やる夫まとめ劇場(仮)

自分が面白いと感じたやる夫系スレをまとめるサイトです。長編を多めにまとめていきたいと考えていますので、時間がある人はどうぞ。

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魔法少女文化汚染(サブカル)なのは(仮) 其の１

199 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:11:01 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　ここに一人、将来のまほうじゅ……魔法少女になる才能を持った少女がいる

　　　　　　　最早説明する必要は無い、当スレの終身名誉ヒロインこと高町なのは氏である

　　　　　　　何を始めるかは分かったね？　分かったなら、なのはさんかわいい　と叫んで五体倒地だ

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211 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:13:36 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　高町さんのお家はご両親と三人兄妹の仲良し家族なのですが……

　　　　　　幼い頃に父が、ちょっとした事故で入院してしまい、家をお母さん一人で切り盛りすることになってしまいました

　　　　　　その間、何やら兄は　強くならなければ　と何故か猛特訓を始めた上、姉までそれにつきあったせいで
　　　　　　　末妹のなのはちゃんは、小さいのにも関わらず長い間一人でほっておかれてしまいました

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220 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:17:47 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　早熟で頭の回転が早い子ですから、それがまぁ、あんまり良くない方に働きまして

　　　　　　　こう言えば親は喜ぶだろう、という反応をするあまり、親が子に甘えてしまって、あんまり構ってもらえませんでした

　　　　　　　強い子だから、一人で良い子に遊んでいるだろうと、ほったらかされていました

　　　　　　　だから、彼女には寂しく一人で公園に行くことしか出来る事は無かったのですが……

　　　　　　　そこで、一人の男性と出会います

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　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ＝ミ､ '´:.:.:.:.:.:￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　〃／:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:V〉-＝ミ
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225 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:20:11 ID:Dk5wp3iM: 　　　　黄昏時の公園で、一人ブランコに乗って物寂しく孤独に耽る少女

　　　　ともすればネグレクトの現場に遭遇したのでは？　と思う状況を見て、事案になる恐怖を押さえ込んで
　　　　　声をかけたのは、公園の近くに住む一人の高校生

　　　　今なら通報されて、18歳くらいの学生服を着た男性が女児に声をかける事案が発生　などと
　　　　　騒ぎ立てられる事態ですね

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　＿__) 　ヽ-　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l 　　　 '´ 　　　 r　　.l
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　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 ',　　　　　　　ヽ　　 l　　　　　まだ、大らかな時代だったんだお
　　　　　　　　　　　.　　　　　　　ヽ.　　　　（＿ノ--'　　ﾉ
　　　　　　　　　　　.　　　　 _　---‐| ＼､＿＿＿_ ,,..-＜
　　　　　　　　　　　　　　　/´　　　 l l　　＼　　 |　r-ヽ　｀ヽ
　　　　　　　　　　　.　　　/　　　　　 | ヽ　　.>､ r'__..>＞　　　|
　　　　　　　　　　　　　　|　　ヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
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　　　　　　　　　　　　　　!.　　　ヽ　ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
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　　　　　　　　　　　..　　j　　　　/,.　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
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232 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:23:41 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　ジュースを奢ってやって、話を親身に聞いてやった少年ですが、彼は少女の立場に共感を覚えます

　　　　　　まぁ、彼の場合ガチのネグレクトだったわけですが、祖母と二人っきりで過ごした時間が長いので、
　　　　　　　親が構ってくれなくて寂しいという気持ちは、嫌と言うほど分かったのです

　　　　　　だから、少年は、せめてもの慰めに、少女に物語を与えてやろうとおもいました

　　　　　　アレです、妄想に没入してる間は寂しくない、ってアレです

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '― - ､｀ヽ　'´　　　　　｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -‐｀　　　　　　　　　　ヽ○-―-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　／　　　　　　　　　　 l○｀ヽ　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l/l　,ｲ l l　 /|　l| |l 　 l､ l､ |　ﾄ､l　　 lﾉﾉﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　l ! lハ T_立Tlヽ　T立_Tl |_ﾉ　　　 '´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼!ヽ l､ヽ!{='_r}　ヽl{='_r} ﾘ| ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀ﾄl｀￣　 , 　￣´,ｲ l´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l l｀＞‐-fl-‐＜´ﾉ/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ｀ヽ--ｲ_||_ト-- '´ヽ
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237 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:26:52 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　少年は少女に本を手わた……したりはしません

　　　　　　就学前の少女に本だけ渡して　読め　などと宣うほど外道ではないのです

　　　　　　だから、お話の内容をかいつまんで聞かせてやる、読み聞かせを少ししてやりました

　　　　　　何日も何日も、少女はお話の続きが気になって通います

　　　　　　心躍る、とっても楽しいものがたり、その名前は……

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244 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:28:56 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　　　　　　　　　　ロバート・A・ハインライン著　宇宙の戦士

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259 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:32:12 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　なんということをしでかしてくれたのでしょう

　　　　　あどけない就学前の少女に、当時のアメリケンを風刺しまくった皮肉たっぷりの古典SFを
　　　　　　かいつまみ、説明を入れながらも読み聞かせるだなんて、正気を疑うレベルです

　　　　　何を考えて、この白饅頭は、軍歴と力こそ正義であり、敵を物量ですりつぶすのがこの世の心理
　　　　　　などと堂々と書かれた物語を読み聞かせたのでしょうか

　　　　　そこは普通、絵本やら児童文学を取り出してほんわかするべき場面でしょう。後に、少女は
　　　　　　児童文学科を目指した、自分のような寂しい子供を慰めるために　みたいなテロップと共に

　　　　　きっと、この少年の頭の中は、変な虫がベーコンをジュージュー焼くような音と共に溶断されてしまったのでしょう

　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　 '
　　　　　　　　　　　　　 ,　,　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　i　ゝ￣ ''ー-　　　　　　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　 {＿_ 　ヽ　　J　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　 ', 　　ﾏj　￣ﾉ　　　　　　　　　　 /　　　　　ひでぇ言いようだな、おい
　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　　｀　 ´　　　　　　　　　 ∠ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 { i　　　　　　　　　　　　 ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ.､＿　　ﾉ　　　　　ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ　￣　　　　,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー-　　イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:::::::::::::::::::::::::,.::ｨ:´::::::::::::::::::::::::,.ｲ　／　　ﾊ
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272 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:36:13 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　普通の、道行く小腹を空かせた人間に自らの顔を食わせる自己犠牲の英雄譚を好む子供なら、
　
　　　　　何それつまんねー！　やっぱ角川がサイコーだよな！　家に帰って劣等生()みよーぜ！　となるところですが

