やる夫まとめ劇場(仮)

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やる夫で学ぶ柳生一族 その16「大坂の陣の巻」

112009/03/08(日) 19:04:52.36 ID:mNNaRfvh0
 このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。

【今回のメイン柳生:柳生又右衛門宗矩】

   / ̄ ̄\
  /  ノ  \\
 |  .(●)(●)  |    柳生家の当主にして徳川将軍家剣術指南役、
. |  (__人__)  |      柳生又右衛門宗矩だろ。常識的に考えて…。
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)    
.  |        |    .) ;;;;)   
.  ヽ       }   /;;/     
   ヽ     ノ   .l;;,´     
. /    ∩ ノ)━・'
 (  \ /|_ノ ヽ    
. \  ""  /_ノ  |     
   \ /___/  

512009/03/08(日) 19:12:21.04 ID:mNNaRfvh0
【慶長十九年(1614)時の柳生一族系譜】

   大膳長永
      :
   <柳生家>
      :
     ├─────┐
   柳生永珍   中坊源専
      :
     ├─────┐
     家厳      重厳
     |    (七郎左衛門)
     |     (松吟庵)
     ├──────────────────────────────┐
     宗厳                                           .妹
   (新左衛門)                                          |
    (石舟斎)                                       <幸徳井家>
     ├───┬───┬────┬──────┐                .|
     厳勝   久斎   徳斎     宗章        宗矩              .友景
   (新次郎)             (五郎右衛門)   .(又右衛門)   
     |                            .|     
     |                            .|     
     ├────┬────┬────┐       ├───┐
     純厳    利厳     妹     厳倚     七郎   .左門
    (久三郎)  (兵庫助)         (権右衛門) 

712009/03/08(日) 19:14:42.35 ID:mNNaRfvh0
【第1部(その1~11)のあらすじ】
 時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。

 しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
そして新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。

 その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復する。
更に、家康が幕府を開き、後継たる秀忠を二代将軍とすることで、
宗矩は将軍家剣術指南役となった。

 そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。

【第2部(その12~15)のあらすじ】
 石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
そしてその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。

 その後、将軍家剣術指南役として、また徳川家の家臣として順当に務める宗矩だが、
世が急速に戦乱の時代から秩序の時代へ転換を迎えつつあることを実感し、
柳生家当主として如何に対応するか、その答えを見出すべく、思索を続ける。
それに対し、島左近の遺女・お珠を妻に迎えた兵庫助も、
自身が如何にあるべきかという疑問に答えを見出そうと、修行に励むのであった。

 そして、そんな柳生一族の動向に関わらず、世は急速に動き始めていた。
徳川家と豊臣家の対立は決定的となり、そして遂に、慶長十九年、幕府は豊臣家討伐の命を下したのであった。
戦乱の世の残照にして最後の大戦、「大坂の陣」が始まったのである…。

912009/03/08(日) 19:16:53.79 ID:mNNaRfvh0
 さて、時に慶長十九年(1614)、十月。
徳川と一戦することを決意した豊臣家は、諸大名に参陣の書状を出し、
また、大々的に牢人を募り、武器や食糧を買い込み始めた。

┌─────────────────────┐
│       \人_人_人_人_人_人_人_人/  ._.  ...|
│        ) 急 募! 戦 闘 員!!(    |豊|  ..|
│       /Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\   |臣|  ....|
│                            ̄  ....|
│  今、豊臣家は徳川と戦う為に            |
│  力強い戦力を募集しています!         ...|
│  腕に自信のある牢人の貴方!           |
│  自分の力を存分に試してみませんか?      |
│                               |
│ 勤務時間 : フルタイム(職住一体型勤務)    ....|
│ 報酬    : 完全歩合制                .|
│        (獲った首に応じて支給)        |
│ 待遇    : 全寮制、朝晩食事付、        ...|
│         武具レンタル有            ....|
│ 勤務先   : 大坂城(支城への出向有り)      |
│ 業務内容 : 襲来する徳川軍を撃退するだけの  .|
│        簡単な仕事です。            .|
│        各種免許(剣・長刀・槍・弓・鉄砲)   .|
│        保持者手当有、経験者優遇!    ..|
│ 担当    : 大野治長(受付代表)           |
│ 連絡    : 大坂城受付へ直接おいで下さい   |
└─────────────────────┘


1112009/03/08(日) 19:19:03.56 ID:mNNaRfvh0

  「豊臣家が牢人を集めている」

 これを知った浪人たちは、続々と大坂へ向かっていった。

          _,,,,,         ―― |_| |_| >
         /川川ハ        | l ̄ | |    ノ   メ
        ///川川lト、      |_| 匚. |   \   シ
       (ゞ川从川/_,―' ̄ヽ    | |   ノ    食
     __>ームヾ ̄(  _-、 |  |_|   \   っ
    /   |       y-  ノ_|       <   て
    '-,,_ |        |  ムkノ) l_ll_l ,-,    )  る
       "|        |       // /   場
        |         |     匚/   ̄ヽ   合
       |     ___ |              ノ   じ
       r―――"    ‐|  \\     \   ゃ
       |          /     \\   <   ね
       人     乂  /       \\ ノ   え
ニヽ   /  |    ヾ /    ___―― ̄    っ
__\ /  /|     l         ̄ ̄―――__  !
     / /  \\  ヾ                 ν、
 ̄弋二/ ̄|   \\  \   \\            V⌒
 ̄ ̄\\\ ̄\  \\  \    \\
 ̄ ̄ ̄\\\ ̄|   "―_从从     \\
 ̄ ̄ ̄ ̄\\\ ̄\    |   ζ      \\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\\ ̄|    ヾ  \\       \\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\\\ ̄フ \\ \\
       大坂城へ向かう浪人(イメージ図)

1412009/03/08(日) 19:21:34.23 ID:mNNaRfvh0
 それに対し、豊臣家から使者を向けられた諸大名は誰一人豊臣方に参陣しなかった。
よくて黙殺、悪ければ徳川への忠義立てのために、使者を捕らえて切り捨てるなどしている。
唯一、福島正則が、大坂の屋敷にある米8万石を持っていくことを黙認したのみである。

     ‐;-、,.-‐ヘ`ミゞヾ;、
    ;ク:::::::::::::::;;;ヽ:::::\::トヽ.  、
   /::::::::::::::;:-―-、`::::::::`:::lz>'}
    }:::::::::::::z‐- 、:::::`:::::::::::::::、;:イ
   r彳ri::::r'´__/;: イ:::::、::;:::::ト;}/
   1::{イ:::|  r;ぅミ、/:::/}:ハ:::/{`    父上、よろしいので?
  _r'::::ト!::{  `''‐/'´ ‐/ヘl/;ノ
‐ィ7 lイ |::::7    ::: l lT゙/´
 ||  ヽヽ::7,    - i/ヘ
ニゞ-‐くヽ、ヾl、   -- ,イ  丶、_
         `ー - '      \
  福島忠勝(正則の嫡男)

       ,. ‐‐--一-‐ 、
.      /l   _ rー、   \
      //`ー'´   __ .ヘ    ヽ      …仕方ない。
.     〈 r==、 r=,ラ` 〉 , -、. 〉.    かつての主家が滅ぼうとしておるのに、
      リ `’i ;ヽ ̄ _l } _j〈     わしはこの程度のことしかできぬ。
      ゝ く__,っ、 ´ ィノ ノ し;    
       レ'二二ニ>    _,`ーf´     …寒い時代だとは思わんか。
       \  ̄  __ ノ´,. -‐'ヘ
        `iー- '_. -‐'" )ト、) _>- ._  (父上…それセリフ違う)
        _.. -|ラlレ77 `ー '_. -‐':::::::::::::
  r=ア-‐'":::::::::ト.|F´_. -‐''":::::::::::::::::::::::::
        福島正則

1512009/03/08(日) 19:22:22.53 ID:mNNaRfvh0
   ヽヽ    /                \     / ::::|
    ヽ.   /                  \   / ::::::l      さて、今回は僕が解説役です。
     \/           、        ヽ / :::::::/     前回、佐々木さんが入ったことで、
      |     l    lヽ、  ヽ       ヽヽ':::::::::/ |     以後、女装キャラが打ち止めになるかと思ったら、
      |      l   ヽ ヽ  ヽ       r-、___z、  |     今度は僕ですよ。どうなんですかね、これ。
      |     |  ヽ   |、 |、ヽ \  l    Lノn'-、l  |
      |   |. |  ヽ 丶|ヽlユヨ三王、"l    |,| | |l    |     コホン、さて、こうして豊臣家の募集に対し、
.      | |  l ヽ,イヒヽ 丶| ヽ".bTヽヽ | l |  || || | l   |    続々と牢人たちが集まったわけですが、
       | |  l  |y'アヽヽヽ|   l:: :イ l ヽ|、 |i | |、. | |   |    では、この牢人たちは豊臣に勝ち目があると
       ヽ ヽ. l. |'. l゜Yi \l  ゝ;; 'ソ  ヽ | i | |ノ | |   |    思っていたのか、というと、
       ヽ |、 ヽ |、ヾ。"l      ̄   u ヽ|l L j   -    |   正直、勝てると思っていた牢人なんて、
        ヽ、、 \ヽ  ̄ 、    ' "´   ./|ヽ|       |   然程いなかったんじゃないでしょうか。
         レ、j\ |ヽ|、'"   ___     / |/      | l|   
            丶、ヽヽ、  ヽ '_   / ──ヽ|  | |  |ヽ||    諸大名を率いる幕府と、最早一大名に過ぎない豊臣…。
              ヽ|ヽ>' ̄    ヽ、,, ──-l|ヽ |、|、. |  ヽ  どちらに勝ち目があるか一目瞭然。
                /         lヽ   ', ヽ/  ヽ|    
       ,─--,     /          l     ',  \__      問題は、それでは何故
   r-っrィ L ̄_    ./           l        ヽヽ、   牢人たちは大坂城へ集ったのか、ということですね。
    | '´   |-'/ /   /           .l     i   | ヽ  
  /     ヽ' l  |\/\___   /  /     i    |.  |   この理由を簡単に解説します。
  /       / /──--、  |  /  /      i    |  |

1612009/03/08(日) 19:23:29.25 ID:mNNaRfvh0
                ,  イ'"´  ̄ ̄ ̄ ` ー 、
              /   l            \
            /    l                ヽ     …関が原以降、巷には牢人が溢れていました。
           /       l              ヽ    関が原で改易/取り潰しとなった家から出た牢人だけで11万、
          /       l     i  l  li      ',   それに、元々雑兵として戦場を渡り歩いてきた者たち
         /へへ入   l      l  li  ll i i   ',. i   (その中には武芸者も多かった)も加えると、
        ヽー- 、ヽ   l    ,イ  ll i  l.リ l   i l   その数は更に膨れ上がったといいます。
         \:::l  \  l    ,' l ノノ l l ノ,.ィl l  l li  
          /l:l    ヽ l l   i, <:T l ! lイl l  l l !   かつては、そんな牢人たちも、然程困りはしませんでした。
          / l::l    「 ', l  l トノ::l ! ノ └ l il ,イ /ノ  何故なら、戦場は日本中にあり、そこに参陣すれば、
         / l::l i    ', ヽ l `ー┘    '"!ノlノノ    少なくとも喰うには困らなかったし、仕官の道も、
         / l:::l il    ヽ、 ゝ! '"´  _ /ノ      「手柄さえ立てれば…」とわかりやすかったからです。
        / l::::ノ:l ,イ i   ノ   ーr --‐ '´rー、      
        / l/ リ l/リ _rニ二二>L_ く:::::プ´ ̄`ヽ    しかし、関が原以降、時代は変わります。
        \l       /:::::::::://:::::::::::ヽ\::`ヽ二`ヽ  
               /:::::::::/ /:::::::::::::::::::::l  l\:::::::::\!   戦はなくなり、代わりに秩序が整っていきます。
               ,':::::::::/ /::::::::::::::::::::::;イ ヽ ` - '´ l  戦場働きの武者は、その働きどころを失って遠ざけられ、
               i:::::::/ /:::/:::::::::::::::l l  lヽ、__,イ   統治の才を持つ者が台頭した…。
               il::::/ //:::::::::::::::::::l:i. ', l:::::::::::::::::ヽ 
               ll::;' r'´::::::::::::::::::::/:::l ヽ!:::::::::::::::::::l   乱世から治世への移行ですね。
               l li /::::::::::::::::::::::イ::::::::l-ー 、:::::::::::::::l  
                   l l/::::::::::::::::::::::::l::::::::/PIYOl:::::::::::::l    これについて、当時の戦働きの武者達がどう考えていたか、
               l/::::::::::::::::::::::::l::::::/    l::::::::::::l    例えば、大久保彦左衛門はその著「三河物語」において
        、____  l:::::::::::::::::::::::l::::::/      l::::::::::::!    このように述べています。
        l    _ ヽ l:::::::::::::::::::::l::ノ     l::::::::::;'
          l /   \ ヽl:::::::::::::::::::::l         l:::::::/
` ヽ     /      ヽ l::::::::::::::::::::::l        l::ノ
 ヽ \   ヽ         il::::::::::::::::::::::', __ ノ
   \ \   ',       /l::l:::::::::::o:::::::::ヽ__l
    \ ` ‐- ヽ_ノ /  l:::l ';::::::::::o::::::::::l--ー - 、

1712009/03/08(日) 19:24:28.16 ID:mNNaRfvh0
                ,、,、,、,、,、,、
               f´,.,.,.,.,.,.,.,., `!             i | | 
.               | f´u  u `! |           ‐┼‐  うううっ・・・!大御所様・・・・・・どういうことなんだ・・・・・・・?
.            _,,,...r,| f ヽ> ィ'ノ ! |ヾ,- .,,_         / | ヽ 
.  i | |    _,, -''" _,,|に} ≧.〃≦ {う ||- .,,_"''- ,,_    ___    この徳川家に仕える旗本の中にいるのは・・・
 ‐┼‐   ,'i'" _,, -''" .||ゞ{ .U.、|jッ.U .}ノ ||   "''- ,,_.!'i    |  |  口のうまい新参の役人ばかりってわけじゃねぇだろ・・・!
 / | ヽ   | .|‐''"    .|| . |.!三.三.三!.| .||      | |   |__|  いるはずだ・・・・・・!オレのような譜代の武骨者も・・・!
. ___  |  |      !'==|, , , ,= , ,u |=='.!       |  .|   。  
 |  |  .|  |       .《 ̄! ̄! ̄》         |  !|.   。    大御所様・・・・・・上様・・・・・・どういうことなんだ・・・? 
 |__|  |.!  | _____ヾ, .| | 〃 .大久保  .|  | .|.  。    この胸苦しさ・・・・・・焦燥・・・・痛み・・・ 
  。  .| .|  .| |.!__o___!| ヾ! .〃.|.!二二o.二!|.|   .!|      腐敗・・・喪失・・・徒労・・・つまり・・・
  。  |.!   |.|  ̄ ̄ ̄ ̄|.  ∨ .|  ̄ ̄ ̄ ̄| !   .| .|    
  。  .| .|   |.|      | 〃|   |      | |i     .|      なにかとんでもない勘違いをしておられるんじゃないか・・・?
.    |    .! !--------!. }} .|  .!--------!.| .|     |     ていうこの不安感・・・いいのか・・・?
    |   ー- !.|       {{ .|         | .|==‐  .|    こんな・・・忠臣が報われない世の中で・・・!
.    |     |.|"'i'‐,- , .,,__||__|___,,... , -,‐'i'"| |     |       
.     |     |ノ"''.‐'- ' .!,,,_|___|___|___|_,,!.. ' -'‐'''"ヽ|     |      ううっ・・・!分かんねぇ・・・!オレには分かんねぇ・・・!
    |     |      .,  |  !!   ,.        |     |   i |  大御所様・・・・・・本当にどういうことなんだ・・・・・・?
    |     |       - ,`'-| .||.-'´ _, -      |     |  ‐┼‐   
.    |,. ''""ヽ|       `'-ゝ,||,. -'´       !, '"""'ヽ|.  / | ヽ   
.    |''"""''!          ノヽ,        .!''"""''',!|    __
.   ,ィ' 〃 !. ヽ,       /   ヽ,       / .〃 ! | |.  |  |   
   / | i .i .i .iヽ,.)     /     ヽ,       (, 4 i .i .i .| .|  |__|   
.  / .U| !| | |      //      !ヽ,     .i | .| !U  |.   。
 /   ` U´    //       .i .ヽ,    `.U.´   |.  。   
 !         //         ヽ, ヽ         .|  。  
  ヽ,           /            ヽ,          !      
   ゝ_____, '´               ゝ,______ノ
            大久保彦左衛門忠教

1912009/03/08(日) 19:26:22.33 ID:mNNaRfvh0


                 ,. ‐;=¬
       ,.  -─`¬ー-ァ'´ /   |              若干超訳し過ぎなところもありますが、
     /r‐-<二゙_ ゙̄7   /      ,'
,..  -─'ァ'´|      ` ̄`¨Y  _   /               「戦働きに命を懸けた古参の忠臣が遠ざけられ、
「 ̄``T"゙¨′          ヽハ,∠i_                口のうまい新参の役人が重んじられている」
.ヽ   | i     . l .   i   `<.  r'
  \ |.|.  l | l │i|.l | | _」 |  iーヘ、               ということです。
.   `|.|   |. | _,レ! ll | T゙}「jノ|ノ!  ト、  _\            まあ、はっきり言ってポジショントークそのものなんですけど、
     |.|. i |:l「ハl l.| |l l jノテ'ラiぅ} l l}} N  ̄           気持ちは分からなくもない、というところですね。
    |.|. | l:|rぅテ1ル′ ゞ-゛ノ! l !レヘ|_\             彼ら譜代の忠臣が命がけで働いたからこそ
.     lハ | lハ. ゞ' ′    ''''ノイ ハ.リ'´  `ヽ            家康が天下が取れた、というのは事実ですし。
      ハ. l│{ト,、''" ' __   /jノ::/       }/i\        (無論、彼らの力だけで取れたわけでもないのですけど)
.     {. ヽN ″_>. -_ィ´-─ーl       ハ j  ヽ,  -─-_
     ヽ     { `ーr',ニ.ヾ` ー-1     /ノV /     │  ともかく、時代が変わったことで、
      i     ハ. ゞ{i_ソ、   |     ./::::::::V__, ─- 、_/  乱世の荒武者より治世の能臣が重用されるようになった、
.       rLn_,n_レ{__.ノ /| \rth_n_,n_ん::::::::∧_       ということであり、実も蓋もなく言えば、
       〉ァr-‐r〈/ /ヽl   >ァ;ーr-ーく::::/ ハ  `ヽ    
.       〈     /   {   l  (        }´./_ノ,>        「戦うしか能の無い人間は不要になった」
.       ,ゞi亠宀⌒ヽノ  レ'^〉、_、__,_,∠ニ-‐'_i┘:\._    __
      {{ノ}}  |         / `7TfYゞ'^ー^¨:::::::::::::::ヽ. ̄´ヽ  ということですね。
.       〃||   |         〈  《_|l|_》:::::::::::::::::::::::l::::::i::::\./ ̄
     {{」}j   l       /` `7!「´:::::::::/:::::::l:::::l::::::i::::::::ヽ. 
.      `「    l     __/   〈小〉:::::::/:::::::::l:::::::l::::::i:::::::::::i 
      |   |   /::::::/    ./::::::::::/:::::::::::l:::::::::l:::::::i:::::::::::|

2012009/03/08(日) 19:27:15.99 ID:mNNaRfvh0
       _,r'´ ̄`ー'´ 7 ̄ヽ._,.            
     /\   ___ノ_,.-ー=-、ヽ、       
  _,. -r'  /´ ̄ ̄ニ== `/     \,ー 、         そういうわけで、徳川家に仕える旗本…。
'´ /'´_`/                ヽ.__レ、_       それも、処断されたとはいえ、最古参の譜代の一族にして、
  ,う'  /                   `ー-`      千石の直参旗本ですら、このように不満を託っていたのですから
´ ̄ー-//                       i     牢人の不満と窮乏は推して知るべし、ですよ。
    1!                       i     彼らは皆、糧を得る手段を失い、貧窮に喘いでいたのです。
 \ 〃  ,   / /  /,!  :|   .|          i   
   `y'  /  / /  // !   !   ' ! ! .! !       !     それでも、戦う以外の能を持つ者、
   i  i .〃 /  // |  i   .| | .| i         1    または何がしかの縁を持つ者は、
.   i  i ,/' / ̄〃ー .ト、 .!   1ハ ! |          ト   概ねこの時期までには、いずこかへ仕官を果たすか、
_,.-i | ,!''  /i_,//_! ノ ヽ|   ,! _,j_ハ,       i    あるいは、武士を辞め、農民、商人、職人などへと
   i  i' /,ー――--.,_ュ  |   ,ハ'´!ノノノ`    ,ハ.  !   身を変えていたんですね(加藤浄与もその一人ですね)
`r´`1 . 1/ ∧|'T´て_,.-'i  i  / ドミ_ i !    / i  i  
く / }:! り  ハ'  !    !  ノ /  !`ー'!Yi   /  .!  !    だから…この時期に残った牢人というのは、
 iヽ ! ノ' Y   t.,__,ノ ノ- ''   !  .! i !  /  1 /   もう戦う以外に糧を得る手段を持たず、
/∧ヽ _ゝi i i .               `ー り  /   i' /    .あるいは、戦うこと以外で糧を得る気がない、
!./ハー  〈! U "/i/        〉/i/! i /   !/     且つ、それでいて誰にも評価されない、
// } :   ハヽ.              ノ リ          あるいは評価以上に悪評を持ったボトムズ(最低野郎)のみ…。
/  !::  1 i ! \     /ー‐ァ ,. </
` ヽ 、 ハノ.、  へ   ヽー' イ/                もはや戦以外に生きる道を見出せない
    >'ヽ、 ヽ 、 ` ,r /i丿__ _, へ.         そう書くと一見格好はつくが、要は社会不適合者…。
>   \ L \  \ (1ヽ、/   ソ     ヽ.
 /   \/   ヽ、  ヽ!  \_,/      ヘ       即ち、どうしようもない…クズ!
 {  ー―'     \ /うヽ. ヽ  r―      !
 ヽ.__  ヽ ̄ { ̄ヽ! し' r ´¨7'´ ̄ ハ ̄>
    ヽ._/ \_     7ーゝ、i ))k /!ヽ、/ i'´ ヽ.
      〉'  , へ  i__/`7yヽ、 ゝ、 ヽ ‘ー_、\
     ヽ.∠,r―- 、  /〃i ヽ. \ , \!´ ̄  }   \
         `ーヽ} ,!_,1   i_,r'ニ ゝ   ノ     \

2212009/03/08(日) 19:28:24.16 ID:mNNaRfvh0
      |__|::::::::::::::::::| .|::::::::::::::::| .|::::::::| .|::::::| |:::::::ノ ク 俺 ( |          \    _r'
  /// ̄``ー、_.|=|___:::::::::::| .|::::::::| .|::::::| |::::::_) .ズ は .Z |          \  、-`
 / ./ ./  ...,,,  ヽ/   ̄ヽ::|=|;;;;::::| .|::::::| |::::::〉 .だ 人  〈 |           \ ) 野 出
 ! / ./  -rr '´<ミ.〉:: _ノ ヘノ/::: `ヽ=|::::::| |::::::Z ァ 間 _(. |      ,,..-‐-、  _〕  郎 番
 Y.| .|ヽ .| !   .ヽ,:イ ゚ ).入゚)::ミ  ,.,.j ̄`ヽ_|::::::::〉 } .の .L |     ._/_=__= ヽ 」  ど .だ
 !.(○).) .|.l (.〆イ::  (n_nノ:: ヽ.=<::ヽ、jj)|:::::::|~|Yヘn yヘ!´..|    (ッo三oミヘ;;) .<  も ぞ
 ゝ.二ノ〕 |j /~7:::: u U__) ._.、> ミ < ̄~ヽ=|__::::::::::::::::| |     lミャー、:ミi/ /Z  ! !
  L(◎ ( (ェェェj:::: u /二/:: /┬':: //.__、>-‐' \ ヽ__:::::::::| |      !ミ);;;;)ミ| Y  /__
  {≡ヽ、_  ー⊇、;;  `ニニ):: ヽァ: {.{(::(  .)__k´_ノ<  ヽ;::| |    ヽ二ニ><ノヘ / !/Y`v
  {≡≡≡`ー''´二`'ー‐´::`ー'´ヽ;;.l_!.ー〈 /tff´ / .c_>` っ:| |    /./    >―it<   /
  [二二二_] >ー'`ーィ:::〔:::::\从人从jv-"::ー ̄) (工 イT:::| |    K|\_/) )  jf ノヘ/
  〕///〔∫ マ マ .Z〔::::_〉      〈::ー┬'´ヽ! 〈..、.ニ):::| |    f Ll   ゙'ー―''`┬i´←豊臣家の徴募役
  〕///〔 ) マ マ 〈〔::::> だ ダ .ダ Z彡{ }::彡:{ ̄彡{:::::::| |    | |    ::  |  |-'
  〕///〔 フ ァ ァ ∫::::コ ァ .メ メ .く彡{ }::彡:{ }::彡{ ::::::| |    | |    彡 } __,ノ_
  \∠∠/:::〉 { {  (:::::::> { な .だ /三/;;;゙ー";;;゙ー";;;;;;;;| |    ヽヘ  彳  { |  |
  ::::::`ー'´::::::::>v.ry.N~::::::::Z  ん  r`::::::::::::::::::::::::_,,..-‐''~| |     IIIIコココ|二|]] トロ.{   
  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝy、n,ヘ,r`:::::__;;;::-‐'''"´ .....‐''~| |     [{{{{{<_o_7ミ/ |,,___| ̄ ̄Y
                 嘆き暮らす牢人たち(AAはイメージです)

2312009/03/08(日) 19:29:39.01 ID:mNNaRfvh0
          _     `ー-、
 _,. -―‐ォ⌒ー'´い`ー-v--、_ `ヽ|             だから、牢人たち自身も、
「`ー--/  ̄ ̄`ヽ∠-く _ ヽ \!            豊臣家に勝ち目があると思ったから参加したのではなく、
  ! _/          \,. Y ヽ           「他にどうしようもなかったから」参加した、というのが
ヽ「´     //        V´⌒ヽ!           実情だったと思われます。
 |       | |  i   ヽ     V_  \
. ,|/ 〃  | ||  || |   !|     !_   ̄ヽ ヽ._        それでも牢人たちは、
/,||  | |」-、iト|  |ト、__!_i  ヽ. | \   /       或る者は「義理のため」、
/.|| | | | | ,.-、|!  |´iN、 ハ`ヽ | ||ヽ/  ,.イ         また或る者は「再び世に出るため」、
 || | | | |Nレ仆、 !| チ=ミ、ト、| | にr―く  |        .あるいは或る者は「徳川への復讐のため」、
ヽ!ト、!| | |从rリ/ヘi|/ 行㍉N ||リ}「{`っ)ヽ-!―       そしてなにより、その大半は
  i! \! |八´///// j_ルり八从ノ∧ヘ))===
    ヽ! _ゝ`  ///´ιヘT「∧ \\\ヽ        「今日その日を生きるため」
     _」  >` _,. イ  〉Vヽト、ト、|ヽ! ヽ!
    r':└.r--、〃(__/ /ヽ   ヽ          大坂城へ集まりました。
    !::::::r'|: _Yしリム   /:::/ヽ____        その数、実に10万を越えたと言います。
    r'::::::)! : : i!::ノ、: :ヽ// ∠ _   i
   /:::::::くj: ,. :介: り: :/ ∠   /⌒V         とはいえ、その内実はまさに烏合の衆、
_,..-‐':::::::::::(く: /:::||: : ://ヽ/ ̄   厂 ̄ ̄`ヽ      でも、そんな中にも名のある武士たちがいたんですよ。
::::::::::::::::::::/|`\|:レ':/  //⌒ー':::::::::::::::::::::::|
::::::_,. -‐'´  | |  \/-  |`ー‐┐::::::::::::::::::::::::/        彼らの名は……。
´       | |      こ,.ィ┘::::::::::::::::::::::ハ      
        | |\     `ー┐:r-、::::::::::::::::::ヽ       /|_
        ! | \    `-(V ,. >、:::::::::::::`ー-..._/  /      ,.-―‐-、
        ヽ」_ ヽ\   `>く _,.-ァ |ヽ::::::::::::::::::::::::::::: ̄//`ー、__ / -' / ̄
         _j=ニー---―彡 ヽ_/  | `ー──ァ __::::| |   「   /
         不 ̄ ̄ 二二-‐ァ'  ト、 >  __/  / ̄ヽ--、_j_ 〈
         / | ヽ`<二二二// /||::::::`<―――'         `ヽ)
   ,. -―' /  | \    /  / ||:::::::::::::::ヽ\________
-‐/     |  !   \     /  ||::::::::::::::::::::\────   /

2612009/03/08(日) 19:32:17.83 ID:mNNaRfvh0
´::::::::::::::::::::::::::/__`ゝ__,イ/\    ∥..r'´ ヽ. /    ,. -‐─‐- 、          ......∥
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./ ._,.-‐//ニ7/`T!::::::::::::i::::::ヽ ......∥..'ヽ r'´ / r〉‐=ニo=〉Y〉=ニニ=' !^ヽ       ...∥
.\´.:::r'´//,.r‐、ァ l !:::::::::::::}::::::::  ...∥_,.-‐、.ノ 〈 { ヽ_/〈 |./〉`ヾノ 〉: \       .∥
  Y__ ヾ' 、ゝ゚'  i|::::::::::/j:::::/    .∥   人..:::ヽl  ::::/ 〉|{〈 `ヾ、 /):::ヽ        .∥
..::::::  〉  ヾ    il:::::::|:::::::::〉  ....∥、 '""'ヽノ〉ハ /、__`∨´__,ィ l/:::ヽ::::\     ..∥
   ノ      _,..ィ  il:::::::|:::::ノ..  ...∥::〉    Yノ:::::} 丶──‐'´ /::::::.. :::::::      ∥
::::::::..`丶 r'´:::::::j   ノ-':/: :::::レ: ......∥/  ..::ノ/ .::::/ト、 :::'"""ヾ / }ハヾ  ::::::     .∥
  :::::::::...ヽ`‐‐'´/:::::::::://:::/:::::   .∥ /}://  :ハ{ ヽ,,,,,ノ},,,,,,イ /ハヽ        ∥
:::::::....  ::: ヽ -'´::::、::::::::::::::::::::::::: ......∥ ..::::::{-'`゙/ :::ヘ }    |.{//イ}ヽ_``‐‐      ∥
:::::::::::::.....   ̄`´ rァ.:::::::/⌒ヽ:::   ∥:: ::: :{::::::/'´ヾ:ハノ     ∨ _,. -- 、 :::::    ...∥
::::::::::::::::::ヽヽ:::  /ハィ:/     Y::  ∥、  ハ::::ハ   /    _,. -'´     `ヽ   ..∥
ヽ、 :::::::::    /トフフ/        ∥ト   ヽ/  \/   .... /           }   .∥
  `ヽ--、.   /ト×く         ∥:ヽノ  〉}   / ,ノ ::/               .∥
   } ..:::ヽ {:K×〉  ま       ∥ }   }}. /  {  :{    音   姿       ∥
   l ::::::::::: iK〉/   ず     ...∥..ノ  /´ /      .|.     は    は       ∥
.   i :::::::::::::::iK、{          .∥.{  /{|  {     |.    無   あ      ∥
   | ::::::::::::::::::iK/}   一      .∥{   Y|   }     |.    し   れ      ∥
.  i :::::::::::::::::iyY    番    ......∥.i::  l:|i ノ      l    ! !   ど     ....∥
  { ::::::::::::::: i/::l.    手      .∥::}__}__彳     l                ∥
  ヽ.:::::::::  ノ {コ     は      .∥ノ/ \i_ {     │             ....∥
    ト、:::: ::::::::{ |     影      .∥ _,.-‐ 、_7|     丶              ∥
  r-'ム_{⌒ヽ| |     と      .∥´  ___. `}_}      ヽ             /  ∥
. /   Y´ }  l〉.l.    な     ...∥_/  `‐Yゝヽ.     ヽ          /  ....∥
._ノ⌒}ノ   l  /  l    り       ∥ _,-=-<   ヽ ヾ   ゝ、__    __ノ    .∥
.ゝ}  |  .|  {  ト.    ! !      .∥   __ノ    从     /_,. -``ー'´ :::     ∥
  ──大谷吉治──      ....∥.-イ´ }}/  ──明石全登──       ..∥

2812009/03/08(日) 19:33:54.19 ID:mNNaRfvh0
       _ ___      ....∥   上  舞  二  十      ∥
   _,.--‐'´:::::r、_:::::::::::`ヽ    ...∥   が  い  十  重     ∥
  {:::::::::::::::/__ く三三ニ=〉     ∥   る       .重   に    ....∥
.  r':::r-‐'´/_,.r=\r'´Y=}    .∥.   ! !      に         ∥
  `>-r≦::::::/   .{! }=|   ....∥/´ヽ、_    _       _,.、ノ  .....∥
   {::::::}ヾ--‐'    j}_/.Y     ∥  _,..-‐〈 ヽ---‐‐ '"´       ∥
.   `ノ  ,,,,,,,,`丶 /}.  {|    ..∥-'  ヽ   l  |          ......∥
    ゝ-─‐‐ノ //   i|_,.、  ..∥ `、 .`、 〉 j            ∥
.      }  ̄ ̄ // _,.-‐'´:::::| ......∥ヘ  〉_ノr‐'´`〉            ∥
 .__└==='´/'´::::::_,.-‐'"|  ..∥=_,.-'ヽ=、' ̄´ __ _/{_,.,ィ´|   .∥
'´ .......`ヽ ̄ ̄ ̄`‐'´::::::::::::::: ......∥エエノ/.:.:.:ン '´,.-‐─‐‐ァ-///   ∥
 ..::::::::::::::::.\.:::::::::::::::::::::::::::::::: ......∥-‐'´/://::::::::::::::::::::::::::::::::| '7  ..∥
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ  ..∥___/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::レ .....∥
l ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ..∥.rー‐--ニ=-、::::::::::::::::,、:::::::::::::::::::|  ∥
ヽ}ヽヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ..∥`、:::::::::::::::::::::::::::::::::/__Y::::,..-、:::/ ....∥
::::}j ヾ Y::::::::::/:::/::::::::::::::::::::::::  ..∥、ヽ 、‐' ヾ'´::::::::::ノ厂ノヾ| {r |:/  ...∥
:::::::::::::::::::_,ノ:::/:::::::::::::::::::::::/:  ..∥.ヘヽ-、__,.-' // __,.   〉}jく_ ......∥
::::::::::::::_〈__,.-'´:::::::::::::::::::::/::::  ..∥.:.:.``ヾ=、 、,ィ/弋ンノ    r'〉ニ ......∥
:::::::/-─-、=ノ::::::::::::::::::::/:::::::  ..∥.\.:.:.:.:に i  ` ̄´     /./.:.:  ..∥
./'´     ヽ_:::::::::::::::ノ:::::::::::   ∥::::::::〉.:.:..ヽj        / /:::.:.:   ∥
./       〈:::::::::/:::::::::::/:: .....∥ヾ:::|.:.:.:.:.:'‐-、__,.  ,イ/.:.:.:.:.   ∥
  振  静  }/::::::::::::// .....∥  Y:::::/.:.:// ヽ二.イr'´.:.:.:.:.:.:.:   ∥
.  り.   か  |:::::::..,.-'./     .∥  .!__/.:.:.:Y://.:.:〈 .∧.:.:.:.:.:.:.:.:.   ∥
.   向   な  |:::::::{,.-'´     ..∥   /:.:.:.:.:レ'´_,.-‐ト./.:.ヘ.:.:.:.:.:.:/   ∥
.   か   れ   ト、.:.:ヽ、      .∥  r- 、_.:.ノr-、__/.:.:.:.:ハ___,イ__ .....∥
.   ば  ど  }::::::::::ゝヽ    ....∥.  `、ニニニ‐ァ'.:.:.:.:.:,.-'"´.:.:.:.:.:.:.:: .....∥
   ! !  も  i::::/,.-ヘハ    ..∥   j_,.-‐'´.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .....∥
         i::::::::::::::::::::::ヽ    ∥   /.:.:.:.:.:.:.:.:.::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::   .∥
ヽ.        /:::::::::::::::::::::::::::\  ∥  .{.:.:.::::::::.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::   .∥
    ──後藤基次──    .∥    ──仙石秀範──    ∥

2912009/03/08(日) 19:35:26.68 ID:mNNaRfvh0
            ,. -‐──‐、  ...∥     |.|    _,..-、       ∥
    ,. -‐─-、-‐ '´.:.:.:.:::::::::::::::::::  ...∥     |.|    ノ-‐‐:ヽ.      .∥
  r'.:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::::::::::r-、::::::::::::  ...∥.     |.|  r'{´`‐‐勹:}   ......∥
  ヽ.:.:.:.:;;´::::::::::::::_,. -‐{  } ̄Y´  ....∥     |.|  {:f ニ 、 rニ j、     .∥
    ト.:n--‐ ' ´ .-‐‐┴‐'::::::::ヽ   ∥.     |.|.  〈{   〉  /   ....∥
   .{::::7‐<ヾヽ:::::::::::::://::::::/::ノ  ..∥..    |.|   ヽ. `==' ./      ∥
  /´ Y   {.`n\--‐ィ´}ニ/-‐'  ....∥.    |.|  /{. ヽ-- 'ノヽ、_  ....∥
  { {ソ \._ヽ.{リ_ノ`" ヒ'_ノ ,ィヽ:::::  ...∥    i.|r≦|}  l‐-、. / |ノ,::::` .....∥
.  \_,|. {\`丶、/こ__ノ:/ ,ィ}:::   .∥  ,.ィ´-ヲ、`:ハ ヽ. / /:::::::::  ..∥
. ヽ--'::ヘ \/\/--r-‐r‐'lノヽ:   .∥  |/ -‐'〉' /.ハ  y' / '⌒ヽ:   .∥
ゞ`/:::::::ヽ  ` 、/__/_,. 匕イ:::::/ ......∥. r| } '´Y }/  ヽ/ /、   j::   .∥
ゞ.:.:.:.:.::::::::::::!` ‐-----イ\. |/::   .∥/{`|.| {、:ノ    /  /`ヾ-‐':::: ....∥
´ ̄`ヽ::::::::::|.:.:.:.:.:.:\  /::人` |::::: ......∥イ  |.| 〉|   / /´ ヾ::::::::::::  ∥
.:.:::::::::::::\::::|___\ Y::::\|:::: ......∥.{  |.|/ヾト-'´,.-'´    }:::::::::   .∥
::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::/:::\∨::::::|:::  ...∥、ゝ'|.|::::ノヽ'´      ノ::::::::::   .∥
::::::::::::::::::::::|:::::::::::::く.:.:.:.:.:.:.:\::::::|:::   .∥___7|.|〉ヽ    ,.-──‐‐、::::  .∥
.:.\.:.:.:::::::::|:::::::::::::::::≧-.、:::::::\j:::  ...∥  |.|  ヽr=r-'´          ∥
≧‐-、:::::::::i:::}ノ:::::::::::::::::::::::`>、ノ/   .∥  |.|  /イ/           ...∥
::::〉::::::\:::ノ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.::   .∥  |.| /-‐{            ..∥
.:.:.::::::::::::::::{__:::::::::::::::::::::__:::;/`ヽ:::   .∥  |.|:::::≦|    .映   浮   ...∥
:::::::::::::::::/´  Y::::::::::::::::::/'⌒´‐ 、  ..∥. / |.|:::.:.:.:.|    り   .世   ...∥
::::::::::::::/   /::::::::::.:/      ヽ  ∥/ |.|::/ :{    .散   の   ...∥
::::::::::::/    /::::::::/./    菊    ..∥.  L!  ,ィ{    .る   .湖    .∥
.}::::::::ノ ==彳:::::/ |     .の     ∥_,.-‐'"ニノ:|    .! !.   面    .∥
.}:::::::{.    }::::::} ヽ|     .花     ∥    ,.ィ:::|         に    ∥
ヽ::::::} 、_ノ{::::/  |     び    ..∥‐--、ノ::::::::|             ∥
 }:::::|    ト-'` ==|     ら     .∥二ニ=:::::/::|             ∥
. 人ノ  _ノ .::::  |    .! !    ..∥:::::::/'´/ミ=|           ....∥
/  ヽ    ..:.:::  :ヽ         ..∥:::::ノ-‐' >'i          ......∥
     ──新宮行朝──     ∥    ─長宗我部盛親─    ∥

