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やる夫まとめ劇場(仮)

自分が面白いと感じたやる夫系スレをまとめるサイトです。長編を多めにまとめていきたいと考えていますので、時間がある人はどうぞ。
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やる夫で学ぶ柳生一族 その62「紫衣問題解決」 後編

656やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:01:49 ID:I7ZW48wM0
   〃      (二 ̄二⊃「´! i゙^!  ├
  ┤    l⌒l _l l_ | | | |  メ
  ┨    |  |(__  _).|_,」 |,、!   iト
   ヾ、     |  |  |  |_         ゞ‐
    ゞ、   |  |/ ̄   `ヽ     メ゙
     メ... |  || ○ メ、,'´゙ー=、 ヾ、
      ヘ.ゝ‐'ゝ、__ノ  `ー==ッ'´゙ゝ ┠
       ┤       / ̄ ̄,ィ ./  ∨
        ヘ       ー' ̄´//   ゞ、
        ╋、       / ゝ、_,、 ト
          ゞ、.     /ノ´¨`ー―'  Х
           メ.     ⊂ニニゝ   く
           イ       ( ̄ ̄ヽ.  ヾ、
             ヾ、       `¨)∠_,'7 ┠
             / ̄,二ゝ、 //゙ー‐'  ├
            /  /   `ヽ\  ,ゝ‐v-壬ネ ̄ヾヽ.
              / /   /´`ヽル',ィゝ、 `ヾミ、>、"i`ヽ.
           /, '   ./ ,ィヽゝ'メハ ´、`ヽ.  `ヾ.ヽゝ、 .i!、
          i/    /  /'´,  "    .、 ヽ   ヽ ∨i./ .i
          i    / , ,' '   i     i ハ   、i 人i 丿
          ヾ、  / ./,  ,  i: | i :i  :i i: i   ゙iノメ、i丿
            ∨ / ,  i : i: i! ! !   !,ィ!´⌒ヽ .i/'i.ノ,'       さあ、前回の続きだ!
               i .i .i .i`ト、i i ハ. i、 !i /リ!从i   ト、レ'_      今宵こそ完結して欲しいものだな!!
               l i:!人.i、! `ー‐ヽ! ヽノ   ,,ィ i  i :| i、:.`ヽ.
             ! 乂:|:ト.ミ三彡    ミ三彡" | :i :iノ::::::::::メ
              人 ヽ!リ、i ""  _  _ """ i  !ハ::)_/
              乂 V .iイ劣心.  ̄  `ヽ  ノ! ,'∧,、_\       __,ィ
               ヘ 、i マ赱圭i     ノ. ィ リ ,/     `´ ,==、_ ./// __
               ヘ从,ーく,ノ フ:::¨i i::,メyイ'/ !/       ,ゝ'´ヽヽ.''| i,イ―フノ
           《 ̄`ヽ、_,ゝー、/,ィ".://`ヽ〆ヘ:.ヾゞヽ.     i`ヽ`   〉'=‐,ィ/
           ヾ.、= / ー、ノ!y=.、'/―‐v―‐i:::::::::`.\    >、  ./、≠'イ》
          ,ィ=ヾ  i -、 ノノ=.ヽ  /◯ヘ ヽ:::::::::::::::〉  //´ `¨!! ト、ヾ\'
         〃_‐=‐ゝ'‐、ノ´ =ゞ、 ヽ◯/  ノ´\:::.ゝ //  '",/||/,ヘ、〆
         ー―┬‐,イ゙ー'/i∥ii´_/.:o≧个≦o:.i  ヽ.:::ヽ|::ヾ、/\!:::/
            《:::::i i  /、,ii .i|'.\o》ニ又ニ《oノ\  ヽ::イ':::::::::::::::::/
             ̄ヾ、//.:ヾ.ノ.:::://´\=/ヘヾ:::::.\ ゝ、:::::::::::ィ'´
                  /.:::::::::::::::://、::::::::::::::::::,ベ、::::::::::ヽ  \_/
        .        /.:::::::::::::::://  \::::::/  ∨:::::::::::.ヽ
              /.:::::::::::::::://  ヽ. `´ /   ∨:::::::::::.ヽ
               /.:::::::::::::::://    r一イ    ∨::::::::::::.ヽ
        .     /.::::::::::::::::/,ヘ.    i:::::::!    .∧:::::::::::::::.ヽ

657やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:02:37 ID:I7ZW48wM0
 沢庵和尚にとって、そもそも家光の側に仕えたのは、「紫衣問題」の解決、
即ち、元和元年(1615)の「大徳寺諸法度(諸宗本山諸法度)」、及び、寛永四年(1627)の「諸宗法度」を廃し、
大徳寺・妙心寺の寺法を旧に復するためであった。

                 .rニYニヽ 
                   ./    j | 
                .イ     } |      あれから干支も一回り以上経ったか…。
               /j      j      
           ,r'´ ̄`゙}     j l|rニ二ト、 
           〉─7-'´l|jト、 -イl;|`--l一〈 
           .|   |  ルリ-ト、|州リ  |  .| 
           j  |           |  |,
         ., イ  |     |      |  |
        ノ  }        |         |
      /           |          |
    //  /                  |
.  //  /                   ',|
/ /    l                     |  
 / i   /                     ヽ
ん-ト、               |          |'
   ヽ/    /    |    |           l
    ヽ   /     |    |      レ-、  /
     `-- ´--、__  |___|__ _|  `丶{
             ̄|    / ̄|    j
             ',   {   |.    |
              ',__,r' }  .|    j
               ',   |   |`丶、r'
               ',  |  |   j

 これらは家康・秀忠の命によって定められたものであるため、
これを覆すためには、今の将軍家である家光の裁定が必須であった。

659やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:03:31 ID:I7ZW48wM0
 そのため、和尚は折にふれては紫衣問題の解決を家光や年寄衆に訴えていたが、
やはり一筋縄にはいかないものがあった。


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |         讃岐殿…。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|       大徳・妙心の寺法の件、
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ       .改めて話をさせてもらったが、さて、どうだ…?
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

                   __,..__
           _,.r-‐¬≡三゙:::::::::..`''..、_
          /./.r:::::::::::::::.\:::::::::::::::::...丶久f:}
         /.::;/..:::i.:::::;、:::::l;:::::..ヘ::::::::::::::::::::::i} l:::1
.        /..:::::;il.::::;l..:::::;;;l::::|;;i::::::..}::::ノ;::::::;ィ'^|} |:::|
       |ハ::::;;i|.:::;;|..:::::i;;ト;:lレl∧:ソY;;;;::l:::::::::/;li l::::l
.        ! {:;;l{:∧ハ.::::lv_.二ニ=‐|;;;;i::l:::/;;;;l}l.|;:::!
         `!i{‐-_、ヘ:::}´ィr;z=ャュ |;;;;l:|´ };;;;;;l};l.li;::1        ……………。
          l;;;i《屯ハ ヾゝ `¨´ " |;;;;l:| , |;;;;;ノ;;|.|l::::!
.        l;;;l;l"  ,   `     |;;;;|:|_,ノ:ソ|;;;;l.|;i:::!
        |;;;;l;{  /          !;;;il:l |'" |;;;;l.|;;l::1
        |;;;il人 `ヽ       ノ;;;ill:l l  |;;;;l.l;;l:::|
        '" ̄¨ゝ マ三>   ,/"¨´ ト、. 1;;;l.l;;;l:::|
.            ヽ "  ,.ィ    / ヘ;;;;l.l;;;l::::!
              ` -<    /    ,/ミミゝ;:!,.
           _,=≡/ 人  /´   /ムホfヲ苑盆z、
         _,xl盆fホ/  /`  /∧   /      ̄`ヽホミz、_
        ,xタ壬シ'¨く_  ヽ.//タ ゝv´   /    f ´     }
              酒井讃岐守忠勝
         (さかい さぬきのかみ ただかつ)

 例えば前年にあたる寛永十六年、大老酒井忠勝に対して、
紫衣問題の件について改めて説明を行ったところ…。

【小出吉英宛の和尚書簡(寛永十六年十一月二十六日付))】
 「入院の事、昨日も酒讃州へ前後の事、委しく物語り申し候。
  本寺末寺などのまぎれの事共までも、委しく物語り申し候へば…」

660やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:05:52 ID:I7ZW48wM0
        -‐::'´ ̄ ̄`ヽー-、
.     /:::/:::::`ヽ:ヽ:::::::\:::ヽ
    //;::/::::!:::::::::::ヽハ::::::、::ヽ:ハ
    〃:{::{ノN\:レ`ヽy|:l::::|::::}:::!
    レ!小l●   ヽ ● 从:::|∨::::|       ごめん。
    ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃:::|ノl::::::!      そんなことがあったなんてしらなかったよ(棒
 /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j::/⌒i:::::|
 \ /  !:::|>,、 __, イァ/  /::::::| 
  /  '"´゙'ミ∨、::|∨{ヘ、__∧::::::!
  `ヽ、       /:::| /  彡'.Wリ


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / / u.  夢  | ヽ
   /    / イ^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ○ゝ イ○ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|       なん…だと……?
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 この時、酒井忠勝は、「そのような事だったとは知らなかった」と返したという。

【小出吉英宛の和尚書簡(寛永十六年十一月二十六日付))】
 「さてさてさ様の事か、いささかしらぬ事じゃなどと仰せられ、きもをつぶし候」

661やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:07:21 ID:I7ZW48wM0
 無論、紫衣事件の時点で、既に年寄の座に着いていた忠勝である。
紫衣問題について「知らなかった」などということは考えづらい。

               f´ ̄ `ヽ
             , -='´  ̄`´ ゙̄`  、
           / , "            \
          〃/               ヽ
          y´       ,     、      、
        /.    ..::/ .::,.'  .::\     ',
.        ,' .:/:.  .,'..::/:. .:::/::. : .:::}:::::ヽ:. ∨l
       {::/:::::. :/.::/:::: .:::/:::::. } .:::/::、::::|:::. .:|::|
.         |l::::::|:::i:::::|:::::/l/ |::::::.|.::/ |:::|::::l:::::.:::!::!      …こうでも言ってはぐらかさないと、
         {:::::::{::ハ;::l:::/、l__∧:::::!/__,!:∧::!::l:::::レ'     和尚が上方に帰っちまうかもしれないじゃねえか。
.         iへ:l:|:::l::|/イエユ` ヘ:::',"イエヤ!イ::!:::/
           li:l:::l::l       ヘヘ     l/::::|        この問題があるからこそ、
            i|::::l::! u      `'\   !::::::|.      和尚は上様の側にいるんだからな。
        ,r── {::::从     ` '   ` ∧:::::!`、─‐、  和尚には悪い話だが…。
     /    / ゙̄`,.\  fニ ユ   ∠"¨ ̄;;;;;}   ',
         /;;;;/爪  >    イ 爪\;;;;;;;;|

 この辺りは、家光の意を汲んでの韜晦だったのではないかと思われる。

662やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:08:31 ID:I7ZW48wM0
 故に、和尚は家光からの「政策(特に宗教関連)についてのブレーンとなってほしい」という要望こそ
断り続けていたものの、問題解決の請願を続けるために、完全に政治と関わりを断つことも難しくはあった。

         ,. -‐-─-- 、
.      /             `ー、
    〃                 i, 
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈 
    !  :l      ,リ|}    |. } 
.   {.   |          ′    | } 
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<       なあ、和尚。
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|      今回もなんとか頼まれてくれないか?
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ         こいつは是非和尚の知恵を
.    }.iーi       ^ r'    ,'        貸して貰いたい話なんでな…。
     !| ヽ.    -ー-   / 
.   /}   \    ー‐   ,イ    
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\  
 /i   |!  i      :;::;:::::::ト、 ヽー
 │ .|  i l     ノ ,'    :i  i
 ノ   |- ⊥.」__     /_,. -‐ |  |


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |       …承知しました。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ      (やはり積み重ねていくしかない、か…)
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\ 
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 例えば、先の例え話の逸話のように、宗門同士の争論などの場合、
家光は和尚に知恵を借り、裁定を下したのではないかと思われるものがある。

664やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:10:12 ID:I7ZW48wM0
 その中でも変り種のものとしては、寛永十六年六月に捕らえたキリシタン、ペトロ・カスイ・岐部(岐部茂勝)を
家光が自ら穿鑿した場にて、和尚は宗矩と共に陪席している件がある。
            ___ _
         -‐''"´ ̄ `  `''ヽ=、
     ,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   r(:::::::::::::::::,、_ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::
   ゞ, rr~ヅ   ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::
    フハ       ミ::::::::::::::::::::::::::::::
.    l __,,. -─¬,〈::::::::::::::::::::::::::::::       お前には聞きたいことが色々ある。
     〉゙゙`'''Tjフ ̄   ヽ::::::,ィ ,、ヽ:::::::      話してもらうぞ。
.    /   ,.‐'"      }:::/ /ヽ ハ:::::::
    /..             "´ 2ノ/ l:::::
.   ヽ.ニ,`           __/ :l::::
.     'ーr_‐;        .ィ    l:::
      〈..        /:{      ヽ
        `}     /:: ! i
        丶、,、. イ::::::    !


        ,.ィ'":::::::::::::::::::`'":::`丶、
       / :::::::::::  ..:::,ィミ,彡ミ:::::ヽ
      /..   ::.   .:/``" `゙''ヘ::::::::':,
      /::::..   .::,ィ/      l:::::. ',
      l::::::::.. .:::_/、j__,       トi::. l
      l::::::::::::::/ltェェ=,;:::   r‐- 、,l」i:...:l
     /l:::::::::::/ l リ ̄'´  ,j:.:.:.:.:.八!:::リ       私から情報を引き出せると思うなら、
        |イルリj //     !:.:.:.:.:/:.:l:::ト{      やってみるがいい。
       リ、`'        ノ:.:.:.:.:.:.:.,ルハヽ
       lトr-、 、_    ヽ:.:.:.:.:.:.:,イノ'″       私は、私が目指すべきものの完成のために
     r―/ 丶 ` ̄ ̄フ:.:.:.:.:/          語るまでだ。
    _/ 〈ノ  ':,\  `゙i.:.:.:./
,__,. '´/  丶   ', 丶-':.:.イヽ、
   /    ',      :.:.:.:.l  ヽ
   /     l      .:.:.:.l    ',
  /  __ ,ノ  、  ' .:./、    l丶、,_
  / /:.:.:.:.リ   ':,  /'´ 丶  l  \`丶、、
 //:.:.:.:.:.:...\   ', /    ヽ l    丶、 ``
       .:.:.`ヽ‐-;/      ヽj     丶 :.:.:.
           ヽ{               :.:.
             〉               :.:
      ペトロ・カスイ・岐部

 なお、余談ではあるが、このペトロ・カスイ・岐部は日本人で初めてエルサレムに赴いた人物であり、
ローマにてイエズス会に入会、正式な司祭叙階を受けた人物である。
その辺りの珍しさもあって、家光直々の穿鑿が行われたものと思われる。
(なお、彼はこの後、獄死したが、2006年にバチカンから福者として認められ、列福している)

【契利斯督記】
『大猷院様御代、島原ー撲落城以後、従仙台伴天連寿庵、マルチイニヨ市左衛門、キベキベイトロ召捕参候、
 評定場江四度出申候ヘドモ御穿撃キワマリ不申、其後讃岐守下屋敷江被為成、三人ノ伴天連被召出、
 沢庵柳生但馬守其外寄合、宗門ノ教御尋、二三日過、中根壱岐守為上使筑後守被仰付、
 右三人ノ者共評定所江出シ不申、筑後守一人ニテ穿撃仕候由』

666やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:12:50 ID:I7ZW48wM0
 また、逆に、和尚の説話が、政治的な影響を与えたのではないかと言われているものもある。

                                 Y
                ,. '"´三二二三`ヽ      _)
              /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ     〈    『そもそも金などやらぬとも、
              /   /    夢     ', ヽ    )    皆がおごりを捨てれば、
            /   /::(         ノ:::)  ヽ   く     世の中など、どうとでもなるわー!
              /   /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘``',   ヽ ノノ    .金にこだわり、食うものを作らずにおれば
          /    ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ',   ヽ )     腹も減るに決まっておろうが!
            /    /     ,,   ,,      ',    〈     そのことを弁えておけば、金など撒かずとも
         /   /::、  /   .;;;;;;'  ヽ   /::ト、   〃     世間はどうとでもなるわー!』
         ./   //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V // 
        /   // 1:::::;  V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV  ;:::::ト、V / 
      /   // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ  ;_ ___ノ      <へ/`ー ヘ、\
       /   // /  l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ;::: ̄\    <へ/ ((_))   \_\
     /   // /   1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ;::! i i 弋 <へ / ((_))       ( _(
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     // /   /  ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/ .ノ⌒i//////>⌒` ̄
.   // /   /   l  >.-、/   ヽ  /(_ ノ//////
   // /   /    |/ /      /////(´`Y //
  .// /   /    V   〉   '"´ ///(´ヽ(`ヽi.  i/
      /    /  〈   _ -<///, \ ヽ ヽ ノ
                   ////( `ヽヽ_人_ノ
                 //////ゝノ