　　　　　そも、人との接触に飢えていた少女です、語り部として優れていたとは言えない少年の物語でも
　　　　　　没入し、とても喜びました

　　　　　そして、暫くしてから自分でも本を読めるようにと、少年が律儀に取っていた小学校一年生の本を
　　　　　　貰って、文字を学ぶようになり…………

ﾄ､　{`￢　　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀　､　｀　､
}　　ヽ　!　　 }／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　＼
‐-　 . }　　　/　　　　　　　　　　　　　　　 /｀ヽ　　ヽ　＼　　ヽ　　 ,
　　　｀YT〔_ , ´　　　　　　　　　　　 ′　/　　 |　ﾄ､　!　 !　 ',　　￤　　　'
…‐-　 .｣ l　 j　　　 .　-‐　　　　　　　/　　{　　′　　|　|｜ｉ　 i 　 |　　 l ｉ　　　|
__r,'ニア＾T爪`　／　　　　　　 , ' | 　 ∧　{　　｜/ T 7　 i 　 |　　 l ｌ　　　|
　｛_, '　　 |　　 '　／　　　　 /　 /　 l,．/-‐＼　　ﾉ'　ﾉｲ　 ,ﾊ　｜　 l l　　ﾊ
　　-‐ｧ￢|　/　 /　　/　　　/　 /　／∨　　　　　　　 ,ﾆ､}, /　l　 |　　 ' l 　 /　i
＿_／　　Ｖ　ｲ　　/　　 /　 / , '　　　　.二、　　　　 '|{.ｌj/.' 　 l　 |　 /　|　/ 　 ! /
　　　　 .ノﾍ　 l　 /{　　 / 　/ / 　 ,ｨｆ{’て..｢｀　　　　　jり' ′　ﾉ　ﾉ,　　ﾉｲ　　 !′
　　　　　　　　｜/　}　 /} ∨{　　 ,ｉ{ |廴ｿ_｣　　　　　 : : : {　　／　　 /　　　　′
　　　　　　　　 jﾍ　ﾉイi ﾉ　　|　　　ﾍゞ'´. : :　　　　　 :　　 }i　　　　　 '　　　　/
.　　　　　　　　＼ｌ/　　　| 　　　 . : : : :　　　　　 ′　八　　　／　／　 '
　　　　　　　　 /｢ｉ i　　 |　　　　　　　　　､_-‐ｧ　, '}　 }　-'-‐　´／／
　　　　　　　　 {∧| l　 ∧{_,、　　　　　　　　　　／　jレ'　 --‐　´／
　　　　　　　　　 _,{__乂　{‐‐- ､` 　 .　　　　　　　／｝}､　　　 -‐　´
.　　　　　　　 ,ノ／　　ヽ￣｀ヽ` ‐-　　二二¨´_,ノ/　}
　　　　　　　 / ,′　　　　　　　　＼￣｀　‐----‐ｧ'´　 .′
　　　　　　　,{ノ　/　　　　　　、＼　　　　__,ﾉ} }　/
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284 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:40:32 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　　　小学校中学年になるころには　原文でSFを楽しみたいから

　　　　　　　　　などというぶっとんだ理由で英語を学び始める　ド級のSFオタ　が爆誕しておりましたとさ

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿ト／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼|r〈:.／⌒￣｀＼:.＼
　　　　　　　　　　　　　　⌒＞-―:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.フ:ﾊト　　　　　ヽ:.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ:./:.:.　　＼　　　　　 :.:Ｎ
　　　　　　　　　　　　／:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l:ﾄ､:.:.:.斗-‐ミ:.:.:.:.N:.:.:.:.} ｀ー―　　　 |:.:.l|
　　　　　　　　　 /:.:.／:.:./:.:/:l:.:.:.|:.ﾊ|　ヽト,z=fミx　|:.:j:__:.:.:,　　　　　　　　 ;.:.:ﾘ
　　　　　　　　　　　/:／/:.:./:.:/:.:.|:.ΧΤ!. 　　′爪イ》|.:ﾊヘｌｿ　　　　　　 /:.:/
　　　　　　　　　 l! 　 i:.:.:, :.:':.:.八:.:〃笊、　　　之り |ｲ:.:レ:/　　　　　７:.:/
　　　　　　　　　　　　　 ∨|:.:.|:.ｌ:.|:.:ﾄ､ﾄ乂j〉,　　　　　 |:.:|:./　　　　　　　 /／
　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:|:.ｌ:.|:.:|:.|｢　 ´ ｀　_　　　　 |:.:j′　　　　　 '´
　　　　　　　　　　　　　ヽ|:.ｌ:.|:.:lN:.:.入　　 `｀　　.／|ｲ斗⌒ー┐_
　　　　　　　　　　　　　　　 |八|.:廴|:.:.|　≧o 。_ .ィ　ﾉ　/　　／　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｢ |:.八　　　＿r=ニ斗/　／　／⌒Y
　　　　　　　　　　　　　　　　 l/　　　 / ／ [不］ ′ 　／／⌒ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 ∧ /　　ﾚ　／　／　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ＼Ν　　 |イ　 V　　 /　V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 ∧〉　　|｜　　|　／　　〉＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r　　　/　|l 　　|十‐-/　/ 　　ﾊ　　　＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　Ｎ　 |l　　 |　　 i　　　　ｲ　　　　ﾞ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 |　 |l　　 |　　 |＿／　　ﾊ　　　　　ﾞ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／>　　ﾉ　《　　 | ＿厂　　　　 /　i　　　　　ﾞ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠∠　　　〈　　厂￣　　　　　　　　 /　 l|　　　　　　ﾞ∧
　　　　　　　　 -―　-r‐く⌒￣｢_　　　　＼ﾍーく　　　　　　　 /　　 |　　　　　　ﾞ/i
　　　　　　／　ノ′　) 　）　 / ／　　　　 )｝　　)　　　　　　　　／　　　 |　　　　　ﾞ/|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
292 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:44:13 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　春には　月は無慈悲な夜の女王　を読んで、勝手に父のパソコンに　マイク　と名付け

　　　　　　夏には　夏への扉　を読んで、いつか猫をかったらピートと名付けよう、と野望を抱き

　　　　　　秋には大学生になった少年からクラークなんぞも渡されて趣味を広げ

　　　　　　冬には、将来は絶対にアンドロイドが欲しい　などと夢想する……

　　　　　　宇宙被爆にも負けず太陽風にも負けず　内乱の日も紛争の日もポストアポカリプスの日も、
　　　　　　　ﾘｸﾂｶﾞｰ　ﾘﾛﾝｶﾞｰ　ｷﾞｼﾞｭﾂｶﾞｰ　と叫べるSFオタに私はなりたい……というよりも、なってしまいました

