     、 ノ   ./:/イ
              /l::::i、:!   ─--一  /イ、 \   //
             /   !:::l `ヽ、 ー一 /| liト   \/  L
           /-一 、i{∨〈?、 `ー イl |l  i| 」 rヘ      \_
       _rク'´    < )`ヽト 、\fl-| レニシ、lノ八 Y       lノ ̄ - 、
   _,. ' ´ `´     .レr──- ` 、` | r'´ ∠ - '´`ート、-l|   l     lハ
.  /. r )l|   r 、    .l と>ー─- ____,-─ ┐  |   |   ハ    ,ハfl ヽ
 /  ヘ|    7ノ    l| l             |  l|   l  Y    Y|}  l
. ト,   l         l  l             |l  |    l    _   /  |l
. .l    l _      ( 八  ト 、          ノ  ト )   l|  | ( )  /  l|




  '´ ξ ヽ   これは冷酷なようだが、
 i θjl_!_!j   裏返せば
 ヽ!l|゚ ‐ ゚ノ!   親族が必ずしも運命共同体にはならないという
  /j`▽ i>   ことでもあり、
  〈_ノLゝ   それは大名の妻の一族のようなケースでも
.   |__j_j    ある程度あてはまった。

6941 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:45:49 ID:67gKpmC2



    ィ´三ヽ
    l:Y´ノノ):l       つまりィ~ 中国や他の宦官がはびこった地域ほどには、
  _ト、 ゚ロ゚ノ-‐r、    取り巻きが数・質共に
 ー'─'/`iニlヽi¨ ̄    
    /二フ¨l       厄介じゃなかったってことね……
   /_/〉___〉






          _,;¬___        __
        /├l||||||||||||、      l┤\
       / ├l|||||||||||||||||、    l┤  \     だから日本には宦官という制度が定着せず、
      (|| |) ├l||||||||||||||||||||、  l┤    \    その弊害も生まれなかった。
      / | | ├l|||||||||||||||||||||、 l┤(| | |)    |  
      |  | | |├l||||||||||||||||||||||l┤| |      |    これが一つの答えだと思う。
      |  | ̄ ̄├|||||||||||||||||||||l┤ ̄ |   |   | 
      |  |、`ー-┼l|||||||||||||||||l┼-ヽ|    |   |    
      |  |<O冫├l|||||||||||l┤|O>| |   |  |   
      | | |     ├l|||||||l┤    | | | | /   
     / |  |    ├l|||l┤     | | | | /
     / / / |   く├l|l┤     | | | /
    / / /  |    |д┤    | |  / 
    / / / / |   ー/ |┤    |  / 
    ヽ-~-、_ \   ◎l┤   /|/   
             \├l┤__/
               |_|

6971 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:47:01 ID:67gKpmC2

      ここまでのまとめ

 ①  「自分たち」の結びつきが強いと、
  支配した「自分たち以外」を去勢することで
  「自分たち」の強さを確認する(宦官の起源)
  

ティムポちょん切りてぇ!
       /| /l
 シャキン  ||//
  シャキーン! ||
     /Oヽ
     ((/∧ヘ))
     /⌒)/つ)
     / /~||
    / / ||
   / /_∧/ /
   f /´Д)/
   |   /
   |  /⌒)
   | // /
   丶_| /
   | ||
   ノ (_ 丶
  / ノ ヒノ
 / /
( i





 ② しかし「自分たち」の結びつきが強すぎるために
   「自分たち」のリーダーは
   「自分たち」の結びつきから自由になることを望む。
   そこで、去勢されたために親族グループを
  作りにくい「自分たち以外」を周囲に置く。(宦官の発展)

6981 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:49:12 ID:67gKpmC2

      ,.ィ':´::‐ ァ .._:::::::::::::::/,ィT丁Tハ:Yフ:.、
     /::::/::::/:::::::::7 ,.、`丶ヽ-==ミ..__.リ::::::` 、入、
   /:::::::/:::::::/:::::::::/::::::/::::::/:::::/:::/::::::l::::::::l:::::::V::ハ
.  /:::::::/::::::::;':::::::::;':::::::;'::::::;':::::/::_⊥::__L::_:::l:::::::::l:::i:::lヽ.  さて クソ真面目な話で
.  ,'::::::::;':::::::::;::::::::::;::::::::;:::::::;:::::;'/-‐ ¨ ̄\`ヽ:::::l:/:l::ト、! 
  ;:::::::::;:::::::::;:::::::::::;:::::::;:::::::;:::::::i   _.. ニ、\ `ゝ、::リノ!  あんまり尺を取るわけにも
. i:::::::::i::::::::i:::::::::::i:::::::i::::::;::::::::l.  く ,ィマハ  !ヽ、j、  ,ハノ   いかないのでッ!
 l:::::::::l::::::::l:::::::::::i:::::::l::::::i::::::::l    ` ー┴‐-   'V-=イ   
_ l:::::::::l::::::::l:::::::::::i:::::::l::::::i:::::::::l      / /   ,人¨マ    これから大雑把に
 !::::::::l::::::::l::::::::::i::::::::l:::::i::::::::::l           /   \
 l::::::::l:::::::l:::::::::::l::::::::l:::::l:::::::::::l            ヽ'´  /    古代中国の有名宦官を
. i::::::::l::::::l::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::l:::l          ゝ'ニ!     紹介して行こうッ!
  i::::::::l:::::i::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::l:::l        ,ィニニ) l     
.  ';:::::::i:::::i::::::::::::l:::::::l:::::l:::::::l::::l.       /::::::::/ ,'
.   V:::::::::::i:::::::::::i:::::::l:::::l:::::::l:::::l     /   !::::/ ,i
   ヽへ、::::::::::::i::::::l:::::::::::::l:ハ:l      l   l::i  ,':!
    | __ ` ''<:::::::::::::::::::トi l:!    ト、..___,ソ /::l
    「   ̄ ¨ ‐- _` <::::l        ヽ..__ノ iヾ'
   リ         丶、ヾ、      \__ ,,.ィ´
   /      / >,、   \ 丶、       /
.  /      `'ヽ.ノ\   `¨ ‐ \...... _/

6991 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:49:41 ID:67gKpmC2





   _人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__
  __,ノ
   ).        宦官禍の代名詞!
  ソ.
 ,)         おそらく最もメジャーな悪宦官ッ.!
⌒ヽ        
  ノ.        秦の始皇帝に仕えた趙高ーーーーーッ!
  ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´`


             |  |
       \|\|  |/|/
     |~\     |  |   /~/|
    ヾヾヽ、_|_|_/ //
     \/     \/
      /   ●    ●\
       |          |
      \ \    //     陛下、私は馬ですシカー。
        |   \_●/|
      / ∧__∧ \
     / /|      |ヽ ヽ
     | | |   .  | | |
     | | .|.     .| | |
      ■  |     |. ■
           |\_/|
         | |. | |
         | |. | |
         ■.  ■

7021 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:51:29 ID:67gKpmC2

        
 

   _人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__
  __,ノ
   ).     嫌々敵地に送り込まれたせいで
  ソ.      漢王朝の敵に!
 ,)      匈奴に尽くした異色の宦官!
⌒ヽ
  ノ.       中行説!
  ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´`


                 ...__,--r‐y―y
                   /::ん'^ー'ー'ー、ァ┐
                /∠彡、 t_、 __  \
                  l:::: (|:::::「 ̄`i_ } ̄7\     ククク……
  ト              |:::::::|:::::! rwvvィ /::{ ̄
  |::\:`::....、      /::::::/:::::!.、 ´ ̄ /:::::|      宦官といえばメイドのようなもの。
  |::::::::\:::::`:::..、   /::::::/」:::::| ` ┬'::::::::|
  |::::::::/⌒ヽ:::::ヾー'ミイ:厂|:::::|\ /{:::::::::::i      単于にご奉仕だ!
  |:::::'      \:::\ くアヘ:::::Vこ7^V\:::::、
  ∨       _>::::\ \::ヽ::Y'′| ノ^!::i__..-r‐::::::::::::7
  ¦      \:::::::::::::::V ハ::::V~::><ヒェ)':V:::レ l::::::::::::/
  _j    ;  ` .\:::::::::::V ハ:::::::/ i  ヾ/¨ヽ::|  l:::::::::∧
 く厶    /;     ヽn:::::V ハ :::| r 、 丨   \ l::::::/  \
  \\ / ;    にニ ̄ ヾ::|' }::└':::::\廴__ハ_レ'!:::::\   |
    \{  '::.,  にニ   〉i |:::::::::::;广三ヽ::_」 」:::::::::::::>|
     |   `ヾ  廴ニ   `:、|:::::::.'`ヾ:三三|  ‐`_ュ::/`ヾ
     |   `゙ :..    > ─┴''´     ヾ 三|   二}   `、
     ヽ、    `ヽ/           }三廴_....-ー'′   |
.         \    /        /  /` ̄\     ヽ   |

7051 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:52:06 ID:67gKpmC2

   _人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__
  __,ノ
   ).  このスレではまさかのヨゴレ!
  ソ. 
 ,)   自らの情念で史書を編んだ男!司馬遷!
⌒ヽ
  ノ.
  ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´`

          ,      /〃ハヾ  / ∧∨〃、ヾ} l| :}ミ;l\
        /〃// / 〃l lヽ∨,〈ヾ、メ〈 }} ;l リ ハ l`!ヽ.
          //' /,'  ,' 〃 l l川/,ヘ丶\;;ヽ/:'/〃∧ l ト、:l !
         〃,'/ ;  ,l ,'' ,l| レ'/A、.`、\;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |、
         i' ,'' l| ,l ' l. !| l∠ニ_‐\ヽ;\,//,イ| l | l ト/ λ!  
.        l ;  :|| ,'i:/ l| |:|: |``'^‐`ヾ∨`゙//|斗,l ! | ,タ /l.| l  
       l ' l |」,' l' lハ |'Ν    ̄´ /` ,|l_=ミ|! ly' ,〈 :|| |  
        |l .l H|i: l | ゙、| l        _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :l|    
        |! :l |)!| ! |  ヽ      '´ ’/'_,.   ノイ.〃/|!    
        l|l |l 「゙|l |`{             ..   _   |}/,ハ l    
       |!l |l、| !l :|.      ‘ー-‐==ニ=:、__j:)  l'|/|l リ    
ヽ ̄ニ‐、__.」乢!L!lヱL」__           ー、 `'''´   从「 /    
 \ `ヽ\      /l |       / ̄´     //        
.  ,、  l  ゙、    / ' |、      {        /l/        
   '}  l  ゙,    /   |:::\      }     ,.イ/         
   l  l   l  ,.イ   l:::::::::\__   `'-‐::"// |′        
   l   !   K ヽ,、 \「`''''''''"´:::::::;;:" //
.    l   l   ト、\( _.... ヽ  .:.::::::::;;″ /'       _
\   |  l|  八、ヽi´    | .:.:::::::::::::i' .:/'"´ ̄ ̄ ̄ ,.へ\

7061 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:52:32 ID:67gKpmC2

         ___rヘ____
       ____>:::::> ' ´ ̄ ̄` ー、
       二⊃::::/,..:::´::::: ̄:::`:::ヽ_\
       ーフ-/ , ':::::::n::::l::::n:::::l「 Y:::l \_/
     、_;','::/シ/:::::::::l_l.l::ll:::l l:::::l レヘ:::::::::二   あ、アレ? ちょっと 待って?
    -=三::::/冫::::::::::::l>:l、::l .l:l::r'´`ヽl::::::彡'
      .ミ「7 l::::::::/l:::ィチハ ::|  l〈 ( ) ,ハ::l
       l: l .l:::n::l. l::::l孑' |、 .; `¨´` レ'┐
       l冫 l:_l l:l  l::| _,-ェ - ェュU  了 l
        .l f{ヘ∧|  l:|  l`  ̄ ´_|   レ'/
    , -´`-.、ゝ _ヘ    .l丶__ノノ  /´
  rシ' , '´''トム ,-ヽ::::ト、   ` こ¨´  ム
  ,L  , ´ ' .ノ/ヘ::::l ノ ヾ冫- __  /l::::ハ




    ィ´三ヽ
    l:Y´ノノ):l      司馬遷ってさァーーッ
  _ト、 ゚ロ゚ノ-‐r、   「宦官」っていうカテゴリーに入れていいわけ?
 ー'─'/`iニlヽi¨ ̄   確かにチンコは切られたけど、
    /二フ¨l      歴史家として名を残してるんじゃねえのォーー?
   /_/〉___〉

7071 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:52:58 ID:67gKpmC2



  '´ ξ ヽ   いや、「宦官」の定義を
 i θjl_!_!j  「後宮で皇帝に奉仕していた被去勢者」とするなら
 ヽ!l|゚ ‐ ゚ノ!  司馬遷はまぎれもなく当てはまる。
  /j`▽ i>
  〈_ノLゝ
.   |__j_j

7081 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:53:59 ID:67gKpmC2

     漢王朝において、宦官が政治に本格的に
     関わるきっかけを作ったのは、この人、武帝である。



    /    /´       `ヾ、 _, \
   /     /            ∨   ヽ
 ノ ,     / ,.,.,  __ _ _         |     広い宮殿に住むのも
´:::: /  ,     // _ _     `ヽ、、     |    よいことばかりではないな。
:::::: |::: |;:    /    ヽ`ニ==,  Yノ -‐'´ |     
 :::|::::: |;:   /     ‐-',、ニ=、`ミ i/_-== }     移動が面倒だのお……
 \::: |::::  /     \ヾ夕ンノ  `´rュ` /、
   \::|::::  { ヽ         /   |::`ソ | ヽ、.
    \::::: ヽ `、       ,,    |   |:: \\
      \::: ヽ ヾ     / ` ̄''::::ノ、  /::::  \\
        `丶:::|      ,_ _ _  ` //::::::   \ \
:::      r‐´ `} , , ,-‐=´-‐― ―ヽ  /::::::::::    ム、 \
ヽ::::::   〃::::::::::: }'i '   -‐´ :::::::丶 ,、}::::::::::::r-‐´ ハ  \
  `ヽ:::::{::::::::::::::::/└、  /|  /\ i\l ゙イ::::::::〃:::::::::::::  ヽ   \
   r-‐ヘ::::::::::::ノ 、 `' '´ └┘  ヽ_lヽ /ヽ:::{: : : : : : : : ノ    冫
 /    l::::::ノ r´`i ヽ、     _    l  ム、: : : : : : ノ r' ' ´ `ヽ


     どの王朝でも、皇帝の宮城は概念上、外廷と内廷に分かれている。

     皇帝が臣下と共に政務を執る場所が外廷。
     プライベートをすごす場所が内廷(後宮)。

     つまり皇帝は、政務の度にこの二つの区域を
     行き来しなければならないことになる。

7091 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:55:57 ID:67gKpmC2


                _,.‐''"´ ̄ ̄`` ‐、
               /  _,. ‐ 、 _,. ‐- 、  \
              / /         \  ヽ    よし。後宮にいながらでも
             /  /      、   ,    _ヽ  ヽ   政務が取れるようにしよう。
           , イ  , "- _   l  /  _ ‐'`` 、  ト、
          / l  l ___二ヽヽ/,-´____  l  l :、
         ,l´ :.  、 >  < (::::)ヽ-' '- ´(::::) }  ,! , ' :: ヽ
        l´ :. ::.  _ヽ、    ̄       ̄   >、 .::: :: `、
       /::: :::. ::l´:::::) |             |(:::::::l::: .::: :: l
      l:: :::  :::: ,..:::::、'    ,-―――‐-、     ll:::::::.、.:::: .::: :l
      l::: ::::.. ::l::::::::/ヽ‐, 、_'   ----   `_,l 、‐,(::::::::):: .:::: .::l
      `、:. ::::l´::::、´ll\`ヽ /l_/ ヽ__l\/ / ll`l:::::ヽ:::: ..::/
       \:., ´::__/_| |  \_______/  ∥ 、_::::l、..:::/
           ,\__/―ヘヘ   ∥     ll 、 、  ∥l ̄ ヽ__ イ
        /      |ヘ / 《      ll  \∥ l       ヘ


        後宮には一部の側近を除き、一般の家臣は入れない。
       武帝が考えたのは、宦官に秘書官のような役割を与え、
       外廷との引継ぎ役をさせる、というものだった。