 『一、おごり一つをさへ御禁制候はば、世上は銭金下されずとも、くつろぎ申すべく候。
    上下おごり故、貧に成り申し候。
    是一つ、銀山をやめ候事、是れ一、たばこ地に作り申すにて米穀不足し、
    銀山に人多く入り、田はば作らず、米穀を食い費し候故、世上つまる故申候。
    (中略)斯様の御分別候て、折々仰せ上げられ候はば、金銀下されず候共、
    世間はゆるゆると成るべく候(後略)』

 これは寛永十一年(1634)十月七日、和尚から宗矩に宛てられた手紙の一部である。
要は奢侈の方向に流れていた世間に対し、これを戒める言葉であった。
(この手紙の前後については「その35」(http://tagenmatome.blogspot.jp/2010/08/35.html)参照)

667やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:13:55 ID:I7ZW48wM0
 この時点では、まだ和尚と宗矩の間だけの話に過ぎなかったが、
その後、この和尚の思想は、家光の考えにも影響を与えていったのではないかと推測されている。

     \:r::: ::ハ: :l       . ,ィ __ ヽ . . . . . . . . - 、_: ::::: ::
       |:: :::l ヽ{      ィ≦ ‐' . . .. . . .. . . . . . . . . . `ヽ : :
       ヽ: :{   \  //  _ _ . . . . . . .. . . . . . . . . . |: :::
       \l     //_ -_ニ-=rア. . . . . . . . . . . . . . . . .l:: :
          l\_,イ/_テ_ィ ‐^ヽ::_ノ'  . . . . . . . . . . . . . . . . l: :
        L     ´  ヽ-       . . . . . . . . . . . . . . . .l:
          `ヽ              . . . . . . . . . . . . . . . .       ふむ…。
         /                . . . . . . . . . . . . . . . .     和尚の言う通りだ。
          /               . . . . . . . . . . . . . . .
.         /                . . . . . . . . . . . . . . .      弓馬の道を担う者が、
         /                    . . . . . . . . . . . . . .      奢侈に溺れて窮乏するような有様では、あまりに不甲斐ない…。
       /                   . . . . . . . . . . . . . .     . やはり奢りを改め、倹約を心掛けさせねばならぬな!
.     ノ   _   -ァ             . . . . . . . . . . . . .
    ヽ=-ー   ̄了              . . . . . . . . . . . . 
                |      _ -‐ `     . . . . . . . . . . . .
             `` r             . . . . . . . . . . . 
                L_  ____        . . . . . . . . . .
                   T` =-'         . . . . . . . . .
                   |

              ,. -──¬ー、-- -- 、
           /厂:::: ':::::::,::::`ト、:::: 、:` 丶
           /;--:::/::::::::::、:::::: l::::::: ヽ:::ヽ:: \
         /::::´::::::/::::,::::::|l::::l::i::::: l::::::ヾ:::\::',:`:ヽ
     /´ヽ/:::::´::::::/::::::|:::: |l:::l::ハ:::: li::::::::ヾ::゙::,:::::::`, ト、
     ´::::::〃:`丶::/::::::: |:::: |l`y l、;:ヽ::::::l};:::ハ::`ト、:::、:ヽ
   /厂:::/イ:ヾ:::::::イ::::i::: |l::: |.lL'-ヾ;;;::`:::::!ヽ;:::l:::::iト:::ド::`,
   |:〆::/:ハ|;;:::::\/-、l:::: |l::::: ィ勹Tヾ ヾ;:`:i-‐ヾl::::l|::;i`ヾ:l
   |:!::;::ト::l l;l|::代:::l -' l:::: ト、::lゞユソ   ヾィTjlヾ小:|l::::!  l:l
   |i:::〃;:l l;;l|:{|::ミ;! { !:::: i ヾ!        ! `-´l'l|::::|i:::!  リ     奢侈な品を買い求める事を禁ずる事で、
   |:::li';::::l l;;;;l|;ヾ;;`、__ l::::::il        丶 ヾ !;;::::小;| ´    かぶき者達の抑制にも繋がりますね。
   |:::|l;:::::l l;;;;;/ミ::::;;ヽ、 !;:: }il         ′ ';;;,:::l::| !
   |:::|ヾ:::l l;;;;/ハlト:::::::|  `゙     , =ァ /;;/!:::l:;|        神君様も常々華美は避け、倹約に励むべしと仰っておられますし、
   l|::|:::::::l l:/;少;j};;ゞ/          ̄  ′   `゙       .結構なことかと。
  j}::::|,::::::l li´;;;;;;'|!;;/      ` 、     イ
  イ;::::,!`::::l |!;_√ ー--、      ` ー ´
 ´::::;;ハヽソ        \     /
/:::,´_,-ーヘ         ヘ,   | \
|l;/iミミミミミ\     /ミj\ \ \

 これについて、寛永十二年(1635)の武家諸法度/諸士法度や、
十六年の万石以上の者達への禁令として、和尚の言に近い意見が出されている。

【諸士法度第三条】
 「兵具之外、不入道具を好、私之奢り致すへからす、万倹約を用へし」

【寛永十六年の禁制】
 「累年世間奢之儀、雖為御制禁、甚及華麗之条、於国々在々所々、自今以後用倹約之様可沙汰之」
 「万時用倹約、相止奢之様ニ沙汰之、日来御法度之旨堅可相守之旨」

669やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:18:07 ID:I7ZW48wM0
 その後、詳細に出された禁制は、
家屋敷を質素にし、儀礼時の返礼も軽く済まさせ、供の数は減らし、
衣装も身分不相応なものにすることを禁じ、数寄道具などを好み貯える事を戒め、
音物も制限、また不要な寄合や物見遊山などを禁ずるなど、細微に至るものになっている。

                       \\        /f゙ヘt、`-、_
      ヽ、;;;、\               \〉     /f~´  i゙;;'、';;t、`'‐ 、
        ` ー ゝ                     \(z、   ``ツr;;';;ゞz;;`'‐ 、
       __,.   ---───‐‐‐┐             `'‐、ゞ、_ '´ `゙゙ ゞネ'゙‐ヾミー 、_
       \´、`゙`ゞヾミ''ゞ~^`ji:|                `゙'-、ゞ 、     _,ノ;//
         `-- ─ー‐‐─‐--=!                     `゙''-、ゞrt.;.ォ//
     _                                       ゙、/
      /{
    / 代                                                    ,
   《ミ 、 ハ                                               /|
    ヽ:i; }                                               , ‐'゙ /
      ソ                                         _,.. ‐´fじ''´
                                              ノ_,. -''´
                                               ´
                                                     __ ノ′
         .                                         ´ ̄ ̄ ̄
                                                 /\

 裏を返せば、この時期の武士が、派手で華美を好む方向に流れていたということであり、
そのような風潮の中で困窮する武士への対策、及び、その奢侈を支えるための百姓の負担増大などを踏まえると、
それなりに妥当な判断ではあったと思われる。
(この時期、飢饉の傾向が出ていた事も一因として挙げられる)

671やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:19:32 ID:I7ZW48wM0
 ただその反面、これらの奢侈が禁じられた事で、
これらの需要が大幅に減少し、これを賄っていた商人達が大いに困窮する事になった。

: :: :::: ::::: ::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    : : ::: :::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    : : : :: ::: :::::::::::::::::::::: Λ_Λ . . .  負債が払えねぇ…
 品が売れねぇ…: :: :/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : :
    ∧ _∧::::::::::::::::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i     ∧ _∧
::::::::/⌒ ̄⌒ヽ)'ヽ::::::/ :::/;;:  ヽ ヽ ::l::::::::/⌒ ̄⌒ヽ)'ヽ:  俺ァ明日夜逃げするよ…
 ̄/;;;;;;;;;::   ::::ヽ;; |::::(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄/;;;;;;;;;::   ::::ヽ;; | 
::::::|;;;;;;;;;::  ノヽ__ノ: : :::::::: :: :: : ::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;::  ノヽ__ノ
 ̄l;;;;;;:::  /::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l;;;;;;:::  /