3112009/03/08(日) 19:36:32.00 ID:mNNaRfvh0
          r.、     ......∥  命   我    ノ  __{   }_      ......∥
       rf`ヽ }. ヽ    ......∥  の   .ら   /    ̄ ̄ゝ__ノ ̄       ...∥
       〉.\ \. ヽ   .....∥ゝ./{__ r‐-- ‐'´                  ∥
       } { 丶.   .}   ....∥./::::|   `ヽ    .,.- '"´ ̄ ` ヽ         ......∥
       | `     レ'´/  ∥{:::::::ト、/ ヽ.ァ   /::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ         .∥
      ,.-‐‐`‐‐-、_ .:. /   ∥|:::::|:レ   〈.  /:::rヽ:::::::::::::::::::::::/ヽ.::}         .∥
   ./´ _,.-'´_  `ヽY     ∥:::::::|:|    ヽ┤〈  \___,. '´  .〉::i         ∥
 _./´ _,.-'ハト‐‐、‐--、 :::}   ...∥:::::::|::|    r‐|r'´         ,、\}        .∥
.//{/:::::/ ヾ:\ `‐-ァヽ 〉   ..∥.:::::::|::|   〈 r{ r´ミ=、__   __//}〉 }ヘ        .∥
ト、Y´ }:/´. -p‐、ヾァ 〉レァ}〉   ..∥.|::::::i:::iゝ-ヘ. Y} r-r-、ミ ヾィ'´_ノ .r、ノ      ....∥
〈人.ン〈_,.   ̄' ー p-y/   ......∥. i::::::l:::l.    ヽi   ゞ'‐ .}  ` ̄´ }イ       ...∥
ヾ、ト::::彡 ,.    `7 /     ∥ l::::::l:::l.     ヽ.    '     /:::|___      .∥
.:.:.:\:-f  {ヽ. __ ´ /そ    .∥. !::::::|:::l  _,_,ノ゙\ ヽ‐---ノ ./::::ノ::::::ト、     .∥
:-─- 、\ ` 二´ ./'"´    ...∥r-l:::::::l:::l ̄:::::::::::::::ヾ\ ` ̄´ /::::/::::/.:.:.:.:     ∥
.     ヽ\ _ /,.-─‐-、__  ∥:::::::l:::::::!:::!:ヾ:ヾ::\::::\:` ̄ ´.:.:.ヽ__,.-‐'´ ̄``  ∥
__     .Y:::∨´       ....∥::::::::i:::::::l:::i::::ヾ\:::\::ヽ` ̄ -.:./.      r、::    ∥
 ヽ.     レ´          .∥::::::::::i::::::l:::l:::::::::::〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-イ    ─|:|一   .∥
 \ヽ    }  見  望   .....∥.:.:.:.:.::i::::::l::::l::::::::.:.:.}.:.:.:.:.:.:.:〇.:;;{     ノハゝ.  ....∥
 ヽ j::}   ノ   せ   み   .....∥.:.:.:.:.:.::i:::::l:::::|.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:|i.:.:.:.:.;|      、_il_,、  ......∥
  \| ./:::|   よ   .と     ∥.:.:.:.:.:.:..:i:::::!::::i.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.\:.:.:.|      rフ{ナ‐、  ...∥
    Y/ {:::|.   う.  あ    .∥{.:.:.:.:.:.:.:.:i::::|:::::i::_,ノ.:}.:.:.:.:.:.:.:}.:.:|      ヽ‐'´ノノ   ∥
 ト、 _j /:::::|.   ! !  ら    ..∥..ヽ.:.:.:.r-:i::::i:::::l:.::{;ノ.:.:.:.:.:.:/.:.:.:|      .if .」Lヾ  .∥
  レ'/| }::::::|     .ば   .....∥  ヾ:/::r-:i::::l:::::l::::\.:.:.:.:.{.:.:〇|     .{{ r.}}、    .∥
 〈/ノ {:::::::|     .目    .∥  {.:.:/:::/::l::::::::::iヾ.:.:〉.:.:/.:.:.:.:|        `´`    .∥
、 ヘ-'´人:::::|     .に    ..∥   Y.:.:.:.:..:i::::::::::ト、/.:.:.:{.:.:.:.:.:i      -|}-‐i   ..∥
ヾ}/::::〈:::::::⌒|.     も     ∥   ヽ.:.:.:.:.:..i:::::::::::lヽ:.:.:.ヽ.:.:.:}      /l|  し   ∥
:::::/~了 ̄`ヽ    の     ∥    }.:.:.:.:.:.:.i:::::::::::l\.:.:.:j.:: l        n n    ..∥
:/::::::.:.:ヘ:::::::::::::}ゝ    _,.ィ  ...∥    ヽ.:.:.:.:.:.:.l::::::::::l.:.:.:ゝ.:.:.:.}      Y Y     .∥
'::::::::{ }.ベ:::::::,、Y ` ̄ ´      ∥     ヽ.:.:.:.:.:ヽ::::::::::l、ヽ.:.:.::ヽ      o o     .∥
   ──毛利勝永──    ∥         ──細川興秋──          .∥

3212009/03/08(日) 19:37:38.11 ID:mNNaRfvh0
___.   r-、_                ....∥
  `7´二つ.}‐、_             .....∥
‐-〈  ト、}、_/ / .冫--. _           ∥
  }  ヾ :::`´:,、´_     ̄¨¨ ー-__    .∥
  {...;;;:/::´__/-‐‐'::: ̄ ̄´ヽ、       ∥
  i    f//::::::__::: ̄`ヽ:::::::::::\‐-     ∥
  /    i/,f=ミ、 `ヽ:〈'ヘヾ::::r、:::::ヽ.   ....∥
. /    ノ/r‐。、  |::{ d}`Y::::ヘ::::::/     ∥
/    }7 '"´   |::レノ:::::L.__ノ-く__   ..∥
    ノ        .}::Y、:::::::::::::ヾノ.:     ∥
 ..:.:.:.: `ヽ ,.-ァ   `"| }::::::::::/´レ'´   .∥
‐- 、:::::::| { ´    / ´ ̄'/      ....∥
.-‐‐ヽ、:{ 〈 __./´.:.:...   ∧        ∥
    `T´ ivvY     //.}ヽ.      .∥
   冫.:.}vvYvvト、   //rvvvv\   ...∥
、  ノ  |}vv|vvヘr-‐.:.:〈/:vvvvY´    ∥
):):)`\.:.:.:}vvヘ/{.:.:.:.:.:.:/vvvvv/      ∥
).:).:).:.:.:≧r'´ヽ.:ヽ.ヽ.:.:.:/.:.:.rミシ`フ   .....∥
ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:`‐'==ニ彡    .∥
、.{vv\vvv.:..:j.:.:.:.:.:/vvvvvv:/'´ ̄     .∥
ヽ.ヽu.:/`ヽ.::{.:.:」.:/:vvvvvv,.‐'´ ̄`ヽ. .....∥
 ヽ \.:.:.:/.:.l.:.:.::/v.|vvv_/        ∥
  .}  .Y.:.:}.:|.:::/:vv,.-‐ゝ  貫  .九   .∥
  .|.:.:.:.:}:/.:|':./vvv‐'´ノ   く   .紋  ...∥
  ./ヾノ.:|:|.::.Yvvvvvv/   ! !.  の  ...∥
,-ヘ ヾ{.:.:ヾ.|vvv_ /j         龍    ∥
   \人__,.-‐ゝ  !        が    ∥
  _,.-‐'´ ,-‐'´ノ  ヘ        天    ∥
   ,.-‐' ´  /  ノ}       .を   ∥
       ──薄田隼人──    ...∥

3312009/03/08(日) 19:39:36.72 ID:mNNaRfvh0
::::::::::/´ ......::::::::::::::::....... ヾ::::::::: }___,.イ    ( )..::: __人    {:::::::::::::::/__ く三三ニ=〉  -‐'´/://::::::::::::::::::::::::::::::::| '7
::::/ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r 'r‐/ .〉,-、ヾ::::::::::::: / r、〉} .  r':::r-‐'´/_,.r=\r'´Y=}  ___/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::レ
:::|   ::::::::::__:::::::::::::::::::ゝ   〈. /、/{{ ヽヽ-}|/r-'_,/ }ハ   `>-r≦::::::/   .{! }=|   .rー‐--ニ=-、::::::::::::::::,、:::::::::::::::::::|
./ ._,.-‐//ニ7/`T!::::::::::..'ヽ r'´ / r〉‐=ニo=〉Y〉=ニニ=' !^ヽ   {::::::}ヾ--‐'    j}_/.Y   `、:::::::::::::::::::::::::::::::::/__Y::::,..-、:::/
.\´.:::r'´//,.r‐、ァ l !:::::::::_,.-‐、.ノ 〈 { ヽ_/〈 |./〉`ヾノ 〉: .   `ノ  ,,,,,,,,`丶 /}.  {|  、ヽ 、‐' ヾ'´::::::::::ノ厂ノヾ| {r |:/
  Y__ ヾ' 、ゝ゚'  i|::::::::::/j:::::人..:::ヽl  ::::/ 〉|{〈 `ヾ、 /):::ヽ    ゝ-─‐‐ノ //   i|_,.、.ヘヽ-、__,.-' // __,.   〉}jく_
..::::::  〉  ヾ    il:::::::|、 '""'ヽノ〉ハ /、__`∨´__,ィ l/:::ヽ.      }  ̄ ̄ // _,.-‐'´:::::|.:.:.``ヾ=、 、,ィ/弋ンノ    r'〉ニ
   ノ      _,..ィ  il::::::::〉    Yノ:::::} 丶──‐'´ /::::::.. :.__└==='´/'´::::::_,.-‐'"|.\.:.:.:.:に i  ` ̄´     /./.:.:
::::::::..`丶 r'´:::::::j   ノ-'://  ..::ノ/ .::::/ト、 :::'"""ヾ / }ハヾ'´ .......`ヽ ̄ ̄ ̄`‐'´::::::::::::::: ::::::::〉.:.:..ヽj        / /:::.:.:
  :::::::::...ヽ`‐‐'´/:::::::::://:/}://  :ハ{ ヽ,,,,,ノ},,,,,,イ /ハヽ :..::::::::::::::::.\.::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::|.:.:.:.:.:'‐-、__,.  ,イ/.:.:.:.:.
:::::::....  ::: ヽ -'´::::、:::::::::::::::..::::::{-'`゙/ :::ヘ }    |.{//イ}ヽ{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ  Y:::::/.:.:// ヽ二.イr'´.:.:.:.:.:.:.:
          ,. -‐──‐、    _人人人人人人人人人人人人人人人人人人_          
  ,. -‐─-、-‐ '´.:.:.:.:::::::::::::::::::    >     我ら、大 坂 城 牢 人 衆 !!!   <
r'.:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::::::::::r-、::::::::::::     ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^Y^Y ̄ '"´ ̄ ` ヽ      .__/-‐‐'::: ̄ ̄´ヽ、 
ヽ.:.:.:.:;;´::::::::::::::_,. -‐{  } ̄Y´ |.|    _,..-、         ./´ _,.-'´_  `ヽY   /::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ   f//::::::__::: ̄`ヽ:::::::::::\‐- 
  ト.:n--‐ ' ´ .-‐‐┴‐'::::::::ヽ |.|    ノ-‐‐:ヽ.      _./´ _,.-'ハト‐‐、‐--、 :::} . /:::rヽ:::::::::::::::::::::::/ヽ.::}   i/,f=ミ、 `ヽ:〈'ヘヾ::::r、:::::ヽ. 
 .{::::7‐<ヾヽ:::::::::::::://::::::/::ノ|.|   r'{´`‐‐勹:}    .//{/:::::/ ヾ:\ `‐-ァヽ 〉. ┤〈  \___,. '´  .〉::i  ノ/r‐。、  |::{ d}`Y::::ヘ::::::/
/´ Y   {.`n\--‐ィ´}ニ/-‐' |.|   {:f ニ 、 rニ j、    ト、Y´ }:/´. -p‐、ヾァ 〉レァ}〉 ‐|r'´         ,、\}  }7 '"´   |::レノ:::::L.__ノ-く__
{ {ソ \._ヽ.{リ_ノ`" ヒ'_ノ ,ィヽ:::::|.|.  〈{   〉  /    〈人.ン〈_,.   ̄' ー p-y/  r{ r´ミ=、__   __//}〉 }ヘノ        .}::Y、:::::::::::::ヾノ.:
\_,|. {\`丶、/こ__ノ:/ ,ィ}::: |.|   ヽ. `==' ./    ヾ、ト::::彡 ,.    `7 /   Y} r-r-、ミ ヾィ'´_ノ .r、 `ヽ ,.-ァ   `"| }::::::::::/´レ'´
--'::ヘ \/\/--r-‐r‐'lノヽ:|.|  /{. ヽ-- 'ノヽ、_  .:.:.:\:-f  {ヽ. __ ´ /そ  ヽi   ゞ'‐ .}  ` ̄´ }イ ::| { ´    / ´ ̄'/
/:::::::ヽ  ` 、/__/_,. 匕イ:::::/i.|r≦|}  l‐-、. / |ノ,::::` :-─- 、\ ` 二´ ./'"´    ヽ.    '     /:::|_、:{ 〈 __./´.:.:...   ∧
:.:.:.::::::::::::!` ‐-----イ\. |/::´-ヲ、`:ハ ヽ. / /:::::::::.     ヽ\ _ /,.-─‐-、,_,ノ゙\ ヽ‐---ノ /::::ノ:::`T´ ivvY     //.}ヽ.


3512009/03/08(日) 19:41:02.33 ID:mNNaRfvh0
 二、__          .へ-'.二、ー-、
   _  }         l//-=、\__`―、
  f´、ノ        i´ノ{ └‘'`' r=-、 ヽ
  l 丶      /_/ 、      l‘仆-'`i}       はー、てぇしたもんだな、おい。
.  人 \     7´ l   ` ‐、_ '´ _メ‐、. リ
/__ \ \ _/   l\  ^  ,イ _, ―'  ̄ ̄ ̄ \ ,.
    ̄ \r ==、`―、 !   ー一' /     _.. -'´‘ ̄  ̄`i
     f^_/ 二 、 ` 、   / /   _..ノ`´  __ -――ァ'
     ll〈     二、 ̄ ̄ __/  /  _/ :.:., -ァ―‐'´
     _ヽl      `y / /-'´  ,/ :.:., ―' ´ノ
   //l     r-┘┴、/   .,/ :.:.:.:/   /二 l
_, ―'  ̄ . |      ! {´\ /   / .:.:.:.:.:.:/  └―´
          塙団右衛門直之

                       r'  ̄ ̄¨ ¨ ̄ ̄ ̄ヽ
                  f´ヽ、_|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ノ:}
                 ヽ.:::::::|`‐{{____, -/´::::/
                     \:::\ヾ、──‐一' /:::/
                       〉:! '´oヽ {、__ノ ̄K} 
      _   ,.-、    _,.  '´゙:Y! `T´/ ヾ=‐' ト .|ノ     何を言ってるんですか、あなたもその一人でしょう。
     f´    ̄   \_'´::::::::::::::::::| | / 〈__,   ヾ. リ/´丶   塙直之殿!
     ヽ.     __/  ヽ ::::::::::::::::|∧ `ー====‐' /ヘ::::::::
      `ー==≦、_ノ `ヽ::::::::::::|. \ ___,. /:::::::|::::::::
    ,r‐‐/´ー一' |、_ _ノ .|::::::::::::ト、  /:::::ヽ /::::::::::|:::::::
 ,ィ'T´ /    ,ィ       | :::::::::i∧∧:::::〈∨:::::::::::::|::::::
 | ./  /     /::::::,.-‐'´` ト、 ::::::ヽ /::::::::|/::::\ ̄`:::::
 |/  {    Y :::f´  ,. -─┴-、::::::∨::::::::/:::::::::::::>::::::::::
 |ヽ.  `T´  .| |イ  / f´    }::::::::\/:::::::::/::::::::::::::
 `ーニ=┴-、__ノ\  {  {     ノ:::::\/:::::::::/::::::::::::::::::::
     `ー─' ̄`ー─┴─一'′::::::::/,.-‐'´:::::::::::::::::::::::::

3612009/03/08(日) 19:41:50.06 ID:mNNaRfvh0
             rヘ、_, ィ" ̄`ヽ、
             /      /   }
        r'´ ̄`ソ!.   i ,'    八
        _,ゝ、 ,r-'^ヽ,_i_/ /⌒ヽ \
     __,ィ个f/」 /  ⌒ヽ)}___    ハ       そ、そうかあ?
    /__,rク       ,才fヘ.::::::::::::::.`Y⌒ヽ!      でへへへ…。
,∠≦____/       ,ィ"  卞 __フマ}:::::.ト __人
 ̄ ̄       //才´ K ⌒//メ6)├'   !
            ////   r=ニつ jiiチィ}     |
          {ii/ ,'  /└┬f壬/ ̄⌒ヽ  「ヽ
          |{   {___j./ii/ /  `ヽ. {  |  \

 また、海山珠和尚こと大竜和尚の元で、「鉄牛」の名で出家していた
元加藤家家臣・塙団右衛門直之も、この頃、大坂城に入っていた。

 こうして、かつての土佐22万石の当主・長宗我部盛親、
”槍の又兵衛”の異名を持つ元黒田家家臣・後藤基次、
元宇喜多家の家臣で、キリシタン武将でもある明石全登、
元豊前小倉城主・毛利勝信の息子・毛利勝永、
その他仙石秀久の子・仙石秀範、大谷吉継の子・大谷吉治、細川忠興の子・細川興秋など、
名の知られた人物たちが、各々何かしらの所以を以って大坂城へ集った。

 そして…、

3712009/03/08(日) 19:42:40.46 ID:mNNaRfvh0
 







                「ふふふ…ふははははははははは……!!!」







 

3812009/03/08(日) 19:44:57.54 ID:mNNaRfvh0
                        _人人人人人人人人人人人人人人人人人人_  
                        >   豊臣家よ…私は 帰 っ て き た !!  <
      、-、_                ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^Y^Y ̄ '
  _  、‐、 `,、‐、 ̄ ‐、                                                            _____, 、
 ' 、`'‐'ゝ ̄i i:::::::::::  `<`i 、                                                    /">::::::::::::::、--// , っ
 ⊂ニ-‐'‐-、 `‐      | \                                                // /:::       ` /-'"/-_っ
        ``''''''''i''''‐.、 / ノ) ||、                  ,.へ、                         /∥ゝ |;;;;;;; ─---、.._._二三っ
            i、  / )〉 || \           /   ィ,.‐'''|''' 、i、    \               /  ∥((  |   /       `
             i / =彳  ||   \       /    / i,. '''` 、 | l、    | i             /   ∥ \| /
            i、ヽ、   ∥:::::::   ヽ、、   ∥||   〈 i、    ノll l    || i       /⌒⌒   ::::::::|| /' /
             i、∧、 ∥ 、::::::::::   ヽ、ヽ  ∥ ||   i`' ヽヽ、_ , ' ノiィ   ∥ i     / ∥   ::::::::::::,. | レ/ /
             V ∧V/::::::::::`ヽ、:::::: ヽ、 ヽ_|へ ヽ  `ヽ、 '  丶  /   ∥ へ、,. /  ∥ ::::::::, ‐ヘ"   |/ |/
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                                  真田信繁(幸村)

4012009/03/08(日) 19:46:28.08 ID:mNNaRfvh0
                 _ -----、          \\::::::::::::::::\
       //      /       `ヽ、        \\::::::::::::::
      /フ/     ., '             }::\       \ヽ::::::::::::   諸君、お待たせした。
    /:::::/{     /              l:::::::ヽ、       | }::::::::::::  今こそ徳川の圧制から豊臣を解放してみせよう!
   //::::::::l l     f            /:::/::::イ       | |:::::::::::
.  //::::::::::l {     |ヽ         /::://:::::{        | |:::::::::::   何故ならば、私は真田信繁!
.  //::::::::::::l !     l、::\       /::::/ノ::r-‐イ       } |:::::::::::  徳川の世を壊し、豊臣の世を創造する男だ!!
  l/::::::::::::::| |      !ヽ::::`ー―r―´::r‐ニ-´:::::::::::::/      / /::::::::::
  |{:::::::::::::::l l     、」:::::ヾー┐::::::::::::::} 「:::::::::::::::::ノ      / /:::::::::::: 
  ll::::::::::::::::〉l      \:::::::::l {:::::::::::::://::::::::::::://    --//::::::::::::::
  ヾ::::::::::::::ヽヽ      \_-、:\:::::/::::::::,.‐:´:∠--´.//::::::::::::::::::/  
   \::::::::::::ヽヽ       ヾ:ヽ、::::::::::::::ノr、::::/   //:::::::::::::::::::/   
    \::::::::\ヾー―――->- ゝイ7´ ∧ミ-ニ ´- ´:::::::::::_ -―<―
      ` ヽ、:::\\    rイ .i { /  { ゝニ‐"-=ニ‐" -― ̄:::>
     ヽー、  \::\\  / /  | Lム-ニニ´/::::::::::::/:::  /::::/:::::
       ヽ ゝニニゝ- \ニニムト=ニニ‐::::::::_::/::::::::::::::::::_/./::::::/:::::::::::
                __
     _,―ヽ /  / ̄ ̄ヽ__/i
   /三ニニ=\/ニニヽ_/
  |く  く ̄ ̄`   ̄_ノヽ ニ/
 /∴∵━━   ゚フニ二三,フ    サイコーデス、ノブシゲサマ!
 |∴∵⊂■⊃  /|,=ニ=ヘ/      オールハイル・サナーダ!
 |∴::⊂⊃  ┏┓´\_// l
┃∵∴..     ̄   └' |┃
┛ \∵∴        /.┗
    丶∵∴ __ ...... ′← 信繁部下
        ┃┃
      :::::::::┛┗
 この大坂の陣の主役の一人、「真田幸村」こと真田信繁も、紀州九度山を脱出、大坂城に入っていた。
これらが、大坂城に入った牢人のうち、主だった人物である。

4312009/03/08(日) 19:47:49.48 ID:mNNaRfvh0
 さて、牢人たちはこのような具合であったが、これに加え、元々の豊臣家の家臣たちもいた。

          |/             `ヽ、|
         ∧    _ -r─r┬==zィ  \     …なんだか派手だなあ。
        イ  ヽ--彳土``  ! `ニニ`ヾ川 }}
        んY 」 ´ {bじ!       {:じ!ヾ リ爿      ていうか、薄田さん、何やってるんでしょうか。
      ___/ | (| , ,` ̄  .:i   `ー'   レ ト、    あの人、一応牢人じゃないのに。
____/ / / / ヽ|       .::{ 、      ミ /ノ|├ 、   (薄田隼人は今回の牢人徴募より前の慶長十六年に仕官)
 //  / / /     i     ____   _///|  `ーュ_
 |/  /〈 〈     ヽ   V  ̄ ̄) r'´r‐'´ 〃  /    \
 |   | ヽヽ     レヽ、   ̄ ̄´ //  /  /   _ -─‐
 |   |  \\   〈〈  |ヽ、___ ,イ/ /  /   /
               木村重成
             ,,,...-=、,,_
        _,,--‐''"´     `'ヽ、,,
      /              `'、ヽ
    /                 ヽノ
   彡'                       i
   /. /                      l    ああ…。
  ! (    , ,r'' ,,..      ハ       |   しかし、あの牢人たちの勢いは凄いな。
   `ゝi  ,,(/' /´  ,  ,,. r'´i   r    ゝ   まるで一人で一軍相手に立ち回れそうな勢いだ。
     r'‐、-,_、ミ;;;、 iλィ'´    ヽ. 'i、  /´
    ヾt' !  、r'_) ''`リ レ ,;二ニ_ミ ヽ〉ヽ丿     どこまで持ちこたえられるかわかんねぇけど、
     `i.l  `      '´ _r'_}ヾ ./r '~      七手組(豊臣家の親衛隊的存在)の連中もいるし、
        l        i   " ´ /./´       こうなったら…やぁってやるぜッ!
     ,, -ヽ    ,_ ` "      /'´
    /.  ,,l \   ,, ~´  _/ノ_
    /  l !,  \    ,.. ィ'´/  `ヽ 、
  」´   l ヽ、   ̄,;   <=,,、     ヽ 、
          大野治長

4512009/03/08(日) 19:49:23.89 ID:mNNaRfvh0
   /       ,_,              ',
   /       ( l 、            ',
   l      ,i、/ 〉ヽ!ヽ、ヽヾ   `ヽi   l
   l    i , ノ ハ( 、 ,-‐..'´`ソ'`ヽ i リ   /      戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだが、
  │  i、l=‐':´`"゙:::::::::::::.  : ノノ/、  /      さて、この城の人間たちにそれができているのか…?
   | i i |/::` :: ::::::::,i ヽ ;::::::..  .:: l l  l   ヽ
   l ヽゝ l::: ::: :::/ |  `' 、::: -'´j l' /   )      とはいえ、かの太閤が造り上げたこの天下の名城、
   ヽ、ヽ ` 、、:::/  !、-     ゝ,l '   /     果たして、大御所といえどそう簡単に落とせるか…?
    ゙''- 、ミ ',   _, - ‐-   /r, 、 `( _    
       _ノヽ\    -    , '// \   )
       `ヲ.  \      / //    `''‐'-,
    , ==l ,  l ` - ‐ '  //   ,---、 /
  , , ' '´   !li  lL.   , - ' 7/   |=000| )
//      `゙゙゙_)| `' '´   l(    ゙ー ' ´く
         織田有楽斎(長益)

 ,i /    ノ,ノノi i i         ) 
 ! ,ヽ, ∧ニ'レ'ー' !、j、 、       i  
 ヽ\ソ,ノ''ミェf、  ,__二ミ      j      …まあ、今の私は織田有楽斎だ。
  "Yヽ.ト   )  ''ミェァ,;゙) '"   )     それ以上でもそれ以下でもない。
   リゞ.l _ /      ~i //,\  
.   ゙ヽ!トl ,\ヽ      j !, (/i゙`' \    やれるだけのことを、やるだけだ。
   __,j,ハL!ヽ.゙y‐'" ゙̄ヽ'"j j. ,r┴‐‐'゙7i!
  (~r' ! ヽ./__,r=~ヽイ「「`^~  ((  !
  !.l  ) ,f~  _,,ィ、\,i !j! ,.へ    )/
  | | ( /      ヽ./,// /゙^ヽ.__/
_,..-.! !  i   -==ー//j、,、))   /)
   !ヽ j        )ー'Y ("   //
   \V    !i~_/   トー゙  //‐-r'" ̄~ヽ、
   /     ,j~__ _,.ノ!.   //        \_

5212009/03/08(日) 19:58:12.58 ID:mNNaRfvh0
: : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : :」冖、: : : ::.「 ̄ ̄|iiik;; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
 : : : : : : : : : :/ ̄t_: : :: :_/ iiiiii,:__:__」 t_」 「iiiiiiiii : : :  : : : : : : : : 
 : : : : : : : : : : |==iiiii. : : : |  iiiiiiiiコ |iiii iii |iiiiiiiiiii;.: : : : : : : : : : : 
  :  :  :  :  ::  :  :「 ヨ |iii!-;_: :r'´r、 ii| H = ニ!! iiiiiiiiiiiii; :  ::  :  :  :  :  :  : 
 .  .  .  .   ハ .j .ョ ヨ iiiii .=-イ Hii  ̄ [][] []l ii:::;;;iiiiiiiiiii (':::.....::´.  .  .  .
  .  .  .  . .| ソニ !H | t t 円!! !.      ロ     :::,!!!''''ヽ(::::::ヽ´´~.  .  .
   .     .、」  L!叩凵! ト= ョ  且  旦 ョr'⌒´`y'´...:::::::::::::.:.:.:.:`) ( . : . :.:.::.:::.:
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      フ'´ii   」 卩 .:'!! _ l」レ  !!ニ~ ´ ̄  ̄ rri ii::ii:::::!!!:!!:!!!iiiiiiiiiiiiiii[
   ヲ三_ =_._ ´ ̄.=i=  ri riii  ||| ||| .l..l」..:ii::ii:::::'''ii''iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii{
    フ:::: ii.iii |||||. !!!! l」l」....L! .'''   二 .ニ rri:::;;;;;;;;:::::iiii;;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii-テ
... ... .ノ:::::::.: .: .:::!!! ;_」 |.  ! ! :|!.L:! .=┘¨¨ .'  ̄::::::iii::iii:::ii::ii::::iiiiiiiiiiiiiiiiiiii、.. ... .. .... ....
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(こ::;;;:::ノノノ:::iiiiiii .!」i」 .||| ||| ||| .|||||!   !_」!_」  i !_」=='''''´ ̄ ̄iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii爪_:.:.:.:.::.:.
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ノノノノノノ_::::||||||::| !! l~|.l~| r‐i r‐i r‐i.  「¨| | :| ||| .|||:::::::レii!!!!'''''´'´iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiレ.久;
川.|.|.「ミミ=;;;;;;;;」  !.」.!.」 |__|.|__| |__|  .l._」 l.__」 レ ´ ̄ ̄iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiレ'/iiiiiiト
ii|.|.|.ト、」::.::.::.`ー- == ,,,___二二 二二二ニ==‐'´「||:::iiiiiii::::iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiレ' /iiiiiiレ'
爪_<ノノノ |||||| ||| || ::ii. iii 「 ,,, ̄,,, ̄ロ ̄  r‐i r‐iト、iiiiiiiiiiiiii:::iiiiiiiiレ''' , イlゝ'''''´, イ;';';'
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             ”天下の名城”大坂城(イメージ図)

5312009/03/08(日) 19:59:20.95 ID:mNNaRfvh0

λ......        ザッザッザッ… λ......       λ......λ......         λ......       λ......
     λ......            λ......λ......         λ......       λ......
大     λ......      λ......            λ......λ......         λ......       λ......
坂  λ......                  λ......λ......         λ......       λ......
城       λ......          λ......λ......         λ......       λ......
←              λ......λ......         λ......       λ......
    λ......       λ......        λ......         λ......       λ......  λ......
                                         ザッザッザッザ…
                      大坂城へ向かう牢人たち

 さて、政治的/戦略的には、兵を募った時点で既に負けが決まっていた、とも言えるこの戦いだが、
現実問題、単純な戦力としては、決して一揉みにできるというものではなかった。

 なにせ、如何に烏合の衆とはいえ、10万人を超える兵士が、
天下の名城と称えられた大坂城に立てこもったのである。
また籠城のための武器の買い入れ、総構の修理・櫓の建築なども行われていた。

 こうして、豊臣家は戦準備を整え、完全に戦闘体制に入ってしまったのである…。

5712009/03/08(日) 20:00:56.17 ID:mNNaRfvh0
=柳生庄=             ,,.--- 、
                  / .:::::::::::. `ヽ
                    / __::::::::::::::::_ ',
                 / .:::::::::::::::〃:::::::.ヽ
                 !、,,,,==、',::/==、,,.j     …というのが、城中の若よりの情報です。
                ┌}'::::: ̄〃::ヾ ̄::::::Y゙!
                !, !┌='^ニ^ヽ、,,_ j丿
                 トヘYヘ三三三ヲ//イ
                 」、,,'、ヽ====='' 〃⊥,_
              ,.-'"´ | 、\ `"゙゙"´ ノ'´, |  `ヽ、
            /....::::::::::/:::ヽ::::`! ̄ ̄::::/::::ヽ:::::::::::...\_
      ,..--''"´ ̄ ::::ヽ、,,__::::::::ヽ:::ヽ::::::::/:::::::__,,..-‐/´ ̄ ̄`゙ 、
     /::::::::::::::::::::::   :::::::::: ̄`ヽミ,::::::::〃‐'"´::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::\
   , '::::::::::::::::::::::::   .:::::::::::::::::::::::::ミ`::彳:::::::::::::::::::::::::   :::::::::::::::::::::::::ヽ
  /:::::::::::::::::::    /:::::::::::::::::::::::::::'::::::":::::::::::::::::::::::::::::..    ::::::::::::::::::::::',
                  奥原家の家臣

   / ̄ ̄\
  /  ノ  \\
 |  .(●)(●)  |       そうか。ご苦労であった。
. |  (__人__)  |        (…なんで裸なんだよ)
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)
.  |        |    .) ;;;;)
.  ヽ       }   /;;/
   ヽ     ノ   .l;;,´
. /    ∩ ノ)━・'
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/

5912009/03/08(日) 20:02:10.41 ID:mNNaRfvh0
   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/
. |    (__人__)  l;;,´    いくら牢人が多いからって、10万は集まりすぎだろ、
  |     `∩_ノ)━・'    常識的に考えて…。
.  |     |_ノ
 /ヽ    |  |_
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/

        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |                とはいえ、それだけの数の牢人…やはり危険だ。
     . |:::::::::::     |               幕府のためにも、今、徹底的に打たねばならぬ。
       |::::::::::::::    |          ....,:::´, .
     .  |::::::::::::::    }          ....:::,,  ..  …哀れな話ではあるがの。
     .  ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .
        ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
        /:::::::::::: く         ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´

 この頃、宗矩は、与えられた任である大和路から進軍する軍の道中案内、
及び、所領である柳生庄にて郎党を集めるため、柳生庄へ戻っていたと思われる。

6112009/03/08(日) 20:03:40.96 ID:mNNaRfvh0
/´ ̄ ̄7´ ̄ `ヽ、        /´ ̄`ー- - 、
       i´// \       //i       i
         |///__, \    ///,|       i           さて、柳生庄に戻っていたと思われる宗矩は、
       i//ー- `ー r 'ー- 、/,|       ヽ.         道中案内の準備や郎党の召集などの傍ら、
          i             ヽ-!        i、        豊臣方の情報も集めていたものと思われます。
       /              i         ヽ
      /                ヽ.         !        というのは、大和の小豪族に対しても、
     /    |  |!      ヽ、    ヽ.         ヽ      豊臣方から参陣するよう触れが廻ってきており、
    ,ィ'      ! !:|!i  i ヽ、         ヽ、        \    道中案内の役目上(待ち伏せの危険性の排除など)、
  / リ  ||! || ! !|  i |_、__ヾヽ、,.ハ,∧ヽ、        \  豊臣方に付いた豪族がいるか否か、
 /  !|  | i | _L Lトi、 |>'、ヾ`Y`|! ! i'|《ヽ、\        ヽ  いればどこかを知っておく必要があったからです。
   |!  i i  i !__`i.、 1|-‐,z=.!、ハ ! |,ノ!|《《〔\, \      }
    i. !   ヽ ヽ イ|_介ヽ、 i!´!ヒ;,ル!ヽ! !| ト|リハL!'\!〈  `ー- .,_,ノ   ただ、宗矩の母、春桃御前の実家である
    ヽゝ、 ハヽト i`ー!  ヽ ト、_ノ! iノ!リ !  i-!\'`         奥原家の当主・奥原豊政は、この時、豊臣方に付いて、
     >.、.,i`人 辷ノ    .辷_ノ ,!|┘!ノ、,ハ ト、\_       大坂城に入っていたそうなのですが、
      7_,イ\ヾヽ、// 、 ////'" ノi´/!ハ〉>=∨ヽ._        宗矩がこれを問題視したという記録はなく、
      / | | i ヾヽ > ., ー _ .<!z.!'|´ /|  ヽ.          それどころか、後にこの豊政の孫が、
     /  ! | |   へ j∨ ̄   ,/´ /_ ,! ̄i  〉,_         柳生家で老職として仕えているんですね。
     7_,/ i_jー- 、\_j¬`Yi´  / /- `'  |//!
       i' , 、   >/= ミヽ!| /!r.、〕   /i:´  _j         このことなどにより、この豊政の大坂城入りは、
       K _j\ i  !    `Y / ,i>i  / \i_ !´          元々宗矩(or家康)の指示により、密偵として
        {   ヽト L='⌒)|i' ̄/     ,ハヽ、         送り込まれたのではないか…、という説もありますね。
         ハー、 | !人`∠´ノ-'/       ,∨         (年齢を考えると、本人ではなく
      /   イヽ| i/ ハ`ー'/          ヽ          息子or孫の可能性もあるかもですが)
    /     丶..|'ー' 、!/           /
   く        ( '! ハ ヽ.__       / _,/i
      \      `i,/ i_,ノ  ( ) ヽ,-―,<, -'   \
      `ヽ┌――┐i'介-〉ー- 、/  {/        i、
         !,.-―-z! し'|,/  ' i´   ト.、-――    〉
         1   |´i ハ i    |     \ __  /