       この後宮における秘書官的な役目の宦官を、「中書令」と呼ぶ。
       (以前からこの官職は存在したが、武帝の代に強化されたと考えられる)
       



     || !|.|レ´//j、`'-|トミ、ヽヘ',ヽヽ ヽヘ.ヘ|| |
     || !|/イハソ/,!ム\|トミ'-、ヽ,jlヽt ヽtt、ハ|| |
     ||.|jハt ヘ jj=_\.lト\ヘ,,_ミ|ミ !ハヽ`yl..|    そして その中書令に
     ||.|l.l |ト、',.k'_0_ヾlヒミ、イ_0_ン`j、}l|ヾ;.| |
     ||.|ハ l|.トヾ:t `´ jr 、、  `´ イハ∧ハ',| |    この僕が選ばれたというわけさ!
     ||.||ヘハト、ヾ   '`、'`_'     ハ|∨リ|.| |
     ||.||.|.ヤヾtヽ γ_,.二二..ヽ.   jjリ;|,',!| | |
     ||.||.|.||',!tミ  '、v‐、... ‐v7   !',イリノl| | |
     ||.||.|.|| |',ハ  ぃー-rクフ   ./jハj .|| | |
     ||.||.|.|| ||'、:ヽ `'ー-‐'"   ,ィi/ j. ,!...|| | |
     ||.||.|.|| |||.ヾ \   ̄  ,.イ:/ ,ハ! || | |
     ||.||.|.|| ||レl', t、::`::--イ::::/  l>y、. || | |
     ||.||.|.l.イ´j `'-ヘ. `~´ :/_,..'´ t::`'-、_|

7111 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:56:59 ID:67gKpmC2

                 __
           .   ァ  -‐‐- 、`丶、        
           ´_,ノ´ -‐==ミ、 \ 、 ヽ、
       /   /   -‐rf≠ミミ、   } }  、     ぬええええええええい! 許さん
, -‐‐…ァ′  イ   ⌒ ≧込}、}ルレ' /∠厶
     {  //         -‐ ´  {=≠=ミミ、     首をはねいいいいい!
      \{´     / __r'    〉ト弋}  }
  -‐‐-   、   //, -‐   ー / ハ`ーイ
      `ヽ}〉 { / 厶-‐─‐‐- 、 ⌒ヽ   }
          ∨/{ |iル'´ ̄ ̄ ̄`丶\ i   ,
         }′ {|K⌒ヽ、_   〉 〉} | 厶_
        .イ    |ト、_    `ヽくイ / /  _≧x
`ヽ     / ノ   ヽー‐-- 、__  ヽ/ / / /    `ヽ
  マニア─く/{,ィ,イ_ >ァ=≠ミ≧′ / //        ',
   }/ }.イ } / { {′ ( ̄/{ ‐-ト、 rfイ  { {
  /  /: | j { | /    ヽ{ \_j ヽi }  从         }
  .'  /: :/ /⌒Y´{    ‐┘  _ノ   从_/⌒ヽ     /`丶、
イ  /: :/ /⌒Y⌒1  _  -‐‐- _  ノ个: :{  {  }   / . -=ミ、
:ノ , ' : / /   l  └≦三三三三≧、  |: : :|  トi ト-  /       ヽ
/: : / /     }       `ヽ、     斗: : |  |:| |   /        }

      武帝はかなりアレな性格の君主だったので、
      臣下の言動に腹を立て、
      死罪を申し渡すことが多かった。


                  , イ二二二ミ 、
                /         \    (やっぱり 厳しすぎるかのお……)
                 //         ヽ',
              _/ {           } |_
             /  /            |  ',
             __/    { ィ==z  ,ー==-、 }   ',
          / /     }:| '-zェx ー' xェァ-'  !!  l
        /   | ィ―、| |  ー´ i   ー     }|   }__
         /  :i|/    } i{ /' ー'`ヽ   /,ィー 、  ' ,
      r-|   ',    ノ| {ヘ _ィ===z、__, / {      l
    x--/ |  ___ {`ー ' \ヽァ_7lーハ  ,/ /',    /   }ニ=、
.   /  /  i!{´   ',::::::::::::::::::ヽ   ー' ¨ /  ー‐ '   \::ヽ
  /  /   廴___ノ:::::::::::::::::::::::: ̄ ̄ ヽ/:::::::::::::::/⌒ヽ   }:::|

           しかしどうしようもないほどアレな性格ではなかったので、
           すぐに後悔して罪を軽くする。

           そのため「死刑よりはマシな」宮刑に処せられる家臣が大勢いた。

7131 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:57:39 ID:67gKpmC2


                  ,. -─- .、,
                     ,不:::く`ヽ;::、:::`丶
                   ハ:l::;;ヾ:ヽニヽ:ヽ::、ヾヽ    だったら もう少し刑を軽くしてもらえませんかと
                   ,':::i:トヾヽ::ヽ:トヾ、ヽヽヾ`ヽ   思うのは僕だけじゃないよね?
               l::i::|l::卞ムヽ:;ヾY.ェYl::ト::ヽ    
               |::l::ト;:::Kさ'く:::f ,`  リヽヾ',
                ';:';ヾトヽu `r'- 、  u|::ト`、
                ヾヽヘu  |';二::!  入',
                 `トk   ヽ、zソ ./::| ヾ
           ___._,r、   Y:j` ‐ 、 ー´/ トj
         /`ヽ_j'、_ノ ̄l!'´ヾ- 、_`_¨   」、
          ∧ ,ノ  Yヽ  l  ヽ     7ヽ~ヘヽ.、
       /-'´「 ヽ ヽj_. l   ト、  /〃ハ  | ヽ `ヾ 、_
      r'´, イ ヽ、 `,__,ィ、__)| l  ヾヽ∧'〃ノ゙ヽl  ヽ  ヽj`ヽ
      / '´  ト、  Yrイ  ∧l ',  ヽ  Tヘ',   l _..ノ   l j ',
      ,′   .}、二ィ } /   l ヽ   ', |、、ヘ. | \  / }. ヘ
      i     トz'_ノ,イ    |   ',.  ', l、ヽヘ |   |     j/ l
     |   ノ \¨7/     l  ト、  ヾ 、ヽ ',.l   lー- //  |
     ゝ─'-- -r-`'      l  ',.ヽ ヽ ヽヽ!  | ̄  /j   l


      それはつまり、チンコ切られた有能な家臣が多く生まれたということなので……

                  ゝ 、 }\
 +     , "  '  '.  ヾ:::::::::\:::`丶
  ,  "   :,,   , " r-1 >::::::::::- ::::::::\
, .   . +  ,. ' ' : ,  ノ⌒::::::::::::::::::::::::::::::::::\               こやつらを放置するより
  ,, : :  , ;:   :+ ; :' ;, \ ̄ ̄`ゝ、::::::::::::::::::::::\___            有効利用するべきだろうおおおおおおおあ!
: , : : , : ' : . ,;: , *  ; ;' ,`丶、 {:::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶
’; ,: :; +  :; , :; :  .:; : :;:× ;,  ' ゝ、 ::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
゙ ゛:'  ' :;  , ;” ; ,;/ ; , :; :: ' ; ─- ':゙}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、   _,、rく⌒Z 、
` '" ゙' :;;, ' ,. :゙´ ;}: ,': ,. :: ;, : ; +:, ':; :> ────-- 、:::::::::::::::::::::::::::::`くヾミ≧廴'fッ!,                        ィ _
        + |: ,;:' ’ :, : ; ' ;:, : ::/:::, :'.::::":::::::::::::::::::::::::::::::ー─────>-- ミr='´                           fl|/ァ
                +' ;, ;:':,,::: ,:,:: ::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::彡≧三≧、_                   __   / イっ
                , :; :" ゙ :, :; ::": ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`彡 '´:: :: `ー──一 '´ ̄ ー── '´:: :: }}-′/´
            , :; ,, ”゙::, :;; :  :'゙ , .,::::::::::::::::::::::::::::::::::::_____,.  ィ´_______ :: :: :: :: :: ::____:: |ト-‐′
         , ;: ::+ :: '゙: ,, :;; :: ' : ,、 : ,; : ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ___:: :: :: :: :: :: ::/            ` ー─‐ ´
; :: ,:+ :: , :゙ : , ;: ':, ,, ;: : ;, : : ;, :; ;: : :: ;: ,,:: :'_,.   ´ ̄     `ー── ′
: . :' ;:, :;: :: '::; , ;: :゙’ :,___,;' ;:,_,. :,  ´  .,
; :, : : ,:+ :, :; ,,: :; , : :' :, ’ :, ゙ :, :  '
: ,; ′:,. '  、'  ゙ ;:   ,.:;  ,;: '    ,
 '  ,;:  ′ :,   ';:   ` ,. ' 、

7141 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:58:19 ID:67gKpmC2

      ,. ―――-      
   /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ、.     こうして武帝の時代より、
   /i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l:.:.ヽ.   宦官という集団に
.  i:,イ.:.:.:..:l/-―- 、__,ヽ.:.:ヽ.   皇帝の秘書的役割を担う要素が加わった。
   lr:l:.:.l::.:.| '叨¨ヽ `ー-、 :j:l:.|  中書令という役職自体は後に一旦廃されたり、
   ik:l::::i:.:.:.| ` ー  /叨¨) :i:!|   権限を失ったりもするが、
   `ー-、」:.:.|    ヽ   |.::::l   宦官の秘書官化は後々の時代に弊害をもたらすことになる。
     ト.N `ヽ.___´, ル_ノ
.     |. ヽ   `ニ´  / 
     」、 ヽ、_/  
   イ´|  ヽ、__」 ヽ 
             


                 ,へ
          __,. -‐――,ノ:ヽ::\
         / ._,...-‐'´ ̄:::::::::くヽ:!
        / ./:::::::::::::::_,. -‐―--、    つまり武帝が
       ./ /::::::_,. -‐'´       |    死刑を乱発したことが、
      〈__|_/   ___,. -‐―、‐,)   宦官の政治参与に繋がったということね……
       |   / ̄::::::ノ:::::::::::::ト、:\
       |__..ノ::::::::::::::/ \:::::::::|_,ヽ:::!
    _ .(( r|::::::/::::::::|_ー、_.|:::::/フフiヽ!
 ̄ ̄| |  ̄ ゞ_|:::∧::::::::|フフ !,/`´ |
   | |..   `|::;ヘ.ヽ:::::「´  _ ;:   /
   ヽヽ.   |/ i.ヽ|::/    _,ニ, /
    | i   _,>、\lヘ   ¨二)' |
    | |  `77勹 .几.!`ーr-‐′/
    | |  // / / .| | /   /
    | | .// / /  | |/   .}

7171 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:59:07 ID:67gKpmC2


 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l   で、そろそろ後漢時代に移ろう。
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!
 ik:l::::i:.|    | .l:::l   宦官に対し、
 `ー-、」    '  i_ノ   やる夫はどのような措置を取ったのか?
    | `ー  ̄ , '
  ,,rへ、_ ` 〔´
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ



 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
      /     \
    //     \\
   /  ( ≡)   ( ≡) \      名君・やる夫!
   | ///  (__人__) /// |
    \__ `ー ' ___/
   /    ヾ、 //  \ ヽフ
   ヽ_⌒)ハ //   | レつ||)
  i⌒l ミ゚Д゚,,彡⌒)  ヽ_ノ  ̄
  |  | ヽ__"" ヽ_ノ|  |
  ヽ  ̄ ̄ ̄/ ヽ ヽ_ノ
    ̄ ̄ ̄ /  /ヽ__)
       (__ノ


     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
    イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
       / (ー)  (ー)\+ 。 *    賢君・やる夫!
     /   ⌒(__人__)⌒ .\
  + 。|      |r┬-|    |  + 。   そのやる夫が
     \     `ー'´   /       宦官に対して取った政策は……
       \ ,,,,    ,,, / + 。
       /        \
     / ,、      .l> ,>
     \ リ       l <
      <_/       ト-'
       i        l
.       l        l
       l   、__.    l

7191 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 15:59:46 ID:67gKpmC2







           ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
          イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
    / ̄|  +   /         ヽ   +
    | ::|    /⌒       ⌒   \           後宮を宦官だけにします♪
    | ::|x  / ( ●)    ( ●)   |  .人
  ,―    \   | ::::::⌒(__人__)⌒:::::     |  `Y´
 | ___)  ::| .!     l/ニニ|      /
 | ___)  ::|+ヽ    `ー‐'      /     十
 | ___)  ::|   .>          \
 ヽ__)_/   /                 \




           ダメでした。





      /::::::,:::´:::::-‐::::::::::二ニ、:ヽ   `、 \:::::ヽ
     /::::/::::::7:::/  ̄ ̄__.,/::::::\`ヽ ゝ. \::::
   /::/::::::/::/∠,=ニ)ノ//:::::::/::::::\   、.. ヽ    おイイイイイイィーーーーー!
   /::7:::::::::/:l//ニヾ,、,///::::::::/'--‐ヘ:::::\   〉,
  イ::::レ:::::/:::::lヽv'7:)ノ〃:::/::::,イ:l ;;,'´ .´\::::\  ヽ l   
  l /::i:::::i::l:::lノ.,>;;;;//::/::/  ヾ:、 ;; u U /::「ヽ  l    だめじゃねえかァーーーーーーーーッ!
  | l∧::l:レヘ:l :l   /;/;;iヘi -‐_フヾ、_  /::/:::| l  i|   
   | /ヽ   L_ 、  /l:|  ',/ ,-、`ヾ\V::/::::::l 、   |
   レ  /lヽ、__  ̄   ;;;; l)、ヒ::ノ )ゞ:/::::::::::l   :    
  /ノ U /::::\ ヽ  u   ゞ、=_//::::::::::::::::::l  `´   
  l  />'´`゙7,,\|    U ゙> ノ/:::::,へ::::i::::| 丿、
  「 { (   ´ /   u  / / //  「:::::::/_/  /::   
  人 ヽ `>'´   U    // ;レ' u  ヽ;∠__  レ'
 l  ヽ 二        //  ;;       __-‐ ヽ ::/
  ヽ、   u     // U ; __  ー´;;丿ノ l /    
    ` ‐- . __//     /i  `  ̄   /∠_
        { :ヽ;;:::>‐-. 、 /  >、  _ /:::::ヽ:ヽ   
         ヽ: : :` .‐-... __ -‐..´: : : : l:::::::::::ノ:::::::i::ヽ
         i: : : : : :    :: : : : : : : : :ヾ∧::i:::::::{::::/

7241 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:02:03 ID:67gKpmC2

-─v──‐-  、
ァ::::/::-──--:f芫}.__
::イ:'、`丶、:::\ゞ=ヘーヽ、       やる夫の時代まで、
::::{::::ヽ、:::::\:::::\:::::ヽ、\      一般の官吏が後宮に勤務することも
::::|::::、::\:::::::ヽ:::::::}∠、ヘ (ヽ     数は少ないが皆無ではなかった。
,ィテミ:ヽ::::::\:::::j/frッ}ハ:ヘ。 `}       
、l_{_ノ:::::\::::::≦__} Y´  '.:ヘ ハ    しかし やる夫は、一般の官吏を後宮から
::ヽ::\厶斗匕ミ ,u \  Y:ヘ |    締め出してしまう。
:::::::\::\代㌻"   ;:_} ト、∧|  
:::::::\:\:: ̄、u   _ ノハ iV广l   
> 、:::\::\:::\、 {彡'´ノノ`Y }  
ト、 ヾ `ー- \_.>ー─彳} リ∧ 
Ⅵ、 oト、 「l}|≧ェェェェィ/ | }l| 'ーl
゚ ヾゝ{、  (_0)─ァ´ /ヽ |ン }) | 



    やる夫の時代に宦官のみが就官するよう
    変更された官職として、「中常侍」が挙げられる。
   

     〃〃∩ _, ,_        ∩  _, ,_
   (((⊂⌒( *` 3´)    ⊂⌒( `Д´)
       `ヽ_つ ⊂ノ       `ヽ_つ ⊂ノ

   へへへ・・お前ら全員チュー常侍


              ガッ
           ∩_, ,_〃〃∩ _, ,_
        ⊂⌒(`ε((⊂⌒( `A´ )
          `ヽ_つ ⊂ `ヽ_つ ⊂ノ

     中常侍は皇帝の側で取次ぎなどを行い、
     また
     
      ①皇帝の諮問に応じる権限
      ②皇后・皇帝に直接口頭で進言する権限

      を持っていた、側近中の側近である。

7251 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:02:50 ID:67gKpmC2




      ((
    '´ /ニ゙ヽ    これじゃあ宦官がのさばる一方じゃねえかァーーッ。
   li 从ハ)ソ    なんで後宮を閉鎖的にしちゃうわけ?、
   ゞ;,,TДT)  
   


     __          
    :il|仞仞l     ものすごーく 判りやすく、
    |||后后|     適当な図で考えてみよう。
    `ト、Дィ    
  ,くEl〈V〉El  
  |;ト、゚;Y;゚|||;        
  .l;|〈;; |;;l| |;;.
  |;|ノ;/キ-    ん
. ん!'7;;/|;;|   │          
   /;;/ |;;|   │
           │

┌────────┐
│          ......│
│          ......│      
│          ......│     内廷は皇帝のセクロス……
│          ......│     もといプライベートスペース。
│     内廷    .│
│          ......│    官吏は宦官しか居ない。
│          ......│
└────────┘
      ×
      ↑
┌────────┐
│          ......│     皇帝は基本的に外廷で
│          ......│    政務を行うが、
│     外廷    .│    内廷で報告を受け、
│          ......│   裁可を下す場合もある。
│          ......│
│          ......│   この際、外廷からの上奏文を
│          ......│   宦官が引き継ぐわけだ。
└────────┘

7261 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:03:39 ID:67gKpmC2



 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l   問題ですナラ夫君。
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!
 ik:l::::i:.|    | .l:::l   もし君が悪い宦官で、
 `ー-、」    '  i_ノ
    | `ー  ̄ , '     皇帝をだまくらかして
  ,,rへ、_ ` 〔´      権力を握りたかったらどうしますか?
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ




   ((        んー
  '´ /ニ゙ヽ     皇帝を内廷から出さない!
  li 从ハ)ソ     美女漬けにして、
 ゝ*,,・∀・)    外の臣下から遠ざける!