　　　　　　　　　　　　　　...-――‐-...
　　　　　　　　　 ..＜:.:.:.'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞..
　　　　　　　　　_／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:r､:,.'-――-...
　　　　 ≠ニ二:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:乢{ｰ┬-　 ;.:.:ヽ
　　　／／:.:.:.:.:./:.:i:.:.:.ﾊ:.:.:.⊥__:.:.:.:.‘，乙寸:|　　　＼:.:.
　　　　/イ:.:.:.:.: ′:l:.:.:ｉ　}ﾊ:.:|ヾﾄ :.:.:.:.:i, ､:.:.:.: l　　　 }ヽ!
　　　〃 i:.:.:.:.:.i:.:.:∧: |　i! Vィ≠ミ:.:.: |､ }:.:.:.:;　　　　/:.:.i!
　　　 i!　,∨:i.:.:l:.:.:. ﾊ心　　　らｃjﾘ:.:. l.'ﾉ:.:.:/　　／彡'i!
　　　　　/Ⅸ!､:.＼ヾ.:.ゞ′ 　｀¨' ｲ:.:.:|/!／　　 -‐ ´ 　′
　　　　 .i:ﾊ　　ヾ| ≧:ﾊ ' ､ , 　　 i!:.:N .i｀　　　　　　　　　　　　将来は軍人さんとか、良いかなって
　　　　 !:∧　　　 i;.:.:.i 丶　　 _ ｨ从i＿|
　　　　　∨:.ミ=-　l!ヾi!　　 ¨´_ﾉ777＞’`-､　　　　　　　　　　　あ、でも惑星を覆えるほどの太陽パネル
　　　　　ヽ￣　　　　　／/ //＞’　　　 _＞　　　　　　　　　　　とかもロマンがあって……
　　　　　　　　r-フ○　/　/=ヲ’ 　　.,x≦=ミ'､
　　　　　　 /┴;｢ｦ　/　/i/　　　／／　　　 }
　　　　　　　{ ミy' ﾉ.ノ--坐-= __／／　　　　 ′
　　　　　　 /i ＞'7}>､,イ i＼＼　　 >,　　',ヽヽ′
　　　　　　i77////　//　| | ヽ/　　i　　　ヽ　i
　　　　　　l///,イ　/_i　/i.｣　　　ヽl　　　　＼!
　　　　　　{￣ ./　　/ ./　　　　　 `〈　　　　 V
310 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:49:10 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　まぁ、そんなこんなありますが、普通の……うん、まぁ、拡大解釈的に普通の小学生でした

　　　　　　　常に背表紙が青いレーベルの文庫本をランドセルにねじ込み、科学に並々ならぬ興味を注ぎ、
　　　　　　　　文章解釈の幅が広がるからと現代国語に耽溺する小学三年生……

　　　　　　　それでも、二人の親友と言えるお友達もできて、将来の展望もかたまり、日々順風満帆に暮らしておりました

　　　　　　　　　　､_　　　　　　 |＼ ,. ‐:,.=―
　　　　　　　＿_　 | ＼　　,.　-――`-/:.:./-―‐-...、
　　　　　／:.:__:.:.:｀丶Y|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.三:_=､､＼
.　　　／::／　　￣＞/ﾆ:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:＼＼
　　 /:.:/　　　　 /_,イ:.:ヽ:.:/:.:.:.:.:.:.:.l:.:.l:.:|:ﾄ:.:!:.!:ヽ＼:.:＼ヽ
.　　|:.:.|　　　　　 l:.:.:.:./:/:./:.:./_|.-|‐N |:ﾄ:|:|.:|!:.:.!:.:.:.Ν
.　　|:.:.|　　　　　　　 l:.:.:.:|:.|:.:|:.:'/ィ::f下　 ,ｫｲ:.!/|:.:.|ｌ:.:/
.　　ヽ:.ヽ　　　　　ヽ:.:|ハ:|:.:| 代ｭｿ　　 |j|/|:.:|::/lj/
　　　＼:＼　　　　ヽヽ.ﾄヽ!　 '' ''　　　''}'/://:.:|　　　　　　え？　吸血鬼　って、どう思うって？
　　　　　＼≦二　　　　 ∨|:.:.:|　　　　ワ／イ´/:./
　　　　　　　　　　 ,. ‐＜´　ヽ:.| ｧ‐_--イ|:.|__|!/'´　　　　　　　そうだね、金属アレルギーでも銀という特定の
　　　　　　　／.: : : : :＼　ヽﾉ: :＼Ｖ/　l　　　　　　　　　　ものに反応するっていうのも興味深いよね？
　　　　　　　　ｌ|: : : : : : : :｀＼＿{:,': : : ヽl　　l
　　　　　　 !:|: : : :ヽ: ヽ|: :`: :〒: : /＝l.　　l　　　　　　　　　どの成分が悪く働くのかなぁ……後は、白っぽい肌とか
　　　　　　　ｌ: |: : : : : ＼:|: : : :ｲﾄ: /: : : ;ｌ　　 l　　　　　　　　　　赤い目って、アルビノっぽいから、日光に弱いのはきっと
　　　　　　 l: :|: : : : : : : :＼: :L!lｌ｣: : : ;ハ　　 l　　　　　　　　　　　メラニン不足による紫外線の過剰反応で……
　　　　　　ｌ: : |: : : : : : : : :〈: : ll:lﾘ＼/､　　　 l
　　　　　 l: : : |__ノ「￣￣ト| /:lｌ'll　　　＼＿丿
　　　　　　 l: : : : :＼_:ｌ　　　リ: /ll ll
　　　　　 i´: : : : : : : :.ｌ　　ｌ / .lｌ ll
320 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:52:35 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　ちなみに、少女を冥府魔道へと引きずり込んだ罪深き元少年、現青年との付き合いは続いております

　　　　　　　少女が、お礼がしたいからと喫茶店である実家に引きずり込めば……

　　　　　　　少年が、割と真剣に親へ懇々とお説教にもならない自分に照らし合わせた泣き言を言って、少女の
　　　　　　　　寂しさを説いてから、家族ぐるみの付き合いになったからです