6412009/03/08(日) 20:05:16.97 ID:mNNaRfvh0
=京=
      ____        __
    /i||||||||||||||||||iヽ      \ 
 / ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ    < 
'""ヽ  ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、― / 
||l   ___ヽll,‐''''__ゞi .|||||| .   ホーッホッホッホ!!
||l  /ヽ、 o>┴<o /ヽ\|||||| .  さあ、戦ですよ。
ヽ‐イ  |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、 |  
.\/l  .|ミミl l―――フ..l;ll / ∠     且元さん、あなたには
 .\ノ  |ミミ.l..\=ヲ/ l;|/   フ   高虎さんと共に、先鋒をお願いしますよ!
   ̄\ |ミミ.l..  ̄ ̄,,,l;/    \  
   l \ヾ゙゙....  ̄."/i     ∠_
 _/_``\ ̄、 ̄/ /l___  /
        徳川家康

     / ̄ ̄ ̄ ̄~\
   /          )
  (  /) )\     )
   | / ((  \    (
   し |_、)__)     )    …ははっ。
    | | ー| ー- (   (    (まさかこの私が、大坂城を攻める事になろうとは…。
    ) ヽ レ .u / J   )     あの城はいい城だったのに…)
    しi ー  しノ |
      ヽ_/  _,|
     片桐且元

 その頃、駿府を出た家康率いる軍は京に到着し、10月23日、家康は二条城へ入った。
そして、25日には藤堂高虎・片桐且元を呼び、先鋒を命じている。

6512009/03/08(日) 20:06:53.77 ID:mNNaRfvh0
                      ''';;';';;'';;;,.,                  サクサク
                       ''';;';'';';''';;'';;;,.,   サクサク
       サクサク           ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;';'';';';;
                     ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';;'';;;';'';';';;;'';;'';;; ;;'';;'';;;
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           ____   / ̄\ ____   / ̄\ ____  / ̄\ ____   
         /     \  幕  /     \  幕 /     \ 幕  /     \  サクサク
サクサク  .∩│   幕   │ 【 】│   幕   │ .【 】│   幕   │【 】│   幕   .│ 
    ____ .|   【 】  │___|_ .【 】  .│ .__.|_ 【 】  │__|_ .【 】  │____  
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..ヽ├─┐_┌─┤    ヽ├─┐_┌─┤  .ヽ├─┐_┌─┤  ヽ├─┐_┌─┤  .ヽ├─┐_┌─┤
  |        |\.    |        |\  ..|       .|\ |        |\ .|        |\
                      終結する諸大名の軍勢(イメージ図)

 そして諸大名も幕府の命に従い、続々と大坂へ向かっていた。

 それは徳川家本軍も含めれば、総勢20万にも及ぶ大軍であり、
島津を除けば、南は九州、北は東北まで、日本中から諸大名が軍を率いてきた。

 まさに、豊臣家対全日本、という状況であった。

6912009/03/08(日) 20:08:31.38 ID:mNNaRfvh0
 ちなみに、将軍・徳川秀忠は、23日に6万(10万とも)の軍を率いて江戸を出発したのだが、
軍を全速力で急がせ、わずか17日で京へ辿り着いたという。
これは、関が原での遅参の苦い記憶が影響しているものと思われる。

          l      /    ヽ    /   ヽ \
          /     / l    ヽ /      |  \
| し な 間 〉 //  l_ , ‐、   ∨ i l  | |    \      は
| ら っ に |/ l ,-、,/レ‐r、ヽ  |   /`K ,-、 <   し
| ん て あ   / | l``i { ヽヽ l | / , '/',` //`|_/       や
| ぞ も わ    |> ヽl´、i '_   。`、llィ'。´ _/ /,) /\    ろ
| |   な   |`/\ヽ'_i ,.,.,.⌒´)_ `_⌒  /__/l  \       く
っ   |    く    |/ / l´,.-― 、l`ー一'_冫 /l l |   /   っ
!!!! |        \ ', /  /`7-、二´、,.| /// |   /
           lT´ {  /  /  ト、 |::| /// /  /    !!!!!
          l´ ヽ、 > ー    ,/ |ニ.ノ-' / / _
              i``` 、/ }    ',,,..'  |-'´,- '´     ̄/ ヽ∧  ____
           \/ ' \_  `´ノ7l´      /    //
         / ̄ |      ̄ ̄/ ノ L___/  
        /   ヽ      /`ー´     /l  
                   徳川秀忠
     ____
   /     \
 ∩│  徳    │
  ))|  【  】 u. │  なんでこんなに急がせるんだ?
 ((│  ◎     │

    _ ∠回__
.  /|   ┌┐ u. |
  |∩| ┌┘└┐ |  シラネーヨ
  |∪| └──┘ |

7012009/03/08(日) 20:10:13.06 ID:mNNaRfvh0
 そして11月10日に京に辿り着いた秀忠は、家康と合流したのだが…。

     |┃     }  /    !  /  \
 ガラッ. |┃    .、|  l i-、u ! /    _) 
     |┃      ヽ r、}''7、、 ∨  u __\   ち、父上!
     |┃三   _ゝ|,、| | ヽ', }i / /,┤/    今度こそ間に合いましたぞ!!
     |┃      、.ヽ、i.{_。>_ィ'。´__//   
     |┃       `ヽ}'""' ノ_ ⌒" )   
     |┃三       }  lニニニ:l u`7   
     |┃三      ,イ\!:l'`'´ノ   /    
     |┃三    /   、ヽ二´, -'/_. 

iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/       `i  
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/    ___,,,--''' | 
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/,,,,---''''''__,,--'''iiiii | 
    ̄'''''''---iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ / _.,,-' ̄i  ,-~,iii  .|   何をやっているのですか秀忠!
           ̄''''-,,,iiii/ / ノ    i´; -~ii /   そんな疲れた兵で戦が出来ますか!!
,,,----;;;,________      ``i | /  o    ,-、'''ノ ̄|  
 ;;;\-~ `--;`─-;,__;;;`i ハ`ヽ,,____,,-' ̄  |ノ,,--ノ   許せません!許せませんよ!!
  ;;;;\~-~: .  o  i`´` ハ,i,,,,,---'''',,--''''|彡 ノ   
 ` `---`≡=------─'`i iii `--'''' ̄    |彡)  
\` `ー- i'   ,,,;;;''''''''''´´ `,i´ -、_,,,,,,,,,,   .|,彡`i 
  \` ー\        (,-、,;-' _,━.、`l  . |,彡|  
   \`---\   ,,-''  ,━━'"" ,-''''┃ i  .|,彡|
,_____ミ .\`---.\  ヽ .┃`''''' ̄ ̄,--、┃ ,  |彡|  
   ヽ  \`----\\  \= i ⌒ i  i=┃ | /彡|  /⌒レ^ii~ヽ 
ヽ.__`ヽ \`----\` \\=i,,,,,,--.i=:/  / /| /       `ヽ  ∩
 ヽ     `ヽ \`三三\   `━━'''"" ,,,i/ .| /          |  / `--
  `丶___ ̄ ̄ ̄ ̄,'''''''''''''''─--'''""""   |/           | /
          ̄ ̄ ̄ ̄              |           |/ 

7212009/03/08(日) 20:11:43.50 ID:mNNaRfvh0
    /i||||||||||||||||||iヽ    
 / ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ   
'""ヽ  ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、―     
||l   ___ヽll,‐''''__ゞi .|||||| .  さあ、秀忠、覚悟はいいな!?
||l  /ヽ、 o>┴<o /ヽ\|||||| .
ヽ‐イ  |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、    もうこうなったら、俺は前ほど優しくないぞ…!
.\/l  .|ミミl l―――フ..l;ll / 
 .\ノ  |ミミ.l..\=ヲ/ l;|/  
   ̄\ |ミミ.l..  ̄ ̄,,,l;/   
   l \ヾ゙゙....  ̄."/i    
 _/_``\ ̄、 ̄/ /l__

   ' , \、 、|       ヽ   l / /    ヽ,   / /  /
  ``ヽ  ヽヽ! ,   lj   ヽ  i/ , '  u  !/ /  /
  、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、   ヽ/ / ,. ' ´ヽ l ,'/'´   /__
  、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,. -‐,´ _!,-、 / /'´/
 ヽ\`` l l^ヽ,',  ',  oヽ`、} レ/o   ,'  〉"^l//'´/     …オワタ
   \、 l l r' ',  ー―‐",`ー´`ー―‐'  //_',/_,. -;ァ
    ,.ゝ-\ー、 ','"""""  ノ_ ゛゛゛゛` /'_j /  /
    ``,ゝ-ゝ、_',u     r====ョ    /-/_/
     ´ ̄``ー,ヘ    `====''    /=''"´
          ,'、 `ヽ、,:' -‐-  , '``>、
         ノ`::ー-、_\__,/_,. ::'´:::::冫二ニ77ー-

 この時の秀忠の軍は脱落した者も多く、また着いてこれた者も疲労が激しく、
到底戦の役に立たない有様で、家康はこれを厳しく叱責したという。

 そして、秀忠のせいで疲労した軍勢を休ませた後、
11月15日、徳川家本隊は、ついに大坂へと進軍を開始した。
家康は大和路から、秀忠は河内路からである。

7412009/03/08(日) 20:13:02.57 ID:mNNaRfvh0
 そして、この徳川家本隊の進軍の情報は、それぞれの役目を持った者達へ伝えられた。
その中には、家康が進む大和路の案内役を任された宗矩も含まれていた…。

=柳生庄=
          / ̄ ̄\
        / ノ   ヽ\              さて、伝令によれば、もうしばらくすれば
        /   (●) (●)ヽ             .大御所様が京を出立される頃だから、
       .|    (__人__) .|            .そろそろ出る頃合だろ、役目的に考えて…。
       |      ` ⌒´  |
       ヽ         / ___ ___... ---、_   …皆、揃っておるか?
       _L⊥┴  ̄  ̄ 7:l=ト、「「 ,-…¬:、l 「 ll\
   _. ‐' ´7/´. : : : : : : : : :l: llXl.:.l.l |i r=, l||||トr'|
一7´: : : ://: : : : : : : : : : : l: |lX|:.l | ||_'‐'_」 ト|||| | |
`ソ.: : : : ://: :_:_: : - … .二L」lXヒ| | ト-‐…くノ-く r'r'
/ニ二_"´「 "´ ,-‐ ¬T_ゝ、__]二L_`仁ニて ̄\_-ヘ.
\ー-┘_> -‐_ヽ二 ̄-‐イl¬…‐-|`ー¬\r'´_>ヘ.ヽ
_/仁,ー!l _凵-, l |i⌒Y|二H¬…‐-[ニ、___[_ Y- ‐‐┴0
  仁Y!l {-‐¬! ド- '仁ニH¬…‐/  >‐、- V    / l
  仁-!l {-‐¬l |i⌒'仁ニH¬…‐l. / __L. 」二=ミY |
___仁'-Ll/'''7ニl.ド-イL-┴'ァァ=h l/´/´/´しイ| !L/
-rヘ_/~/_/ ̄/テ二「 「l  | | Fl l.l | ,' ,' ,' tニノノ´
| /   __// r┴| l |  l | L! |.l l l. l. | l.__! } |
.l ハ,ニ ̄-‐、ヽl_,. イ. | l || r1」ノ_ハ ', ',. '、,__,ノノ
l 」ハ t‐t¬、ヽヽ-ヘヽヽ ヽ`二「「 ̄ヽ、ヽ._ヽニン
>、l=ハ ヽゝ┘」 `ーr ⌒「  ̄工   l   「`TT ̄
┐T `ー、二 ̄`<r'⌒l  / ハ  l'…‐L//
7!. l  _,...ト、 ̄ヽヽ__  l  l _.」 l_!…‐l‐'
/|._仁´-‐イ ヽー'¬' ̄仁.l  | 仁」_¬キ

7612009/03/08(日) 20:14:43.57 ID:mNNaRfvh0
       ,ィ''''''''" ̄ ゙゙'' 、
    ,r''~ w"www''''""ナヽ
   ,r"ミr''"''''' ー'""" アシ''゙、
   イ ''}´  ゙' 、ィ、__  t゙'iiミ}    はっ、柳生家家臣一同、
   イ, ノリ r"""リ{~ヽ ̄''''}{ミ ゙'l   皆こちらに揃っておりまする!
   ( lイ  ̄:::-(,,、lヽ ̄ノ:| jヽ)
   ( ィt:|ツ  r''ヽ;ノ'、, 'ィ::'|/l,}リ
   ノ.{゙=:| /:/ ,、― -、;j '': |シ )
   { 〉i::|. ゙'" ミ,、-、;},  l 从 )
  ,,,{ ;l| :`'' 、  'ー''  ,、-' ::::〉"ヽ
,,r⌒ヽ|  :::::::`'ー ''"'ー'´:::  /
     木村助九郎友重

          / ,、i i  / /// /      'ヽ
         / i,,/ ``、ヽl i i  /  ノ ノ ノ /  ヽ
         /( i'   ..::::::``ii, , //ノノ/,; ',,,  ノノ   l
          iヽ/  ..::: :::     ) )    彡 彡'  |
         ;ミ!   :: ..: ::   /ノ    彡 _,, '  .ノ    殿、我ら、久々の戦で、
        ;ミi(((ii,、 : : :::: /.      彡 _,, ' .ノ    皆、奮い立っておりますぞ!
__,,, --------;ミlヽi_\((  O .:      彡  ノノ.ノ
::::::::::::::::::::::::::::::`| ''\u`、ミi、' i、_,,,,, -'''))) ヽン / ノ   
_________::::::::::::::::::|    ̄~/ ミ `、ーu-';_,;;;;''' ),ノ) ノ、
    |:::::::::::::::::| .......:: / '~ :::ヽ ̄~~~  /__ノー'---、__
  .  !:::::::::::::: l| .: , ./、  、 :.     ..:;;/、  `::    ヽ
     i:::/ ̄'i | ::.ヽ ヽ ー'''' :     .::;i~ :: ::. ::
:..    ヽ :  ,i |  .~''- ,,,,___    ,;/`::..   :::__,, ----=
:::::::...   ヽ : i ::| .:"'' ..,,,     /i`:::::: .::::::./
\::::::...   \| :::|   :::     ,, -''"::: \ :::::::/
;;;;;;\:::::......  \:: `''- ,,_,, -''" .:_;;--''" \/;;;;,/   ::::::
             村田与三

7812009/03/08(日) 20:16:31.94 ID:mNNaRfvh0
   / ̄ ̄\
 / \  / \
 |  (⌒)(⌒) |     うむ!皆、揃っておるな。
. |  (__人__)  |    …いい顔じゃ!
  |   ` ⌒´  ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    
   /    く  
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)

 木村助九郎をはじめ、村田弥三、庄田喜左衛門、出渕平兵衛、狭川新三郎と言った面々は、
柳生家の家臣であり、また宗矩の高弟でもあった。
若い頃、柳生庄で修行に励んでいた彼らも、今は柳生家を支える臣として、
また、江戸で新陰流を教授する師範役として活躍していた。

 宗矩の出陣に際し、彼らも郎党として参加したと思われる。

8012009/03/08(日) 20:17:33.20 ID:mNNaRfvh0
        , -─、,.ィ- 、     ',ヽ、            
    , へノ i    /  ヽ/` ‐、', ノ             天正元年(1573)の石舟斎の隠遁以降、
   /  ヽ_ , - ' ´ ` ‐、     `ー- 、          柳生家は、他家に仕官した者が、
  _l ,-'´         \/       ` ‐ 、      個人として参陣することはあっても、
  l  /             \    /      ヽ    ”柳生家”として参陣したことはありませんでした。
 」ヽ/               \/        /    関が原の時も後方支援でしたしね。
_ /         \       \、 __    /
 ノ       i ',   \     \ ヽ      /      それが、ほぼ40年ぶりに堂々の参陣…、
「         li ',   \\     ヽ ',    ,イ      それも天下を治める将軍家の本陣警護ですから、
l        l   l',ヽ\  ヽ\    ', i   / l      一同が沸き立つのも無理はなかったでしょう。
l  i     l l    ',ヽ\\ ヽ\     i l-く   i l
.l il    i l l',   ',   ,.ィて ̄,イヽ  l',ト、ヽ  l l      しかし、関が原から既に15年。
 l ll     l l l ヽ  ',  l:::`ー::::', \ ト、 l   l',l    戦を経験したことのない武者も増え始めていた、
  l ll     l l ,.ィヽ \ ',  ';:::::illi::::ノ  \lノ /   l ',    と言われていますが、おそらくそれは、
   l l',    l l', ヾ入 ` ー ヽー ΖZ  __プ l', i  l ',   柳生家も同様だったと思われます。
   ! l',    l', l\ヽ:」         , イi l  l ',lヽ ',
~  ', l',ヽ   lヽ',ヽZ     _,    /, イノ ', l ', ヽ    そしてこの時、柳生庄にいた戦える男で、
    ヽ ',ヽ \ ', ヽヽ、_____/ '´   l  ',l__    実戦経験があったと思われる人物は、
         ` ‐__「ヽ  /, イ ̄ヽ二二二ユ「    \   当主宗矩の他は、もう一人だけだったんですよ…。
          入 ヽ,.ゝ ' ´:::::l   i  l:::::::::::::l ',      〉
         人, -'´::::::::::::::/ ' ´ l  l:::::::::::::l i/ /

8212009/03/08(日) 20:21:19.13 ID:mNNaRfvh0
     / ̄ ̄Y ̄ ̄\
    /  ヽ,_.   ノ  \
   (●)(● )  ( ●)(●)
   (__人__)     (__人__)  ………。
   {`⌒ ´   彡 ` ⌒´ノ
    {             }
     {      彡    }
     ヽ、    /   ノ
       .ン    ヽ
      //    |
  (⌒二_/ |  .  |


     / ̄ ̄\
    /   \i||i/
   .|    ( ー)(ー)    …兵助はどうした?
.   |     (__人__)    何故ここにおらぬ。
    |     `⌒´ノ
   .l^l^ln      }     …ムック(仮名)、ガチャピン(仮名)!
.   ヽ   L     }     お前たちが付いていながら、何をしておるのだ!
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ

8612009/03/08(日) 20:26:02.57 ID:mNNaRfvh0
               、、、┯、、、
   `〆⌒ヽ       彡(-)(-)ミ     あー、え~っとぉ…兵庫助様は…。
   (uΘ_Θ)      彡 д u ミ_   
   (  目 )     ⊂彡      ミ⊃   そのー、ですな…「呼んだか、叔父上」
   | | |      彡"  "" ミ 
   (__)_)       彡_ミ""ミ_ミ
  兵庫助の従者2  兵庫助の従者1
 ガチャピン(仮名)  ムック(仮名)

           / ̄\
           |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \
        /  ::\:::/::  \     ……何用ですかな?
      /  .<●>::::::<●>  \
      |    (__人__)     |
      \    ` ⌒´    /
       /,,― -ー  、 , -‐ 、
      (   , -‐ '"      )
       `;ー" ` ー-ー -ー'
       l           l
        柳生兵庫助利厳

8812009/03/08(日) 20:28:14.72 ID:mNNaRfvh0
 ノ(/ ̄ ̄\
 ⌒    \i||i/
 |    ( ○)(○)   「何用ですかな」…だと?
. |     (__人__)   兵助、その格好はなんだ!
  |     .||||ii |    具足もつけず、そのような格好で戦に出向くつもりか!?
.  |     `ー'.}  
.  ヽ       .}
   ヽ     ノ    
   /    く  
   |     \   
    |    |ヽ、二⌒)

      / ̄\
      |    |
      \_/
        |
     /  ̄ ̄ ̄\       …叔父上、俺は戦には出ませぬ。
    /::::\:::/::   \     俺は、今は新陰流を極める為にだけ
  / <●>::::::<●>   \   時間を使いたいのです。
  |    (__人__)     |
  \   `⌒ ´     /
    ,r'⌒  ::::`⌒) ̄
   (⌒γ⌒~~ ::::,r'
    '-ー^'―ー,r'
    │    〈

9012009/03/08(日) 20:29:59.16 ID:mNNaRfvh0
     ノ(/ ̄ ̄\
     ⌒ \i||i/ \
     .|  (●)(●) |   兵助、お前は何を考えておる!
    . |  (__人__) .|  未だ仕官もしておらぬお前が、せっかくの戦に出ずにどうする!
      |    |::::::|   |
      |    l;;;;;;l   }   大体、戦にも出ないのであれば、
      ヽ   `ー'   }   何の為に剣術を…新陰流をやっておるのだ!
       ヽ     ノ
      /      く l!| !
     /       \ |i
   /       ヽ !l ヽi
   (   丶- 、    しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ    ∑ l、E ノ <
             レY^V^ヽl
     ._ _ _
   (ヽl_l_ll_l,l
    ヽ  r
    │ |
     |/ ̄ ̄\     
   /    \i||i/    わしはこの度、上様のお側で護衛として控えることになっておる。
   |    ( ●)(●)  お前を上様にご紹介する絶好の機会なのだぞ!
.   | ノ(  (__人__)   
    | ⌒    ||||ii. |    上様のお声掛かりであれば、いずれへの仕官も容易かろう。
.    |      `ー'}    何を不満に思っておるのか知らぬが、何故仕官せぬのだ!?
.    ヽ        }
     ヽ     ノ    
     l/   く  
     |     \  
      |    |ヽ、二⌒).

9112009/03/08(日) 20:31:45.78 ID:mNNaRfvh0
   / ̄ ̄\
 / \i||i / \
 |  (●)(●) |    大体、いつまでも母上や兄上が生きておられるわけではないのだぞ!
. |  (__人__)  |   役目も果たさず、ここで剣術だけやって生きるつもりか!?
  |    |||ii:|   |
  |    l;;;;;;l   }     父上から継いだ新陰の正統の腕が泣くぞ!
  ヽ   `ー'   }    嫁もおる身で、己の扶持もないことを恥ずかしいとは思わぬのか!
   ヽ     ノ
   /    く  
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)

         / ̄\
         |    |
         \_/
           |
       /  ̄  ̄ \       ………。
 / ̄\/ ::\i||i/::  \/ ̄\
 |   /  .<->::::::<->  \   |
 |   |    (__人__)     |   |
 |   \    ` ⌒´    /   |

9412009/03/08(日) 20:33:44.28 ID:mNNaRfvh0
     ノ(/ ̄ ̄\
     ⌒ \i||i/ \
     .|  (○)(○) |   兵助!
    . |  (__人__) .|   黙っておらず、言いたい事があるならば、はっきり言わぬか!
      |    |||ii:|   |   お前がそのようでは、わしとてどうしようもないであろう!
      |    l;;;;;;l   }  
      ヽ   `ー'   }  
       ヽ     ノ
      /      く l!| !
     /       \ |i
   /       ヽ !l ヽi
   (   丶- 、    しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ    ∑ l、E ノ <
             レY^V^ヽl

                 \ ____/
                     |
                     |
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
           /                   \
         /      \        /       \
       /       ...::::::\ :::::::::: /::::::..       \      ……………。
      /       _ .::::::::::::\:::::::/:::::::::::.. _       \ 
    /      /,..::::::::::.ヽ\:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;::::/,..::::::::::.ヽ\     \
   /      <  {:::::::::::::::::}  >::::;;;;;;;;;;;;;::<  {:::::::::::::::::}  >      \
 /       \ ヽ;;;;;;;;;//::::::::::::::::::::::::\ ヽ;;;;;;;;;//       \
/                /     i     \              ヽ
|              /        ∧      ',              |
|              {        / ヽ     }             |
|              ヽ___/ __ \___ノ                |

9812009/03/08(日) 20:34:51.14 ID:mNNaRfvh0
          , --────-- 、
        /           \
       /::::::            \
     /:::::ノ( :::       l:::::::::::::::::\
    ./::::::::⌒::::      ノ::::::::::::::::::::::.\
   /::::::::::::::::::::::    _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;:::::: \
  |:::::::::::::::::::::::: / / ̄\\:;;;;;;:// ̄\\
  .|::::::::::::::::::::::::| |. ○ .|  ,|:;;;;::| |. ○ .||    …いい加減にせよ、兵助。
   |::::::::::::::::::::::::: \ \_/ /::;;;;::\\_//   これ以上、その口を開かぬのであれば…!
   .|::::::::::::::::::::::::::    ,/   ::|::     \
    |:::::::::::::::::::::::::::   |    |     |
    |::::::::::::::::::::::::::::::  |    |     |   
    .|::::::::::::::::::::::::::::::::  \__/\__/|                「又右衛門…」
    |::::::::::::::::::::::::::::::::::   | トエエイ  |  /   
    .|:::::::::::::::::::::::::::::::::::  '.{    :l    }/ /    
     |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::  .{   :l    }/ )     
      丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::  .{       }  l    
      \:::::::::::::::::::::::::::::::::: 、`ー一一 ' )    
       .\:::::::::::::::::::::::::::::::::       / ,.
        ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::     / }ヽ

10012009/03/08(日) 20:36:05.44 ID:mNNaRfvh0
        ____       
      / ~~ \     
    / \   / \     又右衛門。
  /   (●)  (●)  \   少し、いいか…?
  .|     ./ ´ ヽ    |   
  \     |  ̄ ̄ |    /  
  /           \  
    柳生新次郎厳勝

    / ̄ ̄\
   /  u  ノ \
   |    .u ( ●) |
.   |      (__人_)    あ、兄上…。
   |      ` ⌒ノ
    |        }
    ヽ u      }
     ヽ     ノ
    ノ     \

      / ̄\
     .|    |
      \_/
      __|___
    /      \
   /  \ i||i / .\   …父上。
 /  .<○>::::::<○> u.\
 |     (__人__)     |
 \    .`⌒´    /
 ノ           \

10112009/03/08(日) 20:37:26.89 ID:mNNaRfvh0
        ____
      / ~~ \      …又右衛門。
    / /   \ \    お前の話は重々承知しておる。
  /   (-)  (-)  \  だが、こやつには、こやつなりに思うところがあるようなのだ。
  .|     ./ ´ ヽ    |  
  \     |  ̄ ̄ |   /    わしに免じて、どうか堪忍してやってくれぬか。
  /           \

     / ̄ ̄\
   / \i||i / \
   |  (●)(●) |   
  . |  (__人__) .|    しかし、兄上…。
    |    |||ii:| u. |   このままでは兵助自身のためにも…!
    |    l;;;;;;l   }   
    ヽ   `ー'   }   
     ヽ     ノ
     /      \ 
  
        ____
      / ~~ \    
    /  \ i||i. / \     わかっておる…!
  /   (●)  (●) u.\   だが、敢えて頼むのだ…!!
  .|     ./ ´ ヽ    |   許してくれ、又右衛門…!
  \     |  ̄ ̄ |   / 
  /           \

10512009/03/08(日) 20:39:06.19 ID:mNNaRfvh0
       __
      /   \
    / \, 、/ \
    | (●) (●) |
    |  (__人__)  ..|    …………。
    l   `⌒´ u |
    .l         .|
     {        ./
     .ヽ      ノ
    /      `ヽ.
        ____
      / ~~ \    
    /  \ i||i. / \   
  /   (●)  (●) u.\  …………。
  .|     ./ ´ ヽ    | 
  \     |  ̄ ̄ |   / 
  /           \

      / ̄\
       |    |
      \_/
        |
    / ̄ ̄ ̄ \
   /   ::\:::/::::\    ………。
 /   <->::::::<-> \
 |     (__人__)    |
 \     ` ⌒´   /
    ̄(⌒`::::  ⌒ヽ
     ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
      ヽー―'^ー-'

10712009/03/08(日) 20:40:45.26 ID:mNNaRfvh0
     / ̄ ̄\
   /    \ /
   |    ( ー)(ー)   …分かり申した。
.   | u   .(__人__)  兄上がそう仰るのなら、仕方ありませぬ。
    |     `⌒´ノ  本人にも、行く気が無いようですしの…。
   .l^l^ln      }  
.   ヽ   L     }   …兵助、この話の続きは、いずれまたするからな。
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ

     ._ _ _
   (ヽl_l_ll_l,l
    ヽ  r
    │ |
     |/ ̄ ̄\
   /    \i||i/
   |    ( ●)(●)  
.   |     (__人__)    では…出陣じゃ!!
    |      ||||ii. | 
.    |      `ー'}
.    ヽ        }
     ヽ     ノ    
     l/   く  
     |     \  
      |    |ヽ、二⌒).

11012009/03/08(日) 20:42:08.67 ID:mNNaRfvh0
--=ニ二ヽレ― 、
       ⌒ヽ、 〃 ⌒ヽ ',
     /=-Zr冖‐f^iヽ リ
   /三==f ,ノ}Vノィ  て
__ /:::r-r‐}く/ `く  そ
::::::/ /く !7   /メヽ V
-- '⌒ヽi ハ/    jメ f'! レ    ええっ!?
<{n_,、{! ヽ!     `ヽソ {_, 、  殿、よろしいのですか!?
::ヽ、__ソヽ、_} u.  .''"´ ノ    
::::::r-、_,、       }   
‐―‐ '  ,r'⌒ヽ    ./ ̄「
` ー‐‐ーヽ       .匸.⊥
      ヽ        ‐r'
       ヽ  .     }
           ノ‐-.r‐'’
-┬`ー~~r'´  リ‐'
  IエI レ1"´ ̄/ ̄ ̄\_,_,
源太(宗矩付の小者・仮名)

   / ̄ ̄\
 /   ノ( \
 |::::::    ⌒  |   行く気のない奴を無理に連れて行っても役に立たないだろ。
. |:::::::::::     |  戦的に考えて…。
  |::::::::::::::    |     
.  |::::::::::::::    }    さあ、南都へ向かうぞ!
.  ヽ::::::::::::::    }       
   ヽ::::::::::  ノ       
   /:::::::::::: く        

 こうして、宗矩率いる柳生家の一群は、南都(奈良)に向かった。

11212009/03/08(日) 20:43:37.54 ID:mNNaRfvh0
           /:/:.:!: : : : : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : |
        /:.:.:.:.:..:∧: : : : :,. -――-ォ__j――-- 、 : : |\
          /:.:.:.:.:.:.:.:/ ∧: :/: : : : : :/:|:.:.:.:.\: : : : : : :ヽ/:.:.:.:i
        /:.:.:.:.:.:.:.:/ :/ ヽ--ァ一': : : : /:.:.:.:.:.:.:| `ー-、―':.:.:.:.:.|    尾張柳生の伝承によると、
      i:.:.:.:.:.:.:.:/: /:.:.:.:.:.:.:/ : : : : : : /:.|:.:.:.:.:.:.:|: : : : :ヽ:.:.:.:.:.:.:.|   この時、兵庫助は柳生庄に篭っていて、
       |:.:.:.:.:.:.:.|: /:.:.:.:.:.:./: ,. -、: : : /:.:.!:.|:.:.:.:.∧,.へ : :|:.:.:.:.:.:.:.|   参陣しなかったようです。
.      |:.:.:.:.:.:i:.:|/:|:.:.:.:.:.:.7´:.:.:.:.:\/:.:.,イ:|:.:.:.:.:|:.`7:.:.:\!:.:.:.:.:.:.:|
       |:.:.:.:.:.:.ト、!:.:|:.:.:.:.:.:.|:.\:/|/ |/:./ |:.|:.:.:.:/:.:∧!,. イ:.|:.:.:.:.i:.:.|    で、その間、何をしていたかと言うと、
.      |:.:.:.:.:.:.:ヽ|/|:.:.:.:.:|/|:.:,>テ㍉_ムィ:.:!:.:./」,ィ<  |:.:|:.:.:.:.:|:.:|   「石舟斎の遺命を守ることに終始し」とあるので、
      |:.:.:.:.:.:.:.:.:.i´|:.:.:.:|:| 〃i!frじ1   |/:./ ,イfrじヘY!:.|:.:.:.:.:.|:.|   おそらく、新陰流の修行に終始していたものと
.      |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} |:.:.:.N   !弋リ |   |:./   |{i_リ ∧:!:|:.:|:.:!|:.!   思われます。
     |:.:.:./:.:.:.:.:.ト、、!:.|:.|  (⌒ー一'‐   レ'   ゞ-'うi:.:レ':.!:.|:.:/レ
     |:.:./|:.:./:./:.:.ー|:.|:| ヽ\\\ヽ     r)ヽヽヽ!:.:.:/|:.:!/      そして、おそらくですが、
     |:./ |:./:./!./:.:.:.!:|∧      ,.- 、__     /:.:./ |:./      宗矩は実戦経験のある兵庫助を
     |/ レ':/ レ'|_,. -V  ヽ.    {.:.:.:.:.:.:.:./´ ,.イ |:.:/ !/      連れて行こうとしたんじゃないでしょうか。
      _レ'-‐:.:.:.:.:.:「    `  .`ー―‐' ,.イ:∧| .レ'  /
  _r‐'´〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|      ,.イ></ V、_             しかし、この伝承が正しいとするならば、
   ヽ:\\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      { |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ,ト、          兵庫助はその誘いを断った、ということに
    ヽ:.:\\:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ_,.-――‐┤:.:.:.:.:.:.:.:./ /:| .∧        なるわけですね。
  \   \:.\\:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.====|:.:.:.:.:.:.:.:./ /:/ / i
    ヽ  | \:.:\\:.:.:.:.:.:.ヽ     |:.:.:.:.:.:.:./ //|/  |
     '. |、  \:.:\\:.:.:.:.:ヽ.   |:.:.:.:.:./ /|   |
      '. | ヽ  >、` `  ヽ   |:.:.:/ /  / \  |

11712009/03/08(日) 20:45:52.95 ID:mNNaRfvh0
           r ─ -  、 ___/`ヽ_          実際のところ、この頃の兵庫助が
           l            ̄  `ヽ       どう考えていたかは不明です。
    r - ァ'"´\ ',            / l       ただ、推測をするとすれば、
    ノ     / \` ‐ 、.____, - '´  /
  /     /    \     /      /         「世の動きに関わりなく、
./     ./、  __/`ヽーl     /           祖父のように兵法だけに執心したい」
      /  ヽ/       \',   /
     /  /      ',  \ イ  ヽ          というところではないかと思われます。
_, - '´   l     i  l  ',   ヽ  l   ',
       l   i l  l',  ト、   ', l    i          実際、腕前だけなら宗矩以上と
       li   l l', l ' ,ィァーr  ', -、   l          言われる兵庫助ですが、
        l l   l l', l ' ト..イ ', i ) l    l         実は、戦場での功績で言えば、
       l l    lイi ヽ! ゝ'´  ',リ.ノ li l ',       言い伝えにある加藤家の一揆鎮圧以外、
        l !',  l',!lリ        ,イ i  l l l ','.,      兵庫助に功績らしき功績の話はありません。
          ', ヽ、 l ', <:::::::) / l l', ,.ィ-、 ',ヽ
       r'"´`ヽ  ` ーr‐r'´  ̄/ l  \        また、加藤家を退転した以後も、
  __  ,-へr-、::::::ノ /⌒ ヽl/ ィ/, - 、」ノ 〈       .仕官の誘いを全て断ったといわれており、
 └-、くヽヽ」〉 ',´  l==O  ):://「-‐'´::::\ )       .これらのことから考えて、兵庫助にとって
    / /  ,イ  ,ゝ、__ノ::プ _l::::::::::::::::::::\      己が知っている石舟斎と同じく、
   L/ヽ、_/ ト/:::::;:イ::::ト'´ イ::::::::::::::::::::::::::::::::\    実用の為や、仕官の為ではなく、
     r'´  _,.イ ヾーL::」  ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/      兵法自体を極めること自体が目的に
     ヾ/l   k l      ヽ:::::::::::::::::::::::::::::/     なっていたのではないか…?
          l   ヾ.l       ヾヽ::::::::/ ̄ ̄ゝ      というのが今のところの>>1の推測です。
        l   r─── - 、 y' ̄ヽ/ ̄ヽ-──- 、
         l , イl: : : : : : : : : : : /- '"´ヾ    \    ノ
         「ノ/::l: : : : : : : : : : ユ     \    \ /
        〃/:/ l: : : : : : : : : : : ヽ ___   \    \ ノ\
              l: : : : : :; -<´てヽ/ヽ   \  / ̄   〉
            l: : ; イ  ', r' ´\:::::`:┴.、   ゞ、  / ̄ \

11812009/03/08(日) 20:49:01.33 ID:mNNaRfvh0
                    ,. -__- 、 _ _ ,. -,r~、- 、
                     ,.、__fチJハー-r''⌒{ {ふ'リニ、'.         これに対し、宗矩がどのように対応したかは
                    fイJリ}辷ィ′    ゞー辷'ソ ',        不明なのですが、おそらく、相当困惑したものと
                 ,.'`7¨´   | i |i  :|!|ヽ.  i'.  ',       思われます。
                ,'  ||i  | i |i  :|l|| '.|| '.  、
                   ,.'  ||i l_ム斗.  |ハトx.._i ||:i . `、      実際、柳生家当主として、徳川家の旗本として、
                ,.'    ! || ! ィf汽\| f汽N l、l ! '.   `、    日々現実と向き合わざるを得ない宗矩にとって、
              ,.'    :||i N| ヒり    ヒり | |/ |  ;     '.   良く言えば武芸者として純粋な、
            ,.'  ;    |∧ヘ. ト、   __'_,、   ム| i |  ;     '.  悪く言えば浮世離れした兵庫助の言動は、
           ,.'   ;     ; ヘ|.Ni`\{___}/  l !.|  ;       不可解なものだったでしょうしね。
             ,.'   ;'    ;   |ハ |l从l |.____,トュ/|∧ハ|  ;     
            ,.'    ;'     ;   _j厶-‐'7⌒マ´ ` ー- 、 ;       また、兵庫助自身の認識はどうあれ、
          ,.'    ;      ; /´  ̄ ̄乂_乂 ̄ ̄   i__   ;   仕官していない…即ち、己の扶持が無い以上、
        ,. '      ;    厂¨ー-fぅ======fぅー一=う ;    その生活の面倒を見ているのは宗矩であり、
      ,. ' ;       ;'   ノ__/ ,.イ         \二ヽ  ヽ ; '  そういう意味でも、一向に仕官しようとしない兵庫助は、
    ,. '  ;'     ;' ;   {   / ∧"´ ̄ ̄| ̄ ̄`∨\ 、__丿 ;   宗矩にとって頭痛の種だったんじゃないでしょうか?
   ,.'   ;'      ;' ;    `7´  / :!    - ! -   /!  |`ー′ ;
  ,.'_ _ _ _ ;     ;'  ;   /  /  |    |     f. |  |     ;   まあ、現代風に置き直して言えば、
 ´     '、 _ _ _ _;'  ;  /  /   :j、_   |   _! !  !      ;
             ;    ; /  / ,. -イ      !    ̄ト、!  '、     ;   「36歳(既婚)無職の甥が就職活動もせずに
          ;_ _ _ _;.へ. //  〃、 _  j __, __|\\ ,.ヘ.   _    趣味三昧で実家住まい10年目突入なんですが、
              /   /〈__ r'/     .′    !、   _〉  `、´     どうしたらいいんでしょうか?」
             /   / / / Y,     i     ム_V\\  ヽ.
         /   /  .〈  /__ん\  __ | _,.  /_ハ \ } ヽ.  ヽ.   というところでしょうか。
    ,. -一 '´ ,. ´     ;`¨´|  Y ヘ   !  ,.イ_r′ !_/´   \  \ 外伝でも書いた話ですけど、
  /ィニ __/      ,'   !   ⌒込 | .イr'´    |  ',      \  剣術そのものでは収入は得られませんからね。
  ⌒゙¨¨´        ,'    |       ゙トイ‐'′     !   ',       `
              ,'    |        ! |      |   ',        まあ、こういうところでも、
              ,'    | ̄ ̄ ̄ ̄! .マ¨ ̄ ̄ ̄:!     ',      宗矩と兵庫助の、性格というか価値観の差が
              ,'      :l ̄ ̄ ̄ `l  マ¨ ̄ ̄ ̄!     ,     浮かび上がってきている、というところでしょうか。