 この時期、同時に進められていた海禁政策の影響も相まって、
多くの商人達が倒産し、逃亡、または自殺する者が続出した。
これを「寛永の大不況」という。

672やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:21:26 ID:I7ZW48wM0
       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |        上様。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|       例の件でございますが…。
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ 
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;! '~  "~ `i||i"  '' `ヘ;;;!
      |;;;|     ヽ`   u ミ;;;|
     _ゞ;!,-;;;;;;;"フノ  ヾ`;;;ヽ 、ミ;リ
      !ヘl;|.,,_==-、く` ,>゙-== 、「ヽ      ああ、うん…。
     !(,ヘ!   ̄'"  |ミ.' ̄" , ドリ     まあ、なんだ…。
     ヾ、!      !ミ    ,レソ
       `|      ^'='^     ム'′
.       ト、   、,.-‐ 、,,  /|
        i| \  ' ニ   イ.:|
        ,イi| ゙、\  (   /リ.:;ト、
      ノ :.:i|  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::::!:::\

 なんにせよ、天海僧正を除けば、家光に最も近い場所にいた宗教者、
それがこの頃の沢庵和尚の立場であった。

674やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:23:29 ID:I7ZW48wM0
 さて、そのようにして家光の側に居続けた結果、
家光から徐々に言質を引き出せるようになってきつつあった。

                ___
               ,.-'":::::::::::::::::::`"''-、
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             /:::::::::::::::/ ̄ ̄ヽ:::::::::,、:l
              l::::::::::::/≡=-.,,_ }从リ |:l
              |::::/ヽ|   ==   , =≡|ノ
              |::::l |:l        | =/      そうだな…。
              |:::::ヽリ        l  /      俺としては大徳・妙心の出世の件は
              |::::::ハ.   、__' /      和尚に任せるから、思うようにしてくれていいんだぜ?
              |::/ |∧  `ニニ´ /  
         __/l   | ::::\__/
_,,..-―――''"´ ./∧  !  :::::::::::::::l、   
          ./  ∧         ,|∧
         /   ∧  i    / |. ∧‐-..,,_
 \     ./     ∧‐-、   ,.-|  \.  \
   ヽ    /___   ∧__  __l    _..>  \
.   l       /   ∧   ヽ ∨  \      ∧
___ |       ./     ∧   |  ∨   \    ∧    ,.-――-..,,_
__   `ヽ       \      ∧      l      〉     /  __ /‐‐-、    , ̄`)
、、    l      \    ∧  l  |    /    /| / /     \ ̄  ̄"''-.,,
 ヽ i ´ `ヽ        \   l  |  |   ./     / y'ヽ ヽ      {  ‐‐-、 `ヽ

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|      …………。
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 この頃には、家光自身の口から

 「大徳妙心の出世の儀は沢庵和尚に任せるがよい。
  両寺の出世のことは、和尚の思うままにするがよい」

 という言葉を引き出している。

675やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:25:33 ID:I7ZW48wM0
 しかしこの時、

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |       .いや、それでは俺が死ねば元の木阿弥でしょう。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|      何卒、寺法の復旧こそお願い致したく…。
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 「自分はもう老いており、如何に将軍家の命であっても、明日はどうなるか分かりませぬ。
  おそらく自分が死ねば、出世の件はまた元に戻るでしょう。
  どうか寺法の復旧をお願いしたい」

 と和尚は返している。

676やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:26:50 ID:I7ZW48wM0
            ___ _
        ...-‐''"´ ̄ `  `''ヽ=、
    ,.‐''"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   r(:::::::::::::::::,、_ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   ゞ, rr~ヅ   ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
   フハ       〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::
    l ヾ圭圭圭ミ  ヽ:::::,.-、:::::::::::::::::::
.    〉  7ツ_`      |::/,=、∨:::::::::::::::       えっ?
   /  "'''''''''    i .ノリヽ))|:::::::::::::::::
.  /            u   ,.-' /::::::::::::::::::
  ヽニ、          lー‐'ヽ:::::::::::::::/
.     'ーr_‐;        .ィ    l:::
      〈..        /:{      ヽ
        `}     /:: ! i
        丶、,、. イ::::::    !


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |        えっ?
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

677やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:27:51 ID:I7ZW48wM0
             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;| _,,..-''ヽ ノリ へ..,,,_ .ミ;;;|
     _ゞ;! __     ___ .ミ;リ
      !ヘl;|   ・     ,ィ.  ・  .「ヽ
     !(,ヘ!  ̄ ̄  |::.  ̄ ̄ .ドリ       和尚って…死ぬのか?
     ヾ、!      !;     ,レソ
       `|      ^'='^  u.  ム'′
       ,rト   ⊂ニ⊃   /|
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |     そりゃ死にますぞ。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|    
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

678やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:29:13 ID:I7ZW48wM0
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   ゞ, rr~ヅ   ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
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.    〉  7ツ_`      |::/,=、∨:::::::::::::::       えっ?
   /  "'''''''''    i .ノリヽ))|:::::::::::::::::
.  /            u   ,.-' /::::::::::::::::::
  ヽニ、          lー‐'ヽ:::::::::::::::/
.     'ーr_‐;   u.    .ィ    l:::
      〈..        /:{      ヽ
        `}     /:: ! i
        丶、,、. イ::::::    !


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |        えっ?
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

679やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:29:58 ID:I7ZW48wM0
                  _,,..-―――‐-..,,_
                   ,..-''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`''-、
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              /::::/         ,リ|}         ヾ::::::::::::::i
.             l::::/ ,ィ圭fx.、                 i::::::::::::::l
           /´.l  ´ ̄ヾミメ、        _,,,.、  |::::::::::::,'
            | h.|   '、・)`ヽ``  ィf斗芸圭斗ゝ .l::::::::::/
            | リ|     ̄ ‐' ヾ ′、´・)`ヽ   ,'´`.y'        なにそれこわい
         /::ヽ_|         .::}    `  ̄     .,'/、/
.        _,,..从リリ,|     ..:::/       i  //ノ/
     r''"   / ./ l      ヾ_ツ       U /_//、
    _../    //  ',    , - ..,,_          /::::::/  `''-..,,_
_,,..-'" /    /    ',   ヽ.__ )     ./i从リ      `"''‐-..,,_
   /    /      .\           // .| ∧             `ヽ
.  /    l         \        < ./  |  ∧               ∧
  /       |       |  \__ ..<  /   .|  ∧              ∧
. /       .|       |          /    |   .∧               ∧
/       |       l            /     .|     ∧               ∧
          l       ヾ       /    /|    ∧             .|  ∧
        ',           \    /   /  |       ∧           l  /
        ',―-..,,_          _,,..-'   |、     ∧        /  /
        _',        ̄`ヽ、   /        |. \     /        /  l


           _,,、....... --........,,,
            ,/゙,.. -―ー ,,   `'''-、、
          / /   、,,,   .`'-、    \
         / /   .ll夢i_、   .ヽ.    ..ヽ
       / . /     "      ,i"<    .ヽ
     / . i',,            ,, ;;ソー'''ッ',     \
     ,'  l;:;:,゙;;iii- 、    ,i.l二rミ';;./ i',      `ー
    . !  ,!;|,'..,;{゙l_,/./    .`''T゙゙´  " .|
    !  .!゙"  ̄゛ ′          u .,...!
    .,!  .!       _,,,,,.      /´;:;:|          …上様は俺をなんだと思っておられるので?
    .l゙  .l'ー、 .、  ゙‐'ニ>-, .l  .|;:;:;:;:|
    .l  .|;:;:', !', /ニ',;;二ニコ;.l.,l} .!;:;:;:;:}
    .!   !;:;:.! .',゙ゞ゙'";:;:;:;:;:;:`゙;:;:;〈. :!;:;:;:;:l゙
   |  .l;:;: l l';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,,;:l''、.l !;:;:;:;|
    |   .!;:;:;',.|;:l',;:./''''''"゛ `| l;! .|;:;:;:;|
   .|    .l;:;: ! l}',′    │ ゙l .l;:;:,i|
   .!    . l;:;:;l │ヽ   ._,,,./  ゛ .l./ .!
   |     .',-.l ′ `゙´      /   !
   l      l \、      . ,/   !
   .,!      .l   `''ー----‐'´     l
   .!       !                 ゙
   !       ."
  .|
   ゛

680やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:31:56 ID:I7ZW48wM0
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{| 
          N| "゚'` {"゚`lリ       禅モンスター
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \

 ,.-ー,r'´ ̄ ̄`'::‐-..、
./,r':::/:::::::,r':,r'´:::::\:::\
ハ::::/:、::::::ハ,r':::::::::::!:::::゙i::;゙i゙i
!:::{::::|::::l:|yノN\:レ\:}::}:ハ
|::::∨|:::从 ●    ● l小N       怪人
!::::::(|::::⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ
|:::::i⌒ヽ::j   (_.ノ   ノi|__/⌒)
|::::::ヽ  ヽx>、 __, イl:::| ヽ/
!:::::::∧__,ヘ} ∨|::',∨ム.l:::|´ ハ
リW.ヾ_:::ッリi  |:::i   l:::| >''´