　　　　　　　今ではSF談義がやりたい、青年の本が読みたい、単純にお話したいから　と週一でお止まりする仲です

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　　　ﾉ　　　　　｀`丶､＿_　　＿　__ ,r‐-/|'´　,. ---- ､　＼
　　 /　　　　　　　　　　　｀`,ｲ／|＿＿_ l　!／,. ---- ､::＼　|
　　 |　　　　｀丶､-=ニ_￢､l:|/／::::::::::::::::Y､∠__　　　　＼:::ヽ!
　　 |　　　　　　　　,＞―-ヽ::::´::::::::::::::､:::::::｀´ヽ--ヽ／　　 !::::|
.　　 !　　　　　　 /-,―::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::Y´ 　　　 |:|:j
　　 |　　　　　　／::::／:::::::::::::::::::::l:::::l:::l:::l:|::::::::::::|　　　　　/ｲ/
　　　ヽ　　　　　 |:::／::/::/::l::l:::ﾊ:|斗|-|!:|:ﾘ:|-､＿_! _∠_　／
　　　　ヽ.　　 ‐-!/|:::::l/ﾘ:::|斗|　ﾙ'r=＝ﾘ|:／´　　｀　　｀￢-､　　　　　　　　__
　　　　　＼＿_　　ﾍ:::|::::|､:l:::lr=　　　 rニニ　　　　　＼　　ヽ　　　 ,.　'´r‐'´￣￣｀`ヽ
　　　　　 ,r（＼二￢ヽ:::::lヾ-ﾍ. `　_r'´　　　　　　　　　　　　　　`ｧ‐'´　 _r'　　　　　　　ヽ
　　　　 f 　＼｀`丶､ヽ:ﾄ､!ｰ-＞'⌒i　　　　　　/_　　　　　,.　'´　　　r'／　　　　　　　 |
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　　　　　ヽ__　　　｀丶､　　　　　　／ｰ---｀-ﾍ　'´　　　　　　 , ′　　　　　　　　　／　 ',
　　　　　　　｀`ｰ-　＿＿＞､＿,　'´ー-----一'｀丶､＿_　　　　, ′　　　　　　 ,∠　　　 j
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330 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:54:59 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　SF愛好家としての師弟関係みたいな、よく分からない関係を続けながらも

　　　　　　　青年は作家を目指して大学に通い、少女は好きな本を読みあさる

　　　　　　　そんな平和な日々が続いていたのですが……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-''"´ 　　｀"''-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　､＿ノ　　　ヽ _＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　.',
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l 　　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l　　　　　本屋で本を一緒に選んでいたら……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　Ｕ　"" （　　　,、　　）""　　l　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /　　　　　　何度か未成年者略取を疑われて通報されました
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　＿＿　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ　　　　　　　　世の中は何か間違ってると思いました　まる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__
　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
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336 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 21:57:26 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　何か、急にこんなんになりました

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　　　　　　　　,.....:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽfiﾘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vf:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...､
　　　　　＿／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-‐ 　 ―う,'.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-:..､:.:.:.:.:..:.:.:.:.::.＼
　　　｀ヽ:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:／　　　　／/}.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､⌒＼:.:.:.:.:.:.
　　　　　￣/.:.:／{.:{　　　／　/ |.:.:.:/／:.:/:.:.ﾊ:.:.:.:/|.:.:..:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　}:.:.:.::.::.}
　　　　　　 {.:/ 　 `＼　　 /　／　 l.:.:'/.:.:.:/|.:./‐}:.:./ノイ|:iｌ:|:.:.}.:.:.ﾊ:.:.:.:}､.:.:.}　　ｉ:.:.::.:.:/
　　　　　　 {'　　　　　 /／　　､/:.:. 斗〒ﾄ､iイ　斗{ﾊ:|:./:.:/.:.|.:.:/ }.:./　 /.:.:.:.:.:′
　　　　　　　　　　　 /′　　　 /イ :.:.}`┴‐'　　　　`┴ﾚ'::./::.:.i:./ ノ'′ /:.:.:.／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 | .:.:.}､　　　　 ,　　　ノイ:}.:.iノ'′　　/:: ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __儿.:.|　>､　 -　- 　　ｲﾚ|:/　　‐-　ノ／
　　　　　　　　　　　　　　／　　ヽ|ｲ／}≧=--=≦＼=ﾉイ　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　　　 / | i 　 }`￣丁￣/ 　} } {　　　　　　　　ｰr､
　　　　　　　　　　　　　　　　ノ　　　　{　| i　　､　 {i}　/ 　 // {　　　　　　ﾄ､　//}
　　　　　　　　　　　　　　　{r‐:､　　　 {　＼>‐ｧﾑ===/　r‐‐'　 i 　　　　ヾ〉{ } i
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ'＼＼＿_/ 　　〈　 V /　　〉　　　〉　_　-‐―　‐'ノ i
　　　　　　　　　　　　　　＼　￣/　　　 r=＼__V___／=ｧ　　{／／￣￣￣　 /}
　　　　　　　　　　　　　　　　r､　〈:ｉ:､　　￣/i:〉乂〈:ｉ:}￣　　￣ヽ＿　_　-=イ　､　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　}　ー‐ ､:i＼＿/i:∧{ii}∧:i:､　　　　　/i:/77＼　　　　＼}‐‐{＼
　　　　　　　　　　　　 /}､ }　　　〉､i:i:i:i:i:/､_∨__∧:i:i:､＿_／／　＼(⌒ヽ.　　　 }‐‐{‐‐丶
　　　　　　　　　　　　　　/‐{_ﾉ　　　 / 　＼i:/､　丁}　　＼:i:i:i:i:／＼　　　＼　＼　　}‐‐}‐‐‐‐＼
　　　　　　　　　　　　　 ,'‐‐Ⅶ 　　 /､　 /､ﾆﾆ〉 {iﾆ}　　〈二二i/　 /i:､　　＼　ﾄ､ﾉ‐‐i}‐‐‐‐‐‐}
349 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:00:04 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　流れは分かってるだろうから、経費削減でカットです。時間かかるからね（適当）

　　　　　で、少女はこんな風に困惑すると思いきや……

　　　｀ヽ、　　｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ　　　.イ
　　　　　　ヽ、　　｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　／
　　　　　　　＼　　　 ,＞-－－- .、　　　　　　　　　　　　/ 　　 .／
　　　　　　　　　.＼／, イ´,斗:.:.:.:.:.:.:.｀－--　.、　　　 ./　　 .／
　　　　　　　　　　冫´ ／　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ、　 |　　／
　　　　　　　　　./　./　/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀.V　／
　　　　　 .,γ/　/ ./ /:.:.:.:./:.:/:.:/|:|.|:.:.:.:.l|:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:｀v´--.....、
　　　　　　 / ./／.| ./　|:.:.|:.:|_/__,.イﾚﾍ:ﾄ、__:.:.|;.;.|;.;.;.;.;.ト- 、:.:.:.:｀ヽ、
　　　　　 ./　　／|　|　 |:.:.|:.:|/,二ﾐ　　　　彡ミミヽ:.:.:.|:.:|ヽ　｀ヽ、:::::::｀.、
　　　　　/　　/　.|　ﾄ、 .ﾄ |ﾚ了lっ:::l´　　　.|し:::冫:.:.:/:./　ヽ　　｀ヽ::::::::|　　　　　　やる夫兄さん……どうしよ、これ
　　　　　|　 /　　| .| ﾍ　|ﾍﾄゝ乂::::ﾉ　　　　乂::ノゝ:.／.ヽ　　丶　　 |:::::::|
　　　　　|　.|　　 .ﾚ　ゝﾄ、ﾍ　￣　　.'　　　　　 /::レ　　＼　 |　　 .|:::::/
　　　　 | .|　　　レイ　 .| ./　　　　⊂⊃　　　 /::/　　　　　ﾍ　　 .|:::/
　　　　　.ﾍ |　　　　　　　ﾚ　＼　　　　　　　.イ|/　　　　　　　　　/／
　　　　　ﾍ|　　　　　　　　　　　｀l_ヽ-_イ_l´　　　／.￣.＼　　　彳
　　　　　　　　　　　　　,斗-　、斗´っ r－フ　￣/　　　　　 ,-、
　　　　　　　　　　　 /　　 ///　/ ﾌ.r｀／　.／/　　　 ,.ゝ、ゝ'
　　　　　　　　　　／　　　 |.||　 JJ-／==／／　 .／斗-- ｀、===彡
　　　　　　　　r '=、、　　|.>>> .|　/　ﾉ |￣　| ／／　　　　　　 /
　　　　　　　 γ 　ヽヽ　lヽj| 彡ﾚミ／／|　　γ/　　　　　　　／
　　　　　　　　ヽ　　　ヽX＼./○ lヽ＜／彡 ´ゝ　　　 ,斗＿＿/
　　　　　　　 .ﾍ　　/ |.|　.>.|,＜｀ヽﾍ　.||　　　　｀ヽ.-l　　　　　|
353 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:02:08 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　　　　　　　　　むしろ、テンション爆上げでした