12312009/03/08(日) 20:52:01.57 ID:mNNaRfvh0
 さて、南都へ着いた宗矩は、奈良奉行・中坊秀政と合流した。

                 /彡彡三;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三ミミミ;;ミミ;; ゙、 
                ./;;;;;;;;勿彡''';;;;;;;;;;;;;;;;三ミ三 ミミ从ヽヽ:
                /;;;;;;;;;;;;;彡シ'';;;;;;;;;;;;;;;;≧、、、ミミ;;;ミミ从l| ;;
              '/;;;;;;;;;;;;;;;;彡彡;;;;;;;;;;;;;;二ミミヽヽヽヽ从l|l  
              ;;;;;/;;;;;///;;;;/彡;;;;;;;;三ミミヽ::ヽ::ヽ从;;;;;;ミ、''  おお、又右衛門殿か。
              ;;;/;;;;/////  {彡;;;;;;⌒ヽl、从 从从从;;;;ヽ|リ   こちらの準備も概ね整ってるぜ。
              l;l|;;;l|///从l|,,,从;;ー''゙゙゙゙l|l|ll|||Wl|从|V;;;;;r、;;;Y    〆に皆に気合をいれるところだ。
                '、;l|;;"/;;;;;;;;l|从l|l|   |:l|从l|;ノ从lリ;;;;;;}t'i;〈    
                l|;;;;;;;;;;;;;;;;l|从|从゙ヽ l|;;从''"ィ;;iiィッ|;;;;;|)l.|;;ミ`''' ー- 、,,_    
                '、;;;;;;;;;;;;;乂从;;;;;;;;'|人t;;;ィ'=;ヲツ''´レ};;|''リ;;;;゙l  ヽ    ̄` '''''' ー--<こ''ー '''"゙'''''''''''"
                 ,〉|l、;;;;lミ{:>z毛zゝミ', ::::"´ー-   :|;|,/l;;;;;;;|   ヽ          ,':::    : : : : : :
               -'''/ ゙ヽ'、ヽ`´ ̄´:::::ノ ', ゙ ゙´´"    :l" ';;;;;ノ     ヽ        ,, ''"::     : :: :: :
      :::::  ゙::,, ,、 '´  l|  l;;ヽ;ヽ   ::::"::::} |  コヽ    |:   ';lリ     ヽ     ,, ''´:::   '' ー     : :
: : : :::::::      ,,''     リ,、 ゙、;;;゙'';ヽ    ::::゙''゙ヽ'ノ_     |::  l| |     ヽ   ,,'"::    : : :: : ::    :::
:: ''' ""       ゙'',,  ,、 '"  `゙゙'' - 、,ヽ     ィ::、彡_,ュヽ  ,/:::  リ |      ヽ  '',,:::   : : ::: :::   : : :: :
            ゙''∠zzz='ー-、,    ):'、,  てニ- '"´::... /::::  /:  |      ヽ::::''"'' ー:: ,,,::::::: :: :   : : :: :
;;;::: ''  ::::    ,,r(@))))))、-'了'''ヽ::::::゙' 、 ゙'''''ンーー'  /::::::: , '   |    ,, '''"::ヽ: : : : : : : '' ー:::: :: : ''::-:::
,, ,, _ __,, ,、、、j'''゙''ー '''::"´ '" `'' 、::l|`' 、:::::\ "、 ,,,  , ':: :: /     |    '',,::     : : : : :: :::''    |
゙'' ー ー ''' ''"   /`~ ```゙゙゙゙'''',ー、::  `' 、 :`'' 、::::゙'ー― ''´:: /     | '' 、   ''::::/'' ー ,,,,、 - ー'゙゙ ゙゙゙゙::::|'' "゙ ゙
     ::::::::  j  ''' ー-- 、ツ',-'`' 、   )  `'' ー 、;;;;;∠:::      |   `''-、/             |/ / /
     :::::::::  l|  、    l:: ',::::' 、/`'i''"     /    ``'' 、     /|     `'' -、             ノノ /
                        奈良奉行・中坊秀政

 中坊秀政は、スレ冒頭の家計図にある柳生家の祖先・柳生永珍の弟、中坊源専が
その祖といわれ、宗矩とは一族として縁があったと言われている。

 そのため、宗矩が大和路方面の案内役を命ぜられたのは、
元々の地縁の他、この中坊秀政との縁のこともあったものと思われる。

12512009/03/08(日) 20:54:42.37 ID:mNNaRfvh0
            (;;;;////イ;;;;;;;;ミ゙゙゙ヾヾヾヾヾヾヾ''、l  ヽ   許 絶 扶  お
   案 幕 み   L/;;////"'//l;;;;;;;;ヾヾヾヾヾ从ヾヾ从,ll|   )   さ. 対 持  前
   内 府 ん   //////l|ll/l|| |人゙゙゙'、人从从l|;;从从lll|/   {   ん に 分  ら
.   し の な  L从,,//ll;;|ll| l|、|l|ヽ  ',从从l|,,,l|;;l|从l|l||   )  !!   働  !
   て 軍 死  (从从l|;;;l|||、,l从:: ヽ l||l|;;;l|リ从;;|'lリ;;;;;l|   )        か
.   こ 勢 ぬ  〔;;;;;;;;、从-从、;;;;;'ーッyl||リ_lノ」ll||リlノl;;;;;;リ  <        ん
.   い を 気   {;;;;;/从シィ;;t;;ッ-ミ、;;ノ ソッィ;=;≦ツ;;;;;;;//   ノ        ヤ
   !!   で  r、{;;;;l::     ̄´:/゙l |` ̄`゙゙''"リ;l|.|;;|   )         ツ
          (i ::';;;;|:    ::"ヽ::ゝ :j. lィ::'ヽ::.. ,';;リノ/    ̄)        は
          (゙''ー、;|:      .::ィr-'、,,ノ、::.   ,';;/;/     /_
―、        ,>゙'ー〉;|      `゙'ーv-'',,、、 -ーz-、       ノ____/ ̄ヽ"
  |r―ー、rー、ィ'ア;;;;l  ::::l     _,ノニ''''ーイ´l´(:(::(:@:}
         |;;;;;|   :::\    :、`二 ̄>'''ーァ- i;イ , ― 、
         ';l|;;|   ::::::\  ゙ '' "⌒゙゙゙゙'、:::/::: |l/⌒:::::...゙' 、
         ,l|';;|   :::::::::\   ::::....   , '::::;r<>,、ー '' 、 ` 、
        ,、 '´イi'l     :::::::::::`' 、, ::...  , 'ヽ:,、'ー-、イ/   ヽ: ` 、
     ,、 '´   ::| `゙'-、 ::::::::   ::::: ̄ ̄::: Y´"   ゙{::"    ヽ:  `' 、

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)
. |  u  (__人__)    ははは…相変わらずですのう、秀政殿。
  |      |r┬|}   この度は、よろしくお願いし申す。
  |      | | |}
.  ヽ     `ニ}     それにしても、いつもながら
   ヽ     ノ    先祖が兄弟とは思えないだろ。
   /    く      キャラデザ的に考えて…。
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)

12712009/03/08(日) 20:56:15.01 ID:mNNaRfvh0
  お 先 先    |
  お 祖 祖    |           ,、- ''"´:::: ,、ッッl| 从;;;;;;\ミミ三ヽヽ
  ┃ は は     |       ,、- ''" ::j:::l:::::" /;;;;;;;;;彡リヽ、;;;;;;;;;;;;;r 、;;;;}
  ┃!? 関    |    ,、-''"::::::'、:::{:(::::::,、 '´,、-':::__、" `゙''i;;;;;//ヽヽヽ
  ┃     係    |   ,イ ;;;、、,,_{{,|(゙z'";;;;;彡ィわ>'"    :|;;;;|イー、:',',リ
  ┃    ね    イ  /;;',::ミ';;;;;;;;;;;;;;从゙'ーア'"ツ ''"´::...     :::|;;;;|ミ:ヾリリ|
  .!?    ぇ    |、,,,ィll|;;;',゙ァ'彡 ィろ>l|l ',シ/彡彡:::.....   :::::|;;;|〉" //;;|、
       だ    」  |ll;;;;;',::::"'''"´::::{ ', :  "        ::::::|;;;|:ー"/;;;;;|\
       ろ   (   l|',ヽ;',   ::::::::::'、| ヽ  ゙ヽ       :::::l|ヽ,ノヽ;;;;|ミ
        __r、(    ヽ、ヽ'、 :::::: ::::('、_,,、ィ'ァ'"゙''   , 、, '"゙'ヽ:l|::::  ヽ;;;ヽミ
\___/::::::::ヽ      '、t、::',   .::人:::::/.:::;;;;> ''";;;;;;;l((0リ:||:::   ヽ;;;ヽ
  〈::::::::::::◎ヽ;;;::::::ヽ ,,、- 、  `ヽミ::'、   ..r::彡-'"Z;;;;;;;;;;;; ,,≧ー":::l|:::.    ヽ;;;
  ヽ:::イ,、-'"::ヽ`゙゙'/=、:: ',    ',、:',    :::〉ニ-ー''゙'''''::"´::    , ':::::    ヽ;
    ヽ":::::::\:::ヽ/    :::リィ''´ミヽ)从、   '"´--ー ''"´:::ノ    , ':::::''"     〉
 ,、- 、)、 :::::::::\/    .::リ/   :::::',从',\. ゙''、:::'''""´ ̄    , ':::|::::'"      /
.くヽ  ヽヽ:::::::::::/    .::}/   ::::/_リ゙'i'、::\  :::::::::....    , '::" |:::..    , '
 ヽ,〉  ヽヽ::::::/    .::}リ   .:::/ `' l|ヽ::::\ ::::::::::::,,,,/:"  |:::...   / .::/
  ',   ヽヽ/ ィ"  .:リ/   ..::::/   ::}ー '、 : :`'ー ''"´:::::::":  /::::...,、-'´  ..::/

        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |
     . |::::::::::: u   |   (…なんでそこでキレるんだよ)
       |::::::::::::::    |  
     .  |::::::::::::::    }   
     .  ヽ::::::::::::::    }        「殿!伝令が参りました! 
        ヽ::::::::::  ノ          大御所様、京を出立なされたとのこと!」
        /:::::::::::: く     
-―――――|:::::::::::::::: \―──
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)

13012009/03/08(日) 20:57:26.85 ID:mNNaRfvh0
           / ̄ ̄\   て
         /    \ /  そ
         |    ( ●)(●)    おお、そうか!
        . |     (__人__)    では者ども、予定通り、配置に掛かれ!
          |     ` ⌒´ノ
        .  |         }
        .  ヽ        }
           ヽ     ノ 
         /⌒      ヽ  | || |  |
     :: / ̄ ̄ヽ ::       \ ||     |i
    :: (「    `rノ ::      \   ||i  
     :: ヽ   ノ ::          \    
ガタッ!  |   | r         「\   \   


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)    …あ、ちょっと待て。
. |     (__人__)    今のうちに先々の村にもう一度触れを出しておけ。
  |     ` ⌒´ノ   人数が多いから気の荒い奴もおろう。
.  |         }    女子供は特に気をつけるように言っておけ。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄

13312009/03/08(日) 20:59:48.00 ID:mNNaRfvh0
     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●    ああ、それとな…云々…あと…是々…。
   |      (__人__)   わからんようなら、すぐ聞きにくるのだぞ。
.   |        ノ   うむ…では行け!
    |      ∩ ノ ⊃   
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /

 ||| |ll| l|;;|;;从||l|:::::: ヽ;;'、::::::|l||ミ;;l;;;iヽ:::::从;;;;;从|. 
 t从ll|;;l|从从ヽ、::::: :::ヽ;、:::::|l| |从;||;ヽ从;;;;从;;|   (…細かいのう。
  ヽ从;;;从;;;ヽ;;;;;;ヽ_ :: ..;;;;;ミ;;;||__|liリ|,,j;;;;ヽ;;;;、ヽ::|    まあ、こういう気配りが出来るから、
  从;;|`'アfr=jミ;;〈' { (`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;从;;;|l;;;;;;ヽ    仕事も任されるものか…)
    t;リ  :``"::'''::j :::::""ヲノ≦;;;;三ミ彡::lリ||;;l|;;;;;;ヽ、   
    ;;l  :::::::::::''/ 彡::::::::~''゙="ーミ=- ll|从:|;;;;;;;;;;;'ー-ァ,,、、, 
     l|   :::: / /  ~' 、::::::::      ..::::/;;;;;/::l l|リ;;;;l||'´
    l|  ,r'y/' ::  、::: ~''ー      .::::/;;;;/ノ''y' ノ/;;;;;;|l|
      |  ::::Y  ::  リ:::        :::::/;;;/::=ー ' /;;;;;;;;;;;;|
     ',  ..:::`''ー'"~ー'":::       ...:::://  ,r'"ノ;;;;;;;;;;;;;リ
、,   ,、}  :::ヽミ;;;;;'''ヽ、        彡"/:~'ー'"::::::イi;;;;;;;;;|;;イ
=')- '"::::l  :::リミzzz--ヽヽ          "/:::   ::::::::::};;;;;/;;/、
r''" ''-、、,:| ( `"'ー-ニニヽ}          /:::::    :::::::::l;;;;リ' "::ヽ
   ` ヽ,,,',` 'ー---,,,,,         /:::::::    ::::::::;イ  :::::::ヽ''ー、
   l::::::...ノ:ヽ""''::::::::::::''     ,、 '´:::::::::::::    ,、 '´ /  ::::::::::~'、:::::゙''ー

 余談ではあるが、宗矩は後に家光の上洛時の道中奉行、江戸城の普請奉行など、
細かな計画の他、連絡や折衝、気配りの要る仕事を振られることが多かったが、
今回の案内役の任は、その初期のひとつだったと言える。

13512009/03/08(日) 21:02:20.41 ID:mNNaRfvh0
 そして、大和路を進む家康を、道中、宗矩は迎えたと思われる

         / ̄ ̄\
       /    \ /\
       |    ( ●)(●)   大御所様。
       |     (__人__)   この先、大御所様に歯向かう者はおりませぬ。
         |     ` ⌒´ノ   心置きなく大坂までお進み頂けまする。
         |         }
         ヽ        }
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.

             ,-,ii|||||||||||||||||ii、‐、
  ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_/ i|||||||||||||||||||||||||i ヽ_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
   ゛゛llll||||||||||/ ' i||||||  |||||||||||||||||i ` ヾ|||||||||||llll""
       ゛lll/   |||||||  ||||||||||||||||||    ,llll""
         \   l|||||||||||||||||||||||||||l   / 
         彡   ゛ll||||||||||||||||||ll"   ミ     ほっほっほ、宗矩。
         \_      ゛゛Y""     __ノ    大過ないようですね。
           | ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l     ご苦労ですよ。
           ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ 
                 ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´      
_______  , へ ノ`i=、_ 二 _,=iゝ、_,へ、  _
i    i    i  ̄| |――-\ ̄∠-――| | ̄ i    i    i

13812009/03/08(日) 21:03:39.86 ID:mNNaRfvh0
      ____   
    /i||||||||||||||||||iヽ    
 / ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ   
'""ヽ  ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、
||l   ___ヽll,‐''''__ゞi .||||||   私は茶臼山で秀忠と合流します。
||l  /ヽ、 o>┴<o /ヽ\|||||| . そなた、このまま私に付随して、秀忠のところに戻りなさい。
ヽ‐イ  |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、
.\/l  .|ミミl l―――フ..l;ll / 
 .\ノ  |ミミ.l..\=ヲ/ l;|/  
   ̄\ |ミミ.l..  ̄ ̄,,,l;/   
   l \ヾ゙゙....  ̄."/i    
 _/_``\ ̄、 ̄/ /l___


        /⌒`"⌒ヽ、
       /,, / ̄ ̄ ̄\
      /,//::       \     ははっ!
     ;/⌒'":::..        |⌒ヽ
    /  /、:::::...       |ヽ_ \
  __( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒  )
━━━`ー──ゝィソノ-ヾy_ノー─━━

 こうして、宗矩と秀政は役目を大過なくこなし、
家康率いる軍は予定通り大和を抜け、大坂に出た後、18日、茶臼山で秀忠と合流した。
宗矩もおそらく家康に同行し、そのまま秀忠の本陣へ帰着したものと思われる。

14012009/03/08(日) 21:05:07.51 ID:mNNaRfvh0
=茶臼山・秀忠の本陣=

         / ̄ ̄\
       /    \ /\
       |    ( ●)(●)   上様。
       |     (__人__)   宗矩、ただいま戻りました!
         |     ` ⌒´ノ
         |         }
         ヽ        }
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.


  | /    \ j冫`ヽ        /
  | |   ヽ / | 卜  |      /
  .||  /\ ヾー'  | /     /      うむ、役目ご苦労。
  |  |/´     ∨/     ´' -,,,_   さて、お前もゆるりと見ておるがいい。
  |  ||\     _ム,,,,,,,,、__──'''''´   豊臣家の滅びる様をな!
   |、_| / ,,         ヽ、
   ) ` ´       〉     ヽ
   /,,  /| ,    /:    !  ヽ、
    `~'''‐'、   /;;     !   \
          ̄

14412009/03/08(日) 21:06:20.39 ID:mNNaRfvh0
///////  |          ヽ  /          / \!    |    |    \/         \
/////// | /\        V          /     ヾ、∠___|
/////// ∠   \               /    _-― ̄`\
//////// | ̄ -ヽ  \           /  /  ̄|       \
//////// |  |  \ \    |   /  /   /       / まあ、今回の戦では、
/////////|   ヽ、_  (\\_  |__/ /◯ _,.-'        /    
///////// | ._  ` ‐-‐' ヽ!.l|, l__/ヽ‐-‐‐'´   __,.   /     俺が手を下すまでもないとは思うがな!
//////////|   ̄=≡/ =i i= ヽ≡=== ̄     \
////////// |         | 「       -┐        \   ハーッハッハッハ!
////////// |       /|       , ヘ        /ー \
///////////|    __ヽ| ヽ    / /|       /  /
/////////// |    |‐--二二二二 =-イ  /       /  /     /|
/////////// |    Y´         `、/      /  /    /   |    /\
//////////// \   |          /     /  /  /      |   /  \
//////////////\  |         /     /  / /        |  /    \
///////////////ヽ  !二二二二/    / /  //          | /      \
////////////////ヽ   ━==    /   /              |/        \

         / ̄ ̄\
       /    ー ー\
       |   ( -)(-)
       | u   (__人__)  (何でこう無駄に勢いがあるんだろうね、上様は…)
         |      `⌒´ノ
         |         }
         ヽ        }
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.

 こうして宗矩は、秀忠の本陣において護衛として側に控えていたと思われる。

14712009/03/08(日) 21:07:51.09 ID:mNNaRfvh0
..r'´ ヽ. /    ,. -‐─‐- 、                               -=ニミ 、 ≦`ヽ、
´   Y´  /     _   ヽ            .         =ニ二 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   `ヽ、 \ \
     }___,.イ    ( )..::: __人                   , -‐¬ ̄             \ }  ', ,イ
      r‐/ .〉,-、ヾ::::::::::::: / r、〉}        ......      ,z'´.:., -‐ '´ :  .  :  .  :  .  '┘: ∨ |
ゝ   〈. /、/{{ ヽヽ-}|/r-'_,/ }ハ          .     /.:.:/.. : . : . : . : . : . : . : . : . : 丿
..'ヽ r'´ / r〉‐=ニo=〉Y〉=ニニ=' !^ヽ       ......   ∠__/. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :丿. : . : . : .`≧、、
_,.-‐、.ノ 〈 { ヽ_/〈 |./〉`ヾノ 〉: \           /. : . : . : . : . : . : . : . : /. : . :/. : /!. : . : . : . : .`ヽ.: }
   人..:::ヽl  ::::/ 〉|{〈 `ヾ、 /):::ヽ           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/,廴彡'∠_イ´L_│:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Ⅳ
、 '""'ヽノ〉ハ /、__`∨´__,ィ l/:::ヽ::::\     .....   l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,イ´∠/__/ ̄, -‐¬ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
::〉    Yノ:::::} 丶──‐'´ /::::::.. :::::::      .   |.:.:l|:.:.:.:.:.:.:.:∠-‐─┐ ド、__彡心ハ`ヽ L.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{
/  ..::ノ/ .::::/ト、 :::'"""ヾ / }ハヾ  ::::::     ....   {.:.イ.:.:.:.:.:.:.:ハ厂テ心l{     ,イ弋_ツ _,   |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
 /}://  :ハ{ ヽ,,,,,ノ},,,,,,イ /ハヽ   ┌─┐  ┌─┐}.:.:.:.:.:.:.:.:∧ 代_ツ〉       ̄ ̄ ,イ '''"|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
 ..::::::{-'`゙/ :::ヘ }    |.{//イ}ヽ_``‐‐.1 .「   .,7 ,f´  }八/\:.:.:∧  ̄ノ〃     ''"´〈 {   |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ、
:: ::: :{::::::/'´ヾ:ハノ     ∨  il:::::::i::::: |  |  ,/ /'         \.:ハ ''"〔_..       }\> `ー'′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
、  ハ::::ハ   /      ヽ. ,ィi.:.:.::}:::: |  l、,,/ /',. ‐ '二一勹   ,小   `        \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} :.:.:.:}
ト   ヽ/  \/          ヽ/.i}:::::::l:: .|   ,/' / /´  //  }\_ノ:ヘ   -- ‐一   _>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丿.:ノ.:.:.:丿
:ヽノ  〉}   / ,ノ       ヽ!|::::::::l:: l、__/  l  .` ー 、    \_.:.:.:.ヽ.   -- '′  `ーz__,ノ.:./:/.:.:/
 }   }}. /  {            Y}::::::::|:     `ー-、  /     \__.:.:ヽ.         /ー=ニ彳.:.廴/
..ノ  /´ /                }|:::::::::|  //  _,/ ,ノ         =ニ二厶     __ ..イ __-─'`ー'´|
.{  /{|  {             j|::::::::|∠-- 二 - ''´            ` ̄`T  ̄  _-‐ ̄      ∟_
         明石全登                             蜂須賀至鎮

 そして翌11月19日、幕府方の蜂須賀至鎮が、
豊臣方の明石全登があずかる木津川口に築かれた砦を攻めたことで、
本格的な戦闘(木津川口の戦い)が始まった。
(尤も、明石自身はこの時、不在だったのですが)

 こうして、大坂の陣の第一幕、「大坂冬の陣」が始まったのである。

14912009/03/08(日) 21:09:23.40 ID:mNNaRfvh0
   「:::...‐-  、
   l:::::::::::::::::::::::` ‐、_
   l:::';:::::::::::::::/ ̄ ̄` ' ´ `ヽ‐- ' ´ ̄ ̄ ` ‐ 、     さて、ここでこの冬の陣の状況と展開を
   l:::::';:::; -'´           ';:ヽ::::::::::::::::::::::::::::/    軽く説明しますね。
   l:::r'´              ';:::::::::::::::::::;':::::::/     
   ';l                ';:::::::::::::::/::::::/       まず、最初の状況として、豊臣方は
    l           ',      i ';:::::';:::/:::::;イ      大坂城だけではなく、その周囲にも砦を築き、
    l     i   l  l ',  i     l i::::::i/:/ l      各地に武将たち(牢人武将含む)を配置し、
    l i  l l  l  li ',_l_ く::`ヽ::::l://7l      徳川軍を迎え撃ったんです。
    l l  l li__,.イ!  l ',ヽ l ', ', ヽ:::::Yイ::::::/ l      
   l l  l  !l ,-、',  l ,.ィて`ヽ ', く;:イ`ヽ::」 ', l        そして、展開としては、
   l l  l  l ', l.イヽ l  l:::::::イ', i  l l::lヽ:\ ', l     豊臣勢も奮闘したものの、砦は次々と落とされ、
    l l',  l',  i ',lソ    └(- ソi l l ';:', ` ー- 、   .最終的に大坂城へ篭って戦うことになりました。
    ',l ヽ l',  l"      ""  リl ,' プ ヽ、   \:::\ 
    ',  \!ヽ ト 、く:::::::.ヽ    ! リ l ',ヽ:\ ', ',\「  個別の戦闘においては、
     r┐ ,、    ` ‐-r '´ , -' ´ `ヽ ', \:\ ',    豊臣勢も善戦したのですが、
    __「ヽ! l i         l //: ; : -: 、: ', ヽ! \「    総体で見れば追い込まれ、12月には
   ノ     l     ,. -/ /: : : : : : : : ';i         大坂城本城での篭城戦になったんです。
   l , -ー- 、ノ    / / /: : : : : : : : : : :li        
   / , -─-',  / ///: : : : : : : : : : : :l l        大坂城を取り囲む20万の大軍勢。
   l/: : : : : : : ヽ//::::::/ : : : : : : : : : : : l:i l       .しかし、そこは「天下の名城」と讃えられた大坂城、
   ヽ: :i: : : : : : : : lヽ::://: : /: : : : : : : :,':::l l      攻めても攻めても落としきれず、
    \l: : : : : : : : l/: ; - '´ : : : : : : : : /::::::l  l      結局、両者とも兵糧の不足が目立ちはじめ、
     l: : : : : : : : :ヾ: : : : : : : : : : : : :/;':::::::::l  ',     .「和議」という形で矛を収める…となって終わります。
    , - l: : : : : : : : : :l : : : : : : : : : : /:/::::::::::::l ` ‐、   
,  '´::::::::::l: : : : : : : : : ! : : : : : : : : /: /i:::::::::::::::l   ヽ    …些かはしょりすぎかもしれませんが、
- ‐─ ' ´ '; : : : : : : : : : : : : : : : /: :/ ` ー--l    /  戦の流れそのものは柳生とあまり関係ないので
       iヽ: : : : : : : : : : : :/: : : ヽ      ',  /   ご容赦ください。
       l : : \: : : : : : :/: : : : : : : \     ‐'    
       l: : : : : ` ‐-‐ ´: : : : : ; - ‐ー',         

150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2009/03/08(日) 21:11:23.01 ID:mNNaRfvh0
              ,、-‐ー──,、-'´           その代わり、ここからは戦いの視点を変え、
            ,-'´    , -'´             大坂の陣における武芸者たちについて語ります。
      _ト、_/    , -'´             
     ,-( へ)の )イ_/_________     この大坂の陣においては、
   ,-ー<´`\マ( ヽ」 `` ‐、` ‐ 、            多くの武芸者たちが参陣していました。
   i       \ヽ、ソ`ヾ  ヽ   ` ‐ 、         それは、豊臣/徳川を問わず、
__,」         \( のく>   \             或る者は武将として一群を率い、
i      ヽ     \、ソ@)` ‐ 、ヽ            また或る者は一騎の武士として駆け、
l    l i ',ヽ \ヽ   ヽ入ソノ   ` ‐ 、`` ‐- 、._      そして多くの者は雑兵として、立場こそ違えど、
l  i l l l ',、',ヽ\ヽ、ヽ  ', -、>    ヽ ` ‐ 、   ``   「武芸者」というカテゴリでくくれば、
l l  l l l ',、. ',ヽ. ,、「トフl\ i', ',\    ヽ   `‐、    それは大量に参陣していたのです。
l l  .l l ', ヘヽ'、  l::::::l  ヽl レノ  \ ヽ、「     \
l l',  l l ', ヾ',   └'"´  l Oヽ丶 \ミ             さて、そんな大坂の陣において、
.l lヽ ト、 ヾ ト        ノ-‐ヘヽ\ヽ\          参戦が確認されている著名な武芸者は以下の通り。
 ',! ヽ、 `‐、ヽ、__ ,-'"´` ‐ 、.ヽ  。o \        (他にもいるかもですが、ひとまずはこの辺りで)
   ,-‐、/',/ノーァ  i       `‐、    \      
 ミ( ) (-) ノーく⌒) l            `‐、    `‐ 、   【徳川方】
二〉ヽ、_人  ) ト l    /    l    ヽ     `    ・柳生宗矩(将軍家剣術指南役・新陰流)
/ へ⌒ ) `‐ーく ̄ヽ  l    ノ   l  .l         .・小野忠明(将軍家剣術指南役・一刀流)
l ヽ┘イ ',/フプヽト:::::::::〉イ-lヽィ     l l .l   <>    .・富田重政(加賀前田家剣術指南役・富田流)
_「 入7ト\   \ノヽゝ /  L,ヘ  l   l         ・田宮長勝(池田家家臣・田宮流居合)
  ̄l し',ノ l ヽ   l    l    レL_,.イ /'"´ ̄',   
/ イ 入人ソ,ゞ ',  l    l        / /  ,、 ``  【豊臣方】
/ /レ´ヽ、ノ l ',. l    l    , - 、  l /   〉  ,、    ・穴沢盛秀(豊臣家薙刀指南役・新当流(穴沢流))
/ / ,' l人ノ  ̄  ', !    l  ,-'´   \、-‐、-、' /    ・高田吉次(不明・宝蔵院流)
/ ,' ,'l ',      ヽ、_ノl く    ヽ  \ ヽ 〉/_,、-   
 i l ヽゝ、_,、-‐ー- 、    l \      ,、-l_」ノ  ̄ ̄  【不明】
 l l_,、-‐ー-、 ̄ ̄ ヽゝ  l  ヽl  /  ,イ',ヽ` ‐ 、.    ・新免武蔵(水野家?豊臣方?・流派名未定?)
  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ       l   l /   / l .', \     
         ヾ 、      l  ヽ-‐'"´  l  ', ヽ、   では、まずは徳川方から…。

15112009/03/08(日) 21:13:06.27 ID:mNNaRfvh0
=柳生宗矩=

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)    本陣だと特に何もなかっただろ。
  |     ` ⌒´ノ   戦の趨勢的に考えて…。
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ     
   /    く  \   
   |     \   \  
    |    |ヽ、二⌒)、 

 宗矩は秀忠の本陣にあって、秀忠の護衛に当たっていた。
当時、宗矩は御番衆(おそらく小姓番)であったため、
剣術指南とは無関係に、旗本として護衛の役目についていたと思われる。

 そして冬の陣では、秀忠の本陣勢は動かず、
また、そこまで攻め入る敵もいなかったため、
特に戦働きで功名を挙げることはなかったようである。

 なお、夏の陣においては、後に別途述べる。

15412009/03/08(日) 21:14:40.11 ID:mNNaRfvh0
=小野忠明=                          ,、∧ハノ丶人/ヽ'lノi_
                              ノlヽノ) /ヽ'   ) ノ  i フ ̄i_
                           iV!/l .| ! /!./ !,/-‐'ノ ̄ノノ;ノ ノ_
                           l,|.i_ノ /',i/ ノ-'"ノ' l 'ノフミノ)彡 (
                           iv'ノ '、 / ',/"./ . ノ, -‐ー'ヽ`>ニ >   使番に目付か。
                         .i、 i、| /   Y./ヽ、, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"、二ニゝ    …つまらねぇな。
                       、| ` 、ヽ`ミノニヽ/" `゙ー''彡三| lミ、.i_, ゝノノ>
                         _iヽ‐-ヾ、,、 (,,`ヾ       ミ` ` l`''ヽ  `ゝ
                  ____ヽ_`_、-,'`;;| `‐-`, '"         ヽノ">ヾ!` \,'"
                  ',` 、  ___ヾ;;__/l,ヾ! i. /,' ./l!        ヽ ' ,   /:.:.:.:.:.:.
                  ', `./ヽ ___|;!'、  '、/;i ."'゚./             `  ヽ  |:.:.:.:.:.:.:.:
                     .', ./ ./`、  ! \.ヽ `:::、               ,'',  .', ,ノ:.:.:.:.:/
                   '/ /   ヽ. ` .゙i/ヽ,_            /::::!   !:.:.:.:.:,':.:.:.:
                    __ヽ,, ' 、-‐、 \  `"'|   ._)     ,,    ./:::::',  ノ:.:.:.:./:.:.:.:
-、,r―、     _ ,,   -‐ '' "`  `  `、 `  ヽ  \_.、 ;:_,,"   /    ./::::::::  ./:.:.:.:./:.:.:.:.:
  .i.(~ `ヾ、''i´ ',  ',  ',     !   !   ! .!  i   / \. `" ̄ヽ_/ /      :::::::::: /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
.__ .|._ヽ、,  `i  !  .!   !   ノ  " __ノ_'__.ノ. /   `>.-―‐ `''、    .,/ ,-‐、:::,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:
i__iノ'i__'/‐-、.| __' ,, " -‐   '''   " ̄   .\. /   //' , ̄ ̄  ヽ,__,,'/―ー''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:
., '"  ー--、|                   ヽ.    //  ヽ    ./:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.,/:.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.
゛ _,,,, 、   ,'                    \ ./ ' 、   ',  __, ',,_:.:.:.:.:.:.:.:.:., ":.:.:/:.:.:.:.:.:/
,"   `ヽ、/                        ゛ ̄ ,` 、 .'、/:.:.:.i !:.:.:.,  '":.:.:.:, ':.:.:.:.:.:/
.- -、 /                       ,ノ:: ̄:::::/ l `/:.:.:.:.l !/:.:.:.:.:., '":.:.:.:.:.:.,'
- -ー‐ヽ                         , " ._,,   '" ヾ{二ニ ,,_| -ー '":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ
                              小野次郎右衛門忠明

小野忠明は秀忠(あるいは家康)の下で「使番(使者)」を命ぜられていた。
また、目付(あるいは軍目付)として、諸臣の監察もしていたという。
(後にこれが遠因となり、一悶着あるのだが、それはまた後に)

 彼も特に功名などなかったようである。

16012009/03/08(日) 21:16:24.40 ID:mNNaRfvh0
=富田重政=                   ___
                     />    ヽ
                    ノニ!´      ヽ
                    くl\} 、___/ヽ 「 ヽ.l
                 ,..._〉 Yイ¬、l/  `ヽ|    「・・・・・・・・・?」
             ,. --r¬y'7'-ヘ. ト\ノハ    _/
            _(   ヽ⌒j]. く<_.ゝエ._ニヽ..- ニィ|
         , ィ'7  > ⌒Y7 ト、__.F‐ニニ ===- !|
        ,.ィ'´ ヽ ヽ(ニ、..__!(_ン'  ,ィ| j '´く  ̄` 丶ヽ、
.     /イ    7_/<_  /L.|./    \     \
     / l |    / ̄ ̄` - ニ7  l l l    \>      ヽヽー 、
  r‐ | //    j|         /  | ヽヽ     く` - __! l \\
  `フヽ!|   /l、      /    !  \ 、     ` ‐、_ ノ   \\    __
  / /ー== <ニ>====l    |/ヽ、 `7r== .___. -‐ニニ ‐- 、_ >‐ 、/ヽ )
  `ー'´            |     l\<ヽ /`i    ヽヽ、    > - /   /  /
                 ヽ   ヽ ヽ /  j、    ` ===// ィ l  ヽ  7_
                     \   \へ/ >      | j ! //    _/___7フ
                     \   ` ー<-ゝ、   / ,!l //    /
                      ヽ      \ゝュ-イ7<  l└‐ ィ´
                     丶     =シ /l ヽヽ. Z_'´
                        \_  - '´//ィヽ..iニ <⌒へ、
                         `7 ノ / !/  `7ハ.|   `‐ヘ
                             /    ヽ__ 'ン=〈     !|
                         =富田越後守重政=

 名門・富田流(中条流)の宗家たる「名人越後」こと富田越後守重政は前田家の将として出陣。
一隊を率い、夏の陣では兜首19個を挙げる活躍をしたという(流石に重政一人ではなく、全体で、ですが)。

 なお、この冬の陣の時点で、所領は1万3670石(無論、武将としての働きで得たもの)
越後守の官位も受けており、石高だけなら宗矩以上の武芸者史上最高の人物である。

16212009/03/08(日) 21:18:26.74 ID:mNNaRfvh0
=田宮長勝=  、
           、ヽヽ、,
       ‐==、''‐ヽ.:l::ヽ,.. -‐‐- 、
       ,. r‐'':::::`''‐::::::::::::::::::::` '' ‐ 、
    ,.r ',. r ''´:::::::::::::::::::::::::::::::::., ' ‐、::`ヽ、
  /イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::ヽ、`ヽ、::ヽ、
  ./::::/::::::::::::::::::i:::::i::、::::::ヽ:::::::::::ヽ、:::`ヽ::',    
  ./.:..../. .:/ .../.:l .:.l ..:.l:.ヽ ....:ヽ....  .: ヽ. .:.ヽ.l    
 /.::::イ:... .:l..... lト:::l:::::ト::::::ト::ヽ、::::::',:::::::::::::::',:::::::::l     拙者、田宮長勝でござるよ。
. |://.l:::::::::|:::::il__l::l l:::l ヽ::l ,.>r‐''':::l::ヽ:::::::::::l::::::::l    ちなみにAAでは傷があるのは頬でござるが、
. |:/ .|::::::::::l::::il、ミュ、ヽl  -'ヤ;ハ'7ヽ::l::::ヽ:::::::::l:l:::::l   .逸話では稽古中、父上に足を刺されたのでござる。
. レ .|::::::::l::l::il `´ i. ヽ  ` "   〉:::::::::',::::::::l l::::|
   |::::::l::::ヽi'i. /    ヽ、 / ゝ''ニ l:::l::::::l l::|
   .|:::::ll:::::::.!:'、`ヽ__    X  ./li::::::ll:::l::::| レ
    l::::l ',:::::::::l ヽ、 ‐ ` ./ '/ .|i:::/::〉::::::l `:' ‐ 、_
    ヽl ヽ:::::l  ヽ  '  ,. '   .|i//rl::::l -‐- .,,_::`'' ‐ 、
        ヽ::l   ヽ-ィ      ,.. !-l:::レ-::::ヽ::`ヽ、`'‐-、`ヽ、
         ヽ    i  ,.r ' ´ r ''' .|::::::|'‐ュ::::`ヽ:::`ヽ、`'ヽ、 、
                 !r',.r ' ´    |l:l:::| l:::',.. :.:ヽ::::::::ヽ、  ヽ、
             /r'´  ,.. -‐‐ '' | l:l::| .'‐,::l::::::::::ヽ、::::::ヽ、   ヽ、
               /'"  ,.r '       |:l:l:..l  .l::::l::::::::::::',ヽ:::::::::',
          /  ,.r '         |:l::l::l i l::::::l:::::::::::::l .ヽ:::::::l
           /  /    /r ''´ `l::l::l:l' 、 .l:::::::l::::::::::::::l .ヽ::::l
         /  /    /     .l:::l::l  ヽヽ::::l::::::::::::::l  ',::::l
        /     /       l:::l::l      l:::l::::::::::::::l   l:::l
              田宮対馬守長勝