7271 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:04:09 ID:67gKpmC2

    ィ´三ヽ    んでもって、外の臣下でウザい奴が居たら、
    l:Y´ノノ):l     皇帝にあることないこと吹き込んで
  _ト、 ゚ロ゚ノ-‐r、  死罪の命令を出させちゃう!これで安心だぜ!
 ー'─'/`iニlヽi¨ ̄
    /二フ¨l
   /_/〉___〉




             ロ
             ||
             ||
             i゚i        オッケイ。惚れ惚れするゲス具合ですね。
             /ヽ´ア.
          /’,/::∥       わかっているようですが、そのやり方は、
            /’,/::::,。oッッ,。、    
         〈 ’ v'::::,il|eiilllllal|i    皇帝が内廷に居続けることで初めて 
         ヽ,’ヽ,|i!i ゚∀゚).ゝ   成り立つものです。
         〃ヽ,’`'|エ,~ト.,
          〃:::::::::`!《´`》,i g`i
        《:::::::::::::::ヽ゛〃,.l || |:ヾ.、
        ヾ.、_::::::〉’,g ! ||.|::::::ヾ.、
           ̄ === /`/===゛ロ

7291 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:07:55 ID:67gKpmC2




          ,r_.ェ-_、_
          /::と Z つ:::`ヽ、
         /::::::::::::(._フ" ):::::::::ヽ    なぜなら外には外で
       ':::::::/:::::::::`'''´::::::::::::tタ',   上奏のとりまとめを行う一般の官吏が別に居るので、
       l:::::::f:::(((ぅ:::l::::i:::l::::::l:::l:::',   宦官が情報をシャットアウトすることは不可能。     
       l:::::::i:::::::l:_:_:|_:_凵⊥l-|:l::|         
      ',:::::::!::::::|で6ラ')ノィ5ラ川     つまり皇帝が定期的に内外を行き来していれば、
       ヽ::::i::::::l  ''"'( ::{;i::::j::リ`二ヽ-、   __   宦官にたぶらかされる心配はない。
       {ヽ::l::::::l     、.ノ::://ニ二:.eヽ ヽ‐=' O)  
       ハ \:::::l  ∈=':〃ニニニ::.’i }e、ヽ ̄
      ム e,\ヽドェ.、二ノ=-‐'`iニFl |  e、\
     /ヾ〉  e、`r― - = 二⌒i lニF|e|、_e、
   /e、 ヾ〉 e、  \ _/ (r \| |-F|’| \ e、
  /  e、  ヾ〉  e、 //"   \rぅ|eF|el   \
 {e、\  e、ヾ>、/ l |l  \_.ノ´l’E|’!
  \._ `ミ>、/ ,イ[|l ll 、ヽ、.ノ, ,' 〃| l
   ヽ ,e´//e' rタ´e' `7''`r'' // (()j l
    \ /´{ rタ'´e' e'/ e、∨/ e、 ¨ l




.   /::::i::::::::l:::/l目::l::::l:::l::::::目:::l::::i
..  l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::l:::i::::::l::::l:::::i::::l   ただしッ!
.  l::::::l:::::::::l::::l::::::i::::l:::l:::::l:::リ:::::i:ノi
.  l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥、-__‐スィi::!   外の官吏と宦官が結託してしまえばッ!
  l:::::::l:::::::::l   (ヒ_]    ヒ_ン  /
   \::::l::::::::l '"   ,___,   "' l{     皇帝を騙すことはまだ可能ではあるッ!
     \l:::::::::',   ヽ _ン    ノ`
      \::::::l>,、 _____, ,.イ

7301 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:10:44 ID:67gKpmC2




,,,,,,,,,,,,、
://ヽヽ`''i'ヽ
::lヽヽヽヽヽ'ヽ~ヽ
ll,ヽヽヽヽヽ>、.i `l    だから やる夫は
ヽ,ヽヽヽ;;,'',6フ:ll、l
-'ヽヽ;∠l,::`''::::l:l:::|   宦官と外の官僚の交流を防ぐため、
ヽヽ::i',6,ノ: /ヽ'::l:l::|
ヽヽ:ヽ' u .`',ヵ ;'i:l   内廷から一般の官吏を締め出す、という
ヽ,,,,,ヽヽ、 '-´'/''l    策をとったわけだ。
. ヽ .l'''''''''';;;;;;;;;/:: |    
ミ'`''(o)-,-'/ :: |
'ヽ 、ヽ// `.//
--、 .、<,,,,,,,,:::i/l ,-''/ 
 ,,,,ヽ`ヽ::''' 'l,|::::|,'''''''、
.、/:: i::..:''''',,''|,,-''ヽ'/  
,,,,i, ヽ /,l'''/''/''l''i'''''







     ,x< ̄ ̄ ̄> 、
   /  ,...:;ニニ====\_
二::_:::ー':/ ,.____..二.、\      うーん……正しい対応なのかなあ……
  . / /フ:/ //::l::::::::::::::::::::::::::\ヽ
  _l,斗::/   /:::::l::::/::l::::::l\__:::::ハj
/ l/:/  ./:::::::::V:::::l:::リハ ,. ‐i }::::}
/ヽ}:!  /::::::::::::ハ:::::l::ノハ::Lfッ' '^リ⌒i
  //  l::::::::::::{u __ミ、 ヽ  u l:\l  r‐、 __
<〉 l´ \ト、::::::::l'く_fィソ { L_j ,、  ! l::{`ヽ ヽ' l |
/    !ト`ヽl  、 ;  F- '^! l‐、lヽ.ハ |‐l- }
      >‐-/> l;;;;;く \_,ノj /\\} ヽ. | |
      /─、/ /  `Τ;;ー─一'ヽl:!ヽ     /

7321 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:16:16 ID:67gKpmC2




   そもそも、王朝の創始者、とくに
  自力で戦場を駆け回り天下を取った皇帝は、
  宦官にたぶらかされる心配は少ない。

       ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
      イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
    +        ./ \  /\ キリッ
          / (●)  (●)\    
        /   ⌒ノ(、_, )ヽ⌒  \
        |      `-=ニ=-      |
        \      `ー'´     / +


   後宮という狭い世界だけで物事が動くものではないと
   承知しているため、宦官の言葉にも、
   何らかのフィルターが入っていることを察知できるからだ。
  


       ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
     イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ    うちの子供は大丈夫かお……
        /ノ  \   u. \ 
      / (●)  (●)    \
      |   (__人__)    u.   |
       \ u.` ⌒´      /

    しかし問題は二代目。ボンボン育ちだと、
    秦の二世皇帝のように、宦官の言葉だけを信じて
    国を傾けてしまうことも考えられるのだが……

7331 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:20:49 ID:67gKpmC2


    そもそも やる夫が劉荘を皇太子にすることを決めた
   きっかけの一つは何だったか。


           ..:.:´:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\
         /:.:.:.:.:.:.:.:、..:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:..l:..:..:..:.\
         /..:..:..:..:.. ⌒\:..:..へ:..:..|:..:..:..:..|:..:..:..:..:..:.ヽ
.      〃.:.:.:.:.:./      \.:.:.:ヽ.:|.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
.       /:∧::.:/        \::.:∨ :.::.:: |::.::.::.::.::.::.::.::.l
     |::K::∨         ̄ ̄ ̄\:|::.::.::.::.|::::::.::.::.::.::.::.::|
     |::|:∨ ̄              |::.::.::.::.|::::::::.::.::.::.::.::.|
     |::∨        ィ尓六卞TT::.::.::.: |:::::::::.::.::.::.::.::|
     |::.:| rf広h     |i:.:.:.:.i:| | |::.::.::.::.|::::::::::::. .::.::.: |
     |::∧| |i:.:.i|     {i:.:.:.:りノ |::.::.::.::.|- 、:.::.::.:. i:.|
     |::.::.|| |i:.:.i|      ー‐'′|.::.::.::.|ハ |::.::.::.::. i:.|
     |::.::.| ー‐ ′         |::.::.::.::.|ノ |::.::.::.::. i:.|
     |::.:.{                |::.::.::.::.l__/::.::.::.::.::.i |
     |::.::.:\    -       j::.::.::.::.l::::::::::l.::.::.::.::.:!:|
     |::.::.:::::::丶         /::.::.::.::.l::::::::::.l::.::.::.::.:i:.|
     |::.::.:::::::::| {>  __  ≠::.::.::::::人:::::::::.l::.::.::.::.i:.|
     |::.::.:::::::::|  \:::::::::::| /::.::.::::::/  ∨::::::l.::.::.::.:i:.|
     |::.::.:::::::::|   >-‐'.::.::.:::::::/     V::::.l::.::.::.:i:.|
     |::.::.:::::::::|  /::.::.:::._:: -<      ∨::l.::.::.::.i |
     |::.::.:::::::::l/::.::.::.∠ -─-          ∨l::.::.::.:i:|
     l::.::.:::::::/::.::.::.::./         ヽ      ∨::.::.::.i:|
     |::.::.::::/::.::.::.::./           \      ∨::.::.:i.|
    

     劉荘は、やる夫さえも気付かなかった、
     豪族の腐敗とそれを見過ごしている
     役人の態度を父親に指摘して見せた。
     (第五十五章参照)
 
     そのことが、やる夫を感心させたのだ。

7341 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:22:50 ID:67gKpmC2


   ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
 イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ     まーこの子なら心配ないかお?
       /ノ   ヽ\.      
     / (●) .(●)\     
      |   (___人__)  |     
 ̄ ̄ ̄ ̄`ー―--‐一'" ̄ ̄ ̄ ̄

   つまり、きちんと外が見えている。
   そうした経緯から、
   後継者に心配はないとやる夫も判断したのでは
   ないだろうか。

7351 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:32:30 ID:67gKpmC2




  それどころか即位後の劉荘は、
  
  「性格が偏狭であれこれ詮索することを好んだ」

  「耳目の官(一種のスパイ)により隠し事を暴くことを尊いとした」
  と『後漢書』に記されるほど、
  
   「何もかも自分が把握したい」タイプの皇帝となった。




      -──‐-
   / : : /: : `>、ヽ     そんなだったせいで
.  /: : : : l: : : :/ ヽ ヽヽ   
 /: : : : : l:./_   _!: i    魏の文帝曹丕から
 l:::::::::::::::l ┯┯  ┯┯i     
 |:: : :::::::::l  じ   :じ :!i    「苛烈」とディスられました。
 |: : : : : :.|   _   イ :l
 |: : : : : :.ト|>-  _rf  i
 |: : : : : :.|,イ> --イ : : : |

7401 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:37:42 ID:67gKpmC2




          _,;¬___        __
        /├l||||||||||||、      l┤\
       / ├l|||||||||||||||||、    l┤  \
      (|| |) ├l||||||||||||||||||||、  l┤    \    他にも冤罪の審理の際、
      / | | ├l|||||||||||||||||||||、 l┤(| | |)    |  
      |  | | |├l||||||||||||||||||||||l┤| |      |    自分で確かめないと納得できず、
      |  | ̄ ̄├|||||||||||||||||||||l┤ ̄ |   |   | 
      |  |、`ー-┼l|||||||||||||||||l┼-ヽ|    |   |   わざわざ牢獄まで出向いて
      |  |<O冫├l|||||||||||l┤|O>| |   |  |   囚人を面接するなど
      | | |     ├l|||||||l┤    | | | | /   
     / |  |    ├l|||l┤     | | | | /    「いくらなんでもそれはちょっと」
     / / / |   く├l|l┤     | | | /    と思われるほど内にこもらない皇帝だった
    / / /  |    |д┤    | |  /     劉荘に関しては……
    / / / / |   ー/ |┤    |  /     
    ヽ-~-、_ \   ◎l┤   /|/       少なくとも宦官に操られる心配はなかったと言える。
             \├l┤__/
               |_|


     
      ((
    '´ /ニ゙ヽ     ちょっとそこまではなあ……
   li 从ハ)ソ 
   ゞ;,,TДT)

7441 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:42:04 ID:67gKpmC2



     _/:::::::::::::::'´:::/::::::::::::::::::::::\
.   /::::::::::;:-─'´::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
   ;'/::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!   だが、世の中にはどうにもならない
  /--イ::; '´`Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!   事柄も存在する。
  /::::::::::l   .ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
 !:::::::::::::ゝ-:':::::::::::::::::::::::::::ノヽ::::::::::::::::::::::〉  それは寿命。
. !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨、∨::::::::::::::/
.  !::::::::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::「〉ハ::::::::::::ハ    後漢の皇帝たちは短命のものが多く、
.  ∨::::::::::::::/  仆:::::::::::::::::!、' ル::::::/ ヘ
   \::: イ//ゞト. ∨:::::::::::! Y:ハ:::::/   とY   そもそもまともな政治感覚を
    ~冫,  `Y::.  ∨:::::::::! ∨レ'ノ  rc  ヽ
.      |      ',:::::::::!. ,'. /  /|lハ_ノ eヽ  身に着ける前に亡くなる者も多かった。
.      l  _    .',::::/ / /  //{r 、〉e  .∧
      '─ヘ,_ァ フ , .∨ // /ノ   '、   e 〉
         ':,:ーイ   /).// /   l}  ノノハ
          レ' `ー ' .;':r r- ´   e,. '´ '´ e  \
               「¨ }、 ー- ┐ ,. ' '´ \ _____.ハ

7471 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:46:09 ID:67gKpmC2


    
  '´ ξ ヽ
 i θjl_!_!j   そうなると外戚や宦官が
 ヽ!l|゚ ‐ ゚ノ!   政治に口を出すことになる。
  /j`▽ i>  もちろん 有能な外戚や太后が
  〈_ノLゝ   善政を行った時代もあったのだが……
.   |__j_j



  

    /::::/:::::/:::::`ーラ:::::::::::,.ィ:、\ヽ.
    ,'::::;':::::/:::::::/:::::::{:_;.ィ:´ヽ._::::):::';:ハ
   ;:::::;::::::;':::::::/:::::/:i::::i::l::ヽ::::l::::::::i:::',    宦官と外戚の抗争。
 .  i:::::i::::::i::::::::l:::/l::::::l::::l:::l::::::i::::l:::::::l::::i    それらは
 .. l::::::l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::l:::i::::::l::::l::::::i::::;i    長い時間をかけて
 .  !:::::l::::::l:::::::レ‐_'"`'ヽ∴∵r'"`''ヾ,ノil   後漢王朝を蝕んで行くのである。
 .  l:::::!l::::::!:::::::ト.'´``ヽ、ヽ.:// ̄〉/i::!
    l::::l:l:::::l:::::::;゙\、_,.〉 | |〈.__,.ノ./,;::l  
   l::::l::i:::::l::::::,;,,ヽ∵∴ !! ∴∵/,;;;::l
    `ヽ\:::l::::::,;;;;;,}  ∵ ッ ∵.{,;;;;;;:リ
    |.\::::';:::;,∠_‘___,、_’ヽ、,;/l
   /.i. h丶、::;<ー─‐-----;:Ξ〉,;
 /  ', ヽh ` ;,,\ ̄.ー一 '"./,;;;;
   / \ \ト,;;;,,ヽ ∴   ∴/,,;;;;;;
  /.    丶、ヽ- ニ/`゙ ー ' ./i
    r‐ ¨ ̄  ̄ ̄//ヽ |  / l
 .    i  i'⌒¨ ‐一'、  l i  l l
  \ \ \     ', .//  l l