　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　　／. 　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/)
　　　　　し′ 　　 __　　　　　　　　　／　/／　　　　　／　　　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　／
　｛冫　　　　.:'⌒ヾｿ　　　　　　／　　ｉ′　　　／/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐=＝=､／ /
　　　　　　 ,ノ／　　　　　　　　　　/　　　 / 　　　 / : :}　　 }ｉ　　　　　　　　　　　　　　　,，'ﾞ　　　　　}　/
.　　　　　　 /:/　/7　　　　　　　　　{ 　　 /　　　／.:._乂_　ﾉﾘ　　　　　　 (,ゝ　　／　　　,，-┤　　/
　　　　　　/:/　//!　　　　　　　　 { 　_／,. -‐…≒．:,_:_＿彡'　　　　　　　　　　　　　/　 ,ｨｉ㌶〈Ｏ､/　　//
　　　　ﾄ､_/:/!／//　　., . ‐─‐-- .、∨}/: : :_: : :-‐───=ｧ　　　　　　　　　　　　 /　仏イ{I㍊Ii!《　 .//
.　　　丿/:.:／/_,{:{_,.. :: : : : : : : : : : :‐- 勺､__,-‐─-ミ,_＿_,ノ　　　　　　　　　　　　　 i 　 {i{i圦巛弘)》‐‐′
.　　 / /／　＞‐‐'ﾞ.:.:/: : : : : : : : : : ヽ: : : :<＼　　　／　　　　　　　　　　　　 { 　 №ヒ辷主彡′
　　/ /:iﾞ／.:ﾞ／.:/.: :ﾞ : : :l : : : :!: : : : : : i: :∧　`ー‐'ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,{　　乂__,／￣ }
　　l. l::l乂:.／/ :/ : : |: :.:イ⌒ヽ|､.:/: i: : :}/ /}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r＜_　乂_＿_／　／ /
　　| 乂;.;ﾉ: :/:!: : ｉ: : :!､: : l ﾊ_:」L厶ノ: : :} / :}　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　／7､_＿__,.，　／
　　Ｖ＿/!:./:/!: :_LL:l: : : : :/ﾉr'(心〉: : : :}ﾍ: :!　　／)　　　　　　　　　　　 `ｰ'ﾞ ,〈/ /　/ー‐'ﾞ
　　　　 /:/:/:.|: :.:|∧;'＼:.乂弋:グ } : : / ,:'ﾞ/　／　 {　　　　　　　　　　　　　　　 /,/ /　/　　　　　　　何これ凄い！
　　　 {:.|::| 八.:j八〈rャ、　　〝ノ/: /:'ﾞ／／　　 )　　　　　　　　　　　　　　 /,/ /　 7￣/
　　　 {:.ｌ::|::!　ヽ: :＼ゞｖ､　　　、厶ｲ／　 .＼　　 (　　　　　　　　　　　 /,/ /　 /　 /　　　　　思念収束波！？
　　　乂,乂_,　　〉: 公.、　く　ﾉ／　_＿　Ｏ　ヽ　￤　　　　　　　　　　 ,..ｲ　 /,/ /__,ノ＞'ﾞ
　　　　　　　　　　{: /　个=‐─〈　／　　＼／＼〉_,/　　　　　　　　　　　し′ /,/ミ/／　　　　　　　　あ、もしかしてイオン砲！？
　　　ﾄ､　　〈´乂ﾞヾー--:/￣ﾞ/　　　　　 ‐-､〉　　　　　　　　　　　　　 |/ミ/'′
　　　 {　＼r─‐'ﾞ､　　}　　. :}_,.ノ!　　 i'´i　　　　`'ｰ-　.,_＿_＿＿＿_　　　　 /　/　　　　　　　　　　でも、電離してプラズマ化した
　　　 `ヽ,ﾍ　　　＼/　. ._,ﾉ　.'〈ヽ、　{　L､　　　　　　　／　　 ,ｨ=≒=､　　/_ /　　　　　　　　　　　　イオンの臭いっていう描写が
　　　　　　　＼_,.　‐介'￣　　　　＼_＿＿,.ィ:､　　　／　　　 ./,ｨ===､ }__,ノ　}　　　　　　　　 ,ヽ　　あるけど、今は無臭だし……
　　　　　／￣　　ィﾞﾉ　　　　　丶　　　.:/　　＼　　{　　　　_/////,＞///_,ノ＿＿＿__　　　　　　ソ
365 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:07:23 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　　そりゃぁ、そうです。考察することが生き甲斐の理屈屋たるSFオタにオモチャを与えてはいけません

　　　　　　　　テンションが歯止めの効かないレベルで爆上がりし、延々語り続けるに決まっているではありませんか

　　　　　　　　少女は力を与えた謎のフェレットを質問攻めにし、その都度　魔法だからって思考放棄だよね？
　　　　　　　　　そっちの世界では、引き起こされる物理現象に誰一人として大系学として纏めようとしなかったの？
　　　　　　　　　　と詰問するのですから、正直えらく性質が悪いです