 そして、幕府側の武芸者のうち、この冬の陣において、
最も華々しい活躍をしたのが、居合の名流派・田宮流初代である田宮長勝であった。
こんなエピソードである。

16712009/03/08(日) 21:20:30.41 ID:mNNaRfvh0
        . --‐…''´_/
      /         ̄ `ヽ
   . -‐'´          ヽ: :.ヽ
  l         、  ヽlヽ!ヽヽ: :ヽ      長勝、この尼ヶ崎城をお前に任せる。
  |/V  i.   | ヽ.__     l: : :.ヽ    決して敵に渡すんじゃないぞ。
  | l  .| ト、.  |='ラ'モア、  ト、: : : ヽ
  !ハ  ト、Kヒ>、{   ̄  ヽ ハ:.:.:. : : :ヽ
  | ト、l:.:.| /       }/-ヘ::.:.:. : : :ヽ
     ヽi.:ト、'ー._ ‐・   .:.:.:.:.:.;ゝ、:.:.:.:.:.;ゝ-‐‐-
      |:.|: :\ `  _.-'_,.-r'´.:.:.:.:.ゝ'´
    _,..⊥:ト、 _,.>- ''7´   !:.:.:.:/ー- 、_
  /  ) //´.:.:.:.:.:./ / _⊥:r'^ ー 、_   `
          池田忠継

     ー--‐`''‐v''''""'''ヽ、    
   _ー'´         ヽ、   _
   //    ` ー 、     \ _,.-‐-、
   / / /   ii i    \    .Y´ _ _ `ヽ、
  // / /  i .i i i \\\  \| ´_,,,, "''ー、    承知でござる。
  !i i i __i! ! i!!ヾ、!_,,.-‐ .\  Y´  ゙'''‐、    決して敵に渡さぬでござる。
  ∧ i i  i`iッi、iヾ'、-iッ''\\\/゙''‐-、      ご安心を。
   ! i i  iヽ´/ `  ̄、/ !'\\l    \\
    \i! i!ト、ヽ_ /` //.:.:` l 、  \ \
      \ト、!` 、´  /V.:/.:.:.l  l.ヽ
           `‐ '  ,i'´.:.:.:.:.:.:l  l.:l ト、   ヽ

 長勝はこの時、池田輝政の次男・忠継(あるいは嫡男の利隆)に仕えており、
この冬の陣において、尼ヶ崎城を預かっていた。
(ちなみに余談ではあるが、この忠継の息子が池田忠雄であり、
 かの「鍵屋の辻の仇討」に繋がったりするのだが、それはまた別の物語である)

16812009/03/08(日) 21:22:15.72 ID:mNNaRfvh0
 そして戦が始まり、そのうち、豊臣方の攻勢に押され、
片桐且元の一軍が引き上げ、尼ヶ崎城の門を開けるように呼ばわった。

         ,.-'""゙゙ ‐'´ ̄ ̄`ヽ
       /           .\
      /        _     \
.     r'  ,.r‐'"/ ,r'"´  ヽ      ヽ
    /   j  〈. ヽ    L_      .|
    j  i´   `i 〉    `ー、    .|   門を開けよ!私は片桐且元!
.    |  |     V       j    |  敵の勢いが厳しい故、一時城内へ退避したい!
    |  !.´,Ξ=,r'  ニ=,_ ./    |  門を開けよ!
.    |   l `ニ´,';   `ニ´ (     ,!
    \  !、   : j      ,.j.    /
      7 ゙;   `r-゙    / ,.!   〈
      ゝ .l   __ __.   ,.J   ノ
      \ .!、  `ニ´   ゝ‐'  /
       く ヽ       ヒ  ノ
        `ー`Tー-‐'"   `T´
          ,.!、_ _,...._,.-l゙l
          lフ,.-、 !、,.==,.J、l
          //  :、 Ξヨ ,.ト、
         / ∧ l ;. ‐フ/   `ー
.        / / ;./; l`ー'
        `y  l_H_/
        〈   |
.         \_ /

17012009/03/08(日) 21:23:36.62 ID:mNNaRfvh0
 それに対し、長勝はこう言った。

           l/l//   ,. --- .. __        /
  な  絶       / /         `ヽ、_人/  ご   開
  い  対    //  /         \    ざ   け
  で  に    /_   .′       ヽ、\  \   る  た
  ご  開      / ,,″ / ,ィ | l ll |l l ぃ ヽ <_ ///  く
  ざ  け   ∠ 〃 -/、/ ! | l ll ll | l i   '. / ’’’  な
  る  た    ///  ,.イfr㍉i、| | ll |l |,-H‐  i ′      い
 ///  .く   / .l i  //|/`┴1| |/|ィ乏了ト、 ///    で
. ’’’     .′ l|/,小、    _⊥ _   リ,ハ l .' /|  ∧
  /`Vヽ. /\  | | | |八   /ー--‐1`メ、厶ィi |/,.イ|  l  / ∨\
∠__  ∨  ヽ.} | | }川ヽ. ト、  ,ィ}/ //リ l/i/リ | ′
 ゝ   `V , ‐ァ .' メ、トく\/ヽヽ辷ク ,ィ'/‐-/リ,∠..._ l//
  \  // / //  丶 \\ \_/// / / /  `メ、
 ー- ヽ/   / // /〉   \ ヽ.ヽ    /{丁iヽ /  /   \       /〉
  // ー- / // /// ̄ ヾ 、 ヽ}     `l | ィ\ / /   /∧ /   //
./ /   / /ー//,′   }`ヾ i|  L___// | ,.へ,.イ/} // ,レ'  //
  /   / /  //7    /  !`ヽ、 // ,.ィ' / ト、く  /|  〈/
. /‐- / /  ///    /  /   ├く// l     l 丶>'  ノ  〇
.    / ー-///    /   ′  /  |   /     ヽ/ ̄/
        //´    /  /    '   /ー-' .. _         ̄l
.      〈/           '   /  /              `ヽ

 そして、頑として門を開けなかったため、
片桐且元の軍は再び豊臣勢と一戦する羽目になり、大損害が出たという。

17512009/03/08(日) 21:25:43.47 ID:mNNaRfvh0
   ヽ   .l          `~ - ,
    )   !              ヽ
   ζ   !              /         (
    ヽ    ヽ.  , _,.-::::'''~~`    l           )    おのれなんということだ!
    丶    !__! /~`=ニ''~      !,         <   このことは、大御所様を通じて
      ` ' ⌒)丿i            t┐        >   厳正に処断して頂くからな!
         ('. 丶          / .l        ノ
         `  `,         i ._ノ      _ノ
             i ア        ヽ___.,:-__/
              '-^ヾ  ___,,     | | //
                └i`'~__,.    ノ ./ /
                 ~ii~~    /_/ / /^l
                  i    ν __( (  l
                   ~ -- ~ | /ノ| l  l.  l

             ,-,ii|||||||||||||||||ii、‐、
  ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_/ i|||||||||||||||||||||||||i ヽ_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
   ゛゛llll||||||||||/ ' i||||||  |||||||||||||||||i ` ヾ|||||||||||llll""
       ゛lll/   |||||||  ||||||||||||||||||    ,llll""
         \   l|||||||||||||||||||||||||||l   / 
         彡   ゛ll||||||||||||||||||ll"   ミ     …と、且元が言うので、
         \_      ゛゛Y""     __ノ    あなたをここに呼んだのです。
           | ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l  
           ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ       さて、長勝。
                 ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´         何か言い分があるなら言ってみなさい。
_______  , へ ノ`i=、_ 二 _,=iゝ、_,へ、  _
i    i    i  ̄| |――-\ ̄∠-――| | ̄ i  

 怒った且元は、このことを大御所へ訴え、
結果、家康直々に長勝に対して詰問が行われる事になった。

17712009/03/08(日) 21:27:21.76 ID:mNNaRfvh0
:..:..:..:../:..:..:.、.:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:. /
:..:..:../:..:..:i.i:.!ヽ、:..:..:..:..:..:.ヽ.、..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..ヽ.:..:..:..:.、.:..:..:..:..:..:../、‐‐
:..:..:/..:..:..i.:.i:.', `'‐ 、.:..:..:..:..:ヽ、、ヽ.:..:..:..:..:..:..:..:..:ヽ.:..:..:.';..:..:..:..:..:../ \__
:..:.,'.:..:..:..i:..:i.:.',    /`ヽ、.:...`、`、` 、:..:..:..:..:..:..:..:.',、..:..',`''ー‐''7、--‐、
:..:,'.:..:..:..i..:.:.i:.、'、  /  /! ヽ、.`、`、 ヽ、..:..:..:..:..:..:..','、.:.i   / ヽ____ヽ    …大御所様。
:..:i..:..:..:..i.:..:.', `ヽ、l! / ヘ,!   `.、゙、 ヽ ヽ..:..:..:..:..:..:.', 、:l  /-‐‐‐、 ..::::   拙者は、主君・忠継様より
:..:l:..:..:..:.i.:..:..ヽ   l!./<、 l    `、、‐`;゙´` 、:..:..:..:..:..l. ll / ヽ、__,...::::::::   「尼ヶ崎城を敵に渡すな」と申し付けられました。
:..:l:..:..:..:..i.:..:..:.`.、 ノ.l!`゙''ヽ!  ,..-''´ ゙、 '   ',:..:..:..:..:l. リ/______ .,,::::::::::::::
:..:l:..:..:..:..:ト、:..:.、.、`.‐、  ,..‐''´     '、    ',:..:..:..:.l. / ヽ、 .,,:::::::::::::::::    主君の命により、
:.. l:..:..:..:..:.i `.、:..:、`ー-`、        ゙,    ',:..:..:..l/____ `,::::::::::::::::::::   城を預かったからには、
i ゙l:..:..:..:..:',  ` 、`、.  l          ',   i:..:..:./ヽ、 \:::::::::::::::::::::   安易に門を開き、誤って敵を招き入れ、
i  ',:..:..:..:..:',    `ヽ. i      ,   ',   i:..:./____ ヽ‐/:::::::::::::::::::::   万が一にも城を奪われる事があっては
.',  ',:..:..:.i.:.',      i _.-''´`-‐'ヽ- 、    .i:../ 、  ヽ、/::::::::::::::::::::::::   なりませぬ。
. ',  ';..:..:i、 :',      ´         `‐、,_ i/  `ー‐‐,':::::::::::::::::::::::::::
. '、 ';..:.i `、:',          ,..._     .,../.     ,:::::::::::::::::::::::::::::::    それ故、門を開けなかったのです。
.  '、 ',:..i  ヽ'、        ヽ、`'‐.、 /  `ヽ、  ,'::::::::::::::::::::::::::::::::
.    ',.i   . ヽ、        `ヽ、 ` 、、    ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
.      '、               /゙ヽ、 'ヽ 、  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::
                    /;;;;;;;;;;;`ヽ、 ゙`-、::::::::::::::::::::::::::::::::::

 家康直々の詰問に対し、長勝は主君の命を忠実に果たした故であると、
堂々と言い放ったという。

17812009/03/08(日) 21:29:04.08 ID:mNNaRfvh0
   \      ,..''  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  __,,,,/    /  |
  |   \        ` .、::::::::::::::::::::::::::.,-‐'"'"     /    .|
   i    `'''ヽ、       -:::::::::::::::::::      -‐'"'" /    /
   `i    |  `、'''ヽ、、     .ヽ.Y    , ..-':''" ゙/   /   ../   …なるほど。
    `、  |    `、  (:、、   . .|  ,..-')   /   /  ‐-‐'   そなたの言い分、もっともです。
     ‐-‐'| \  `、....,,,`_゙ヽ_、_,| ノ、."..-'''''''" // .. /      忠継殿は良い家臣を持っていますね!
       |  \\γ .,--‐-‐ "゛"゛‐-‐'''"゙'' |///  /
       `i| \\ |        、      |///  /\`i      わかりました。
       /`i  \ |   < ___ ゙''-''"'_,,,, >.. |///. /   `、   そなたに非はありません!
     /   `i\\|     ヽ゛⌒⌒/゛   |/ / /         下がってよろしい!
          `i \|     `.、__ ノ     //.-
           ~ \     ‐'''''‐   / '              「ははっ」
               \       /
                 "'''゙''-''"~
   / ̄ ̄ ̄ ̄~\
  / _ ___  \
 〈 | ((   i|| ̄)  )   
 〈 | _) _   ゝ 〈   (えっ…?ちょっ…なにそれー!?)
 〈 |○ノ  ○ノ  |  )
  ヽ  し   .u. ノ(  (
    | ___ |(_ノ
    \\___/ /|
    |\__/ |

 家康はこの長勝の回答と、その堂々たる態度を褒め、御咎め無しとした。
(或る意味、一番割を喰ったのは片桐且元である)

18012009/03/08(日) 21:31:04.38 ID:mNNaRfvh0
                          _.. -‐
                   _,,..、ヽ、i´ム-‐、
                  ,フ'⌒  ソ ∠⌒ヽ\
                   /         `ヽ \
                 /  /        ∧ ヘ ヽ
               /   ,' ,'   i   i l  i∧ ヘ  ゙、
   r-‐ ¨ ̄¨ ヽ、.    ,'/ / i ,1 i l l. l l l  i ',  ハ  ト、
 トく/`<⌒ヽ `¨ヽ、 レ! i . l. ト、i l l i l l  l i   ', l', ゙、
  \ \   ̄\',   i`レl ll li lー-Vl ∧ハム l  l. ! i  i. l ', ゙、   ちなみに拙者は田宮流の初代でござるが、
  l \ ゙丶   ヽ   l  i.ハ llヽ!  /lノ ´‐-lノ! ll jイ !  l i i /  流祖は父上(田宮平兵衛重政)なのでござる。
 l l   \ ゙丶 i  l ll  ',! ト、!、 _ ′  /レ! / ノ! / ノ i l /  
 l l    \  \ l    ヽ!  ヽ  `/イノ イ/! / j/l ./lノl l/ 
 .! \      \  \   l }、', `ー ''"ノクノjノ !/ / /イ .l ll /
 .l  \`>--─‐\  \ l.l \ /  i.l   /  /イ i /!
  i    `¨ニヽ、  ヽ  \l   ^¨7/   ∧/ / /  l /
 . l       \\  \  ヽ   //     ∧ノ /   / /
  \       `丶、   \  \//       ', /  / / /
    ヽ         \  ヽ   \       i   ノ ../ /
     \         \  ゙、   \     〉 /`>/  し
       l\          ゙丶ヽ,   ヽ  // //  /
 .      l  ヽ            ゙、     \/ /_/  f_/
       i   \          ∧     ヽ/¨ ,.-,-‐ヮ /
       \   \.          ∧     \ニ/ / ノ

 そして後に家康は、池田家より長勝を譲り受け、
後の御三家のひとつ、紀州家の祖となる徳川頼宣の元へ800石で配したという。
そして以降、田宮家は代々紀州藩の剣術指南を命ぜられたという。

18212009/03/08(日) 21:32:53.69 ID:mNNaRfvh0
 さて、今度は豊臣方である。

=穴沢盛秀=      ___  __-
             .. _jl彡~~ __ `゙''4lF'llllョ 、
           __ィlll广 _ョllllllll 、     "'lllll 、
          _llll" _ョlllllllllll"]lllll'、      ゙モ
         ,jl/ _ィlllllllllllllllllllllll'llll!_      丶
         jl「,ィlllllllllllllllllllllllllllll、 _llllll、      ヽ
  '、     jll jllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll 、       \_nョ、
 〈廴    _jl「lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll癶llllョ 、     .llllllllll
  ゙lllllllllllョョll工llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll厂_jllllllllllllllllllョョョuu..ullllll
  ゙lllll[lllllllllllllllllllllllllllllllllllllll{]ll[llllllll手}lll聿llllllllllllllllllllllllllllllllll
   ゙lll{|llilill|lllllllllllllllllllllllllll}llllllF"′ ゙'llll]lllllllllllllllllllllllllllllll     
    'llll聿?lliil{I||}}lllllllll|]lllll广      ゙''ミl{lllllllllllllllllllllllllll    うおおおッ!
     ''lllllllll|l!llll]圭lllllllllll厶       ,,ィjl}lll|lll|{}|lllllllllllllll|   ペガスッ、テックセッター!!
      ゙lllll{}]ll|lll|llll|´'ll三ニ=ョ_: ,,ャtiljl{]lトllllllllllllllllllllllllllll|    
       ノlllllllll[]|lll|聿、 `'─' ´ ll厂"’" _lllllllllllllllllllllllll|    
  _____uョョllllllllllllllllll{ モlll廴     |l    /_lllllllllllllllllllll’|llll|   
llllllllllllllllllllllllllF~~llll `'llll、′    ー"′  /ィllllllllllllll[llllllll|  ̄′
l!゙゙'lllllllllllllllll「__   'll'、 "lllヽ、 ──   丿l[llllllllllllllllll|llll|
、  ゙'亡´tョllllllllll 、 ゙キ 、  "'ヾゝ二_r'゙ ノlllllllllllllllllllllllll  」
ニ'、 、 ゙'ミュ 'llllllllllllllョ、゙ヽ、     |ll′ ,,/jllllllllllllllllllllll!llll  │
lllョ、   "モニ'lllllllllllllョ、 ゙゙ゝ、___  │_ョll「 lllllllllllllllllll llll  lll|
             穴沢主殿助盛秀(浄見)

 新当流(穴沢流)の達人、穴沢盛秀は、豊臣家において薙刀指南役として仕えていた。
なお、以前にも書いた通り、盛秀は阿多棒庵の師であり、即ち、兵庫助の師の師であった。
(「師の師であれば師も同然!」とか言ってみるのもありかもで砂)

18312009/03/08(日) 21:34:54.63 ID:mNNaRfvh0
                   ______────__──/~7~7~7~7────-
  ______──────              ___|_ |_ |_ |_ |_ レ_ |_ |___
─                ______─────      |  /   /
-───────────                      |_─_/
                                _      |     |
                        /|        \\       |     |
                 ,─ ̄─、 / |             |  \     |     |    新当流!
               ∠-rュ─_/ |        ──|   l    |     l    テックランサー!!
               |~┌~   ̄| / └─   ,─ ̄    ̄─|、   l      \
               | | O O| ̄ 7   /          \  /     |  |
/7              | |   // ̄\|∨             l / /     | |
| l               |_/     \_    _───_  |_ 八     |  |
|  \     ───  /| ──\   / //\  <::::::::::::::::::::::─/Ο l       |
\  `- ̄ ̄      ̄ / \  ̄\ /// / \ \:::::::::::::::::/  ̄  |    /  |
  \/__      /\  \  Y / / / l  \::::::::::::/       |  /   l
  //:::::::::─_   l\  \ \ | /  / /   | \/:::::::::/  〇 ──~// ̄\/
  l:::::::::::::::::::::::::\ |  \ \  ∨ / /  O | \:::::::::::/ ̄ ̄ ̄   ∨
  |:::::::::::::::::::::::::::::∨l   \ \ | /  / Ο ─'  l::::::/
  |::::::::::::::::::::::::::::::::::| _  \ ∨ ∠─ ̄ ̄    | ̄
   \:::,─ ̄\::::::::::::::\) Ο\ ̄ \    ヽノ  |
    У     l::::::/   ~ヽ ̄/ |\  \ /  ノ  l
   / ̄─、 0/ ̄       \l | | \  \     \

 盛秀は、冬の陣において、「鴫野の合戦」に参加していた。
盛秀の腕前は、槍を持たせた2人を同時に相手にしても必ず勝つ、というほどであり、
この時も薙刀を振るい、大立ち回りを見せていたという。

18712009/03/08(日) 21:38:13.75 ID:mNNaRfvh0
                 、__.. 、....、__、_
              ,、-=、 / `ミ、_zェヘ‐-.、
            ト‐'_/,.へ\‐'< iヽ_ ¨\=ト、
           ivニ, /、¨ヽ'_ミニi `  ゙ーヘ.}_  ハ_,.
           _L..ノ /_//\i ./       ヾカヮ}
           マニ! L¨!.iニ〈 i-‐ =、、      l lll
           Y リコ/´ノ/ ̄ _,.ィッォミヽ!リ    ツ!    
              l/ ハ ヽ¨ト、.  `゙ ┴'ヲ   /ィ-‐ヘ    あなたが名高き穴沢殿か!
             { しク !十ヘ.     '"   it:ヲテ‐´   この「鉄球」、受けてみるがいいッッ!!
            \ ヽL⊥ !       ,ィ  i `i
          _/¨/ i`l  ll i     ´ヽソ  / 
         <  ヽ l. t‐r=lト、  -- 、_ 、 /
        ,ノ-、   V  \-┼.j  ,.、‐- ュ ./
       /    ',   ヽ   \-'  r ァ/¨/v'
   ,. イ::::',     V 、  \___ 丶- コL7rノ
一 '" ヽ- '      V \  ヽ  \  / ̄\
 ̄ ¨゙丶、         ',  \ ',   `¨二//
              坂井采女

               /| て
        ,─ ̄─、 / |   そ   
      ∠-rュ─_/ |      
      |~┌~   ̄| / └─   ,─   こ、こんなところで…!?
      | | O O| ̄ 7   /     無念だッッ!
       | |   // ̄\|∨   
        |_/     \_   
──  /| ──\   / //\ 
     ̄ / \  ̄\ /// / \

 しかし、上杉景勝の家臣である坂井采女に引き組み込まれ、遂には首を取られたという。

18912009/03/08(日) 21:39:21.69 ID:mNNaRfvh0
                   ______────__──/ 7 7 7 7────-
  ______──────              ___|_ |_ |_ |_ |_ レ_ |_ |___
─                ______───── 
-─────────── 

              _,. -‐'ヘ
           ,. イ´.:.:.:.:.:.:.∧
        , イ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ
     〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ __,,, .-─ニマ
      \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:> _ジ:.:.:./    
        \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ ,. - <∠ ).:.:.:/.、     ・・・・・・
         ヽ.:.:.:.:.:_,. -f__</)〉>ゞmjm)_丿     ・・・・・・
            >< m/ィェぇし' トヶッ |jmヾj)      なあ・・・ゲホッ
       _, ィ´ fjmjmjし   、_)   !jmメィ'     
      ∠二ニ(mjmCん    ,-ー、  l| ̄`ー-、.    今・・・ギャグ
       __((_(mjmト,ベ  、  |!`´i{  i!Y´  _  }    考えた・・・
     /´  `ー´ /`ヽ人  i  ヾ=ツ, / | /´_ `ヽ  
     /      /  i  丶、 ` ̄ / /, / \ 丿  
     |  /´  (  \ヽ ゝ ̄、二´ l  / ,- _l    批評してくれる?
     l  l    \ー、\ _}l  (()) |/ | 〈 (_ _〉   この「薙刀」を使った
     ゝ 丶___/  ̄´\_〕ヘ工/ゝヾ-_Y,:ヽ    新作ギャグだ
                折下外記

 ただ、これには異説があり、
直江兼続の家来、折下外記が倒したとするもの、
あるいは、倒したのは坂井采女だが、その薙刀を貰い、
「自分が盛秀を討った」と称し、後に土井利勝に抱られた、とするものもある。

19112009/03/08(日) 21:40:44.60 ID:mNNaRfvh0
=高田吉次=             __,,ィ'"::::://::: _/:::::::::::::::::::::::::\
                    /:::f::::::/:::/:/:::/::::::::::::::::::::::::::::::::\
                   /;__l|_/::::::::/::::_/ __;;;;;;_:::::::::::::::::::_
                ‐=ニニ~_::::::::::::::_/:::::_/'´:::::::::::::::_/::::::::::::::::::::::ヽ
          r-―――'":::,ェ-ー―:::::::i_:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::z__:::::::::::::::::::::::::ヽ
         /::;;:::;;:::::;;;;:__,=ニ::::::::::::::::::::::゙l_::::::/:::::::::::::::::::::::::::::\`ヽ_:::::::::::::::ヽ
        ./:::::;;::;::;;::;;;::;::::_ィr'´:::::__:::::::_ ゙l:::十- 、:::::::::::::\:::::::::::ヽ_:::::::\:::::::::::ヽ
       /::::;;;;;::;;;::;;;; '´,/::::/::::::r'::::::::::::::::::::::\::::::::::::::ヽ:::::::‐=一;;;;;;;丶:::::::::|
       /::::::;;;;;;;,,_,,;;;;,,∠_::::/::_:::,ィ'i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::i:::::::`ヽ、;;;;;;;;\:::::l    もしかして俺だけ雑兵?
      /::::::;;;;;;;/  `ヽ;;::/://ー、/!::::::::::_::::::::::::::::::::i:::::::::::::::i:::::::::::::\ ;;;;;;;;;;;;;;i!    …まあ、いいか!
      /::::::;;;;;;;/、__/|!/::/ rt=_rt|、川,,::ハヽ::i'lミ,::::::::l::::::::::::::i::::::::z ̄;; `;;;;;;;;;;;;
      人:::;;;;;;_//  ,|;;;;;i イ { 、_'ソ'l | i:::::! i _=ーIzi:::::::|::::::::::::::i::::::::\;;;;;;;;;;;;;;;
    ;'´   `一'    l;;;;;::'┤`    ! |::| ,ィoi::廾、ヽ:::l::_:::::::::::ヽ::::::::ヘ_;;;;;;;;
   i´   jノ       !;;;;;;;;;l      , リ  、i_'ノ '´ノ_t;/ i::|へ、ヽ ̄` ;;;;;;;;;;
  _,;l'´`} ir'ノ       |;;;;o;;;,,.  ,  ,_′      〃 '´ z|_ンi!:::;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;
,/ヽ _i゙-ー'゙       l_;-ー'"ヽ  `ー- __,    /-ー'´!:::;;;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ /             !ヽ、  ヽ       _...:'´:::;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
/             | ヽ丶  \ _ _ -ー" 、:::::::::;;::::::::::::::::::::::::::::-ー='
             /::`、ヾ、            \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.:'"
            /:::::;;::::::\`    `=-―一 -=\;;;;;;;;;;;;;,ィ'´
            /:::::::;;;:::::::;;;丶、            ンー-"
                   高田又兵衛吉次

 「槍の又兵衛(後藤基次とはまた別)」とも呼ばれた高田又兵衛も、
父・吉春と共に豊臣方として参陣している。
この頃は牢人だったものと思われ、おそらく、雑兵として前線に出ていたものと思われる。

 夏の陣で父を失った後、なんとか大坂城を脱出し、
廻国修行の末、宝蔵院流高田派を創始し、最終的に小笠原忠真に仕える事になる。

19412009/03/08(日) 21:42:17.99 ID:mNNaRfvh0
=新免武蔵=

/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽミミ《ii(!!!/ヽ、/ヾ彡彡'三ミミヽノヽ
|  フンッ   |iッ、ヾ!i川( メ彡ミ彡'´,==ヾ巛彡
ゝ、____ノ  `゙''‐=ミヽ/=ヽi|//彡》ミ)、ヾ、メノ
ミミミミミミミミi       ヽ ヾミツ''' ヘ彡ヽ リ/
ミミミ/ ̄ヾツ     ヽ  ヽ   )  |三キ´((ミ、_ノ
ミミ/::::::::::          \ i  |    |、 ヾヽ
ミ/:::::::  ,ァェ三ミミミャ、  ヽ .i l / ri》ミニミャ、、
゙::::::::   '     ヾミッ、,, 丿i::i i ./,ッ彡ノ‐-─、ヽヽ、
::::::::::::    ‐-、__、ヽヾミミ彡ノノ彡'_ノミミミヽ-彡ヾ、
ヽ:::::::::.    ` `‐-',‐`ゝ、゙' /-‐'´)ミミミ=-`´ヽ  ヽ
:::::i-、:::::       ̄ノ  ..:ヽ !ヽ  |  ヾミミヽ
::: |:::::ヽ :::   /´/ ..:::::::_i i ::/ミ==-    また俺だけわからねェのかよ…。
:::..ヽ::::__ノ 、       ( `  )/ミヾ))
:ヽ、>´: ! i        ⌒ ''´/ミ<ハ      
:::::::ヽ:::: ヽ      ,/,二ニ'フ/!i|川  リ
::::::::::ヽ:::: )   , =ニ、_'ー-' .i'-‐┴‐-=、_
:::::::::.. ヽ、_ヽ     `ー‐,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
`'ヽ‐:::::  ゙ヽ、:: /ヽ、, /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
;;;;;;;;\     ヽ、;::....  ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
    新免武蔵玄信(宮本武蔵)

 さて、最後に宮本武蔵こと新免武蔵である。
この大坂の陣において、徳川/豊臣どちらにいたか両説があり、詳細は不明である。

 ただ、記録としては、”鬼日向”こと水野勝成の嫡男、勝俊のところで
参陣していたというものが残っており、可能性としては徳川方の方が高いと思われる。
しかし、この時期、名乗っていなかったはずの「宮本」姓になっているなど不明瞭な点もあり、
やはり正確なところは不明というのが実情である。

19712009/03/08(日) 21:44:24.03 ID:mNNaRfvh0
              , - 、  ,-'´`ヽ、__            
            /   `'       \  `‐、
           /              ヽ   ヽ         これが、この大坂の陣における武芸者の活躍です。
             /            l  ヽ     ',       大きな戦の中では、武芸者も一兵士、
         /           ',  l   ',    ヽ、      あるいは一武将に過ぎないわけで、
         / ,          l ',  l   ',     ',      その活躍は埋もれがちになるのですが、
        //      / / l  li ', i l   ',     i     それでも、このような逸話という形で
        ,' イ    ,' / ,' li  l l l l l   i l    ', l  つ  記録は残るのですね。
     ゚。  i/l    l .l イ l,' |l l  l l l lヽi',  l l    ヽ l   っ
        ! l  l l l .l l ,-ニ 、 ヽ.l ,-'ゝ-.、リi  lノ    ヽ',     でも、刀を振るって云々という逸話がまだないのが
r -‐'´` ‐--‐'"´| l l l l l  ト ィ  ヽ! i ト イ`l l ト、ヽ ',   l',    戦場における刀の地位を現しているものがあって、
l  _  _  l l l l li Lリ    l lリ リ ノク l', i',.',  ', lヽ、  若干寂しいところではあります。
l  ___ .___  l',. l l l l.l〃 、    ``〃 lノ┘/ i l ',ヽ ', l    (武蔵もこの時、薙刀を振るっていたという話がある)
l         l ヽ.l li l',.lト、  、.__ ノ ヽ  しノ T´li .l',lヽ',ヽ\l
l   ヤ  ヤ  l  ヽ! ', !', ヽ、ヽ   ノ , -' l リl l',ノ ', ヽ  ヽ   実際、この後、和議が成立するわけですが、
l          l       ヽl ` ‐-r '   プ ̄\        その成立に一番功を奏したのが、
l  Tフ  ツ   〉     , -'"ト、._/l   /     ヽ       新たに造られた巨砲による砲撃であった、とする逸話も
l   ノ       l    /::::::::::l ̄-、 // , -ー- 、._',_     戦における武芸の価値を問う話であると言えるかもしれません。
l  ┃┃      l   ∠、-‐ー、l   _,、-'´:::::::::::::::::::::::::::::l     (実際は、兵糧や武器弾薬の不足など、
l.  ・ .・      l   l     l\」´ `ヽ::::::::::::::::::::::::::::」     補給面での問題の方が大きかったそうですが)
l, -‐ー‐- 、, -‐ー-、l   l    l  く /   \:::::::/  ̄ l
      , -ー、ヽ\. l    l   l/     ヽ/    l

19812009/03/08(日) 21:46:05.49 ID:mNNaRfvh0
 さて、結局、この冬の陣は和議という形で収まる事になる。
和議については、12月18日、京極忠高の陣で交渉がもたれ、
徳川方は本多正純・阿茶局、豊臣方は常高院(お初)が、それぞれ使者となった。

         ,.≦三三ミ 、             , '"  ̄` ー''⌒ヽ、
     / ≦==ミ  ヽ ⊥.._         /           \
     ,:'/ ≦==ミ `y'´=ミ  ヽ    .   /               ヽ 
   //〃/x===ミ /=ミ ヽヽ ハ      l       ,ィ j`ヘ. ハ .、   l 
   ,′////ミヾ┴┴==ミヽ ', '. |     │    ,.ィノ-jノ  lノ-リ‐l  N    さあ、はじめましょうか…。
   !l ,′ ,'-、  / ̄` ミy l l |   .   |. r'コ.r'=ヒァ= _ ;セァ=:|nノ     和議の交渉を…ッ
   !l:l:l:l:l:l Fミ   f癶y ^yヘl ! ,'       l |.ヒ|.| `ー- '  / ー ' :||.|
   ll:l:l:l:!从{f}  {_〔t} 〃ふ}lレ′   .    l. ヽl| u'     冫   :ル'  
   刈:l:小 ̄く __,    {{ニィ″        ヽ ト.、  'ー----   /″  
      `7尤ッ._   ,〟升§         /ヽ|. \  ー  ,:く    
     从_jj尨ノ魲@彡仇__     -‐''"|:.:.:.:.:ト、   \._. イ:.:.:.|`''ー-
    _{{{ミj尨ノ-、′__//   \    :.:.:.:.:| .:.:.:.:| \ ,⊆ニ_ヽ、|:.:.:.:.:. 
        阿茶局                 本多正純

      ――― 、
    /       ヽ
   /  __ノ `。´ \|)
   |  /  __  _ ||
   〉 ノ ゙((ノ ~ ((ノ~リ   そうね。
   (6リ   ´  〉´ |   それがいいと思うわ…。
  /⌒`゚ヽ   σ ノ  
 (    _|   ´イ)
  >―\__ __へ
 /  \  ̄ ̄V ̄ ̄ | \
/     \  <>   |  \
     常高院(お初)

20012009/03/08(日) 21:48:23.53 ID:mNNaRfvh0
    /-─‐7 //                     ヾ l | |〃
.    /    /                       ミ   彡
       / l l / o o    __   _      三 い 三
     /   /      ,-─`  ヽ´ '´‐z._    三 け 三
               /          ‐-ゝ   三  っ 三
    , --、       /         .ノヘ    \   三. ! 三
 , -、i   \       |      イ/::::::|∧ト、 トゝ  三   ミ
/   \ ,〃 \    |    ,イ‐!-:: j:::!-‐!ヽN    彡'| | |ヾ、
\ ,〃 \ /\    | r‐、 |===    ==l
〃\ /\、ヽ、ノ).   │.{ {、|| ゚‐-  /゚-‐ ,'
  /\ヽ.  〉ト‐<   │ `ーl! u     `7 /
.ヽ\__/)、`´ノ./|   /l.  /\  ⊂ニ=‐ /
  `‐-‐'\`/ /,,. -‐'|=|. /  :\  = /
 ‐- 、::::\| /::ヽ   |=:|/    ::::\/|`ー- 、._
.    `‐、:::::::::::::::)   |=:|\     ::::/|=|
       `ー-‐ '   .|=:|.  \   / |=|
              |=:|     \/   |=|
               |=:ト、    ∧  |=|

 さて、この和議に際し、最終的に挙げられた条件は、
主に以下のようなものであった。

 1:大坂城は本丸以外(二の丸・三の丸・濠)を破壊する。
 2:大野治長・織田有楽斎の息子を人質として差し出す。
 3:今回、豊臣方に参加した者たちは、いずれも罪に問わない。

 実際のところ、条件だけを見れば、ほぼ豊臣方の降伏と言っていい内容である。

20112009/03/08(日) 21:50:41.15 ID:mNNaRfvh0
 当然、牢人たちは反発した。
実際、個々の戦闘においては、大坂城という強固な城に拠っていることもあって、
そう極端に不利という印象は(牢人たちには)なかったのである。

 /::::::::::::::,、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
./::::::::::::::/ ` ̄ ` ‐ー─一'´ ̄`ヽ::リ 
:::::::::/レ'´⌒ヽ=============<`Y
::::::/.:/{:::f三三三三ニ}'⌒ヽ三三三三}
:::/.:./゙ハ{三三三三ノ  /|ヽ.三三三|
/:.:./:/  `ー─一'´    `´ `ー一'´|   このような条件を飲んでどうすると言うのだ!
.::r-〈  c   / ,.-==ァ ヾ==-、ヘ   !    早まるんじゃない!これは徳川の罠だ!
//ヽ.!  i   /r'´  ,. -──-、``゙ヽ ト,
ヽ!{ゝi  |  /   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i  ', //
 ',ヽ.ヽ. し/     {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!  V/
  ',てハ /      ヽ.___.ノ   /.′
  ヽ.{ハヽ        二 _   /.′
.   \ヾ;\ト、  ,. '´::::::::::::::`V::::\__
    |::', \:::::`´::::::::::::::::::::::::::::::,.-‐'ヽ\

   ':.: .:.:./ .:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
   ,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
  ./:.: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
 /イ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:./// _ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
../ /:.:.:.r':.:.|ド㍉、'/}.:.:.///_,∠zミ.|:.:l.:.!:{ ヽ    そうだ!
 /´|:.,:.ヽハゞfェ'イト.|:.//廾ゝュ'イフ:./ }:.lヽ、   この条件を飲んでしまえば最後、徳川の思う壺だ!
   |:.{ヽヽ:ヽ  ̄i!´リ ,'    ̄ //イ:.l'.!     何故それがわからないんだ!?
   ヽ! ヽ:.l:ヽ.    i!    /':.:.ハ:.| ヽ
     l:.|:.:.\  !ニニ! /l:.:.| ',{
      リ.ソ}Fr>、`=´イ/ヲ.:.{  `
       ノl`=r ≧≦ヲ/f |`ヽ   