7481 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:49:19 ID:67gKpmC2


   ふたたび百年後。


                 ll          ∥
                  ll         ∥
                  ll        ∥
                   ll   _......_ ∥
                   ll,.:::´l! il::::::∥:::::.、
                  , =...ll:::::l! il::::∥=..-.... 、
                 l:.:.:.:.:.:ll:::l! il::∥:.:.:.:.:.:.:.:.:.、     
                 i:.:.:.:.:.:.:.!!_l! .i!__l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l     反対派を一掃したぞ!
                l::.:.:.:.:.:.:.l.l::l!゚.i|:l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
                l:.:.:.:.:.:.:.:l !:l! il::l l:ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|    これで劉保様に即位していただける!
                l:.:.:.:.:.:.:.l:ll::|! il:::||:::ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                 l:.:.:.:.∥=:::|! il::::==丶_.:.:.:.:.:.l
                 l=..::::::::::::|! .i|::::::::::::::::::::::::ll::l
                  l::::::-  ̄l ̄l ̄ ̄ i-::::::∥|
                  l::::li  │ │  :i l::::∥::l
                   l::::l i │ .│  ::i ./::::::,---
                  |::i:::::::::i,_!_.!__./::::::i::i:::::::::::l
                  |::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::|::::::::::::i
     _ ,,--- ,,,  ___, l::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::|:::::::_:::::i,, _
   /::::::::::::::::/i:::::::::::::::::::::::::!:::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::!::::!::´_::-‐::::::::::.::::、──::::::─-.._
  /::::::::::::::::/::::::|:_-‐─── ‐- _  -‐ -‐_ -‐‐‐‐‐‐--::_:::::::/::|::::::::::::::::::::::::::::::.、


               たった十九人で始まった孫程のクーデターは、
               呼応する者も多く、

               最終的に敵対するグループを駆逐することに成功する。

7521 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:53:36 ID:67gKpmC2



        ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
       イ二二二二二二二∞∞∞∞ 二二二二二二二二二二イ  
.           /⌒\ //             \   `</////// \
        /-― ノ7 Y〃                |      `く二 ̄∨/}
       //   ////|/        /           |       \ヘ |//    私が皇帝……
.      〈//|  /////∨          /   /         |    \   ヾ/∨
       \|: ///// //       '  ,'   /        | ヽ    ヽ   ∨ヘ   嬉しい……嬉しいよ……
         |///// //     /  |  /|ノ|       、∧  ',     l  ヽ∨
          〈//////│       ‐七 7'´| |!      /\! :|     |   j ハ
         |\/∨ |     /   | | _| l|:    /  | ̄|     |  │ |
         | |  |  |:    /    /j,斗-z∨|   / ニヾ ∧     |  │ |
         | |  |  |   │   ,ィ介て⌒ヾ |  / '⌒沁 │   /   l| │
        /│  |  |    /|.  〃7{::::゚トイ|  l/   ハ_ノ: トヾ,|  ./    ハ |
.       / ,!  l∨|  / |  /{ {∧ ノ}リ       |∧ jリ }}|  /    /  }ノ
      </j     l /│ |  |弋辷少////ヒ辷ン / j/!   ∧
         │    ∨ l ∨ |  //////// ,'   |  人{
         ',      ∧ |   卜 _     ー '     ノ    |イ/
         \    | Vヘ   {/ {> 、 _ __/⌒`<|   / / '/
           \  |  xヘ.  ヽ\ Y    「V⌒   ヽ_/|: /∨
            \{ /\ヘ  ∨  \_r'`   / ̄入 |/
              /'  \\ \{     Ⅵ__/// _マ
              ア>、 \\     /  //  /∧


              こうして即位したのが順帝。

             その後、外戚の梁氏を取り立てたことが
             後に混乱を招く原因を作ったが、
             比較的善政を行った皇帝だった。

7531 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:58:04 ID:67gKpmC2
    だが……
  




            _____
         _,..-‐": : :: : :: ::`:‐-.、.
       ,ィ´: : : : : : .:i : : : : : : : : : :`:ヽ、
.     / : : :i : : : : : .:|: : ::i : : :.i: : : : : : :ヽ
    /: : :: : :|: :.:i: : : :λ: .:|: : : ::|: .:i : : : .: :ハ    陛下、おめでとうございます。
.   /: : :: : ::.|::i:┼i-:::八: :|: : : ::リi: :|: ::i:.: : : :|
   {: : :: : :: :|/|:/|::|;ハ:| `メ: :. ::/ |:'ナト::|: : :. :|
   |: : : :l: : :ヤァzレ'ュ リ  /7: ::/ |:/ |: ::|:: : : :|
.   |: : : :|: :.:ハ k::r;;{  ´/:;/zェチヌ.7: :|: : : :|
    |: : : :|: : ::ヘ-‐‐'   '"   }:::r;{ ハ: ::|: : : ::|
.    |: :(´|:i: : :ヘ         ̄ }:.:ヽi : :: ::|
    リ|:.:`|:|: : : ∧  ‐-     ,∠: : : : ::λ:|
     |: :/レヘ: :〈ヽヘ>r-‐:π:爪: : :.:λ:. :.:| `゙
     |/:::::::::::\|‐-、_〈:: : :..:|∧:::/|: :ハ: : :|
    /'":::::::::::::::::::::::::::`\::/  ∨ |/   \|
    /::::::::::::::::::::::/⌒\:::\




      ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
    イ二二二二二∞∞∞∞ 二二二二イ
       ,.ィrイ: /: : : : : :;イ: : : : :.l: : : :!: \
     |: :} ∨: : : : : :/ !:i: : : : |: : : : : : : :マ.7
     |: :| /: : :/ ,.イ l:从: : :A、:i : : : : : Y
     l: :l l: :,.イ: :.:/  lハ: : / l`|: : : : : : }   ありがとう!孫程たちにはもちろんだけど、
     / i:|__|:./: !: :/     ∨  .!∧: : : :i: :.!
.    /:;イ.:.: |ム :.|:.ム=≠     =ミ、 }: : :∧: |   あなたたち、わたしに仕えてくれた宦官にも
   /∧|: : ( |:.:.l/:| '''     `ヽ∧: /-rト|.  いずれお礼をするからね!
   ´  |: : :|`!: : :リ   r-ァ   /: :.V: : ト!
       !: :∧ハ: | > .二、, イ|:ィ:.:∧:.:|
      ヽ.{   V,ノ:.:〈. └}}:.ヽ、リレ'  V
         /´\:.:.:Y⌒ |:.:.//〉
           /\\\:.ヽ |:.//∧
        i   \\\V:/// .!
        |  ヽ、{\\,///} ! |
        |     弋_>イ: く 〈 |
        |     ∨: : : :.:.ヽ.| |
        |      |{: : : ト、:.:.|| |

7551 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 16:58:54 ID:67gKpmC2

              __,..-::‐::─::─::-:-..、__
           ,ィ´                ゛`ヽ、
          /      i  i::            \
         /         |   |;:::   i:: :  i     `ヽ、   そん.な……
       /    .     | /| |∨::: j:: : : λ.  i:.  ハ
        /  i   i    | /_,斗‐V:: /:,ィ::. ,メ、|:  |:. i:. ハ  わたしはただ、陛下のお側にいただけです。
      j   |  |    |/  |j ∨:;/:j: :;7  |` .|::: |:. λ
      |   λ |    |ヲテォz、 j/V:: :/   |: ,|::: :|: :. |
      j     `|    |、マ:k:;:y` /:/ ,ォzテヤ/::: : :|: :. |
      |    〈´ .|  | ,| ` ̄´  '"  エ:メ;y'/::: : :/::./| |
       | ,i : :  `ー'|  | λ         ` ̄ /::: :/:.:/ | |
       |/|: : :: : :|: .:|  |\ヘ、         /:;/:/:.:/ j/
       |: : : : :|: : ,|  |ヽ、 ``   ‐     ,ノ::.:/7::/
       |:/ヘ:: :|:;/ \|   `>‐- -‐π´ /: :/ /:/
        /"∨ ̄`‐"⌒`ヽ、: : : : :/  /:/ j;/
        〈           `ヽ、:/  '"
        /            ハ、

7561 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:03:13 ID:67gKpmC2

     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
    イ二二二二二二二∞∞∞∞ 二二二二二イ`  
        ____,/: ::/: : : : : : : :.;i:: : : :ハ::. : : : : : : :\     そんなことないってば!
      j: : : ::Y:: ::/.: : : : : :/: :/|:: : : : :|、:: : :、: : : . . .\
      |: : : : |:-:/. . . . ...:/...:/ |::: :|:: :| ∨:: :|:: ...、.. . . .ヘ   不遇だった私に味方してくれただけで嬉しいの!
       |: : : : :|:/. . /. ...;-‐':/   |:: :|:: :| |:ー-|::: : :i:: : : : :ヘ
     j: : : : :;/: : ::j: : :/ j;/__   |:: j:: :j __|:;/ |::: : :|::: : :、:: ハ
     |: :: : : |: i: :::|:.:;/,ィチ弐ゞ |:/:.:;/ォチ心、|:::: : |:::: : :|ヽ::}
     |: :: : ::|;/|: ::|: ;イ f::r::ゝ}′j;/ fー'::i}` |::.: :ji:::: : :| j/
      |: :i::: ::'( |: ::|:/:|、Vzィ:;リ ´    Vz:;リ'/|:: ;/ |::: :;/
     j;ノ|::: : :;`|;/::: : | `-‐'     、  `ー" {::j;/i j;/
       |:: : /|::|'|::: : :ト、     、__     ,.ィ:::::::::|
       |: :/ ,レ' |::: ::i:|__>ァ‐-.,. -- イ:::/|::::::|::|
       j;/    ヽ、::|`~`ー'-、_/;>‐-:、|;/ j;/j/
       ´    ,r‐'`゛\   ,/ヽ.o〉ヘ ハ
           /⌒ヽ、  `'´\. }o}// ハ
           {    \ i::  `ヽ//   i}

           宦官の協力により即位した順帝は、
           当然、自分に味方してくれた宦官という存在に好意を持った。

            そのため、宦官のために制度の変革を行う。

           それは、爵位の相続。

           宦官の爵位はそれまで一代限りだったが、
          養子を取り、爵位を相続させることを許したのだ。

7591 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:05:44 ID:67gKpmC2


   ((    
  '´ /ニ゙ヽ    え、でもそれって……
  li 从ハ)ソ   
 ゝ*,,・∀・)  


       



    /::::/:::::/:::::`ーラ:::::::::::,.ィ:、\ヽ.
    ,'::::;':::::/:::::::/:::::::{:_;.ィ:´ヽ._::::):::';:ハ
   ;:::::;::::::;':::::::/:::::/:i::::i::l::ヽ::::l::::::::i:::',   ああ、宦官を使うメリットの大部分を失うことになる。
 .  i:::::i::::::i::::::::l:::/l::::::l::::l:::l::::::i::::l:::::::l::::i  
 .. l::::::l::::::l:::::::::i':::l::::::l::::l:::i::::::l::::l::::::i::::;i    孫程たちは分を守り、
 .  !:::::l::::::l:::::::::l::::l::::::i::::l:::l:::::l:::リ:::::i:ノil    国政を縦にするようなことはしなかったが、
 .  l:::::!l::::::!:::::::::ト=‐_-_⊥⊥ --‐ スィi::! 
    l::::l:l:::::l:::::::::::ヒォ::ァ‐ミヽノ ,ィtチ_ノl::l   後々の代には、たちの悪い宦官たちが
   l::::l::i:::::l:::::::::::lヽー'´/  l`¨  i::l   ハバをきかせるようになる。
    `ヽ\:::l::::::::::::',      ,. 、!   /::リ
    |.\::::';:::、:::::ハ      ソ /::/l
   /.i. h丶、:::ヽ::::',     ヽイ ,':::/
 /  ', ヽh ` <:::::゙、 ‐ "¨ ノ/-V
   / \ \ト.、 `マ^、 `¨´./ヽ
  /.    丶、ヽ- ニ/`゙ ー ' ./i
    r‐ ¨ ̄  ̄ ̄//ヽ |  / l
 .    i  i'⌒¨ ‐一'、  l i  l l
  \ \ \     ', .//  l l

7631 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:09:41 ID:67gKpmC2


                   __,..-‐───‐‐-.、__
          __,..-‐─‐,:'"´              `ヽ、
         ´ ̄>'´                 i    ヘ
         /       i    i   :i:    |    ヘ
        /   /  i  |: |、   :j  :|::    |  :.  ハ   陛下、ありがとうございます。
        / / /:   |:-┼-::ヽ/ .i   .:|∨-i‐-|  :i:   }
          j :i /.:|   |:: |: ハ/ /:|   ::| V:|:. |   :|::  :|
       | .:| /: ::|   |:: ,|: | / ,ハ::|   ::l  |:.|、 |  ::|::.  ::|
        | : :´: : ::|   |/_|/_j,/_、`|   :ハ ,_|:j__ヽ|  :|:::  ::|
         j:/| : : ::|   |マ弐テォ゛ |  人| チテ弐ア :::|:::  ::l
       ´   | : : ::|∧ λV:ィ::;l   j/   k:ィ:::V,'::i |、::. i:/
            | : : :´(_\_ゝ ̄    ,     ̄"/ :/| |,ノ:: |'
            |: : : : : :.:`:ヽ、      __,    /,.ィ: |i/::::: :|
         j: : : :|:.:i:.: : : : :>:.、 __  __ ,..イ:":|: /:::::|ヽ|
          |: : :/|;/∨: : ::/|: : :::::}  ̄ {:::::::::!:::::|/::人:|
           |;/ ´ ∨:::/,r、-‐'´    `ー-ュ、_::::/  `
             ,.-‐'´ ̄ {  \‐-   -‐/ }  ̄`ー-、
           {     λ   \  ./  /     ハ

      そして  この宦官A、単なる劉保の従僕ではなかった。

       劉保と年が近く、その聡明さを評価されて
      共に勉学に励む、学友のような存在であり、
      劉保に深く信頼されていた。

      劉保の即位後、次第に権勢を得る。
      その名を……

7651 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:11:30 ID:67gKpmC2

                 __,.:-‐───‐-:.、__
              ,.ィ'´"             `ヽ、
              /    ;      :       ヘ
           / / ,/ |   :   |:.  :.       ハ
             /   / /  ,|  ::: :| : :|::  |  i  :.  }
          /  /  i  /'∨ ::: j :. |∨ |、:: |  i:  |
            /  :i  ;|-/‐- ∨:/ ::,' ,l-|-|-、:: |  |:   |
         l ,.イ : i  /|,/__、  ∨ :/ /,__|/__ ヽ:l  |::.  |
         |/ |: :;| ハマ弐ォ、 '∨ /'ィ弐マア, / : |::.  |
          |:;'::|,/::::ハ、Vィ::|゛ /,/  |:k:;リ ,'/ :: ト、:: :|
           |: : : : :::::ハ ゛ ̄ '",      ̄",/ ,':: j,ノ::..:|
           |: ::/|: :::::::::、     。    _,ノ .,ノ:: ,/::∧::|
          |:/ |: ::i::::::::`>:‐:r -:r‐'":: ̄:/:: ,イ:::/  `
             |:;/∨::__;:-r‐'{  ;}`ーr‐/;/::|::/
              '" ,ィ'´  { λ  j  | '" `ヽ"
              {     ∨ ヽ_,/ /       }
               | `ヽ、  ヽ/ioト、/   ,'   |
               |   i.     |o|     :i  |

  

             曹騰 (そうとう)と言う。

7681 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:12:53 ID:67gKpmC2
             

             第六十二章「宦官」終わり

             第六十三章「挽歌」へ続く

 _____     
 |_____  |   ┌┐ ┌┐                           r‐--------, /,ゝ   _┌┐       _,,,..-、  | ̄ ̄|
    __ / /   || || ____      _ _,-           .|_______!l'_ゝ  | | | |     .l゙ ̄: : : : │ |  ノ
    | レ' /    || || |_____ |  __| |_|_|-   / ̄ ̄ ̄ / r‐-----------┐    | | | |   . ゝ-│: r'"  | |     
    | /    || ||         | ,---, |     ̄/ / ̄   |,,,,,,,,,,,,,,、 .,,,,,,,,,,,,,,|   | | | |   . /'''''''": .`'''''''i |  ノ   
   / /      └┘ ||         '-' ./ /    __/ /         │ │      | | | | .ハ .!,,,,,,,,,,: ,,,,,,,,/ .└┘     
   / /          //          .,-ー' /   ./____/       ,, /  /      | | | レ' /    / : ,!   ┌┐
 / /         //            `-ー'                r'" ,,/        | | |___/   ,i'": /    └┘