    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( ●)(●)
  |     (__人__)     日本国の仏法の大将(自称)
  |         ノ
  |     ∩ノ ⊃ }
  /ヽ   / _ノ }
 ( ヽ  /  / ノ
  ヽ “  /_|  |
   \__/__ /


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ○ゝ イ○ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

681やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:34:08 ID:I7ZW48wM0

                ,. '"´三二二三`ヽ      _)   .ロ日  ロ日  ロ日
              /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ     〈   .  匂 . 匂  . 匂
              /   /    夢     ', ヽ    ノ    ロ日  ロ日  ロ日
            /   /::(         ノ:::)  ヽ   く  ..  匂 . 匂  . 匂
              /   /く´◎ヽ ',从,' ∠◎`',   ヽ ノノ   . ロ日  ロ日  ロ日
          /    ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ',   ヽ )  .  匂 . 匂  . 匂
            /    /     ,,   ,,      ',    〈{   . ロ日  ロ日  ロ日
         /   /::、  /   .;;;;;;'  ヽ   /::ト、   〃  .   匂 . 匂  . 匂
         ./   //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V //  .. ロ日  ロ日  ロ日
        /   // 1:::::;  V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV  ;:::::ト、V /   .  匂 . 匂  . 匂
      /   // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ  ;_ ___ノ     . ロ日  ロ日  ロ日
       /   // /  l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ;::: ̄\     .  匂 . 匂  . 匂
     /   // /   1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  ;::! i i 弋  .... ロ日  ロ日  ロ日
.     /   // /   / l:::;.   |WWWWWW!  /1 | | _ノ      匂 . 匂  . 匂
    /   // /   / .|ヾ、  L二二二ニノ / | | |  ヽ  ... ロ日  ロ日  ロ日
.   /   // /   /   |(__ノ\ /xxxxxヽ/   /! ! !  ム .....  匂 . 匂  . 匂
.      // /   /  ノ  ',  l}}}}}}}}}}}}}  /| | | |   __,) ... ロ日  ロ日  ロ日
     // /   /  ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/  l | | |  `ヽ.    匂 . 匂  . 匂
.   // /   /   l  >.-、/   ヽ  ヽ  | | ! !   ノ ... ロ日  ロ日  ロ日
   // /   /    |/ /       \)  l/ | |  く.  ... 匂 . 匂  . 匂
  .// /   /    V   〉   '"´  ``ヽ).     | !   ゝ ... ┃┃
      /    /  〈    '"´   ``ヽ)    l/   .ノ ... ・ ・


< おおー久しぶりの1秒間10回喝だ。

< なんとも懐かしいですな。

< どうどう、和尚、どうどう。

682やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:35:01 ID:I7ZW48wM0

 その後…

             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! ー- ..,,_    ,,.-‐'''' ミ;リ
      !ヘl;| ,.=≡=、` ,´ィ,.=≡=、「ヽ      ははは、今日は楽しかったな。
     !(,ヘ!    '"  |:::.`    ,ドリ     和尚には悪い事をしたが。
     ヾ、!      !;     ,レソ
       `|      ^'='^    ム'′
        .ト   ヽ二二二フ .,イ
        i| \   ===   ,イ.:|
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、


       / ̄ ̄\
     /   ⌒  \
     |  ミィ赱、i .i_r赱      最近は和尚も
.     | ::::::⌒ (__人__)     大人しくなっておられましたしの。
.     |     トエエエイ
.     ヽ     `""´}      和尚自身も少しは鬱屈が抜けたかと。
      ヽ     ノ 
       /    く

683やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:36:21 ID:I7ZW48wM0
    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( 一)(●)
  |     (__人__)        …とはいえ上様。
   |     `⌒´ノ       和尚のお話は然程冗談というわけでもありませぬ。
   |   ,.<))/´二⊃
   ヽ / /  '‐、ニ⊃      現に和尚は今年で六十八歳…。
   ヽ、l    ´ヽ〉      いつ入寂されたとしても不思議ではありませぬ。
    ,-/    __人〉
   / ./.   /    \
   | /   /     i \
   |"  /       | >  )
   ヽ/      とヽ /
    |       そ ノ

             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|
     _ゞ;! r─-- 、   rェ----、ミ;リ
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ      …………。
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ
     ヾ、!      !;     ,レソ
       `|      ^'='^     ム'′
       .ト、.   -‐‐ ‐‐-  /|
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、

684やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:37:18 ID:I7ZW48wM0

         / ̄ ̄\
       /    \ /\
       |    ( -)(-)      和尚と共に配流となった
       |     (__人__)     大徳寺の玉室和尚も、今は床に臥せる事が増えたとか…。
         |      `⌒´ノ
         |         }       もしこのまま寺法の復旧を遂げぬまま
         ヽ        }       入寂することになれば、さぞかし和尚達は無念でございましょう。
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.

                      _______
               . .::´:::::::::::::::::::::::::::::`:. .
             /.:.::;v‐-=,;::::::::::::::::::::::::::::`:..、
                {イ::{/    } `ト、:::::::::::::::::::::::::::\
                  Xゝ       /.::::::::::::::::::::::::::::::::i
             ノ 仁ニニ=、 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
            /  ーfュ_,   `ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::l
           /          ノ.::; - 、::::::::::::::::::::;
          ヽ、            |:::;/ /^ 〉::::::::::::::::,′   ……………。
      ___j'_         N{  ノ/::::::::::::::::/
    ノi ''―――r=、        、__ ..イ::::::::::::::::/
   ( .::i      〉           ノ´  ヽ:::::::::::/
   ) .:::.       /         /     }ヘル{
   ( .:.::j(O)   、____ . . :  /         .ィ二}
  \∠二二{          {    /       /   人
  /|    |       / ヽ       .  ´     \
  ̄ ̄`ヽ   |      く    >  ´       -‐=二三\
   ̄`ヽ { ├-,     > /       /   `ヽ     ∧
   ̄`ヽ }'― ' /    {/      /     -┼…=ミ ハ

685やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:38:35 ID:I7ZW48wM0
ヾ: :.        ,.-''".;.;.;.;;.;.;.;.;.;.;;;;;`'、
 } .:.        /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;;;;;;;l
ノ  .:;      ´7;;;;;rr-‐-‐'^i:;.;.;,;,;,;,;;;;;;}
{.  .:.          《    __,,,ゝ{rヘ.;.;.;;;;;ζ         …だが、但馬。
ヾ. ..;        .l.゙"rィァ‐ ,.::::゙£};;;;;;;;;;ゞ=-、     それを赦したら最後、和尚は俺から離れるんじゃないのか?
  .、:...:.:......       /__;:   .::::::::r .^^'λ 三ミぇ
  `" ̄`ヾ:.    了二つ :::::/;: .::  .::ゝ三三ミぇ_
         ゞ=ヲ rー冫;::::::::.. ::.. ..:::ヾ三三;=/
             _,> .二Y´乍=z::::   .....:::|三三/ミぇ_.
          ノ.K ,-=.Y 三∥::. ,; ,;::.._z-|三/ぇ::::::::...`ミ.、
       ∠.三i| ヽ  ノ;三∥;_;;zr-― .::}》'三i三三ミ>:/:ヽ.
      /,;彡:__l|  ,.イ;;三三}},, _,,   ..:://三i三三三メヾ;:::..ヘ
     / ,;/::::/三lレ' l|;三三∥; :::....  ..::|ん三i三三;<<三 ゞ;:::.゙,.


         / ̄ ̄\
       /    \ /\
       |    ( ●)(●)
       |     (__人__)    …………。
         |  u   `⌒´ノ
         |         }
         ヽ        }
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.

686やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:39:46 ID:I7ZW48wM0

         / ̄ ̄\
       /    \ /\
       |    ( -)(-)
       |     (__人__)     和尚は決して上様の御側が嫌という訳ではありませぬ。
         |  u.   `⌒´ノ    .ただ、繋がれる事を望まぬだけのお方です。
         |         } 
         ヽ        }      そこさえ御容赦頂けるならば、おそらくは…。
    /  ⌒ヽ    '´( 
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.