20212009/03/08(日) 21:52:35.54 ID:mNNaRfvh0
 しかし、牢人衆の意見は却下され、和議は成立した。

   \      ,..''  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  __,,,,/    /  |
  |   \        ` .、::::::::::::::::::::::::::.,-‐'"'"     /    .|
   i    `'''ヽ、       -:::::::::::::::::::      -‐'"'" /    /
   `i    |  `、'''ヽ、、     .ヽ.Y    , ..-':''" ゙/   /   ../
    `、  |    `、  (:、、   . .|  ,..-')   /   /  ‐-‐'   ホホホ…。
     ‐-‐'| \  `、....,,,`_゙ヽ_、_,| ノ、."..-'''''''" // .. /    あの条件で和議が成立しましたか…。
       |  \\γ .,--‐-‐ "゛"゛‐-‐'''"゙'' |///  /     ならば、最早勝ったも同然ですね。
       `i| \\ |        、      |///  /\`i
       /`i  \ |   < ___ ゙''-''"'_,,,, >.. |///. /   `、   正純、高虎、後は任せましたよ?
     /   `i\\|     ヽ゛⌒⌒/゛   |/ / /
          `i \|     `.、__ ノ     //.-          「「ははっ!」」
           ~ \     ‐'''''‐   / '            
               \      /
                 "'''゙''-''"~

 こうして、和議の条件のひとつである「大坂城の本丸以外の破壊」の実行を
本多正純、藤堂高虎に任せ、家康・秀忠はゆっくりとではあるが軍を引き上げていった。
(途中、家康は京に、秀忠は伏見へ寄り、大坂方で異変が無いことを確認後、本格的に引き上げた)

 そして…。

20312009/03/08(日) 21:54:58.81 ID:mNNaRfvh0
  ._     __
  | \_/ ◎<
  \__◎× \
       ̄×\  \
        \◎X  \
          [◎>  |
          /7>◎<
         //.//"7 / キリキリキリ…
        // // / /
       / ̄×/ / ./
_V\|V\\◎/ / /
\◇N\N / 7 / /   さあ、いくぜ…。
∠C^・ー・)| へ/ /   あらゆる大地を掘り削る工事の要…
_/ノ゚□゚|◎__/     ショベルのかまえ!!
山]| ,- | 
  (_)i_)        `\
  藤堂高虎         i \
                 ii  \
                  |i  ii  ii   
                  ||  |i  ii
_V\|V\            ||  |i       ┃┃┃  ┃ ┃┃
\◇N\N            ||   |i  ||i    ┣━  ━╋━┓
∠C^・ー・)_||_/~\     ;|| /| ||i  ||i   ┃     ┃  ┃
_/ノ゚□゚|◎  | ◎×\||   ||/ | ||i  || //  /   ┃  ┃┃┃
山]| ,- |\×\ ̄\\\|| ||/  |||||  / / /         ━━┛
  (_)i_)\wwwwwwVVV/   |/|/  //

 和議の結ばれた翌日の12月23日、藤堂高虎の指揮によって早速総濠の埋め立て開始、
これを僅か数日で埋め尽くした後、間髪入れず、二の丸・三の丸の破壊と、
更に、本丸の濠まで埋め始めた。

20712009/03/08(日) 21:57:04.03 ID:mNNaRfvh0
 これには流石に豊臣方も抗議したのだが…。

    /   /ィ´  _,. ゝ フ フ´>ー 、>r /    ヽl
   {   ,ィlく _ ィ7l/ l ィ´ /ィjTl`i´ |  l| |       ,. =ヽ
    `ー 1 l.`7/ {ニヽ_ト{〈 l'´ _ 、ー'ィ='-l  l| |  ,.ィ ´   !   ちょっと待てよ!
      l `トヘヾ彳じゝ ` "     j, -l| | /      |  なんで本丸の濠まで埋めてんだよ!
        !  ! l ハ ーヽー        j  || | !        l   大体、二の丸・三の丸だって、豊臣方の受け持ちのはずだろ!?
      ',  !ハ. |´   r_ ニ>_、   ノ  || l |        l   .なんでアンタらがやってんだよ!?
       ',. ヽ レl   l  /   ヽ ノ-=/ .! ニ l!    ,'    _,..  -‐ 'ヘ
         ヽ ヽ1ヽ   V     / /   | ー'j!_,.. ィ7-‐ _,.´ -‐ ´/` ヽ
          ヽ ヽ, ヘ ヽ_ ィ ´ /   ,. イ ̄  l!ノ ヘ ー´- .._  〃   ヽ
           ヽ. レ' ニニヽ、lゝ'´   /   !!  /ヽ  ヽ` ー- ニ '_- 、   ヽ
           /     `l´   /ヽ   jl/   ヽ j1   /  ,>'´ ̄ `丶、

          |\        /{
          |:::::::\     /::::|
          |:::::::::::::::\  /:::::::|
           |:::::::::::::::::::::V::::::::::::ヽ、
   ヽ―-----‐'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
    \::::::::::::::::::::, ― 、:::::::::::::::::::::::::::::', /|
      \:::::::::::/= 〉〉 iヽ、::::::::::::::::::::レヽ::|
       >:::::ヾニ彳'\|  \:::::ト、:::::ヽ i|:|
      /::::::::::::::::::/, -==ヾヽ \! \::::: Y:::ヽ   いや、そんなこと言われてもなあ…。
    /:::::::::::::,-i:::::| ( ・)ヽ   "ニ、i:::::|:::::::〉  俺は指示通りにやってるだけだから、
  ∠___ {ィリヾ!`ー‐    ,.ィ{・)j l:::::!ハ:::l  抗議なら正純殿にやってくれよ?
       /ヽ__,        ゝ`-' |:::::| }::|
      ∠:::::::::::,ィ;\     rュ    ハ::::| リ
        ̄ ̄/;へ:::>- 、   , -''´  V
        r'´  ̄    {´' ´

21012009/03/08(日) 21:59:30.89 ID:mNNaRfvh0
       /       ,. ‐'' "´   |!      ``\
     , '/`ヽ.    ,.‐'´       !!           ヽ
     , '    ヽ/         __!l           ヽ
    /        :| 〈>  ,. ‐''」二⊥..`\          ヽ
  /       |_ ,∠,ノー'((_((ヽ.(( `i‐,、       ,1
  ,'  _       |  ||__ハ}∠ ‐- 、ヽ、` )ノル'´` ー-z‐7´リ
  `1'⌒`''‐、.   |  || _}}`  rッーヽ._ソ´ ,L. -‐、,〉ノ_シ’
  │     `ヽ、|  || _}!   ヽー-',.    ,ヮー、^!´   :   …って、高虎殿は言ってたから来たんだ!
    l      ∥ || }  '"´       ヽ:ー' !   :
    !       ∥ |! _,}         _  -┘ .!.   :    さあ、どういうことなのか説明してくれよ!
    ヽ.      ∥  ヽ、\     ∠.---`ヽ   !!  :
     ヽ.___∥     `‐ゝ、 L.-─-、./   /_|  :    
      \ヽ. 「`` ‐、.    `‐、冫´ ̄ ̄ ̄``ヽ| :
       「 ̄ ̄「`~'' ` ‐、  :|  ┌─‐-- 、 :|
 ヽー- 、.._|.   |     |`'‐、._____ ~   !

       , '"  ̄` ー''⌒ヽ、
    /           \
.   /               ヽ   
   l       ,ィ j`ヘ. ハ .、   l    説明…?ククク…どこまでも筋違い…ッ!
  │    ,.ィノ-jノ  lノ-リ‐l  N   .こちらは条件通りに「本丸以外の破壊」をしているんだぜ?
.   |. r'コ.r'=ヒァ= _ ;セァ=:|nノ    説明もなにも、条件通りにやってるだけ…ッ!
    l |.ヒ|.| `ー- '  / ー ' :||.|    
.    l. ヽl| u'     冫   :ル'     むしろ、そちらの手伝いをしているんだ。
    ヽ ト.、  'ー----   /″    感謝の言葉くらい、ほしいところだよ…!
   /ヽ|. \  ー  ,:く      
-‐''"|:.:.:.:.:ト、   \._. イ:.:.:.|`''ー-   

 このように、まるで抗議を受け付けられないまま、工事は進み…。

21412009/03/08(日) 22:01:28.50 ID:mNNaRfvh0
   \ヽ, ,、
     `''|/ノ
      .|
 _    |
 \`ヽ、|
   \, V
      `L,,_
      |ヽ、)
     .|
    /           ,、
    /        ヽYノ
   .|       r''ヽ、.|
   |        `ー-ヽ|ヮ
    |            `|
   ヽ,          .|
     ヽ_圭___ノ_
    ///////.ヘ.
  //////// `lへ.
   ̄||ニlニ厂|ニlニ「l~「 ∩ l ̄
    |`┴ノ l`┴' || | | |
    レ'l´l^'i'^l`lヽ || | | | ←大坂城ver.2
    L.LL.L.LL.LLl -''"~

 結果、大坂城は濠もない本丸のみの平城と化し、裸同然になった。

21812009/03/08(日) 22:03:26.14 ID:mNNaRfvh0
   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/   流石にこれは…なあ。
. | u.  (__人__)  l;;,´   とはいえ、これで幕府に服従してくれればいいのだが。
  |     `∩_ノ)━・'
.  |     |_ノ        …無理だろうな。
 /ヽ    |  |_
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |
 | \ /  _/

 こうして、和議の条件そのものは全て履行され、
これにより、「大坂冬の陣」は、一応の幕引きとなった。

 宗矩は秀忠に付随して江戸へ戻り、
柳生家の郎党達も、柳生庄か、または江戸へ戻っていった。

 しかし、宗矩に限らず、この戦に参加したほぼ全ての人間が、
こう思ったであろうことは想像に難くない。

  「またあるな、これは」

 と…。

22012009/03/08(日) 22:05:25.34 ID:mNNaRfvh0
  __/       ヽ         ヽ                    さて、こうして冬の陣は終わったわけですが、
r'´          ヽ         ヽ                  その後の展開はこれも柳生とあまり関係が無いので
|      ヽ      \        ヽ                  端的に言えば、
|.|  |   ヽ    、 r-、_、/:::::{   、 \   
|.|  !  ヽヽ \   ヽゝ::::,_ゝ-´ \ ヽ \                  「結局、再戦することになった」
|.|   i  {\ ̄\ ̄ ヽヽイ|::|、:ヽ ヽ\ヽ、 \ 
|.|i   .i  ヽ  ̄しヽ\ ヽ}ヽ:|》}::ヽ\\ヽ ヽヽヽ             ということになりますね。
.i.|ヽ  ヽ、 ヽ ヽ,::ヽ \ |リ|:::i_ノ!:::i\\ヽ、\ヽヽ             …流石に端折り過ぎかもしれませんけど。
.!| ヽ、  ヽイ   ヽ-C ヽ} |:::{\',::',-、\\ ヽ
 ヽ ヽ、 ヽヽ  /////   i__,} /  \ ィ' ̄`ヽ、             この再戦への流れについては、
  ヽ  ヽ ヽ|`i' 、r_⌒_ ィヽ、 /   / /:::::::::::::::: ̄`ヽ         年の明けた慶長二十年(1615)3月に
   ヽ  |:::::ii::::!  /´. | ||`/  /  {::::::::::::::::::::::::::::::}         豊臣方の不穏な動向…即ち、
       i::::i !::_ゝ/  ヽ ヽ/  ,ヘ,--ゝ、:::::::::::::::::::::/
       {::ィ``  {\l   V / /  ̄_`}:::::::_ - ´ヽ          「埋めた濠の掘り直し」
       `   | ヽ }  // :: {   ̄--}-i / }   ヽ          「更なる牢人の徴募」
           {  ヽ}_/  :: {  , -ー´ i´ }   ヽ         「大坂・京での略奪や乱暴狼藉」
           { _/     ::: ヽ'´|  \ .i  |    .ヽ        「京への放火の噂」
          /        ::: ヽ:|    \ i |     ヽ、
         /'          :/-  ̄ヽィー--、  /  `ヽ     などの情報を元に、幕府が、
         V´       / ::: /:::::::::/:::::::::::::::}/     \
        (        /  ::: .l_::-ー´::::::::::::::::::l ̄ゝ´`ーーーーー--  1:牢人全ての追放
        入       /  ::: .l__,|''{::::::::::::::::--{:::/''ヽーーー-- ,::   2:秀頼の国替え
       / ヽ,     /  ::: l:::::|:::ゝ,:::::::::::::::::ヽ、   `ヽ    
      /    ヽ    /  ::: |:::::l:::::ヽ,:::::::::::::::::::ヽヽ:.、    \    のどちらかを実行する事を迫ったところ、
     /      ヽ  /   ::: l::::::l_ィ'´\:::::::::__-ー´::::::::`:ヽ     これに反発した豊臣方の態度に対し、
    ヽ       |  /   ::: {::|`:l:::::i::::ヽ`:::ヽ::::::\::::::::::::::::`''::::  幕府が再戦の決意を固めた、というのが
     ヽ      l /    ::: |:|::::l::::::i::::ヽ:::::::ヽ:::::::::\::::::::::::::::::  概ねのところと言われています。
      ヽ     / ./     ::  ||::::::l::::::i:::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::\::::::::::::               

22212009/03/08(日) 22:07:13.91 ID:mNNaRfvh0
   l  |     l  |     i |    i l    i l
   l  |     l  |     i | ,ィ、  i l    i l              この2つの条件のうち、豊臣家にとって、
   l ふ      l  |     i / ', \r- 、    i l             秀頼の国替えはともかく、牢人全ての追放は、
   l  き    l  |    , ー-, -'"´` ‐、>_.i l             豊臣家の命脈を保つことを考えるならば、
   l  |     l  |   /         lノヽ  ` ‐、           手段としては悪くないものではありました。
   l  |     l  |   / /         l `\   ヽ
.   l  |    は. |  ,' / ,' i l     lヽ、  \   ',           元々、縁あって与力したわけではなく、
 、..::l  |     ) |   i ,' i ,イ li    l l     ヽ. i          その日の糧を得る為に入城した者が
  __ , - 、   ( |  l i  l li ', ll   l l     /  l          大半である以上、追放したところで、
 「  r、ヾ`ヽ、 二 ).| l li  li l Tヽ.!l   l l ノ- '´ i  l          豊臣家にとっては痛痒を感じるものでは
  l  ヽ. '   ',    |  ',! ', l. ノ│ l ',  l リへミ    l  l          なかったからです。
/ /  l   ',. l  |     ヽ「  Ζz ヽ,'ノ ) / ヾゝ  l ', l
/l    ヽ、   ',__ |  ,.- 、 ヽ - 、   └イ l', ト、 l !ヽ、         ですが、それ故に、豊臣家を追放された場合、
   l  , -< ̄  l | (.   `ヽ` ー-へ , -ヽ l', l', ヽ!',l          最早行く場所の無い牢人たちにとっては、
  └'´   l    ヽ ヽ、.ノ_.ノ  / ̄, -ー 、ヽヽ`ヽ            絶対に受け入れさせてはならない条件でした。
   l  |   L__」-‐プ       lヽ./ ̄ ̄ ) ';l/l            最悪、力ずくでも。
   l  |    l::::::::::l     ___//:::::::::::::::「.__ i:ト、ヽ
   l  |     l::::::::::l    l::::::::::::::::::::::::::::::::::::)ヽl:l , イ            故に、牢人達の叛乱を恐れた豊臣家は、
   l  |     l::::::::::l     l::::::::::::::::::::::::::::::::/- 、 l:l ヽ          どちらの選択も受け入れる事が出来ないまま、
   l  |     l:::::::::::l   」::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ l:l イ          再戦への道を歩む事になったのです。
   l  |        l:::::::::::',  ソ:::::::::::::::::::::::::::::/l___ l:l ',  , ─ - 、   (まあ、どちらにしても最終的に滅ぼされるのなら、
   l  |     l  | l:::::::::ヽ'´::::::::::::::::::::/ ̄、::::::::::::) l:l irーへ、   l    座して死ぬより…という意見も無論あったわけですが)
   l  |     l  |  ';:::::::::::::::::::::::::::/    \:::::ヽ、 ';!l    ヽ  l
   l  |     l  |  ヽ:::::::::::::::::/入ヽ     ` ‐-l, -',  /  ',  ヽ   そういう意味では、
二二二 |:ニニニニニニ |ニニニ ` ‐-‐ '´ /:::ヽ、\    /   ヾ、   `i 」 「軒を貸して母屋を取られる」という諺を
   l  |     l  |     i |   /:::::::::::`‐、 //   /` i‐ 、' ´  地で行った、といえるのかもしれません。
   l  |     l  |     i |  /:::::::::::/   ヽ/  /// l l:', ヽ`
   l  |     l  |     i |  /::::::::::/    ', // /  l  l::', \
   l  |     l  |     i l /:::::::::/       i/  /   l   l:::',  

22312009/03/08(日) 22:08:49.27 ID:mNNaRfvh0
                    .,,.--- 、
                  / .:::::::::::. `ヽ
                    / __::::::::::::::::_ ',
                 / .:::::::::::::::〃:::::::.ヽ
                 !、,,,,==、',::/==、,,.j     …ということだそうです。
                ┌}'::::: ̄〃::ヾ ̄::::::Y゙!    諸大名方の軍で大坂城はすっかり囲まれております。
                !, !┌='^ニ^ヽ、,,_ j丿   あれでは逃げることもままならぬでしょうなあ。
                 トヘYヘ三三三ヲ//イ
                 」、,,'、ヽ====='' 〃⊥,_
              ,.-'"´ | 、\ `"゙゙"´ ノ'´, |  `ヽ、
            /....::::::::::/:::ヽ::::`! ̄ ̄::::/::::ヽ:::::::::::...\_
      ,..--''"´ ̄ ::::ヽ、,,__::::::::ヽ:::ヽ::::::::/:::::::__,,..-‐/´ ̄ ̄`゙ 、
     /::::::::::::::::::::::   :::::::::: ̄`ヽミ,::::::::〃‐'"´::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::\

   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)
 |    (─)(─)  /;;/   やはりそうか。
. |    (__人__)  l;;,´   …最早これまでだな。
  |     `∩_ノ)━・'
.  |     |_ノ       (というかさ、だから何でお前服着ないの?)
 /ヽ    |  |_
 |  \_/ ノ ヽ
 \     /_|  |

 慶長二十年(1615)4月1日、家康は諸大名に対し、豊臣方の監視を命じ、
大坂城から逃げ出す者達を捕縛するように伝えている。
既にこの頃には、大坂城は再び包囲され、戦が始まる直前の状態となっていた。

 なお、この際の宗矩が柳生庄に戻っていたかどうかは不明。
(夏の陣でも大和路の道中案内を命ぜられたかどうか不明の為)

22512009/03/08(日) 22:10:59.23 ID:mNNaRfvh0
 そして4月4日、家康は再び駿府を出た。
名目は、尾張に入った九男、徳川義利(後の義直)と浅野幸長の娘・春姫の婚姻の為である。
ただ、それが口実(というかついで)でしかなかった事は、誰の目にも明らかであった。

,-<⌒ヾ!||||||||゙゙゙|||!>、__ _ン
ii     ヾ!!Jl,-'''   lヽiiiii´
l!  ,.t:-- 。、_i_,r.。-ァ、`i'゙~  義利!お春!
`-i´ lミ、二フ=,、`ニ7;!l.ノ   新婚早々で悪いが、義利には俺に着いて来て貰うぞ!
.'、}i.  |ミ| t----ァ fメi/ 
 `< l|ミl ヾ二/ :f/     …大坂までな!
 .ノ \`ヾ.、__二_,彳  
/ ` `,二ヾ ̄/_ハ_ 

     |\|   i V  /   |/ /  f//    |
     |  |   | \イ    |'' /   lレ /   |
     i  | .  \ | il   ソ  / ,/ レ´/ , |
     | 、ヾ     ソ    〃 // ,|´  」ー/
     \サ ̄ ̄ ノ ,,… ,┴、イ  /,!  _∠-
    //,  -‐'/ , /┴、,`i 〉'、 / ´  /    ま、そういうことなんだ。
   /__/,i ,-‐,、イ '/  .,. 〉'ノ Y´__、、__/     すまねぇな、お春。
  // |l / /,人 i __,,、/イ_',ィl__三 ̄     オラちょっと行ってくっから、待っててくれ。
  '´  ,ゝ'/ ,仁ヽヘい 'ヲ'  ´勺ノ-__,,-‐''~
    // '' ,'ニユ、ヾ.i._ _,、´´ ,f‐'^`ヾ、         
  / '  ''  k_ 〉 \ テ  ./,/    ト、        「もう…早く帰ってくるだよ!
 ./  __  /'ー'   `¬ヤ^/  '''  _\        新婚早々、未亡人なんて嫌だからな!」
../―- ,,Y'´       ノ∠ -‐ァ-‐''´ ̄
/ .:::::::::::/      ,r‐' ̄__,..-ニ^
         徳川義利(義直)

22712009/03/08(日) 22:12:51.09 ID:mNNaRfvh0
 また、5日には大野治長の使者が来たのを迎えている。

        ,r":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`'ー--:,r'
       ,!.::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:''ヽ.
        ,!::::::::::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,.イr,:.l:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:ヽ,
      l::::::::::::::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// 'i:l゙:,゙i,.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾヽ
      l:::::::::::::::::....:::..:::::.:.:.///  |:| ゙;:lヽ;:.::...:.:.i,:.:゙l   大御所様…。
      l:::::::::::::::::::::,rソr'"ニニー、,_ |;! _、-)::::.::.:.:゙t,!  こないだの条件なんだけど…、
       ,!::::__,,,,.-''"ヽ  ヽ、゙ー',ノ  ノ,/'-'フ,!::::::::.,;:;、ヾ` あれ、やっぱ無理だよ。
     /:::::::::::::::::::::::::::|   . ̄ ..:::: ゙t,~.|;/,r'''"`   .飲めねえって。
     l::::::::::::::::::::::::::,!::|    ’   т''゙ ,!'"
     シ::::::::i::::::::,:':::,!!ノ   -―-、.,,__,)  ,ノ         でも、なんとか討伐だけは
    ,、lヾ,|::::ri:::::::|:::/ ゙ヽ、    -   /::ゝ、      勘弁してもらえねぇかなあ…?
―''" |  !:::l''l::::::::,!    ゙ヽ、._   _/:::,!`'  \
           大野治長の使者

 \;;\                     //
  \;;;;;\  /::::::::::: ̄ ̄ `     /;; /
   \;;;;;;;; ⌒ |:::::::::::::::     \ー;;;;;;;;;/
     ヽ;;;;丿  \::::____  _丿 );;/
      (______ Y_____/
       [  |  |ミ\  ・人・丿| |
       (日] |ミミミ >⌒ ∋Y| |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       L  ヽミ |   ≦≧ ト|/ < そうですか。ならどうしようもありませんね(棒読み
         \ \ミ|     /   \_________________
         /ヽ       /\

 使者の回答に対し、家康は簡潔に返答し、
その直後、諸大名に対し、鳥羽伏見への集結の命を出した。
また、秀忠も10日には徳川軍本隊を率い、江戸を出発している。

22912009/03/08(日) 22:14:04.97 ID:mNNaRfvh0
           _,、 -‐''''""~~""''''‐- 、_
        ,.-'"             ゙ヽ,
       ,r"                    ゙、
     _,/                       ゙、
.   ,r'"                       ゙、
   {     {                      ヽ     秀頼…君の父上がいけないのだよ。
    {     {     ..,,_              ヽ   聞こえていたら、君の生まれの不幸を呪うがいい。
.   ノ     ,'゙'、ヾ、レ‐---、ヾ゙)ノ)   -、         ゙,
  /     {  ,、-:::::..  :. :::ツ ノ     ゙、゙'、       }   …さらばだ、茶々。
  ,"      _!,,ソ:::::::::::::::.. :. :::::ノ{     } }      ノ
  {     r'':::::::::r-、;_::::::::  :. :/ ゙'‐-、,   }.ノ      {
  ゙、    { ::::::::;'   `''ー-‐'"     ノ  リ       ゙ヽ
.  ゙'‐-、 ゙'、 ::::/           、,クノハ         }
     ゙'‐`'{'゙iヽ、'   __,,,.、    ,.,.,.,,,_/_ハ       {
        `'ヽ  r,"-''"     | ┌ー-゙-ニっ     ヽ、
         {ヽ  r"      | .|      } ト)    ヒ`ゝ
         `~}ヽ      /.| |      -‐"  ヽ、 マ
     l'''ニニニニ{、、,゙'、.,__-‐"  | |            ヽ'
.      | i     ノ     l,.、-'"| |
      | i     `つ   ζ   .| |
      ヽ,ヽ     `''ー'l
.       ヽ,゙、         !

 またこの頃、織田有楽斎も大坂城を退去していた。

23012009/03/08(日) 22:16:48.01 ID:mNNaRfvh0
                  _______
      _              |郡山城戦闘中!|
   `))               | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       ジ
       ( )            ∧              ジ ャ
      ( )         <⌒>     (⌒ ⌒)    ャ |
 ウーウー.( .人         /⌒\  \( ,,  ⌒)// | ン
    人/  ヽ  ______]皿皿[-∧( ⌒ ,,  ,, )  ン
   ( ( )( )  ).三三三∧_/\_|,,|「|,,,! (  ,,   )   !!!
  __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「(    )
 /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「|ガシャーン |「| | *   +
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|  田 田 |「|[[ *
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ ++*:
   λワー  ∧     λワー   λワー
  λワー   | |  λワー    λワー

 そして、秀忠率いる徳川軍本隊が21日、京に到着して数日後、
大野治長の弟である大野治房率いる2000の兵が、筒井定慶の守る大和郡山城を攻め、
ここに、「大坂の陣」第二幕、「夏の陣」が始まったのである。

23212009/03/08(日) 22:18:14.82 ID:mNNaRfvh0
                ,-‐,,ii||||||||||||ii、-、
 `゛!!!iiiiiiiiiiiiiii;;;;;;;;;;,,,,,-‐/ i||||||||||||||||||||||||i ヽ‐-、,,,,,;;;;;;;;;;iiiiiiiiiiiiiii!!!"´
    '''''!!!!!|||||||||||||/   i|||||  |||||||||||||||||i   ヘ|||||||||||||!!!!!'''''
       ''''''''!!!!!I/   ||||||  ||||||||||||||||||   `iI!!!!!''''''''    /Vー-へノ\ノ\ノ\ノ\
           ヽ,   !|||||||||||||||||||||||||!"   〈      ノV               \
─────----了     ゛!!||||||||||||||!!"     `ヽ---─く
 |    |    | `ゝ.__       ̄Y ̄     ___ノ   ノ  今回は短期戦だ!
 |    |    |  ,| ]下ミ ̄`。、_|_;'。´ ̄7エ"┬| |  ノ  
 |    |    |  |└、 トミミi─'´<_,l、三´,E=|#ナノ |  )    腰弁当は三日分でいいぞ!!
 |    |    |  | | `ヽトミ||^=====^|E彡/  ' | | |<   
、 |    |    |  | | ーヾミ||]⌒i⌒「|ソ‐'-─/ / |  )   ワハハハハハハ!!
  ヽ、  |   /^‐━, \_ `、`===='',/  _/ /\ |  └、
    ヽ、 | /ノ―、='、 \_二二`─´二二_/    \   Vヽ
      ヽ/´ /  / ̄`i、    ̄|| ̄        / \    ヽ/ ̄ ̄ヽノ⌒Vー-、/⌒V
      ノ  丿   l   | `i---┼-----------'´
      |   〈 l   〈 〉  |
      ゝ         ,/

 そして5月5日、家康率いる徳川軍本隊が動き始めた。
この際、家康は「今回は短期戦だから、三日分の腰弁当でよい」と言い、
最早長引かせるつもりもなく、一気に豊臣家を葬り去る決意を見せたという。

23612009/03/08(日) 22:24:47.05 ID:mNNaRfvh0
 その後、徳川方と豊臣方は激しくぶつかりあった。
豊臣方も死力を尽くして戦ったものの、圧倒的な戦力差故に次々と敗れ、
樫井の戦いで塙直之、道明寺の戦いで後藤又兵衛、薄田兼相、
若江の戦いで木村重成と、武将達も命を失われていった。

 /::::::::::::::,、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}                 _,. -‐──- 、
./::::::::::::::/ ` ̄ ` ‐ー─一'´ ̄`ヽ::リ               /´.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:::::::::/レ'´⌒ヽ=============<`Y               ∧.:.:.:.::::::::::`:::ー─-
::::::/.:/{:::f三三三三ニ}'⌒ヽ三三三三}               ト、.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::
:::/.:./゙ハ{三三三三ノ  /|ヽ.三三三|              / \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/:.:./:/  `ー─一'´    `´ `ー一'´|          .    /    ,>-、_.:.:.:.:.:.:.:.:
.::r-〈  u   / ,.-==ァ ヾ==-、ヘ   !             |{ 〃ニ´,. --,:ヽ `)::::::::::
//ヽ.!  i   /r'´  ,. -──-、``゙ヽ ト,            /    fj `ヽ V′く::::::::::::
ヽ!{ゝi  |  /u.  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i  ', //           ,ノ   ヾ ー-      ヽ:::::r;
 ',ヽ.ヽ. し/     {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!  V/          . ヽ ミ        |  /::::::|
  ',てハ /      ヽ.___.ノ   /.′           く          、_j  ノ::::::::|
  ヽ.{ハヽ        二 _   /.′             ` ̄ヽ      ミ==、/-'
.   \ヾ;\ト、  ,. '´::::::::::::::`V::::\__           〈ヽ、__,ノ         ヽ-‐
                                 ,ノ`
                                _____
      .ィ" ,、 .,、 .,、^ヾ               fヘ.::::::::::::::.`Y⌒ヽ
      ! 7 jl jl /,,,,lj .j               卞 __フマ}:::::.ト __人
      i^iuィ"o`゙〈"o`r"               .K ゚ u.メ6)├'  
      ヾluu ̄ フ ̄7                r==丶jiiチィ}    
      .ィl\u(二フ/               /└┬f壬/ ̄⌒ヽ  
        `=ユ ̄t≫               j./ii/ /  `ヽ. {  
                 (今回亡くなった武将達)

 そして、更に戦いは続き、遂に運命の日、5月7日の朝を迎えた…。

24012009/03/08(日) 22:31:13.41 ID:mNNaRfvh0
/|      |:::::/ ::/ :/::: /::/ ::| ::::::/  \\ :::::::|: ::l ::l :::::::〉.、 \
/        |::/ ::.' ::/ :::/::/: ::.' ::::/  /_ \\:::│::: l ::| ::::::/:::::.ヽ  〉
|         }'::::/ ::::{: :/:::イ: ::/: :/_//__>≦7::,':::::/::/ ::::/ヽ ::::/ /   もはやこうなった以上、
|        /:::::{ :::: |: l::/、|:::/ ::// /,ィチ:rf:::ノ/ ./:::/ :/ :::://.、〉:/ /   我々に残されたプランはただひとつ!
|      ./:|:::::| ::: :|: |:仏∨イ//', 〃,,≠¬ ̄ /:::/ :/ :::/っ〉/:/ /    全戦力を集中し、家康・秀忠の首を取る!
|     /:/|:::::| ::: :|: }:イ泛ム/' .' ^      ,イ: / :/ :::/.r'/::/ /    これしかない!
|    /´ .}:|::| ::: :|: |::ゞ屮'}  ' ,      /イ :/ :::/ r '}::::/ /    
ト _      |:|::| ::: :ト::l:::ハ /    `ヽ、    /:イ::/ { |::/ /      …諸君、乗ってくれるか!?
',  \____|ハ:ト :: :|_}| ::::ヽ\   ____`_丶 // , '  // /
:ヘ          ̄ヽヽ{ リ::::/|ノ\ ¬'-──¬ `、 /   ' / /
Vヘ         乂::イ ´   |\  ̄ ̄¨` , <___∠::/ /
:::Vヘ        /j/    j/jノヽ   .イ ̄ ̄    / /
ヽ::Vヘ                r‐`≦==¬ニ二二フ /
. \Vヘ            r‐タ7 ̄// イ ̄^ //

         /        \
        /./    ____  ¨┐
      / : : l , -‐ァ' ≦_\ \ ̄ }
      イ : : /.: /   -‐tァ、冫  ̄ l
     _ヽr=、.:./     ̄    〈二≧
   く : :(  ノ:/           lヽ{     …ああ、いいとも!
    ゝ_」‐'.:.:.{    ´、 、   〉 〉    真田の、よくぞ言ってくれた!
     ≦.:.:.:..:i       ` = 、´ /     お前の策、この毛利勝永、乗ってやろうじゃねぇか!!
      7_ニ.:.:.:.ゝ        ̄  /
      / ⌒z、.:、      /≧
  , -―┤  \  ` -、__ノ ⌒~
./ _ /‘/      \__/ト、__

 兵力に劣る豊臣方は、戦力を集中し、家康・秀忠の首を取る事だけを目指して、決戦を挑んだ。
こうして、大坂の陣・最後にして最大の戦い「天王寺・岡山合戦」が始まったのである。

24312009/03/08(日) 22:33:57.31 ID:mNNaRfvh0
       ,'.:.:.:./ .:.!:.:.:.:.:./:.:./',.:.:.:.:.:.:.:.:.\              `──--
       /: .:./ .:.l:.:.:.:./:.:./ ヽ\.:.:.\:.:.\   ∧ ̄`──----、_
      /. /:. l :.|:.:.:./l:.:.,' /ヽ:.\.:.:.ヽ:.:.|ヽ   ∧: : : : : : : : : : : :  `──
   |   /. :./l.:. | :.|:.:/ |:,'/ ./ヽヽ:\.:.|:.:.|:.:.',   ∧: : : : : : : : : : : : : : : :     行くぞ、佐助(仮名)!才蔵(仮名)!
   |l  /:. :/:.:|:.:.| :.|:.{ 〃|l /fi  /\', ヽ|:./:.:./ヽ  ∧: : : : : : : : : : : : : : : :   我が黒の十勇士(仮名)、ここが最後の舞台だッ!
   | {/.:./|:.:.l:.:.| :.|:.|ヽ,/i!ノ {ノ| /  ヽ、:./:.:.:/.:.:.ヽ  ∧: : : : : : : : : : : : : : : :  
   |//  l:.:.イ:.:l :.:l:.|.:..|彡  iノ/     /:.:./.:.:.:./:ヽ  ∧: : : : : : : : : : : : : : : :  …かかれえぇぇぇーーーーーーッッ!!
  /´∧  |.:.,'|:.:.|.:.:.|:.l:./   /     /:.:./.:.:.:./:.:/ ヽ   ∧: : : : : : : : : : : : : :
  / \ ∧ |:.l |:.:lヽ:.ヽ'、   ´     /:.イ:.:.:.:/./   \  \: : : : : : : : : : : :
    ヽ. `|:| ',:.| /ヽ、        ///:.:/´    |  \  \: : : : : : : : : :
     \|:l l:| \ 、   _____. /´ .//       }  /   /: : : : : : : : : :
       |!、`ヽ、  ヽ_ _∠二ニ/ヽ /´       イ//   /: : : : : : : : : :
       ` \ \  ノ`ヽ\  /¨´ヽ      / /: :/   /: : : : : : : : : :
          \\/:.:/ ヽヽ/ /  /,'     / /:./:./   /: : : : : : : : : : : :
           `// |/} iニニイ  ,  ' ´  /:./:./   /::.::.::.::.::.::.::.: : : : :
           /´\',ノ ^ヽ¨ ̄ //\_. //:./  /::.::.::.::.::.::.: : : : :
              \   ',_ / //:.//:.:./  /::.::.::.::.::.: : : : :
                \   / <  / /  /::.::.::.::.::.: : : : :
                /  / } ̄/ ヽ{-/  /:.::.: : : : : : : :
                /  / i| / / /  /: : : : : : : : :

 こうして正午、真田信繁と毛利勝永は、1万4500の手勢を率い、
一本の矢の如く、立ち塞がる敵全てを蹴散らし、家康の本陣目指しての突撃を開始した。

24512009/03/08(日) 22:35:31.37 ID:mNNaRfvh0
        {.::.::.::.::.:/ {::/.::.:/ .::/.:/{lァ≠㍉::.::.{::.l: ::.:::!: : :!::l:. :.} :}::}.: ::.ト、j、___ノ
        l::.::.::.,::/ l::.!::./ .:./.〃′,rff㍉ヽ、ト、}、::.::|: .::.}::} ,イ.::,:イ: :. :.V¨¨¨´
        {::.::.//  {::l::.!: ./V   {{ィfトイV㍉、, }::.::}::.://厶}ノ.::}::.::}::.「´
       メァイ/    Vヘト、{    、__゙f竺シ_,  '_ノ_:./.:厶广/.::.::/.::/.::/     「了解ッッ!!」
      /{ {/.:{ __   ヽ. ヽ.      ̄ ̄`   ノイL} ゙V.::.::.イ::.//      (ああやっと…!)
.    /   Vハ/  }  / \ ヽ            マf」 /.:/{::V´
.  _/     ,イ弋/、 {   } }     _      V7〉'  ヽ}、
´ /      弋. く ヽ. \!   { {、  /ーー`、_、_ / ,/
 {          ヽ ヽ. 丶、 ヽ. \{     l:::/ .イ/   ___
        ト、 __ _ヽ ヽ.  丶、 ヽ. \   }/ /゙{ {⌒`´      `ヽ
        | }_} }ム ヽ. ヽ   丶、ヽ \´/   | |         i  ト、
        └; 〈 レ′ 〉 〉    >ー }    」 |        ,′ } ト、
                  猿飛佐助(仮名)

       /   /    /:\       /: : : : :丶   |     \
_   ,,..-''''~   i     i: : : : \    / : : : : : : : :`、  |      ''''ー- ,,,__
\ ̄ ̄  . . . : : :|    L:_:_:_:_ヽ:_\、 /:_:_/:_:_:/_:_:_:_:|   |    ____/
  `"""''''---イ |    F======================7   |    ''''ー- ,,, __
       /  |   |                 |   |  . . : : : : : : ,,.. /
      /  . : :|   F三==================三.|   | . . \ーー -"   「了解ッ!突撃します!!」
     / . . : : : :|   .| x->-,,       _,,..-<~、|  :|. . . : : : :'''ー- ,,,_  (…あのミカンの被り物が取れた!)
 _ /. : : ,,..-'''': : :|   |'"イ┘~`iー'    `ーイ~) ̄) 7| : : :|: : : : : : : : : : :/
   ̄ ̄ ̄ ./: : : : |  .| .ゝ---"        弋____ノ' .| : : :|: :----- '''"~
    __ ./: : : : : :/|  |、       |       ./| : : |-='''~
    ` ---- ''""''": :|  |ヘ       ..!       .ハ| : : ト---'
         ̄ ̄ ̄.| .├.ゝ,     ---     ./`/: : :/>
             |  .|ヽ、> 、.(   )  ,<|__/: : /|
              |  .| \!__> 、 ̄,,.<_ -" /: :/ .|
        __ - |  .|   \ ̄ ` "  ,,..-'~/: :/ |_
                  霧隠才蔵(仮名)