7711 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:14:23 ID:67gKpmC2

                  ,. -─- .、,
                     ,不:::く`ヽ;::、:::`丶
                   ハ:l::;;ヾ:ヽニヽ:ヽ::、ヾヽ
                   ,':::i:トヾヽ::ヽ:トヾ、ヽヽヾ`ヽ
               l::i::|l::卞ムヽ:;ヾY.ェYl::ト::ヽ   どどど どういうことだ!
               |::l::ト;:::Kさ'く:::f ,`  リヽヾ',
                ';:';ヾトヽu `r'- 、  u|::ト`、
                ヾヽヘu  |';二::!  入',    宦官回なのに
                 `トk   ヽ、zソ ./::| ヾ
           ___._,r、   Y:j` ‐ 、 ー´/ トj     この僕、司馬遷の出番が少なかったじゃないか!
         /`ヽ_j'、_ノ ̄l!'´ヾ- 、_`_¨   」、
          ∧ ,ノ  Yヽ  l  ヽ     7ヽ~ヘヽ.、
       /-'´「 ヽ ヽj_. l   ト、  /〃ハ  | ヽ `ヾ 、_
      r'´, イ ヽ、 `,__,ィ、__)| l  ヾヽ∧'〃ノ゙ヽl  ヽ  ヽj`ヽ
      / '´  ト、  Yrイ  ∧l ',  ヽ  Tヘ',   l _..ノ   l j ',
      ,′   .}、二ィ } /   l ヽ   ', |、、ヘ. | \  / }. ヘ
      i     トz'_ノ,イ    |   ',.  ', l、ヽヘ |   |     j/ l
     |   ノ \¨7/     l  ト、  ヾ 、ヽ ',.l   lー- //  |
     ゝ─'-- -r-`'      l  ',.ヽ ヽ ヽヽ!  | ̄  /j   l

7741 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:15:09 ID:67gKpmC2

  }:.|.:.:{{:.:.:| :.:.:.:|:ヽ.:.:.ヽ.:.:.i.:.:.| \:.:.:.:..レ \:.:.`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:\\.:.:.:、:.:.:.
  |.:|:.:.|:.:.:.:i.:.:.:.:ト、:.\:.:}:.:.i|:.:.| ,イ:ト、:.:.:.レ'"´\.:.:ト、∨7.:.:.:.:.:.:.:.:.:\\:.:.:.:.\\:.:.::.:.
  |:.|.:.:l:.:.:.:{l:.::.:.:l:.:.\:' ,l:.:.}}.:.レ:/}:i∧.:.:i    }.:.i 〉∧`ー、.:.:.:`ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.
  l: |:.:.l:.:.:.:.|.:.:.:.:l:.:.:.:.:\\}l:.レ' i/ ∧:i  ○ ',:レ'//}.:.:.∧ヽ:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.     こうなったら小ネタをぶちかましてやる!
  ',:.:.:.:.{:.:.:.:|、:.:.:.l:.:.:.:\:.\ヽ} ム」i }}     ,i:.イ  i:.:./ }:.:.\.:.:.:.:.}:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
  l:.:.:.:.i:.:.:.:} }.:.:.ト、:.:.:.:.\:.\.戈≦二il二 '"´ }/   //   l:.:.:.:.:.:.:.:.∧.:.:.ト、:.:.:.:.:.:.:.
   l:.:.:.:.i.:.:.:|:.l .:.L三- :.:.:\{\\  |        /    |:.:.:.:.:.i.:./ }:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.
    l..:.:.:' ,:.:l.:.l:.:l{  ひ 、',:.:.\                   リ}:.:./}/  ',.:.:l  i:.:.:.:.:.:.    題して……
   |.:∧.:.\ヾ:.:「二ア  }へヘ\               |:./     i:.|  }:.:.:.:.:.:
   |/ l:.:ト、:ヽ.:.{ ∨  i                   |/      }} /:.:.:.:.:.:.
      l:{ }:.ト、:∨     `ヽ                      i /:.:.:.:.:.:.:.
      | i.{ ∨     _                       ムヘ:..:.:.:.:
         |  \   '"´                          /   }:.:.:.:.
            レ'`ー-、        , -― ¬ムー 、           /三 /:.:.:.:.:
             \  、- '"´ ̄ x―へ ノ\ r〉        /三 / 7:./
               \ 辷x‐十'                    /三   /イ
                ヽ L__                /三

7771 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:16:12 ID:67gKpmC2

                       ____
                    _,、r'´:::‐、`ヾ‐、`丶、
                   /:::::l、:{⌒ヾヽ::ト、:ヽ:::::ヽ
                  //!:::i:l:!::ヾ、::::::ヾ::!`ヽ:ヽ:::::ヽ    「宦官のアソコってどうなってたの?」
                 〃:!:l::::l!:ト、::::liヽ、:::リ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
           /    i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:、:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!   の コーナー!
      ,、  //      l!::!:!:iト:::!:i:j/代トト、l:ハ::升ト!:l::!:!lj
     < ,>'  〈       li::l::N{:ヾVヘ「 ̄` lハ ソr‐テハ!:l/
     /     ,〉      !:l!:ト、l::l{`         !  j川/
  _ /    / \      .ヾト辷N!      ‐ノ  !:l/
  \ \   ,/ \ \      Yl:ト、    ヾ==r  ノ/
   \ \ /   \ \    iN \.  ` ニ′/}'
     \  |     \ \   丨   丶、  /
      \〉         \ \´"''‐ 、   `¨´¦‐ヘ、
              _r \ \ /癶-へ,  へ、 メ
         __,、=T下、``ヽ\ /‐''"_, -ヘ l::  '   ヽ、
        /「 ̄´  ヽヽ \ ヽ/   ´  _,,厶/         =、、
        |八 \      __/      _,)           ヽ ``=、、
       ∥ \ ! V´ ̄:::::/      _,ノ\ `T!::::::":::\_   ∥

7831 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:18:20 ID:67gKpmC2

          __
      _,. ' ´      ` 丶
    / /   ヽ  、       ヽ、
   // i     ヽ、ヽ   ヽ、   ヽ.    ウィキペディアに、
   l/ | l、   i ト、ヽ. \  lヽ.    !
  / 卜、 \   l l l \ ヽ、i l   i   股間をさらしている宦官の写真が載ってるよね!
  l i l lヽ、ヽ、!j l ヽ.__`_‐ 二ニ=- l
  !l ! ヽ ヽ、\丶、`ニ=‐、'´ヽ、 l |  i l  でも角度のせいか どうなってるのかよくわかんない!
  |ヽ.ヽ、l\ ヽ、ヽ._l`ヽ、.1´ ̄l l / /! /
  l ト、ヽ| r弌メ、 \_ゝ,ィチ7 |/ // /
  Vヽ.ヽj  `ー‐'    ゝ-'′レ'/ /
    \ト、    ___    ノ'´ノ
      Vヽ、. __ `‐‐'__. -‐'´リ′
          >゙フ ̄〃ヽ.`^′
       __  //\_/il.:.:.:i
     ( _)//!| l| !| !| l.:.:.:l
       「:.:.ヽl!| l| l !| l| l:.:.:.:!
      ヽ--ィ!| i| !| !| i l,ィ‐┤
         l_j_l_lj_|_!_i_l_」ー''
         |::`‐-┬‐:::::l
          !:::::::::l|:::::::::i
          l__l|___l

7861 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:21:04 ID:67gKpmC2

          ____  , ==-- 、
      _.-_=三ニ≧弐=コ'´ ̄ニ_‐ ._
   /,.-ニ‐'´/:::::〃::::∧\`ヽ=ミ、`ヽ、
.  ,.' /:,イ:::::::/;'::::::/l|:::::;';;;|\ ヽ、\`ヽ、\
  / /::::〃::::;';'::l|:::::;' :|l:::l::;;:|:lヾ\ \ ヽ\\.ヽ.
./ /::::〃::::,';'|:::l|::::::::/!l::|:::;:|::lヽ\ヽ、\ヽ\丶ヽ     今となっては知る術はない?
;:/:::::/l:::::/;'!|:::l:l::::::/::ハ|::;:|:::ト、゙、ヽ:::l\ヽ`、ヽ`、::゙、
′ /::l::::/::!l|:::l:::::::;':::::::::l|::::|:;|小.:゙、ヽ:l:ヽ\、ヾ、:l::: l    いやいやそうでもないんだ!
:::::/:::l:::;':::l斗、!::::::l::::;'::::/!:::l斗⌒ト、ヾ、゙、!l::::::!ハ. l:.、:l゙、|
::::':::::l:::i::zhfr.|:::/:|:::;::::/}l| ::|l゙::/|i=≧_、l|::::l:::::l|:::::|:: l    実は八十年以上前に、
:::::::::;|::|l:::| {. l|:/:/l::l::/::ハ:l ::И:八 {i }!ヾ!::/!:::::l::::;l::::l
::::::: l|: !!::|!. y/:/:/l|::::/ |∧::| {′ ⌒  }ハ:l::;:::l::/}:/   宦官のソコを見た日本人学者の記録が残っているのさ!
:::::::::l|::|!::|:V/l//::::l::/ / ヽ! : : : : : :   rリノ:/:::/
  ::::::l:::l;::|::|/∠ニイ/                 V//
   :::::::|i;l::|'゙{.   /           ,..  _ノ
    :::::l| l:| ゙、゙、.              r''´ f^Yl
    ::∥ {  ゙、ヽ         ^‐-=ユr-'   、{ V
     |    ヽ\           _ノ   {、ヽ、l
          ヽ\        /    rト 、 ヽ
           ,.-‐=ニ_、   _ノ    .i ヽ \ ' 、
  .         \,イヽ、    ̄        .{  ヽ  ヽ.}l
           \ \            l   l .〉  /

7891 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:24:52 ID:67gKpmC2

            ___
          ´      `  、
      /           \
      ′    /    l     ヽ
         /  /l    l   ヽ   .
     l i /  / ! l   ||   l ハ i  うふふ、
     | |   /ィ≠N   |八   |  } |
     l N   |  l   \|  }  j /    王族のお家におよばれしちゃったわ。
     |  |   |x≠ミ    rxミハ′ |
     |  |   |"""     """/  /
     l  |   |    __'    /   ∧
     }  l  人    ー'    /  / ∧
    ′ 八  Vト ..__,,..≦{  ′{ ∧
   / / ∧  V  久_人 l  |  / !
.  / -──∧  ∨ ニ}  〉l  ├ 、|
  /丨    | ∧ {   r}l / |   |  ∨
. / .|      \ヘ|   リ / l|   |   l\
/  |      /Y^\ノ / r'|  }   |  }
   }     〈 |   \| /ノ   ′ / /
   |      y′  o У/  /  / /


        橋川時雄博士


     (時期は宣統帝が退位する前後のことらしい)

7901 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:27:26 ID:67gKpmC2

             ,. -‐…‐‐-  ..
              ,.::´:::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
         /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`、
        / .::::::::::::::::,!:::::::::::::::::::::::,::::::::::::... ',
       ,:::::::::::::::::::/ !:::::::::::::::::::::!i:::::::::::::::::...',   ヘーイ異国の客人!
       .i:::::::::::::i|:/ ̄!:i:::::::::::::/|:戊:::i!:::::::::::: i
       .!::::::::::::!|' ___ lハ:::::::/ リ__ ',|i::::::::::::::|
.     ,ノ.::::::::::::iィrテ心、 `、:| ィチ心xj !::::::::::: i   ちょっと面白いもん見せたるさかい!
     ⌒!::;ri:::::iゞ {`ー'} n_,h {`ー'}》|::::::::,:::iト、
       ムヘ |ヘ:h `¨´ } r‐┐{ `¨´ ,ん!::/|、:{
        ム、_ゞ二ニニソ '' ヽニニ二ノ_j/,イ `ヽ
           |:`、   、_ _,.     /:::ハ|
          ノ::::ヘ、        ,. イ:::::{
        ´ ̄|/i人|` ..__.. イ人:|\rヽ
           /fヽ、   /i、 `
        _ ..ィ´..::i   `Y´  i:...`丶..

             王府の下人A





                  _____
                 ´          `丶
               /  /           \.      \
              │ {   \    ヽ      \
            / ,  /|   、        ',       ヽ
.          ,′   / |   |\    ヽ   |
           /  | _j  |  ヽ    |-、  |        i
         | l  l'´八  |      |⌒.  |        |
         | l  |⌒ _\|    \|  ', j  '  |   │    まあ、何かしら?
         i 八  |xぅ心.     ィアi心 ∨ /   |
            ', ∧ |{{ ト/ハ.       ト//ハ.}}∨   |   /
             ∨ ヽハ V:ソ     込:.ソ ,′  ト.   ,′
.          /    、、   ,     、、、 ,′   jノ  {
.            i    }             /     八
.            |    人    ー '    /        \|
.            |   /   >      イ′  / 人    \
.            |     ∧  />r ´ /    / /  \   \
         人 │ / }/::/ 〉//   / /\  }    \
.          〈  ノ {/^こ'<フ/∧ {    / /:::::::::> 人      ヽ

7911 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:29:21 ID:67gKpmC2




          . -――- . ..
        / : : : : : : : : : : \
          /:: : :/:: : : : ::ヽ: : : : :ヽ   そこにおる下人Bを捕まえて……
       .: :: / ヽ: : :/|\ト、 :ノ: : :|
       i: : { ⌒ヽ\ト'⌒!レ : : : :l   みんなで羽交い絞めにしてえ……
      ノ :┏●┳‐┳●┓|: ヽ: 「
       |.┗━┛ ┗━┛|: 爪
         |i:> _く ̄}_ .イ}/イル


                  .  -────‐-  、
                 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                 /:::::/::::::/:::::::/:::::::::::::::::::i:::::\:\
               /::::::::/::::::/:::::::/::::::::::::::::::::::|::::ヽ:::ヽ:ヽ
                 /::::::::::{:::::/:::::::::{::::::!:::::::::::::::::ト、::::::::::|:::|    い、いやっ!何するんですか?
                  |::::::::::::l::::{::::::::::∧:::|、::::ヽ::::::iー}:::i::::::l:::l
                  |::::::::::::|::::l:::::::::{斗t:|'ヽ::::::|:::::j rヽト;::::}::ト.
               ハ:::::::::::|::::ヽ::::::l,x=テミ、\:l:::/ ィチ万Y:::l:::::、
              /::::Ⅵ::::::l:::::::::ヽ〃 ん゚:}  |/   Vツ。':::::}::::::::、
               /::::::八:::r'{::::::::::::::ゞcマツ   .::::.   xw}::::::ト、::::::ト、
           /::::::::{ 弋i」::::::::::::ハ xwx    ′  ハ:::::| '.::::ヽ::、
             /::::::::::j   |:::::::::::::}:i      <ヽ   ∧::::::!  '.::::::ヽ:ヽ
         /::::::::::/     |:::::::::::::|;ト.    (__ノ .イ:::::::::/   '.::::::::ヽヽ
          /::::::::::/    ∨:}:::::::::|__}>  _/}从::::::/─‐- j:::::::::::::`l
          .'::::::::::::{    , -Ⅵ\:::l |\   / ,′ レ ′: :/: :\:::::::::::|
        .'::::::::::::::l     {: : :\: ヽゝ|  ゝく   /: : :./: : /: : : : : :l:::::::::::|
        l:::::::::::::::|     ト、: : : : /: : ∨/父ヽV: .ィ´ /./: : _.  - 、|:::::::::::l
         |:::::::::::::::l    f__{: : : : \: : {// lト、}/: :> {/ :/ ∠ゝ、〉::::::::::|
          |:::::::::::::::|   r-ヽ \: : : :/: : Ⅵ Ⅳ: :/ : /   ─ -、}|:::::::::::|

                  下人B

7941 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:31:35 ID:67gKpmC2

          . -――- . ..
        / : : : : : : : : : : \
          /:: : :/:: : : : ::ヽ: : : : :ヽ
       .: :: / ヽ: : :/|\ト、 :ノ: : :|   ほうーれ仏壇ご開帳やでえ~
       i: : { ⌒ヽ\ト'⌒!レ : : : :l
      ノ :┏●┳‐┳●┓|: ヽ: 「   観音様はおらんけどな!
       |.┗━┛ ┗━┛|: 爪
         |i:> _く ̄}_ .イ}/イル