　　　　　　　　　　　ﾄ､　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
　　　　　　　　　　　　＿.ノ／¨ﾆ=‐　　　　　　　　　　　ﾉ}
　　　　　　　ﾄ.. ／　 /. :/　 . . -――- . .　　　　　／⌒' /
　　　　　　　 {: ｀ｰ-=-｀: .｀:´.: : : : : : : : : : .｀ヽ　ノ　　／
　　　　　　　 . .-｀ｰ‐-: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀´ー-＜__ノ
　　　　　　／. : : : -‐: : : .: .:/ . : : : / : : : : : : : : : : ｀ヽ､:-‐ :´――‐- . .
.　　　　　 / : -ｧ.: .: .:／. : : /. .:/. :ｲ{: : : :.ヽ: : .､: : : .＼: ＼t、＿＿＿ : : .ヽ
　　　　 /／〃. ; イ /. : : , : :斗:=ﾐ|ﾄ､ : : 斗:=ミ : .ヽ : .ヽ: .ヽ＼　　　 `　 : .＼
　　　　 i' : //.:/　/;ｲ:.:i {:.:{: :/ |:/　||　＼ : { ﾄ: : :}: : } : : . Vヽ}、＼__　　　＼: ヽ
　　　　 {: :{ ｉ / Ｖ:/ {: :{ {: .V　 {' 　 l!　　ヽﾄ:{ ＼}: : ﾄ､: : : }　'　ー'´　　　　　 } : :}
　　　　 {: :{ {′ {'ｰ‐{:.:{:ﾊ : { ,ィ＝ミ　　　 ,ｨ＝ミ }: :/.::}:. :} |　　　　　　　　　　; : /
　　　　 :. :. 　　　ヽ{{: !ヽゝ　　　 '　　　　　ﾑｲ.:./.:ヽﾄj　　　　　　　　 / :/
　　　　ヽ: ヽ、　　　　{:.|: ﾊ　　 r:=ﾆ=:┐　　ﾊﾉy､＼_:ﾆ=‐'　　　　　　／／　　　ねぇねぇ、バリアジャケットって
.　　　　　＼ :｀: ‐-‐'ハ{: {人　　 ::::::::::::;　　人{ '　＼＼　　　ー=ﾆ彡'´　　　　　　何からできてるの！？
.　　　　　　｀ｰ-‐ '´　八ﾄ､_:＞ .　ー ´ .　´　｀　　　｀^ヽ
　　　　　　　　　　　　　{'　ヽ　 __,ｨﾄ｀ニ´ｲヽ- x-==ミ､　　　　　　　　　　　　魔力って言っても、それって大気中に霧散する
　　　　　　　　　　　　　　 . ｨ´　{:::::::::::::::::::::}〃 ,>､ __))　　　　　　　　　　　　　物質で、体内のリンカーコアに取り込んで使って
　　　　　　　　 . <::ヽ　'　　{:::;ｨ=ﾆ=:／／´￣アﾐ､_　　　　　　　　　　　　　　いる以上、何らかの物体なんだよね？
　　　　　　　　　　　 {　 V:ﾊ　　　〉-ｧ'´￣)ヽ.　　 /.:／　｀ヽ
　　　　　　　　　　 /ヽ　V:ﾊ　 _/　　　　　)　}t､/.:/　/´｀Y　　　　　　　　　だとしたら、結合はどんな感じなの？　防護服だから、
　　　　　　　 /　　　Ｖ／¨ヽ　　　　 _)　}::::ﾞ:<　/　　！　　　　　　　　　　多層立方体結合とか色々あると思うんだけど！
.　　　　　　　　　　　　　／.::::::::::::':.,＿__ノ__　;:::::::. ＼　　 ,
　　　　　　　 ′　／{:::::::::::::::::::::}:.:} {{,}} У.:::::::::::: }　　　:,　　　　　　　　あと、魔法を行使する軸ってどこなの！？　やっぱり
　　　　　　 ;　／　 ': ::::::::::::::::::|f{　E} / .::::::::::::::/ヽ　　 i　　　　　　　　　前頭葉とか、その辺りの……
379 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:13:03 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　もう、寝る間も惜しんで色々と理屈をこね、半ば物理法則を超越したSFの世界にのめり込みます

　　　　　リンカーコアという臓器の特性から、バリアジャケットなどの魔力素を物質化する力

　　　　　そして、実際の事象をねじ曲げる力を……SF的技術の再現に惜しみなく注ぎ込もうとします

　　　　　そりゃまぁ、こうなるわな、という感じで、日々考察ノートのページだけが埋まっていき、早く次元航行艦と
　　　　　　やらを拝んでみたい！　と……えーと、なんでしたっけ？　ソウルジェムでしたっけ？　あ、クロウカード？
　　　　　　　兎に角、何か青っぽい石を探して回ります

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ _
　　　　　　　　　　　　　 -‐- ､_ イ .:＜
　　　　 _.,　-―--ｒ､／:: : : : : : : : : . : :.｀丶ｰ、
　　／／´￣{不ｨ. : : : : : :., 、: : : .', ヽヽ　〉、＼
　　./.: /　　　｀ｰ{.: .: /イﾚノ　ミメ:.ﾉ !: : 〉.}`　＼:.＼
　　{: : |　　　　 VY〈 ○　　 ○ ｲ /: :ｲ.:/　　　ヽ: .〉
　　ヽﾍ!　　　　　　Y 「　　 r ,　　 jｲ／ﾚ　　　　 | /
　　　　　　　　　　 .∨ヽn　 ´ 　 ,ｲ从　　　　　　ノ
　　　　　　　　　　 ,ｨl.|≧r イ_　　　　　　　　　　　質量兵器が駄目……？
　　　　　　　　　　　イ　!　く〉〉　｀ヽ
　　　　　　　　　,イヽ|　〉　.}/　　　ﾄ､　　　　　　　　ふーん……でも、それって条約批准した世界？　とやらでの
　　　　　　　　 lY　　,くl 　,ﾍ＼　 /　ヽ　　　　　　　　話なんだよね？
　　　　　　　　 l | 　 }::::｀ーﾄ､ヽｲ　　 |
　　　　　　　　 l | 　 |｀ー一| ﾍ.　ﾍ　ﾍ　　　　　　　じゃあ、偶然流れてきたこっちでは関係ないかな　って
　　　　　　　　 V　「　　　 |＿}＿.〉　　l
　　　　　　　 .|｀ｰ､＿≦￣｀Y::::::}　　 |　　　　　　仮装砲身を力場で展開してー、地場を操って強大な二つの円を
　　　　　　　　　`ーく三　　___/::::::l　　ﾉ　　　　　　　描く磁界を構築して、その間に磁場に反発する物体を置いて飛ばせば
　　　　　　　　　　　　/￣￣ヽ;'::::::/- イ　　　　　　　　　レイルガンとか再現できるかな……
　　　　　　　　　　　 / 　　　￣
397 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:18:41 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　　天国のような蜜月でした

　　　　　　　　敵？　適当に、謎の魔力を発生源とする局所限定的な強烈な地磁気を強引に結界で押さえ込んで
　　　　　　　　　作り出した、極大口径レイルガンで吹き飛ばして終いです。障壁も物理的干渉が可能であるのなら、
　　　　　　　　　　ボールペンほどの大きさの飛翔体が大気圏を突き抜けられる速度で突っ込んできたら、一溜まりも
　　　　　　　　　　　ないでしょうから