24912009/03/08(日) 22:38:03.61 ID:mNNaRfvh0
                     ___                 i´ ̄ ̄`ヽ
                . . :´   `ヽ               |
             . . :´       \  / ̄ ̄ ̄`ヽ|
          . . :´.            ヽ/         |
       . . :´: : : : :               」{         |
     . . : ´: : : : : : : : : . . . . .    . 斗<:::::::`ヽ      }
  /. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ー―z...::::ノjハ      /   /      やるじゃねぇかあいつらも…!!
  >ー、 ノ: : : : : : : : : : : : : : : / x‐=ニ三ミメ、__,, 〉   /   /      こっちも負けちゃいられねぇなあ…。
 ̄`ヽノ ̄ ̄: : : : : : : >''":::::{  ノ彡''⌒>rテ'' く   /   /
  /⌒ヽ. . . -‐=ニ三::::::::::::::/ ´´   ´ー‐ァ′  \     / ̄ ̄     さあ行くぜ!
/.:.:.:x‐‐=ニ二三/⌒ヽ::::::::::{          /      /     / ̄ ̄     こんな野郎ども…俺一人で十分だッ!!
.:.:.:.:.:{       { `ヽ Y:::::::',            ,′   / ̄ ̄ ̄
.:.:.:.:.:.ヽ        \  ,ノ::::::::::}  (ー――‐=- /     / ̄ ̄ ̄ `ヽ
.:.:.:.:.:.:.:.:\      彡イ::::::::::\    ̄ ̄, ⌒ヽ.く__,. --v' ̄ ̄`ヽ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\     厶イ.:::::::::::::::\   /   、      ヽー‐x  ',/
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\    ´ ̄ ̄ `ヽ::::\/    /   ,    ゝ  Y´
:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  ___ノ⌒フ´ ̄ {  、/   /        /
:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\´  厂.:.:.:.:.:.:.:.:.:くヽ. . j   /   /   ノ
:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノヽ.___)ー'ー―'ー‐'"
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.:.:>''"   ノ}

25112009/03/08(日) 22:40:08.23 ID:mNNaRfvh0
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      ;゙                             ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙ ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
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    ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ|iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
    /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
     `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
      ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
          ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´

 真田・毛利両名の軍の勢いは凄まじく、家康本陣の前に立ちはだかった
諸将の軍を次々と破り、落命・負傷する武将が続出した。

25312009/03/08(日) 22:42:19.71 ID:mNNaRfvh0
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii\ヽiiiiiiiii/
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii \`─'   
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/  \    
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/    <    
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/       `i   何をやっているのですか!!
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/    ___,,,--''' |  
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/,,,,---''''''__,,--'''iiiii |  あんな小勢を相手に…!!
    ̄'''''''---iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ / _.,,-' ̄i  ,-~,iii  .|  
           ̄''''-,,,iiii/ / ノ    i´; -~ii /  こ、この本陣まで近づいてきているでは無いですか!?
,,,----;;;,________      ``i | /  o    ,-、'''ノ ̄|  
 ;;;\-~ `--;`─-;,__;;;`i ハ`ヽ,,____,,-' ̄  |ノ,,--ノ  一体何が起こっているというのです!?
  ;;;;\~-~: .  o  i`´` ハ,i,,,,,---'''',,--''''|彡 ノ  
 ` `---`≡=------─'`i iii `--'''' ̄    |彡)   
\` `ー- i'   ,,,;;;''''''''''´´ `,i´ -、_,,,,,,,,,,   .|,彡`i 
  \` ー\        (,-、,;-' _,━.、`l  . |,彡|  
   \`---\   ,,-''  ,━━'"" ,-''''┃ i  .|,彡|
,_____ミ .\`---.\  ヽ .┃`''''' ̄ ̄,--、┃ ,  |彡|  
   ヽ  \`----\\  \= i ⌒ i  i=┃ | /彡|  /⌒レ^ii~ヽ 
ヽ.__`ヽ \`----\` \\=i,,,,,,--.i=:/  / /| /       `ヽ  ∩
 ヽ     `ヽ \`三三\   `━━'''"" ,,,i/ .| /          |  / `--
  `丶___ ̄ ̄ ̄ ̄,'''''''''''''''─--'''""""   |/           | /
          ̄ ̄ ̄ ̄              |           |/ 

 そして、遂には家康の本陣にまで突撃に成功する。
一説によれば、三方ヶ原以来倒された事のなかった馬印を倒され、
家康がもはやこれまでと切腹までしようとしたのを、
金地院崇伝が必死にとどめたとも言われている。

25612009/03/08(日) 22:44:58.43 ID:mNNaRfvh0
           /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::冫        \   そ き で
           /_,,,,,,_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニヽ--,,,,,,,___ノ  
 ゙゙̄─ヽ,,,、    /    ゙ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   ̄ヽ-、         こ く .か
:::::::::::::::::::::::::゙ヽ、,/      ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     ゙,  >、      
:::::::::::::::::::::::::::::::::|       .ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      ,|''"::::::::::::\    ま の い
:::::::::::::::::::::::::::::::::|  l   | l ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/       |::::::::::::::::::::::\  
:::::::::::::::::::::::::::::::::|///|// | |  \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   ヽ/   |::::::::::::::::::::::::::::ヽ  で も ク
:::::::::::::::::::::::::::::::::|///|/  | ゙、   ゙''ヽ、::::::::::::::::::::::::,.,.イ  ,l  ヽ|ゝ  /::::::::::::::::::::::::::::::::)
::::::::::::::::::::::::::::::::::|///|  /,-、\     ゙""''''''''''''"~〃  / 〈   |  /::::::::::::::::::::::::::::<  だ   .チ
::::::::::::::::::::::::::::::::∧〃l __ ヽ    、    |   彡 /-‐、   ゝ /゙ヽ,、:::::::::::::::::::::::::> 
::::::::::::::::::::::::/|ll |ヽ \  ゙'''ヽ、    \  |  /ミ/" ,.,.-‐─,  /   ゙'ヽ:::::::::::::::::::\ !!!!   .を
::::::::::::::::::::〈、   ヽ,゙、  \    ゙ヽ、  ヽ、   /   ,.‐''"   / /    //::::::::::::::::::::<
:::::::::::::::::::::゙ヘ     ゙、  \      \  ヾ |l// /     /ミ"/    ,//::::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::::::::゙ヘ     ヽ  \    ○ \ | |,/"/○ ___.ノ      // \:::::::::::::/
:::::::::::::::::::::/、ゝ,        メ──---ゝ、」-‐ニ二 ̄‐ヽ   // __/    ゙"''ヽ:/
::::::::::::::/   ヽ-、,,,,,,,ヽ、  -十 ̄ ̄""''‐_'ミ‐/ ニ"   ,,,|;;;;  /‐'''"ミ/       /
:::::/  ////   ヽ、 ゙゙゙゙、   |   , ,-、 く、__,,>_,,=、 、 ;;;|;;;  / ;; / ─-,,,,,_  / ,--‐''" ̄
'"  ////'''""   \ \、 ::::|::::: l┃-、二━二,イ┃/ |   /''"/      /‐、       /
   // ,-‐''"    ゙ヽ、. ゙、;:;:;:;|;:;:;:.|┃    ̄   ┃|  |  / / ,.,.-----,.,.,.,.,.__ \\ヽ──
   ,‐'''",.,.----───- ゙''ヽ、;:|;:;: |┃ニ,‐┬‐ニ┃l;:;:;| /'"  "          ノや  だ  い
,/-‐''"~             \   ┃フ  l  =┃:::;;;/             < 
/        彡彡ミミ      \ ,┃┤   |┃ /      ///;:;;;;;;___ノ  る  ま  ま
         ///ヾゞ,,,,,      \ヽニ──_ノ /ミ       /;;;;;;; \     
ヽ     、、、  ノ//////,,,,,,,     \二二二/ヽ       //;;;/   \    ぞ  ら  す
 \        ;;;;;;'''''"       ::'''''"   :::::::"                \ 
;;;; \     '''''               ''|        ::::            ) !!!!  せ  ぐ
 '"  ゙、ヽ、              __,.,.-┴--,,,,,,,,,,,,,,,__    ,,;;;;;;,.,.-'"  / 
    〉  ゙'''''ヽ、,,,,__,,,,,,-─'''"":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄フ''''''''''"    >      て

 しかし、勢いを取り戻した徳川勢により、遂に豊臣方は家康を討ち取ることはできず、終わった。

25812009/03/08(日) 22:46:56.96 ID:mNNaRfvh0
//:.:/:.:.:/  /:.:.:.:.//    //        _____l:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:
:./:.:./:.:.:/  /:.:.:.:.//   //  , -‐=´ ̄ ̄ _---- ヽ:.l_'.:.:.:.:.:.:.:
/:.:./:.:./  /:.:.:.:.//  //__∠ _,-ェr=¬ ̄ヾ  ̄`─、::',|::ヽ:.:.:.:.:.
/,':.:./  /:.:.:.:.// // ,--' ̄: : : : : : : : :|i: : : :ヽ    ¨|::::lヽ:.:.:.:
 /:./  /:.:.:.:.//-‐=´// : : : : : : : : : //: : : ',::::!     }::/ ∨:.
./:./ _r/:.:.:/// .//:ヽ ヽ_ :_: :___://: : : : :l::::}   /:/  /:.:.:.     最早…計画は失敗した!
:./二-/:.///  /‐´ : : : : ゝ7(::)l┌: ´: : : : : : /::/   /. '  /:.:./    故に、真田信繁が命じる!
/三‐/:/ //_/l::| : : : : : : : { .{___}. }: : : : : : : :/::/   /   /:.:.//    各員、戦場を離脱し、再起を図れ!!
-─/:/‐'//    ',', : : : : : : : :.\_/: : : : : : : ノ/  ノ   ./:.:.//:.
  /:/ //>─--⊂ニニニ===、___⊂ニニ ̄ ̄,つ   //://:.:.     以上だッッ!!
 //_/---=ニニニ¨ ̄ ̄ ̄` ─-    ヽ.'./    //://:.:.:.:.
/-‐./    ̄ ` ─- 、             | |    //://:.:.:./:.
  /          ` ‐、 ヽ                | |     //://:.:.:./:.:.
/                         | l  //://:.:.:./:.:.:.
                          | |  /´/:.:.:./:.:.:.:

 この、

 「真田日本一の兵、いにしえよりの物語もこれなき由」

 とまで謳われた突撃の後、真田・毛利の軍は押し囲まれて四散し、
信繁自身は、「安居神社で石畳に腰をかけているところを討たれた」と言われている。
また所謂「真田の残党」なるものについては不明である
(生き残りの一人や二人くらいならいたでしょうが)

 あと、「花の様なる秀頼様を、鬼の様なる真田がつれて、退きものいたよ鹿児島へ」
というのもロマンがあっていいのですけど、まあ、それは伝奇ですな。

26112009/03/08(日) 22:49:21.22 ID:mNNaRfvh0
 なお、余談ではあるが、この時、馬印が倒れた件について
その確認の問いが廻ってきた時、大久保彦左衛門は、

       -=ミヽl∨レl イイイイィ
       Z ,vvwvwvwvv、"ミ
      Z /:|:|:|u|:|j:|:u:|:|u:|:ヽ ミ    ト・・・・・・
      Z. \;:|u|:|:|:|j~|:|:|/ _ ミ
     1 l::\ \l:l:l:l:l:/ /::l ト'
      |〈:|u:|::\`!ll !´/:|:U:ノ.|
     r‐'‐〉 ==。=-ソ /=。== 〈.‐、    トップシークレットだ・・・・・・!
     | f.ヲ u三三〈 〈 三三|j )〕|
     l ゞゝ 〃〃/ /〃〃〃/ソ.l
    ム`''〈 /´ r_(_/_ 、 `ヽ 〉‐ヘ
    /_l´ ̄u ̄ ̄u ̄u ̄ ̄`l._ヾ、
一 '' "|| | 〃〃〃〃〃〃〃〃| ||" '' ー
.   || .| l l l l l l l l l |. ||
   ||  l  |j  u |j |j  u  l ||
.   ||   ̄ ̄ト ̄ ̄ ̄ ,| ̄ ̄  .||
   ||     | `r----/ |      .||

 頑として「馬印は立っていた」と言い張ったという。
高齢で、且つ、もはや戦が無くなった以上、名誉を挽回する機会の無い家康を
思い遣ってのことと言われている。

26312009/03/08(日) 22:51:22.88 ID:mNNaRfvh0
 さて、舞台は変わる。   ,.-―- 、
          __   /     ヽ
      ,. -'' "    `ヽ |         l
     / ´ ̄ ̄     く |       |
   /      / l lヾー  |        |
  /     / /  ヾヽヽr彡|       |    将軍はどこ!?
  |  l   | i! _,.. --ゞミミ彡|   !    |   なんとしても将軍と大御所を討ち取るのよ!!
  | | l__ ,.レ`' rfてア゙  l | |  l!     |
  ヽ-+r'f;i}   `''´    ! | |  i    |
     T´ /         |  | |  |    !
     l  ヾ _,,.     |  ∧i|  l!   |
      ヽ ゙´-     l  / l !  | :  |
       ヽ、__,. -ァ .|  |  |ハ  l  l |
       川 |,..--Y  _| | '-‐リ~ヽ |  l |
     r 'f |l |   } | ゙i |  ,.-‐へヽ  |
         大野治房

  \         /_ /     ヽ /   } レ,'      <
  |`l`ヽ    /ヽ/ <´`ヽ u  ∨ u  i レ'        /一体何が起こっているんだ!?
  └l> ̄    !i´-)     |\ `、 ヽ), />/        く  
   !´ヽ、   ヽ ( _ U   !、 ヽ。ヽ/,レ,。7´/-┬―┬―┬./  父上は…大御所様はご無事なのか!?
  _|_/;:;:;7ヽ-ヽ、 '')  ""'''`` ‐'"='-'" /    !   !   /   
   |  |;:;:;:{  U u ̄|| u u  ,..、_ -> /`i   !   !  \  ええい、俺の槍はどこだッ!?
   |  |;:;:;:;i\    iヽ、   i {++-`7, /|  i   !   !  <_  
  __i ヽ;:;:;ヽ `、  i   ヽ、  ̄ ̄/ =、_i_  !   !   /  この将軍秀忠のビッグバンアタックを御見舞いしてやる!!
   ヽ ヽ;:;:;:\ `ヽ、i   /,ゝ_/|  i   ̄ヽヽ !  ! ,, -'\ 
    ヽ、\;:;:;:;:`ー、`ー'´ ̄/;:;ノ  ノ      ヽ| / ,、-''´ \

 大御所・家康とは別に、将軍・秀忠には、大野治房を主将とした豊臣方の軍が強襲を仕掛けてきた。
これは、家康本陣の混乱に乗じてのものと言われている。

26512009/03/08(日) 22:53:58.60 ID:mNNaRfvh0
     _. -‐- 、 ,. -─;-
     >- !i! ′ !i!  ̄`>
.    /  i!i  !ii  i!i  i!i \
   '7"´!i!  i!i  ,.、 i!i  !i! ゝ   
.   イ !!i , ,ィ /-ヽ. ト、 ii! ii |゙    上様…ッ!
   | i!i /l/‐K ̄ ,ゝl‐ヽ!、i! |   今、この時、自ら槍を持つなど…愚策…ッ!
   ,h ノ==。= ,  =。== i r〈   全体で見れば、徳川が勝ってる…ッ!
    |f_|.| `二ニ | | ニ二´ |.|f,|   
    ヽ_|| , -‐' 、|_レ ー-、 ||:ン   落ち着いて…全体の流れを把握するんだ…ッ!
     ハ l ー───一 l ハ  
_,.. -‐1:(:lヽ.   ==   /l:((!`''ー-
...l.....l....|::):l ::\    /  l::)):|....l.....l
...l.....l...|((:)l.  ::::`ー'´::   ,'((::(| ..l.....l
       本多正信

 }  /    !  /  \
.、|  l i-、u ! /    _) 
ヽ r、}''7、、 ∨  u __\   そんな事言っても、
 ゝ|,、| | ヽ', }i / /,┤/   そこまで敵が来ているではないか!
-' 、.ヽ、i.{_。>_ィ'。´__//   
  `ヽ}'""' ノ_ ⌒" )    槍だッ!槍をよこせぇーーッッ!!
    }  lニニニ:l u`7   
   ,イ\!:l'`'´ノ   /    
      ヽ二´, -'/_.  
      `)'`ヽ--‐┐〈 

 この時、秀忠本陣も大混乱に陥り、一時、秀忠自身が槍を持ち、
敵を蹴散らしてくれんと言ったところを、本多正信が押し留めたという。

 そして、ここからが本日のハイライト…!

26612009/03/08(日) 22:55:22.58 ID:mNNaRfvh0
      /  / ,イ i   ト.  ',
     /  / / ノl  ト.  | ヤ ',  ',   ', ',
    .ィ"/ // リ リ.|  i ',  i  ',   i  i
   ././/ミ;;ノ/  .ノ ,/ ,!  リ  i ,!  ,!   |  i
  /_,,レー/メ:ミ;;、// ,! /,∠;i ,' i ノ   ,!  ,!    見つけたぁッ!!
  ,' ..,,,__ゞ:ソ_`ンィミン ,ノ /r'''0''jノ ,! /  ,∧ |. i   
  {'''-ー;;;-::- "_,r'',ィ/ .イー`‐''/'' ,!/  ./ } }! i   将軍秀忠だねッ!
、 ',    "'''''"  ".イ "'''''"~ .,!' /  ノノレ゙   私は木村重成が一族、主計!
、ヾ.',          ',    ,r彡:"i |   "     
 ` ヾ    .      ',     .,ヘ.ii l         将軍!その首、貰ったああッッ!!
          - , r '    ,/;;;ノii i         ネネカ隊、かかれえええええぇぇぇッッ!!
      ,r-:..,,,_丶"     /、  !i l
      〈''‐-  ニ7    /  \!i |
      木村主計

   ' , \、 、|       ヽ   l / /    ヽ,   / /  /
  ``ヽ  ヽヽ! ,   lj   ヽ  i/ , '  u  !/ /  /
  、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、   ヽ/ / ,. ' ´ヽ l ,'/'´   /__
  、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,. -‐,´ _!,-、 / /'´/
 ヽ\`` l l^ヽ,',  ',  oヽ`、} レ/o   ,'  〉"^l//'´/    あ、ああああ…!!
   \、 l l r' ',  ー―‐",`ー´`ー―‐'  //_',/_,. -;ァ    (ハ、ハイレグビキニの武者だと…?
    ,.ゝ-\ー、 ','"""""  ノ_ ゛゛゛゛` /'_j /  /      な、何人いやがるんだ…や、殺られる…!?)
    ``,ゝ-ゝ、_',u     r====ョ    /-/_/
     ´ ̄``ー,ヘ    `====''    /=''"´
          ,'、 `ヽ、,:' -‐-  , '``>、
         ノ`::ー-、_\__,/_,. ::'´:::::冫二ニ77ー-
  ,...-、‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニニ〃::::::::

26912009/03/08(日) 22:56:33.18 ID:mNNaRfvh0
              , '
             〆
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           ノ /
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          .i|        丶
          .i|        丶丶、、,,
           i|         \ゞ`
            i|、       `\ 、、,
             ゝ       `丶`\ゞ
               \  ,.   ミ\丶 `
                 `;丶\丶  、`丶
                       \ 丶
                           \

27112009/03/08(日) 22:57:55.15 ID:mNNaRfvh0
              ∠二_ヽ             \   、
             l´>,へ`lト、      / ̄ ̄\  \  丶
            ,/ /:::.::|ラ  \.  /  ヽ_   \
           /  ./:.::.::.|へ:.   ヽ(●)(● )    |        \
         /;   /.::.:::.::|.  \:... (__人__)     |
        ./::::::':;..  i'::.:...::.::|   ヽ  (,`⌒ ´     |        ヾ
        /'::;:::::::::::'::,l!.:::.:::.:..:l!    \ {        |
       ;!  '::;::::::::::::l:.:.:....:...:.l!       {      ..:/⌒ヽ.
       l.   ''::;;/\:.::.:..:.:.i!.      ` ー      .:;.  \          ●. .::  
        |:.:..  /   \:::.:.:.:!.      |     .:/\:..  \            _/|\_ `.
       :!::::./      . \::.::゙:、    |     ::|  \ノ  ;!     .    ~/\_
        ゙く          \:.:.゙:、.   |      _」__,∠  〈_,_,_,_,.,、
      .   ` 、          \::゙:.、 .|    ((:::))_)}  |o) o)o)):}
            `゙ ‐-  .,,__   _,,.>  |   ./´ ̄`V`rー'' ̄ ̄' ̄'`´     ,
                    ̄     ノ   i'    .:レ′             /
                        /   .:::レ''"""'' ::l         /    /
                        /  . .:::::;:/ .:::::::::::::::.:..|      /     /
                       /  .::::::/ l .:::::::::::::::::::..:!    /      '
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27612009/03/08(日) 22:59:35.00 ID:mNNaRfvh0
             , '
             〆
           //                       _,,,....-::::,,..-;:'
           ノ /                  _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
          /  i                   _,.-'^ "              ̄=.、".
          ,i  |i                  -'^               \`,`,;⌒`;・",;+
         ,'  |i                 >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
         i|   |i                :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
        i|   .|i               /  彡  .       -ミ、         ミ   `,;:"
        |    .i、              /〆"           \       `i       丶
        ゝ     i、                            丶      |i     +   +
     '   i|      ゝ                             ミ     .ミ
         .i|      丶                            |     |l    /  +
         .i|       \                            .i|    |i      ´
          .i|        丶   .                      .i|    |i  ゞ
          .i|        丶丶、、,,                   i|    |i  ´`  +
           i|         \ゞ`                   j|    ,/  '  /
            i|、       `\ 、、,                 .i|   ,/;:";:|;,/×
             ゝ       `丶`\ゞ                i|   ,/";:`, 、 丶
               \  ,.   ミ\丶 `           \  i|  ,/`,;:ノ`,
                 `;丶\丶  、`丶              .j|  /;`,;:+
                       \ 丶              / ./+``
                           \            ././  ,'
                                       /"`;丶
                                     / `,
                                     '
                                  /    ゞ

27712009/03/08(日) 23:01:19.17 ID:mNNaRfvh0
      / ̄ ̄\
    /  .― / \
    |  ( ー)(ー) |
.    |    (__人__) |
     |    ` ⌒´ ノ
.     |         }
.     ヽ        }
      ヽ     ノ
     (      \ ∠二_ヽ
      \   __l´>,へ`l|
       \__ ,/ /:::.::|ラ
           /  ./:.::.::.|  チャッ
         /;   /.::.:::.::|
        ./::::::':;..  i'::.:...::.::|
        /'::;:::::::::::'::,l!.:::.:::.:..:l!
       ;!  '::;::::::::::::l:.:.:....:...:.l!
       l.   ''::;;/\:.::.:..:.:.i!.
        |:.:..  /   \:::.:.:.:!.
       :!::::./      . \::.::゙:、
        ゙く          \:.:.゙:、
      .   ` 、          \::゙:.、
            `゙ ‐-  .,,__   _,,.>
                    ̄

28212009/03/08(日) 23:03:08.74 ID:mNNaRfvh0
    | | |
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    | | |                 / ̄ ̄\、
    | | |                  /   _ノ  \
    | | |               (●)(● )   │    柳生宗矩、推参…!
    | | |                 (__人__)    .│   …上様、ご無事でございますか?
    | | |                |        │:
    | | |                ヽ        }   
    上 ユ                 `ヽ     ノ
  匚_ ̄ ̄__]                ア, -─‐ 、ヾ>─-、
   { _アr‐、              /  /     ヽ      \. .
  〈 ___j_ハ             」  /         }      | 
   { __,ィ' /7─< ̄ ヽ、 _∠ ̄  >{       /  :     .|
  r^ー‐'_jV /            /     _  -ァ‐く       / 
  「    `ト-、__         /     ´  /         /
   ゝ   rく7─-≧=‐ァ─-='        く           |
  └r-┐j」/                /  ヽ          「
    |  |   `ヽ、:_:           /     L        丿 
    ヽ ヽ       ` ー───一 '      j         /

28312009/03/08(日) 23:04:14.09 ID:mNNaRfvh0
   ' , \、 、|       ヽ   l / /    ヽ,   / /  /
  ``ヽ  ヽヽ! ,   lj   ヽ  i/ , '  u  !/ /  /
  、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、   ヽ/ / ,. ' ´ヽ l ,'/'´   /__
  、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,. -‐,´ _!,-、 / /'´/
 ヽ\`` l l^ヽ,',  ',  oヽ`、} レ/o   ,'  〉"^l//'´/    あ、ああ…!
   \、 l l r' ',  ー―‐",`ー´`ー―‐'  //_',/_,. -;ァ      宗矩、助かったぞ…!
    ,.ゝ-\ー、 ','"""""  ノ_ ゛゛゛゛` /'_j /  /
    ``,ゝ-ゝ、_',u     r====ョ    /-/_/
     ´ ̄``ー,ヘ    `====''    /=''"´
          ,'、 `ヽ、,:' -‐-  , '``>、
         ノ`::ー-、_\__,/_,. ::'´:::::冫二ニ77ー-
  ,...-、‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニニ〃::::::::

                                   , '´|
                                  , '    |
        / ̄ ̄\                 , _'      |
      /   _ノ  \               /' .l      !   なれば安心致しました。
      |    ( ●)(●)            /   /     /  では、上様、ご覧くださいませ。
      |     (__人__)          ./    /     /
       |         }          ./    /     ./    「人を斬る」とは、
       ヽ        }         /          /    このようなことでございます…!
       ヽ     ノ        /           /
      / 、:   :.ー:.';:|、     /           /
     ./          l;.l__  /           ./
    /  : : ;      >':.:.:.:`X     ,       ./
   |  /  /ヾ、__,,,〉':.:.:.:/    ,  '      /
    〉l: :i /     ヽ〈 l:.:.:.:l:.l  ,  '       /
   /: : l l    .ヽ.i l:.:.:.l:.:i' ´   __ -- ' ´

28512009/03/08(日) 23:06:19.90 ID:mNNaRfvh0
                  .
                    \..                /
                     \\..            //
                      \\... o |    //
                       \ \  。/ / /
                     ヽ   \  \ .。 /
                         ヽ\    /
                     - -二         二 - -   ギギンッ
                       o        \ 。
                            o  \  \.
                      / /。/     \ \.
                    / /     `~´   \\
                   //    / 。         \\
                 //                  \
                /



28812009/03/08(日) 23:07:31.42 ID:mNNaRfvh0
    | | |                 / ̄ ̄\、
    | | |                  /   _ノ  \
    | | |               (●)(● )   │    まだ来るか…?
    | | |                 (__人__)    │   既に7人は斬り捨てたが…。
    | | |                |        │
    | | |                ヽ        }            
    上 ユ                 `ヽ     ノ            
  匚_ ̄ ̄__]                ア, -─‐ 、ヾ>─-、
   { _アr‐、              /  /     ヽ      \. .      上様ー!>
  〈 ___j_ハ             」  /         }      |       
   { __,ィ' /7─< ̄ ヽ、 _∠ ̄  >{       /  :     .|        上様!あちらか!>
  r^ー‐'_jV /            /     _  -ァ‐く       / 
  「    `ト-、__         /     ´  /         /
   ゝ   rく7─-≧=‐ァ─-='        く           |
  └r-┐j」/                /  ヽ          「
    |  |   `ヽ、:_:           /     L        丿 
    ヽ ヽ       ` ー───一 '      j         /

     /  / / ノl  ト.  | ヤ ',  ',   ', ',
    .ィ"/ // リ リ.|  i ',  i  ',   i  i
   ././/ミ;;ノ/  .ノ ,/ ,!  リ  i ,!  ,!   |  i
  /_,,レー/メ:ミ;;、// ,! /,∠;i ,' i ノ   ,!  ,!   
  ,' ..,,,__ゞ:ソ_`ンィミン ,ノ /r'''0''jノ ,! /  ,∧ |. i    …これが、将軍家指南役の実力…!?
  {'''-ー;;;-::- "_,r'',ィ/ .イー`‐''/'' ,!/  ./ } }! i   くそっ、他の連中まで…!
、 ',    "'''''"  ".イ "'''''"~ .,!' /  ノノレ゙   貴様さえ…貴様さえいなければ…ッッ!!
、ヾ.',          ',    ,r彡:"i |   "     
 ` ヾ    .      ',     .,ヘ.ii l         …引けッ!
          - , r '    ,/;;;ノii i         引くんだよッ!!
      ,r-:..,,,_丶"     /、  !i l
      〈''‐-  ニ7    /  \!i |

29112009/03/08(日) 23:09:14.86 ID:mNNaRfvh0
   | /    \ j冫`ヽ        /
    | |   ヽ / | 卜  |      /
   .||  /\ ヾー'  | /     /      危機は去った、か…。
    |  |/´     ∨/     ´' -,,,_  宗矩、この命あったのは、お前のおかげだ。
   |  ||\  u  _ム,,,,,,,,、__──'''''´
    |、_| / ,,         ヽ、        柳生新陰の剣、この目でしかと見届けたぞ…!
    ) ` ´       〉     ヽ
    /,,  /| ,    /:    !  ヽ、
     `~'''‐'、   /;;     !   \

   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \
 |  (⌒)(⌒) |    …このような剣、然程のものではござりませぬ。
. |  (__人__)  |   真の柳生新陰の剣は、このように人を斬らずとも済むものでござります。
  |   ` ⌒´  ノ  
.  |         }    ともあれ、上様がご無事で何よりでございます。
.  ヽ        }   宗矩も御指南役の面目を保て申した。
   ヽ     ノ    はっはっは…。
   /    く  
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)

 『大坂夏の陣において、密かに将軍・秀忠の側まで忍び寄った木村主計率いる裸武者35名、
  秀忠の首を取らんとしたところ、馬前に将軍家剣術指南役・柳生宗矩が立ちはだかり、
  瞬く間に7名を斬り捨て、見事、秀忠の危機を救った』

  …これが、世に名高い「宗矩の七人斬り」の逸話である。

29312009/03/08(日) 23:12:01.56 ID:mNNaRfvh0
                      _    ,へ-┐,.-、
                    (〃´―‐く 7 ̄   \___        …さて、最後にわざわざ「逸話」とつけたのは、
                   / / ̄´ こ/            !       これが本当かどうか、不明瞭だからなんです。
                  / / ,. - 、´ / /        |
                    |< <    〉/ /    / ,イ  i! ト、      この逸話、岩波版「兵法家伝書」にも載っていて、
                    ! ヽ 、  ///// / _/__/ | | | | i!ハ     参照先が「徳川実紀」と書いてあるのですが、
                     ! //ヽ._ こ.!///// /i! /! X| | | |  | |     実際に実紀を確認してみたところ、宗矩の項目で、
                  ! / r(_,.イ辷!//// /レ⌒ヾ 〉! | |  | |     この七人斬りについて述べている文は
                ///〃Ujヽ レ| | |/  ィ'じ' ハ| !| |  | !     なかったのですね。
               〃/ 7´! //\`.}| |イ! 、j_rリ/ヘレ'/| ! /|/
               /イ//|/|/|/⌒ヽヽレ' /i /7//〉'!/ / /       ついでにいえば、柳生藩の記録である
              / /´>< _ヽ. Y `、し'  '  / //        「玉栄拾遺」にも、これは載っていません。
                (  /::::::::`7 |> >― '´  ′         せめてこれだけにでも載っていれば、
                _う'::::::::::::::::::ヽ_ルくレ'´ ̄:!            まだ「捏造乙」くらいは言えるところなのですが。
              「 ̄::::::::::::::::::::::::::::ソ ゝ`不こ:〈
              |:::::::::::::::::::::::::Y::::::{こ乂: :|: : : :|             また、特に戦後、宗矩が目立った恩賞を
   _,.-一⌒ヽ      !::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::ト、 `Tヽ‐┴.、           与えられていない、というのもポイントですね。
  《/ /_/ /ノ \    `ゝ::::::::::::::::::/::::::::::入_〉 |: :|-ヽ: ┌          流石に将軍の命を救って、恩賞無し、というのも
  ヽ_Y ,.イ'   iト、   リ::::::::::::::::::/::::::::::(__ ! ⌒ | 「           考えづらいところですし。
   :~^ヽ.L__/:::::::::`ー'::::::::::::::::∧:::::::::,へソ    | ||
   ::::::iヽ\ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/`ーV:::::_う/     ! ! !            逸話の内容的に考えて、もしこれが事実ならば、
    ::::::ト、\ヽ \::::::::::::::::::/   V::{ 7 /   // ハ-、-、,--、     .剣術指南役として、旗本として、これ以上の名誉は
    ::::::|ヾ:::\\ \:::::::/  ___ヘぅ∠ニ=-- _/ |::::|| 〉  `┐   無いと思われますし、それが自藩の記録にも
    :::::::|: :ヽ::::\\  ̄    |   _`Y´二___≠=L_」!_/  々ノ   .載っていない、というのは流石に不自然と
     :::::::|: : |::::ト、\\    |  ヽ `| /二二≧z=ニ}   `>r'|    言わざるを得ません。
     ニ_-L : |N::::\\ `、___ヽ...-― 水´ー-二二 ―-、ト-<::::|: :ヽ   (他のことであれば、かなり細かなことまで、
     っ`>`_、!:::::::::::::`:::::`ー‐z___/ | |\      //7:::::::::::|: /ヽ\  -例えば詩を献上したとか-まで書いてあるのに)
     ::`'┬-}ヽ::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄/: /:| |         /|::::::::::レ':::::::::
      :::| |⌒ー、:::::::::::::::::::::::::::::/: /:::|i  |        / |:::::::::::::::::::::

29612009/03/08(日) 23:14:20.98 ID:mNNaRfvh0
__/ ̄  /             \l/ ヽ \
 、_,-─‐'´                ヽ/ L. ヽ            では、この逸話、何が元になっているのか、というと、
   /                      ',ー  ヽ ',          これが「安藤治右衛門家書」なる別の家の記録に
ヽ /                       i ノ   」 i          載っているのが、今のところの目処となっています。
  //         l                   l_  L l          (そちらでは、ほぼ逸話通りの話が載っている)
\//   i    l        i            l    l l
 ,'/  l l    l     l    i l  l         i l   L l           そして、これがまたややこしいのですが、
 i.,'  l l    l  l l   l l  l  l       l lー   ` ‐ 、       この安藤治右衛門正次という人物、
 l i  l l    l l  l il     li l  l  l     l l` ー- 、._  \     家康/秀忠の使番として夏の陣で活躍しており、
 l il  l l   l l  l l l   l l l',  li  l    l  l l ノ     ̄ ̄ヽ、   別の逸話によると、先に出ていた木村主計と
 l,イ  l l    l l',l_!l. l   ! ',l ',  l l l i   l  ト l        /   相打ちになったと言われているのです。
  l l  l li   l l/ ,-ヽ !  l , -─ 、l l ! l  l i l リー---‐'´ /
 l l  l l',  ',.l i  ',  ', l  r⌒ヽ \ノl l  l l ハ、__, イ´        そうなると、当事者の家の記録ですから、
  l  ',  l ',  ',l Lリ  ヽ! l   ',  ヽli ,イノ /lヽ   l', l        まるっきりの出鱈目と断ずるのも難しく、
    ヽ l', ヽ. l ////L l  ノ / l /ノ ,イl::l 」  l ',l        ひいては、宗矩の七人斬りも、
      ', /´\lヽ///////J リ__,.イlノ、」l ',  l  ',       或る程度、近似の事柄があったのでは、と
      l     ', \  __       ,. イ l', l l l l ',l ', l         考えることもできるかもしれませんね。
    ,. イ ,-r、   i/ \__ , - '´  ト、 l/  ',! ',  ヽ! __
    「:::::::` ‐l ヽ/   /  l     ノ リ/7、   , -' ´, -‐ー`-、   実際、宗矩が秀忠の護衛をしていた事、
「l __ l::::::::rー'´/    / `ヽ  l   /   /::/` ァ'´       ',  及び、大野治房が攻め込み、秀忠の本陣が
Ll/:/ l:::::::l /__, イ     」 /    //   /    ___   i  大混乱に陥った、という状況自体は
../:/  ';::::::; -‐ー''プ::::l      /      /   / , - ' ´ / l  /  おそらく事実なので、それに+αされるような
〈:/  /   , -‐'´::::::l    /ーr-、    / 、_ /     /ー┴‐'´  .何かがあったのでは…、というところでしょうか。
   /   「::::::::::::::::ノ  /::::::::::::l: : :ヽ、  /  / ` ‐- 、  ヽ:\
  /    l::::::::::::::;:' /:::::::/::::::l: : :/::::/ヽ/ /   , -、   /::::::\    まあ、結局のところは、不明なのですけどね。
\ヘ     ノ';::::::; -' ´::::::::/::::::::l: : /::::/  /, - ' ´/-‐─ ' ´::::::::::::::\

29712009/03/08(日) 23:16:44.70 ID:mNNaRfvh0
       _,r'´ ̄`ー'´ 7 ̄ヽ._,.                 ただ…もし、万が一、この話が事実であったなら、
     /\   ___ノ_,.-ー=-、ヽ、            .宗矩の腕前は相当なもの…
  _,. -r'  /´ ̄ ̄ニ== `/     \,ー 、       もしかすれば、本当に「天下一」である可能性すら
'´ /'´_`/                ヽ.__レ、_      有り得るのではないか、というのが
  ,う'  /                   `ー-∨    .ロマン成分強めなところですね。
´ ̄ー-//                       i 
    1!                       i     単純に考えて、
 \ 〃  ,   / /  /,!  :|   .|          i 
   `y'  /  / /  // !   !   ' ! ! .! !       !     「戦場で」
   i  i .〃 /  // |  i   .| | .| i         1    「他人を守りながら」
.   i  i ,/' / ̄〃ー .ト、 .!   1ハ ! |          ト    「数十名を相手に1人で」
_,.-i | ,!''  /i_,//_! ノ ヽ|   ,! _,j_ハ,       i    「他人に話しかける余裕を持ちながら」
   i  i' /,ー――--.,_ュ  |   ,ハ'´!ノノノ`    ,ハ.  !   「無傷で7名を斬り捨てた」
`r´`1 . 1/ ∧|'T´て_,.-'i  i  / ドミ_ i !    / i  i 
く / }:! り  ハ'  !    !  ノ /  !`ー'!Yi   /  .!  !   というのは、相当な実力が無いと無理なのは
 iヽ ! ノ' Y   t.,__,ノ ノ- ''   !  .! i !  /  1 /   容易に想像できると思われます。
/∧ヽ _ゝi i i .               `ー り  /   i' /
!./ハー  〈! U "/i/        〉/i/! i /   !/     「1対多」の逸話は一刀斎や武蔵にもありますが、
// } :   ハヽ.              ノ リ         あちらは極論すれば、「自分が生き残ればOK」で、
/  !::  1 i ! \     /ー‐ァ ,. </           こちらは「他人も自分も生き残らないといけない」
` ヽ 、 ハノ.、  へ   ヽー' イ/              …つまり、「逃げちゃ駄目」ということですからね。
    >'ヽ、 ヽ 、 ` ,r /i丿__ _, へ.
>   \ L \  \ (1ヽ、/   ソ     ヽ.        上記の項目を全部備えた逸話のある剣豪は
 /   \/   ヽ、  ヽ!  \_,/      ヘ      宗矩以外だと、岡田以蔵が勝海舟を守って、
 {  ー―'     \ /うヽ. ヽ  r―      !     1対数名でやりあった、というのがある程度です。
 ヽ.__  ヽ ̄ { ̄ヽ! し' r ´¨7'´ ̄ ハ ̄>
    ヽ._/ \_     7ーゝ、i ))k /!ヽ、/ i'´ ヽ.      まあ、そういう逸話が出るというのは、
      〉'  , へ  i__/`7yヽ、 ゝ、 ヽ ‘ー_、\    やはり、それなりに評価されていたから、というのが
     ヽ.∠,r―- 、  /〃i ヽ. \ , \!´ ̄  }   \  あるのではないかな、と思うところですね。
         `ーヽ} ,!_,1   i_,r'ニ ゝ   ノ     \