               _,... ---- 、_
           _,...- ' : : : : : : : : : : : :`ー、_
         /: : :,r/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、
       /: : : /::/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::',
      / : : : : / :{ : : : : c :  : 、 : i : : : : : : : : : ', __     やあっ! 見ないで!見ないでえーーー!
      /: : : : : : : i : : i : : : : : : : | : : :i : : : : : : : : : :Y: : \
     i : : : : : : : :i i: : |: : : : : : : i ', : :ト、: : : i : : : : : | : :C::'、
     i: : : : : : : : :i .|: :i: : : : : : : :| ',: :| }: : : : |: : : : : |: : : : : `、
     |: : |: : : : : :|--i-i'i´: : : : :7--i z、_|_: :i : :i : : :i: : : : : : :`、
     |: /|: i : : : :|r=rリミ、i : : : :/_,;,レ'ェ、|: : : :i : i: : :∧: : : : : : : `、
     V: :|: ト、: :λ {:ひトヽ; : :/ァ:てイ `アi : :/: :|_: / .', : : : : : : : :`、
     /: : i: |ヽ: ト,ハ弋ソ  V h辷ソ_ノ |: :/: ::レ'   ', : : : : : : : : ',
     i : : :リ: :ト、|:ハ xxx  '   xxxxx゚~ .|::/ : :/     ', : : : : : : :
    ;' : : : : : i |: ::>、   __    _,ィ/: : ::i、     ', : : : : : : :
    ,' : : : : : :i ,|: : : :|>、_ヽ -`_,...-' |: : : :/;:;:\     ', : : : : : : :
    i : : : : : :| i |:ト、: |;:;:;:| `T ´  _,,.イ: : ::/;:;:;:;:;:;:\   ', : : : : : : :
   ;':: : : : : : | .|;:;リ;:;:ソ;:;:;:;:i  ヽ∠´  レイ::/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ  ', : : : : : :
   i : : : : : : | i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;V<にレヘ、ノ;:;:レ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/   ', : : : : : :
   |: : : : : : :|  i;:;:;:;:;\;:;:;:;|-7Vヾ V;:;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ィ   .', : : : : :
   ;':: : : : : : ::| /´ ̄`ヽ;:;:;iノ || ,r⌒ヽ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:i    ', : : : :
  ;' : : : : : : : :|/    y ソ;:;:;i/ / r'   \;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|    ',: : : :

8001 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:33:07 ID:67gKpmC2

 _人_         /´     :..  ̄`   `\    +
 `Y´       / /        、:..  \   ヽ
            /  :/  :.′    :. \:.   ヽ   _人_        よ、よしてあげて下さい!
   _人_   /   :   .:| /:.   :ヽ. ヽ.   :.  `Y´   |
   `Y´   /   i:   /,{ :ト、:.   |>ミ:.  :i:  iハ. _ 人 _   そんなの見たくありません!
     x.  |   :i :|:.  厶イ{´ \:.  :|` ー ヽ :|:. |: |   `Y´
   |    |  :!∧  ′ 斗、  \ :!rー   ': :}:. |: |    |
_ 人. _  !  | :.rミんz=ミ    ヽr=ミ }ん: l: ′
  `Y´    '.  :| } j }/爽V`)   「∨爽i V /7 ' イ
   |     丶 :| | | {{::Y/ /Y 「`l ヒ:Yソ/ //: / {:|
          ∧ !:r! l V_7 / / /,ヘ. ヽ V_/ { i_ ′ト{   _人_
         || | {|       /    ヘ '    / ノ{: {ヽ   `Y´
         |.} :lハ      {  r‐,}       /.小:. ! ヽ.
         |′} 小     ヽ `´ ノ    /: :{:|:.:.∧   \
  _人_   ノ-‐/ : l:.:ヽ    ト --{     / | |7ー‐ヽ.   \ +
  `Y´  ./i′ 八:. l V   /\ /ヽ   ∨ :V′   ト、   ヽ.
     /.::|   ハ:. V   / ムぅ、 i   ヽ :|      }:.\   ト
    / .:/i     ト/   /∨イn.トヽ|     V| /   ト、:.. ヽ  } i
  /. .:/ ∧   /    小 { j ハ{ }.il     V     {:|ヽ:. '.  ||
  { :/   /.:/   /    l 八 '/ |iUノ,!     ∨   |:.! \:} ノ |


     裸にされた下人は、元・宦官だった。

     その股間には……

8031 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:40:02 ID:67gKpmC2



        何も見えなかったという。



    /   /   ,/       i        \   ヽ
   ,/    /    /!       |、         ヽ   ',
  ,′  /    / ヽ    !    !丶   ヽ   i.   i
  !  / i     /⌒ヾ、  l、  |/ヽ   i    |  |
  !  !  !   / ´ ̄ 丶 ! \ ! ̄`\  l.   |   |  あ、あら?
  !  !  !   i u  -、 ヽ!   ヽ!r   ヽ !   !   |
  l  |  l   !  __- 、      , -_  ヽl   ! / ,′
.   ', l  ヽ  l /ィ_,フヾ`      7_,フヽヽ !  / ,' i
   ハ l   ヽ |//l::::::::ri       i::::::::rl } !ノ / / ,′
   ! l !  lヽ N.弋_zソ      弋z_ソ l/イ /  i  i
  ,' ,| l  |  ト、       ,        /イ  l  l|
  // ! l  |  l  """          """  l   |  ||
/イ ,ハ l   |  ヽ      、_ _,       ,!   |  l !
  / } l.  |   丶 u            /   l   ! ヽ
 /  }ハ !    i ` ,、      u ィ i |    !  ! ヽヽ
/   /  ヽ!   | !l `   __,  ´ l ! !    |i、 ヽ } }
  ,/    ,′    ! ハ         ! | |    || ヽ 丶リ
 _/__   i    ,⊥,!ノl        ト、⊥,!    |l_ヽ_ヽ
´::::::ヽ::`7    「::/´           ヽ|   |::::::::::::::,:`ヽ
::::::::::::ヽ:{    l:/              !    |:::::::::::::/:::::::::ヽ

8061 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:42:01 ID:67gKpmC2

              _______
        .   ´         `''ヘ、
      /     /          ヽ
      , ′          {(       ハ
.     /     /       ∧ \
    i      /       / ,.-‐、{\    j
    |     i      / ー一'^  >ヘ_/,. rrv、_______
    |  八 |     '  xァ=v¬´' 〈 〈 / 厂 ̄ ̄ ̄ ̄〃ハ
    |   Yヽ  八 { 《´ん{{ j     / ,′      {{::}i::}
    | / 小.|   个ト  ゞ仆=!      「三三三三三乂乂
    !:/ /.:::/!    | i xxx ヾ式     r―r‐=ニ二三彡′
.    〃 /.::::'从: :.  | i     _ ',     j  j
  /  厶ィく⌒ヽ: :.   |::..    ー' /〉    ,  ,′
   /    `ヽ ハ: :  トイ<仄厂./    /  ,
  /         Vハ: : l /ハ∧′/    /  {
          ー=彡ヘ: : .j'.:::ハ:V>'    /    !
              >ミ.::/     /,    !
              /   /      /イ   |
 __\       /         / '     !
  =彡へ、   /         /       ,′



   「そこには殆ど何もなく、カケ土瓶の口のようなものは見られなかった」


   橋川時雄 「宦官おぼえ書」より

8081 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:43:34 ID:67gKpmC2

                 ____
              _,、r'´:::‐、`ヾ‐、`丶、
             /:::::l、:{⌒ヾヽ::ト、:ヽ:::::ヽ
            //!:::i:l:!::ヾ、::::::ヾ::!`ヽ:ヽ:::::ヽ    手術後 肉が盛り上がったりして
           〃:!:l::::l!:ト、::::liヽ、:::リ:!::i:::ヽ:ヽ::::i    見えなくなるのかな?
           i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:、:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
           l!::!:!:iト:::!:i:j/代トト、l:ハ::升ト!:l::!:!lj   まあ結論を言うと……
           li::l::N{:ヾVヘ「 ̄` lハ ソr‐テハ!:l/  
           !:l!:ト、l::l{`         !  j川/
           ヾト辷N!      ‐ノ  !:l/
              Yl:ト、    ヾ==r  ノ/     結局よくわからないってことで!
             iN \.  ` ニ′/}'
              丨   丶、  /         サーセンwwwwww
           ノ ̄´"''‐ 、   `¨´¦
        _rく    /癶V⌒!=| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   __,、=T下、``ヽ  /‐''"_, -ヘ|      |
  /「 ̄´  ヽヽ \ ヽ/   ´  _,,厶ヘ       ∧=、、
  |八 \      __/      _,)ヽ___/  ヽ ``=、、
 ∥ \ ! V´ ̄:::::/      _,ノk>、`T!::::::":::\_   ∥

8111 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:46:25 ID:67gKpmC2



    当たり前といえば当たり前だが、

    股間を見られることは元・宦官にとって屈辱だったらしく、

    泣いて抗議する元・宦官に、

    橋川博士はチップを与えて謝罪したという。


 -‐    ̄ ̄   ‐- 、
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..:..:..:..l:.:.:.:.:.:!
..:..:..:..,!:.:.:.:.:.l


すると、案外簡単に機嫌を直したとのこと。

8141 ◆r.lduuWrXE2010/03/20(土) 17:47:33 ID:67gKpmC2

ー-rクフ   ./jハ',.k'_0_ヾlヒミ、イ_0_ン`j.‐、... ‐v7   !'イ jハ',.k'_0_ヾlヒミ、イ_0_ン`j.‐、... ‐v7   !'イ
ー-‐'"   ,ィi  トヾ:t `´ jr 、、  `´ イハー-rクフ   ./jハ  トヾ:t `´ jr 、、  `´ イハー-rクフ   ./jハ
jj=_\.lト\ヘ,,_ミ|ミヾ   '`、'`_'     ハ|-‐'"   ,ィi/ j,!ヘ,,ミ|ミヾ   '`、'`_'     ハ|-‐'"   ,ィi/ j,!
k'_0_ヾlヒミ、イ_0_ヽ γ_,.二二..ヽ.  トミ'-、ヽ,jlヽt ヽγ ヘ,,  γ_,.二二..ヽ.  トミ'-、ヽ,jlヽt ヽγ
:t `´ jr 、、  ` ミ  '、v‐、... ‐v7  .lト\ヘ,,_ミ|ミ !ハヽlト   、v‐、... ‐v7  .lト \ヘ,,_ミ|ミ !ハヽ
ヾ   '`、'`_'   ハ  ぃー-rクフ _ヾlヒミ、イ_0_ン`j、}l| :t ` ミ   ぃー-rクフ _ヾlヒミ、イ_0_ン`j、}l|
ヽ γ_,.二二..ヽ. 、:ヽ `'ー-‐'" ´ ィjr 、、  `´ イハ∧! 、:  ヽ  `'ー-‐'" ´ ィjr 、、  `´ イハ∧!
ミ. '、v‐、... ‐v7   ヾ \   ̄  ,.イ:/'`、'`_'     ハ|V   ヾ \   ̄  ,.イ:/'`、'`_'     ハ|V
r 、、  `´ イハ∧  '`、'`_'     ハ_ヾlヒミ、イ_0_ン`j、} ∧  '`、'`_'     ハ_ヾlヒミ、イ_0_ン`j、}
`、'`_'     ハ| γ_,.二二..ヽ.   j'´ jr 、、  `´ イハ/ γ_,.二二..ヽ.   j'´ jr 、、  `´ イハ/
二二..ヽ.   jjリ;|,/!ム\|トミ'-、ヽ,jヾ  `、'`_'     ハ| リ;|,/!ム\|トミ'-、ヽ,jヾ  `、'`_'     ハ|
‐、...‐v7   !'イヘ jj=_\.lト\ヘ,,_ミ|γ_,.二二..ヽ.   jjリ ヘ jj=_\.lト\ヘ,,_ミ|γ_,.二二..ヽ.   jjリ
ー-rクフ   ./jハ',.k'_0_ヾlヒミ、イ_0_ン`j.‐、... ‐v7   !'イjハ',.k'_0_ヾlヒミ、イ_0_ン`j.‐、... ‐v7   !'イ
ー-‐'"   ,ィi  トヾ:t `´ jr 、、  `´ イハー-rクフ   ./jハ トヾ:t `´ jr 、、  `´ イハー-rクフ   ./jハ
jj=_\.lト\ヘ,,_ミ|ミヾ   '`、'`_'     ハ|-‐'"   ,ィi/ j,! ミ|ミヾ   '`、'`_'     ハ|-‐'"   ,ィi/ j,!
k'_0_ヾlヒミ、イ_0_ヽ γ_,.二二..ヽ.  トミ'-、ヽ,jlヽt ヽγ  ヽ γ_,.二二..ヽ.  トミ'-、ヽ,jlヽt ヽγ
:t `´ jr 、、  ` ミ  '、v‐、... ‐v7  .lト\ヘ,,_ミ|ミ !ハヽ_0_   '、v‐、... ‐v7  .lト\ヘ,,_ミ|ミ !ハヽ
ヾ   '`、'`_'   ハ  ぃー-rクフ _ヾlヒミ、イ_0_ン`j、}l|   ハ  ぃー-rクフ _ヾlヒミ、イ_0_ン`j、}l|



           お・わ・り

[ 2017/07/08 14:00 ] やる夫が光武帝になるようです | TB(-) | CM(0)

やる夫が光武帝になるようです 第六十章 封禅

3231 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:03:26 ID:A9gKUR9s

前漢王朝の成帝・哀帝・平帝・劉嬰、

「新」王朝の王莽、

更始政権の更始帝。

三つの王朝と六人の君主に仕えてきた
桓譚の、最後の主君が
後漢王朝を開いたやる夫だった。


              ┏━┳┳━┓
               ∫(((哀)))∫  
                 (´Д`) 
                 .[888888]
                /::::::つ  (つ
                |::::::/-=-)::|

            /、_:;:;:;:;:;:;:;:;:;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|   
               |:;:;:;:`:;――┼-----------{   
           /互7―- 、__|______|   
            {三,ゝ <三)   (三>  ,ノ三ヾ   
             r!ミ´ _,. .. 、   _ 、,..,_  `ヾ三ミ!   
              |{ミ' .:'イ(;;)ン'、 : ' ィ'(;;)>.:.:. }三ム  
            ゙ト{,  `三シ' .: :::.`三彡:.:.:. lシ/り   
             {j!     ,r'.: :ヘ,:.     fミ/、リ   
             `!    / `^ー '^'ヽ    liにソ   
            、  r――‐┐ ',    /朴   
               ヽ.  レ,二二ェ! ノ  イ〉ヽ、   
           ,. -‐代、`ー-―-' '  / /:.:.:.:.`ト、  
       ,. -‐/ /:.:.:.l ヽ丶 ___,' ィ´//:.:.:.:.:.:ノ /‐-
     ,  '´  〈{、'、:.:.:ヽ ヽ  ,-、 //:.:.:.:,. '´/   
 ,. '´        `ト、`ニ==ゝ‐'―'´≦ニ=‐'´_,. '′   


  ,-、           __
     \_ ___ /⌒―、ヾ
  / \/# / #  Σ| 〉 ○| ミ         へ、
    ̄ |  |#  / #.人_〉_'±ミ/       ┌―OO
  ――└ ξ_ヾ /

3251 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:04:19 ID:A9gKUR9s

 これまでの主君と同様、
やる夫の桓譚に対する扱いは、
そこそこ尊重されているが
重臣というほどでもないというものだった。



 ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
   /( ●) ( ●) \    
 / ::::::⌒(__人__)⌒:::::\
 |        ̄      |  
 \              /



政治家ではなく、
桓譚の芸術家としての
側面を重視される場合、

まあどの宮廷でも
そういう処遇になるのは仕方ない。

3261 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:05:25 ID:A9gKUR9s

      ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
     イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ 
           /\  /\         /へ
          /( ●)  (●)\      <´ ゞ /
        / :::::⌒(__人__)⌒:::::\  /〆<ソ
          |     |r┬-|     |///
        ∧      | |  |    ///
       (  \    /⌒`ヽ///ミヽ
       \  \<    ///\/ }
        ,ヘ  \_∩ノ^) /  }__./
        {  \__,,__ノ    ノ
        ヘ      ヾゝ  /´
         \  :゚¨゚:  /ヽ
           `ー--‐一′   \
            /    /\  \
           /   /    \   \
         /   /       \  ヽ
丿⌒ ̄ ̄ ̄⌒   /  ノ⌒ ̄ ̄ ̄   丿
|_つ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    |_つ  ̄ ̄ ̄ ̄


   やる夫は桓譚の琴をとくに気に入り、
    傍らでよく演奏させた。


    しかし そのことに怒った宋弘が
    やる夫に諫言、
    桓譚は給事中を解任される。(番外編参照)

   ( ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
   \_|_____○/
  / //ノノノ人ヽ   ヽ    
  | /  -‐'  'ー-' \ヽ |  あーさーくーらー!
  ||  ⑪, 、(⑪  :ヽ /     
   |  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |   
   \  .`ニニ´  .:::/
   /`ー‐--‐‐ー´´\