              ,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
              r(::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ヾ: :            ゞ, rr~~~ィ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
 } .:.           フハ       ミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ノ  .:;             l∠ニニニゝ ミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
{.  .:.              } Tj ̄    ヽ::::::::::,.--.、::::::::::::::::::l
.ヾ. ..;          /    ̄     |::::::://⌒l.l::::::::::::::::::,'      ……そうか。
  、:...:.:......      (          |::::::| ) .//::::::::::::::::/
  .`" ̄`ヾ:.     ー          },,,/. し' /::::::::::::::::/
            ヾ==〉-.、       /ヽ-'l::::::::::::::::::l
              )        /   ヽ、::::::::::|
              丶   _,,..-''" /     ヾヾヾヾ
               ` ̄l   /_,,.-''"´ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                 >‐''"´  ____    |
                  __∠_,,..-''"´        ̄''―-ヽ
              _,,-''"   ヽ               ――‐-⊥、
         /       '.,                    ヽ \
           /            ',                    |  ヽ

687やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:41:12 ID:I7ZW48wM0
                ,..-''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
                 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
              r(::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
             ',::::::::::::::::::::::::,、_ィ从从彡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
               ゞ、rrr~~~"       ミミ:::::::::::::::::::::::::::::::::i
              ノリハ              ミ::::::::::::::::::::::::::::::::|
               |     ヾー=≡二ミ、... ミ:::::::::::::::::::::::::::::|
              ヾミ、 ヾミ''r==‐-、     〈:::::::::::::__:::::::::::::|       いいだろう。
                 lty    、 迅y」       ヽ:::::://ヾ、::::::|      但馬…明日、また和尚に登城するよう伝えてくれ。
                 {/    ヽ´`¨´       川' ,'= 〉l::::::::l 
                /                  !iリ ) } _ |:::::::,'
                   ゝ、‐-                  /ー'./:::::::l         「ははっ…!」
                ノ                    /`¨´|:::::::::::|
                >‐,==一             /   |:::::::::::|
               //ー‐               !リ从从ヽ-、
                 fッ/ |             /  :         \| ヽ、
                  l         <    ;          .|   .',\
               ___`ー―、‐ <        .i        |   i  \
       _,,..- ''"´      /  /ヽ          |          .,'   .|
    ,,..-''"´             /  /  |          |       ,'     |
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688やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:42:01 ID:I7ZW48wM0


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                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                               ・

.

689やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:43:16 ID:I7ZW48wM0

 寛永十七年秋、京・大徳寺 ──

         |
          ll
          !l
  _ ,,..._    ト{              .,,___ 、..,__,,.
"´::ヾ::゙゙;`>''´ ̄`ゝ、__          `:;、;;`::ゞ:;゙
::´;;::=::;;::ヾ芥芥芥l壬{            ,;''´;'::;; =、::;;゙  _,,....._
''´;;ヽ:::;゙=<゙二二二\_,「「゙ニニニニニニ7´::;''::゙!::、:_'^:ヾ';"::゙;;ヽ::
、ゞ;;::''゙::;;、::`゙;芥芥lア''´j |         ゙:;`ヾ;;`゙:=::丶::;''::,;''゙:::;:゙
::`':;;::''´::`゙''=;,テテテニ´_______゙ゞ、::ゞ:;;_`丶::゙':;;::='::;'
_゙´::i::`;;'"::゙:_::゙;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'゙::_::'
::`j':!::゙;;._::::;;::"゙ヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!゙!;;::ヾ、l !'´::゙;
'';;:: i⌒;;::`゙i:;ー:''´゙;;===n==n===rn===n=゙;;::ヾ!:l::`:=::'゙:i::''´;;
ゞ;l;;'゙::''゙;;..:゙i::;;.:゙::;;' i i i l丁丁! ̄丁l ̄丁「 i:´:;''゙:iヾ::ヾj;il゙;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´「「入「j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========、
T゙j''i"i´´ |l|´ニニl:l幵;; ̄ ̄/フ三三三「l ̄;゙j::゙}______{
`゙::''"":⌒゙''=::"゙゙ヾ゙''"ア7"二二二二二二l:|i{:「゙l`TTニニTT´
厂厂厂厂厂厂厂「l/ r―――――――|jl{jー{';;|_L二」_|::

690やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:44:37 ID:I7ZW48wM0

      ある日、大徳寺に沢庵和尚からの
       手紙が届きました・・・
          _____
         / ヽ____//
         /   /   /
        /   /   /
        /   /   /
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       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
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       |                    |
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       /              /ヽ__//
     /    ヒャッハー!   /  /   /
     /              /  /   /
    /   ____     /  /   /
   /             /  /   /
 /             /    /   /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   /

692やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:46:34 ID:I7ZW48wM0
     ..----------------、....___
    |               `゙'、
    │               |
    .|                 |
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    |  ..______          |
   l  丿       ̄`'`'''''''ー、 .|
   │ 丨      '、 u.   |、 .|、
   ..|,,_┘  冫   ..l卜   、   l_7|
  ∨'´   」|_    丿    |∟ ゙〈 |!ヽ
 .(l廴 ゙'‐t-=-  .′ ..-ェ= エ=-.'リくl/
  ィヽ    ||        │||ii. j/     …………ブツブツ。
  .|-┐  _ 、        ′_..rl !ノ
   | ゝ|  ./ー--------、_  /  |丿
  │ !  |        |  / 冫
   .|  |  '、       ,' │丿  ゲホゲホ…
-ー(廴 |  ∨ ̄''''''―‐‐丿 丿/'、ー-
   │`へ.._ ′     '´ ン´ /′
   │   ゙''i--ーーー-''´   /
   卜''" ゙゙̄'''ヘ_..:=彡-、  /
                ヘ./
       玉室宗珀
    (ぎょくしつ そうはく)


         /⌒丶
  /^!   イ :fェ´r}l        なに!?
  !: : :L_イr、 ト=tテ |      「寺法旧復の願いが叶うという話なので、
  |: :/⌒ヽ: |リ ゝく :!       大徳・妙心の長老は参府しろ」…だと!?
  |: ムハr、/___丈c!V`ヽ.  
  V   /: ゝ='∨k}`ヽ´\   沢庵の野郎、やっぱアイツぁ本物だぜ!!
   }____ム: :r、: :ト':ハ:::::::::::`
  f、__)`ゝ: :\` {'|::::::|`ヽ::::∨
  |\ } }: : : : ヽ_| !:::::j  }::::!
      江月宗玩
   (こうげつ そうがん)

 寛永十七年の末、沢庵から大徳・妙心両寺の長老に参府を求める書状が届いた。
その内容は、待ち望んだ「寺宝の旧復」の申し渡しを受けるために参府せよ、というものであった。
(この大徳寺宛の書状そのものは不明だが、同時期の和尚の手紙はいくつか残存している)

【寛永十七年十二月十二日付の小出吉英宛の手紙(抜粋)】
「此の度両人の長老召され、入院の事共仰せ付けられ候得ば、此の段生前の大幸と存じ候。
 妙心寺の儀も、大徳と一同に連なり申し上げ候。此の説同時に仰せ付けられるべく、
 御内々にて、此の度召され候。是又愚老大幸此の事に候」

693やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:49:10 ID:I7ZW48wM0

 *     +    巛 ヽ   遂に寺法が!!
            〒 !
      +    。  |  |        流石沢庵様!
   *     +   / /   +    。     + +    巛 ヽ  *
       ∧_∧ / /                      〒 !
      (´∀` / / +  ./ 》〉   。      +    。  |  |* 
      ,-     f    | | ∧_∧    *     +   / /
      / ュヘ    | *  ヽ ヽ ´∀`)_    。 ∧_∧ / /    やっぱり沢庵和尚は
     〈_} )   |      ヽ    _ヽ     (´∀` / / +  真に護法の御方だった!
        /    ! +    。 .|  ({__〉 +   ,-     f
       ./  ,ヘ  |       |   |      / ュヘ    | *
 ガタン ||| j  / |  | |||    ||| .| ,ヘ \ || ||| 〈_} )   |  ン  ガタッ!
―――――――――――――――――――――――――――
       【喜びの声を上げる大徳・妙心両寺の僧達】

 幕命によって出世入院が禁じられて13年、
その苦渋の日々が、大徳・妙心両寺が待ち望んだ形で解決するであろうという報である。

 両寺の僧達の喜びは言うまでもなく、
一部で上がっていた「沢庵和尚は権門に近づき過ぎている」という批判の声も、
この一報によって収まったという。

694やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:50:47 ID:I7ZW48wM0

 その後、年が明けて…

         /⌒丶
  /^!   イ :fェ´r}l    
  !: : :L_イr、 ト=tテ |    久しぶりだな、沢庵。
  |: :/⌒ヽ: |リ ゝく :!    
  |: ムハr、/___丈c!V`ヽ.  
  V   /: ゝ='∨k}`ヽ´\   
   }____ム: :r、: :ト':ハ:::::::::::`
  f、__)`ゝ: :\` {'|::::::|`ヽ::::∨
  |\ } }: : : : ヽ_| !:::::j  }::::!