　　　　　　　　非殺傷設定とか、純粋な魔力砲は使いたがりません。効率が悪くて疲れるそうです。複雑であっても、
　　　　　　　　　小さな魔法を多重発動して打てるレイルガンの方が、消費が少ないそうで

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　/
　i丶　　　　　　　　　　　＿　　 r'　ﾚ'´
　|　ヽ　　 _,...,.:::-―-､／:.:∠´､」　{
　ヽ　|　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:‐-=ﾐ´
　　l　|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､.ヽ
　 __ヽ|:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､}
r'´_Ⅶ|:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:/.:./:.:.:.l:.:.:.:.:.::.|:.:|:.ヽ‐､　　　　　　　ねぇねぇ、レイジングハート
／　| |:.:.:.:/:.:.:.:.七ﾒ､':.:.:.ハ」_:|:.:.|:.:ﾊ:.:ﾄ､:.＼
　／/|:.∠:.:.／ﾑｲ／|／　|/|ハ∧ﾄ､V　ヾ　}　　　　　折角だから、HALって改名しちゃ駄目かな？
/　/ ヽ､r'ｲ:l 　 ≡　　　 ≡ |ｲ　l| |´ |　|:.:/
ヽ/　　ヽ|:| 　 '''''　　　 '''　}l　│＼|　ﾚ'　　　　　　『あの、何か嫌な予感がするのですが、その名前』
ヽミ≧.　r-lﾄ､_　　　　　 . ｲ:|､
　　＿／　 | | |｀ ‐-冖-＜刈lﾘヽ､__　　　　　　　　　でも、マイクはお父さんのパソコンで使っちゃったからー
　r' ｡　　　__ Lニ∧{コ}}|　ﾙ　l　　　＼
　ヾ_　へ　__|　〈〈　＼::/　〉〉　|_／ヽ､/
　〈ヽ　　　 r'　/｀｀─乂--≠‐‐､}　　　〉
414 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:24:10 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　改良に改良を重ね、重力の導きに従って、目標を追従するように　墜ちる　飛翔体。数十倍の体積を
　　　　　　魔法で作った謎物質という利点でボールペンサイズに圧縮した弾丸に穿てぬ者はありません

　　　　　これが、現実から切り離されていない結果外で撃とう日には……

　　　　　鳴海は地盤から消え去ってしまうことでしょう

　　　　　　　 ..: ; ; ;.:.. .. .: .:; ∩　;: .:,　;'"｀:..,'" 　 _＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　-‐=ﾆ￣-‐=ﾆニ=-‐　　￣
　　　　　　　 .; (＼ ;.:. ., ,:, | |　;:..,' ;':/〉　,， -‐…￢＝=ミト　.　　　　／)　　　_　 -‐=ﾆニ　ﾆ=-‐ 　￣
｀>､　　　　　　　_＿__＼＼rﾍ　∪ ;.:/ .:〈/／　　　　　　　　　｀ヽ＼／　(-‐(＼ニ=-‐　￣
:. :.⌒>､　.:: ´:＞‐…‐-守ト､'"''"~"'ヾ,,'／／ .:;' 　;:. :.　　　　　　 __`寸ヽ、 -‐=ミＹ__　　／〉　　　　仮想砲身力場構築
`'≪:.. .:えV⌒ヽ;:. .::;:;'"''ﾞ`寸ﾑ　　　んへ　　／) ;:. :._　-‐=ニ￣_.:　: Vハ(//jL_´　｀く<f‐- ､
.　　｀ん７　　　 `ヾ､;:　:.'　 Vハ　　　 ⌒ア´／-‐=ニﾆ=-‐　　 .:　:.　:V∧ﾚﾊ仍ﾊ屶Lj＼)｀ヽ＼　　重力ガイドレール敷設……
　　彑7⌒ﾆ=‐-=ﾆ;:. :.　　　Wﾊ　　　　　⌒⊇=ｰ ∠￣＼,ｨ》 .:'　:　.:,:ｨfVﾊイ>､'＿jﾚ゛　　　）)　　　磁場形成開始
　　 {幵r‐--､ _＿__:　:.　　　}幵}　　　　　⌒∋=-└‐=ミ､「イ》:...:彡'´　i幵　》vj《^Tﾍ、　／´
　　　Ⅷl `ー=ﾆ￣.:.　:.　　　仄7　　　　　　　)≧=f⌒Y刀 jﾚ'´ 彡'_＿　}幵∠ (_x_ﾌ[ｨ=ミ＿｀ﾟ*｡　　極圧縮飛翔体を装填……
　　　 Ⅵ、.;: ( ／.: ..:..　:. 　 ∧y′　　　　　ｰ=ニ三‐-￣￣￣三┴＝==仄jﾌ7} }＝i＝ｰｉ-'…┘8　　　さぁ、今度は高速の何％か
.　　　ﾏk.:;:　)／⌒)　 :. ,ｨ ∨　　　　 ,;'"ー=ニ三　　￣￣三Ξ:,　‐- .:彑7《ト､　 r》　　ﾟ*ｏ｡o*ﾟ　　　　　まで行ってみるの！！
　　　　　＼､　.: ／ )　:.　ｲ　　　　.;'":..＼＼　　　￣　　‐-=ﾆ:;:.,　　　∧V/＾'┘　^ﾊ　　　　　　 _＿　　　 :
　　　　　　｀　‐-≠=≦'"''"'' '''ｉ'' i'"〈ﾍ:.　.:＼)　(＼　;. ＼)‐-:;. :..　　仁y/　　　　　ト､‐-　　,ｨ'彡''"´__　　 i 　:
　　　　 ..;:´　／／.:'"''ｰ'"'∩.:ii　ii　.:vﾍ:.　 .:; :.. ＼＼　;. 　,:.　　／　ｲ´　　　　　　ﾄvﾍ　　》　彡'"´　　　 i　 i
　　　　　..;. 　(／;' :.　　　 .:| | :ii　ii　 ..:vﾍ:.　　　｀:.. ＼)　　　／イ7　　　 /ｌ　　　 `Ｖ》,　/ 彡'"´　‐-) ヽ |　:i　 :
　　　　　 .:;..,;:.;:';'..　　　 ..:'∪ :ii　ii　　..:vﾍ:.　　　　‐-=ニ　-=≦　ﾑj　　　 ,'/|　　　　〉_〉/ 彡'"＼ーく⌒ヽ,＼ｊ　 !
　　　　　　　.;:':.　　　　　 .:'　　.:ii　ii　　 .:Ｖ〉ヽv‐y'　　气⌒ヽ　　　厶　0　///|　　　　/ _〉‐ﾉ　 v　　)＼ <⌒)>､`､ i
　　　　　 .;':.　　　　　　.:':. 　 .:ii　ii 、ヽi i､_＿_) {　　／气　＼　ｰﾊ>､////| 0 _ ィ_jｰ'T´ 　　} ／　　Ｖ⌒ヽ　'ﾊj
　　　　　 .;:':.　　　　　 .:':.. ..　.:ii　ii　＼| |　_＿)_ﾍ,／　/　　气　＼/ｰy'＼|＼|ヽ/ヽ'　／　　　/　　　 /'⌒ヽ)'　} }
　　　　 ,:':.　　　　　 .:':.　　 :iｉ　iｉ:.´　､､ー‐-ﾍへ /＿＿＼｀¨ /》‐/　‐-　　-‐　　　⌒ヽイ　　　／､＿,ノ　 //
　　　　.;':.　　　　　　　 .:':. ..:ﾆ=‐ｉ´ ii:.　　＼>Y(⌒´　)>､　　　　 /ｰy7 …‐‐‐---‐…=≦　　|　　,ｨく　f⌒ヽ)ヽ　ﾞ
　　 ..;':.　　　　　　　　.:'.; '"´ 　:ii　iｉ:.　　　　＼>≫=彡')≫ ,､_　乂ン　　　　　＼　　／　　￣イ⌒＞=ﾐﾄ､　<／
　　..;:':.　　　　　.:ﾆ=‐;'´　　　 .:ii　：:　　　　　　｀ ‐=ﾆ>､￣ー(⌒＞X≧=---　　--‐=≦ｰ＜⌒X≧=彡' ＞ ´
　..;:':.　　　 .:ﾆ=‐ ´..:;'　　　　 .:：　：:.　　　　　　　　` 　‐-=二〉⌒´　〉ー'⌒'　7〉/_＿ノY⌒)-‐　-‐　 ´
432 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:29:57 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　超質量の飛翔体が駆け抜ける時に発生する衝撃波は、もうそれだけで地上構造物が崩れるほど
　　　　　　凄まじい威力を誇り、それを見る度にフェレットは、僕はなんてことをしてしまったのだと悔恨の情に
　　　　　　　支配されています