3271 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:06:18 ID:A9gKUR9s



                -────-    、
            . : ´: : : : : : : : :l: : : : : : : : : : :\
.           /: /: : :/|: : : :|: : : : : : : l : : : : ヽ
         /: : / \/ |: : : :|、 : : : : : |: : : : : :ヽ
       /: : : :/ \/ __ノ|: : :.|∧ ゝ:_:_:_: : |: : : : : : : : .
        /:/: :.{: : :/   八: : |  ヽ \: : : | : : :|: : : : : :i     ああ- 側近でなくなっちったようー
      {:/: :/: :|: :/ /⌒ヽ  \|  /⌒ヽヽ:.:|: : : }: : :} : : |
.      /: :/ : 八/ /   }     /   } 〉|: :/: : /: : .〈
     /: :/: : : : / {_   ノ     {_   ノ∧人:/: : /: : : :∧
      | :/: : : : /   しノ ////// しし'/: : : : :/ :/ヽ: : : : |
      |/: : : : :.{       r-~く     /: : : : :/:./ ノ : : |: :|
      |: : : :/ :丶    |/  ',   /: : : : :/: /Y: : : : :|: :|
      | : : ∧: : : \    {/   }  /: : : : :/: /: :|: : : : ハノ
     \/  \: : : :>─r ァ t─ァ/: : : /: /: :/: :ノ/
          \:_:_|.:.:.:/./厶ヾ" /|_/|_:/:.:ヽ/
         /YYY.:.:.:.:./.:ィ7ト、V.: /YYヽ.:.:.:.:.:.}
        /\ /.:.:.:.:く〃 // }}'.:.:.{  /∨.:.:./
.       /:.:.:.:.V.:.:.:.:.:.:.{{i // ノノ.:.:. ∨.:.:.:.:}.:.:/

                桓譚


              _,. -―――- 、
            /: : ‐: : : : : : :‐- 、: :\
            /: : /: : : : : : :\: : : : \: :\
         /: :/: :.|: : : : : ! : : : \: : : :.ヽ: : ヽ
         /: /: : 八: :!: : :|\: : : : ヽ: : : :',: : :.',
        ,': /ニ7⌒!:.!: : :| ⌒ : : : : : : : : |: : : :!      まいっか。
          /: :.|: :./  V\: !   ヽ: :!: :.|\|: : : :.\__,   
       /: : :ハ: :|     ヾ   ∨!∨: : : : : : : : :ヽ
        /: : : : :.V:! x=ミ    x=ミ. !: : : : ハ: : : : : :.ハ   べつに、だいそれた出世なんてしたくないしー
     /:/: : : : /: :! 、、  、       、、 !: : !: : :!: : : : : : :.}
     // |: : : /| :八    - 、    ,ィ: :/: : /: :ハ: : :|V
     {! 从: i'´ ̄::::>、 `ー '  イ!V /: : /: / |: :/
 _人_    /N::::_:::::/::| ` r ' //:/: /‐く  V
 `Y´    /::::::://:::/:::::|  ><  /:::丁´:::::::::::::V゚}∩  *
       /::::nんh_::∧:::::}/八. ∨::::::」::::::::::〈ヽ.ノ///〉

3281 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:07:17 ID:A9gKUR9s



 \                    /
   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \
                                    -‐
  ー                             
 __     桓譚よ、  本当にそれでいいのかな?      --
     二                             = 二
   ̄                                 ̄
    -‐                              ‐-
    /
            /               ヽ      \
    /                    丶     \
   /   /    /      |   i,      丶     \
 /    /    /       |    i,      丶     \



             -―――‐-
          . :´==/: : : : : \: : : \
            / /: :/{: :{: : : : : :ヽ: : : :',
        /: :{=/\{: : |\}X: : : '.: : : :}   はい?
          {: :人{ 、 \| 、 ヽ: j: : : :i
         |/: :ハ ○    ○ ∧/ ト: : |
        |: :j: Y xx    xx{:/ : |ノ: :|
         {八: ゝ_  {ヽ  /: : :.:|: ;} }
         \{\{ >ァr‐七{: : /リ:/|/
           // {メ^く_/∨`ヽ
             /' 〈 /:∧∨ 〉  }

3291 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:08:06 ID:A9gKUR9s


         _,.イ _,.r'^}、  〉-、   r-'  / \ \,,
       _,..ニ__リr'   |ヽ_z-j|::〉--イ::ト、__/|.  \ソハ\
       ̄ ̄      !::Y:::::::::/-ヽ/:::::::::|::::|    ̄ ̄`
              \|:r'´:::ィ=、:::\__j/          そ・れ・で・い・い・の・か・な!
    ,          /--/::{:f  |:::|::\__\
   _/ヽ--、       !::,=、:|::::::リ  |:::|::::::!::二7
  /r'-' ̄丁       l::リ、|:|:::::レ'  、:∨|:::| |::j         r--ノ!__
  !::|::::::::::::レ'⌒!    \:::::|:::::!    !:::::l:::'/:/        |`ー-ノ|
  |::|::::::::f´:::::::ノ      ヽ:/:::ノ!.   リ:|:::!:::./      l^ヽ.__!::::::::::::::|
  ヽ|:::::::|:::::/       ノ\j::::、  /::`ー〈       ヽ.::::::::ヽ:::ノ::::|
  |----‐'|       r-'==l_j::::l::、 /::::::::::/`ーァ!     \:::::::::|:::::::j
  lヽニニソ|_,.---―'':\:::::::::`ー――‐':::::::::::://`ー‐--、  `|`ー‐ソ|
  /ヾ二ニソ| ̄、廾´\::::::::\:::::::::::::`Y´:::::::::::::/!::r──´`ー、|ヾ三ニノ|
  |ヾ二ニ丿ヽヾ``!`!l \r─ゝ== 八=='--yレ| | //// //´|ヾ二ニノ|
  |ヾ二ニ彡} | | | | | i| |// ̄ヽ \` ̄ ̄//´ ^リ !| | | | .| | k|ヾ三ニソl
  \ニ7/ リ/ /////_リ/o゚ ゚。 \ \_/ /゚o゜ 。∨.:ヽヾヽ| | | ヽ_二_/
   `ー‐――――、/ .:' `.:. :.:ト、::;;:::::::/:. ,:' 、. }`ー――――-‐'
           |:::| :   ::Oo.|::!:;;;::::::|OC.:  ::.||
           |:::|o`:、.....:'o ノ::::八::::l、 o:、.......::'!|

3301 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:08:37 ID:A9gKUR9s



              _/⌒\
           . . : ´: : : : :.ヽ: : .ヽ:` : . 、
         /. : : : : :/. : : :ⅰ'; : : : : : : : .\
        . :/.: : :/- 、.: :/l: :}.: : :|、: : \: .\
.     / .:/. : : : /. :`ヽ:厶| ,: : : :j、\: : : ヽ: .`、ー-
      ′. : : : : : :L: :_:_:/  lハ: : :/   \ : : : : : ヽ
    i. : : i : : : : :「: ¨ア   |:/       ヽ: : }: :}.: :.
    |: : : |: : : i: :|/γ⌒ヽ :レ′ '⌒ヽ /.:.∨: ハ: }    ふええええ! どちら様?
    l: /|:i: : :|: :|  弋  丿   弋 丿.' : : :∨  レ
    /. : l |: : :|:| ( ノ      ∪ { : : : : }
   /. : {: : l:| : : l :|   ''''        '''  Y: : : :
.  {: : ∧: :||: : : |/\     r‐'⌒ヽ   ,ノ: : : :八ヽ. /゙)
   (ヽ  ∩|: : : |: : : :〕i: .  ´ ̄  . :i〔: : : : (\ ハ V / /゙)
   ヽ\j |从 _:| : : /,ノ/\`¨フ´ヽ: :从: :レ \`   V /
⊂ニ´    Y´ノ'アア7l∧  x示x |∧アアアハ⊂ニ  ´  ,ノ
 r一'  ´  ,人////|/∧/ ,小. ヽ/∧///∧ ,x >、  ノ}
   ̄ >、  {ノ/|∧//\/{_/,ハ.ヽ.}'/∧///{'///爪//
    {//爪///|/∧///,>〈/  ヽ 〉///∧'/∧//// 〈

3321 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:09:36 ID:A9gKUR9s


            / ヽ       _
      _ __/ _ /       / '、
       `ー - '´ノ└ 、 , - r '" ∠゙、ヽ__    冥府より電波通信中の
           ト、_ _,八/人し ィ´  `ー''"
              〉__ ィ 、 _ `7
          /r─‐:リn r ニ=、         孔子大先生様だッ!
          / ! ∩ 1i;;;;!/ ∩ 7
          ! ! V |i;;;;;;! V /
         i  ヽ イi;;;;;;ハ__/
       _ ノ  ミ Y イ !;;j l_     
    , -‐< ヽ ( ー、ヽ _Y/  ヘ      
   j>   ヽ ヽ   ヽYノ /  `ー、_
  イ  _    ノ_ ハ 、___/   ,- - ニ、r⌒ヽ- - - ───、
 ./;;ヽ  ` ー'´ `r::ヽ ヽ     r::::、イ;;;;;;;;;;;;;;;;`ー - - -、  r - -、 ヽ、
  !;;;;;;;ヽ      ):::ヽヽ. / /:::::::';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ  ̄)--ヽノ
  ヽ;;;;;;;;;ヽ ( ̄て::::;;::ヽ V !::;;::::;;::ト- - - - - - '' "´ ̄ ̄
     i T`rニニニ):::::;;::::i ! i:::;;:::::;;::!
      ! i ! ::::;;;:::::::;;:::/ 人 、:;;::;;::ノ
     ', i ヽ.ヽ、;;;;;;// !ヽヽ;;;;;;ノ
      !冫 ヽ、_ _/ ヽノ`ヽ-イ


         孔子




;;;:;;:;:;;:;;:;;::;;::;:;;;:;;;:;;;:;;;::;;::;::;;;::;;;:;
;;:;;:;::;;::;;::;;::;;:;;::;;::;;::;;::;;::;;:;::;::;::;:;:
;::;::;::;::;::;::;:::;::;::;:___ ;:::;::;::;::;:;
:::.:::.:::.:::.:::.::/    ヽ \::.:::.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.〃 /∧  l l| ヽ:.:.
:. :. :. :. : :| l-‐l Vー-リ| | |: :   ええー。 孔子先生様?
     | | ○  ○ | |)|
     | {   r ┐  | | |
      ヽl>‐r┴r<j从lノ
    (⌒{::l::〈八〉(⌒}ヽ
      「::|::|:::l∨l::::「::|:::|
     |:::V|::::::|::::::::|:::|:::|
     └‐‐〉:: |:::::::::ーr┘

3401 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:13:05 ID:A9gKUR9s

  ::| |   ',        / i;;;;;;;i  i
  ::| |   ',__      /  , '⌒ヽ  l
  ::|「::::::::::;:::::::i  ,r<  /      ヽ ヽ、_    
  ::||:::::::::::;::::,::'.-..':::::::::`ー'、       `ー、ヽ、   聞け桓譚よ。生前の私は随分と主君を捜し歩いた。
  ::||:::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;:;、::::::::j          `ー'   己の理想を世に広めるため…
  ::||::_::_:::_::::::、:::/: :';:::::;;;;/
  ::|「::r::‐:::i:::::::::j : : :';:::;`ー、_
  ::||:::l:::::l:::l:::::::;' : : : :i:::;:::::::::/`ヽ   
  ::|、:::::v:::」:::::::i : : : : :;:::;:::::://)/
  ::|;ヽ;::::::::::::::;:i : : : : :;:::;:::::i::i//
  ::|;;;';ヽ;:::::::;:::::i : : : :i;::::;::::j:/
  ::|;;';;;;;;;、::::::::::::', : : ;'::::_;;;r'
  ::|;';;;;;;;;;ヽ::::::::::::'、_ノ::::l
  ::|;ヽ、;;;;;;;;;;ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;ー、

3411 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:13:54 ID:A9gKUR9s


     ::|
     ::|
     ::|   /.,りi、       ,,,,,,,,,,,,、
     ::|  ,/,/  |     _,,/_,,-、丿      だがお前はどうだ。側近から外されたとはいえ、
     ::|,/,ナi″.|\_.,/゙て゛ ,/'ヽ,,,{ ,i´     手の届くところに天下の主がいるではないか。
     ::|''"゙゛ ヽ"〃: ``\,べ'}  テ,゙l,     
     ::|    ゝ: ー、.、、: く_   `''ト       お前の思想を吹き込み、
     ::|    l゙┬ヘ,亅.| ヽ..,/ヶ          天下をお前の望む形に作り変える
     ::|    l゙│: |,l゙ ‘i、: .,/丿           絶好のチャンス!
     ::|    ,}-、`|  │.,彡゙      
     ::|  ___|: : : ''゙l、,l゙: i'_
     ::|,,/` : : ー、゙lく-': .,へ
     ::|‐i、、  ヽ     │: : `゙),,,,_




          ,.イ〈⌒ヽ ̄:ミ. .、  o
     o / /: :ハ: : :ヽ :\\\
      ,ィ: /: ト=:厶{: : : 廴:ヽ:ヽ:.{ー‐    で、でも 陛下は 緯書を重視してるし…
    //: :|!: トv′ \: :| ヽ:}!l:|ハ     私の考えをそのまま表明したら、
  O / {: /|:i {V ○  ヘ l○ }从:.ハ}  O  殺されちゃうよ。
    { V: |:小:{(_}     U 小: {
     |: 从{ ハ   _, --、 八:.}:iヽ
    r 、V∩ト、{: ト‘ー_⌒.'イ}:.:.:nル')
    ヽ.ヽノ {rうヽV`7く }チ⌒V}ノ'//) ○
   ⊂ニ r‐ ノ::::::|:::/小ヽ:V:ど ‐ ,⊃
    (ノ:>彡':|:Y:::7:Y'| }Y:〈:V斗=':ヘ

3421 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:14:31 ID:A9gKUR9s



         _,.イ _,.r'^}、  〉-、   r-'  / \ \,,
       _,..ニ__リr'   |ヽ_z-j|::〉--イ::ト、__/|.  \ソハ\
       ̄ ̄      !::Y:::::::::/-ヽ/:::::::::|::::|    ̄ ̄`   人はいつか死ぬ。
              \|:r'´:::ィ=、:::\__j/          ならば!今死ねッ!
    ,          /--/::{:f  |:::|::\__\
   _/ヽ--、       !::,=、:|::::::リ  |:::|::::::!::二7
  /r'-' ̄丁       l::リ、|:|:::::レ'  、:∨|:::| |::j         r--ノ!__
  !::|::::::::::::レ'⌒!    \:::::|:::::!    !:::::l:::'/:/        |`ー-ノ|
  |::|::::::::f´:::::::ノ      ヽ:/:::ノ!.   リ:|:::!:::./      l^ヽ.__!::::::::::::::|
  ヽ|:::::::|:::::/       ノ\j::::、  /::`ー〈       ヽ.::::::::ヽ:::ノ::::|
  |----‐'|       r-'==l_j::::l::、 /::::::::::/`ーァ!     \:::::::::|:::::::j
  lヽニニソ|_,.---―'':\:::::::::`ー――‐':::::::::::://`ー‐--、  `|`ー‐ソ|
  /ヾ二ニソ| ̄、廾´\::::::::\:::::::::::::`Y´:::::::::::::/!::r──´`ー、|ヾ三ニノ|





             ,. . . : : ̄ ̄ ̄:ミ: . .、
             / . :, : : / : : : : : : :ミ: : \
             / : / /: : : | : : :| : : : :\ : :ヽ.    (むちゃくちゃだ…)
             ;′/:∧V/{: {: : :ト、:\: : : ヽ }ハ
         /: : {/: :廴_  V: :/   \ヽ : : :.{: \
         /. : .:/:{==′、_ ̄ ヽ{ヘー≦(_ヽ: : : }ヽ: :\
        / . : : :/: :|.:/ (廴__))    (廴__))ト、:N:ハ: : : ヽ
      ′/: :/. : :lィ i i l        し'  ヽ: ::. : i: : :ト }
     |:/ |: ::|: : : |:} | !    __   | | |  ヽ :. :|:: : |
     |′| i::|: : : |:ト.i     /ーヘ    ! /イ}: : :|:: : }
         l∧!: : : l/:入   {rー‐|   ノ:.:.:.:| : 小ハノ
         |ハ: {〉ーく:>,. ミ==' . r<ム-┴|: :ル′

3451 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:15:42 ID:A9gKUR9s


     ::|
     ::|
     ::|   /.,りi、       ,,,,,,,,,,,,、
     ::|  ,/,/  |     _,,/_,,-、丿    よいか桓譚よ
     ::|,/,ナi″.|\_.,/゙て゛ ,/'ヽ,,,{ ,i´   思想家たるもの、君主の口をこじあけ、
     ::|''"゙゛ ヽ"〃: ``\,べ'}  テ,゙l,   おのれの信ずるところを
     ::|    ゝ: ー、.、、: く_   `''ト   無理やりねじりこんでやるくらいの
     ::|    l゙┬ヘ,亅.| ヽ..,/ヶ      心意気でなくてはいかんッ!
     ::|    l゙│: |,l゙ ‘i、: .,/丿        
     ::|    ,}-、`|  │.,彡゙      
     ::|  ___|: : : ''゙l、,l゙: i'_
     ::|,,/` : : ー、゙lく-': .,へ
     ::|‐i、、  ヽ     │: : `゙),,,,_