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 ゚ゝ  イ ゚ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |      ふっ…。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|     貴様こそ、老いぼれた割には変わらぬな。
 /   /  |::::::| │ `---´:;/ | |ヽ     
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 寛永十八年(1941)、年が明けた後、大徳・妙心の長老達は江戸に参府した。
この時、大徳寺側の長老として江月宗玩、天祐紹杲が訪れている。

695やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:51:14 ID:I7ZW48wM0

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |      …玉室の奴が来れなかったのは残念だがな。
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |     最後に三人でパツイチかましてやりたかったんだが。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、| 
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉


         /⌒丶
  /^!   イ :fェ´r}l      まあ、仕方ねえ。
  !: : :L_イr、 ト=tテ |     ただ、寺法の旧復に間に合ったんだ。
  |: :/⌒ヽ: |リ ゝく :!    それだけで十分だとよ。
  |: ムハr、/___丈c!V`ヽ.
  V   /: ゝ='∨k}`ヽ´\   「そうか」
   }____ム: :r、: :ト':ハ:::::::::::`
  f、__)`ゝ: :\` {'|::::::|`ヽ::::∨
  |\ } }: : : : ヽ_| !:::::j  }::::!

 なお、紫衣事件の際、沢庵と共に配流となった玉室は、この時は参府していない。
(この年の五月に入寂している事から見て、おそらく体の衰えによるものだと思われる)

697やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:52:21 ID:I7ZW48wM0

 そして ──

                       }k
                       ノ;'l{
                     _ノ;人'、
                }、、__,. -'',r'/p、ヾ、
               ,}”ー--、."ニー--゙'ゝ ゙'‐、__,、ャ,
              ,、 /;;,rlT=イ__~ ̄~^~^''ー‐---、.y"
             ,irこ;;;},|i ||  ~||~゙ ''l!tー-n-;t{;/
             ,j r'i!_、_}-二 ニニ゛‐-,k!i、,、、」|__,|トッ
           、_ ヤ{/iコ};,^;;,,,;;;,‐,-,=ノ,ム=_-__ーネ{´,
           ,};コニニ/7r'|”~,__,゛,/ノ 。 \~^~^”””'ヤ
           i!;;;;;;;;;;;、i!__| ,i-!;'"/,r'^v^‐、\iコ~|レ=i、
         ,}`ー';;;;;;;;;;;;;;;}r‐''”_,.-''/ [iillIII}}}] 、゛\i!、;;;;i、
        /,Eャッririririrnm;y、^,、ニニ ー_ー‐-ー' ゛\,;;;i{、_     ,.ィ
        /,r"=|、__    ̄~””””””'''''''ー,rk':;firiririnnm;y^~三ニ;:ニ'}
       ,/,r"=/|::::.. ̄~゛゛``''';::::::::::::ー‐,ノ,ム-.,, 、.、.゛,.___゛~^~゛^i;/
     ,、 /,r"=/,;l,,,::::i::::|iillIIIIIIIIII|||:::::;7/,r' ``i、:::.iヘ::::::::. ̄~''''''':|
.    ォ}仁二Vェ^仁 ̄~"""゛””””''ー/,r'" .,・、 `\[iillIIIII|||]:::::::::::|  ,
    i!;;;;;;;;;;;/イ'^トー‐-ニニ二、こ,.-'" ,r' ,.-ー{  }ー、`、\"^"^"^"^゛''ー'}
    ,il;;;;;;;;;;;;;:^^i'|::::::::::::... ,. -''"_, -'/―‐‐`´ ―`i、゛、\゛^゛""ー'r/
    i l;;;;;;;;;;;;;;;;;;,'|::::i,,. -''^_,,.-''′/' ,;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiilllll `i、` 、゙-、:::::::::|;it======r'7
 _r,=ーヲー",,:;;;;;;'7rイ~,. -'''~,._-_''~´..::::::|iillIIIIIIIIII|||||||||}.:::::゙'‐、 ` 、゙''-、:|;;;`i、;;;;;;;;;;;;~ヽ、
 〕{ュョiririririrm;;;;;~_,n、 ̄__二;;;,,  ̄~゛゛゛'''''',,;;;;;;;;;ー―‐---`ゝ、` -、~ヾ,,;;ヽ、;、;,._;;_;;_,,'‐、
../,r'ーl~~~^~_,.,r'%%r===%%''ュ.,_"‐^"‐''=fhifhicifcifriririririyr'g'y'ng'y''ngmgigpmgwwiV} `''‐、._
/,r'=r|::::::::,r7=-ー''^`ー"^ -、_=フ:::::::::::: ..................._________    ~"””””””””””””|”””riririririnfzmir'7
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ヾ、ハ,;;^",,;;;;;,r''^"::;''"",r'::::::::|、::::||iiiiilllllllllIIIIIIIIII||||||||||||||||||||:::::::::::|llllliii|::::::::::::::::::::::|^~^~^~'i~"
ヾゞ,、;:,,y''''7''""""'';;'':::::::::::::|;;`ヽ;、_,、::;;;;;”””””””””””'''''''''..::;;;:::::;!!!!!iil::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|
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;;;''ゞ;;;,i^'',、lll||||||||||||:::::::::::::::::::::::::::::|r'_ノ`i~,k'_~T"v~「^j,´)、_}ーv'ケ^~v__ゝ;く,ノ~i_jヘヽv~「^j´)、
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Il"^ヾ、,rーir;======i、ーy'-;ーkー┐,}イ_,レ´i~,;k'_~メv^-チ_ツゝく,ノ~v^j,´)、_}ゝク-ヽヽノiス´ヽ^{、
;;|,-r‐'y';_rllr======V´)、_}ーv'´ヽil~シ'_ノ`i~,k'_~T"v~「^j,´)、_}ーv'ケ^‐スj~シ'_ノ`iへヽ}v'ケ^~v、

698やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:53:14 ID:I7ZW48wM0

 寛永十八年三月二十八日、江戸城にて…

                   __,..__
           _,.r-‐¬≡三゙:::::::::..`''..、_
          /./.r:::::::::::::::.\:::::::::::::::::...丶久f:}
         /.::;/..:::i.:::::;、:::::l;:::::..ヘ::::::::::::::::::::::i} l:::1
.        /..:::::;il.::::;l..:::::;;;l::::|;;i::::::..}::::ノ;::::::;ィ'^|} |:::|
       |ハ::::;;i|.:::;;|..:::::i;;ト;:lレl∧:ソY;;;;::l:::::::::/;li l::::l
.        ! {:;;l{:∧ハ.::::lv_.二ニ=‐|;;;;i::l:::/;;;;l}l.|;:::!        では、上様…。
         `!i{‐-_、ヘ:::}´ィr;z=ャュ |;;;;l:|´ };;;;;;l};l.li;::1
          l;;;i《屯ハ ヾゝ `¨´ " |;;;;l:| , |;;;;;ノ;;|.|l::::!
.        l;;;l;l"  ,   `     |;;;;|:|_,ノ:ソ|;;;;l.|;i:::!
        |;;;;l;{  /          !;;;il:l |'" |;;;;l.|;;l::1
        |;;;il人 `ヽ       ノ;;;ill:l l  |;;;;l.l;;l:::|
        '" ̄¨ゝ マ三>   ,/"¨´ ト、. 1;;;l.l;;;l:::|
.            ヽ "  ,.ィ    / ヘ;;;;l.l;;;l::::!
              ` -<    /    ,/ミミゝ;:!,.
           _,=≡/ 人  /´   /ムホfヲ苑盆z、
         _,xl盆fホ/  /`  /∧   /      ̄`ヽホミz、_
        ,xタ壬シ'¨く_  ヽ.//タ ゝv´   /    f ´     }


.       ,.z≦i圭圭圭圭圭i≧x、
    ,イ圭圭圭圭圭圭圭圭圭ミメ、
    ,イ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ミ、
.   ,佳ツ"ゞ~⌒゙'~ヾfff'"~`=´リソヾ圭i
  i圭}          ノリ       {圭|
  !圭|         'ノ         {圭l
  ,ィヾ|| 三三三ミ    ,ィ三三三..{圭!
 i r‐ ||  '´它ヽ   f´ '"它 ヽ if ヽ       うむ。
 | {ff ||  `二 -    .i::: - 二´  .|ヾ. }
 ヽヽ !!        !::      |) ./
   \|        ;,,       .!//
    !      ゞif''"       ,'ノ
    |、     ー--  -一   /
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    ヽ  ヽ   `¨¨¨¨¨´::::::::::::::::::::::::::

699やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:55:16 ID:I7ZW48wM0
       / : :.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.ヽ' ノ}、::{.|
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     !| !.::i!:::.i:ト、|ヽ:∧::::::ハニ|三,ニニ、.Y.:.:|::::|f. }l.l:::::ハ        大徳・妙心両寺の入院出世の件について、
     !! ',::ll:::::l:!ェニニミヽ::::∧ /´ヒzリノノ!.:.|::::|リ/:!l::::::::}.       この度、上様よりの思し召しにより、
     { ∨:::i::l{《弋zj`  \::ヘ  ̄ ´ |!.:|::::|ノ::::!l::::::::ハ      両寺の寺法を旧に復するものとする。
    `. 弋::l:::i` ̄     \!.     |!.:!::::!:::::f }:::::::::ハ  
.        レ!::∧         `    ||.:|::::|ヘ::l,,,!:::::::::::},       神君様による御法度ではあるが、
         {.!:::!∧     丶'      ,!|.:|::;:| '、;、:::::::::::::l     .かねがねの申し出を踏まえ、仏法興隆のため、
       l.!:::l::{ \    ‐= ‐   ´ハル'´ .//‐、::::::::::!     このようにするのである。
          {!:::l::| l´ >    ̄     / /  //  '::::::::::!
          `ゞ、j {.    ≧ __ . < ./  //    \::::!      以上、ここに両寺の長老へ申し伝えるものとする…。
             \ 、   \!lヽ、  ./  //        ヘ:|
                ヽ!    !l`'、ヘ / ./'´          \
               }    !l   ´¨//-、__,...__      \


       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、 -ゝ  イ - ノ| |
//イ    / /::::、  '´  ` ̄'|| |         ………ははっ。
/ /イ   /  |::::::| / _┗'  ,イ 、|
 /   /  |::::::| ┃r=━┫;:/ | |ヽ        (…漸く、か。
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /!ー-、K ;:/ | |\         長かったな…)
  /  / / ! \| | |::::::::::|! /!  ! |
 , /  / / |┐ \ `━彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 この日、家光の御前に召し出された長老達は、
酒井忠勝から「大徳寺の寺法を旧に復することを赦す」という上意を申し渡された。

【申し渡し口上の写し(抜粋)】
「上様の御意に、権現様御法度の旨、一々殊勝に思し召され候故、
 近年入院の儀、押し置かせられ候へども、仏法興隆のため思し召され候間、
 修行全備年齢恰合の自分入院仕り候へ、左あれば御法度の内言上の儀、
 なお元迄は遠路、其の上、御用繁く候間、京都の所司代に相談仕り、
 綸旨を申し降り、先規の如く入院出世仕るべき旨、御諚に候」

700やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:56:52 ID:I7ZW48wM0

       _,.-'"´ 三ミ、ー-、
      / / ィ /⌒`⌒ヽ\
    / / / /    夢  | ヽ
   /    / イ´^ー、   ,.. 、)、 ',
 , '   / / //ヽ、_ゝ  イ_ノ| |    (寺法は旧に復した…。
//イ    / /::::、  '´  `  '|| |     この繋がれ猫の生活も、無駄ではなかった…ということだな)
/ /イ   /  |::::::| / _┗'   イ 、|    
 /   /  |::::::| │ r---ヽ:;/ | |ヽ
/ / ,イ ,'  | ハ:::::| /     ;|/ | |\
  /  / / ! \| |      ./!  ! |
 , /  / / |┐ \ `─彡' |   !ヾー-、
 / /イ | ハ! |==、  ̄乙/{,川ハ!     `ヽ、
 , ' / イ 川ハ、o | `='"oネ、リヾ、      ヽ
  / 人 リヾ `ー、_,彡'"|,リ'   ヽ   _,. ' 〉

 これにより、崇伝らによって定められた
「三十年の修行」「千七百則の公案」などを通過せねば出世入院できぬという条件は消え、
また、出世に際しては幕府に報告し、その許可を得ねばならぬ、という件についても、
京都所司代に相談さえすれば、後は綸旨を受け、従前の如くで構わないと大幅に軽減化された。

 沢庵たちの要望がほぼそのまま通った形になったのである。

701やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:57:55 ID:I7ZW48wM0
         |
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  _ ,,..._    ト{              .,,___ 、..,__,,.
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::´;;::=::;;::ヾ芥芥芥l壬{            ,;''´;'::;; =、::;;゙  _,,....._
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、ゞ;;::''゙::;;、::`゙;芥芥lア''´j |         ゙:;`ヾ;;`゙:=::丶::;''::,;''゙:::;:゙
::`':;;::''´::`゙''=;,テテテニ´_______゙ゞ、::ゞ:;;_`丶::゙':;;::='::;'
_゙´::i::`;;'"::゙:_::゙;,┴┴弌竺竺竺竺竺竺竺;''::;::;;:::'':;;::ゞ:;;'゙::_::'
::`j':!::゙;;._::::;;::"゙ヾ‐;;.. -'┴┴┴┴┴┴┴ゞ;;::"!゙!;;::ヾ、l !'´::゙;
'';;:: i⌒;;::`゙i:;ー:''´゙;;===n==n===rn===n=゙;;::ヾ!:l::`:=::'゙:i::''´;;
ゞ;l;;'゙::''゙;;..:゙i::;;.:゙::;;' i i i l丁丁! ̄丁l ̄丁「 i:´:;''゙:iヾ::ヾj;il゙;;::;'::
::';;!:..;''::ヾ;;''";;)'´「「入「j_辷j_辷ヒ|_辷ゴ_辷ゞ;;ゞ,:========、
T゙j''i"i´´ |l|´ニニl:l幵;; ̄ ̄/フ三三三「l ̄;゙j::゙}______{
`゙::''"":⌒゙''=::"゙゙ヾ゙''"ア7"二二二二二二l:|i{:「゙l`TTニニTT´
厂厂厂厂厂厂厂「l/ r―――――――|jl{jー{';;|_L二」_|::

 この申し伝えを受け、和尚は、大徳寺の首座・弘公宛に
「大徳寺の儀、首尾能く相済み、年来の苦々其の功有る様に存じ、満足せしめ候」と書を送り、
また、その喜びを以下のように歌っている。

 『山のおく 谷のそこにて 死まなしと おもひし身さえ 浮き世成りけり』

 そして、この年の六月二十一日、機庵宗用が大徳寺百七十四世として出世入院したのである。
大徳寺の出世が禁じられてから、実に十四年ぶりのことであった…。

702やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:59:16 ID:I7ZW48wM0
               _.. -ー'''''''―-..,,,
             /゛         `゙''ー ..,,,,,,__、    \ \、_ハノ
           ,i'゙,,....,,,、                ,,,,.....,,..二T" ヽ\).',..、
        i./    `''、                  `'';;;;;;i、 /
       ,!l 夢>   i'i|.゙l ,               `'- ヽ,)
       l:|.`.゛ ./´゙7i}゙'、                ) )     これで俺が背負う「荷」は最早無い!
          !l,,_  l / '´   ...}               /`ヽ 
        .',_/       / !                /..l_)    ..俺は…自由だーーーッッ!!
           l ._i、 ,、ヽ !;:;:;ヽ              /   .l,)  
            l. i-'" ゙',/ l;:;:;:;:;\  _,,,,.............../ !    /-、 
            リ',、  .l゙''、|;:;:;:;:;,ノ゙ /   .,.‐',   l    .,ソ/ヘ '"
             '!|.l.  / .゛', ;;l" /   ., /  l,  .',  //  //7/ヘ /l ト、 |\
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 ー''''''''''''―-..,,_ ゙゙゙̄"'''ー ,,, ./゛    `''ー ..,,,_;:;: /
             `゙'''‐    ~

 沢庵和尚の宿願は、ようやくここに果たされたのである。

 時に、和尚69歳のことであった──。

703やる夫で学ぶ柳生一族(その62)2013/04/29(月) 22:59:56 ID:I7ZW48wM0
  \ヽ, ,、
   `''|/ノ
    .|    
_   |    
\`ヽ、|    
 \, V"    
   `L,,_   
    |ヽ、) ,、 
   /  ヽYノ 
  / r''ヽ、.|  
  | `ー-ヽ|ヮ
  |    `| 
  |.     | 
  ヽ、   | 
   / ̄ ̄\  
 /  _ノ ヽ_ \
 |  (≡)(≡) .l
. |   (__人__) |
  |   ` ⌒´  |
.  |        }
.  ヽ       } 
   ヽ     ノ  

┼ヽ  -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ  __ノ

【やる夫で学ぶ柳生一族(その62) : 紫衣問題解決】 完

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