　　　　　砲兵は線上の神だというのなら……人間サイズの極大砲である彼女は、戦場においては正しく　神
　　　　　　　なのでしょう……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| ||　||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||　|| ||
　　　　　　　　　　　　　　　|| ||　|| 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 || ..|| ||　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　|| ..il .||　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|| .|| .||　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　＿ . iｌ　　 l| . ――￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣―――||　||＿＿　　　　　　 i　＿il_
　　＿――￣￣ . |￣￣￣|il　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |i..||￣￣―. ＿_ _|｣iiiiiiiiii
＿￣　　　　　.|| ｣iiiiiiiiiiiiiiii|iL_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┬───┐i _ _.|| 　　 |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　 ―＿　　　.|| |.|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢|「!|￣￣￣￣￣￣|.||　　|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　　　　　 ―||||　 |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　|i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|.||― |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　　　　　　..||| 　 .|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i　　　　　 ┌┐_┌┐l|‐┐　　　　　　　　　　 .|i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|　||| .|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　　　　　　|||　　 .|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i　　　　　｢||三三三三三三|　　　　　　　　 |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|　||| .|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　　　　　 ||| 　／iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i　　　　　|:||三三三三三三|　　　　　　　　 |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|　 |||.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　　　　.. |||._／iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i ゛　　　...|:||三三三三三三| . 、 " . 　　　　,　 |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|　 .||.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　　　　...|||.|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i . ′　　 |:||三三三三三三|.　　　i　　　、.　.｀ |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| .､. |.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　　　　...|||.|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i 　 .´ 　 .|:||三三三三三三| ゛.. ii||..　　　 .,.=＝=､ lii,.=＝=､iiiiiiiiiiiiiiiii| 　 ..||ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　　.i　. ||| |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i ii　　　ii |:||三三三三三三| . .iｌｌ|!!i l 　 .//::::::::::::::Y:::::::::::::::ヽiiiiiiiiiiiiii|...|il||||ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
　 i　|　 ||　|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i|lili　　||ii.|:||三三三三三三| ..iiｌ|||lll.|ll　..'i !:::::::::::::::il::::::::::::::::::l iiiiiiiiiiiii|lll.|l|| |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
|￣￣|Tl:::: |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|ill|lliiiｌｌｌ|||ll|:||三三三三三三|.||lll||!!l.＿＿≧====´il｀====≦ iiiiiiiiiiiii|.｢「「三三三三三三
|　　 |T|: : |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|iｌｌ||||||ｌｌｌ||||:||三三 |￣￣￣￣￣￣|ii|￣￣￣￣￣￣￣￣￣|──.|.┴┴::::::::::::::::::::::::::::::
_　　￣￣￣￣￣￣|￣|iiiiiiiiｉ|i||ｌｌ!!!!!|ｌｌ!||:||三三 |┃　　　　 ┃|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三三 |　 |iiiiiiiiｉ|i||ｌｌ!!!!!|ｌｌ!||:||三三 |┃　　　　 ┃|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三三 |　 |iiiiiiiiｉ|i||ｌｌ!!!!!|ｌｌ!||:||三三 |──────|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
450 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:34:38 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　さて、そんな少女を眺める陰が一つ……

　　　　　　目的の物を奪回しようとするのですが、どうしろというのだ、これ　というお話です。

　　　　　　付近10ｍをかすめただけで身体はバラバラになるでしょうし、直撃すれば、自分を構成していた
　　　　　　　原子核の欠片でも残れば御の字という攻撃を見て、できることは硬直するだけ

　　　　　　挙げ句、防御力もとんでもないのです……何故なら、チャージが長いのなら、チャージの間は
　　　　　　　攻撃を受けても問題無いくらいの障壁を張れば良い、という単純な思考で……

　　　　　　飛翔体の位相軸をずらして、逸らす重力障壁などというキチガイ染みた物を纏っているのですから

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473 ： ◆DAZiCeQp.w ： 2014/07/31(木) 22:39:37 ID:Dk5wp3iM: 　　　　　　　襲撃者の少女は、母に土下座して戦いたくないというのと、彼女に直接話しかけて土下座するの

　　　　　　　どちらが成功率が高いかと考えたが……変身を解除した少女が楽しげに零した言葉を聞いて、密かに戦慄した

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　　　　　　　　　　八｛⌒_┌}≧=≦{┐_,.　=＝= ､
　　　　　　　　　　　　 __/　 |:::::::__::::_／}'⌒＼　　 )）　　　　　　あー、楽しかった！
　　　　　　　　 ,xく　　　！／;7Ｘ/::/-‐=＝ ≪,
　　　　　　　　　　　〈　＼､　　　Ｖ,.斗-‐'┐　　　 /／＼　　　　　　明日はやる夫兄さんの所にお止まりだし、一緒に
　　　　　　　　　　 / `､　ヾ,　_／　　　〕＼_　//　 /^1　　　　　　　“縮退砲”の理論を考察してみよーっと
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