30212009/03/08(日) 23:19:49.28 ID:mNNaRfvh0
 さて、家康・秀忠の両人を強襲した豊臣勢も、その勢いは消え、豊臣方は完全に勝機を失った。
そこで、豊臣方から助命の使者がやってきた。

        ,!::::::::::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,.イr,:.l:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:ヽ,
      l::::::::::::::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// 'i:l゙:,゙i,.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾヽ
      l:::::::::::::::::....:::..:::::.:.:.///u. |:| ゙;:lヽ;:.::...:.:.i,:.:゙l   お、大御所様…。
      l:::::::::::::::::::::,rソr'"ニニー、,_ |;! _、-)::::.::.:.:゙t,!  ここに及んでは、秀頼様と御袋様の御助命さえ
       ,!::::__,,,,.-''"ヽ  ヽ、゙ー',ノ  ノ,/'-'フ,!::::::::.,;:;、ヾ` .容れて頂ければ、あとは望む通りに従います。
     /:::::::::::::::::::::::::::| u. . ̄ ..:::: ゙t,~.|;/,r'''"`   .
     l::::::::::::::::::::::::::,!::|    ’   т''゙ ,!'"        何卒、御慈悲を賜りたく…!
     シ::::::::i::::::::,:':::,!!ノ   -―-、.,,__,)  ,ノ        
    ,、lヾ,|::::ri:::::::|:::/ ゙ヽ、    -   /::ゝ、      
―''" |  !:::l''l::::::::,!    ゙ヽ、._   _/:::,!`'  \

   ,-<⌒ヾ!||||||||゙゙゙|||!>、__ _ン
   ii     ヾ!!Jl,-'''   lヽiiiii´
   l!  ,.t:-- 。、_i_,r.。-ァ、`i'゙~
   `-i´ lミ、二フ=,、`ニ7;!l.ノ   …秀忠、あなたが将軍です。
   .'、}i.  |ミ| ---- fメi/   あなたがお決めなさい。
    .ノ \`ヾ.、__二_,彳  
   / ` `,二ヾ ̄/_ハ_ 

    | |   ヽ / | 卜  |      /
    ||  /\ ヾー'  | /     /
    |  |/´     ∨/     ´' -,,,_   俺が…?
   |  ||\     _ム,,,,,,,,、__──'''''´   なら、答えは決まっている…!
    |、_| / ,,         ヽ、
    ) ` ´       〉     ヽ
    /,,  /| ,    /:    !  ヽ、
     `~'''‐'、   /;;     !   \

30512009/03/08(日) 23:21:56.40 ID:mNNaRfvh0
////////|   /ヽ              /       ヽ
////////|  |  ヽ            /          ヽ               /\
////////| |    ヽ         /            ヽ     |\       /  \
////////| |      ヽ       /              ヽ    |  \    /     \
//////// |        ヽ    /            |    |    |   \  /       \
///////  |          ヽ  /          / \!    |    |    \/         \
/////// | /\        V          /     ヾ、∠___|
/////// ∠   \               /    _-― ̄`\
//////// | ̄ -ヽ  \           /  /  ̄|       \
//////// |  |  \ \    |   /  /   /       /  ハーハッハッハ!!!!
/////////|   ヽ、_  (\\_  |__/ /◯ _,.-'        /
///////// | ._  ` ‐-‐' ヽ!.l|, l__/ヽ‐-‐‐'´   __,.   /      ザマあないな!!!!
//////////|   ̄=≡/ =i i= ヽ≡=== ̄     \
////////// |         | 「       -┐        \    豊臣さんよぉ!!!!
////////// |       /|       , ヘ        /ー \
///////////|    __ヽ| ヽ    / /|       /  /
/////////// |    |‐--二二二二 =-イ  /       /  /     /|
/////////// |    Y´         `、/      /  /    /   |    /\
//////////// \   |          /     /  /  /      |   /  \
//////////////\  |         /     /  / /        |  /    \
///////////////ヽ  !二二二二/    / /  //          | /      \
////////////////ヽ   ━==    /   /              |/        \
/////////////////\_____/    /
////////////////

 徳川方は、この申し出を拒絶。
もはや守る者もなく、濠もない大坂城に、次々と徳川方の軍兵が城内へ攻め入り、
やがて、火の手が上がり始めた…。

30712009/03/08(日) 23:23:20.07 ID:mNNaRfvh0
:::::::::::::::::::::::::....   _................................つ......炎.....大  一.............::::::::::
:::;;;;、-ー''''''''''''''''''............................................つ......に.....坂:::::六;;;;::::::::::::::::::::
".......:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ま::::::::::::::::城:::::一::::::~~ ''' ー-
:::::::::::::::::::'''''''''''             れ  :::::::: は .五''''''''''''''''::::::::
                     た.       年: : : : : : : : :
、,;;;; :::::                 //           ,,,,,,、-'
:::::::~' 、;レノ               ・・       ソ::ヽヌ"  ,、-':::
:::::::::,'((イ(( ソ" : : :从:::::.....      ...      ´ヽ::::ヽシフ":::::::::
:::::::,'ツッ(:Y 〉人::::::::;;;;;;;;:::::::::: ,,  ...::::::::::)(:::: ::: :::、..|ー、::',ノ:::::::::::,、
~' 、i i;;;リ")f::リ):::::ゝ乂:::Y::::::::::::ミ::::y(::::::::::ー、:~' 、:::ノツ {:::;;;;i|〉:::,、 '"
ニ=( 彡リ"}、〈' ' ' ':::::  ::ノ)::::ミ:(::::: 'ー、ノ ノ::::(( )))Yrノ、)|〆:::::::::::
::::::',ゝシイ (:::::        (⌒":::::::::: 乂....ノノ,、 '~ ヽ ー 、リ―---::::
::::::::',{ {jj:: '-、::Y::(( ::ミ:: ....,,,,,,:::"""" " "乂 彡:::://:;:;:;:'、' 、,:::::::::::
;、 '":'、レi・Y ~':::、、;;;;;;;;;;;;;、'兀ヲシr彡;;=、;;人彡彡///:;:;:ィ;:;|}:::::::::::::::::
::::::::ノ::~、i |ii rr t 、`'''´:/:}j'''匕;;;;{{从 ,,ソ(ミ,;人(イ:;:;:;:イj::|、:::::::::::::::
:::; "::::::::::)リ|、::::tt 、ヽ..ノ从}};'ー、彡リ从从:::ヽ'ー、イit人:;:(tt{:::~'ー、::::::
~'=、;;;;|;;ー_~'___ __,,,,,,,,},,,,,,,;;;;;;;));i;i;i;;i;;;、;;;;;;;;:るヾ;;;ヽヽ~'、.............
ミ|iii~'-if、マ――― ―=ー三三二=――===;;イ彳ツ:;:从Y))、;;;;;;;;
:::::' 'ii,'ij:~iー、;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:::::::::::;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;:;:;:;:;/ィ〈:;::;:;jjノ((tヽ:::::::::
三::: }}ii|::j::|||:;:;:;:;:;:;,、-ー'";;;;"""""" ;;  j;;} ::;:;:;:;:/ソ从ノノ:;:;:;:/;;~'''"
二::::::::三=+}{;;;} :」}  |;;l j| :: ::  j;;;} |;;}  ,,/〆/:;:;:;:;://::|;;|}
;;;;;;:::::::ニツi彳{;;} :{;;||| |;;i||:|;| ::,,::、 ::j;;;;|iij;;;;}从/サyY:;:;:;///::|;;、-ー'''''''
::::::::: ij;;t〉ッツ;;;;}r{;;;|iii i|;;;;;ij;、'"彡''''ヽ、;;;;;;;;;////_ー、///;;、'":;:;:;:;:;;;::::
::::::::: 彡Y))4ij:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:、'"瓦;;;;;;;;;;;;;;;;~' 、",'"",,,{;)),、-'""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;、=''"=i'"ヒii:::::::::::::::ゝ"互;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡'、,、'",、-'":::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::|::::::|三 |ヽ,、-'""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~',、-'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
          燃える大坂城(イメージ図)

 大坂城の炎は一晩中燃え盛り、京の町からも見ることができたという。

31212009/03/08(日) 23:25:38.94 ID:mNNaRfvh0
 さて、燃える大坂城に際して、ひとつのエピソードがある。

    | /    \ j冫`ヽ        /
    | |   ヽ / | 卜  |      /
    ||  /\ ヾー'  | /     /      くっくっく…よく燃える…。
    |  |/´     ∨/     ´' -,,,_  これが豊臣家の最後の輝きか…。
    |  ||\     _ム,,,,,,,,、__──'''''´   なんとも豪勢な焚き火ですな、父上。
     |、_| / ,,         ヽ、      
     ) ` ´       〉     ヽ       …父上?
     /,,  /| ,    /:    !  ヽ、
      `~'''‐'、   /;;     !   \
            ̄
      ____     
    /i||||||||||||||||||iヽ      
 / ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ    
'""ヽ  ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、―   
||l   ___ヽll,‐''''__ゞi .|||||   
||l  /ヽ、 o>┴<o /ヽ\|||||  ……………も、もう、我慢できません…!
ヽ‐イ  |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、   
.\/l  .|ミミl l―--―`..l;ll /      「?」
 .\ノ  |ミミ.l..   ̄  l;|/   
   ̄\ |ミミ.l..    ,,,l;/    
   l \ヾ゙゙....  ̄."/i     
 _/_``\ ̄、 ̄/ /l___ 

31312009/03/08(日) 23:27:07.94 ID:mNNaRfvh0
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii\ヽiiiiiiiii/
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii \`─'  
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/  \    何が焚き火ですかッ!!
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/    <   
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/       `i   あの中には、まだお千がいるのですよ!!
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/    ___,,,--''' | 
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/,,,,---''''''__,,--'''iiiii |  お千が!!私の可愛い孫娘が!!
    ̄'''''''---iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ / _.,,-' ̄i  ,-~,iii  .| 
           ̄''''-,,,iiii/ / ノ    i´; -~ii /  ええい、誰でもいい!!
,,,----;;;,________      ``i | /  o    ,-、'''ノ ̄| 
 ;;;\-~ `--;`─-;,__;;;`i ハ`ヽ,,____,,-' ̄  |ノ,,--ノ  あの炎の中からお千を救い出した者があらば、
  ;;;;\~-~: .  o  i`´` ハ,i,,,,,---'''',,--''''|彡 ノ  
 ` `---`≡=------─'`i iii `--'''' ̄    |彡)   その者にお千を嫁にやります!!
\` `ー- i'   ,,,;;;''''''''''´´ `,i´ -、_,,,,,,,,,,   .|,彡`i
  \` ー\        (,-、,;-' _,━.、`l  . |,彡|  だから誰でもいい!早く行きなさいッッ!!
   \`---\   ,,-''  ,━━'"" ,-''''┃ i  .|,彡|
,_____ミ .\`---.\  ヽ .┃`''''' ̄ ̄,--、┃ ,  |彡|  お千を、お千を救うのです!!
   ヽ  \`----\\  \= i ⌒ i  i=┃ | /彡|  /⌒レ^ii~ヽ 
ヽ.__`ヽ \`----\` \\=i,,,,,,--.i=:/  / /| /       `ヽ  ∩
 ヽ     `ヽ \`三三\   `━━'''"" ,,,i/ .| /          |  / `--
  `丶___ ̄ ̄ ̄ ̄,'''''''''''''''─--'''""""   |/           | /
          ̄ ̄ ̄ ̄              |           |/ 

 家康は、燃え盛る大坂城を見て、兜を脱ぎ、頭を掻き毟って、
「千を、千を救え。千を救ったものには、千をめあわすぞ」と叫んだ、という。

31712009/03/08(日) 23:28:43.88 ID:mNNaRfvh0
      ./..::::             i    ヽ
     /.:::::::::::.            /     ヽ
     .i::::::::::::::        i  ./      |、
     |::::::::::::::         i .人ェュ、_    )、
    丶:::::::::::     ノ   .レ'´ /´:::::    / ヘ    うれしいねェ…お千様を救えば、
     i':::::ヽ::   ''''´ ヽ .,イ  i::::::    _  V.i   名誉な上に、お千様までついてくる…!
   ┌-t::::::::::::  .___ X ! /:::  _,,ィク´  .i |   
    .!ヽ:ヽ:::::/ ̄´;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ヽ ::::::: fエィ'´   ノノ.    こりゃもうおめぇ、行くしかねェよなあ…!
    i ヽ |:::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:ノノi  :::::::::     ィヽヽ
     !`゙イ、::ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::ヘ  i::_::: -‐‐</ ヽヘ
     `ヽ(ヽ、__`>─'''´ ,r  .ゝ (. `)‐-クi ):  i:::ヘ
      .i.ヽi-‐'ヽ/ ,:::-‐'´ゝ‐-、_,,ィ'´==ッ' 〉ノ /::: iニヽ
      .| ::::i   i (ヽ、__,, -‐=ニ''´  ̄// // !::::  ./|ヾ゙\
     ,,イ、:::ヽ、 ヽ\ `゙‐`''‐--─''´/ / i/i::::  :::||>メミノ三
    i'´゙〈::ゝ::::::::`'ヽヽ::::::..  ̄` ´ ̄   ノ:::/:::  ::ノノ爻》彡
  ノ´) 《ム、:::::...  ``ヽ、:::..       /:::::!:::: /ミ矢父<
三タ〈 父メミ`ヽ::::::::..  `'-、..__,,.--‐'´ :::/:::./爻爻ノ.ノミ
             坂崎出羽守直盛

 そして、それを聞いた者の中に、津和野藩主・坂崎出羽守直盛という剛の者がおり、
これが炎渦巻く大坂城へ突入し、見事、千姫を救い出した、という。

32112009/03/08(日) 23:30:07.89 ID:mNNaRfvh0
 ヽ::::::\/   /    ./   |   //   |  \ | |   |  |     |   |   さて、この話自体はこの後、
  \::::/   |   /ーァ≧テ示ミ    |  / ≧ミ、/  |     |   |  宗矩にも絡んでくる逸話な訳なのですが、
   「∨   |  .// /:::::::ci__ノ|    |. / 7:::::::>ゝミ、/     :|   |  それはさておき、家康がこのように叫んだとか、
   レ| :|   |  /〈 r辷{:::::::ソリ   |/  {{^V::辷}ト∧    |   |  坂崎出羽守が大坂城に突入して
    .| /|  | |   cV込zZク     /  マーr::::::/   |    /   |  千姫を救い出した、というのは
    .レ' |  | |            '    ー- ⊃   |    /    |  実際のところは違うようです。
   / |  | |',  XXXX    __     xxxx  /|  ∧   |
  ./  .∧  ト. |∧       /   |        /-/ / ヽ  /    尤も、実際はどうであったかについても、
  /   | \. | ヽ| ハ、      |  ,′     /x//     | /    未だ諸説があるようなのですが、
  |/ヘ |   ヘ!   |  \       ー‐'       /      / イ    ひとまず、妥当ではないか思われる説で
          |∧ |    }ヽ、           イ     | /| ∧    以下、話を展開していきます。
       r ―‐ゝ |、|/ ゝ、 > -  <   / |   /|/ | / |
       | \    \   `ー―--ヘ   /   |  /    ´|∧|

32312009/03/08(日) 23:31:14.37 ID:mNNaRfvh0
 落城間近となった大坂城において、豊臣家上層部は、
秀頼、淀殿の助命のために、秀頼の正室でもあり、家康の孫娘にして秀忠の長女、
千姫を遣いに出すことを決めた。

             ,. -――――― 、   、
          , -'"             ゙ヽ| )
       ,r ´                 ー 、
        /                     ヽ
    /´                           i
.    l /       /                l    …そういうわけなんです。
    Y /   ,-' l                     i   お千様、どうか、秀頼様と淀殿の助命を
      | !   /l'´   ヽ、                   }   大御所と将軍家に頼んでもらえませんか?
     ヾl {{  ニ二ニ=`ー 、   ,. -、        /
.      ` ー〉   「゚j 丶   ゝ  }ヘi l       {
       /    ‐ '     } iノfノ /       )   「…私の頼みを、祖父や父が
        ヽ,          i ノヾ-'イ        /     聞き入れてくれるかどうか…。
       ヽ、_        ´    `)  、  <       自信はありませんけど…やってみます」
         ヽ. `            ー 'ノ 丿 ノ
.          l              /´  ´
         `ー ' "´`ヽ     /
              / ヽ、 /
              ヽ /

32412009/03/08(日) 23:34:09.05 ID:mNNaRfvh0
                   __,,,---,,__
               ,,,,,,,,/        `'、
            l゙                 ヽ
            ヽ、   .,'゙ ゙`、         │   さ、お千様、こちらへ!
        _,,,,,,,,,,  .,'゙'、-..,,, .\  `' ,,, {\、 .}
     /゙゛   `" |"', へ、゙.l^″ l゙‐',゙`カ l__l゙   「は、はい…」
    ./         .l,,.l 〈"ナ _ ゙ザ ." . .,'
  ,...l゙             ',    __,,    ,,' ./
 /  `、   ,/-、 !, /\           / .! ``'ー-,
./、  ``''/´   ゛〉! ヽ l .`ッ ..,,,,..,, -/゛ !     `' 、
'J,r''ア  /      ! / レ^,ハ-r'" ゙V゙ _,! ,―、    `'-、
   `゙゙´      ! .',, │,i'、....│ /  l゛  `l l゙       `'、
              ', `、 ' ,l_.. - l./  1 _____ ! .! -..,,__、    !
              ,ゝ  \ヽ ,.!"  /´ !  `゙'''' , ( ,'     /
             /      `> /    |    │ /    /
            /        .rー、     │    ゙(    ./
         |        `ー゙     .ゝ..,,,  .,i" `'''''''7
            l.    ._,, -'''"゛.l        `".lと.__,,,/
         ヽ.,..-'"´      l         /
          / _.. --- ..,、  `!、      ._ ,'
          ! /         , '  .\  _..-'″│
             ll|       ',., 、   `''"  ._,,〃
           !       .l. .゙ハ- --‐'"  l
           ', ..、   .,/l  .!       !
                堀内氏久

 こうして、堀内氏久(牢人・新宮行朝の弟、または甥)が護衛し、
千姫は大坂城外へ送り出されることになった。

32712009/03/08(日) 23:35:06.05 ID:mNNaRfvh0
                   __,,,---,,__
               ,,,,,,,,/        `'、
            l゙                 ヽ
            ヽ、   .,'゙ ゙`、         │    坂崎殿…このお方は、北の方様(千姫)です。
        _,,,,,,,,,,  .,'゙'、-..,,, .\  `' ,,, {\、 .}   どうか、将軍家か大御所様の下へお届けください。
     /゙゛   `" |"', へ、゙.l^″ l゙‐',゙`カ l__l゙   一刻も早く…!
    ./         .l,,.l 〈"ナ _ ゙ザ ." . .,'
  ,...l゙             ',    __,,    ,,' ./
 /  `、   ,/-、 !, /\           / .! ``'ー-,
./、  ``''/´   ゛〉! ヽ l .`ッ ..,,,,..,, -/゛ !     `' 、
'J,r''ア  /      ! / レ^,ハ-r'" ゙V゙ _,! ,―、    `'-、

     /.:::::::::::.            /     ヽ
     .i::::::::::::::        i  ./      |、
     |::::::::::::::         i .人ェュ、_    )、
    丶:::::::::::     ノ   .レ'´ /´:::::    / ヘ   
     i':::::ヽ::   ''''´ ヽ .,イ  i::::::    _  V.i     こりゃまた…えらい宝物が来たもんですな…。
   ┌-t::::::::::::  .___ X ! /:::  _,,ィク´  .i |    よし…この坂崎出羽守に任せてくれい!
    .!ヽ:ヽ:::::/ ̄´;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ヽ ::::::: fエィ'´   ノノ.    さ、お千様、参りますぞ。
    i ヽ |:::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:ノノi  :::::::::     ィヽヽ
     !`゙イ、::ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::ヘ  i::_::: -‐‐</ ヽヘ    「はい、お願いします…」
     `ヽ(ヽ、__`>─'''´ ,r  .ゝ (. `)‐-クi ):  i:::ヘ
      .i.ヽi-‐'ヽ/ ,:::-‐'´ゝ‐-、_,,ィ'´==ッ' 〉ノ /::: iニヽ
      .| ::::i   i (ヽ、__,, -‐=ニ''´  ̄// // !::::  ./|ヾ゙\
     ,,イ、:::ヽ、 ヽ\ `゙‐`''‐--─''´/ / i/i::::  :::||>メミノ三
    i'´゙〈::ゝ::::::::`'ヽヽ::::::..  ̄` ´ ̄   ノ:::/:::  ::ノノ爻》彡
  ノ´) 《ム、:::::...  ``ヽ、:::..       /:::::!:::: /ミ矢父<
三タ〈 父メミ`ヽ::::::::..  `'-、..__,,.--‐'´ :::/:::./爻爻ノ.ノミ

 そして、氏久は城外にいた坂崎出羽守に千姫の護送を頼んだ。

33012009/03/08(日) 23:36:59.41 ID:mNNaRfvh0
 そして、坂崎出羽守は、まず、大御所の下へ千姫を護送した。
(本多正信を経由したとも言われている)

  , -―ァ- 、
 /   /   ヽ
 l _,イ/ ,ヘ、キl    大御所様!
 l t;;;;ノ ィoァ l)   千姫様をお連れして参りました…。
 ゝ'´(、し_)  イ
 ヾヽく三フノノ
  ` `ー-‐'"

      ____        
    /i||||||||||||||||||iヽ      
 / ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ           
'""ヽ  ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、―      なんですって!?
||l   ___ヽll,‐''''__ゞi .||||||    お千が!?
||l  /ヽ、 o>┴<o /ヽ\|||||| 
ヽ‐イ  |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、      …おお、お千、よう戻ってきてくれましたね…。
.\/l  .|ミミl l―――フ..l;ll / 
 .\ノ  |ミミ.l..\=ヲ/ l;|/       
   ̄\ |ミミ.l..  ̄ ̄,,,l;/         「…お爺様…お願いしたいことがあるのです…」
   l \ヾ゙゙....  ̄."/i   
 _/_``\ ̄、 ̄/ /l__

 そして、千姫は家康に秀頼、淀殿の助命嘆願をしたという。

33212009/03/08(日) 23:38:18.97 ID:mNNaRfvh0
    /i||||||||||||||||||iヽ      
 / ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ    
'""ヽ  ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、―   
||l   ___ヽll,‐''''__ゞi .|||||    …お千。
||l  /ヽ、 o>┴<o /ヽ\|||||   そのことについては、私よりも将軍家にお願いしなさい。
ヽ‐イ  |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、     これは、将軍家が決定するべきなのですから…。
.\/l  .|ミミl l―--―`..l;ll /    
 .\ノ  |ミミ.l..   ̄  l;|/        …坂崎、手間をかけますが、
   ̄\ |ミミ.l..    ,,,l;/        お千を将軍家のところまで送ってくれませんか。
   l \ヾ゙゙....  ̄."/i     
 _/_``\ ̄、 ̄/ /l___ 

  ,i';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.;:=-‐''" ,、`i
  !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::==-'''"ノ  ;i:;> !ヽ,il
   >、_,...='"´  Xノ 、 ;:; '、,,. ;  ノ ノ,/ l   
   /´ `i,   , / / ,. ;:;、 ゞ,.    / , i !、 
  /、_ゝ l , ,..;: _.;;´ .....,,,,,__´ ! =,//,ヘ .ノ     承知しました。
  ヾ ,ィ i、 ,.;:"   ,i;;;;;;;;;;;;;;;;=イ ノ ノ ,.ィi"     …さ、千姫様。
   `i、l 、へ、 ,..;-ヽ;;;;;;;;;;;;;;;丿ノ ヽ''"  l   
  丿`ーiニて''"ヾ ヽ``=--ィ,   ノ) , ノ     「…はい」
 ノl;;;  (  `!, /^i , // '=-、_ ,.) ,i丿 
;メ i、  `ー、_ノ   ,i´ ,.;:-=ニ=‐┐ ノ 
   ゝ    ヽ、 / .,i´!、__ ヽ_,.;! ノ ノiヽ、_
   ヽ、    `‐( 、``ー-ニ-‐'"イ l、 ~`ー-
    `i、    `i、_      ,.ノ ノ   
-''"~~`i、 `ー、__   丶ー---ナ'"_.ィ´     

 家康は千姫による助命嘆願について、「もはや自分が決めることではない」と答え、
秀忠のところへ行くように伝えた。

33412009/03/08(日) 23:40:14.39 ID:mNNaRfvh0
 こうして坂崎出羽守は、次に秀忠のところへ千姫を護送した。

  , -―ァ- 、
 /   /   ヽ
 l _,イ/ ,ヘ、キl    上様!
 l t;;;;ノ ィoァ l)   千姫様をお連れして参りました…。
 ゝ'´(、し_)  イ
 ヾヽく三フノノ
  ` `ー-‐'"

   ' , \、 、|       ヽ   l / /    ヽ,   / /  /
  ``ヽ  ヽヽ! ,   lj   ヽ  i/ , '  u  !/ /  /
  、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、   ヽ/ / ,. ' ´ヽ l ,'/'´   /__
  、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,. -‐,´ _!,-、 / /'´/
 ヽ\`` l l^ヽ,',  ',  oヽ`、} レ/o   ,'  〉"^l//'´/    な、なに!?
   \、 l l r' ',  ー―‐",`ー´`ー―‐'  //_',/_,. -;ァ    お千が生きて戻ってきたのか!?
    ,.ゝ-\ー、 ','"""""  ノ_ ゛゛゛゛` /'_j /  /     
    ``,ゝ-ゝ、_',u     r====ョ    /-/_/    
     ´ ̄``ー,ヘ    `====''    /=''"´         「…お父様、お久しぶりです。
          ,'、 `ヽ、,:' -‐-  , '``>、           どうか、千の頼みを聞いてくださいませんか…?」
         ノ`::ー-、_\__,/_,. ::'´:::::冫二ニ77ー-
  ,...-、‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニニ〃::::::::
  :::::::::ヽニ二ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/二二ニ〃:::::::::::

33512009/03/08(日) 23:41:21.60 ID:mNNaRfvh0
 そして、千姫による助命嘆願を聞いた秀忠は、烈火のごとく怒り、こう言い放ったという。

l      /   ヽ    /   ヽ \
     / l    ヽ /      |  \
. //  l_ , ‐、   ∨ i l  | |    \   
  l ,-、,/レ‐r、ヽ  |   /`K ,-、 <   お千!
  / | l``i { ヽヽ l | / , '/',` //`|_/   
  |> ヽl´、i '_   。`、llィ'。´ _/ /,) /\    仮にも豊臣家の者となったならば、、
  |`/\ヽ'_i ,.,.,.⌒´)_ `_⌒  /__/l  \  何故夫と共に自害しなかったのだ!!
  |/ / l´,.-― 、l`ー一'_冫 /l l |   /  
  \ ', /  /`7-、二´、,.| /// |   /    それを助命嘆願など…できるものか!!
 lT´ {  /  /  ト、 |::| /// /  /     下がれッ!!
l´ ヽ、 > ー    ,/ |ニ.ノ-' / / _
i``` 、/ }    ',,,..'  |-'´,- '´     ̄/ ヽ∧    
\/ ' \_  `´ノ7l´      /    //  「…そんな………」
 ̄ |      ̄ ̄/ ノ L___/       
  ヽ      /`ー´     /l        

        ___
      / ̄   /\
    /     - /,-  |
   |( (■) ll (- )
   (6 、_,/  , ヽ  |
   | /ヽ(__(_ノ)、ノ  (…まあ、普通そうなるわな)
    |,  ( 'ー─一ノ|
     \λ_ ⌒ ,ノ 

 こうして、千姫による秀頼、淀殿の助命嘆願は失敗に終わった。
そして…。

33712009/03/08(日) 23:42:52.01 ID:mNNaRfvh0
 翌朝、5月8日。
秀頼、淀殿をはじめ、豊臣家の主だった者たちは籾倉の中で自害した。

           ,,.. -‐''"~~"''''''‐‐- ..,,,_
         ,, ''" ....::::::::::::::::::::::::::...   ゙ ::..、._
       , ''" .:::::;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;:;:;:;:;:;::::::::::...    ...゙::..、._
     ,.:': ..::::::::::;:;:;:;:;:;;;;;:;:;:::::::::: : : : : ::    : : 、:::::゙::;;:.....、._
    ,.': .:::::::::::::::::;:;:;:;:;::::::::::::::::::::: : : : . : : :: :   : : :゙::、;;;;;;::::::::゙:::.、._
   .,':: ::::::::: : ::::::::::::::::::::::::: : : : . : : : .    ゙ 、 : : ::、::::::゙::..、゙::..、,;;;;::::゙..、
   .,';: ::,':  : : :::: : ::::::::::: : : : :  :      、 : :::゙:、  ::゙、:::::::、::゙::、゙:::..、゙ 、:i
   i!;: ,':::  :. : : : : : : :   :  :゙、 、 ゙、 、  ::゙:、;;:、:゙:、:::::゙:、::;::゙:、::::゙:、::::゙:.、
   i!; !:::   ::  :     .: : :゙、;、: :゙、 :、:゙、:゙:、::::::::゙:、`、:゙、::、:゙、::;:;:::゙:、::゙、;、_;!`
   i!: :i:::. i.. 、 i:. :゙、: :、  : : : ::、゙、,;、:::i、::'、:`、、゙;、:::゙、:i:::::゙、::、'',,゙、::;::;::::゙、:i
   i:::::i:::: i:: ゙、 :゙、..:;、゙、::゙:、:... ::::゙、:゙、;::i ',::i゙ヽ,_゙、'"i‐-i!l;:::::::::::゙、'',,゙:;::;::;::i"   秀頼…どこでこのように、
  ,'::;:::i::: i:::..゙、.::゙、::::゙:、;;、::゙、'、:::::::゙、:゙、i i!; ",. ;゙‐,'i!::::゙、:';;;;;;:::::::i!;;;゙、''"   なってしまったのだろうな…?
  ,':::;':::i:::::::i;',:::::゙、::゙、゙、:::゙.、゙丶、゙, 、...,,i!i, '",, "_i.ン l;::゙;;::゙;、::゙、:::::i:;;i!
 ,'::;'::,::::';:::::';:;:゙、:::゙、_、_、,,,‐-- ,,、 ゙''  "       .i:::::';、:::i!゙;!:::::::i!      この母が先に逝く。
../;:/:/;;::::::゙;、:゙,;;;i:::゙、゙、__,,.r ''" 、;,ソ          i::::::i!i;-‐',::::,;'"      許せ、秀頼…。
 /i::,';:;:!;::;::i;::;::゙、i::i:::゙、 ''゙ --‐''"     ',:..     ,''":;::;::;:,i!゙''"
  ,::i;:i;::i;::;::,:゙、:;::;:i:::i::::i:゙ 、         ゙'     ,'i!-‐''"
  i:! i::;:i:;::;::;';゙、::;::;゙、',:,-゙、:゙ 、       ,,..;;.''"   ,' l,,,__
  .i! ゙、;i゙、;::;::;:';゙、;;r''゙ '゙;、:::;i;;;;'゙丶、        , '  ',:;::;::;"'' ‐--- 、
    ゙  ' ' ' ゙"';;';;;;;;;;;;゙、;;;;;i   ゙, ‐- ..,,_,. "   ',::;::;::;::;::;::;::;::;::;::゙i,、
      _i! :;:;:i:;:、;',;;;;;;;;゙、:;:;゙、  ,i           `''‐- ;::;::;::;::;/:;:;゙,-'"~゙:、, -、__
                      淀殿

34112009/03/08(日) 23:44:44.96 ID:mNNaRfvh0
          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
                .i|         ..|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ

 そして大坂城は完全に陥落。
こうして、豊臣家は滅亡した…。 

34312009/03/08(日) 23:46:01.02 ID:mNNaRfvh0
        ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙゙''-
       ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::ヽ
       l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::ヽ
      .|: : : : : : : : : ,: : : ,r: : ::,/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l
       l: : : : : : ::、: :!: : / : :./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l
       l: : : : :、: l.: .!: :i|: : .!: : : : : : : : : _、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .!
        ヽ: : : :ヽ." ゝ l!、.!: : : : : :: / : :.,r: :l: : 、: : : : : : : : : : : : : : ,!
         ゙'-、:ヽ,.T'ーツッ liヽ: : :./: :_..-'゛_../ / : ./ : : : :,: : : : : : │    秀頼様……、
             /: : ::゙|  .l゙゙‐'゙|'\/-‐ニ;;-'''リニii;;;;,゙.. /: : : : : :|: : : : : : : :|     秀頼様ぁぁーーっっ!!
         / :.: : : .! : !;;./       .゙,i'゙ \ `'‐ !: : : : : .l゙: : : : : : : │    
        / ::/: : : ::!    ,.     .l゙""│`- |.: : : :./ : : : : : : : : .!
          / ::/ : : : ,!    ヽ     .' |;;;;./   ノ/'i": : : : : : : : : : :.l
       !: : :!: : : : : |                  / /'' l′: : : : : : : : : : :.l
       .|: : │: : :./.l   .`'‐         |i/‐ン゙: : : : : : : : : : : : : :.l
      ,, 冖'''¨゙´/  .ヽ             , ◯゛: : : : : : : : : : : : : : : : .l
     ./    ./.イ   \.      _,,,.. ‐'" / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.l
    ./    ./  l."    / .[゙゙゙ ̄ ̄゛     !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
    l/   i|l′ !     .l l         _,, ‐''.!: : : : 、: : : : : : : : : : : : : : : : ::|
    〃   l`" .l      `―- --ー''"    ヽ: : : : ゝ..,,: : : : : : : : .、: : : : .!
   .l′   .!  `     l lィ」           ,、.、゙゙'ー- .... -┴''''^゙´cッiレ-、: │
   ./      .l                    l-″   ..、_、   ._,,.. -;;ニ=ill┤
  /      ..l  .、                      ¨,゙>‐'".,..-''"゙'_....=―-=、
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                    千姫

 こうして、千姫は未亡人となり、再び徳川家に戻った。

34912009/03/08(日) 23:49:42.63 ID:mNNaRfvh0
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/////// ∠   \               /    _-― ̄`\
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///////// | ._  ` ‐-‐' ヽ!.l|, l__/ヽ‐-‐‐'´   __,.   /      これで徳川の天下だ!!!
//////////|   ̄=≡/ =i i= ヽ≡=== ̄     \
////////// |         | 「       -┐        \    もう誰も逆らえんぞぉ!!!!
////////// |       /|       , ヘ        /ー \
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////////////////ヽ   ━==    /   /              |/        \
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35312009/03/08(日) 23:51:10.54 ID:mNNaRfvh0
             ,-,ii|||||||||||||||||ii、‐、
  ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_/ i|||||||||||||||||||||||||i ヽ_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
   ゛゛llll||||||||||/ ' i||||||  |||||||||||||||||i ` ヾ|||||||||||llll""
       ゛lll/   |||||||  ||||||||||||||||||    ,llll""
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         彡   ゛ll||||||||||||||||||ll" u. ミ  
         \_      ゛゛Y""     __ノ   (…秀忠、喜ばしいのは確かですが、
           | ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l     .お千もいるのですよ…。
           ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ      .なんというか、もう少し空気を…)
                 ヽlミ| 「 ─   |ヲ'´      
_______  , へ ノ`i=、_ 二 _,=iゝ、_,へ、  _
i    i    i  ̄| |――-\ ̄∠-――| | ̄ i

         / ̄ ̄\
       /    ー ー\
       |   ( -)(-)
       | u   (__人__)  (…なんというか、これからが大変だよなあ…)
         |     `⌒´ノ   
         |         }
         ヽ        }
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.

35512009/03/08(日) 23:52:09.07 ID:mNNaRfvh0
        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |
     . |:::::::::::     |    とはいえ…ついに豊臣家が滅んだ、か。
       |::::::::::::::    |    もう、幕府の敵になるような勢力は存在しない。
     .  |::::::::::::::    }    
     .  ヽ::::::::::::::    }      これからが、本当の徳川の時代だな!
        ヽ::::::::::  ノ    
        /:::::::::::: く     
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,―
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)


   / ̄ ̄\
 / \  ./.\
 |  (●)(●) |     戦の無い「偃武」の時代…。
. |  (__人__)  |    これからが本当の勝負所だろ!
  |   .`⌒´  ノ
.  |        }     柳生家の将来的に考えて…!
.  ヽ       }
   ヽ     ノ     
   /    く   
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)、 

 こうして、ひとつの時代が過ぎ去り、
新たなる時代…「江戸時代」へ世は移ったのである。

35612009/03/08(日) 23:53:05.73 ID:mNNaRfvh0
  \ヽ, ,、
   `''|/ノ
    .|         
_   |         
\`ヽ、|         
 \, V"        
   `L,,_         
    |ヽ、) ,、     
   /  ヽYノ      
  / r''ヽ、.|      
  | `ー-ヽ|ヮ     
  |    `|      
  |.     |      
  ヽ、   |      
   / ̄ ̄\     
 /  _ノ ヽ_ \   
 |  (≡)(≡) l   
. |   (__人__) .|   
  |   ` ⌒´  |   
.  |        }    
.  ヽ       }   
   ヽ     ノ     
  
┼ヽ  -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ  __ノ 

【やる夫で学ぶ柳生一族(その16):「大坂の陣の巻」】 完

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