  ::| |   ',        / i;;;;;;;i  i
  ::| |   ',__      /  , '⌒ヽ  l
  ::|「::::::::::;:::::::i  ,r<  /      ヽ ヽ、_      レイプだ!思想レイプだ!
  ::||:::::::::::;::::,::'.-..':::::::::`ー'、       `ー、ヽ、   イラマチオしてやれ!
  ::||:::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;:;、::::::::j          `ー'   君主に思想の白濁液を
  ::||::_::_:::_::::::、:::/: :';:::::;;;;/             ガブ飲ませ、
  ::|「::r::‐:::i:::::::::j : : :';:::;`ー、_            イカ臭く染めあげろーーーーッ!
  ::||:::l:::::l:::l:::::::;' : : : :i:::;:::::::::/`ヽ   
  ::|、:::::v:::」:::::::i : : : : :;:::;:::::://)/
  ::|;ヽ;::::::::::::::;:i : : : : :;:::;:::::i::i//
  ::|;;;';ヽ;:::::::;:::::i : : : :i;::::;::::j:/
  ::|;;';;;;;;;、::::::::::::', : : ;'::::_;;;r'
  ::|;';;;;;;;;;ヽ::::::::::::'、_ノ::::l
  ::|;ヽ、;;;;;;;;;;ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;ー、

3471 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:16:56 ID:A9gKUR9s




             -―――‐-
          . :´==/: : : : : \: : : \
            / /: :/{: :{: : : : : :ヽ: : : :',
        /: :{=/\{: : |\}X: : : '.: : : :}      か…
          {: :人{ 、 \| 、 ヽ: j: : : :i
         |/: :ハ ○    ○ ∧/ ト: : |
        |: :j: Y xx    xx{:/ : |ノ: :|
         {八: ゝ_  {ヽ  /: : :.:|: ;} }
         \{\{ >ァr‐七{: : /リ:/|/
           // {メ^く_/∨`ヽ
             /' 〈 /:∧∨ 〉  }



            . : : ´ ̄ ̄ ̄ : : : . 、
          . : ´ : : : : : : : :i: : : :i : : : : ヽ
       /: : : : :/: ;___/ :/!: : : :!: : i. : : : :`、  _人_
      / : : : : : /.: ;二7.:/ ! : : /!: : |ヽ: : : :ハ `V´ +
     ,′: : : : :j :l:``7;ム_j :/ i :/!| }.: : : : : !
      ! : : : : : :.l: !: :./x=ミメ  j/-リ-‐i: !:. : : :!    カッコイイ…
     .! : : : : : :.i: :!:,ィ'ん沁`    斥ミ、!:.!:i: : : i
     l : : : : : : :l: l/` 辷ソ    ヒマハj/|:.i: :i: :!
     |: : : : : : : |;ハ .:::::::..   丶 `" /::i: !: !:i:.i +
     |: : : : : : : : : : !   、     :::::.l:::::!: !:.レヘ!
     .!: : : : : : i : : : i     ‐- '   ノ::::i: :|!:}   _人_
     !: : : : : : i: : : :.!` 、_    ,. イ::::::::!: :ハ!   `V´ +
     ヽ: : : i: : i: : : :j__   7´ :::::!::::::::j:/
    ,..:.:.:.´ヽ⌒ヽ!⌒ソヽ \ ムヽ:::/!::::/ l′
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.\_j  |:.:.:\ ,小|^ヽレヘ、
  i :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i   ト、:.:.:ヽ! |!ヽ、:.:\:.:.ヽ.__
  { :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!  |:.:.:フ:.:.:| i} ト、ヽ:.:./:.:.:.:.:.:ヽ
   〉 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ i/.:.:.:.:ゝ、ノ }ノ!:.ヽ:.:.:.:.:.:.:}
  {:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ! ハ:.:.:.:.:.:.:.:.::| 「!| !:.:/:.:.:.:.:.{

3501 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:17:53 ID:A9gKUR9s



            / ヽ       _
      _ __/ _ /       / '、
       `ー - '´ノ└ 、 , - r '" ∠゙、ヽ__
           ト、_ _,八/人し ィ´  `ー''"     そうだろう! 思想家ならば!
              〉__ ィ 、 _ `7           くだらん淫歌ではなく おのれの理論で
          /r─‐:リn r ニ=、          君主を酔わせてやれッ!
          / ! ∩ 1i;;;;!/ ∩ 7
          ! ! V |i;;;;;;! V /
         i  ヽ イi;;;;;;ハ__/
       _ ノ  ミ Y イ !;;j l_     
    , -‐< ヽ ( ー、ヽ _Y/  ヘ      
   j>   ヽ ヽ   ヽYノ /  `ー、_
  イ  _    ノ_ ハ 、___/   ,- - ニ、r⌒ヽ- - - ───、
 ./;;ヽ  ` ー'´ `r::ヽ ヽ     r::::、イ;;;;;;;;;;;;;;;;`ー - - -、  r - -、 ヽ、
  !;;;;;;;ヽ      ):::ヽヽ. / /:::::::';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ  ̄)--ヽノ
  ヽ;;;;;;;;;ヽ ( ̄て::::;;::ヽ V !::;;::::;;::ト- - - - - - '' "´ ̄ ̄
     i T`rニニニ):::::;;::::i ! i:::;;:::::;;::!
      ! i ! ::::;;;:::::::;;:::/ 人 、:;;::;;::ノ
     ', i ヽ.ヽ、;;;;;;// !ヽヽ;;;;;;ノ
      !冫 ヽ、_ _/ ヽノ`ヽ-イ

                 { {(  ;′
                 丶` ;
                   )..{
                   ;':.:..;_
             ,. : ´ ̄"" . . ミ . .、
            / . : : : : 、 : : : : : : .\
              / : :/ : :{ : : : ヽ: ヽ :. : : : .ヽ
          / : :/ミ、∧: : : : :i : :!:.ヽ:ヽ : : '.
.            ;:| {、: 7\i | : : :ト: :レ':i: : : : : i    オ……
.           ,イ:. | : ト7 ,.zミ{ヽ: :} V__Ⅵ : }: : .|
          / |:. :| : :V{/ rぅi` V rぅiヽ!. :小 :|
         |:. :} . ::小 ヒ::ツ     ヒ::リノ} / |:. .|
         |:. :| : :.i| u    '    ,从: .!:. .i
         |:. :|!: : ハ   u /i  u. ハ:. . |:.: |
         ヽ∧:. : : ト...  └’  ノ : :ム:ノ
             ∧i、: V{ ` ー f爪.:|:. : :/ ′
               {_>{、` ァく  〉リ:ノ}′
              / } 小./ ィ ト∨ {\
         /  |  V {小.、〉〉 l  `ヽ、
         .{     7  トイ|! トィ' __」    ヽ

3511 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:20:02 ID:A9gKUR9s


           /      ,            ` 、
          /         / /           \
         ,.        //      ィ l     \ ヽ    うおおおおお!
          /        〃 / \  / ! l    \ ',\!
          ,′    /  / /   .X   l! ', ヽ.   ヽ , i\    燃えて来たぜッ!
       ,     /   j / イ  , ' _ \ l ヽ ヽ     l! .|ヽj
       | /   /   __! レ' :| 乍下㍉ミト _, \    :|| :|     今オイラの脳内は!
       |.//  イ/  / .|   l {ヘ. トヘ_ 刈ゝ   ヽ-‐/7| :|     To LOVEるを立ち読みした後の
       //   / ,.{ rー|   ヽ.j  ゞ zソ    r云㍉'.ノ .|     中学生男子の
       〃 / //ハヽ |     | www       トヘソイ  :|     陰嚢みたく
      / /  〃 /  ヽ.|     |          ,゙ 'w小 | |
      7             |     |            l ! | |     知性のトロトロ精子が
      ,          |     |      r_-,   ハ. j l     渦巻いてやがるぜえええッ!
      | l!         ',    :!.         /   ! /
      |./|   ハ   ィ i_/ム   l ト .     . .イ   ./|/
         |  / |  / ヽ ヽ  !ハ ./>-<  ハ   /
     r‐ ┴―'‐.┴<    ヽ  ヽjヽ _{-、 /! / ./ リ  /
    /    ̄  ヽ  丶   ヽ  //不' j/ レ  j /
   j        ヽ  ',    V X   ゝミ、_  .レ
   |         ':,  ヽ _ ∧ 丶イ ̄ヽ ヽ`ー- 、
   |          ,    / \ .|   \l ヽ ヽ
   |           ':,  /     '|     \_ ',  ',
   ',           ヽ \     .|      || l  .|

3541 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:21:30 ID:A9gKUR9s

こうして 桓譚は 自らの思想をまとめる作業にとりかかった。




          _     ,. -‐─ 、
         _ !|   /: : : : : : : : : :\
       / / }!7  /: /: : : : : : : :i : : : :゙,
      /   {_,イレ   {:イ: /! ; ヘ : : : l : : : : !
.    /    |  |  |!:|:イ_|: l | `,: : : : : : :|
      _ 、 |  `ーrj|: {:!rヘ、; |‐へvト, |:.:} :}  ;「!
 (`ヽ /イメ〒P---イl |: :ト rj `r;j }:|ィ !:.;!;!リ  rf`!
  \  `ヽr \,! .___,イ !へ、 _  ,.イ;! }イУ-、 {  }
    \   ゙、 // , |  | v介ノイ/ ム'  ノ`l  |
     \   V/ ,/¨´ヽr‐L_{イ }_,. <´    ,ム、 ! i
      \ { /  / `''ー、_ ̄,/ ソ、  ,.へ_ノ ノ
         | }j/      / , イ   `"}    /
           ,!_く    rイ´ ,r‐''/>  _ ´!  /
        `ヽ、\ /ヾイ //  ‘ー‐''´
           \Y___,イ/

3551 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:21:52 ID:A9gKUR9s



                ________
            . . : :´: : : : : : : : : : : : : : : :`: : . .
        . . :´: : : /: : : : : : /: : : : : :\: : : : : : : : `: . 、
      /: : : : : : /: : : : : /∧ : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : :\
.      /: : : : : : : /=:==//_ム: : : : : : : : :',: : : /( : : : : ヽ :\     ト、_人__ , イ 
     /: : : : : : : /: : : : : :ィ'´  {: : :{ : : : : : l:.. :{:.:.:.、 : : :∧⌒  ___,ノ         〈 
      : : : : : : : : |===/     从: : ',: : : : : |、:.:.:ヽ.:.:.\: : : :',  \   心レイプ!  て
    |: : : /: : : : |: _, ==≧x'._ / /ハ _.x≦==\:.:.:.:.:.:.:.:ヽ: : :} _/    心レイプ!   〈
    |: : /: : : : : |: : ,-、 l!ナ /, 、  イ=、    ヾ   |\:.:.:.:.:.:.> ´ ヽ    心レイプ!! 〈
    |: /: : : : {: {人( l l!| l/'´ .二   !:l!:|   x j.:.:.:.:>'´  ...:./   心レイプ!! 〈
    |/:{ : : : 八: : : |ゝ弋ノ  lj     弋ツ   }レムイ´  ...:.:.:.:.:/      心レイプ!   て
.    /.:.:',: : : : : \:.:|  ==ぅ     _ ゞ== /メメメ{{  ...:.:.:.:.:  ヽ     心レイプ!! 〈
    l: .:.:.:', : : : : : :`ーく  ij     u  ¨¨´{メメメ八...:.:.:.:/: :/      心レイプ!!〈
    |: .:.:.:.:., : : : : : : : : : \   r = 、  o l、メメメメ≫≠く´ ̄  ̄)     レイプ!! 〈
    |: .:.:.:.:.:.:、: : : : : : : : : :.\ {  _ノ  。 ノ.:>===く: : : :\ 厶    レイプ!!  (
.   八: .:.:.:.:.:.:.\: : : : : : : : : : :ヽ    u  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ‐一′  〉             〈
.    \.:.:.:.:.:.:.:.:>=t‐-ミ : : :} u  イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.\    ̄ヽ       _  /´
      \{.:.:.:.ト、_人__ , イ   '´ 〉-ァ77アア" ̄ ̄`ヽト、_人__ , イ  ´   Y゙l

3581 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:24:49 ID:A9gKUR9s

     _/:::::::::::::::'´:::/::::::::::::::::::::::\
.   /::::::::::;:-─'´::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
   ;'/::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
  /--イ::; '´`Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
  /::::::::::l   .ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
 !:::::::::::::ゝ-:':::::::::::::::::::::::::::ノヽ::::::::::::::::::::::〉
. !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨、∨::::::::::::::/       このような次第で……
.  !::::::::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::「〉ハ::::::::::::ハ
.  ∨::::::::::::::/  仆:::::::::::::::::!、' ル::::::/ ヘ
   \::: イ//ゞト. ∨:::::::::::! Y:ハ:::::/   とY
    ~冫,  `Y::.  ∨:::::::::! ∨レ'ノ  rc  ヽ
.      |      ',:::::::::!. ,'. /  /|lハ_ノ eヽ
.      l  _    .',::::/ / /  //{r 、〉e  .∧
      '─ヘ,_ァ フ , .∨ // /ノ >-'、   e 〉
         ':,:ーイ   /).// /   l}  ノノハ
          レ' `ー ' .;':r r- ´   e,. '´ '´ e  \
               「¨ }、 ー- ┐ ,. ' '´ \ _____.ハ



      ((
    '´ /ニ゙ヽ   どんな次第だよ!
   li 从ハ)ソ 
   ゞ;,,TДT)  
   


      ,. ―――-      
   /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ、.  
   /i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l:.:.ヽ. 
.  i:,イ.:.:.:..:l/-―- 、__,ヽ.:.:ヽ.
   lr:l:.:.l::.:.| '叨¨ヽ `ー-、 :j:l:.|  完成したのが 『新論』と呼ばれる著作である。
   ik:l::::i:.:.:.| ` ー  /叨¨) :i:!| 
   `ー-、」:.:.|    ヽ   |.::::l  
     ト.N `ヽ.___´, ル_ノ
.     |. ヽ   `ニ´  / 
     」、 ヽ、_/  
   イ´|  ヽ、__」 ヽ

3591 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:25:17 ID:A9gKUR9s


            , -―――- ,
            /          ヽ
          /     /    `ヽ   ',
        /   / ∧   l       ,
        /    /∨ ',   ト、      ',
        /    /∨`ヽl   | ノ\     ,
      ,イ   ,イ /Yfr'Y\トイYfrYム    ,
     ,' |   イ lイ 代rl   弋rリ 仆、  l l
     ,' |  Y!  ヘ  '''   '   '''  ルレ1 l l
     |ハl|   il   ゝ.  ` ̄´  / / / //
       .ゝr――─Y^Y^Y^Y^r―――┤
      /:.:.|     ー^ー^ー^ー′    |`ヽ
       l.:.:.:|                |: : |
      l.:.: |                |.:.:.j
      ヽ. 前章の>122から>130 /
          くらいが さわりだよ!   |
          |                |
          |                |
          |                |
       イ|                |
      /.:.:|                |
     ,': : :|                |
     l.: : :|                  |
      ヽ.: :|         γY      |
      ノ: :j____fY^y /^!___ト、
     l.:.: : : : : : : : :└'^ー'ー'ー' .:.:.:.:.:.|>、》`ヽ
     |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j   ゝ l
     |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ィTTTYΤiΤi    Y
     l____, ィ´ i | | | | |l | j j j     ノ!
      l_l_l_l_|_|_|___l_l_l_l_l_l_ll_l_l_ル'   (丿
      i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l  l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
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この書物は後世に散逸してしまったが
 現代ではその後、再構成されたものを読むことができる。

3601 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:27:11 ID:A9gKUR9s



 /:,.:.:.:.:.(ili!l).:,::,.(ili)ヽ
 i:,イ.:.:.:.i/__,:::::;.:;」、l:j:l    天変地異や怪異と政治や人生を結びつけることへの懐疑、
 lr:l:.:.l::「 -ー   -、l::i:!   そして不老不死や養生術へ憧ることへの戒めが、
 ik:l::::i:.|    | .l:::l   特に後世において評価された部分である。
 `ー-、」    '  i_ノ
    | `ー  ̄ , '     その他にも、小説の紹介や
  ,,rへ、_ ` 〔´      政治論などその内容は多岐にわたっている。
/l :ヽ、==゙7'r'Yヽー、_   
:‘,:|‘,<'^__i__,〉,ヽ‘\
‘,>'`7┷┿┷<‘,;.ヽ

3621 ◆r.lduuWrXE2010/03/13(土) 15:28:56 ID:A9gKUR9s



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           i:7´lN、{;i: :.iヽ